JP2009174145A - 合流ます用通気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】合流ます内を通気して排水を円滑に流すことができ、この合流ます全体のコンパクト化を図りつつ通気時の排水の浸入を防いで作動不良を防止でき、また、優れた通気性能を発揮でき、耐久性も高い合流ます用通気装置を提供する。
【解決手段】合流ます用通気装置は、複数の流入口5と流出口6とを有するます本体3の点検口3aを蓋体4で被蓋している。ます本体3内には、排水等の流体を仕切って流水させるための仕切板20を設けている。仕切板20と蓋体4との間には、常時は閉止し、ます本体3内が負圧のときに外気と連通するために開放する通気機構30を配設している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、合流ますの内部に内蔵されて例えば排水時の通気をおこなうための排水ます等の合流ます用通気装置に関する。
従来より、例えば床下内に合流ますを設置し、この合流ますを利用して複数の排水管を集約して下流側に流すようにした排水システムがある。この排水システムは、合流ますを用いることで配管スペースをコンパクトにして居住空間を広くでき、また、施工が簡単であるなどのメリットがある。
合流ますを用いた排水システムとしては、例えば、特許文献1の住宅用排水システムが知られている。同文献1の排水ますシステムは、床下に複数の排水枝管が接続されたヘッダーが配置され、このヘッダーの流出側には排水主管を介して排水枡が接続されている。
更に、このシステムには、ヘッダー、もしくは、ヘッダーと排水主管の間に破封防止装置が設けられている。破封防止装置は、同文献の図5に示されるように、ヘッダー流出側の90度エルボ継手に設けた通気弁であり、この通気弁により、システム内部を通気してトラップの破封を防ごうとしている。
また、特許文献2の排水用床下配管設備は、排水主管の下流側をトラップますに接続してトイレ臭やトラップ臭を防ぎ、排水枝管の上流側の器具トラップの一部を省略することで通気管兼用に設けて残りの器具トラップの破封を防止しようとしている。
一方、特許文献3は、排水枡を用いた屋内の床下配管構造であり、この床下配管は、枡本体と枡蓋から構成される排水枡と、この排水枡に連結される排水主管と排水枝管から構成されている。同文献3の排水枡は、枡蓋の上面に露出した吸気弁を備えており、この吸気弁により外気を吸引することでトラップの破封を防ぎ、かつ、排水枡内の空気の排出を防ごうとするものである。
特開2002−61247号公報 特開2003−138621号公報 特開2001−40745号公報
しかしながら、特許文献1の配管システムや同文献2の配管設備においては、通気部位が排水ますの外部に設けられ、大きさや高さが制限されていない。このため、これらの配管設備は、所定の通気量を確保するために通気部位を大型にしたときに広い配管スペースが必要になり、その結果、配管設備全体が大型化していた。
一方、特許文献3は、吸気弁を排水枡用枡蓋に設けることで、配管設備の別の箇所に特別に通気部位を設ける必要はない。しかし、同文献3の吸気弁は、弁体部位が枡内の流路側に表出しているため、常時や通気時にこの枡内を流れる排水が弁体側に飛散して弁体内部に浸入することがあった。そのため、排水中の異物が弁体にかみこまれて弁体が作動不良を起こし、吸気弁の通気性能が低下したり通気できなくなることがあった。
更に、この吸気弁は、排水枡の外面から突出しているため、コンパクト性が悪いばかりでなく、特に狭い設置場所では、外部と接触して損傷する可能性もあった。また、この吸気弁は、前記突出構造により運搬性や保管性も悪くなったり、排水枡全体も大型化するというデメリットもある。一方、この吸気弁は、小型化することも可能ではあるが、この場合、排水枡内の負圧状態を確実に解消できなくなる。
更に、この吸気弁は、床下の湿気や塵埃が内部に入り込むことによって通気流路が詰まって作動不良になり、配管内の臭気が外部に排出されるおそれもあった。
