JP2000259230A - プラント運転監視支援装置 - Google Patents

プラント運転監視支援装置

Info

Publication number
JP2000259230A
JP2000259230A JP6557399A JP6557399A JP2000259230A JP 2000259230 A JP2000259230 A JP 2000259230A JP 6557399 A JP6557399 A JP 6557399A JP 6557399 A JP6557399 A JP 6557399A JP 2000259230 A JP2000259230 A JP 2000259230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant
image
video
display
monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6557399A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohei Misono
昇平 御園
Masatoshi Endo
政利 遠藤
Yoshiji Matsuura
由次 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP6557399A priority Critical patent/JP2000259230A/ja
Publication of JP2000259230A publication Critical patent/JP2000259230A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラントを構成する各機器の運転状態を迅速
かつ的確に監視することを可能とし、運転員の負荷を低
減させる。 【解決手段】 現在のプラントAの運転状態を過去のプ
ラントAの運転事例に基づいて推論するインタフェース
エージェント1を設ける。インタフェースエージェント
1の推論結果に基づいて運転員を支援する運転支援映像
として、プラントAを構成する各機器の運転状態を仮想
的に3次元表示したVR映像を、予め設定された巡回経
路に沿ってCRTディスプレイ6に順次表示させるバー
チャルプラント表示システム4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラントの運転状
態を監視する運転員の監視業務を支援するプラント運転
監視支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラントの運転監視に係わる従来のヒュ
ーマンインタフェースは、以下のようなものである。す
なわち、運転員の操作入力は、ディスプレイ上のタッチ
パネルやマウス等を操作することによって行われ、運転
員に対するプラントの運転状態情報の提示は、CRTデ
ィスプレイに各種プロセス値を数値あるいはグラフィッ
クスとして表示することによって行われている。
【0003】例えば、運転状態情報は、プラントを構成
する各種機器の接続系統を2次元グラフィックス画面と
してCRTディスプレイ上に表示し、かつ、この2次元
グラフィックス画面上の各機器のプロセス値を数値表示
することによって運転員に提示されている。従来では、
このような2次元グラフィックス画面が用途毎に多数設
けられており、運転員は、2次元グラフィックス画面を
自ら選択することによってプラントの運転状態を把握す
る。
【0004】また、プラントの運転監視室には、各機器
毎に設けられたITVカメラからの映像を写し出すモニ
タが設置されており、このモニタの映像を監視すること
により、遠く離れた場所に設置された機器や、入り込め
ないような場所に設置された機器の監視を行うようにな
っている。ところで、プラントの運転の監視が行われる
監視室に設置されるモニタの設置数は、その部屋の大き
さや監視人員数によって制限されるため、大規模なプラ
ントの場合、各機器毎に設置されたITVカメラの映像
を、手動あるいは自動にて切り換えてモニタに写し出し
て各機器を順次監視することが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ITVカメ
ラの映像を手動によって切り換える場合、運転員は、モ
ニタの映像が、どの場所を映し出しているITVカメラ
のものであるかをその都度判断しながら監視しなければ
ならず、多大な手間を要していた。また、人手によって
操作するため、機器のチェックもれ等を起こしてしまう
恐れがあった。また、ITVカメラの映像を、自動にて
切り換える場合、チェックのもれ等を起こす恐れを低減
させることができるものの、やはり、モニタに映し出さ
れている映像が、どの位置のものを映し出しているのか
が判りづらいという問題があった。
【0006】このため、運転員は、CRTディスプレイ
上に表示させた機器配置図等の2次元グラフィックによ
って、モニタ上の現在の映像の監視場所を把握している
が、監視箇所が3次元空間内に配置されている場合、2
次元表示では空間的な配置や大きさを理解しずらく、映
像の場所の把握に手間を要していた。しかも、この監視
作業は、他の画面であるCRTディスプレイに表示され
た各機器の計測センサーからのデータや配置図とモニタ
上の映像とを別々に監視しなければならない、極めて煩
雑なものであった。
【0007】このように、上記従来技術では、運転員は
常時CRTディスプレイとモニタとを監視していなけれ
ばならず、また多数の機器について2次元グラフィック
ス画面を選択することによってプラントの運転状態を把
握しなければならないため、プラント内の異常が検知さ
れても、その場所及び状況を即座にかつ的確に判断しず
らく、しかも、プラントの規模が大型化すると、それを
構成する機器数も増大するので、このような大規模プラ
ントでは、特に運転員の負荷は大きなものとなる。
【0008】また、上記のCRTディスプレイに各種プ
ロセス値を数値あるいはグラフィックスとして表示させ
るヒューマンインタフェースにあっては、CRTディス
プレイ上の表示に基づいてプラントの運転状態を判断す
る必要があるので、プラントの構成やプロセスに対する
知識及びプラントの運転監視についての経験が要求され
る。また、プラントを運転操作するためには、多数の機
器について操作方法を習得する必要があるので、熟練を
要する。したがって、従来では、運転員を養成するため
の専門の設備(プラント運転訓練シミュレータ)や教育
カリキュラムを用意する必要があった。さらには、プラ
ントの運転監視システムを開発する場合、各種の異常に
対する異常検出ルールを付加する必要があるので、開発
期間が長期間に亘ると共に、この異常検出ルールを変更
する際に時間を要するという問題点もある。
【0009】なお、このような従来のプラントの運転監
視に係わる既存のヒューマンインタフェースに対して、
本出願人は、特願平9−202002号、特願平9−2
31581号あるいは特願平10−263609号にお
いて、AI手法に基づく事例ベース推論技術を応用した
プラントの運転監視技術を提案している。これらの技術
は、事例ベース推論の手法を用いることにより、現在の
プラントの運転状態に類似する過去の運転事例を検出
し、この過去の運転事例に基づいてプラント運転支援用
の音声メッセージを運転員に提供するものである。
