JPH09292045A - 吸気弁 - Google Patents

吸気弁

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JPH09292045A
JPH09292045A JP10297796A JP10297796A JPH09292045A JP H09292045 A JPH09292045 A JP H09292045A JP 10297796 A JP10297796 A JP 10297796A JP 10297796 A JP10297796 A JP 10297796A JP H09292045 A JPH09292045 A JP H09292045A
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intake
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opening
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Akira Nomura
昭 能村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体30による吸気口17の閉塞が確実にできる
とともに安定した開閉特性を有する吸気弁を得る。 【解決手段】 弁本体11は長径方向の一側部に下向きの
吸気口17を形成するとともに他側部に下向きの開口部12
を形成した略長円形状とする。弁本体11の吸気口17に着
脱自在に嵌合する弁組立筒体21は内端部に弁座部25を形
成するとともに中心部に弁杆案内孔部27を形成する。弁
組立筒体21の弁座部25に接離自在に当接する弁部31を有
する弁体30は弁座部25に接触して吸気口17を閉塞すると
もに弁本体11の開口部12側が減圧したときに弁座部25か
ら離反する。弁体30の吸気口17を開口する弁部31の中心
部から弁杆案内孔部27に内側から外側に進退自在に挿通
する案内杆部32を突設する。弁本体11の上面開口部に覆
部材40を嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水管内に排水が
流れて管内が減圧されてトラップ封水が吸込まれること
がないように外気を吸入することにより排水管内が減圧
になることを防止するとともに臭気が外部に漏れないよ
うに常時は閉塞している吸気弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高層ビルや家屋などの建築物の
各階にある便器などの排水設備からの汚水は各階の各排
水横管を経て排水縦管に合流され、この排水縦管を経て
排水は排水縦管に接続した地下の下水本管に排水するよ
うにしている。
【0003】そして、通常、排水縦管の上部に通気口を
形成し、上階の便器などの排水設備から水をフラッシュ
し、この上階からの排水が排水縦管を経て地下の下水本
管に流下するとき、この流下により、排水縦管内が減圧
になり、各下階の便器などの排水設備のトラップ封水が
各排水横管から排水縦管内に吸引されて吸出される。こ
の排水縦管内が減圧になり、各下階のトラップ封水が流
出すると、下水本管から下水の臭気が上昇し、この臭気
が各階の便器などの排水設備から放出されるため、便室
などに臭気がただようようになる。
【0004】そこで、排水縦管の上部に通気口を備えた
吸気管などを延設し、排水設備の水のフラッシュ時に、
通気口から外気を吸入して排水縦管内に空気を供給する
ことにより、便器などの排水設備のトラップ封水の流出
を防止している。
【0005】しかしながら、排水縦管に連通している通
気口を常時開放していると、排水設備からの排水の流出
時以外は下水本管からの臭気が通気口から外方に放出す
ることになり、通気口は一般には屋根のひさしの下方に
開口されているため、この場合、窓が近くにある時は、
窓を開けると臭気が建物内に侵入する問題がある。
【0006】そこで、近年、通気口を建物内に設けるこ
