JP5269397B2 - 排水桝 - Google Patents

排水桝 Download PDF

Info

Publication number
JP5269397B2
JP5269397B2 JP2007301177A JP2007301177A JP5269397B2 JP 5269397 B2 JP5269397 B2 JP 5269397B2 JP 2007301177 A JP2007301177 A JP 2007301177A JP 2007301177 A JP2007301177 A JP 2007301177A JP 5269397 B2 JP5269397 B2 JP 5269397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
vent
lid
ventilation
air inflow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007301177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009127228A (ja
Inventor
毅博 小林
謙一郎 今久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota CI Co Ltd
Original Assignee
Kubota CI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota CI Co Ltd filed Critical Kubota CI Co Ltd
Priority to JP2007301177A priority Critical patent/JP5269397B2/ja
Publication of JP2009127228A publication Critical patent/JP2009127228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5269397B2 publication Critical patent/JP5269397B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Description

この発明は、排水桝に関し、特にたとえば、流入口、流出口および点検口を有する桝本体と、点検口に接続した通気蓋を備える排水桝に関する。
従来のこの種の排水桝の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の技術は、排水桝を用いた屋内の床下配管とその施工方法であって、この排水桝は、桝本体と桝本体の点検口を密閉する桝蓋とを備えている。そして、桝蓋には、排水桝内に負圧が発生することを防止するための吸気弁が設けられる。
特開2001−40745号[E03F 3/02]
特許文献1の技術では、吸気弁が桝蓋の上面から突出する形態で設けられ、物理的な衝撃に弱い部位であるにもかかわらず、吸気弁が外部に露出している。よって、点検のために桝蓋を外す際などに、外力を受けた吸気弁が破損してしまい、吸気弁が故障するという問題があった。また、吸気弁が外部に露出しているため、埃などが弁座と弁体との間に挟まり、弁座の開口を適切に閉じることができなくなるなどの故障が生じる恐れもある。ここで、吸気弁が故障すると、吸気機能に不具合が生じて桝内に空気を取り入れられなくなったり、逆止機能に不具合が生じて桝内の異臭が外部に漏れたりしてしまう。特許文献1の技術では、吸気弁が故障しやすいため、排水桝は、吸気機能や逆止機能などの通気機能を長期間にわたって維持することができない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、排水桝を提供することである。
この発明の他の目的は、長期間にわたって通気機能を維持することができる、排水桝を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、流入口、流出口および点検口を有する桝本体点検口に接続した通気蓋、通気蓋に形成され、外気と前記通気蓋の内部とを連通する空気流入口、および通気蓋の内部に設けられ、常時は閉止状態を保持しかつ桝本体の内部が負圧になったときに空気流入口を介して外気と桝本体の内部とを連通する通気弁を備え、通気蓋の内部に外部に露出しない空間を形成し、その空間の内部に通気弁を設けるようにした、排水桝である。
第1の発明では、排水桝(10)は、たとえば建築物の床(120)下に設けられ、桝本体(12)と通気蓋(14)とを備える。桝本体は、流入口(20)、流出口(22)および点検口(18)を有し、塩化ビニルなどの合成樹脂によって形成される。また、通気蓋は、桝本体の点検口に接続され、その内部に通気弁(72)が設けられる。通気弁は、通常時には閉止状態を維持して、外部への排水の漏れ、および桝本体内部の悪臭の漏れを防止する。また、桝本体内で負圧が発生したときには、通気弁は、外気と桝本体内部とを連通する。そして、外部の空気が桝本体内に取り込まれ、桝本体内は大気圧に保たれる。このように、通気弁は、桝本体と外部とを適切に通気することができる。さらに、通気弁は、通気蓋の内部に設けられて外部に露出しないため、通気蓋が外部から衝撃を受けても破損することがない。これにより、通気弁の故障が防止される。