【0010】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、プラントを構成する各機器の運転状況を迅速
にかつ的確にしかもチェックもれ等を起こすことなく監
視することができ、さらには、その監視作業の容易化を
図り、運転員の負荷を低減させることが可能なプラント
運転監視支援装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のプラント運転監視支援装置は、プラ
ントの運転を監視する運転員を支援するプラント運転監
視支援装置であって、現在のプラントの運転状態を過去
のプラントの運転事例に基づいて推論するインタフェー
スエージェントと、該インタフェースエージェントの推
論結果に基づいて、運転員を支援する運転支援映像とし
て前記プラントの運転状態を仮想的に3次元表示するV
R(バーチャル・リアリティ)映像を映像表示手段に表
示させる映像制御手段とを有し、該映像制御手段は、予
め設定された巡回経路に沿って前記プラントを構成する
監視対象機器のVR映像を前記映像表示手段に順次表示
させることを特徴としている。
【0012】このように、プラントを構成する監視対象
機器の運転状態を仮想的に3次元表示するVR映像が、
予め設定された巡回経路に沿って映像表示手段に順次表
示されるので、運転員は、映像表示手段のVR映像を監
視することにより、プラントを構成する各機器の運転状
態及び機器の種類、大きさ、配置等を極めて容易に順次
把握することができる。つまり、プラントを構成する各
機器の運転状況を迅速にかつ的確に監視することがで
き、これにより、監視作業の容易化を図り、運転員にか
かる負担を低減させることができる。
【0013】請求項2記載のプラント運転監視支援装置
は、請求項1記載のプラント運転監視支援装置におい
て、前記映像制御手段は、入力手段によって前記監視対
象機器を選択するとともにその巡回経路を入力すること
により、この入力した巡回経路に沿って選択した監視対
象機器のVR映像を前記映像表示手段に順次表示させる
ことを特徴としている。
【0014】つまり、入力手段によって監視対象機器を
選択し巡回経路を入力することにより、極めて容易に、
映像制御手段によって、選択した監視対象機器のVR映
像を巡回経路に沿って順次表示させることができる。
【0015】請求項3記載のプラント運転監視支援装置
は、請求項1記載のプラント運転監視支援装置におい
て、前記映像制御手段は、入力手段によって前記監視対
象機器を選択することにより、選択した順にて前記監視
対象機器を通る巡回経路を割り出し、この割り出した巡
回経路に沿って前記監視対象機器のVR映像を前記映像
表示手段に順次表示させることを特徴としている。
【0016】このように、入力手段によって監視対象機
器を選択することにより、極めて容易に、映像制御手段
によって、選択した監視対象機器のVR映像をその選択
順に通る巡回経路に沿って順次表示させることができ
る。
【0017】請求項4記載のプラント運転監視支援装置
は、請求項1記載のプラント運転監視支援装置におい
て、前記映像制御手段は、入力手段によって前記監視対
象機器を選択することにより、この選択した監視対象機
器を最短で繋ぐ巡回経路を割り出し、この割り出した巡
回経路に沿って前記監視対象機器のVR映像を前記映像
表示手段に順次表示させることを特徴としている。
【0018】すなわち、入力手段によって監視対象機器
を選択することにより、極めて容易に、映像制御手段に
よって、選択した監視対象機器のVR映像を、選択した
監視対象機器を最短で結ぶ巡回経路に沿って順次表示さ
せることができる。
【0019】請求項5記載のプラント運転監視支援装置
は、請求項1〜4のいずれか1項記載のプラント運転監
視支援装置において、前記映像制御手段が、前記監視対
象機器を撮影する撮影手段(8)からの映像を、前記V
R映像とともに前記映像表示手段に表示させることを特
徴としている。
【0020】このように、VR映像とともに監視対象機
器の実映像が映像表示手段に表示されるので、プラント
を構成する各機器を、VR映像と実映像とで監視するこ
とができ、さらなる的確な監視を行うことができる。
【0021】請求項6記載のプラント運転監視支援装置
は、請求項1〜5のいずれか1項記載のプラント運転監
視支援装置において、前記映像制御手段が、前記プラン
トにおける監視対象機器の位置を2次元表示する機器配
置映像を、前記VR映像とともに前記映像表示手段に表
示させることを特徴としている。
【0022】これにより、VR映像とともに監視対象機
器の配置を示す機器配置映像が映像表示手段に表示され
るので、プラント内において、監視している機器の位置
や配置状態をさらに容易に把握することができる。
【0023】請求項7記載のプラント運転監視支援装置
は、請求項1〜6のいずれか1項記載のプラント運転監
視支援装置において、前記インタフェースエージェント
が、所定時間後のプラントの運転状態を過去のプラント
の運転事例に基づいて予測推論し、前記映像制御手段
は、前記インタフェースエージェントの予測推論結果に
基づいて、前記プラントを構成する監視対象機器の予測
される運転状態を仮想的に3次元表示する状態予測VR
映像を、前記VR映像とともに前記映像表示手段に表示
させることを特徴としている。
【0024】すなわち、VR映像とともに機器の所定時
間後の運転状態を予測した運転状態が状態予測VR映像
として映像表示手段に表示されるので、プラントを構成
する機器の異常を予め把握することができ、その異常に
事前に対処することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるプラント運
転監視支援装置の一実施形態について説明する。なお、
本発明は、特定のプラントを対象としたものではなく、
複数の各種機器から構成された全てのプラントの運転監
視に適用可能なものである。
【0026】図1は、本実施形態におけるプラント運転
監視支援装置の全体構成図である。この図において、符
号Aは監視対象であるプラント、1はインタフェースエ
ージェント、2,7はスピーカ、3はマイク、4はバー
チャルプラント表示システム(映像制御手段)、5は入
力装置(例えば、マウスやキーボード等)、6はCRT
ディスプレイ(映像表示手段)、8はITVカメラ(撮
影手段)である。
【0027】インタフェースエージェント1は、マイク
3を介してプラントAの運転員から入力された音声指示
を音声認識してバーチャルプラント表示システム4に出
力すると共に、プラントAから取得され、かつプラント
Aの運転状態を示す各種データ(プラントデータ)に基
づく事例ベース推論によってプラントAの運転状態を推
論し、この推論結果に応じて、運転員を支援する各種の
音声メッセージをスピーカ2に出力するものである。
【0028】バーチャルプラント表示システム4は、上
記インタフェースエージェント1による事例ベース推論
の結果、プラントAに複数備えられたITVカメラ(工
業用監視カメラ)8の映像(ITV映像)、及び上記入
力装置5の操作指示に基づいて運転員を支援する各種映
像(運転支援映像)を合成してCRTディスプレイ6に
出力するものである。
【0029】このバーチャルプラント表示システム4
は、インタフェースエージェント1による事例ベース推
論の結果に基づいて生成した現在のプラント状態を示す
VR(バーチャル・リアリティ)映像と、同様にインタ
フェースエージェント1による事例ベース推論の結果に
基づいて生成した将来のプラント状態を示す状態予測V