とができるように、例えば、特公昭54−39048号
公報に記載されている吸気弁を排水縦管に連通する通気
管の吸気口に取り付け、この吸気弁により常時は排水縦
管に連通する吸気口を閉塞し便器の水のフラッシュなど
により排水縦管内が減圧されると吸気口を開き外気を排
水縦管に吸入し、トラップの封水の吸出しを防止すると
ともに、常時は下水本管からのの臭気が吸気口から外方
に放出しないようにしている。
【0007】そして、上記特公昭54−39048号公
報に記載されている吸気弁は、弁本体に排水縦管に連通
した通気管に接続する開口部を形成し、この開口部の外
周部に沿って同心状に吸気口を形成し、この吸気口の内
端に位置して内外周に環状の弁座部を形成し、この弁本
体内の中心部に設けた案内杆部に弁支持体の案内杆部を
上下動自在に設け、この弁支持体の放射状の支持部の外
周部に前記内外弁座部に接離する環状の弁体を設け、常
時は弁支持体と弁体との自重で下降して弁体が弁座に接
触し、吸気管側が減圧されると弁支持体が浮上して弁体
が弁座から離反する構造が採られている。
【0008】また、弁体をコイル状スプリングで付勢し
て常時は弁体が弁座に接触するとともに通気管側が減圧
されると弁体がスプリングの付勢力に抗して吸引され、
弁体が吸気口を開口するようにし、吸気口を横向きにも
できるようにした構造の吸気弁も知られている。
【0009】さらに、実開平6−43441号公報に記
載されているように、吸気弁の狭い箇所に設置できるよ
うに、弁本体を略楕円状長方形として中央部に排水縦管
に連通した通気管を接続する下向きの開口部を形成し、
この開口部の両側に下向きの吸気口をそれぞれ開口し、
この各開口部の内端側に形成した弁座部に接離する弁体
を弁本体内に上下動可能に設けた構造が提案されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭54−39048号公報に記載されている吸気弁
は、吸気弁体が接離する吸気口の弁座部は内外二重円と
なり、吸気口と通気管に接続する開口部との中心部を通
る縦断面をみると、一側外周弁座部、一側内周弁座部、
他側内周弁座部および他側外周弁座部の4か所となり、
弁体はこの4か所の弁座部に均等に接離しなくては安定
した性能が得られないが、長い直径上での水平直線をと
りにくく、弁体はこの4か所の弁座部に均等に接離させ
ることが困難であり、また、通気管に接続する開口部の
外径よりも外周側に外気の吸気口を設けているため、吸
気弁本体の外径が大きくなり、吸気弁を建物の壁内にコ
ンパクトに配設することができないという問題を有して
いる。
【0011】また、スプリングで弁体を付勢する構造の
吸気弁では、スプリングの付勢力は、長さの多少の相違
でも変化し易く、安定した特性を得ることが困難であっ
た。
【0012】さらに、実開平6−43441号公報に記
載されている構造の吸気弁では、弁体をきわめて低い気
圧差で作動させるため、左右の弁体が同時に作動するこ
とはほとんどなく、先に弁体が開いた一方の吸気口から
外気が侵入し、排水縦管に連通する通気管側と外気との
差がなくなり、他方の吸気口の弁体は開かれず、吸気面
積が狭いままで所定の吸気効果が得られなくなる問題を
有している。
【0013】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、弁体による吸気口の閉塞が確実にできるとともに必
要な吸気面積が得られ、安定した開閉特性を有し、コン
パクトに建造物に配設することができる吸気弁を提供す
るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の吸
気弁は、長径方向の一側部に下向きの外気吸気口を形成
するとともに他側部に管体の上端を連通接続する下向き
の開口部を形成した略長円形状の弁本体と、この弁本体
の吸気口に着脱自在に嵌合され内端部に弁座部を形成す
るとともに中心部に弁杆案内孔部を形成した弁組立筒体
と、この弁組立筒体の弁座部に接離自在に当接され常時
