JP2000259236A - プラント運転監視支援装置 - Google Patents

プラント運転監視支援装置

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JP2000259236A
JP2000259236A JP6557299A JP6557299A JP2000259236A JP 2000259236 A JP2000259236 A JP 2000259236A JP 6557299 A JP6557299 A JP 6557299A JP 6557299 A JP6557299 A JP 6557299A JP 2000259236 A JP2000259236 A JP 2000259236A
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plant
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Shohei Misono
昇平 御園
Masatoshi Endo
政利 遠藤
Yoshiji Matsuura
由次 松浦
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Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラントを構成する構成機器を操作する際に
操作前の状態を把握しやすいプラント運転監視支援装置
の提供。 【解決手段】 複数の構成機器で構成されるプラントの
運転を監視する運転員を支援するものであって、構成機
器Bに対する操作入力を行うための入力手段5と、構成
機器Bにおいて得られる計測データに基づく該構成機器
Bの状態を動画で表現した状態映像を、映像表示手段6
に表示させる映像制御手段4とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラントの運転状
態を監視する運転員の監視業務を支援するプラント運転
監視支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラントの運転監視に係わる従来のヒュ
ーマンインタフェースは、以下のようなものである。す
なわち、運転員の操作入力は、ディスプレイ上のタッチ
パネルやマウス等を操作することによって行われ、運転
員に対するプラントの運転状態情報の提示は、CRTデ
ィスプレイに各種プロセス値を数値あるいはグラフィッ
クスとして表示することによって行われている。
【0003】例えば、運転状態情報は、プラントを構成
する各種機器の接続系統を2次元グラフィックス画面と
してCRTディスプレイ上に表示し、かつ、この2次元
グラフィックス画面上の各機器のプロセス値を数値表示
することによって運転員に提示されている。従来では、
このような2次元グラフィックス画面が用途毎に多数設
けられており、運転員は、2次元グラフィックス画面を
自ら選択することによってプラントの運転状態を把握す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、運転員は常時CRTディスプレイを監視していなけ
ればならず、また多数の機器について2次元グラフィッ
クス画面を選択することによってプラントの運転状態を
把握しなければならないため、その負荷は多大なもので
ある。プラントの規模が大型化すると、それを構成する
機器数も増大するので、大規模プラントでは、特に運転
員の負荷は大きなものとなる。
【0005】また、CRTディスプレイ上の各種プロセ
ス値の数値表示や2次元グラフィックス表示に基づいて
プラントの運転状態を判断する必要があるので、プラン
トの構成やプロセスに対する知識及びプラントの運転監
視についての経験が要求される。また、プラントを運転
操作するためには、多数の機器について操作方法を収得
する必要があるので、熟練を要する。したがって、従来
では、運転員を養成するための専門の設備(プラント運
転訓練シミュレータ)や教育カリキュラムを用意する必
要があった。さらには、プラントの運転監視システムを
開発する場合、各種の異常に対する異常検出ルールを付
加する必要があるので、開発期間が長期間に亘ると共
に、この異常検出ルールを変更する際に時間を要すると
いう問題点もある。
【0006】なお、このような従来のプラントの運転監
視に係わる既存のヒューマンインタフェースに対して、
本出願人は、特願平9−202002号、特願平9−2
31581号あるいは特願平10−263609号にお
いて、AI手法に基づく事例ベース推論技術を応用した
プラントの運転監視技術を提案している。これらの技術
は、事例ベース推論の手法を用いることにより、現在の
プラントの運転状態に類似する過去の運転事例を検出
し、この過去の運転事例に基づいてプラント運転支援用
の音声メッセージを運転員に提供するものである。
【0007】上述した問題点を解決し、運転員の負荷を
さらに低減するとともに運転員の養成を容易にすること
を目的として、現在のプラントの運転状態を過去のプラ
ントの運転事例に基づいて推論するインタフェースエー
ジェントと、該インタフェースエージェントの推論結果
に基づいて運転員を支援する運転支援映像を映像表示手
段に表示させる映像制御手段とを具備するプラント運転
監視支援装置の開発を行っている。
【0008】このようなプラント運転監視支援装置の開
発に当って、プラントの各構成機器に対する操作入力を
行う際の映像表示手段への表示の方式として、従来と同
様、プラントを構成する各種機器の接続系統を2次元グ
ラフィックス画面としてCRTディスプレイ上に表示
し、かつ、この2次元グラフィックス画面上の各機器の
プロセス値を数値表示する方式を採用することを考えた
が、この表示方式では、構成機器の操作前の現状の状態
を運転員自身が数値から類推することになるため、把握
しにくいという問題の発生が予想され、この点でさらな
る改善の余地が生じた。したがって、本発明は、プラン