本発明は、上記の課題点に鑑みて開発したものであり、その目的とするところは、合流ます内を通気して排水を円滑に流すことができ、合流ます全体のコンパクト化を図りつつ通気時の排水の浸入を防いで作動不良を防止して優れた通気性能を発揮できる耐久性の高い合流ます用通気装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、複数の流入口と流出口とを有するます本体の点検口を蓋体で被蓋し、このます本体内には、排水等の流体を仕切って流水させるための仕切板を設け、この仕切板と蓋体との間に、常時は閉止し、ます本体内が負圧のときに外気と連通するために開放する通気機構を配設した合流ます用通気装置である。
請求項2に係る発明は、通気機構は、常時はばねで引き上げ又は押し上げて弁体を閉止し、かつ、ます本体内が負圧のときに、ばねに打ち勝って弁開させ、しかも、排水逆流時には、仕切板によって囲まれた空間内に空気層が形成されて排水の浸入を防ぐようにした合流ます用通気装置である。
請求項3に係る発明は、通気機構は、逆止弁又は通気弁である合流ます用通気装置である。
請求項4に係る発明は、複数の流入口と流出口とを有するます本体の点検口を蓋体で被蓋し、このます本体内には、仕切板を設け、この仕切板と前記蓋体との間に、常時は開状態で排水逆流時に閉止する逆止弁を設け、この逆止弁と連通する通気弁を蓋体に設け、この通気弁は、弁体を介して外気と連通し、常時は弁体の自重によって閉止され、ます本体が負圧のときに外気の圧力によって開放されて外気を取入れる構造を有する合流ます用通気装置である。
請求項1に係る発明によると、合流ます本体内を通気して排水を円滑に流すことができる通気装置であり、仕切板と蓋体との間に通気機構を配置することにより全体が大型化することなくコンパクト化でき、これにより、ます本体を床下等の狭いスペースに配設される排水システムに利用することも可能な合流ます用通気装置である。排水時には、通気により確実に負圧を解消して優れた通気性能を発揮でき、通気時には排水の浸入を防いで作動不良を防止でき、また、耐久性にも優れた合流ます用通気装置である。
請求項2に係る発明によると、常時には全閉状態になることにより漏水するおそれがなく、また、流水時にはます本体内部を確実に通気して負圧を解消でき、更に、排水逆流時には、排水の浸入を防止して配管内の臭気が外部に漏れることを防ぐことができる合流ます用通気装置である。
請求項3に係る発明によると、ます本体の内部構造や配設場所などに応じて適した通気機構を選択して設けることが可能であり、内部を通気して負圧を解消でき、また、逆流を防ぐこともできる合流ます用通気装置である。
請求項4に係る発明によると、排水時にます本体内を通気して排水を円滑に流すことができ、コンパクト性を維持しながら内部に設けた二重の逆流防止構造によって排水の浸入を確実に防ぐことができる合流ます用通気装置である。しかも、常時には弁開状態を維持して良好な通気状態を確保できる通気装置である。
以下に、本発明における合流ます用通気装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1ないし図4においては、本発明の合流ます用通気装置の第1実施形態を示している。
図1に示すように、排水用合流ます2は、例えば、床Gの下に配設された排水システム1の一部として設けられる。合流ます2は、ます本体3と蓋体4を有している。合流ます2には、本発明の合流ます用通気装置が設けられ、合流ます2は、この通気装置により内部が通気される。
ます本体3は、複数の流入口5と1つの流出口6とが形成されている。流入口5には、排水システム1内の複数の排水枝管7がそれぞれ接続され、これにより、ます本体3には各排水枝管7の1次側に配置された図示しないトイレや洗面所等の排水機器からの排水が集約される。また、流出口6には排水管8が接続され、これにより、ます本体3に集約された排水がこの排水管8を介して2次側に流される。また、ます本体3の上部側には点検口3aが形成され、この点検口3aは、蓋体4により被蓋される。
蓋体4は、外周側に凹状溝10が形成され、この凹状溝10にOリング11が装着される。蓋体4は、Oリング11が装着された状態で点検口3aに着脱自在に取付けられ、取付け時には、Oリング11によりシール性が確保された状態で嵌合される。この蓋体4は、小さい容量で小型に形成されており、これにより、ます本体3に装着したときに合流ます2全体をコンパクト化できるようになっている。また、蓋体4をます本体3から外すと点検口3aが開口され、この点検口3aよります本体3の内部を視認しながら点検や清掃等を実施可能になっている。
