JP2000257734A - 通気弁 - Google Patents

通気弁

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JP2000257734A JP11180836A JP18083699A JP2000257734A JP 2000257734 A JP2000257734 A JP 2000257734A JP 11180836 A JP11180836 A JP 11180836A JP 18083699 A JP18083699 A JP 18083699A JP 2000257734 A JP2000257734 A JP 2000257734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁室の軸心と排水用通気管等に接続する接続
筒部の軸心を偏心させることにより、単純な2プレート
式の金型構造で弁室内の集水溝と接続筒部とを連通する
流路を形成できるようにして製作コストの低減を図り、
また、通気弁のシール性能が良好であって、内部部品の
作動不良がなく、しかも、通気弁の設置スペースを有効
に使うことを可能とすると共に、簡単な構造によって内
部部品の分解作業ができて点検を容易に行えるようにす
る。 【解決手段】 内側と外側の環状弁座12,13を有す
る弁室10内に、通常は自重により環状弁座12,13
に着座し、かつ負圧に応答して大気圧によって開く弁体
16を設けると共に、外側の環状弁座13の外方に集水
溝24を形成し、一方、弁室10の軸心に対して偏心さ
せた位置に弁室10と連通する接続筒部26を設け、更
に、前記集水溝24と接続筒部26の内部とを連通させ
る連通流路23を弁室の軸心方向に沿って形成した通気
弁である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水用通気管等に
接続して管内に発生した負圧を軽減させると共に、内部
部品を着脱させて点検等を可能とした通気弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この通気弁は、建造物の内部に配設した
伸頂通気管の末端を直接大気に開口することなく、主に
排水時に空気の吸込みを行うもので、従来より各種の弁
構造が提案されている。
【0003】まず、図14に示す通気弁は、弁室1内の
結露水が凍結すると、弁体3の開閉動作が不能となる現
象を防止するため、結露水を収集する溝4を設け、この
溝4とパイプ状のボデー5とを連通する流路6を設け
て、結露水をボデー5内へ逃がす構造を採用している。
この場合、同心円の弁座2,7を単純な環状円とするた
めに、この流路6は横穴形状に形成している。
【0004】また、特公平1−37628号公報には、
上記の例のように流路を横穴形状にする以外に溝形状に
形成した例が開示されているが、この場合には、同心円
の弁座に横方向に向けて溝形状の流路が形成され、弁座
の一部が溝形状の流路で切断されているため、弁座は完
全な環状円ではない構造を呈している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の場合、環状円の
弁座を確保するために、流路6を横穴形状としているの
で、弁本体を樹脂成形するには、スライド式金型が必要
となり、そのため、金型費がコスト高となってしまう。
また、弁室1を形成するハウジング10を流路6の下方
で分断しなければならなく、その分断部が施工時に不用
意に分解しないように、ボデー5とハウジング10との
嵌合部8の接着接合が必要になり、それだけ工数が増え
るばかりでなく、コスト高となると共に、この嵌合部8
の接合部分より結露水が漏れたり、結露水が凍結すると
ハウジング10が膨張して接合部分よりリークするおそ
れがある。更に、嵌合部8が保温材9の外部に露出する
ため、気密性が低下し、微少負圧で弁体3が作動した
り、この部分からの臭気漏れ等が発生するおそれがあっ
た。
【0006】更に、前者の例によると、ボデー5とハウ
ジング10の嵌合部8は、施工時に不用意に分解しない
ように接着接合されているため、使用中に、弁体3など
の内部部品を取り出して点検したり、洗浄などの補修作
業をすることができない。
【0007】また、後者の場合は、前者の例のようにス
ライド式金型構造は不要となるが、ゴムパッキンの弾性
を利用して弁体の自重のみでシールする構造であるか
ら、弁座の環状円に横方向に溝が設けられているので、
