JPH09213470A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JPH09213470A
JPH09213470A JP1368696A JP1368696A JPH09213470A JP H09213470 A JPH09213470 A JP H09213470A JP 1368696 A JP1368696 A JP 1368696A JP 1368696 A JP1368696 A JP 1368696A JP H09213470 A JPH09213470 A JP H09213470A
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Hirobumi Noma
博文 野間
Masashi Kanbara
政司 神原
Yuji Fujii
裕二 藤井
Tetsuro Nagahisa
哲朗 長久
Kenji Hattori
憲二 服部
Masaru Kawabe
勝 川邉
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流ヒューズが溶断した場合にその旨を表示
できる誘導加熱調理器を提供すること。 【解決手段】 電源回路15の一次側を電流ヒューズ1
6よりも商用電源11側に接続したことで、電流ヒュー
ズ16が溶断してもヒューズ溶断検知手段17に直流電
源を供給することができる。また、ヒューズ溶断検知手
段17で整流器12の出力電圧と電源回路15の出力電
圧を検知することで電流ヒューズ16の溶断を検知でき
るとともに、異常表示手段18を備えたことで異常表示
を行うことができる自己診断機能の備わった誘導加熱調
理器を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱調理器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波磁界により負荷鍋底に渦電
流を誘起して加熱する誘導加熱調理器は、清潔で安全
で、高熱効率な調理手段として注目されている。
【0003】以下、図6を参照しながら従来の誘導加熱
調理器について説明する。図6に示すように、1は商用
電源、2は商用電源を高周波電流に変換するインバー
タ、3はインバータ2等の制御を行う制御回路、4は制
御回路に電源を供給する電源回路、5は電流ヒューズ、
6は第1の温度検知手段、7は第2の温度検知手段、8
は負荷である。
【0004】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下その動作について説明する。制御回路3で
インバータ2を駆動して商用電源1を高周波電流に変換
し負荷8を誘導加熱している。電源回路4では商用電源
1を直流電源に変換し制御回路3に供給している。イン
バータ2が短絡故障した場合には、電流ヒューズ5が溶
断しインバータ2に過電流が流れ続けることを防止して
いる。
【0005】また、第1の温度検知手段6では負荷8の
温度を検知してその検知した温度が所定の温度T1を越
えた場合にインバータへ2への入力を停止し、第2の温
度検知手段7では第1の温度検知手段6が故障した場合
のバックアップとして負荷8の温度を検知してその検知
した温度がT1よりも高い温度設定であるT2を越えた
場合にインバータ2への入力を停止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電流ヒューズ5が溶断した場合にはインバ
ータ2および電源回路4に商用電源1が接続されず、誘
導加熱調理器が動作しないという故障モードとなって、
故障原因がわからないという課題があった。
【0007】また、第1の温度検知手段6が故障しても
ユーザーにわからず、第1の温度検知手段6が正常に動
作しているときより負荷8の温度が高くなるという課題
があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、電流
ヒューズが溶断した場合にその旨を表示できる誘導加熱
調理器を提供することを第1の目的としている。
【0009】第2の目的は第1の温度検知手段が故障し
た場合に異常表示を行うことのできる誘導加熱調理器を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために本発明は、商用電源を高周波電流に変
換するインバータと、前記インバータ等の制御を行う制
御回路と、前記制御回路等に電源を供給する電源回路
と、前記インバータが短絡故障した場合に電流保護を行
う電流ヒューズと、前記電流ヒューズが溶断したことを
検知するヒューズ溶断検知手段と、前記ヒューズ溶断検
知手段で前記電流ヒューズが溶断したことを検知したと