蓋体4の中央部位には略円筒状の円筒部12が垂下形成され、この円筒部12の先方側には略歯形状の空気流入部13が形成されている。また、円筒部12の内部には、後述する逆止弁30が配設される。蓋体4の上方には、この蓋体4を固定するためのカバー体14が合流ます2に対して取付けられる。
本発明の通気装置は、ます本体3内に排水等の流体を流出口6側に仕切って流水させるための仕切板20を設け、この仕切板20と蓋体4との間に通気機構30を配設している。
仕切板20は、略ラッパ形状に設けられ、このラッパ形状により排水が通気機構30に飛散することが防がれる。仕切板20の上部には図4に示した収容部21が一体に形成され、この収容部21には、空気流入口22が形成されている。また、収容部21の上部側には、蓋体4の円筒部12が挿入できるようになっており、この収容部21と円筒部12は、図示しないねじ込み又は接着によって固着されている。これにより、収容部21と蓋体4とが一体化している。また、仕切板20には、仕切板23が放射状に形成されており、一方の流入口5から流入した流体が、他の流入口5に逆流することを防止している。
通気機構30は、蓋体4に取付けられてこの蓋体4と仕切板20との間に配設され、常時は閉止し、ます本体3内が負圧のときに外気と連通するために開放するようになっている。
この通気機構30は、逆止弁又は通気弁であり、本実施形態ではこの通気機構30を逆止弁としている。逆止弁30は、図2、図3に示すように、円板状の弁体31と、ストッパー32、弁軸33、止め部材34、ばね35を有している。一方、蓋体4における逆止弁30の形成部位には前記した流入部13が設けられ、この流入部13の2次側には環状弁座15が設けられている。また、流入部13の略中央部には、リブ16を介して弁軸ガイド17が設けられる。
弁体31は、EPDM等のゴム製からなり、弁軸33とストッパー32の間に挟着可能に設けられる。弁軸33は、ABS等の樹脂製からなり、軸部33aと円板状の拡径部33bを有しており、軸部33aは、弁軸ガイド17に挿入可能になっている。更に、軸部33aの先端側には、止め部材34を取り付け可能な溝部33cが形成されている。止め部材34は、ABS等の樹脂製により円板状に形成され、その中央には取付穴34aが形成される。ストッパー32は、ABS等の樹脂製であり、中央部位に軸部33aが嵌合する嵌合穴32aが形成されている。
逆止弁30を組み込む場合には、弁体31を弁軸33に装着した状態でストッパー32を軸部33aに嵌め込む。次に、これを弁軸ガイド17に挿入した後にこの弁軸ガイド17の他方側からばね35を軸部33aの外周側に装着し、この状態で止め部材34を嵌め込む。組み込み後には、弁体31、ストッパー32、弁軸33が一体化され、逆止弁30が形成される。逆止弁30は、仕切板20に囲まれた空間Aに形成され、常時は、弁体31がばね35で引き上げられることにより閉止し、かつ、ます本体3内が負圧のときにばねに打ち勝って弁開させるようになっている。
本実施形態においては、逆止弁30を仕切板20と一体に形成しているが、仕切板と収容部を別体に形成することにより逆止弁と仕切板とを別体に設けることもできる。この場合、逆止弁と仕切板とは、嵌合又はねじ込み、或は接着等の適宜の固着手段で一体化される。
カバー体14は、略蓋状の形状を呈しており、このカバー体14の下部内周には、ます本体3の上部外周に形成された係合突部3bに係合可能な係合部14aが形成されている。この係合部14aと係合突部3bは、それぞれ適宜の間隔で複数箇所に設けられており、カバー体14は、ます本体3の上方から被せた後に、係合部14aを係合突部3bに係合させるように回転させることにより蓋体4の上部に着脱自在になっている。このように回転係合手段によります本体3とカバー体14を固着することで、合流ますの成形にかかる製造コストが螺着による固定構造に比較して抑制される。