この部分にパッキンが当接した場合、弁座に対するパッ
キンの充分な弾性変形が阻害され、そのためパッキンの
弁座に対する追随性が悪くなり、却ってシール性が低下
する等の課題を有している。
【0008】更に、後者の例によると、ハウジングに対
してキャップを取り外しできるようになっているもの
の、キャップの着脱手段やキャップとハウジングとのシ
ール性についての技術事項の開示はなく、しかも、仮に
弁体などの内部部品を取り出して点検したとしても、キ
ャップと弁体とは追随手段がないため、キャップと弁体
の着脱作業を個別に行う必要があり、極めて面倒な作業
を強いられる等の欠陥を有している。
【0009】一方、器具(通気弁)を建造物内の伸頂通
気管の末端に設置する際に、この器具を点検するための
点検口を必ず設けることになっているが、従来のこれら
の器具では、上述のように、点検を行うための分解作業
が出来ないか、或は極めて分解作業が不完全にしかでき
ないものであった。
【0010】そこで、最近では通気管の末端に、まず着
脱筒具を設け、この着脱筒具に器具(通気弁)を着脱さ
せるように設け、器具の補修作業を必要とする場合は、
この着脱筒具を介して器具全体を交換するようにしてい
るが、この場合も、着脱筒具に余計なコストがかかり、
合理的な方法とはいえなかった。
【0011】本発明は、上記の実情に鑑みて鋭意検討の
結果、開発に至ったものであり、その目的とするところ
は、弁室の軸心と排水用通気管等に接続する接続筒部の
軸心を偏心させることにより、単純な2プレート式の金
型構造で弁室内の集水溝と接続筒部とを連通する流路を
形成できるようにして製作コストの低減を図り、また、
シール性能も良好であって、内部部品の作動不良がな
く、設置スペースを有効に使うことを可能とした通気弁
を提供し、また、簡単な構造によって内部部品の分解作
業を容易に行えるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、内側と外側の環状弁座を有
する弁室内に、通常は自重により環状弁座に着座し、か
つ負圧に応答して大気圧によって開く弁体を設けると共
に、外側の環状弁座の外方に集水溝を形成し、一方、弁
室の軸心に対して偏心させた位置に弁室と連通する接続
筒部を設け、更に、前記集水溝と接続筒部の内部とを連
通させる連通流路を弁室の軸心方向に沿って形成する通
気弁である。
【0013】この場合、集水溝と接続筒部の内径が重な
る部分を連通させて連通流路を設けるのが好ましく、更
に、集水溝は、連通流路に至るまで下方に沿って傾斜さ
せて形成するのが好ましい。
【0014】また、請求項2に係る発明は、弁室を有す
る弁本体にキャップを着脱自在に設け、弁室内に昇降動
自在に設けた弁体を弁室内の環状弁座に開閉自在に着座
させ、この弁体は、通常は自重により弁座に着座し、か
つ負圧に応答して大気圧によって開く弁体を設けると共
に、前記キャップを着脱する際に、キャップに伴って弁
体を着脱できる通気弁である。
【0015】この場合、前記キャップの案内軸を弁体に
設けた案内孔に挿入する際にスナップ嵌合させてキャッ
プの着脱時に弁体が係合するような構造が好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明における通気弁の実施形態
を図1〜図13に従って詳述する。この通気弁は、排水
管内の排水の流れを円滑にするための空気を取り込む機
能と、排水管内の下水ガスの臭気漏れを防止する機能を
有するもので、通常屋外に開放しなければならない通気
管の末端開口部を、屋内で処理することができるように
した器具である。使用によって、管末端の突起物が露出
しないため、建造物の美観を損なうことがないことや、
屋根や外壁を貫通させる通気工事の簡略化が図れるなど
の利点があり、建造物の排水立て管の上部に延設される
伸頂通気管の上部又は排水横枝管の途中に設けた通気管
に垂直状態に取り付けて使用するものである。
【0017】図1〜図5は、本発明における通気弁の一
例を示したもので、図1において、弁室10は、弁本体
28の円筒部11で区画形成され、この円筒部11と同
心円状に内側の環状弁座12と外側の環状弁座13を形
成している。また、円筒部11の上部開口部11aに円
盤状のキャップ14を着脱自在に設け、また、キャップ
14の下面中央部に案内軸15を垂下形成し、この案内
軸15には、放射方向に4つの放射突条部15aを形成
している。この弁本体28とキャップ14及び昇降部材