はこの弁座部に接触して前記吸気口を閉塞するとともに
前記弁本体の開口部側が減圧されたときに前記弁座部よ
り離反し前記吸気口を開口する弁部とこの弁部の中心部
から突設され前記弁杆案内孔部に進退自在に内側から外
側に挿通された案内杆部とを有する弁体と、前記前記弁
本体の上面開口部に嵌合され前記吸気口および開口部の
上方を覆う覆部材とを備えたものである。
【0015】そして、常時すなわち弁本体の開口部に連
通する排水管内が大気圧と差がない状態では、弁体の弁
部は弁組立筒体の弁座部に密封当接している。この状態
では、弁座部は一つで環状に形成されているため、弁座
部の中心を通る縦断面における水平直線が容易にとれ、
弁座部に弁体の弁部が確実に密接し、外気の吸気口を確
実に閉塞する。
【0016】一方、開口部に接続した排水管内が減圧状
態になり、大気圧と差圧が生じると、弁体が開口部側に
吸引され、スプリングなどの付勢力で弁部を弁座部に密
接させる構造と相違し、外気と開口部側との低い気圧差
でも確実に弁体は弁部が弁座部から離反し、吸気口が確
実に安定して開口され、外気が吸気口を介して排水管内
に吸入される。
【0017】このため、例えば吸気弁を2階以上の高さ
の建物内に配設された排水縦管または排水縦管に連通し
た通気管などの上部に接続し、この排水縦管に連結され
て配設されている各階の便器などの排水設備を使用後、
水をフラッシュするとき、管体内が減圧になっても、外
気が弁本体の吸気口から排水管内に吸入されることによ
り、便器などの排水設備のトラップの封水の吸出しを防
止することができる。
【0018】また、排水管内が再び減圧でなくなると、
弁体の弁部は自重により再び弁座部に密封当接する。
【0019】さらに、弁本体の吸気口に着脱自在に嵌合
される弁組立筒体には、弁座部を形成するとともに弁杆
案内孔部を形成し、この弁組立筒体の弁杆案内孔部に弁
体の案内杆部を挿通したので、弁本体の吸気口に弁組立
筒体を嵌合することにより容易に組立てができ、点検、
修理が容易であるとともに故障時の交換も容易にでき、
しかも、弁体の弁部の中心部から突設した案内杆部は前
記弁杆案内孔部に内側から外側に進退自在に挿通され、
吸気口の外側から案内杆部の動きにより弁体の作動を容
易に確認できる。
【0020】また、弁本体は略長円形状として、外気の
吸気口は弁本体の弁の長径方向の一側部底面に開口し、
開口部を他側部底面に開口したため、弁本体は幅方向が
薄い長円形状に形成され、吸気弁を狭い場所、例えば建
物の壁内にコンパクトに配設できる。
【0021】請求項2記載の発明の吸気弁は、請求項1
記載の吸気弁において、弁体の弁部は上面を中心部から
周縁に向って下方に傾斜した形状に形成したものであ
る。
【0022】そして、弁体の弁部の上面に付着した結露
などによる水は、弁部の上面に沿って周囲に流れ、弁体
の上面に水が溜まることがないので、弁体の重量が増し
て特性が変化することなく、外気と開口部側との低い気
圧差でも確実に弁体の弁部が弁座部から離反して吸気口
を確実に開口する。
【0023】さらに、弁体の弁部は上面を中心部から周
縁に向って下方に傾斜した形状のため、平坦な弁部に比
し剛性が高まり、変形による動作不良が生じることがな
いとともに弁部が変形しにくいので弁座部との間に隙間
が生じて下水管からの臭気が漏洩することがない。
【0024】請求項3記載の発明の弁体は、請求項1ま
たは請求項2記載の吸気弁において、弁組立筒体の弁杆
案内孔部を弁座部より外側に形成したものである。
【0025】そして、弁体の弁部の中心部から突設した
案内杆部は弁座部より外側に位置し弁体の案内杆部は弁
杆案内孔部に内側から外側に進退自在に挿通されて吸気
口の外側に露出するため、吸気口の外側から案内杆部の
動きを容易に確認でき、弁体の作動を容易に確認でき
る。
【0026】請求項4記載の発明の吸気弁は、請求項1
ないし請求項3記載のいずれかに記載の吸気弁におい
て、弁組立筒体の弁杆案内孔部は異形形状とし、この弁
杆案内孔部に進退自在に挿通される弁体の案内杆部の外