さらに、の発明では、通気蓋(14)には、通気蓋の外部と内部とを連通するための空気流入口(34)が形成される。そして、通気弁(72)は、空気流入口を介して外部空気を取り入れる。これにより、たとえば、空気流入口を通気弁の容量に合わせて必要最低限の大きさに調整すれば、通気弁を外部に露出させている場合と比較して、通気弁が外気を吸引する際に同時吸引してしまう埃などの量を低減することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、通気蓋は、上端を封止した筒状に形成される筒状部と、筒状部の外面下部に形成される鍔部とを有し、筒状部の内部には、通気弁が収容されるとともに、空気流入口から外気が流入する空気流入室が形成され、空気流入口は、筒状部の側壁に形成されて、外気と空気流入室とを連通する。
第3の発明は、第2の発明に従属し、通気蓋は、通気弁が設けられるかつ筒状部の内部に装着される弁支持体を含み、空気流入室は、弁支持体の内部に形成される。
の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に従属し、通気蓋の内部には、空気流入口から外気が流入する空気流入室が形成されるとともに空気流入室を介して空気流入口と連通する第2の通気弁が設けられ、第2の通気弁は、常時は閉止状態を保持しかつ桝本体の内部が負圧になったときに空気流入口と通気弁とを連通する。
の発明では、通気蓋(14)の内部には、空気流入口(34)より外気が流入する空間である空気流入室(62)が形成される。また、通気蓋は、第2の通気弁(80)をさらに含む。通気弁(72)および第2の通気弁は、通常時には閉止状態を維持して、外部への排水の漏れ、および桝本体(12)内部の悪臭の漏れを防止する。そして、桝本体内で負圧が発生したときには、桝本体と連通する通気弁が開くと同時に、第2の通気弁が、空気流入室を介して、空気流入口と通気弁とを連通する。これにより、外部の空気が桝本体内に取り込まれ、桝本体内は大気圧に保たれる。
の発明によれば、通気弁および第2の通気弁のいずれか一方に不具合が生じた場合であっても、桝本体と外部とを適切に通気することができる。
の発明は、請求項の発明に従属し、通気蓋は、通気弁第2の通気弁が設けられる弁支持体を含み、空気流入室は、弁支持体の内部に形成される。
の発明では、通気蓋(14)は、通気弁(72)および第2の通気弁(80)が設けられる弁支持体(42)を含む。弁支持体は、たとえば、通気蓋とは別体として形成され、通気蓋の内部に装着される。たとえば、弁支持体は、その外面が通気蓋の内面に沿う円筒形状の側壁部(44)を備える。また、弁支持体の内部には、内壁部(56)が形成される。空気流入室(62)は、側壁部および内壁部によって囲まれた弁支持体の内部に形成される。すなわち、空気流入室および各通気弁を通気蓋の内部に設けるのに、弁支持体を通気蓋の内部に設けるだけでよい。
の発明によれば、少ない部品数によって、通気蓋を形成することができる。
の発明は、請求項の発明に従属し、通気蓋は、上端を封止した筒状に形成される筒状部を含み、弁支持体は、筒状部の内部に装着されて、通気弁と第2の通気弁とを連通する弁間連通室を形成し、さらに弁支持体には、空気流入室の上部および下部の位置に、筒状部の内面と前記弁支持体との間を密封するシール部材が設けられる。
の発明では、通気蓋(14)は、上端を封止した筒状に形成される筒状部(30)を含む。そして、弁支持体(42)を筒状部の内部に装着すると、筒状部の内面と弁支持体によって、通気弁(72)と第2の通気弁(80)とを連通する弁間連通室(66)が形成される。また、弁支持体(42)の側壁部(44)の外面上部および外面下部には、第1凹部(48)および第2凹部(50)が形成される。第1凹部および第2凹部は、空気流入室(62)の上部および下部に位置する。そして、第1凹部および第2凹部のそれぞれにシール部材(52、54)が装着されて、筒状部の内面と弁支持体の側壁部の外面との間の気密性および水密性が保たれる。したがって、空気流入口から流入する外気を、漏れることなく空気流入室に案内して、通気することができると共に、弁間連通室によって、通気弁と第2の通気弁とを気密的に連通することができる。
この発明によれば、通気弁を通気蓋の内部に設けたため、排水桝の通気機能を長期間にわたって維持することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1および図2を参照して、この発明の一実施例である排水桝10は、たとえば床下120下などに設けられ、桝本体12と通気蓋14とを備える。
桝本体12は、塩化ビニルなどの合成樹脂からなり、トイレや風呂などの住設機器から排出された生活排水を流す第1排水管122と、生活排水を外部に排出する第2排水管124とを繋ぎ、第1排水管122から流入した排水を、第2排水管124へと排出する。また、通気蓋14は、桝本体12の点検口18に着脱自在に接続される。
図3に示すように、桝本体12は、射出成形などによって形成され、円筒形状の側壁部16を含む。側壁部16の上端は開口しており、点検口18が形成される。点検口18の呼び径は、たとえば150mmである。点検口18には、後述する通気蓋14が接続される。