R映像と、文字メッセージ、及びプラントAから得られ
たITV映像を組み合わせることにより、各種の運転支
援映像を合成する。また、バーチャルプラント表示シス
テム4は、VR映像のリアリティをより向上させるため
に、VR映像に関連する音響を生成してスピーカ7に出
力する。なお、入力装置5は、VR映像の操作指示及び
プラントAに対する特定の操作指示を入力するためのも
のである。
【0030】図2は、上記インタフェースエージェント
1の機能構成を示すブロック図である。この図に示すよ
うに、インタフェースエージェント1は、言語変換シス
テム1a、推論エンジン1b、照合ルール1c、事例メ
モリ1d、データ収集部1e及び通信部1f等から構成
されている。
【0031】言語変換システム1aは、運転員によって
マイク3に入力された音声指示を音声認識することによ
りコンピュータに読取可能な音声データに変換して推論
エンジン1bに出力すると共に、該推論エンジン1bか
ら入力された音声データを運転員が認識可能な音声メッ
セージに音声合成してスピーカ2に出力するものであ
る。
【0032】さらに詳説すると、この言語変換システム
1aは、運転員が発した音声指示から特定のキーワード
を抽出して認識するキーワードスポッティング音声認
識、及び過去に入力された運転員の音声指示を音声事例
データ(過去音声事例データ)として記憶し、この過去
音声事例データをいま入力された音声指示(現在音声事
例データ)と比較推論することにより、音声指示を認識
する事例ベース推論音声認識を組み合わせた音声認識を
行うものである。
【0033】データ収集部1eは、所定のサンプリング
時間毎にプラントAを構成する各種機器の計測データ及
び運転員のプラントAに対する操作指示(操作指示デー
タ)をプラントAから収集し、これらをプラントデータ
として推論エンジン1bに出力するものである。このプ
ラントデータは、サンプリング時間における計測データ
とそのときの操作指示データとで構成されるもので、サ
ンプリング時間におけるプラントAの運転状態を示す情
報である。
【0034】推論エンジン1bは、上記プラントデータ
を現在の運転状態を示す運転事例データ(現在運転事例
データ)として事例メモリ1dに順次記憶させると共
に、照合ルール1cに基づいて上記現在運転事例データ
に類似する過去の運転事例データ(過去運転事例デー
タ)を事例メモリ1dから検索することにより、プラン
トの現在の運転状態を推論・判断するとともに、今後の
運転状態を予測するものである。
【0035】事例メモリ1dは、上記推論エンジン1b
から順次入力される現在運転事例データを過去運転事例
データ(時間の経過とともに過去のデータとなる)とし
て順次蓄積するものである。照合ルール1cは、事例ベ
ース推論の手法に基づいた現在運転事例データと過去運
転事例データとの照合手順、つまり現在運転事例データ
に類似する過去運転事例データの検索手順を規定するも
のである。上記推論エンジン1bは、この照合ルール1
cに基づく事例ベース推論により、プラントAの現在の
運転状態を判断するとともに、今後の運転状態を予測す
る。なお、推論エンジン1bによる現在運転事例データ
の生成方法の詳細及び過去運転事例データの検索の詳細
については、上述した各出願に記載されている。
【0036】通信部1fは、推論エンジン1bと上記バ
ーチャルプラント表示システム4との通信を仲介するも
のであり、例えば推論エンジン1bの推論結果及び言語
変換システム1aの音声認識結果をコマンドとしてバー
チャルプラント表示システム4に出力する。
【0037】また、本実施形態では、プラントAに対す
る特定の操作指示をインタフェースエージェント1を介
してバーチャルプラント表示システム4から入力できる
ように構成されている。通信部1fは、この操作指示を
バーチャルプラント表示システム4から受信すると推論
エンジン1bに出力する。そして、この操作指示は、推
論エンジン1b及びデータ収集部1eを介してプラント
Aに入力されるようになっている。
【0038】続いて、図3は、上記バーチャルプラント
表示システム4の機能構成を示すブロック図である。こ
の図に示すように、バーチャルプラント表示システム4
は、メイン制御部4a、通信部4b、VR制御部4c、
ITV表示部4d、メッセージ表示部4e、映像合成部
4f、VR表示部4g、3次元仮想プラントデータベー
ス4h、直接操作部4i及び音響発生部4j等から構成
されている。
【0039】メイン制御部4aは、通信部4bを介して
インタフェースエージェント1から入力される各種コマ
ンド及び直接操作部4iを介して入力装置5から入力さ
れる操作指示に基づいて、通信部4b、VR制御部4
c、ITV表示部4d、メッセージ表示部4e及び映像
合成部4fの各動作を統括的に制御するものである。通
信部4bは、メイン制御部4aによる制御の下にインタ
フェースエージェント1との通信を仲介するものであ
り、上記各種コマンドをインタフェースエージェント1
から受信するとメイン制御部4aに出力し、メイン制御
部4aから入力装置5の操作指示が入力されるとインタ
フェースエージェント1に出力する。
【0040】直接操作部4iは、上記入力装置5の操作
指示を受け付けてVR制御部4cに出力するものであ
る。VR制御部4cは、VR表示部4gによるVR映像
の生成を制御するものである。このVR制御部4cは、
上記メイン制御部4aから入力される制御情報及び直接
操作部4iから入力される入力装置5の操作指示に基づ
いてCRTディスプレイ6に表示すべきVR映像の変更
指示をVR表示部4gに出力する。また、VR制御部4
cは、音響発生部4jによるスピーカ7への音響(VR
映像に関連する音響)の出力をも制御する。
【0041】ITV表示部4dは、メイン制御部4aに
よる制御の下に、複数のITVカメラ8の映像から何れ
かを選択して映像合成部4fに出力するものである。I
TVカメラ8は、プラントAの要所に複数備えられ、プ
ラントAを構成する各種機器の動作状態を常時撮影して
いる。メッセージ表示部4eは、メイン制御部4aから
入力されるメッセージ情報(例えばテキストデータ)を
映像情報に変換して映像合成部4fに出力するものであ
る。
【0042】3次元仮想プラントデータベース4hは、
プラントAの構成機器の形状を示すVR映像用の各種3
次元画像データを蓄積するデータベースである。本実施
形態におけるVR映像は、例えば運転員がプラントA内
の各種機器の状態を確認しながら移動する様子を仮想空
間にある3次元プラント内をウォークスルー表示するの
に用いる。このようなウォークスルー映像は、プラント
Aの仮想空間における運転員の位置変化に準じて3次元
画像が変化するものである。したがって、ウォークスル
ー映像は、3次元仮想空間上の運転員の位置や視点に応
じて連続的に変化する3次元画像である。3次元仮想プ
ラントデータベース4hには、このようなウォークスル
ー映像の生成に必要なプラントAの構成機器の形状に関
する3次元画像データが蓄積されている。
【0043】VR表示部4gは、3次元仮想プラントデ
ータベース4hから3次元画像データを読み込み、VR
制御部4cから入力されるVR映像の変更指示に基づい
てVR映像を生成して映像合成部4fに出力するもので
ある。本バーチャルプラント表示システム4は、上記ウ
ォークスルー映像の他に、プラントAを構成する各種機
器の運転状態を個別に表示する各種VR映像をCRTデ
ィスプレイ6に選択的に表示するように構成されてい