周形状は前記弁杆案内孔部の形状に合わせたものであ
る。
【0027】そして、弁体の案内杆部の外周形状は弁組
立筒体の弁杆案内孔部の異形形状に合わせられているた
め、弁体は円周方向に回動することなく確実に進退動さ
れ、弁座部に安定して接離される。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の吸気弁の一実施の
形態を図1および図2を参照して説明する。図1および
図2において、11は幅方向が一側部が広く他側部が狭い
変形した略長円形状の略長円形状の弁本体で、この弁本
体11には、一側部には上下面に貫通した略円筒状の吸気
口17が開口され、この吸気口17の内周下部にはねじ溝20
が刻設されている。
【0029】また、この弁本体11の吸気口17の他側に隣
接してこの弁本体11の長径側の他側部の上下面に貫通し
た略円形状の開口部12が形成され、この開口部12の内周
縁部に形成した縮径段部13から略円筒状の管体接続部14
が下方に向って垂直に突設され、この管体接続部14の外
周に嵌合した排水縦管または排水縦管に連通した通気管
15の上端を係止するストッパー部16が前記縮径段部13に
て管体接続部14の外周に形成されている。
【0030】この吸気口17と前記開口部12を開口したこ
の弁本体11の内面18はこの吸気口17側から前記開口部12
に向って下側に傾斜した傾斜面19となっている。
【0031】次に、図1および図2において、21は弁組
立筒体で、この弁組立筒体21の下部には外方に突出した
拡径部22が形成され、さらに、この弁組立筒体21の内面
開口縁内周には嵌合段部23が形成され、この嵌合段部23
にゴムなどの弾性環体24が嵌合固着され、この弾性環体
24の上縁にて弁座部25が形成されている。
【0032】また、この弁組立筒体21の内面から中心部
に向って複数の放射状の支持部26が形成され、この支持
部26の先端が結合した中心部には弁杆案内孔部27が形成
され、この弁杆案内孔部27は略楕円形状の異形形状に上
下方向に貫通形成されている。
【0033】また、この弁組立筒体21の外周下部には前
記吸気口17の内周下部に刻設したねじ溝20に螺合される
ねじ部28が刻設されている。
【0034】また、30は弁体で、この弁体30はゴムなど
の弾性材料にて成型され前記弁組立筒体21の弁座部25に
接離自在に当接され常時はこの弁座部25に接触して前記
吸気口17を閉塞するともに前記弁本体11の開口部12側が
減圧されたときに前記弁座部25より離反し前記吸気口17
を開口する弁部31とこの弁部31の中心部から下方に向っ
て垂直に突設され前記弁杆案内孔部27に内側から外側に
進退自在に挿通された案内杆部32とを有する。
【0035】この弁体30の弁部31は上面を中心部から周
縁に向って下方に傾斜した形状に形成され、前記弁座部
25に接離する周縁部33は水平環状に形成され、前記案内
杆部32は前記弁組立筒体21の弁杆案内孔部27の異形形状
に合わせて外周形状は略楕円形状の異形形状に形成さ
れ、この案内杆部32は前記弁杆案内孔部27を進退すると
き円周方向への回動が規制されるようになっている。
【0036】また、前記弁体30の案内杆部32の下端部に
形成したねじ溝にストッパー35が螺合または接着され、
このストッパー35にて弁体30は弁組立筒体21から抜け止
め保持される。
【0037】さらに、36はOリングで、このOリング36
は前記弁本体11の吸気口17の周縁下面と弁組立筒体21の
拡径部22の上面との間に挟着されてこの弁本体11の吸気
口17に弁組立筒体21が気密に嵌合されるようになってい
る。
【0038】40は覆部材で、この覆部材40は底面が開口
し、上面部41と側周部42とにより構成され、この側周部
42の内周面は前記弁本体11の外周面に嵌合固着されるよ
うになっている。
【0039】なお、前記弁本体11と覆部材40との幅は、
図2に示すように、この吸気口17を形成した一側部より
開口部12を形成した他側部が小さく設定されている。