また、側壁部16の側面には、流入口20および流出口22が形成される。流入口20および流出口22のそれぞれは、対向する位置に形成される。流入口20は、受口構造を有する円筒形状に形成され、その呼び径は、たとえば75mmである。流入口20の内周面には、シール溝24が形成され、このシール溝24にシール部材26(たとえばOリング)が装着されている。たとえば、流入口20に第1排水管122が挿入されて、桝本体12と第1排水管122とはゴム輪接合される。また、流出口22は、差口構造を有する円筒形状に形成され、その呼び径は、たとえば75mmである。たとえば、流出口22はシール材等が内面に設けられた第2排水管124に挿入されて、桝本体12と第2排水管124とはゴム輪接合される。
また、側壁部16の下端には、底部28が形成される。底部28は、側壁部16に形成される流入口20の下端から流出口22側に向けて滑らかに湾曲して流出口22の下端と連なっている。底部28は、流入口20から流入する排水を案内して、排水の流れ方向を流出口22の方向、すなわち斜め下向きにスムーズに変化させる案内機能を有し、流入口20への排水の逆流を防止する。
図4および図5に示すように、通気蓋14は、射出成形などによって形成され、たとえば、上端を封止した円筒状の筒状部30、および筒状部30の外面下部に形成される鍔部32を備える。通気蓋14を桝本体12の点検口18に装着したときには、鍔部32の下面周縁部が桝本体12の側壁部16の上端に当接する。鍔部32の下面から筒状部30の上面までの高さは、たとえば40mmである。
筒状部30には、鍔部32の上面に沿うように、外部と後述する弁支持体42の空気流入室62とを連通するための空気流入口34が形成される。また、筒状部30の内面下部には、ネジ溝36が形成される。さらに、鍔部32の下面には、円筒形状の嵌合部38が形成される。嵌合部38の外面は、桝本体12の側壁部16の内面に沿い(図1参照)、たとえば、嵌合部38の外面に装着されるシール部材40(たとえばOリング)によって、桝本体12の側壁部16内面と、嵌合部38外面との間の気密性および水密性が確保される。
また、上述したように、通気蓋14の内部には、通気蓋14とは別体として形成される弁支持体42を含み、弁支持体42には、通気弁72が設けられる。そして、弁支持体42は、通気蓋14の筒状部30の内部に取り付けられる。
具体的には、図6および図7に示すように、弁支持体42は、その外面が筒状部30の内面に沿う円筒形状の側壁部44を備える(なお、図6では、通気弁72および第2の通気弁80を省略して示す)側壁部44の外面下部には、筒状部30のねじ溝36に対応するねじ山46が形成されており、ねじ溝36とねじ山46との螺合によって、通気蓋14に弁支持体42が着脱可能に取り付けられる。
また、弁支持体42の側壁部44の外面上部および外面下部には、第1凹部48および第2凹部50が形成される。第1凹部48および第2凹部50は、後述する空気流入室62の上部および下部に位置する。第1凹部48および第2凹部50のそれぞれには、シール部材(たとえばOリング)52および54が装着されており、筒状部30の内面と弁支持体42の側壁部44の外面との間の気密性および水密性が保たれている。なお、通気蓋14に弁支持体42を取り付ける場合には、ねじ結合以外にも適宜な方法を用いてよく、たとえば、バヨネット結合(差し込んで回転させることによって固定する方法)を利用することもできる。
また、弁支持体42の側壁部44には、通気蓋14の筒状部30の空気流入口34に対応する位置に、後述する空気流入室62と空気流入口34とを連通する空気連通孔68が形成されており、空気流入室62は、外部と連通する。
弁支持体42の内部には、内壁部56が形成される。内壁部56は、長方形の板状に垂直方向に立ち上がる第1内壁部58、および円板状の第2内壁部60によって形成され、通気蓋14の筒状部30の内部を、空気流入室62、桝内連通室64および弁間連通室66の3つの弁室に分割する。
すなわち、弁間連通室66は、筒状部30の内面と弁支持体42の第2内壁部60とによって形成され、後述する第1連通孔70と第2連通孔78とが閉止状態のときには、閉空間となる。また、桝内連通室64は、下部が開口して、桝本体12の内部と連通する。
ここで、第2内壁部60の桝内連通室64と弁間連通室66とを分割する部位には、桝内連通室64と弁間連通室66とを連通する第1連通孔70が形成され、通気弁72が設けられる。また、第2内壁部60の弁間連通室66と空気流入室62とを分割する部位には、弁間連通室66と空気流入室62とを連通する第2連通孔78が形成される。そして、この第2連通孔78には、第2の通気弁80が設けられる。
通気弁72は、円柱状の摺動軸74、摺動軸74の下端に形成されてその上面に合成ゴム等のシール部材が設けられる円盤状の弁体76を備える。通常時、通気弁72は、弾性力などによって第1連通孔70を閉止状態にする。
第2の通気弁80は、円柱状の摺動軸82、および摺動軸82の上端に形成されてその下面に合成ゴム等のシール部材が設けられる円盤状の弁体84等を備える。通常時、第2の通気弁80は、自重によって第2連通孔78を閉止状態にする。
第1連通孔70および第2連通孔78は、通気弁72および第2の通気弁80によって閉止状態にあり、これらのダブルシールによって、外部への排水の漏れ、および桝本体12内の悪臭の漏れを確実に防止する。一方、桝本体12内で負圧が発生したときには、通気弁72が下降し、桝内連通室64と弁間連通室66とが連通する。そして、これとほぼ同時に第2の通気弁80が上昇し、弁間連通室66と外部に連通する空気流入室62とが連通する。これによって、外部の空気が桝本体12内に取り込まれ、桝本体12内は大気圧に保たれる。このように、弁支持体42に通気弁72および第2の通気弁80の2つの弁を設けたため、通気弁72および第2の通気弁80のいずれか一方に不具合が生じた場合であっても、桝本体12と外部とを適切に通気することができる。