きに異常を表示する異常表示手段とを有し、前記電源回
路の一次側を前記電流ヒューズよりも商用電源側に接続
する構成としたものである。
【0011】また、第2の目的を達成するために本発明
は、商用電源を高周波電流に変換するスイッチング素子
を含むインバータと、前記スイッチング素子のオン時間
を設定するオン時間設定手段と、前記インバータへの入
力を検知する入力検知手段と、負荷の温度を検知する第
1および第2の温度検知手段と、前記第1の温度検知手
段で検知した負荷の温度に応じて前記インバータへの入
力を制御する温度制御手段と、前記第2の温度検知手段
で検知した温度が前記温度制御手段で前記インバータへ
の入力を停止する所定の温度以上になった場合に前記オ
ン時間設定手段の出力信号を停止あるいは最小オン時間
に変換する温度過昇防止手段と、前記第1の温度検知手
段あるいは前記温度制御手段が故障して前記温度過昇防
止手段が動作したことを前記オン時間制御手段で設定し
たオン時間と前記入力検知手段で検知した入力に応じて
判断し異常表示を行う温度異常検知手段とを有する構成
としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、電源回路
の一次側を電流ヒューズよりも商用電源側に接続する構
成としたことで、電流ヒューズが溶断しても電源回路が
商用電源に接続でき制御回路等に電源を供給することが
できる。また、ヒューズ溶断検知手段を備えたことで電
流ヒューズの溶断を検知することができ、異常表示手段
を備えたことで電流ヒューズが溶断したことを異常表示
することができるもである。
【0013】請求項2記載の発明は、オン時間制御手段
で設定したオン時間と入力検知手段で検知した入力に応
じて電流ヒューズが溶断したと判断するヒューズ溶断検
知手段を備えたことで、誘導加熱調理器の一般的な構成
要素で電流ヒューズの溶断を検知することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、第1の温度検知手
段と温度制御手段に加えて第2の温度検知手段と第2の
温度検知手段で検知した温度が温度制御手段でインバー
タへの入力を停止する所定の温度以上になった場合にオ
ン時間設定手段の出力信号を停止あるいは最小オン時間
に変換する温度過昇防止手段とを備えたことで、第1の
温度検知手段あるいは温度制御手段が故障した場合のバ
ックアップとして第2の温度検知手段と温度過昇防止手
段で負荷の温度を抑制することができるとともに、第1
の温度検知手段あるいは温度制御手段が故障して温度過
昇防止手段が動作したことをオン時間制御手段で設定し
たオン時間と入力検知手段で検知した入力に応じて判断
し異常表示を行う温度異常検知手段を備えたことで、第
1の温度検知手段あるいは温度制御手段が故障し温度過
昇防止手段が動作したことを誘導加熱調理器の一般的な
構成要素で検知できまた異常表示を行うことができるも
のである。
【0015】請求項4記載の発明は、負荷の温度が高く
インバータへの入力を停止しているときに負荷の有無を
確認するため所定の周期で所定の時間加熱を行う負荷検
知手段を備えたことで、負荷の温度が高くインバータへ
の入力を停止しているときに負荷を移動されて無負荷状
態となった場合でも所定の周期で所定の時間加熱を行う
ことで負荷の有無を検知することができる。また、オン
時間制御手段で設定したオン時間と入力検知手段で検知
した入力に応じて判断した異常状態が負荷検知手段で加
熱を行なう所定の時間以上連続で継続した場合に第1の
温度検知手段あるいは温度制御手段が故障して温度過昇
防止手段が動作したと判断する構成としたことで、温度
制御手段が正常に動作しているにもかかわらず第1およ
び第2の温度検知手段の検知温度と負荷の温度との温度
伝達遅れによるオーバーシュートによって温度過昇防止
手段が動作したときに負荷検知手段で加熱中に温度異常
検知手段が誤動作することを防止することができるもの
である。
【0016】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。 (実施の形態1)本発明の第1の実施の形態について図
1を参照しながら説明する。図1に示すように、11は
商用電源、12は商用電源を直流に変換する整流器、1
3は整流器12で整流した直流を高周波電流に変換する
インバータ、14はインバータ13の制御を行う制御回
路、15は商用電源11を直流電源に変換して制御回路
14に供給する電源回路、16は電流ヒューズ、17は
電流ヒューズ16の溶断を検知するヒューズ溶断検知手
段、18は電流ヒューズ16が溶断したした場合に異常
を表示する異常表示手段である。