カバー体14の内周側には適宜の間隔で柱状の押圧部14bが複数箇所に形成され、カバー体14がます本体3に装着される際にこの押圧部14bで蓋体4を上方から押圧できるようになっている。この押圧により、ます本体3に対して蓋体4が抜け止めされた状態で固定される。また、押圧部14b同士の間には空気取入流路18を有しており、この空気取入流路18を介してます本体3内に外気が流入される。この外気の流入により、ます本体3の通気性を高めつつこのます本体3の全高を低くでき、また、通気機構30への通気性を確保している。なお、カバー体14を透明な樹脂等で形成し、カバー体14の外方から通気機構30を視認できるようにしてもよい。
続いて、本発明の合流ます用通気装置の上記実施形態における作用を説明する。
本発明の通気装置は、図2において、常時には、逆止弁30の弁体31がばね35の弾発付勢力によって引き上げられて弁座15に着座した状態となり、流入口22が塞がれて弁閉状態が保持される。このため、漏水するおそれがない。
また、合流ます2内に排水が流れると、この排水は仕切板23同士の間に案内されながら流水する。このとき、排水は、図2に示すように、流路口6側に環流されるため、仕切板20と蓋体4との間には排水が浸入しない。なお、図2における矢印は、比較的少量の排水によって生じる空気の流れを示している。次に、排水量が増すと、ます本体3内には負圧が生じる。ます本体3内に負圧が生じると、図3のように弁体31がばね35の付勢力に打ち勝って下降して弁開状態になり、流入口22が開放される。これにより、合流ます2の内部が流入口22を介して外部と連通した通気状態となり、図3における矢印に示すように、ます本体3内に外気が流入して負圧状態が解除される。
本発明の通気装置は、通気機構である逆止弁30が仕切板20と蓋体4との間に設けられているので、常時、及び通気時においては、逆止弁30は仕切板20により覆われた状態になって排水の浸入を防ぐことができる。このため、逆止弁30への排水中の異物のかみこみが防がれて優れた通気性能を確保できる。
一方、合流ます内に排水が逆流したときに、その量がさほど多くなければ逆流に伴う圧縮空気が流入部13から流入して逆止方向の弾発付勢力に加え弁体31をより弁座15に着座させる方向に押圧すると共に、この圧縮空気が空間Aへの排水の浸入を防ぎ、流入口22における弁閉状態が確実に保持される。これにより、排水が逆止弁30内に逆流することを確実に防止でき、逆止弁30より外側に漏水することない。さらに、排水量が増し、合流ます2内に排水が満たされた状態になったとしても、排水の流出を確実に防ぐことができる。また、このとき、合流ます2内の空気は図2の矢印の方向に流れるため、外部への臭気漏れを防ぐことができる。
また、この通気装置は、前記のように、逆止弁30が仕切板2と蓋体4との間に配設されていることにより、合流ます2の高さが低く抑えられる。このため、合流ます2全体がコンパクトになり、狭い設置箇所に対して損傷が防がれつつ設置可能になる。よって、排水システム1も全体の配管スペースを小さくでき、狭い配管スペースにも効果的に構築される。更に、合流ます2は、コンパクト化により運搬や保管も容易になる。
図5、図6においては、本発明の合流ます用通気装置の第2実施形態を示している。なお、この実施形態以降の実施形態において、上記実施形態と同一部分は同一符号によってあらわし、その説明を省略する。
この通気装置の仕切板40は、下部付近が略ラッパ形状に形成され、このラッパ部位の上部には、略円筒状の筒部41を有している。更に、筒部41の上部外周におねじ部42が形成され、このおねじ部42は、蓋体43に形成されためねじ部44に螺着可能に設けられている。蓋体43は、めねじ部44よりも中心側に流入口45を有しており、この流入口45の二次側周縁に弁座46が形成されている。この構成により、蓋体43に仕切板40を固着した後に、この仕切板40内部は、流入口45を介して外部と連通できるようになっている。一方、筒部41内には通気機構である逆止弁50が形成される。なお、筒部41と蓋体43は、図示しないバヨネット結合により結合してもよい。
逆止弁50は、図に示すように、円板状の弁体51と、弁軸部材52とを有しており、一方、前記筒部41内には、この弁軸部材52を装着可能な装着筒47がリブ48を介して形成されている。