排水桝10では、桝本体12に接続される通気蓋14の内部に通気弁72、80が設けられる。これにより、通常時には、通気弁72、80が連通孔70、78を閉止するため、外部への排水の漏れ、および桝本体12内の悪臭の漏れを防止することができる。また、桝本体12で負圧が発生したときには、通気弁72,80が作動して、桝内連通室64と空気流入室62とを連通する。そして、外部の空気が桝本体12内に取り込まれ、桝本体12内は大気圧に保たれる。このように、通気弁72、80は、桝本体12と外部とを適切に通気することができる。さらに、通気弁72、80は、筒状部30の内部に設けられて外部に露出しないため、通気蓋14が外部から衝撃を受けても破損しない。これにより、通気弁72、80の故障が防止される。したがって、排水桝10の通気機能を長期間にわたって維持することができる。
また、通気弁72、80は、通気蓋14の筒状部30に形成される空気流入口34を介して、外部空気を取り入れる。よって、たとえば、空気流入口34の大きさを通気弁72、80の容量に合わせて必要最低限に調整すれば、通気弁を外部に露出させている場合と比較して、通気弁72、80が外部空気と同時に吸引してしまう埃などの量を低減することができる。
さらに、弁支持体42の側壁部44の外面かつ空気流入室62の上部および下部の位置に、第1凹部48および第2凹部50のそれぞれを形成し、シール部材52、54を装着した。これにより、筒状部30の内面と弁支持体42の側壁部44の外面との間の気密性および水密性が保たれる。したがって、空気流入口34から流入する外気を、漏れることなく空気流入室に案内して、通気することができる。さらに、筒状部30の内面と弁支持体42によって気密性が保たれた空気流入室62が形成される。
また、通気蓋14の筒状部30の内側には、空気流入室62が形成され各通気弁72、80が設けられる弁支持体42が着脱可能に取り付けられる。これにより、空気流入室62および各通気弁72、80を通気蓋14の内部に設けるのに、弁支持体42を通気蓋14の内部に取り付けるだけでよい。したがって、少ない部品数によって、通気蓋14を形成することができる。
また、筒状部30の内面と弁支持体42によって弁間連通室66を形成し、弁支持体42の第1凹部48および第2凹部50のそれぞれにシール部材52、54を装着した。これにより、筒状部30の内面と弁支持体42の側壁部44の外面との間の気密性および水密性が保たれる。したがって、通気弁72と第2の通気弁80とを気密的に連通することができる。
また、通気弁72、80が桝本体12と外部とを適切に通気して、桝本体12内の負圧を解消するため、排水を円滑に流すことができる。よって、排水量を増加させるために桝本体12の管径を大きくとる必要がなく、桝本体12を小型化することができる。
図8に示すこの発明の他の一実施例である排水桝10は、桝本体12が、複数の流入口20と1つの流出口22とを有する、いわゆる合流桝である。以下、図1に示す排水桝10と同様である部分に関しては、詳細な説明は省略する。
図8に示すように、桝本体12は、その内部に仕切体86を備え、たとえば、その側方から流入した排水を下方へ排出する、いわゆるドロップ桝である。具体的には、図9に示すように、桝本体12は、射出成形などによって形成され、円筒形状の側壁部88を含む。側壁部88の内径は、たとえば155mmである。側壁部88の上端は開口しており、点検口18が形成される。点検口18の呼び径は、たとえば150mmである。点検口18には、通気蓋14が接続される。
また、側壁部88は、一方が内側に向かって凹んでおり、そこに段差部90が形成される。段差部90の両側端上部のそれぞれは段差状になっており、そこに第1支持部92が形成され、その第1支持部92の水平面同士を結ぶように、円弧状に突出する第2支持部94が形成される。
側壁部88の段差部90を除く3方側のそれぞれには、外方に向かって突出するように、複数(この実施例では3つ)の流入口20が設けられる。流入口20は、受口構造を有する円筒形状に形成され、その内径は、たとえば90mmである。流入口20は、接着接合などによって第1排水管122と接続される。
また、側壁部88の下部には、テーパ状の底壁部96が形成され、底壁部96の上面、すなわち桝本体12の底部は中心方向に向かって下り勾配となる。この底壁部96の中心部に、円筒形状の流出口22が下側に延びて形成される。流出口22は、差口構造を有する円筒形状に形成され、その外径は、たとえば106mmである。流出口22は、接着接合などによって第2排水管124と接続される。
また、図10および図11に示すように、桝本体12の内部には、仕切体86が着脱自在に設けられる。仕切体86は、射出成形などによって形成され、当接板98および仕切板100を備える。当接板98は、桝本体12の段差部90と対向するように形成される板状体であって、その両側部の上部は、桝本体12の段差部90の両側端と沿う。また、当接板98の上端には、外方に向かって突出する第1当接部102が形成される。この第1当接部102は、段差状の第1支持部92に沿う形状に形成され、桝本体12に仕切体86を取り付けたときに、第1当接部102と第1支持部92とが当接する。