る。VR表示部4gは、3次元仮想プラントデータベー
ス4hに蓄積された3次元画像データに基づいて、これ
ら各種VR映像を生成する。
【0044】機器配置データベース4kは、プラントA
を構成する各機器の配置を示す系統図等の映像のデータ
が格納されたデータベースであり、この格納された機器
配置データは、メイン制御部4aによって引き出され
て、映像合成部4fへ出力されるようになっている。
【0045】記憶部4lは、予め設定された巡回経路の
データ及び監視対象機器のデータが記録されるようにな
っており、これらデータもメイン制御部4aにて引き出
され、後述する巡回監視制御の実行時に用いられるよう
になっている。また、これらデータは、映像データとし
て映像合成部4fにも出力されるようになっている。な
お、これら巡回経路及び監視対象機器のデータは、後述
する設定方式によって設定されてメイン制御部4aから
記憶部4lへ送り込まれて記憶されるようになってい
る。
【0046】映像合成部4fは、上記メイン制御部4a
による制御の下に、ITV表示部4d、メッセージ表示
部4e、VR表示部4g及びメイン制御部4aから入力
された各種映像を合成してCRTディスプレイ6に出力
するものである。
【0047】次に、このように構成されたプラント運転
監視支援装置の動作について詳しく説明する。なお、イ
ンタフェースエージェント1の動作については、上述し
た各出願に詳細が記載されているので、以下では概要を
説明する。
【0048】まず、通常連続運転されるプラントAに対
して、インタフェースエージェント1のデータ収集部1
eは、所定間隔のサンプル時間毎にプラントデータを取
得して推論エンジン1bに出力する。推論エンジン1b
は、このようにデータ収集部1eから定期的に入力され
るプラントデータを、既に事例メモリ1dに蓄積した過
去運転事例データとの類似度を示す距離空間にマッピン
グした後、現在運転事例データとして事例メモリ1dに
順次出力する。この結果、事例メモリ1dには、プラン
トAの運転経過に従って現在運転事例データが過去のプ
ラントAの運転状態を示す過去運転事例データとして順
次蓄積されることになる。
【0049】推論エンジン1bは、このような事例メモ
リ1dへの現在運転事例データの蓄積と共に、照合ルー
ル1cに基づいて事例メモリ1dを検索することによ
り、現在運転事例データに類似する過去運転事例データ
が存在するか否かを検索する。例えば、過去の一定時間
幅に亘る1または複数の過去運転事例データと現在運転
事例データの全ての組み合わせについて、現在運転事例
データと各々の過去運転事例データの相互の距離がそれ
ぞれ算出され、その距離が最も小さい過去運転事例デー
タが現在運転事例データに最も類似した類似運転事例デ
ータとして検出される。
【0050】このようにして類似運転事例データが検出
されると、推論エンジン1bは、当該類似運転事例デー
タに基づいてプラントAの現在の運転状態を推論し、そ
の推論結果に基づいてプラントAの運転状態を示すメッ
セージデータを生成する。例えば、類似運転事例データ
が過去においてプラントAを構成するある機器の異常時
のものである場合には、現在運転事例データはプラント
Aの異常状態を示していることになるので、推論エンジ
ン1cは、この旨を運転員に知らせるメッセージデータ
を生成する。
【0051】また、推論エンジン1cは、現在運転事例
データに最も類似した類似運転事例データを検出した際
に、この類似運転事例データとともに、時系列的に記録
されている運転事例データを検出し、プラントAの所定
時間後における運転状態を予測し、プラントAの予測運
転状態を示すメッセージデータを生成する。
【0052】言語変換システム1aは、このメッセージ
データに基づいて音声メッセージを音声合成し、スピー
カ2に出力する。この結果、運転員は、音声メッセージ
によってプラントAの運転状態が異常状態にあることを
認識し、必要な処置を取ることができる。
【0053】一方、上記推論エンジン1bによるプラン
トAの運転状態の推論結果及び言語変換システム1aに
おける運転員の音声指示の認識結果は、バーチャルプラ
ント表示システム4に対するコマンドとして、インタフ
ェースエージェント1からバーチャルプラント表示シス
テム4に送信される。推論エンジン1bが通信部1fを
介して上記コマンドをバーチャルプラント表示システム
4に送信させると、このコマンドは、バーチャルプラン
ト表示システム4の通信部4bを介してメイン制御部4
aに入力される。
【0054】続いて、上記バーチャルプラント表示シス
テム4の詳細動作について、図4に示すフローチャート
を参照して説明する。
【0055】まず、バーチャルプラント表示システム4
が起動すると、メイン制御部4aは、3次元仮想プラン
トデータベース4hに蓄積されている全てのVR映像用
3次元画像データをVR表示部4g内のメモリに読み込
ませる(ステップS1)。こうすることによって、VR
表示部4gによるVR映像の生成を高速化することが可
能であり、運転員によるVR映像の変更指示に対して速
やかに応答するVR映像を実現することができる。
【0056】続いて、メイン制御部4aは、通信部4b
にインタフェースエージェント1との通信接続を確立さ
せる(ステップS2)。通信部4bは、メイン制御部4
aの指示に従って、インタフェースエージェント1の通
信部1fとの間で通信接続を確立する。これ以降、メイ
ン制御部4a、つまり本バーチャルプラント表示システ
ム4は、上記コマンドが通信部4bを介してインタフェ
ースエージェント1から入力されるか、あるいは入力装
置5から操作イベントの入力があるまで待機状態とな
る。
【0057】ここで、インタフェースエージェント1か
ら通信部4bにコマンドが入力されると(ステップS
3)、メイン制御部4aは、このコマンドの内容を解析
する(ステップS4)。そして、この解析結果つまりコ
マンドの種類に応じて上記通信部4b、VR制御部4
c、ITV表示部4d、メッセージ表示部4e及び映像
合成部4fの各動作を制御することにより、CRTディ
スプレイ6に各種運転支援映像を表示させる(ステップ
S5)。
【0058】例えば、コマンドが推論エンジン1bの推
論結果に基づく特定機器の異常を示すものであった場
合、メイン制御部4aは、ステップS5において、当該
機器の異常を知らせるメッセージデータをメッセージ表
示部4eに出力する。この結果、メッセージ表示部4e
は、メッセージデータに基づいて表示メッセージを生成
し、映像合成部4fを介してCRTディスプレイ6上に
画像表示させる。このとき、映像合成部4fは、メイン
制御部4aから入力された位置指定情報に基づいてCR
Tディスプレイ6上における表示メッセージの位置を設
定する。
【0059】また、上記と同様にしてコマンドが特定機
器の異常を示すものであった場合、メイン制御部4a
は、当該異常機器のITV映像を選択表示させる指示を
ITV表示部4dに出力する。この結果、ITV表示部
4dは、当該異常機器のITV映像を映像合成部4fを
介してCRTディスプレイ6上に表示させる。さらに、
メイン制御部4aは、VR制御部4cを介してVR表示
部4gを制御することにより、当該異常機器のVR映像
をCRTディスプレイ6上に表示させる。この異常機器
のVR映像は、当該異常機器の異常状態を3次元ビジュ
アルシミュレーション化した映像である。
【0060】なお、上記コマンドが言語変換システム1
aによって音声認識された運転支援映像の変更指示であ