弁体51は、前記実施形態と同様にEPDM等のゴム製からなっている。また、弁軸部材52は、ABS等の樹脂製からなり、軸部53と、この軸部53の上部に設けられた円板部54と、軸部53の外周側に環状突設部55とを有している。弁体51は、円板部54に形成された溝状部54aに嵌め込み装着される。弁軸部材52は、軸部53が装着筒47に挿入された状態で仕切板40に取付けられる。また、軸部53と環状突設部55の間にはばね56が配設され、このばね56は、円板部54の底面側と装着筒47に形成された縮径部47aの間に弾発付勢した状態で取付けられている。
これにより、この通気機構50は、常時には、図5に示すように弁体51がばね56の弾発付勢力で押し上げられて弁座46に着座した状態を維持できるため、弁閉状態が保持され、漏水するおそれがない。
また、合流ます2内に排水が流れてます本体3内に負圧が生じると、弁軸部材52がばね56の付勢力に打ち勝って下降して弁体51が弁座46から離れて弁開状態になる。これにより、合流ます2の内部が流入口45を介して外部と連通し、図6の矢印に示すように、ます本体3内に外気が流入して負圧状態が解除される。
この実施形態における通気装置は、上記実施形態と同様に、逆止弁50が仕切板40に囲まれた空間Bに配設されているので排水の浸入が防がれる。このため、この逆止弁50は、優れた通気性能を確保できる。
一方、合流ます2内に排水が逆流したときには、仕切板40及び筒部41によって囲まれた空間Bが密閉空間となって空気層が形成され、この空気層により排水量が増加してもその浸入を防ぐことができる。これにより、逆止弁50の弁体51への異物のかみこみや、弁体51の凍結による動作不良を更に防ぐことができ、優れた通気性能を確保できる。
また、この通気装置も、前記実施形態と同様に、逆止弁50が仕切板40と蓋体43の間に配設されていることにより、合流ます全体の高さが低く抑えられ、コンパクト化も可能になる。
図7ないし図10においては、本発明の合流ます用通気装置の第3実施形態を示している。この実施形態における通気装置は、ます本体3内に仕切板60を設け、この仕切板60と蓋体68の間に、常時は開状態で排水逆流時に閉止する逆止弁70が配設されると共に、この逆止弁70と連通する通気弁80を有している。
仕切板60は、下部付近が略ラッパ状に形成され、このラッパ部位の上部に籠状の収容部61が一体に形成されている。収容部61の外周側には、空気の流入部62が形成され、また、下部には、略十字形状の載置部63が形成されている。
逆止弁70はボール弁体64を有している。このボール弁体64は、ポリエチレン等の樹脂製からなり、収容部61に上下動自在に収容されている。ボール弁体64は、一部に重り65が取付けられ、この重り65の側が常に下方に位置するようになっている。これにより、ボール弁体64の成形時に生じる図示しないパーティングラインが常に最も側方に配置され、ボール弁体64の上方への移動時に弁座67に当たらないようになっている。これにより、弁閉時のシール漏れが防がれる。
一方、蓋体68に形成した流入口69の2次側には環状凹部71が形成され、この環状凹部71には弁座67が装着されている。弁座67は、ボール弁体64が上方に移動したときに着座されて通気弁80の流路が閉止される。
通気弁80は、ハウジング81とキャップ82、昇降部材84を有する弁体83を有している。このハウジング81とキャップ82、及び昇降部材84は、例えば、合成樹脂により形成される。
ハウジング81は、外筒部85と内筒部86を有し、この外筒部85と内筒部86はリブ87によって繋がっている。外筒部85は、内周側に折り返し形成され、この折り返し先端側に外側の環状弁座88が形成されている。また、内筒部86の先端側には、内側の環状弁座89が形成されている。環状弁座88、89は、何れも完全な環状を呈し、また、この環状弁座88と89の間には外気が流入可能な通気路90が形成されている。