トを構成する構成機器を操作する際に操作前の状態を把
握しやすいプラント運転監視支援装置の提供を目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、複数の構成機器で構成されるプラン
トの運転を監視する運転員を支援するプラント運転監視
支援装置であって、前記構成機器に対する操作入力を行
うための入力手段と、前記構成機器において得られる計
測データに基づく該構成機器の状態を動画で表現した状
態映像を、映像表示手段に表示させる映像制御手段とを
具備することを特徴としている。
【0010】第2の発明は、前記映像制御手段が、前記
状態映像として、視点位置を変更可能な3次元のVR
(バーチャル・リアリティ)映像を前記映像表示手段に
表示させることを特徴としている。
【0011】第3の発明は、前記映像制御手段が、前記
入力手段の操作入力を実行したと仮定した場合における
前記構成機器の状態を動画で表現した予測状態映像を、
前記状態映像とともに前記映像表示手段に表示させるこ
とを特徴としている。
【0012】第4の発明は、前記映像制御手段が、前記
予測状態映像として、視点位置を変更可能な3次元のV
R(バーチャル・リアリティ)映像を前記映像表示手段
に表示させることを特徴としている。
【0013】第5の発明は、前記映像制御手段が、前記
入力手段を補助するコントロールパネル映像を前記状態
映像とともに前記映像表示手段に表示させることを特徴
としている。
【0014】第6の発明は、前記コントロールパネル映
像が、前記入力手段による操作入力のガイダンス映像を
含むことを特徴としている。
【0015】第7の発明は、前記映像制御手段が、前記
複数の構成機器の互いの係わりを示す系統画像を前記状
態映像とともに前記映像表示手段に表示させることを特
徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるプラント運
転監視支援装置の一実施形態について説明する。なお、
本発明は、特定のプラントを対象としたものではなく、
複数の各種構成機器から構成された全てのプラントの運
転監視に適用可能なものである。
【0017】図1は、本実施形態におけるプラント運転
監視支援装置の全体構成図である。この図において、符
号Aは、複数の構成機器B,B,…で構成される監視対
象であるプラント、1はインタフェースエージェント、
2,7はスピーカ、3はマイク、4はバーチャルプラン
ト表示システム(映像制御手段)、5は例えばマウスや
キーボードを有する入力装置(入力手段)、6はCRT
ディスプレイ(映像表示手段)、8はITVカメラ(工
業用監視カメラ)である。
【0018】インタフェースエージェント1は、マイク
3を介してプラントAの運転員から入力された音声指示
を音声認識してバーチャルプラント表示システム4に出
力すると共に、プラントAから取得され、かつプラント
Aの運転状態を示すセンサデータ(計測データ)を含む
各種データ(プラントデータ)に基づく事例ベース推論
によってプラントAの運転状態を推論し、この推論結果
に応じて、運転員を支援する各種の音声メッセージをス
ピーカ2に出力するものである。
【0019】入力装置5は、バーチャルプラント表示シ
ステム4における映像の操作指示及びプラントAの構成
機器B,B,…に対する特定の操作指示等を運転員が入
力するためのものである。
【0020】バーチャルプラント表示システム4は、上
記インタフェースエージェント1による事例ベース推論
の結果、プラントAに複数備えられたITVカメラ8の
映像(ITV映像)、及び上記入力装置5の操作指示に
基づいて運転員を支援する各種映像(運転支援映像)を
合成してCRTディスプレイ6に出力するものである。
【0021】このバーチャルプラント表示システム4
は、現在のプラントAの状態を示すVR(バーチャル・
リアリティ)映像とインタフェースエージェント1によ
る事例ベース推論の結果に基づいて生成した状態予測V
R映像、メッセージデータ、及びプラントAから得られ
たITV映像を組み合わせることにより、各種の運転支
援映像を合成する。また、バーチャルプラント表示シス
テム4は、VR映像のリアリティをより向上させるため
に、VR映像に関連する音響を生成してスピーカ7に出
力する。
【0022】さらに、バーチャルプラント表示システム
4は、入力装置5を用いてプラントAの構成機器Bを操
作する際に、該構成機器Bに設けられた各種センサによ
り該構成機器Bにおいて得られるセンサデータに基づく
該構成機器Bの状態(構成機器Bにおいて状態が変化し
得る部位の形状や様子)を、構成機器Bの形状を含んで
3次元の動画で表現した状態映像を、該状態映像の基と
なるセンサデータに基づく文字と合わせてCRTディス
プレイ6にリアルタイムで表示するようになっている。
なお、このとき、状態映像としては、構成機器Bの状態
を仮想的に3次元表示するとともに視点位置を変更可能
なVR映像をCRTディスプレイ6に表示させる。
【0023】加えて、バーチャルプラント表示システム
4は、入力装置5を用いてプラントAの構成機器Bを操
作する際に、入力装置5による設定変更の操作入力を実
行したと仮定した場合における構成機器Bの状態(構成
機器Bにおいて状態が変化し得る部位の形状や様子)
を、構成機器Bの形状を含んで3次元の動画で表現した
予測状態映像を、現在の状態映像とともにCRTディス
プレイ6に表示させる。なお、このとき、予測状態映像
としては、構成機器Bの予測状態を仮想的に3次元表示
するとともに視点位置を変更可能なVR映像をCRTデ
ィスプレイ6に表示させる。
【0024】さらに、バーチャルプラント表示システム
4は、入力装置5を用いてプラントAの構成機器Bを操
作する際に、入力装置5を補助するコントロールパネル
の映像を、現在の状態映像とともにCRTディスプレイ
6に表示させる。ここで、このコントロールパネル映像
には、入力装置5による設定変更の操作入力のガイダン