った場合、メイン制御部4aは、ステップS5におい
て、CRTディスプレイ6上に変更指示に応じた運転支
援映像を表示させる。例えば、特定機器の状態を確認し
たい旨のコマンドが入力されると、図5に示すように、
メイン制御部4aは、特定機器のITV映像21を表示
させる指示をITV表示部4dに出力して、ITV映像
21をCRTディスプレイ6上に表示させ、また、VR
制御部4cを介してVR表示部4gを制御することによ
り、当該機器の現在状態のVR映像22をCRTディス
プレイ6上に表示させる。
【0061】また、このとき、メイン制御部4aは、V
R制御部4cを制御して、CRTディスプレイ6上に、
当該機器の運転状態の予測を示す状態予測VR映像23
を表示させ、さらには、機器配置データベース4kから
機器配置データを引き出し、プラントAを構成する各種
機器の配置を示す接続系統図等の機器配置映像24を表
示させる。
【0062】なお、この機器配置映像24には、監視し
ている機器の位置を示す位置表示マーク25が表示され
る。また、メイン制御部4aは、メッセージ表示部4e
を制御して、CRTディスプレイ6のVR映像22に重
ね合わせて計測データ26を表示させる。
【0063】また、ステップS5において、プラントA
の各種機器の状態を巡回して監視したい旨のコマンドが
入力されると、メイン制御部4aは、記憶部4lに予め
設定されて記憶された巡回経路及び監視対象機器のデー
タを引き出し、引き出した巡回経路に沿って各監視対象
機器について、運転支援映像をCRTディスプレイ6に
表示させる。
【0064】つまり、メイン制御部4aは、巡回経路に
沿って各監視対象機器のITV映像21を順次選択表示
させる指示をITV表示部4dに出力して、ITV映像
21をCRTディスプレイ6上に表示させ、また、VR
制御部4cを介してVR表示部4gを制御することによ
り、各監視対象機器のVR映像22をCRTディスプレ
イ6上に表示させる。その際、センサ値やプロセス値等
の計測データ26をVR映像22に重ね合わせて表示さ
せる。
【0065】また、このとき、メイン制御部4aは、V
R制御部4cを制御して、CRTディスプレイ6上に、
各監視対象機器の運転状態の予測を示す状態予測VR映
像23を表示させ、さらには、機器配置データベース4
kから機器配置データを引き出して機器配置映像24を
表示させる。
【0066】なお、この機器配置映像24には、監視し
ている機器の位置を示す位置表示マーク25及び巡回経
路を示す経路表示マーク27が表示される。また、メイ
ン制御部4aは、メッセージ表示部4eを制御して、C
RTディスプレイ6のメッセージエリアに、システムの
状態や操作のガイドをメッセージ表示28として表示さ
せる。
【0067】一方、インタフェースエージェント1から
通信部4bにコマンドが入力されることなく(ステップ
S3)、入力装置5から直接操作部4iにVR映像22
の変更指示に係わる操作イベントが入力されると(ステ
ップS6)、この操作イベントは、直接操作部4iから
VR制御部4cに入力される。VR制御部4cは、この
操作イベントを解析し(ステップS7)、その解析結果
つまり操作イベントの種類に応じて、VR映像22の表
示を更新する(ステップS8)。
【0068】VR制御部4cは、メイン制御部4aの指
示に従ったVR映像22をVR表示部4gに生成させる
と共に、このVR映像22に対応する音響の出力指示を
音響発生部4jに出力する。この結果、VR表示部4g
は、操作イベントに応じた新たなVR映像22を映像合
成部4fに出力し、CRTディスプレイ6に表示され
る。また、音響発生部4jは、CRTディスプレイ6に
表示されたVR映像22に対応する音響をスピーカ7に
出力する。
【0069】例えば、入力装置5を操作することによっ
て、運転員はウォークスルー映像上でプラントA内を自
由に移動することができる。入力装置5から所定方向へ
の前進を指示する操作イベントを入力すると、運転員は
ウォークスルー映像上で自らが立脚する位置を変更する
ことができる。そして、例えばある機器の前に到着した
場合、音響発生部4jは、当該機器の状況に応じた運転
音(音響)をスピーカ7に出力し、運転員の仮想体験を
よりリアルなものとする。
【0070】また、上記ステップS6において、ウォー
クスルー映像上に表示された機器の操作に係わる操作イ
ベントが入力された場合、この操作イベントは、直接操
作部4i及びVR制御部4cを介してメイン制御部4a
に入力される。メイン制御部4aは、当該操作イベント
を通信部4bを介してインタフェースエージェント1に
送信する(機器操作処理:ステップS9)。そして、こ
の操作イベントは、インタフェースエージェント1の通
信部1f、推論エンジン1b及びデータ収集部1eを介
してプラントAに入力され、当該操作イベントに基づい
てウォークスルー映像上に表示された機器の運転が操作
される。
【0071】例えば、入力装置5からウォークスルー映
像上に表示された異常機器の運転停止を指示する操作イ
ベントが入力されると、この操作イベントに基づいて当
該異常機器の運転が停止される。または、特定機器の計
測データを取得したい旨の操作イベントを入力装置5か
ら入力すると、この操作イベントに基づいて当該特定機
器の計測データがインタフェースエージェント1を介し
てバーチャルプラント表示システム4に取り込まれてC
RTディスプレイ6に表示される。
【0072】このように、上記のプラント運転監視支援
装置によれば、事例ベース推論によるプラントAの運転
状態の推論結果及び運転員による音声指示の音声認識結
果に基づいて運転支援映像をCRTディスプレイ6に表
示させるので、運転員は、音声メッセージに基づく聴覚
的なプラントAの運転状態の確認に加えて、CRTディ
スプレイ6上に表示される運転支援映像によって視覚的
にプラントAの運転状態を確認することができる。した
がって、プラントAの運転状態の確認が容易であり、プ
ラントの運転監視に係わる従来のヒューマンインタフェ
ースに比較して、運転員の負荷を大幅に軽減することが
可能である。
【0073】また、運転支援映像がVR映像22、IT
V映像21あるいはメッセージ表示28の形態でCRT
ディスプレイ6上に表示されるので、運転員は、プラン
トAの運転状態を直感的かつ容易に把握することができ
る。また、音声認識によって運転員の指示がインタフェ
ースエージェント1に入力されるので、運転員は、自ら
の意志を容易にインタフェースエージェント1に入力す
ることができる。したがって、これらによっても運転員
の負荷を軽減することが可能であると共に、従来程、運
転員の熟練を必要としないので、運転員の養成期間の短
縮及び養成設備に係わるコストの低減を図ることが可能
である。
【0074】なお、上記実施形態は、インタフェースエ
ージェント1に音声認識された運転員の音声指示に基づ
いてプラントAを直接操作するようには構成されていな
い。これは、現行のプラントAの運転における操作指示
の入力形態が、タッチパネル等の操作パネルによるもの
になっていることを考慮したものである。
【0075】すなわち、本願発明は、プラントAの運転
に係わる次世代のヒューマンインタフェース技術を提供
するものであり、本願発明を実際のプラントAに適用し
ようとする場合、運転員が無理なく本願発明を使いこな
すためには、一定期間に亘って従来のヒューマンインタ
フェースとの併存が必要になる。この併存期間において
運転員が音声指示入力にある程度慣れた上で、実際のプ
