JPH07119854A - 通気弁 - Google Patents
通気弁Info
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- JPH07119854A JPH07119854A JP26282393A JP26282393A JPH07119854A JP H07119854 A JPH07119854 A JP H07119854A JP 26282393 A JP26282393 A JP 26282393A JP 26282393 A JP26282393 A JP 26282393A JP H07119854 A JPH07119854 A JP H07119854A
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- drain pipe
- seal
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- cylinder
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- Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 異物の侵入を防止して、確実な気密性を永年
的に確保する。 【構成】 上端部が環状の弁座11とされてなる筒状の
バルブシリンダ5の上端部近傍における外周側に、上端
部が環状の弁座10とされてなる環状のシール部6を設
ける。バルブシリンダ5の上部を覆うバルブドーム12
を、シール部6の外周に気密的に取り付ける。バルブド
ーム12の内面側中心に、バルブシリンダ5の軸線に沿
ってガイド7を形成する。各弁座10、11に当接され
る円板状のシール板22をガイド7に摺動自在に支持す
る。シール板22の、ガイド7とバルブシリンダ5との
間に開口部26を形成する。バルブシリンダ5とシール
部6との間に、複数の通気孔28を有する網状の格子部
27を一体に形成する。
的に確保する。 【構成】 上端部が環状の弁座11とされてなる筒状の
バルブシリンダ5の上端部近傍における外周側に、上端
部が環状の弁座10とされてなる環状のシール部6を設
ける。バルブシリンダ5の上部を覆うバルブドーム12
を、シール部6の外周に気密的に取り付ける。バルブド
ーム12の内面側中心に、バルブシリンダ5の軸線に沿
ってガイド7を形成する。各弁座10、11に当接され
る円板状のシール板22をガイド7に摺動自在に支持す
る。シール板22の、ガイド7とバルブシリンダ5との
間に開口部26を形成する。バルブシリンダ5とシール
部6との間に、複数の通気孔28を有する網状の格子部
27を一体に形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集合住宅等の排水管
の上端部に取り付けられる通気弁に関するものである。
の上端部に取り付けられる通気弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、集合住宅等の上下に配設され
た排水管では、この排水管内を水が流下すると、この水
によって排水管の上方側が負圧となり、この負圧となっ
た上方側の排水管に連通されているトイレ、あるいは浴
槽等にて、トラップ封水部(ウォータシール)の封水機
能が働かなくなり、排水管内の異臭が室内へ侵入してし
まうという問題がある。このため、この排水管の上端部
は、屋外へ露出させて開口させる必要があるが、この上
端部を屋外へ開口させる場合、この上端部を雨仕舞しな
ければならなかった。
た排水管では、この排水管内を水が流下すると、この水
によって排水管の上方側が負圧となり、この負圧となっ
た上方側の排水管に連通されているトイレ、あるいは浴
槽等にて、トラップ封水部(ウォータシール)の封水機
能が働かなくなり、排水管内の異臭が室内へ侵入してし
まうという問題がある。このため、この排水管の上端部
は、屋外へ露出させて開口させる必要があるが、この上
端部を屋外へ開口させる場合、この上端部を雨仕舞しな
ければならなかった。
【0003】このため、図5に示すように、この排水管
1の上端部を屈曲させて建物の側面に開口させたり、上
端部を建物の屋上から突出させて、この突出させた箇所
に鳩小屋2を構築したり、あるいは、この屋上から突出
させた上端部に、ベントキャップ3またはベンチレータ
等を取り付けたりして、雨水の侵入等を防止していた。
しかしながら、上記のような構造では、その構築費が嵩