スの映像が含まれている。さらに、バーチャルプラント
表示システム4は、入力装置5を用いてプラントAの構
成機器Bを操作する際に、複数の構成機器B,B,…の
互いの係わりを示す系統画像を、現在の状態映像ととも
にCRTディスプレイ6に表示させる。
【0025】図2は、上記インタフェースエージェント
1の機能構成を示すブロック図である。この図に示すよ
うに、インタフェースエージェント1は、言語変換シス
テム1a、推論エンジン1b、照合ルール1c、事例メ
モリ1d、データ収集部1e及び通信部1f等から構成
されている。
【0026】言語変換システム1aは、運転員によって
マイク3に入力された音声指示を音声認識することによ
りコンピュータに読取可能な音声データに変換して推論
エンジン1bに出力すると共に、該推論エンジン1bか
ら入力された音声データを運転員が認識可能な音声メッ
セージに音声合成してスピーカ2に出力するものであ
る。
【0027】さらに詳説すると、この言語変換システム
1aは、運転員が発した音声指示から特定のキーワード
を抽出して認識するキーワードスポッティング音声認
識、及び過去に入力された運転員の音声指示を音声事例
データ(過去音声事例データ)として記憶し、この過去
音声事例データをいま入力された音声指示(現在音声事
例データ)と比較推論することにより、音声指示を認識
する事例ベース推論音声認識を組み合わせた音声認識を
行うものである。
【0028】データ収集部1eは、所定のサンプリング
時間毎にプラントAを構成する各種の構成機器B,B,
…のセンサデータ及び運転員のプラントAに対する操作
指示(操作指示データ)をプラントAから収集し、これ
らをプラントデータとして推論エンジン1bに出力する
ものである。このプラントデータは、サンプリング時間
におけるセンサデータとそのときの操作指示データとで
構成されるもので、サンプリング時間におけるプラント
Aの運転状態を示す情報である。
【0029】推論エンジン1bは、上記プラントデータ
を現在の運転状態を示す運転事例データ(現在運転事例
データ)として事例メモリ1dに順次記憶させると共
に、照合ルール1cに基づいて上記現在運転事例データ
に類似する過去の運転事例データ(過去運転事例デー
タ)を事例メモリ1dから検索することにより、プラン
トの現在の運転状態を推論・判断するものである。
【0030】事例メモリ1dは、上記推論エンジン1b
から順次入力される現在運転事例データを過去運転事例
データ(時間の経過とともに過去のデータとなる)とし
て順次蓄積するものである。照合ルール1cは、事例ベ
ース推論の手法に基づいた現在運転事例データと過去運
転事例データとの照合手順、つまり現在運転事例データ
に類似する過去運転事例データの検索手順を規定するも
のである。上記推論エンジン1bは、この照合ルール1
cに基づく事例ベース推論により、プラントAの現在の
運転状態を判断する。なお、推論エンジン1bによる現
在運転事例データの生成方法の詳細及び過去運転事例デ
ータの検索の詳細については、上述した各出願に記載さ
れている。
【0031】通信部1fは、推論エンジン1bと上記バ
ーチャルプラント表示システム4との通信を仲介するも
のであり、例えば推論エンジン1bの推論結果及び言語
変換システム1aの音声認識結果をコマンドとしてバー
チャルプラント表示システム4に出力する。
【0032】また、本実施形態では、プラントAに対す
る特定の操作指示をインタフェースエージェント1を介
してバーチャルプラント表示システム4から入力できる
ように構成されている。通信部1fは、この操作指示を
バーチャルプラント表示システム4から受信すると推論
エンジン1bに出力する。そして、この操作指示は、推
論エンジン1b及びデータ収集部1eを介してプラント
Aに入力されるようになっている。
【0033】続いて、図3は、上記バーチャルプラント
表示システム4の機能構成を示すブロック図である。こ
の図に示すように、バーチャルプラント表示システム4
は、メイン制御部4a、通信部4b、VR制御部4c、
ITV表示部4d、メッセージ表示部4e、映像合成部
4f、VR表示部4g、3次元仮想プラントデータベー
ス4h、直接操作部4i、音響発生部4j及び系統表示
部4k等から構成されている。
【0034】メイン制御部4aは、通信部4bを介して
インタフェースエージェント1から入力される各種コマ
ンド及び直接操作部4iを介して入力装置5から入力さ
れる操作指示に基づいて、通信部4b、VR制御部4
c、ITV表示部4d、メッセージ表示部4e及び映像
合成部4fの各動作を統括的に制御するものである。通
信部4bは、メイン制御部4aによる制御の下にインタ
フェースエージェント1との通信を仲介するものであ
り、上記各種コマンドをインタフェースエージェント1
から受信するとメイン制御部4aに出力し、メイン制御
部4aから入力装置5の操作指示が入力されるとインタ
フェースエージェント1に出力する。
【0035】直接操作部4iは、上記入力装置5の操作
指示を受け付けてVR制御部4cに出力するものであ
る。VR制御部4cは、VR表示部4gによるVR映像
の生成を制御するものである。このVR制御部4cは、
上記メイン制御部4aから入力される制御情報及び直接
操作部4iから入力される入力装置5の操作指示に基づ
いてCRTディスプレイ6に表示すべきVR映像の変更
指示をVR表示部4gに出力する。また、VR制御部4
cは、音響発生部4jによるスピーカ7への音響(VR
映像に関連する音響)の出力をも制御する。
【0036】ITV表示部4dは、メイン制御部4aに
よる制御の下に、複数のITVカメラ8の映像から何れ
かを選択して映像合成部4fに出力するものである。I
TVカメラ8は、プラントAの要所に複数備えられ、プ
ラントAを構成する各種の構成機器B,B,…の動作状
態を常時撮影している。メッセージ表示部4eは、イン
タフェースエージェント1からシステムの警告等の用途
で出力され、メイン制御部4aを介して入力されるメッ