【0017】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下その動作について説明する。制御回路14
でインバータ13を駆動し商用電源11を整流器12で
整流した直流を高周波電流に変換し鍋等の負荷を加熱し
ている。また、一次側を電流ヒューズ16よりも商用電
源11側に接続した電源回路15で商用電源11を直流
電源に変換し制御回路14およびヒューズ溶断検知手段
17に供給している。インバータ13が短絡故障した場
合には電流ヒューズ16が溶断しインバータ13に過電
流が流れ続けることを防止している。従って、このとき
整流器12の出力は0Vとなる。ヒューズ溶断検知手段
17では整流器12の出力電圧と電源回路15の出力電
圧を検知し、電源回路15の出力電圧が正常電圧である
にもかかわらず整流器12の出力電圧が50V以下であ
る状態が3秒以上連続して継続した場合に電流ヒューズ
16が溶断したと判断し異常表示手段18で異常表示を
行っている。
【0018】以上のように本実施の形態によれば、電源
回路15の一次側を電流ヒューズ16よりも商用電源1
1側に接続したことで、電流ヒューズ16が溶断しても
制御回路14及びヒューズ溶断検知手段17に直流電源
を供給することができる。また、ヒューズ溶断検知手段
17で整流器12の出力電圧と電源回路15の出力電圧
を検知することで電流ヒューズ16の溶断を検知できる
とともに、異常表示手段18を備えたことで異常表示を
行うことができる。
【0019】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態について図2を参照しながら説明する。図2に
示すように、11は商用電源、12は商用電源を直流に
変換する整流器、13は整流器12で整流した直流をス
イッチング素子13aをオンオフさせて高周波電流に変
換するインバータ、14はインバータ13の制御を行う
制御回路でスイッチング素子13aを駆動する駆動手段
14aとスイッチング素子13aのオン時間を設定する
オン時間設定手段14bとインバータ13への入力を検
知する入力検知手段14c等から構成している。15は
商用電源11を直流電源に変換して制御回路14に供給
する電源回路、16は電流ヒューズ、17は電流ヒュー
ズ16の溶断を検知するヒューズ溶断検知手段、18は
電流ヒューズ16が溶断したした場合に異常を表示する
異常表示手段である。
【0020】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下その動作について説明する。駆動手段14
aがオン時間設定手段14bで設定したオン時間でスイ
ッチング素子13aを駆動し商用電源11を整流器12
で整流した直流を高周波電流に変換し鍋等の負荷を加熱
している。また、このインバータ13はスイッチング素
子13aのオン時間が長いほどインバータ13への入力
が大きくなる特性を有しているので、オン時間設定手段
14bではスイッチング素子13aのオン時間が短い状
態から設定を開始して入力検知手段14cで検知する入
力が所望の入力となるまでオン時間を徐々に長くしてい
き、ほとんどの負荷ではオン時間設定手段14bで設定
可能なオン時間の最大値となる前に所望の入力に到達す
る。負荷の材質等によってはオン時間が最大値に到達す
るものもあるが、ほぼ所望の入力に近い入力を得ること
ができる。また、一次側を電流ヒューズ16よりも商用
電源11側に接続した電源回路15で商用電源11を直
流電源に変換し制御回路14に供給している。インバー
タ13が短絡故障した場合には電流ヒューズ16が溶断
しインバータ13に過電流が流れ続けることを防止して
いる。電流ヒューズ16が溶断した後はインバータ13
に電源が供給されないため、駆動手段14aでスイッチ
ング素子13aを駆動させてもインバータ13への入力
は0Wであるので入力検知手段14cで検知する入力も
0Wとなる。オン時間設定手段14bでは入力検知手段
14cで検知した入力が所望の入力になるまでオン時間
を長くしていくので当然オン時間は最大値に到達する。
ヒューズ溶断検知手段17では、オン時間が最大値に到
達したときにインバータ13への入力が200W以下の
状態が3秒以上連続して継続した場合に、電流ヒューズ
16が溶断したと判断し異常表示手段18で異常表示を
行っている。
【0021】また、電流ヒューズ16が溶断せずスイッ
チング素子13aが断線破壊した場合にも、同様の動作
でオン時間が最大値でインバータ13への入力が0Wの
状態となるので異常を表示することができる。このよう
に誘導加熱調理器の一般的な構成要素であるオン時間設
定手段14bと入力検知手段14cを利用して電流ヒュ
ーズ16の溶断あるいはスイッチング素子13aの断線
破壊等を簡単に検知することができる。