仕切板100は、各流入口20の間を区画するものであり、各流入口20に対向する位置のそれぞれに形成される。具体的には、仕切板100は、流入口20に対向する主面100aを有し、主面100aの下端中央から上方および両側方に向かうに伴い、流出口22に向かって湾曲する板状体に形成される。つまり、仕切板100は、流入口20の桝本体12中心側の開口部104を庇状に覆い、仕切板100の側面上部106は、開口部104の上側半周に亘って、桝本体12の側壁部88の内面に沿う。また、仕切板100の側面下部108は、下端に向かうに伴い内側に向かって放物線を描くように湾曲する。つまり、仕切板100の側面下部108と桝本体12の側壁部88の内面とは離れており、その間には空間が形成される。この空間は、仕切板100によって区画される排水の通路同士を、桝本体12の周方向に連通する。
また、仕切体86は、その外面が仕切板100の側面上部と同一面となる壁部110を備える。この壁部110は、当接板98と一体となって略円筒形に形成され、壁部110の外面は、側壁部88の内面に沿う。壁部110の上端には、その全周に亘って、第1当接部102と一体になって外方に向かって突出する第2当接部112が形成される。桝本体12に仕切体86を取り付けたときには、第2当接部112と第2支持部94とが当接し、第1当接部102および第2当接部112の上面は、段差部90の上面と同一面を形成する。
また、通気蓋14を桝本体12の点検口18に取り付けた際は、通気蓋14の嵌合部38の下端と、第1当接部102、第2当接部110および段差部90の上面とが当接する。したがって、仕切体86は、桝本体12と通気蓋14とに挟まれる状態となり、しっかりと固定されるので、排水が仕切体86にぶつかる等しても、仕切体86はがたつかない。
このように、合流桝である桝本体12の点検口18に通気蓋14を接続した。これにより、流入口20を複数有することによって、流入口20が1つの桝本体12と比較して負圧が発生しやすい桝本体12でも、外気と桝本体12内部とを適切に通気することができる。
なお、上述の各実施例ではいずれも、通気蓋14の内部には、通気弁72と第2の通気弁80とが形成されたが、これに限定されない。たとえば、通気蓋14の内部にひとつの通気弁のみを形成してもよく、別の形状からなる通気弁を適宜採用してもよい。
また、上述の各実施例ではいずれも、桝本体12および通気蓋14をそれぞれ別体として着脱可能に形成したが、これに限定されず、桝本体12と通気蓋14とを一体として形成してもよい。
さらに、図12に示すように、別体に形成した桝本体12と通気蓋14との固定を、桝本体12に形成する係合部114および通気蓋14に形成する受部116によって、補強することもできる。たとえば、桝本体12の側壁部16の上端には、外方向に向かって突出する係合部114が形成される。そして、通気蓋14の鍔部32には、鍔部32の端部と一体となって「コ」字状の断面形状を有する受部116が形成される。桝本体12の上端に蓋14の嵌合部38を挿入し、受部116の側方から桝本体12の係合部114を回し込むように、受部116に係合部114を挿入することによって、桝本体12に通気蓋14が取り付けられる。これにより、桝本体12内部に正圧が発生した場合にも、通気蓋14は桝本体12から外れない。なお、係合部114を形成する桝本体12は、合流桝でもよい。
また、上述の各実施例ではいずれも、弁支持体42を通気蓋14と別体に形成したが、これに限定されず、弁支持体42を一体化させた通気蓋14を形成してもよい。
さらにまた、上述の各実施例ではいずれも、空気流入口34を鍔部の上面に沿うように形成したが、これに限定されない。たとえば、筒状部30の上部に空気流入口34を形成してもよい。
また、上述の各実施例ではいずれも、通気弁72は弾性力などによってその閉止状態が維持され、第2の通気弁80は自重によってその閉止状態が維持されたが、これに限定されない。たとえば、通気弁72の弁体70を摺動軸68の上端に形成して、自重によって閉止状態を維持させ、そして、第2の通気弁80の弁体112を摺動軸112の下端に形成して、弾性力などによって閉止状態を維持させてもよい。
さらにまた、上述の各実施例ではいずれも、排水桝10を建築物の床120下に設けたが、これに限定されず、建築物の排水経路であれば、任意の場所に設けることができる。
なお、上述した径や高さ等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
この発明の一実施例の排水桝によって第2排水管と第1排水管とを接続した状態を示す断面図である。 図1の排水桝を示す図解図である。 図1の桝本体を示す断面図である。 図1の通気蓋を示す斜視図である。 図4の通気蓋を示す断面図である。 図7の通気蓋が備える弁支持体を示す斜視図である。 図7の通気蓋が備える弁支持体を示す断面図である。 この発明の他の実施例の排水桝によって第2排水管と第1排水管とを接続した状態を示す断面図である。 図8の桝本体を示す断面図である。 図8の桝本体を示す斜視図である。 図8の桝本体が備える仕切体を示す斜視図である。 この発明の他の一実施例の排水桝を示す図解図である。
符号の説明
10 …排水桝
12 …桝本体
14 …通気蓋
16 …側壁部
18 …点検口
20 …流入口
22 …流出口
30 …筒状部
32 …鍔部
34 …空気流入口
42 …弁支持体
72 …通気弁
80 …第2の通気弁
124 …第1排水管
124 …第2排水管