セージ情報(例えば日本語テキストデータ)をそのまま
映像合成部4fに出力するものである。
【0037】3次元仮想プラントデータベース4hは、
プラントAの全体から各構成機器B,B,…の個々のク
ローズアップ形状までのVR映像用の各種3次元映像デ
ータを蓄積するデータベースである。本実施形態におけ
るVR映像は、例えば運転員がプラントA内の各構成機
器B,B,…の状態を確認しながら移動する様子を仮想
空間にある3次元プラント内でウオークスルー表示する
のに用いる。このようなウオークスルー映像は、プラン
トAの仮想空間における運転員の視点位置の変化に準じ
て3次元映像が変化するものである。したがって、ウオ
ークスルー映像は、3次元仮想空間上の運転員の位置や
視点に応じて連続的に変化する3次元映像である。
【0038】3次元仮想プラントデータベース4hに
は、このようなウオークスルー映像の生成に必要なプラ
ントAの構成機器B,B,…の個々の形状や位置に関す
る3次元映像データが蓄積されている。また、3次元仮
想プラントデータベース4hには、各構成機器B,B,
…に対する入力装置5による操作入力のガイダンス映像
を含む、入力装置5を補助するコントロールパネル映像
等の映像情報も蓄積されている。
【0039】VR表示部4gは、3次元仮想プラントデ
ータベース4hから3次元映像データを読み込み、VR
制御部4cから入力されるVR映像の変更指示に基づい
てVR映像を生成して映像合成部4fに出力するもので
ある。本バーチャルプラント表示システム4は、上記ウ
オークスルー映像の他に、プラントAを構成する各種構
成機器B,B,…の状態を個別に表示する各種VR映像
をCRTディスプレイ6に選択的に表示するように構成
されている。
【0040】また、VR表示部4gには、プラントAで
取得され、インターフェースエージェント1からメイン
制御部4a、VR制御部4cを介して各種構成機器B,
B,…の状態を示すセンサデータ(例えば、英数字のテ
キストデータ)が入力される。さらに、VR表示部4g
には、必要に応じて、3次元仮想プラントデータベース
4hから、入力装置5を補助するコントロールパネル映
像データが入力される。そして、VR表示部4gは、3
次元仮想プラントデータベース4hに蓄積された3次元
映像データ、プラントAのセンサデータ、コントロール
パネル映像データ等に基づいて、各種VR映像を生成す
る。
【0041】系統表示部4kは、メイン制御部4aによ
る制御の下に、入力装置5で指定された構成部品Bに対
する他の構成部品B,B,…との係わりを示す系統画像
の映像データを生成して、映像合成部4fに出力するも
のである。
【0042】映像合成部4fは、上記メイン制御部4a
による制御の下に、ITV表示部4d、メッセージ表示
部4e、VR表示部4g及び系統表示部4kから入力さ
れた各種映像を合成してCRTディスプレイ6に出力す
るものである。
【0043】次に、このように構成されたプラント運転
監視支援装置の動作について詳しく説明する。なお、イ
ンタフェースエージェント1の動作については、上述し
た各出願に詳細が記載されているので、以下では概要を
説明する。
【0044】まず、通常連続運転されるプラントAに対
して、インタフェースエージェント1のデータ収集部1
eは、所定間隔のサンプル時間毎にプラントデータを取
得して推論エンジン1bに出力する。推論エンジン1b
は、このようにデータ収集部1eから定期的に入力され
るプラントデータを、既に事例メモリ1dに蓄積した過
去運転事例データとの類似度を示す距離空間にマッピン
グした後、現在運転事例データとして事例メモリ1dに
順次出力する。この結果、事例メモリ1dには、プラン
トAの運転経過に従って現在運転事例データが過去のプ
ラントAの運転状態を示す過去運転事例データとして順
次蓄積されることになる。
【0045】推論エンジン1bは、このような事例メモ
リ1dへの現在運転事例データの蓄積と共に、照合ルー
ル1cに基づいて事例メモリ1dを検索することによ
り、現在運転事例データに類似する過去運転事例データ
が存在するか否かを検索する。例えば、過去の一定時間
幅に亘る1または複数の過去運転事例データと現在運転
事例データの全ての組み合わせについて、現在運転事例
データと各々の過去運転事例データの相互の距離がそれ
ぞれ算出され、その距離が最も小さい過去運転事例デー
タが現在運転事例データに最も類似した類似運転事例デ
ータとして検出される。
【0046】このようにして類似運転事例データが検出
されると、推論エンジン1bは、当該類似運転事例デー
タに基づいてプラントAの現在の運転状態を推論し、そ
の推論結果に基づいてプラントAの運転状態を示すメッ
セージデータを生成する。例えば、類似運転事例データ
が過去においてプラントAを構成するある構成機器Bの
異常時のものである場合には、現在運転事例データはプ
ラントAの異常状態を示していることになるので、推論
エンジン1cは、この旨を運転員に知らせるメッセージ
データを生成する。
【0047】言語変換システム1aは、このメッセージ
データに基づいて音声メッセージを音声合成し、スピー
カ2に出力する。この結果、運転員は、音声メッセージ
によってプラントAの運転状態が異常状態にあることを
認識し、必要な処置を取ることができる。
【0048】一方、上記推論エンジン1bによるプラン
トAの運転状態の推論結果及び言語変換システム1aに
おける運転員の音声指示の認識結果は、バーチャルプラ
ント表示システム4に対するコマンドとして、インタフ
ェースエージェント1からバーチャルプラント表示シス
テム4に送信される。推論エンジン1bが通信部1fを
介して上記コマンドをバーチャルプラント表示システム
4に送信させると、このコマンドは、バーチャルプラン
ト表示システム4の通信部4bを介してメイン制御部4
aに入力される。
【0049】続いて、上記バーチャルプラント表示シス
テム4の詳細動作について説明する。まず、バーチャル
プラント表示システム4が起動すると、メイン制御部4