【0022】以上のように本実施の形態によれば、電源
回路15の一次側を電流ヒューズ16よりも商用電源1
1側に接続したことで、電流ヒューズ16が溶断しても
制御回路14に直流電源を供給することができる。ま
た、ヒューズ溶断検知手段17でスイッチング素子13
aのオン時間設定値とインバータ13への入力をチェッ
クすることによって、電流ヒューズ16の溶断あるいは
スイッチング素子13aの断線破壊等を検知でき異常表
示することができる。
【0023】(実施の形態3)次に、本発明の第3の実
施の形態について図3を参照しながら説明する。図3に
示すように、11は商用電源、12は商用電源を直流に
変換する整流器、13は整流器12で整流した直流をス
イッチング素子13aをオンオフさせて高周波電流に変
換するインバータ、21はスイッチング素子13aを駆
動する駆動手段、22はスイッチング素子13aのオン
時間を設定するオン時間設定手段、23はインバータ1
3への入力を検知する入力検知手段、24は負荷、25
は負荷24の温度を検知する第1の温度検知手段、26
は第1の温度検知手段25で検知した温度に応じてイン
バータ13への入力を増減する温度制御手段、27は負
荷24の温度を検知する第2の温度検知手段、28は第
2の温度検知手段27で検知した温度が所定の温度を越
えた場合にオン時間設定手段22の出力信号を停止ある
いは最小オン時間に変換する温度過昇防止手段、29は
オン時間設定値とインバータ13への入力とで温度異常
を検知する温度異常検知手段である。
【0024】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下その動作について説明する。駆動手段21
がオン時間設定手段22で設定したオン時間でスイッチ
ング素子13aを駆動し商用電源11を整流器12で整
流した直流を高周波電流に変換し鍋等の負荷24を加熱
している。また、このインバータ13はスイッチング素
子13aのオン時間が長いほどインバータ13への入力
が大きくなる特性を有しているので、オン時間設定手段
22ではスイッチング素子13aのオン時間が短い状態
から設定を開始して入力検知手段23で検知する入力が
所望の入力となるまでオン時間を徐々に長くしていき、
ほとんどの負荷ではオン時間設定手段22で設定可能な
オン時間の最大値となる前に所望の入力に到達する。負
荷24の材質等によってはオン時間が最大値に到達する
ものもあるが、ほぼ所望の入力に近い入力を得ることが
できる。
【0025】また、第1の温度検知手段25で負荷24
の温度を検知し、第1の温度検知手段25で検知した温
度が230℃を越えると温度制御手段26からオン時間
設定手段22に加熱停止信号を出力し、オン時間設定手
段22でオン時間零つまりスイッチング素子13aの駆
動を停止する信号を駆動手段21に出力し、負荷24の
加熱が停止される。第1の温度検知手段25で検知した
温度が230℃以下となると温度制御手段26からオン
時間設定手段22に出力していた加熱停止信号が解除さ
れ負荷24の加熱が再開される。第1の温度検知手段2
5あるいは温度制御手段26が故障し負荷24の温度が
上昇した場合には、第2の温度検知手段27で検知した
温度が260℃を越えると温度過昇防止手段28でオン
時間設定手段22から駆動手段21へ出力しているオン
時間設定信号を負荷24の加熱を停止する信号に変換
し、負荷24の温度過昇防止を行っている。
【0026】このとき、インバータ13への入力は0W
となるので入力検知手段23で検知した入力も当然0W
となる。従って、インバータ13への入力が所望の入力
に達しないためオン時間設定手段22で設定するオン時
間は最大値に到達する。温度異常検知手段29では、オ
ン時間が最大値に到達したときにインバータ13への入
力が200W以下の状態が3秒以上連続して継続した場
合に、温度過昇防止手段28が動作した、言い換えれば
第1の温度検知手段25あるいは温度制御手段26が故
障したと判断し異常表示を行っている。このように誘導
加熱調理器の一般的な構成要素であるオン時間設定手段
22と入力検知手段23を利用して第1の温度検知手段
25あるいは温度制御手段26の故障を簡単に検知する
ことができる。
【0027】以上のように本実施の形態によれば、第2
の温度検知手段27と温度過昇防止手段28を備えたこ
とで第1の温度検知手段25あるいは温度制御手段26
が故障しても負荷24の温度過昇防止が行えるととも
に、温度異常検知手段29を備えてオン時間設定手段2
2で設定しているオン時間とインバータ13への入力を
チェックすることによって、第1の温度検知手段25あ
るいは温度制御手段26の故障を検知でき異常表示を行
うことができる。
【0028】尚、本実施の形態と実施の形態2とを組み