【0040】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【0041】吸気弁の組立に際しては、弁組立筒体21の
嵌合段部23に弾性環体24を嵌合固着してこの弾性環体24
の上縁にて弁座部25を形成し、次いで、弁組立筒体21の
弁杆案内孔部27の上方から弁体30の案内杆部32の下端か
ら挿通し、この案内杆部32の弁杆案内孔部27から突出し
た下端のねじ溝にナット35を螺合固定する。この状態
で、弁体30はストッパー35により弁組立筒体21の弁杆案
内孔部27から案内杆部32が抜け止め保持され、弁体30の
案内杆部32が弁組立筒体21の弁杆案内孔部27を進退自在
に組立てられ、弁体30の弁部31は弁座部25に接離自在と
なる。
【0042】次いで、弁座部25を取付けるとともに弁体
30を進退自在に組み込んだ弁組立筒体21を弁本体11の吸
気口17に下方から嵌合して弁組立筒体21の外周下部に刻
設したねじ部28を吸気口17の内周下部に刻設したねじ溝
20に螺合し、Oリング36を弁本体11の吸気口17の周縁下
面と弁組立筒体21の拡径部22の上面との間に挟着した状
態で締め付ける。そして、弁本体11の外周面に上方から
覆部材40を嵌合固着する。
【0043】このようにして組立てた吸気弁43は、その
開口部12の管体接続部14の外周面を、例えば、図3に示
すように、2階以上の高さの建造物の壁部2の内部に配
設されている排水縦管1またはこの排水縦管1に連通し
た通気管の内周面の上端部に嵌合接続し、吸気弁43を長
円形状の弁本体11の長手方向を壁部2に沿って取り付け
る。このとき、弁本体11は略長円形状として、外気の吸
気口17は弁本体11の長径方向の一側部底面に開口し、開
口部12を他側部底面に開口したため、弁本体11は幅方向
が薄い長円形状に形成され、吸気弁43の幅は壁部2の幅
Lよりやや小さく形成でき、吸気弁43は壁部2の上部に
壁部2の面方向に沿って、壁部2の面から突出すること
がなくコンパクトに取り付けることができる。
【0044】そして、弁体30の弁部31は、常時、案内杆
部32および弁部31の自重により下降し、弁座部25に当接
されて吸気口17を閉塞している。
【0045】一方、排水縦管1内が減圧になると、弁本
体11の開口部12側が減圧され、吸気口17から弁部31を押
し上げる方向に加わる外気の圧力により、弁体30の案内
杆部32が弁杆案内孔部27に案内されて、弁部31は弁座部
25より浮き上がり、吸気口17を開口し、この吸気口17か
ら外気が弁本体11内に吸入され、排水縦管1に流入して
排水縦管1の減圧状態が解消される。
【0046】次に、排水縦管1内の排水の流れが途絶え
て減圧状態が解消し、弁杆案内孔部27に案内杆部32が案
内されて、弁体30の弁部31は自重により弁座部25に再び
接触する。
【0047】このため、図3に示すように、各階の便器
などの排水設備3を使用後、水をフラッシュしたとき、
排水設備3に接続した排水横管4に連通する排水縦管1
内が減圧となっても、吸気弁43の吸気口17から外気が排
水縦管1内に吸入されることにより、排水設備3のトラ
ップの封水の吸出しを防止することができる。
【0048】また、常時すなわち弁本体11の開口部12に
連通する排水縦管1内が大気圧と差がない状態では、吸
気口17が閉じられ、排水縦管1内の空気が完全に密封さ
れるので、吸気口17から排水縦管1の下端を接続した下
水管5からの臭気が漏れることはない。
【0049】また、弁組立筒体21に形成した弁座部25は
一つで環状に形成されているため、弁座部25の中心を通
る縦断面における水平直線が容易に得られ、弁座部25に
弁体30の弁部31が確実に密接し、外気の吸気口17を確実
に閉塞する。
【0050】さらに、弁体30はスプリングなどの付勢力
で弁部31を弁座部25に密接させる構造と相違し、自重で
弁体30は弁部31が弁座部25に接触するので、外気と開口
部側との低い気圧差でも弁座部25からの離反が確実にな
り、吸気口17が確実に安定して開口される。