aは、3次元仮想プラントデータベース4hに蓄積され
ている全てのVR映像用3次元映像データをVR表示部
4g内のメモリに読み込ませる。こうすることによっ
て、VR表示部4gによるVR映像の生成を高速化する
ことが可能であり、運転員によるVR映像の変更指示に
対して速やかに応答するVR映像を実現することができ
る。
【0050】続いて、メイン制御部4aは、通信部4b
にインタフェースエージェント1との通信接続を確立さ
せる。通信部4bは、メイン制御部4aの指示に従っ
て、インタフェースエージェント1の通信部1fとの間
で通信接続を確立する。これ以降、メイン制御部4a、
つまり本バーチャルプラント表示システム4は、上記コ
マンドが通信部4bを介してインタフェースエージェン
ト1から入力されるか、あるいは入力装置5から操作イ
ベントの入力があるまで待機状態となる。
【0051】ここで、インタフェースエージェント1か
ら通信部4bにコマンドが入力されると、メイン制御部
4aは、このコマンドの内容を解析する。そして、この
解析結果つまりコマンドの種類に応じて上記通信部4
b、VR制御部4c、ITV表示部4d、メッセージ表
示部4e及び映像合成部4fの各動作を制御することに
より、CRTディスプレイ6に各種運転支援映像を表示
させる。
【0052】例えば、インタフェースエージェント1か
らのコマンドが推論エンジン1bの推論結果に基づく特
定の構成機器Bの異常を示すものであった場合、メイン
制御部4aは、当該異常とされた構成機器Bとその異常
を知らせるメッセージデータをメッセージ表示部4eに
出力する。この結果、メッセージ表示部4eは、メッセ
ージデータを、映像合成部4fを介してCRTディスプ
レイ6上に映像表示させる。このとき、映像合成部4f
は、メイン制御部4aから入力された位置指定情報に基
づいてCRTディスプレイ6上における表示メッセージ
の位置を設定する。
【0053】また、上記のようにコマンドが特定の構成
機器Bの異常を示すものであった場合、メイン制御部4
aは、当該異常とされた構成機器BのITV映像を選択
表示させる指示をITV表示部4dに出力する。この結
果、ITV表示部4dは、当該異常とされた構成機器B
のITV映像を映像合成部4fを介してCRTディスプ
レイ6上に表示させる。このとき、映像合成部4fは、
メイン制御部4aから入力された位置指定情報に基づい
てCRTディスプレイ6上におけるITV映像の位置を
設定する。
【0054】一方、インタフェースエージェント1から
のコマンドが言語変換システム1aによって音声認識さ
れた運転支援映像の変更指示であった場合、メイン制御
部4aは、CRTディスプレイ6上に変更指示に応じた
運転支援映像を表示させる。例えば、特定の構成機器B
を指定しその状態を確認したい旨のコマンドが入力され
ると、メイン制御部4aは、当該指定された構成機器B
のITV映像を選択表示させる指示をITV表示部4d
に出力して、当該指定された構成機器BのITV映像を
CRTディスプレイ6上に表示させる。
【0055】他方、インタフェースエージェント1から
通信部4bにコマンドが入力されることなく、入力装置
5から直接操作部4iにVR映像の変更指示に係わる操
作イベントが入力されると、この操作イベントは、直接
操作部4iからVR制御部4cを介してメイン制御部4
aに入力される。メイン制御部4aは、この操作イベン
トを解析し、その解析結果つまり操作イベントの種類に
応じたVR映像の表示をVR制御部4cに指示する。
【0056】VR制御部4cは、メイン制御部4aの指
示に従ったVR映像をVR表示部4gに生成させると共
に、このVR映像に対応する音響の出力指示を音響発生
部4jに出力する。この結果、VR表示部4gは、操作
イベントに応じた新たなVR映像を映像合成部4fに出
力し、CRTディスプレイ6に表示される。また、音響
発生部4jは、CRTディスプレイ6に表示されたVR
映像に対応する音響をスピーカ7に出力する。
【0057】例えば、入力装置5を操作することによっ
て、運転員はウオークスルー映像上でプラントA内を自
由に移動することができる。入力装置5から所定方向へ
の前進を指示する操作イベントを入力すると、運転員は
ウオークスルー映像上で自らが立脚する位置を変更する
ことができる。そして、例えばある構成機器Bの前に到
着した場合、音響発生部4jは、当該構成機器Bの状況
に応じた運転音(音響)をスピーカ7に出力し、運転員
の仮想体験をよりリアルなものとする。なお、ウオーク
スルー映像にランドマークとなる標識等を構築し、標識
を順次選択することで目的とする構成機器Bにたどり着
くようにすることも可能である。
【0058】そして、入力装置5を操作することによっ
て、ウオークスルー映像上で特定の構成機器Bを指定す
る操作イベントが直接操作部4iを介して出力される
と、メイン制御部4aは、インターフェースエージェン
ト1を介してプラントAの当該指定された構成機器Bの
各部に設けられた図示せぬセンサからセンサデータを導
入させることになる。なお、このようなウオークスルー
映像上で構成機器Bを指定するのではなく、構成機器
B,B,…が一覧で表示された構成機器リストから所望
の構成機器Bを入力装置5で指定するようにしてもよ
い。
【0059】加えて、メイン制御部4aは、VR制御部
4cを介してVR表示部4gを制御することにより、当
該指定された構成機器Bの形状と該構成機器Bにおいて
得られるセンサデータに基づく該構成機器Bの状態とを
3次元のVR映像で表現しかつこのセンサデータに基づ
く文字が組み込まれた状態映像を映像合成部4fに出力
する。
【0060】さらに、メイン制御部4aは、VR表示部
4gを制御することにより、当該指定された構成機器B
に対する入力装置5による操作入力のガイダンス映像を
含む、入力装置5を補助するコントロールパネル映像を
映像合成部4fに出力する。ここで、ガイダンス映像
は、例えば、当該指定された構成部品Bを操作する際の
手順や操作に対する結果の予測等が表示される。加え