むだけでなく、建物自体の美観を損ねてしまうという問
題があり、最近では、排水管の上端部を屋内に設置させ
る技術が採用されている。そして、この排水管の上端部
を屋内に設置させるために、図6に示すように、排水管
1の上端部に通気弁4を取り付けて、排水管1内への通
気制御を行なうようにしている。
1の上端部を屈曲させて建物の側面に開口させたり、上
端部を建物の屋上から突出させて、この突出させた箇所
に鳩小屋2を構築したり、あるいは、この屋上から突出
させた上端部に、ベントキャップ3またはベンチレータ
等を取り付けたりして、雨水の侵入等を防止していた。
しかしながら、上記のような構造では、その構築費が嵩
むだけでなく、建物自体の美観を損ねてしまうという問
題があり、最近では、排水管の上端部を屋内に設置させ
る技術が採用されている。そして、この排水管の上端部
を屋内に設置させるために、図6に示すように、排水管
1の上端部に通気弁4を取り付けて、排水管1内への通
気制御を行なうようにしている。
【0004】この種の通気弁4としては、図7に示すよ
うに、排水管1の上端部に接続されるバルブシリンダ5
と、このバルブシリンダ5の上端部における外周側にリ
ブ5aによって連結された環状のシール部6と、このシ
ール部6の外周側に、バルブシリンダ5の上端部を覆う
ように取り付けられたバルブドーム12と、このバルブ
ドーム12の内面中心に鉛直方向へ形成されたガイド7
に沿って上下方向へ摺動可能に支持された、開口部8a
を有する可動盤8と、この可動盤8の外周側に取り付け
られた円板状のゴムシール9とから構成されたものがあ
る。
うに、排水管1の上端部に接続されるバルブシリンダ5
と、このバルブシリンダ5の上端部における外周側にリ
ブ5aによって連結された環状のシール部6と、このシ
ール部6の外周側に、バルブシリンダ5の上端部を覆う
ように取り付けられたバルブドーム12と、このバルブ
ドーム12の内面中心に鉛直方向へ形成されたガイド7
に沿って上下方向へ摺動可能に支持された、開口部8a
を有する可動盤8と、この可動盤8の外周側に取り付け
られた円板状のゴムシール9とから構成されたものがあ
る。
【0005】そして、この通気弁4によれば、排水管1
内の圧力が高い場合は、ゴムシール9がシール部6の上
端部からなる弁座10とバルブシリンダ5の上端部から
なる弁座11にそれぞれ当接して排水管1内と外部とが
気密され、排水管1内が負圧となった際に、可動盤8が
大気圧によって上方へ押し上げられて、このゴムシール
9と弁座10、11とが離間し、その隙間より外気が流
入し、排水管1内が大気圧に近づいた時点にて可動盤8
が下降して、ゴムシール9と弁座10、11とが密着
し、排水管1内と外部とがシールされるようになってい
る。即ち、この通気弁4を排水管1の上端部に取り付け
ておくことにより、排水管1内が負圧になることによ
る、各部屋のトイレ、浴槽等のトラップ封水部の破封を
防止することができる。
内の圧力が高い場合は、ゴムシール9がシール部6の上
端部からなる弁座10とバルブシリンダ5の上端部から
なる弁座11にそれぞれ当接して排水管1内と外部とが
気密され、排水管1内が負圧となった際に、可動盤8が
大気圧によって上方へ押し上げられて、このゴムシール
9と弁座10、11とが離間し、その隙間より外気が流
入し、排水管1内が大気圧に近づいた時点にて可動盤8
が下降して、ゴムシール9と弁座10、11とが密着
し、排水管1内と外部とがシールされるようになってい
る。即ち、この通気弁4を排水管1の上端部に取り付け
ておくことにより、排水管1内が負圧になることによ
る、各部屋のトイレ、浴槽等のトラップ封水部の破封を
防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記通
気弁4にあっては、バルブシリンダ5とシール部6との
間の外気の取り入れ口から、虫等の異物が侵入して、こ
れら異物がゴムシール9と弁座10、11との間に付着
し、気密性の低下あるいは気密性の不能を招いてしまう
恐れがあった。また、ゴムシール9及び弁座10、11
をゴム等の材料から形成しているものが一般的であり、
このような通気弁4にあっては、経年変化等によってゴ
ムシール9及び弁座10、11が劣化して、これらゴム
シール9と弁座10、11とによるシールが低下し、屋
内に設置した排水管1の上端部から排水管1内の空気が
流出し、屋内に異臭を放ってしまうという問題があっ
た。
気弁4にあっては、バルブシリンダ5とシール部6との