合わせれば、オン時間設定手段で設定しているオン時間
とインバータへの入力をチェックすることによって、電
流ヒューズの溶断、スイッチング素子の断線、第1の温
度検知手段あるいは温度制御手段の故障等を全て検知で
きることは言うまでもない。
【0029】(実施の形態4)次に、本発明の第4の実
施の形態について図4を参照しながら説明する。図4に
示すように、11は商用電源、12は商用電源を直流に
変換する整流器、13は整流器12で整流した直流をス
イッチング素子13aをオンオフさせて高周波電流に変
換するインバータ、21はスイッチング素子13aを駆
動する駆動手段、22はスイッチング素子13aのオン
時間を設定するオン時間設定手段、23はインバータ1
3への入力を検知する入力検知手段、24は負荷、25
は負荷24の温度を検知する第1の温度検知手段、26
は第1の温度検知手段25で検知した温度に応じてイン
バータ13への入力を増減する温度制御手段、27は負
荷24の温度を検知する第2の温度検知手段、28は第
2の温度検知手段27で検知した温度が所定の温度を越
えた場合にオン時間設定手段22の出力信号を停止ある
いは最小オン時間に変換する温度過昇防止手段、29は
オン時間設定値とインバータ13への入力とで温度異常
を検知する温度異常検知手段、30は温度制御手段26
からインバータ13への入力を停止する信号を出力して
いる時に負荷24の有無を検知する負荷検知手段であ
る。
【0030】以上のように構成された誘導加熱調理器に
ついて、以下その動作について図5を用いながら説明す
る。駆動手段21がオン時間設定手段22で設定したオ
ン時間でスイッチング素子13aを駆動し商用電源11
を整流器12で整流した直流を高周波電流に変換し鍋等
の負荷24を加熱している。また、このインバータ13
はスイッチング素子13aのオン時間が長いほどインバ
ータ13への入力が大きくなる特性を有しているので、
オン時間設定手段22ではスイッチング素子13aのオ
ン時間が短い状態から設定を開始して入力検知手段23
で検知する入力が所望の入力(本実施の形態では2k
W)となるまでオン時間を徐々に長くしていき、ほとん
どの負荷ではオン時間設定手段22で設定可能なオン時
間の最大値となる前に2kWに到達する。負荷24の材
質等によっては2kW未満でオン時間が最大値に到達す
るものもあるが、ほぼ2kWに近い入力を得ることがで
きる。
【0031】また、第1の温度検知手段25で負荷24
の温度を検知し、第1の温度検知手段25で検知した温
度が230℃を越えるとオン時間設定手段22に加熱停
止信号を出力し、オン時間設定手段22でオン時間零つ
まりスイッチング素子13aの駆動を停止する信号を駆
動手段21に出力し、負荷24の加熱が停止される。誘
導加熱調理器では加熱を行わないと負荷24の有無が検
知できないため、負荷24の温度が高く温度制御手段2
6にて加熱を停止している間は、図5に示すように15
秒加熱停止が続けば2秒間500Wで加熱を行う負荷検
知動作の指示を負荷検知手段30からオン時間設定手段
22に送ることで負荷の有無を検知している。第1の温
度検知手段25で検知した温度が230℃以下となると
温度制御手段26からオン時間設定手段22に出力して
いた加熱停止信号が解除され負荷24の加熱が再開され
る。
【0032】第1の温度検知手段25あるいは温度制御
手段26が故障し負荷24の温度が上昇した場合には、
第2の温度検知手段27で検知した温度が260℃を越
えると温度過昇防止手段28でオン時間設定手段22か
ら駆動手段21へ出力しているオン時間設定信号を負荷
24の加熱を停止する信号に変換し、負荷24の温度過
昇防止を行っている。このとき、インバータ13への入
力は0Wとなるので入力検知手段23で検知した入力も
当然0Wとなる。従って、インバータ13への入力が所
望の入力に達しないためオン時間設定手段22で設定す
るオン時間は最大値に到達する。しかしながら、図5に
示すように第1の温度検知手段25および温度制御手段
26が正常であっても、負荷24の温度と第1及び第2
の温度検知手段25、27の検知温度に温度伝達遅れに
よる温度差が存在するため、温度制御手段26にて加熱
を停止後も第1及び第2の温度検知手段25、27の検
知温度はオーバーシュートして上昇し、温度過昇防止手
段28が動作する状態が起こりうる。このとき負荷検知
手段30で負荷24の有無を検知するため加熱を行おう
としても、温度過昇防止手段28で加熱停止しているた
めに2秒間はオン時間が最大値でインバータ13aへの
入力が0Wの状態が発生する。
【0033】そこで、温度異常検知手段29では、オン
時間が最大値に到達したときにインバータ13への入力
が200W以下の状態が負荷検知手段30の加熱時間で