19は、本例において合成樹脂で形成している。
【0018】弁室10内には、弁体16が昇降自在に設
けられ、この弁体16は、通常は、自重により環状弁座
12,13に着座し、管内が負圧になると、それに応答
して大気圧によって持ち上げられて開放するように設け
られている。この弁体16は、これらの機能を発揮する
ものであれば、何れの構造でも良いが、本例における弁
体16は、図1、図2に示すように、中央部に円形の案
内孔17を有し、かつ複数の連通孔18を有する円形状
の昇降部材19の外周面に取付溝19aを形成し、この
取付溝19aにゴム等の材料で形成した環状の可撓性部
材20を取付け、昇降部材19の円形の案内孔17が案
内軸15が嵌合していて、この軸15に案内されながら
弁体16が昇降動し、弁体16の自重により環状弁座1
2,13に着座しているときは、可撓性部材20が環状
弁座12,13に対して撓むように押し付けられた状態
で閉止するように設けられている。また、図1に示すよ
うに、案内軸15は、環状弁座12,13より下側位置
まで垂下されており、また、可撓性部材20の外径は、
円筒部11の内径より小さくしていて円筒部11に接触
しないように設けられている。
【0019】また、環状弁座12,13の間に、大気と
連通した空気流入口21を設け、環状弁座12,13の
間には、放射方向に複数個の保持片22が設けられてお
り、この保持片22は、後述する連通流路23に向うに
従って相隣れる保持片22同志が連通して空気が流入す
るように低い位置に設けられている。
【0020】更に、外側の環状弁座12の外方である外
周部には、弁室10内の結露水を集水するための環状の
集水溝24を形成し、この集水溝24は、図4及び図5
に示すように、連通流路23に至るまで下方に沿って傾
斜させる構造としている。この集水溝24は、水平であ
っても集水機能を有するが、本例のように集水溝24を
傾斜させることで集水効率が良好となる。また、連通流
路23側の保持片22の上端を環状弁座12,13の上
端面より下方に設けると、この部位の通気性の確保が可
能となる。また、弁室10の軸心に偏心させた位置に、
弁室10と連通筒部25を介して排水用通気管40等の
上端に接続する接続筒部26を一体に形成している。
【0021】連通流路23は、図3、図4に示すよう
に、集水溝24の下方位置の一端側に三日月形状の流路
孔23aを形成して、集水溝24と接続筒部26の内径
部が重なる部分を連通させて流路を形成している。この
連通流路23は、本例のような構造に限定されることな
く、集水溝24の適宜位置と接続筒部26の内径部が重
なる位置に連通流路23を形成すれば良く、これらは実
施に応じて任意である。なお、図中27は弁本体28の
円筒部11を被覆するための保温材で、この保温材27
は、結露や凍結防止のために設けられる。
【0022】次に、上記の実施形態の作用を説明する。
図1において、接続する排水管40内の圧力が大気圧と
同じ時には、弁体16は、その自重によって弁座12、
13に着座し、この弁体16の可撓性部材20によって
空気流入口21は閉じられた状態にある。
【0023】次に、例えば、便器等の器具の使用後、水
を排水する際、弁室10内の圧力が大気圧よりも負圧に
なり、この負圧が弁体10の自重による着座面よりも大
きくなると、弁体16は、大気圧によって持ち上げら
れ、流入口21を開き空気を取り込むので、機器に設け
られている排水トラップ内の封水損失を少なくし、破封
に至らないようにする。
【0024】次いで、管内圧力が正圧となった場合に
は、弁体16が着座し、流入口21を閉じる。また、排
水管等に冷温水を排水した場合、通気弁の弁室10内が
結露して結露水を生じるが、この結露水は、弁室10内
より集水溝24に落ちて、傾斜している集水溝24を通
って、連通流路23より接続筒部26内に流下する。従
って、弁室10内の結露水によって弁体16が凍結し
て、弁体16が作動不能になることを確実に防ぐことが
できる。
【0025】更に、集水溝24と接続筒部26の内部と
を連通させる連通流路23を弁室10の軸心方向に沿っ
て形成しているので、結露水が流下しやすいばかりでな
く、通気弁を合成樹脂で成形する場合、単純な2プレー
ト金型で成形できると共に、連通流路23側の円筒部1
1と接続筒部26とが直線状態に成形できる。換言すれ
ば、連通流路23側の円筒部11が接続筒部26より迫
り出さない形状に成形できるので、排水管等を壁面に当
接した状態で取付ける場合、接続筒部26も壁面に当接