間の外気の取り入れ口から、虫等の異物が侵入して、こ
れら異物がゴムシール9と弁座10、11との間に付着
し、気密性の低下あるいは気密性の不能を招いてしまう
恐れがあった。また、ゴムシール9及び弁座10、11
をゴム等の材料から形成しているものが一般的であり、
このような通気弁4にあっては、経年変化等によってゴ
ムシール9及び弁座10、11が劣化して、これらゴム
シール9と弁座10、11とによるシールが低下し、屋
内に設置した排水管1の上端部から排水管1内の空気が
流出し、屋内に異臭を放ってしまうという問題があっ
た。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、確実な気密性が永年的に確保された通気弁を提供
することを目的としている。
ので、確実な気密性が永年的に確保された通気弁を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明の通気弁は、
集合住宅等にて上下方向へ配設された排水管の上端部に
取り付けられ、前記排水管内の負圧時に、この排水管内
と外部とを連通させて、排水管内の負圧を解消させる通
気弁であって、前記排水管の上端部に連結され、かつ上
端部が環状の弁座とされてなる筒状のバルブシリンダ
と、このバルブシリンダの上端部近傍における外周側に
設けられ、かつ上端部が環状の弁座とされてなる環状の
シール部と、このシール部の外周に気密的に取り付けら
れて、前記バルブシリンダの上部を覆うバルブドーム
と、このバルブドームの内面側中心に、前記バルブシリ
ンダの軸線に沿って形成されたガイドと、このガイドに
摺動自在に支持され、かつ前記バルブシリンダの上端部
及び前記シール部の上端部からなる各弁座にそれぞれ当
接されてなり、前記ガイドと前記バルブシリンダとの間
に開口部が形成された円板状のシール板とから構成され
てなり、前記バルブシリンダと前記シール部との間に
は、複数の通気孔を有する網状の格子部が、前記バルブ
シリンダ及び前記シール部と一体に形成されてなること
を特徴としている。
集合住宅等にて上下方向へ配設された排水管の上端部に
取り付けられ、前記排水管内の負圧時に、この排水管内
と外部とを連通させて、排水管内の負圧を解消させる通
気弁であって、前記排水管の上端部に連結され、かつ上
端部が環状の弁座とされてなる筒状のバルブシリンダ
と、このバルブシリンダの上端部近傍における外周側に
設けられ、かつ上端部が環状の弁座とされてなる環状の
シール部と、このシール部の外周に気密的に取り付けら
れて、前記バルブシリンダの上部を覆うバルブドーム
と、このバルブドームの内面側中心に、前記バルブシリ
ンダの軸線に沿って形成されたガイドと、このガイドに
摺動自在に支持され、かつ前記バルブシリンダの上端部
及び前記シール部の上端部からなる各弁座にそれぞれ当
接されてなり、前記ガイドと前記バルブシリンダとの間
に開口部が形成された円板状のシール板とから構成され
てなり、前記バルブシリンダと前記シール部との間に
は、複数の通気孔を有する網状の格子部が、前記バルブ
シリンダ及び前記シール部と一体に形成されてなること
を特徴としている。
【0009】第2の発明の通気弁は、第1の発明のシー
ル板に、前記バルブシリンダの上端部及び前記シール部
の上端部からなる各弁座との当接箇所に、これら弁座が
嵌入可能な環状の凹部が形成されてなることを特徴とし
ている。
ル板に、前記バルブシリンダの上端部及び前記シール部
の上端部からなる各弁座との当接箇所に、これら弁座が
嵌入可能な環状の凹部が形成されてなることを特徴とし
ている。
【0010】
【作用】第1の発明の通気弁によれば、バルブシリンダ
が接続された排水管の内部が負圧となると、この負圧に
よってバルブドーム内と外部との間に差圧が生じ、この
差圧によって、シール板が上方へ押し上げられる。これ
により、バルブシリンダの上端部及びシール部の上端部
からなる各弁座と、シール板とが離間して、格子部を介
して外気が排水管内へ流込む。ここで、外気が格子部の
複数の通気孔を通過する際に、外気中の異物が格子部に
よって取り除かれ、シール箇所への異物の侵入が防止さ
れる。そして、この排水管内の負圧が解消されると、上
方へ押し上げられていたシール板が下降し、このシール
板と各弁座がそれぞれ当接して、外部と排水管とが気密
的に遮断される。第2の発明の通気弁によれば、シール
板に形成された環状の凹部内へ、各弁座が嵌入すること
により、これら弁座とシール板との確実なシール性が確
保される。
が接続された排水管の内部が負圧となると、この負圧に