Claims (6)

  1. 流入口、流出口および点検口を有する桝本体、
    前記点検口に接続した通気蓋、
    前記通気蓋に形成され、外気と前記通気蓋の内部とを連通する空気流入口、および
    前記通気蓋の内部に設けられ、常時は閉止状態を保持しかつ前記桝本体の内部が負圧になったときに前記空気流入口を介して外気と前記桝本体の内部とを連通する通気弁を備え、
    前記通気蓋の内部に外部に露出しない空間を形成し、その空間の内部に前記通気弁を設けるようにした、排水桝。
  2. 前記通気蓋は、上端を封止した筒状に形成される筒状部と、前記筒状部の外面下部に形成される鍔部とを有し、
    前記筒状部の内部には、前記通気弁が収容されるとともに、前記空気流入口から外気が流入する空気流入室が形成され、
    前記空気流入口は、前記筒状部の側壁に形成されて、外気と前記空気流入室とを連通する、請求項1記載の排水桝
  3. 前記通気蓋は、前記通気弁が設けられるかつ前記筒状部の内部に装着される弁支持体を含み、
    前記空気流入室は、前記弁支持体の内部に形成される、請求項2記載の排水桝
  4. 前記通気蓋の内部には、前記空気流入口から外気が流入する空気流入室が形成されるとともに、前記空気流入室を介して前記空気流入口と連通する第2の通気弁が設けられ、
    前記第2の通気弁は、常時は閉止状態を保持しかつ前記桝本体の内部が負圧になったときに前記空気流入口と前記通気弁とを連通する、請求項1ないし3のいずれかに記載の排水桝。
  5. 前記通気蓋は、前記通気弁と前記第2の通気弁とが設けられる弁支持体を含み、
    前記空気流入室は、前記弁支持体の内部に形成される、請求項4記載の排水桝。
  6. 前記通気蓋は、上端を封止した筒状に形成される筒状部を含み、
    前記弁支持体は、前記筒状部の内部に装着されて、前記通気弁と前記第2の通気弁とを連通する弁間連通室を形成し、さらに
    前記弁支持体には、前記空気流入室の上部および下部の位置に、前記筒状部の内面と前記弁支持体との間を密封するシール部材が設けられる、請求項5記載の排水桝。
JP2007301177A 2007-11-21 2007-11-21 排水桝 Active JP5269397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007301177A JP5269397B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 排水桝