て、メイン制御部4aは、系統表示部4kを制御するこ
とにより、当該指定された構成部品Bを含む系統画像を
映像合成部4fに出力する。
【0061】さらに、メイン制御部4aは、入力装置5
によりコントロールパネル映像を用いて当該指定された
構成機器Bに対し入力装置5による設定変更の操作入力
の実行を予測するための所定の操作が行われると、VR
制御部4cを介してVR表示部4gを制御することによ
り、当該指定された構成機器Bの形状と入力装置5によ
る設定変更の操作入力を実行したと仮定した場合におけ
る当該指定された構成機器Bの状態とを表現したVRの
予測状態映像を映像合成部4fに出力する。この予測状
態映像は、入力装置5による設定変更の操作入力値に基
づき生成される。
【0062】そして、メイン制御部4aは、映像合成部
4fで、当該指定された構成機器Bの形状と該構成機器
Bにおいて得られるセンサデータに基づく該構成機器B
の状態とを表現しかつこのセンサデータに基づく文字が
組み込まれたVRの状態映像と、入力装置5による操作
入力のガイダンス映像を含む、入力装置5を補助するコ
ントロールパネル映像と、当該指定された構成部品Bを
含む系統画像とを、CRTディスプレイ6に表示させる
とともに、当該指定された構成機器Bの形状と入力装置
5による設定変更の操作入力を実行したと仮定した場合
における当該指定された構成機器Bの状態とを表現した
VRの予測状態映像を入力装置5の操作に応じてCRT
ディスプレイ6に表示させる。このとき、映像合成部4
fは、メイン制御部4aから入力された位置指定情報に
基づいてCRTディスプレイ6上における上記各種映像
の位置を設定する。
【0063】図4に、例えば構成機器Bとして特定のバ
ルブを選択した場合の映像表示の具体例を示す。この映
像のように、CRTディスプレイ6の画面の左側に、当
該指定された構成機器Bであるバルブに対する操作入力
のガイダンス映像10を含む、入力装置5を補助するコ
ントロールパネル映像11を表示させる。ここでガイダ
ンス映像10は、操作入力の手順等を文字で表現するも
のである。また、コントロールパネル映像11は、入力
装置5のテンキーで数値入力することによりバルブの開
度を設定するための数値入力部12と、入力装置5のマ
ウスでクリックすることにより当該指定された構成機器
Bであるバルブの開度を0〜100%の間で移動させる
スライダ13と、入力装置5のマウスでクリックするこ
とにより、設定されたバルブ開度での予測シミュレーシ
ョンを実行させるための「予測」ボタン部14と、入力
装置5のマウスでクリックすることにより、設定された
バルブ開度で実際に当該指定された構成機器Bであるバ
ルブを制御するための「実行」ボタン部15と、設定数
値を相対的に増加させる増加ボタン20と、設定数値を
相対的に減少させる減少ボタン21と有している。
【0064】さらに、CRTディスプレイ6の画面の中
央に、当該指定された構成機器Bであるバルブの状態映
像16と、該状態映像16の基となるセンサデータに基
づく文字17とを表示させる。ここで、状態映像として
は、当該指定された構成機器Bであるバルブの形状を表
現する映像と、該バルブを透過映像にすることにより表
れる現在の設定によるバルブ内の弁体および流路の状態
を表現する映像と、現在の設定によるバルブ内の流体の
液量を模擬的に矢印の密度で示す映像とをVR映像で表
現したものとなる。なお、図4においては、視点を側方
に置いているため2次元で表示されているが、視点を変
更すれば3次元の表示となる。勿論、2次元のみの表示
としてもよい。
【0065】加えて、CRTディスプレイ6の画面の右
上に、当該指定された構成機器Bであるバルブを含む系
統画像18を表示させる。ここで、当該指定された構成
機器Bであるバルブは、系統画像18の他のバルブに対
し色を異ならせることにより識別が施されている(左下
のバルブ参照)。なお、系統画像18の他のバルブを入
力装置5のマウスでクリックすることにより該他のバル
ブを指定された構成機器Bに変更することができるよう
になっており、このような操作が入力されると、CRT
ディスプレイ6の画面は変更後の構成機器Bに関する映
像となる。
【0066】さらに、CRTディスプレイ6の画面の右
下に、新たに入力された設定を実行させたと仮定した場
合の、当該指定された構成機器Bであるバルブの予測状
態映像19を必要に応じて表示させる。ここで、予測状
態映像19としては、当該指定された構成機器Bである
バルブの形状を表現する映像と、新たに入力された設定
を実行させたと仮定した場合の、該バルブを透過映像に
することにより表れる内部の弁体および流路の状態を表
現する映像と、新たに入力された設定を実行させたと仮
定した場合の、バルブ内の流体の液量を模擬的に矢印の
密度で示す映像とをVR映像で表現したものとなる。な
お、図4においては、視点を側方に置いているため2次
元で表示されているが、視点を変更すれば3次元の表示
となる。勿論、2次元のみの表示としてもよい。
【0067】そして、運転員が、コントロールパネル映
像11のスライダ13と入力装置5のマウスとを用いて
当該指定された構成機器Bとしてのバルブの開度を設定
し、「予測」ボタン部14を入力装置5のマウスでクリ
ックすると、メイン制御部4aは、当該バルブ開度が設
定された場合の当該指定された構成機器Bとしてのバル
ブの状態をVR制御部4cで推定した予測状態映像19
を、CRTディスプレイ6の画面の右下に表示させる。
なお、バルブの開度の設定を、スライダ13による入力
に換えて、入力装置5のキーボードのテンキーや増減キ
ーを用いて行うことも可能である。
【0068】次に、運転員が、「実行」ボタン部15を
入力装置5のマウスでクリックする。すると、当該指定
された構成機器Bに対するクリック時の設定値を含む操
作イベントが、直接操作部4i及びVR制御部4cを介
してメイン制御部4aに入力される。メイン制御部4a
は、当該操作イベントを通信部4bを介してインタフェ