よってバルブドーム内と外部との間に差圧が生じ、この
差圧によって、シール板が上方へ押し上げられる。これ
により、バルブシリンダの上端部及びシール部の上端部
からなる各弁座と、シール板とが離間して、格子部を介
して外気が排水管内へ流込む。ここで、外気が格子部の
複数の通気孔を通過する際に、外気中の異物が格子部に
よって取り除かれ、シール箇所への異物の侵入が防止さ
れる。そして、この排水管内の負圧が解消されると、上
方へ押し上げられていたシール板が下降し、このシール
板と各弁座がそれぞれ当接して、外部と排水管とが気密
的に遮断される。第2の発明の通気弁によれば、シール
板に形成された環状の凹部内へ、各弁座が嵌入すること
により、これら弁座とシール板との確実なシール性が確
保される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の通気弁の一実施例を図によっ
て説明する。なお、従来例と同一構造部分には、同一符
号を付して説明を省略する。図1において、符号21
は、本実施例の通気弁である。この通気弁21には、バ
ルブドーム12の内面中心に鉛直に形成されたガイド7
に沿って、上下方向へ摺動可能にシール板22が設けら
れている。このシール板22は、例えば、アルミ等の軽
量な金属板を円板状に形成したもので、その中心には、
前記ガイド7が挿通される摺動筒23が一体に形成され
ている。
て説明する。なお、従来例と同一構造部分には、同一符
号を付して説明を省略する。図1において、符号21
は、本実施例の通気弁である。この通気弁21には、バ
ルブドーム12の内面中心に鉛直に形成されたガイド7
に沿って、上下方向へ摺動可能にシール板22が設けら
れている。このシール板22は、例えば、アルミ等の軽
量な金属板を円板状に形成したもので、その中心には、
前記ガイド7が挿通される摺動筒23が一体に形成され
ている。
【0012】また、このシール板22には、図2に示す
ように、弁座10、11との当接箇所に、それぞれ円周
方向へ亙って環状の凹部24、25が形成されており、
これら凹部24、25に、前記弁座10、11がそれぞ
れ嵌入するようになっている。また、このシール板22
には、図3に示すように、内周側の凹部25と摺動筒2
3との間に開口部26、26…が形成されており、これ
ら開口部26、26…を空気が通過するようになってい
る。
ように、弁座10、11との当接箇所に、それぞれ円周
方向へ亙って環状の凹部24、25が形成されており、
これら凹部24、25に、前記弁座10、11がそれぞ
れ嵌入するようになっている。また、このシール板22
には、図3に示すように、内周側の凹部25と摺動筒2
3との間に開口部26、26…が形成されており、これ
ら開口部26、26…を空気が通過するようになってい
る。
【0013】また、外周側にバルブドーム12が取り付
けられるシール部6と、バルブシリンダ5との間には、
格子部27が形成されている。この格子部27は、異物
の通過を防止する網状に形成されたもので、図4に示す
ように、複数の通気孔28、28…を有している。な
お、上記構成の通気弁21は、それぞれの部材が耐熱性
及び耐火性に優れた例えば、アルミ等の軽量金属から形
成されている。
けられるシール部6と、バルブシリンダ5との間には、
格子部27が形成されている。この格子部27は、異物
の通過を防止する網状に形成されたもので、図4に示す
ように、複数の通気孔28、28…を有している。な
お、上記構成の通気弁21は、それぞれの部材が耐熱性
及び耐火性に優れた例えば、アルミ等の軽量金属から形
成されている。
【0014】次に、排水管1の上端部に接続した上記構
成の通気弁21の作動を説明する。この通気弁21は、
通常、シール板22が下方へ位置されてこのシール板2
2の凹部24、25には、シール部6の上端部からなる
弁座10及びバルブシリンダ5の上端部からなる弁座1
1が嵌入された状態となっている。即ち、通常は、この
通気弁21が取り付けられた排水管1の内部と外部と
が、凹部24、25及び弁座10、11からなるシール
箇所にてシールされて、排水管1の内部と外部とが気密
され、排水管1から外部への悪臭の流出が防止されてい
る。
成の通気弁21の作動を説明する。この通気弁21は、
通常、シール板22が下方へ位置されてこのシール板2
2の凹部24、25には、シール部6の上端部からなる
弁座10及びバルブシリンダ5の上端部からなる弁座1
1が嵌入された状態となっている。即ち、通常は、この