ラントの操作を音声指示することにより、正確性を必要
とするプラントの操作を音声指示によって確実に行うこ
とができる。
【0076】次に、上記プラント運転支援装置におい
て、プラントAの各機器の運転状態を巡回して監視する
巡回監視制御について説明する。この巡回監視制御は、
前述したように、プラントAの各監視対象機器の運転状
態を、予め設定された巡回経路に沿って順次CRTディ
スプレイ6上に写し出す制御である。
【0077】この巡回監視制御とされると、CRTディ
スプレイ6上には、一定時間ずつ、巡回経路に沿う各監
視対象機器毎に、その機器にて停止したウォークスルー
のVR映像22、計測データ26、ITV映像21、機
器配置映像24及び状態予測VR映像23が、所定時間
ずつ順次繰り返し表示される。そして、監視対象機器の
運転状態が、所定時間表示されると、巡回経路に沿って
次の監視対象機器へウォークスルーし、その機器にて、
再び、停止したウォークスルーのVR映像22、計測デ
ータ26、ITV映像21、機器配置映像24及び状態
予測VR映像23が表示される。
【0078】なお、この巡回監視制御時に、監視対象機
器の運転状態が、将来的に異常となると予測された場合
は、その旨を状態予測VR映像23にて運転員に知らせ
るとともに、スピーカ2から警報等の音声メッセージに
よって運転員に知らせる。この結果、運転員は、状態予
測VR映像23及び音声メッセージによって当該機器の
運転状態が将来的に異常となることを把握し、必要な処
置を取ることができる。
【0079】また、巡回監視制御中に、巡回監視してい
る機器以外の機器の運転状態を把握すべく、その旨のコ
マンドがバーチャルプラント表示システム4に出力され
ると、メイン制御部4aによってCRTディスプレイ6
に、当該機器における停止したウォークスルーのVR映
像22、計測データ26、ITV映像21、機器配置映
像24及び状態予測VR映像23が表示される。
【0080】次に、上記巡回監視制御における巡回経路
の設定について説明する。 (1)手動による設定 入力装置5によって、設定モードを手動モードとする。
この状態にて、入力装置5を用いて手動操作によってC
RTディスプレイ6上にて、仮想のモデル内を巡回した
い経路に沿ってウォークスルーし、その途中で、センサ
ーデータやITVカメラ8とリンクしている監視対象機
器を選択する。
【0081】このようにすると、手動操作によるウォー
クスルーの経路及び選択した対象機器が記憶部4lに記
憶される。そして、巡回監視制御では、記憶部4lに記
憶された巡回経路にてウォークスルーによる巡回が行わ
れ、選択した監視対象機器の運転支援映像がCRTディ
スプレイ6に順に表示される。
【0082】(2)選択順による設定 入力装置5によって、設定モードを選択順モードとす
る。この状態にて、巡回監視制御によって運転状態を監
視したい監視対象機器を、巡回させる順序通りに選択す
る。このようにすると、選択した監視対象機器が、選択
した順にアドレスが付されて記憶部4lに記憶される。
また、各監視機器間のウォークスルーの巡回経路は、自
動的に算出されて決定され、その巡回経路も記憶部4l
に記憶される。
【0083】そして、巡回監視制御では、記憶部4lに
記憶された巡回経路にてウォークスルーによる巡回が行
われ、それぞれの監視対象機器の運転支援映像が選択し
た順にCRTディスプレイ6に表示される。
【0084】(3)自動による設定 入力装置5によって、設定モードを自動モードとする。
この状態にて、巡回監視制御によって運転状態を監視し
たい監視対象機器を、ランダムに選択する。このように
すると、選択した監視対象機器が記憶部4lに記憶され
るとともに、これら監視対象機器を通る経路が最短(最
適)となるように、各監視対象機器間のウォークスルー
の巡回経路が自動的算出されて決定され、その巡回経路
も記憶部4lに記憶される。
【0085】そして、巡回監視制御では、算出した巡回
経路にてウォークスルーが行われ、この巡回経路に沿っ
て監視対象機器の運転支援映像がCRTディスプレイ6
に表示される。なお、巡回経路、監視対象機器を入力す
る入力手段として、インタフェースエージェント1に設
けられたマイク3を用いることもできる。
【0086】上記のように、巡回監視制御を行うことが
可能な運転監視支援装置によれば、プラントAを構成す
る各機器の運転状態を仮想的に3次元表示するVR映像
22が、予め設定された巡回経路に沿ってCRTディス
プレイ6に順次表示されるので、運転員は、CRTディ
スプレイ6のVR映像22を監視することにより、プラ
ントAを構成する各機器の運転状態及び機器の種類、大
きさ、配置等を極めて容易に順次把握することができ
る。
【0087】つまり、プラントAを構成する各機器の運
転状況を迅速にかつ的確に監視することができ、これに
より、監視作業の容易化を図り、運転員にかかる負担を
低減させることができる。また、手動モードにて、監視
対象機器を選択し巡回経路を入力することにより、極め
て容易に、CRTディスプレイ6によって、選択した監
視対象機器のVR映像22を巡回経路に沿って順次表示
させることができる。
【0088】さらには、選択順モードにて、監視対象機
器を選択することにより、極めて容易に、CRTディス
プレイ6によって、選択した監視対象機器のVR映像2
2をその選択順に通る巡回経路に沿って順次表示させる
ことができる。
【0089】また、自動モードにて、監視対象機器を選
択することにより、極めて容易に、CRTディスプレイ
6によって、選択した監視対象機器のVR映像22を、
選択した監視対象機器を最短で結ぶ巡回経路に沿って順
次表示させることができる。しかも、VR映像22とと
もに実際に撮影しているITV映像21がCRTディス
プレイ6に表示されるので、プラントAを構成する各機
器を、VR映像22とITV映像21とで監視すること
ができ、さらなる的確な監視を行うことができる。
【0090】また、VR映像22とともに監視対象機器
の配置を示す機器配置映像24がCRTディスプレイ6
に表示されるので、プラントA内において、監視してい
る機器の位置及び配置状態をさらに容易に把握すること
ができる。
【0091】さらに、VR映像22とともに機器の所定
時間後の運転状態を予測した運転状態が状態予測VR映
像23としてCRTディスプレイ6に表示されるので、
プラントAを構成する各機器の異常を予め把握すること
ができ、その異常に事前に対処することができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるプ
ラント運転監視支援装置によれば、以下のような効果を
奏する。請求項1記載のプラント運転監視支援装置によ
れば、プラントを構成する監視対象機器の運転状態を仮
想的に3次元表示するVR映像が、予め設定された巡回
経路に沿って映像表示手段に順次表示されるので、運転
員は、映像表示手段のVR映像を監視することにより、
プラントを構成する各機器の運転状態及び機器の種類、
大きさ、配置等を極めて容易に順次把握することができ
る。つまり、プラントを構成する各機器の運転状況を迅
速にかつ的確に監視することができ、これにより、監視
作業の容易化を図り、運転員にかかる負担を低減させる
ことができる。
【0093】請求項2記載のプラント運転監視支援装置
によれば、入力手段によって監視対象機器を選択し巡回
経路を入力することにより、極めて容易に、映像制御手
段によって、選択した監視対象機器のVR映像を巡回経
路に沿って順次表示させることができる。