【0051】さらに、弁本体11の吸気口17に着脱自在に
嵌合される弁組立筒体21には、弁座部25を形成するとと
もに弁杆案内孔部27を形成し、この弁組立筒体21の弁杆
案内孔部27に弁体30の案内杆部32を挿通したので、弁本
体11の吸気口17に弁組立筒体21を嵌合することにより容
易に組立てができ、点検、修理が容易であるとともに故
障時の交換も容易にでき、しかも、弁体30の弁部31の中
心部から突設した案内杆部32は前記弁杆案内孔部27の外
側に位置し、吸気口17の外側から案内杆部32の動きによ
り弁体30の作動を容易に確認できる。
【0052】また、弁体30の弁部31は上面を中心部から
周縁に向って下方に傾斜した形状に形成したため、弁体
30の弁部31の上面に付着した結露などによる水は、弁部
31の上面に沿って周囲に流れ、弁体30の上面に水が溜ま
ることがないので、弁体30の重量が増して特性が変化す
ることなく、外気と開口部12側との低い気圧差でも確実
に弁体30の弁部31が弁座部25から離反して吸気口17を確
実に開口する。
【0053】さらに、弁体30の弁部31は上面を中心部か
ら周縁に向って下方に傾斜した形状のため、平坦な弁部
に比し剛性が高まり、変形による動作不良が生じること
がないとともに変形によって弁座部25との間に隙間が生
じることがないので臭気の漏洩がない。
【0054】また、弁組立筒体21の弁杆案内孔部27は異
形形状とし、この弁杆案内孔部27に進退自在に挿通され
る弁体30の案内杆部32の外周形状は弁杆案内孔部27の形
状に合わせたため、弁体30は円周方向に回動することな
く確実に進退動され、弁座部25に安定して接離される。
【0055】次に、他の実施の形態を図4について説明
する。
【0056】この実施の形態では、弁本体11の吸気口17
の中間部から下部を拡径部45に形成し、この拡径部45に
ねじ溝20を形成し、弁組立筒体21の下部に拡径筒部46を
形成し、この拡径筒部46には前記吸気口17のねじ溝20に
螺合されるねじ部28を刻設し、前記吸気口17のねじ溝20
に弁組立筒体21の拡径筒部46のねじ部28を螺合して、拡
径筒部46の上面と吸気口17の拡径部45の上部との間にO
リング36を挟着し、弁組立筒体21を吸気口17に気密に取
付ける。
【0057】この実施の形態の他の構成は前記図1およ
び図2に示す実施の形態と同一である。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、弁本体の
開口部に連通する排水管内が大気圧と差がない状態で
は、弁体の弁部は弁組立筒体の弁座部に密封当接し、弁
座部は一つで環状に形成されているため、弁座部の中心
を通る縦断面における水平直線が容易にとれ、弁座部に
弁体の弁部が確実に密接し、外気の吸気口を確実に閉塞
でき、外気の吸気口を閉塞して、下水の臭気の漏れを防
止できる。
【0059】また、弁本体の開口部に接続した排水管内
が減圧状態になり、大気圧と差圧が生じると、弁体が開
口部側に吸引され、スプリングなどの付勢力で弁部を弁
座部に密接させる構造と相違し、外気と開口部側との低
い気圧差でも確実に弁体は弁部が弁座部から離反し、吸
気口が確実に安定して開口され、外気が吸気口を介して
管体内に吸入されることにより、排水設備のトラップの
封水の吸出しを防止することができる。
【0060】さらに、弁本体の吸気口に着脱自在に嵌合
される弁組立筒体には、弁座部を形成するとともに弁杆
案内孔部を形成し、この弁組立筒体の弁杆案内孔部に弁
体の案内杆部を挿通したので、弁本体の吸気口に弁組立
筒体を嵌合することにより容易に組立てができ、点検、
修理が容易であるとともに故障時の交換も容易にでき、
しかも、弁体の弁部の中心部から突設した案内杆部は前
記弁杆案内孔部に内側から外側に進退自在に挿通され、
吸気口の外側から案内杆部の動きにより弁体の作動を容
易に確認できる。
【0061】また、弁本体は略長円形状として、外気の
吸気口は弁本体の弁の長径方向の一側部底面に開口し、