通気弁21が取り付けられた排水管1の内部と外部と
が、凹部24、25及び弁座10、11からなるシール
箇所にてシールされて、排水管1の内部と外部とが気密
され、排水管1から外部への悪臭の流出が防止されてい
る。
【0015】次いで、排水管1へ水が流されてこの水が
排水管1内を流下すると、水の流出箇所から下方側にお
ける空気が、流下する水によって一時的に圧縮されて正
圧になり、これとは逆に、水の流出箇所から上方側にお
ける空気が一時的に負圧となる。このように、排水管1
の上部側が負圧となると、シール板22に開口部26、
26…が形成されていることより、通気弁3のバルブド
ーム12内の空間部も負圧となり、この空間部と外部と
に差圧が生じる。
排水管1内を流下すると、水の流出箇所から下方側にお
ける空気が、流下する水によって一時的に圧縮されて正
圧になり、これとは逆に、水の流出箇所から上方側にお
ける空気が一時的に負圧となる。このように、排水管1
の上部側が負圧となると、シール板22に開口部26、
26…が形成されていることより、通気弁3のバルブド
ーム12内の空間部も負圧となり、この空間部と外部と
に差圧が生じる。
【0016】これにより、シール板22が外部の圧力
(大気圧)によって上方(図1中鎖線にて示す位置)へ
押し上げられ、このシール板22の凹部24、25と、
弁座10、11とが離間し、シール板22と弁座10、
11との間に隙間が生じ、この隙間から外気が排水管1
内へ侵入する。そして、この排水管1内への外気の侵入
により、排水管1内の負圧が解消される。これにより、
水の流入箇所よりも上方側にて、排水管1内が負圧とな
ることによる排水管1と連通したトイレあるいは浴槽等
でのトラップ封水の破封が未然に防止されて、排水管1
内の悪臭の室内への流入が確実に防止される。
(大気圧)によって上方(図1中鎖線にて示す位置)へ
押し上げられ、このシール板22の凹部24、25と、
弁座10、11とが離間し、シール板22と弁座10、
11との間に隙間が生じ、この隙間から外気が排水管1
内へ侵入する。そして、この排水管1内への外気の侵入
により、排水管1内の負圧が解消される。これにより、
水の流入箇所よりも上方側にて、排水管1内が負圧とな
ることによる排水管1と連通したトイレあるいは浴槽等
でのトラップ封水の破封が未然に防止されて、排水管1
内の悪臭の室内への流入が確実に防止される。
【0017】その後、排水管1内が大気圧に近づき、外
部との差圧がなくなると、シール板22が下降して、弁
座10、11がシール板22の凹部24、25へそれぞ
れ嵌入して、排水管1内と外部とがシールされる。
部との差圧がなくなると、シール板22が下降して、弁
座10、11がシール板22の凹部24、25へそれぞ
れ嵌入して、排水管1内と外部とがシールされる。
【0018】ここで、本実施例の通気弁21によれば、
排水管1への外気の流入時に、外気が格子部27の通気
孔28、28…を通過して流入されるので、流入される
外気中の異物(昆虫、粉塵等)がこの格子部27によっ
て除去され、通気弁21のシール箇所への異物の付着が
確実に防止される。これにより、この異物によるシール
箇所への悪影響、つまり、この異物のシール箇所への付
着等によるシール機能の低下あるいはシール機能の不能
を防止することができ、このシール箇所における確実か
つ良好なシール状態を維持させることができる。
排水管1への外気の流入時に、外気が格子部27の通気
孔28、28…を通過して流入されるので、流入される
外気中の異物(昆虫、粉塵等)がこの格子部27によっ
て除去され、通気弁21のシール箇所への異物の付着が
確実に防止される。これにより、この異物によるシール
箇所への悪影響、つまり、この異物のシール箇所への付
着等によるシール機能の低下あるいはシール機能の不能
を防止することができ、このシール箇所における確実か
つ良好なシール状態を維持させることができる。
【0019】また、この通気弁21は、シール板22に
形成された凹部24、25へシール部6の上端部及びバ
ルブシリンダ5の上端部からなる各弁座10、11が嵌
入することにより、シール状態を確保するものであるの
で、このシール箇所における良好なシール機能を確保す
ることができる。即ち、従来のように、単に、弁座1
0、11へ平面状のゴムシール9を当接させるタイプの
シール構造と比較して、そのシール性能を大幅に向上さ
せることができ、また、ゴムシール9の経年変化による
シール機能の低下、不能等がなく、したがって、長期間
にわたって通気弁の機能を維持させることができる。