【0094】請求項3記載のプラント運転監視支援装置
によれば、入力手段によって監視対象機器を選択するこ
とにより、極めて容易に、映像制御手段によって、選択
した監視対象機器のVR映像をその選択順に通る巡回経
路に沿って順次表示させることができる。
【0095】請求項4記載のプラント運転監視支援装置
によれば、入力手段によって監視対象機器を選択するこ
とにより、極めて容易に、映像制御手段によって、選択
した監視対象機器のVR映像を、選択した監視対象機器
を最短で結ぶ巡回経路に沿って順次表示させることがで
きる。
【0096】請求項5記載のプラント運転監視支援装置
によれば、VR映像とともに監視対象機器の実映像が映
像表示手段に表示されるので、プラントを構成する各機
器を、VR映像と実映像とで監視することができ、さら
なる的確な監視を行うことができる。
【0097】請求項6記載のプラント運転監視支援装置
によれば、VR映像とともに監視対象機器の配置を示す
機器配置映像が映像表示手段に表示されるので、プラン
ト内において、監視している機器の位置や配置状態をさ
らに容易に把握することができる。
【0098】請求項7記載のプラント運転監視支援装置
によれば、VR映像とともに機器の所定時間後の運転状
態を予測した運転状態が状態予測VR映像として映像表
示手段に表示されるので、プラントを構成する機器の異
常を予め把握することができ、その異常に事前に対処す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のプラント運転監視支援
装置の全体構成図である。
【図2】 本発明の一実施形態のプラント運転監視支援
装置におけるインタフェースエージェントの機能構成を
示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施形態のプラント運転監視支援
装置におけるバーチャルプラント表示システムの機能構
成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の一実施形態のプラント運転監視支援
装置におけるバーチャルプラント表示システムの動作を
示すフローチャートである。
【図5】 本発明の一実施形態のプラント運転監視支援
装置におけるバーチャルプラント表示システムのCRT
ディスプレイでの表示内容を示すCRTディスプレイの
概略平面図である。
【符号の説明】
A……プラント 1……インタフェースエージェント 1a……言語変換システム 1b……推論エンジン 1c……照合ルール 1d……事例メモリ 1e……データ収集部 1f……通信部 2……スピーカ 3……マイク(入力手段) 4……バーチャルプラント表示システム(映像制御手
段) 4a……メイン制御部 4b……通信部 4c……VR制御部 4d……ITV表示部 4e……メッセージ表示部 4f……映像合成部 4g……VR表示部 4h……3次元仮想プラントデータベース 4i……直接操作部 4j……音響発生部 4k……機器配置データベース 4l……記憶部 5……入力装置(入力手段) 6……CRTディスプレイ(映像表示手段) 7……スピーカ 21……ITV映像(実映像) 22……VR(バーチャル・リアリティ)映像 23……状態予測VR映像 24……機器配置映像 25……位置表示マーク 26……計測データ 27……経路表示マーク 28……メッセージ表示
フロントページの続き (72)発明者 松浦 由次 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 Fターム(参考) 5H223 AA01 EE06 FF03 FF04 FF05 FF06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラント(A)の運転を監視する運転員
    を支援するプラント運転監視支援装置であって、 現在のプラントの運転状態を過去のプラントの運転事例
    に基づいて推論するインタフェースエージェント(1)
    と、 該インタフェースエージェントの推論結果に基づいて、
    運転員を支援する運転支援映像として前記プラントの運
    転状態を仮想的に3次元表示するVR(バーチャル・リ
    アリティ)映像(22)を映像表示手段(6)に表示さ
    せる映像制御手段(4)とを有し、 該映像制御手段は、予め設定された巡回経路に沿って前
    記プラントを構成する監視対象機器のVR映像を前記映
    像表示手段(6)に順次表示させることを特徴とするプ
    ラント運転監視支援装置。
  2. 【請求項2】 前記映像制御手段は、入力手段(3、
    5)によって前記監視対象機器を選択するとともにその
    巡回経路を入力することにより、この入力した巡回経路
    に沿って選択した監視対象機器のVR映像を前記映像表
    示手段に順次表示させることを特徴とする請求項1記載
    のプラント運転監視支援装置。
  3. 【請求項3】 前記映像制御手段は、入力手段によって
    前記監視対象機器を、選択することにより、選択した順
    にて前記監視対象機器を通る巡回経路を割り出し、この
    割り出した巡回経路に沿って前記監視対象機器のVR映
    像を前記映像表示手段に順次表示させることを特徴とす
    る請求項1記載のプラント運転監視支援装置。
  4. 【請求項4】 前記映像制御手段は、入力手段によって
    前記監視対象機器を選択することにより、この選択した
    監視対象機器を最短で繋ぐ巡回経路を割り出し、この割
    り出した巡回経路に沿って前記監視対象機器のVR映像
    を前記映像表示手段に順次表示させることを特徴とする
    請求項1記載のプラント運転監視支援装置。
  5. 【請求項5】 前記映像制御手段は、前記監視対象機器
    を撮影する撮影手段(8)からの実映像(21)を、前
    記VR映像とともに前記映像表示手段に表示させること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のプラン
    ト運転監視支援装置。
  6. 【請求項6】 前記映像制御手段は、前記プラントにお
    ける監視対象機器の位置を2次元表示する機器配置映像
    (24)を、前記VR映像とともに前記映像表示手段に
    表示させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
    項記載のプラント運転監視支援装置。
  7. 【請求項7】 前記インタフェースエージェントは、所
    定時間後のプラントの運転状態を過去のプラントの運転
    事例に基づいて予測推論し、前記映像制御手段は、前記
    インタフェースエージェントの予測推論結果に基づい
    て、前記プラントを構成する監視対象機器の予測される
    運転状態を仮想的に3次元表示する状態予測VR映像
    (23)を、前記VR映像とともに前記映像表示手段に
    表示させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項記載のプラント運転監視支援装置。