した状態で接続できるため、スペースを有効にとること
ができる通気弁を得ることができる。
【0026】図6〜図13は、本発明における通気弁の
他例を示したもので、上記の例と同一部分は同一符号を
示し、重複する部分はその説明を省略する。図6におい
て、29は弁本体であり、この弁本体29は、円筒部1
1の開口部30に、案内軸15を垂下形成したキャップ
14を気密性を保持しながら着脱自在に設けている。
【0027】このキャップ14の着脱構造は、外縁部に
環状の鍔部31を形成し、この鍔部31には、図13に
示すように、工具挿入用の切欠部32を形成し、キャッ
プ14の側面には、凹凸状の環状係合部33を形成し、
開口部30の内周には、この係合部33に係合する凹凸
状の環状係止部34を設け、この係合部33と係止部3
4とが着脱することによって、弁室10とキャップ14
とを気密性を保持させながら、キャップ14を着脱でき
るようにしている。この着脱構造は、適宜の構造を採用
することができ、例えば、凹凸やテーパ構造によって気
密性を保持することができる。
【0028】また、キャップ14に設けた案内軸15に
は、昇降部材19の円形の案内孔17に挿入する際に、
スナップ嵌合させてキャップ14の着脱時に弁体16が
キャップ14の一部に係合するように設けている。この
係合構造は、弁体16の自重では容易に落ちることな
く、弁体16の作動時において昇降部材19の昇降に影
響を受けない位置に設けるものとする。
【0029】この係合構造を図10〜図12に従って具
体的に説明する。案内軸15の外周に位置している放射
突条部15aの下方位置に切欠溝35を形成し、かつ放
射突条部15aの下部外周に突部36を設けて、弁体1
6の自重では、案内軸15より抜け落ちることなく係合
され、案内孔17に案内軸15を挿入する際に、切欠溝
35によって案内軸15の挿入先端が求心方向に撓むこ
とにより挿入可能となり、挿入後に案内軸15の先端が
旧位に復帰したときに、突部36によって案内孔17が
係合するように設けられている。
【0030】また、本例は上記の例と同様に、弁本体2
9は、弁室10の軸心に偏心させた位置に、弁室10と
連通筒部37を介して排水用通気管40等の上端に接続
する接続筒部38を一体に形成してる。この場合、図6
に示すように、本例によると、連通筒部37と接続筒部
38の内径が略同一に形成されているため、管内の圧力
が大気圧時又は正圧発生時には、弁体16が弁体の上面
より均等に押圧され、また、負圧発生時には、弁体16
の下面に均等に大気圧がかかって弁体16が円滑に持ち
上がって開口し、空気を吸入する。
【0031】図6〜図13における通気弁は、図1〜図
5に示す例と同様の作用効果を有するが、特に、上記の
例と異なる作用の部分について説明する。
【0032】弁本体29の弁座等の内部や弁体16等の
内部部品を点検する場合、図1〜図5の例では、キャッ
プ14を外しても弁体16は本体側に残るが、キャップ
14の切欠部32に工具を挿入してキャップ14を円筒
部11から取り外すと、図9に示すように、案内軸15
の突部36が弁体16の昇降部材19に設けた案内孔1
7に係合するので、キャップ14の取り出しに伴って弁
体16も同時に引き出すことができ、弁本体29の内部
を点検して洗浄したり、内部部品である弁体16を点検
又は洗浄することができる。一方、弁体16を弁室10
内に装着する場合もキャップ14を弁室10の円筒部1
1に取り付けるのみで、適正位置に弁体16を着座させ
ることができ、この場合、キャップ14は、弁本体29
の上部開口部に気密性を保持しながら簡単、かつ確実に
装着される。
【0033】図6に示したキャップ14の案内軸15と
弁本体29への着脱構造やキャップ14と弁体16との
係合構造は、本発明の各例に適用することができるが、
上述の従来例に示した構造の通気弁にも広く応用するこ
とができることは勿論である。そして、この通気弁は、
弁室10が弁本体28,29側にあり、取り扱い時に
は、弁本体28,29を持ち、キャップ14を持つこと
はないので、キャップ14を接着しなくても不用意に分
解することがない。一方、点検時にはキャップ14を外
して行える。
【0034】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によると、合成樹脂で成形する場合、単純な2プレート
式の金型で成形することができるため、金型費のコスト
減となり、また、弁室を別体のハウジング等で構成する
必要がなく、不用意に分解することがないため、接着接