形成された凹部24、25へシール部6の上端部及びバ
ルブシリンダ5の上端部からなる各弁座10、11が嵌
入することにより、シール状態を確保するものであるの
で、このシール箇所における良好なシール機能を確保す
ることができる。即ち、従来のように、単に、弁座1
0、11へ平面状のゴムシール9を当接させるタイプの
シール構造と比較して、そのシール性能を大幅に向上さ
せることができ、また、ゴムシール9の経年変化による
シール機能の低下、不能等がなく、したがって、長期間
にわたって通気弁の機能を維持させることができる。
【0020】また、上記実施例の通気弁21によれば、
その構成部品をそれぞれ耐熱性及び耐火性に優れた軽量
金属材料から形成したので、例えば、小火等が発生した
場合に、この通気弁21における発火を確実に防止する
ことができる。なお、上記実施例の通気弁では、その構
成部品をアルミによって形成したが、これら構成部品の
材料は、アルミに限定されることなく、耐熱性及び耐火
性を有しかつ軽量な材料であれば、適応可能である。ま
た、上記弁座10、11及びこれら弁座10、11が当
接されるシール板22の凹部24、25に、シール性を
向上させるために、ゴムを薄く被覆しても良い。
その構成部品をそれぞれ耐熱性及び耐火性に優れた軽量
金属材料から形成したので、例えば、小火等が発生した
場合に、この通気弁21における発火を確実に防止する
ことができる。なお、上記実施例の通気弁では、その構
成部品をアルミによって形成したが、これら構成部品の
材料は、アルミに限定されることなく、耐熱性及び耐火
性を有しかつ軽量な材料であれば、適応可能である。ま
た、上記弁座10、11及びこれら弁座10、11が当
接されるシール板22の凹部24、25に、シール性を
向上させるために、ゴムを薄く被覆しても良い。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の通気弁
によれば、下記の効果を得ることができる。第1の発明
によれば、外気の流入路であるバルブシリンダとシール
部との間に、複数の通気孔を有する格子部が設けられて
いるので、外気が通気孔を通過して排水管1内へ流入す
る際に、流入される外気中の異物(昆虫、粉塵等)を格
子部によって除去することができ、シール箇所への異物
の付着を確実に防止することができる。これにより、こ
の異物のシール箇所への付着によるシール性への悪影
響、つまり、シール機能の低下あるいはシール機能の不
能を未然に防止することができ、このシール箇所におけ
る確実かつ良好なシール状態を維持させることができ
る。
によれば、下記の効果を得ることができる。第1の発明
によれば、外気の流入路であるバルブシリンダとシール
部との間に、複数の通気孔を有する格子部が設けられて
いるので、外気が通気孔を通過して排水管1内へ流入す
る際に、流入される外気中の異物(昆虫、粉塵等)を格
子部によって除去することができ、シール箇所への異物
の付着を確実に防止することができる。これにより、こ
の異物のシール箇所への付着によるシール性への悪影
響、つまり、シール機能の低下あるいはシール機能の不
能を未然に防止することができ、このシール箇所におけ
る確実かつ良好なシール状態を維持させることができ
る。
【0022】また、第2の発明によれば、シール板に形
成された凹部へバルブシリンダの上端部及びシール部の
上端部からなる各弁座が嵌入することにより、シール状
態を確保するものであるので、従来のように、単に、弁
座へ平面状のゴムシールを当接させるタイプのシール構
造と比較して、そのシール性能を大幅に向上させること
ができるとともに、経年変化によるシール機能の低下、
不能等の恐れがなく長期間にわたってシール性が確保さ
れた信頼性の高い通気弁とすることができる。
成された凹部へバルブシリンダの上端部及びシール部の
上端部からなる各弁座が嵌入することにより、シール状
態を確保するものであるので、従来のように、単に、弁
座へ平面状のゴムシールを当接させるタイプのシール構
造と比較して、そのシール性能を大幅に向上させること
ができるとともに、経年変化によるシール機能の低下、
不能等の恐れがなく長期間にわたってシール性が確保さ
れた信頼性の高い通気弁とすることができる。
【図1】本発明の実施例の通気弁の構成及び構造を説明
する通気弁の側断面図である。
する通気弁の側断面図である。
【図2】本発明の実施例の通気弁の弁体及び弁座の構造
を説明する弁体及び弁座の一部の断面図である。
を説明する弁体及び弁座の一部の断面図である。