ースエージェント1に送信する。そして、この操作イベ
ントは、インタフェースエージェント1の通信部1f、
推論エンジン1b及びデータ収集部1eを介してプラン
トAに入力され、当該操作イベントに基づいて当該指定
された構成機器Bの運転が操作される。すなわち、当該
指定された構成機器Bであるバルブの運転が上記設定値
で実行されることになる。
【0069】本実施形態によれば、事例ベース推論によ
るプラントAの運転状態の推論結果及び運転員による音
声指示の音声認識結果に基づいて運転支援映像をCRT
ディスプレイ6に表示させるので、運転員は、音声メッ
セージに基づく聴覚的なプラントAの運転状態の確認に
加えて、CRTディスプレイ6上に表示される運転支援
映像によって視覚的にプラントAの運転状態を確認する
ことかできる。したがって、プラントAの運転状態の確
認が容易であり、プラントの運転監視に係わる従来のヒ
ューマンインタフェースに比較して、運転員の負荷を大
幅に軽減することが可能である。
【0070】また、運転支援映像がVR映像、ITV映
像あるいはメッセージの形態でCRTディスプレイ6上
に表示されるので、運転員は、プラントAの運転状態を
直感的かつ容易に把握することができる。また、音声認
識によって運転員の指示がインタフェースエージェント
1に入力されるので、運転員は、自らの意志を容易にイ
ンタフェースエージェント1に入力することができる。
したがって、これらによっても運転員の負荷を軽減する
ことが可能であると共に、従来程、運転員の熟練を必要
としないので、運転員の養成期間の短縮及び養成設備に
係わるコストの低減を図ることが可能である。
【0071】加えて、特に、入力装置5により構成機器
Bを操作する際に、構成機器Bの形状と該構成機器Bに
おいて得られるセンサデータに基づく該構成機器Bの状
態とを動画で表現した状態映像を、CRTディスプレイ
6に表示させることになるため、構成機器Bを操作する
際に操作前の状態を直感的に把握することができる。し
たがって、熟練運転員は、実際の構成機器Bの状態と関
連付けて操作できるため、実際のプラントの挙動を3次
元的にイメージすることができる。しかも、操作に不慣
れな運転員でセンサデータの意味を理解していなくと
も、直感的に理解および操作できるため、幅広い知識や
経験がなくとも、構成機器Bの状態を把握できる。その
結果、少ないアクション数で操作できるため、運転員に
対する負荷を軽減することができる。さらに、操作を行
う構成機器の指定は、該構成機器Bの位置さえ把握して
いれば行うことができる。このため、構成機器Bの名称
を忘れても構成機器Bを選択できる。
【0072】しかも、状態映像として、仮想的に3次元
表示するVR映像をCRTディスプレイ6に表示させる
ことになるため、プラントAを構成する構成機器Bを操
作する際に操作前の状態をより詳細に把握することがで
きる。
【0073】加えて、構成機器Bの形状と入力装置5に
よる設定変更の操作入力を実行したと仮定した場合にお
ける構成機器Bの状態とを動画で表現した予測状態映像
を、状態映像とともに、CRTディスプレイ6に表示さ
せることになるため、構成機器Bを操作する前に操作後
の状態を直感的に把握することができる。構成機器Bの
設定変更後のプラントAの振るまいが、予想した通りに
なるかを確認できるため、誤操作を未然に防ぐことがで
きる。
【0074】しかも、予測状態映像として、仮想的に3
次元表示するVR映像を表示させることになるため、構
成機器Bを操作する際に操作前の状態をより詳細に把握
することができる。さらに、入力装置5を補助するコン
トロールパネル映像を状態映像とともにCRTディスプ
レイ6に表示させることになるため、入力装置5による
入力操作をよりわかりやすくすることができる。しか
も、コントロールパネル映像には、設定しやすい操作ボ
タン部やスライダ等があり、直感的な操作を行うことが
できるため、操作ミスを防ぐことができる。
【0075】加えて、コントロールパネル映像が入力装
置5による設定変更の操作入力のガイダンス映像を表示
させることになるため、マニュアル等を参照することな
くとも、入力装置5による入力操作を行うことができ
る。また、複数の構成機器B,B,…の互いの係わりを
示す系統画像を状態映像とともにCRTディスプレイ6
に表示させることになるため、複数の構成機器B,B,
…のうちのどの構成機器Bに対する状態映像であるかを
把握することが容易となる。
【0076】ここで、上記実施形態は、インタフェース
エージェント1に音声認識された運転員の音声指示に基
づいてプラントAを直接操作するようには構成されてい
ない。これは、現行のプラントAの運転における操作指
示の入力形態が、タッチパネル等の操作パネルによるも
のになっていることを考慮したものである。
【0077】すなわち、本願発明は、プラントAの運転
に係わる次世代のヒューマンインタフェース技術を提供
するものであり、本願発明を実際のプラントAに適用し
ようとする場合、運転員が無理なく本願発明を使いこな
すためには、一定期間に亘って従来のヒューマンインタ
フェースとの併存が必要になる。この併存期間において
運転員が音声指示入力にある程度慣れた上で、実際のプ
ラントの操作を音声指示することにより、正確性を必要
とするプラントの操作を音声指示によって確実に行うこ
とができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるプ
ラント運転監視支援装置によれば、以下のような効果を
奏する。
【0079】(1)入力手段により指定された構成機器
を操作する際に、構成機器において得られるセンサデー
タに基づく該構成機器の状態を動画で表現した状態映像
を、映像表示手段に表示させることになるため、プラン
トを構成する構成機器を操作する際に操作前の状態を直
感的に把握することができる。 (2)状態映像として、視点位置を変更可能な3次元の
VR映像を表示させることになるため、プラントを構成
する構成機器を操作する際に操作前の状態をより詳細に