JP6557399A 1999-03-11 1999-03-11 プラント運転監視支援装置 Pending JP2000259230A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6557399A JP2000259230A (ja) 1999-03-11 1999-03-11 プラント運転監視支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6557399A JP2000259230A (ja) 1999-03-11 1999-03-11 プラント運転監視支援装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000259230A true JP2000259230A (ja) 2000-09-22

Family

ID=13290898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6557399A Pending JP2000259230A (ja) 1999-03-11 1999-03-11 プラント運転監視支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000259230A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10043288B2 (en) 2015-11-10 2018-08-07 Honeywell International Inc. Methods for monitoring combustion process equipment
US10619107B2 (en) 2017-06-22 2020-04-14 Honeywell International Inc. Heater coil

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0425717A (ja) * 1990-05-22 1992-01-29 Toshiba Corp 現場巡視支援装置
JPH04199202A (ja) * 1990-11-24 1992-07-20 Hitachi Ltd プラント運転支援装置
JPH09212219A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Fuji Facom Corp 三次元仮想モデル作成装置及び制御対象物の監視制御装置
JPH09282125A (ja) * 1996-04-09 1997-10-31 Fuji Electric Co Ltd 監視画面表示方法
JPH09297672A (ja) * 1996-03-04 1997-11-18 Meidensha Corp 監視画面表示方式
JPH1124735A (ja) * 1997-06-27 1999-01-29 Mitsubishi Electric Corp プラント運転支援システム
JPH1145108A (ja) * 1997-07-28 1999-02-16 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd プラントの運転状態監視方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0425717A (ja) * 1990-05-22 1992-01-29 Toshiba Corp 現場巡視支援装置
JPH04199202A (ja) * 1990-11-24 1992-07-20 Hitachi Ltd プラント運転支援装置
JPH09212219A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Fuji Facom Corp 三次元仮想モデル作成装置及び制御対象物の監視制御装置
JPH09297672A (ja) * 1996-03-04 1997-11-18 Meidensha Corp 監視画面表示方式
JPH09282125A (ja) * 1996-04-09 1997-10-31 Fuji Electric Co Ltd 監視画面表示方法
JPH1124735A (ja) * 1997-06-27 1999-01-29 Mitsubishi Electric Corp プラント運転支援システム
JPH1145108A (ja) * 1997-07-28 1999-02-16 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd プラントの運転状態監視方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10043288B2 (en) 2015-11-10 2018-08-07 Honeywell International Inc. Methods for monitoring combustion process equipment
US10619107B2 (en) 2017-06-22 2020-04-14 Honeywell International Inc. Heater coil

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3274290B2 (ja) 映像表示装置及び映像表示システム
JP5242597B2 (ja) インストラクタ支援システム
WO2017169276A1 (ja) プラント管理システム、プラント管理方法、プラント管理装置、および、プラント管理プログラム
JPH085018B2 (ja) 遠隔マニピユレ−シヨン方法及び装置
WO2017169280A1 (ja) プラント管理システム、プラント管理方法、プラント管理装置、および、プラント管理プログラム
CN107656505A (zh) 使用增强现实设备控制人机协作的方法、装置和系统
JP7191560B2 (ja) コンテンツ作成システム
JP2020166353A (ja) ロボット制御装置、ロボット制御方法及びロボット
JP2000259230A (ja) プラント運転監視支援装置
JP2000259243A (ja) プラント運転監視支援装置
JP2001084375A (ja) 動作検証システムおよび非接触マニピュレーションシステム
JP2001330450A (ja) ナビゲーション装置
JP2000259236A (ja) プラント運転監視支援装置
JP2000259233A (ja) プラント運転監視支援装置
JP2004038357A (ja) プラント監視装置
EP4002328A1 (en) Artificial assistance method, related devide and system
JP2000259232A (ja) プラント運転監視支援装置
JP2000259229A (ja) プラント運転監視支援装置
JP2011143511A (ja) ユーザ支援システム
JP2000259242A (ja) プラント運転監視支援装置及び方法
JPH08161031A (ja) 監視制御システム
JP6738258B2 (ja) 運転訓練シミュレータシステム
CN112400198A (zh) 显示系统、服务器、显示方法以及装置
JP7021133B2 (ja) プラント運転支援装置
JPS63139689A (ja) 遠隔マニピユレ−シヨン・システムの画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070907

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071009