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007301177A JP5269397B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 排水桝

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009127228A JP2009127228A (ja) 2009-06-11
JP5269397B2 true JP5269397B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=40818441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007301177A Active JP5269397B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 排水桝

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5269397B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017000918A1 (zh) * 2015-07-02 2017-01-05 厦门市宜景环境工程有限公司 间歇压力流排水系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106677322B (zh) * 2017-03-10 2019-03-15 北京康之维科技有限公司 浮动钟罩式水封结构

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6036442U (ja) * 1983-08-19 1985-03-13 東京都 マンホ−ル蓋飛散防止装置
JPH11210070A (ja) * 1998-01-30 1999-08-03 Sekisui Chem Co Ltd 排水ます用蓋

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017000918A1 (zh) * 2015-07-02 2017-01-05 厦门市宜景环境工程有限公司 间歇压力流排水系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009127228A (ja) 2009-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101135852B1 (ko) 통기 밸브
US8677519B2 (en) Drainage connector
WO2006040856A1 (ja) 排水トラップ
JP5269397B2 (ja) 排水桝
KR101798610B1 (ko) 위생설비의 배수배관용 통기 밸브 조립체
JP2008101455A (ja) 通気弁機構付き継手と流水音漏出防止用遮音フラップ構造
JP4066011B2 (ja) 床排水トラップ
JP5295677B2 (ja) 通気装置
JP5269401B2 (ja)
JP2008248603A (ja) 合流ます
JP2010024618A (ja) 通気弁とこれを用いた通気ヘッダシステム
RU147635U1 (ru) Клапан для вентиляции труб
JP3681688B2 (ja) 排水配管の継手装置
JP2009174145A (ja) 合流ます用通気装置
JP5201970B2 (ja)
JP3911588B2 (ja) 吸気弁付き排水トラップ
JP4304369B2 (ja) 通気機能付き床排水トラップ
JP5530420B2 (ja) 合流ます
JP2001262655A (ja) 排水用通気装置
JP2004100802A (ja) 吸気弁
JP4163743B1 (ja) 通気蓋内蔵型通気装置
JPH10141533A (ja) 吸気弁
JPH10238644A (ja) 吸気弁
JP2002167834A (ja) 封水面下降防止式の水洗便器
JP3041301B1 (ja) 吸気弁

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20100917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5269397

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350