開口部を他側部底面に開口したため、弁本体は幅方向が
狭い略長円形状に形成され、吸気弁を狭い場所、例えば
建物の壁内にコンパクトに配設できる。
【0062】また、外気の吸気口は吸気弁の長径側の両
端に、すなわち管体の両側にそれぞれ形成されているの
で、吸気弁は細長状に形成でき、吸気弁を狭い場所、例
えば建物の壁内にコンパクトに配設できる。
【0063】請求項2記載の発明によれば、弁体の弁部
の上面に付着した結露などによる水は、弁部の上面に沿
って周囲に流れ、弁体の上面に水が溜まることがないの
で、弁体の重量が増して特性が変化することなく、外気
と開口部側との低い気圧差でも確実に弁体の弁部が弁座
部から離反して吸気口を確実に開口する。
【0064】さらに、弁体の弁部は上面を中心部から周
縁に向って下方に傾斜した形状のため、平坦な弁部に比
し剛性が高まり、変形による動作不良が生じることがな
く、変形が生じないので、弁座部と接触した弁部は弁座
部との間に間隙が生じないので臭気の漏洩がない。
【0065】請求項3記載の発明によれば、弁体の弁部
の中心部から突設した案内杆部は弁座部より外側に位置
し弁体の案内杆部は弁杆案内孔部に内側から外側に進退
自在に挿通されて吸気口の外側に露出するため、吸気口
の外側から案内杆部の動きを容易に確認でき、弁体の作
動を容易に確認できる。
【0066】請求項4記載の発明によれば、弁体の案内
杆部の外周形状は弁組立筒体の弁杆案内孔部の異形形状
に合わせられているため、弁体は円周方向に回動するこ
となく確実に進退動され、弁座部に安定して接離され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す吸気弁の縦断面図
である。
【図2】同上底面図である。
【図3】同上吸気弁を取り付ける排水管系の一例を示す
説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す吸気弁の縦断面
図である。
【符号の説明】
11 弁本体 12 開口部 17 吸気口 21 弁組立筒体 25 弁座部 27 弁杆案内孔部 30 弁体 31 弁部 32 案内杆部 40 覆部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長径方向の一側部に下向きの外気吸気口
    を形成するとともに他側部に管体の上端を連通接続する
    下向きの開口部を形成した略長円形状の弁本体と、 この弁本体の吸気口に着脱自在に嵌合され内端部に弁座
    部を形成するとともに中心部に弁杆案内孔部を形成した
    弁組立筒体と、 この弁組立筒体の弁座部に接離自在に当接され常時はこ
    の弁座部に接触して前記吸気口を閉塞するとともに前記
    弁本体の開口部側が減圧されたときに前記弁座部より離
    反し前記吸気口を開口する弁部とこの弁部の中心部から
    突設され前記弁杆案内孔部に進退自在に内側から外側に
    挿通された案内杆部とを有する弁体と、 前記前記弁本体の上面開口部に嵌合され前記吸気口およ
    び開口部の上方を覆う覆部材とを備えたことを特徴とす
    る吸気弁。
  2. 【請求項2】 弁体の弁部は上面を中心部から周縁に向
    って下方に傾斜した形状に形成したことを特徴とする請
    求項1記載の吸気弁。
  3. 【請求項3】 弁組立筒体の弁杆案内孔部を弁座部より
    外側に形成したことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の吸気弁。
  4. 【請求項4】 弁組立筒体の弁杆案内孔部は異形形状と
    し、この弁杆案内孔部に進退自在に挿通される弁体の案
    内杆部の外周形状は前記弁杆案内孔部の形状に合わせた
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載のいずれ
    かに記載の吸気弁。
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