ある2秒よりも長い3秒以上連続して継続した場合に、
第1の温度検知手段25あるいは温度制御手段26が故
障して温度過昇防止手段28が動作したと判断し異常表
示を行っている。このように誘導加熱調理器の一般的な
構成要素であるオン時間設定手段22と入力検知手段2
3を利用して第1の温度検知手段25あるいは温度制御
手段26の故障を簡単に検知することができる。
【0034】以上のように本実施の形態によれば、負荷
検知手段30を備えたことで、負荷24の温度が高く加
熱を停止しているときでも負荷24の有無を検知するこ
とができる。また、第2の温度検知手段27と温度過昇
防止手段28を備えたことで第1の温度検知手段25あ
るいは温度制御手段26が故障しても負荷24の温度過
昇防止が行えるとともに、温度異常検知手段29を備え
てオン時間設定手段22で設定しているオン時間とイン
バータ13への入力を負荷検知動作の時間よりも長くチ
ェックすることによって、第1の温度検知手段25ある
いは温度制御手段26の故障を検知でき異常表示を行う
ことができる。
【0035】尚、負荷検知手段は一定の加熱繰り返し周
期で一定の加熱時間とする必要はなく、間欠的に加熱動
作をすればよく任意に繰り返し周期あるいは加熱時間を
変えてもよい。この場合には、温度異常検知手段ではオ
ン時間と入力を負荷検知手段で設定する最大の加熱時間
以上連続してチェックすることによって第1の温度検知
手段あるいは温度制御手段の故障を検知し異常表示を行
えばよい。
【0036】また、本実施の形態と実施の形態2とを組
み合わせれば、オン時間設定手段で設定しているオン時
間とインバータへの入力をチェックすることによって、
電流ヒューズの溶断、スイッチング素子の断線、第1の
温度検知手段あるいは温度制御手段の故障等を全て検知
できることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、電源回路の一次側を電流ヒューズよりも商用電源
側に接続する構成としたことで、電流ヒューズが溶断し
ても電源回路が商用電源に接続でき制御回路等に電源を
供給することができ、また、ヒューズ溶断検知手段を備
えたことで電流ヒューズの溶断を検知することができ、
異常表示手段を備えたことで電流ヒューズが溶断したこ
とを異常表示することができる自己診断機能の備わった
誘導加熱調理器を提供できる。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、オン
時間制御手段で設定したオン時間と入力検知手段で検知
した入力に応じて電流ヒューズが溶断したと判断するヒ
ューズ溶断検知手段を備えたことで、専用の検知回路を
設けずして誘導加熱調理器の一般的な構成要素で電流ヒ
ューズの溶断を検知することができる合理的な誘導加熱
調理器を提供できる。
【0039】また、請求項3記載の発明によれば、第1
の温度検知手段と温度制御手段に加えて、第2の温度検
知手段と第2の温度検知手段で検知した温度が温度制御
手段でインバータへの入力を停止する所定の温度以上に
なった場合にオン時間設定手段の出力信号を停止あるい
は最小オン時間に変換する温度過昇防止手段とを備えた
ことで、第1の温度検知手段あるいは温度制御手段が故
障した場合のバックアップとして第2の温度検知手段と
温度過昇防止手段で負荷の温度を抑制することができる
とともに、第1の温度検知手段あるいは温度制御手段が
故障して温度過昇防止手段が動作したことをオン時間制
御手段で設定したオン時間と入力検知手段で検知した入
力に応じて判断し異常表示を行う温度異常検知手段を備
えたことで、第1の温度検知手段あるいは温度制御手段
が故障し温度過昇防止手段が動作したことを専用の検知
回路を設けずして誘導加熱調理器の一般的な構成要素で
検知できまた異常表示を行うことができる合理的かつ安
全性の高い誘導加熱調理器を提供できる。
【0040】さらに、請求項4記載の発明によれば、負
荷の温度が高くインバータへの入力を停止しているとき
に負荷の有無を確認するため所定の周期で所定の時間加
熱を行う負荷検知手段を備えたことで、負荷の温度が高
くインバータへの入力を停止しているときに負荷を移動
されて無負荷状態となった場合でも所定の周期で所定の
時間加熱を行うことで負荷の有無を検知することがで
き、また、オン時間制御手段で設定したオン時間と入力
検知手段で検知した入力に応じて判断した異常状態が負
荷検知手段で加熱を行なう所定の時間以上連続で継続し
た場合に第1の温度検知手段あるいは温度制御手段が故
障して温度過昇防止手段が動作したと判断する構成とし
たことで、第1の温度検知手段あるいは温度制御手段が
故障し温度過昇防止手段が動作したことを専用の検知回
路を設けずして誘導加熱調理器の一般的な構成要素で誤