把握することができる。 (3)入力手段の操作入力を実行したと仮定した場合に
おける構成機器の状態を動画で表現した予測状態映像
を、状態映像とともに映像表示手段に表示させることに
なるため、プラントを構成する構成機器を操作する前に
操作後の状態を直感的に把握することができる。 (4)予測状態映像として、視点位置を変更可能な3次
元のVR映像を表示させることになるため、プラントを
構成する構成機器を操作する際に操作前の状態をより詳
細に把握することができる。 (5)入力手段を補助するコントロールパネル映像を状
態映像とともに表示させることになるため、入力手段に
よる入力操作をよりわかりやすくすることができる。 (6)入力手段による操作入力のガイダンス映像を状態
映像とともに表示させることになるため、マニュアル等
を参照することなくとも、入力手段による入力操作を行
うことができる。 (7)複数の構成機器の互いの係わりを示す系統画像を
状態映像とともに表示させることになるため、複数の構
成機器のうちのどの構成機器に対する状態映像であるか
を把握することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の全体構成図である。
【図2】 本発明の一実施形態におけるインタフェース
エージェントの機能構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施形態におけるバーチャルプラ
ント表示システムの機能構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の一実施形態における映像表示の一例
を示す図である。
【符号の説明】
A……プラント B……構成機器 1……インタフェースエージェント 1a……言語変換システム 1b……推論エンジン 1c……照合ルール 1d……事例メモリ 1e……データ収集部 1f……通信部 2……スピーカ 3……マイク 4……バーチャルプラント表示システム(映像制御手
段) 4a……メイン制御部 4b……通信部 4c……VR制御部 4d……ITV表示部 4e……メッセージ表示部 4f……映像合成部 4g……VR表示部 4h……3次元仮想プラントデータベース 4i……直接操作部 4j……音響発生部 5……入力装置 6……CRTディスプレイ(映像表示手段) 7……スピーカ 10……ガイダンス映像 11……コントロールパネル映像 16……状態映像 17……センサデータ 18……系統画像 19……状態予測映像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 由次 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 Fターム(参考) 5B050 AA03 BA09 EA24 EA28 FA02 5E501 AC02 AC16 AC32 BA05 CA03 CB02 CB09 CB14 CB15 DA01 DA17 EA05 EA10 EB01 FA09 FA13 FA14 FA15 FA27 FA32 FA42 5H223 AA01 DD09 EE05 EE06 FF03 FF04 FF05 FF06 9A001 DD12 HH03 HH17 HH18 HZ29 LL09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の構成機器(B)で構成されるプラ
    ント(A)の運転を監視する運転員を支援するプラント
    運転監視支援装置であって、 前記構成機器(B)に対する操作入力を行うための入力
    手段(5)と、 前記構成機器(B)において得られる計測データに基づ
    く該構成機器(B)の状態を動画で表現した状態映像
    を、映像表示手段(6)に表示させる映像制御手段
    (4)とを具備することを特徴とするプラント運転監視
    支援装置。
  2. 【請求項2】 前記映像制御手段(4)は、前記状態映
    像として、視点位置を変更可能な3次元のVR(バーチ
    ャル・リアリティ)映像を前記映像表示手段(6)に表
    示させることを特徴とする請求項1記載のプラント運転
    監視支援装置。
  3. 【請求項3】 前記映像制御手段(4)は、前記入力手
    段(5)の操作入力を実行したと仮定した場合における
    前記構成機器(B)の状態を動画で表現した予測状態映
    像を、前記状態映像とともに前記映像表示手段(6)に
    表示させることを特徴とする請求項1または2記載のプ
    ラント運転監視支援装置。
  4. 【請求項4】 前記映像制御手段(4)は、前記予測状
    態映像として、視点位置を変更可能な3次元のVR(バ
    ーチャル・リアリティ)映像を前記映像表示手段(6)
    に表示させることを特徴とする請求項3記載のプラント
    運転監視支援装置。
  5. 【請求項5】 前記映像制御手段(4)は、前記入力手
    段(5)を補助するコントロールパネル映像を前記状態
    映像とともに前記映像表示手段(6)に表示させること
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載のプラ
    ント運転監視支援装置。
  6. 【請求項6】 前記コントロールパネル映像は、前記入
    力手段(5)による操作入力のガイダンス映像を含むこ
    とを特徴とする請求項5記載のプラント運転監視支援装
    置。
  7. 【請求項7】 前記映像制御手段(4)は、前記複数の
    構成機器(B)の互いの係わりを示す系統画像を前記状
    態映像とともに前記映像表示手段(6)に表示させるこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載のプ
    ラント運転監視支援装置。
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