合が不要となり、それだけ工数やコストの低減となる。
【0035】また、弁室を含めて全体の構造を一体化す
ることにより、形状の大きな部品が1つに集約でき、金
型費の節減が図れ、更に、弁室の接合部分が弁室の上端
部分にあるため、結露水が漏れるおそれがなく、弁室の
接合部分が保温材の内部に覆われるため、気密性が高く
なり、微少負圧時の作動不良や臭気漏れのおそれがな
い。
【0036】しかも、環状弁座が完全な環状の円形状を
確保でき、従って、弁体の可撓性部材の追随性が良く、
シール性能が確実に発揮されるので、臭気漏れ等の心配
がない。
【0037】更には、本発明における通気弁を壁面に近
接した状態で、通気管の上端に接合することが可能とな
るので、排水立て管や通気管を壁面近くに設置すること
ができて、設置スペースを有効に使うことができる。特
に、本発明における通気弁を排水用通気管等の上端に接
合する際に、通気弁を位置調整しながら、適宜の位置に
セットできるため、例えば隠蔽部等の障害物の影響を回
避することができる。
【0038】また、キャップを取り外すことにより、弁
本体の内部部品を取り出すことができ、弁体等の内部部
品や弁本体の内部を点検し、また、洗浄することが可能
となるため、継続して通気弁を使用でき、余計なコスト
がかかることなく経済性に優れた通気弁を得ることがで
きる。更には、キャップを取り外したときに、弁体がキ
ャップと一緒に引き上げられるため、狭い設置場所での
点検作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示した通気弁が閉じている状態
を示す縦断面図である。
【図2】図1における通気弁が開放した状態を示す縦断
面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図3におけるA−A部分を切断した状態を斜視
方向から見た部分切欠き斜視図である。
【図5】集水溝の半分を展開した状態を示す展開図であ
る。
【図6】本発明の他例を示した通気弁で、この通気弁の
縦断面図である。
【図7】図6の通気弁が開放した状態を示す縦断面図で
ある。
【図8】図7のB−B線断面図である。
【図9】図6における通気弁からキャップを取り外した
状態を示す一部切欠き縦断面図である。
【図10】図6に示したキャップの半截断面図である。
【図11】図10の一部切欠き拡大図である。
【図12】図11のC−C線断面図である。
【図13】図6に示した通気弁の左側面図である。
【図14】従来の通気弁の一例を示した縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 弁室 12、13 環状弁座 16 弁体 23 連通流路 24 集水溝 26 接続筒部 28、29 弁本体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側と外側の環状弁座を有する弁室内
    に、通常は自重により環状弁座に着座し、かつ負圧に応
    答して大気圧によって開く弁体を設けると共に、外側の
    環状弁座の外方に集水溝を形成し、一方、弁室の軸心に
    対して偏心させた位置に弁室と連通する接続筒部を設
    け、更に、前記集水溝と接続筒部の内部とを連通させる
    連通流路を弁室の軸心方向に沿って形成したことを特徴
    とする通気弁。
  2. 【請求項2】 前記集水溝と接続筒部の内径が重なる部
    分を連通させて連通流路を設けた請求項1に記載の通気
    弁。
  3. 【請求項3】 前記集水溝は、連通流路に至るまで下方
    に沿って傾斜させて形成した請求項1又は2に記載の通
    気弁。
  4. 【請求項4】 弁室を有する弁本体にキャップを着脱自
    在に設け、弁室内に昇降動自在に設けた弁体を弁室内の
    環状弁座に開閉自在に着座させ、この弁体は、通常は自
    重により弁座に着座し、かつ負圧に応答して大気圧によ
    って開くように設けると共に、前記キャップを着脱する
    際に、キャップに伴って弁体を着脱できるようにしたこ
    とを特徴とする通気弁。
  5. 【請求項5】 前記キャップの案内軸を弁体に設けた案
    内孔に挿入する際にスナップ嵌合させてキャップの着脱
    時に弁体が係合するようにした請求項4に記載の通気
    弁。
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