検知することなく検知できまた異常表示を行うことがで
きる合理的かつ安全性の高い誘導加熱調理器を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調
理器の回路ブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調
理器の回路ブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調
理器の回路ブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態における誘導加熱調
理器の回路ブロック図
【図5】同、誘導加熱調理器の時間に対する特性図
【図6】従来の誘導加熱調理器の回路ブロック図
【符号の説明】
13 インバータ 13a スイッチング素子 14 制御回路 15 電源回路 16 電流ヒューズ 17 ヒューズ溶断検知手段 18 異常表示手段 14a、21 駆動手段 14b、22 オン時間設定手段 14c、23 入力検知手段 25 第1の温度検知手段 26 温度制御手段 27 第2の温度検知手段 28 温度過昇防止手段 29 温度異常検知手段 30 負荷検知手段
フロントページの続き (72)発明者 長久 哲朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 服部 憲二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川邉 勝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源を高周波電流に変換するインバ
    ータと、前記インバータ等の制御を行う制御回路と、前
    記制御回路等に電源を供給する電源回路と、前記インバ
    ータが短絡故障した場合に電流保護を行う電流ヒューズ
    と、前記電流ヒューズが溶断したことを検知するヒュー
    ズ溶断検知手段と、前記ヒューズ溶断検知手段で前記電
    流ヒューズが溶断したことを検知したときに異常を表示
    する異常表示手段とを有し、前記電源回路の一次側を前
    記電流ヒューズよりも商用電源側に接続する構成とした
    誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 インバータは、スイッチング素子を有
    し、制御回路は前記スイッチング素子のオン時間を設定
    するオン時間設定手段と前記インバータへの入力を検知
    する入力検知手段を有し、ヒューズ溶断検知手段は、前
    記オン時間制御手段で設定したオン時間と前記入力検知
    手段で検知した入力に応じて前記電流ヒューズが溶断し
    たと判断する請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 商用電源を高周波電流に変換するスイッ
    チング素子を含むインバータと、前記スイッチング素子
    のオン時間を設定するオン時間設定手段と、前記インバ
    ータへの入力を検知する入力検知手段と、負荷の温度を
    検知する第1および第2の温度検知手段と、前記第1の
    温度検知手段で検知した負荷の温度に応じて前記インバ
    ータへの入力を制御する温度制御手段と、前記第2の温
    度検知手段で検知した温度が前記温度制御手段で前記イ
    ンバータへの入力を停止する所定の温度以上になった場
    合に前記オン時間設定手段の出力信号を停止あるいは最
    小オン時間に変換する温度過昇防止手段と、前記第1の
    温度検知手段あるいは前記温度制御手段が故障して前記
    温度過昇防止手段が動作したことを前記オン時間制御手
    段で設定したオン時間と前記入力検知手段で検知した入
    力に応じて判断し異常表示を行う温度異常検知手段とを
    有する誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】 負荷の温度が高く前記インバータへの入
    力を停止しているときに負荷の有無を確認するため所定
    の周期で所定の時間加熱を行う負荷検知手段を有し、前
    記オン時間制御手段で設定したオン時間と前記入力検知
    手段で検知した入力に応じて判断した異常状態が前記所
    定の時間以上連続で継続した場合に前記第1の温度検知
    手段あるいは前記温度制御手段が故障して前記温度過昇
    防止手段が動作したと判断する請求項3記載の誘導加熱
    調理器。
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