【図3】本発明の実施例の通気弁のシール板の形状を説
明する通気弁の図1におけるA−A断面図である。
明する通気弁の図1におけるA−A断面図である。
【図4】本発明の実施例の通気弁に設けられた格子部の
構造を説明する通気弁の図1におけるB−B断面図であ
る。
構造を説明する通気弁の図1におけるB−B断面図であ
る。
【図5】排水管の上端部の構造を説明する建築物の屋上
付近の断面図である。
付近の断面図である。
【図6】通気弁が設けられた排水管の上端部を説明する
建築物の屋上付近の断面図である。
建築物の屋上付近の断面図である。
【図7】従来の通気弁の構成及び構造を説明する通気弁
の側断面図である。
の側断面図である。
1 排水管 5 バルブシリンダ 6 シール部 7 ガイド 10、11 弁座 12 バルブドーム 21 通気弁 22 シール板 24、25 凹部 26 開口部 28 通気孔 27 格子部
Claims (2)
- 【請求項1】 集合住宅等にて上下方向へ配設された排
水管の上端部に取り付けられ、前記排水管内の負圧時
に、この排水管内と外部とを連通させて、排水管内の負
圧を解消させる通気弁であって、 前記排水管の上端部に連結され、かつ上端部が環状の弁
座とされてなる筒状のバルブシリンダと、 このバルブシリンダの上端部近傍における外周側に設け
られ、かつ上端部が環状の弁座とされてなる環状のシー
ル部と、 このシール部の外周に気密的に取り付けられて、前記バ
ルブシリンダの上部を覆うバルブドームと、 このバルブドームの内面側中心に、前記バルブシリンダ
の軸線に沿って形成されたガイドと、 このガイドに摺動自在に支持され、かつ前記バルブシリ
ンダの上端部及び前記シール部の上端部からなる各弁座
にそれぞれ当接されてなり、前記ガイドと前記バルブシ
リンダとの間に開口部が形成された円板状のシール板と
から構成されてなり、 前記バルブシリンダと前記シール部との間には、複数の
通気孔を有する網状の格子部が、前記バルブシリンダ及
び前記シール部と一体に形成されてなることを特徴とす
る通気弁。 - 【請求項2】 前記シール板には、前記バルブシリンダ
の上端部及び前記シール部の上端部からなる各弁座との
当接箇所に、これら弁座が嵌入可能な環状の凹部が形成
されてなることを特徴とする請求項1記載の通気弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26282393A JPH07119854A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 通気弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26282393A JPH07119854A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 通気弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07119854A true JPH07119854A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17381113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26282393A Withdrawn JPH07119854A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 通気弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07119854A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000257734A (ja) * | 1999-01-08 | 2000-09-19 | Kitz Corp | 通気弁 |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP26282393A patent/JPH07119854A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000257734A (ja) * | 1999-01-08 | 2000-09-19 | Kitz Corp | 通気弁 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001226 |