また、ハウジング81の下部側外周には雄ねじ部91が形成され、この雄ねじ部91は、蓋体68の逆止弁70の連通側に形成された連通穴73における雌ねじ部74に螺着可能に設けられている。通気弁80は、一体化した後にこの雄ねじ部91を雌ねじ部74の螺着により仕切板60に対して着脱自在になり、通気弁80を蓋体68とは独立した状態で気密試験を行うことができ、また、交換することができるようになっている。この実施形態においては、通気弁80は、カバー体92よりも上部に突出した状態で取付けられているが、カバー体92の上面の高さ以下に設けることで、合流ます2の高さを低くでき、合流ます2全体のコンパクト化が可能になる。
また、外筒部85の上部には開口部85aが形成され、この開口部85aにキャップ82が取付け可能になっている。
キャップ82は、略円板状の円板部94と、この円板部94の中央部位から垂下形成した案内軸95を有している。このキャップ82は、開口部85aに対して円板部94の外周側が嵌着されることによりハウジング81に一体化され、また、案内軸95に弁体83が取付けられる。
弁体83は、前記の昇降部材84と可撓性部材96よりなっている。昇降部材84は、環状に形成され、その中央部に案内軸95が装入される案内孔97と、その周囲に複数の連通孔98が形成されている。また、この昇降部材84は、可撓性部材96を取付けるための溝部99を有している。可撓性部材96は、ゴム等によって環状に形成され、中央に取付穴100が形成されている。可撓性部材96は、取付穴100を溝部99に装着するようにして昇降部材84に取付けられ、これにより、可撓性部材96と昇降部材84とが一体化して弁体83が構成される。
弁体83は、案内孔97に案内軸95を装入するようにキャップ82に取付けられ、取付け後には、案内軸95に対して昇降動自在になっている。
以上の構成により、通気弁80は、弁体83を介して外気と連通し、常時は弁体83の自重によって閉止され、ます本体3が負圧のときに外気の圧力によって開放されて外気を取入れる構造を有している。
ます本体3の上部にはカバー体92が設けられる。このカバー体92は、中央付近に挿入穴101を有しており、この挿入穴101に通気弁80の上部側を挿入しながらます本体3に着脱自在になっている。カバー体92には、前記と同様に外気と連通する流路である空気取入流路18が設けられ、また、カバー体92の取付け時には、押圧部93により通気弁80を保持できるようになっている。この構造により、流水時のます本体3内への通気性を確保しつつ、通気弁80を安定した状態で取付けて損傷を防いでいる。なお、カバー体92は、省略することもできる。
この通気装置は、常時には、図7に示すように、逆止弁70のボール弁体64がその自重により下方まで降りた状態になることで弁開状態になっている。一方、通気弁80は、弁体83がその自重により環状弁座88、89に着座した状態になり、弁閉状態になっている。この弁の状態により、通気弁80から排水が漏水するおそれがない。また、この通気装置は、逆止弁70の常時の開状態により通気抵抗を小さくでき、通気性が良好になっている。
また、排水の流れ込みによってます本体3内に負圧が生じると、図8に示すように、逆止弁70においては、ボール弁体64の降りた状態が維持されて弁開状態が維持される。一方、通気弁80においては、案内軸95に案内されながら弁体83が上昇して流路が開放して弁開状態になり、この通気弁80内に通気路90を介して外気が流入する。この外気は、さらに弁開状態の逆止弁70を介して合流ます2の内部に流入する。これにより、合流ます2内の負圧状態が解除される。
一方、合流ます2内に排水が逆流したときには、図9に示すように、逆止弁70においては、ボール弁体64が排水により収容部61内を押し上げられて弁座67に着座して弁閉状態となる。これにより、逆止弁70は、排水をせき止める逆止機能を発揮することができ、排水が通気弁80まで浸入することを確実に防いでいる。また、通気弁80においては、自重によって弁体83が着座して弁閉状態となる。
この通気装置は、逆止弁70と通気弁80の2つの弁機構を備えているが、このうち、逆止弁70は合流ます2の内部に配設されており、通気弁80の高さを低く抑えることにより合流ます2全体をコンパクト化することができる。しかも、カバー体92を省略することにより、より一層の小型化が可能になるばかりでなく、部品点数が抑えられるためコストの削減も可能になる。
以上、本発明に係る実施例においては、仕切板を蓋体に設けているが、これを別体としてます本体3に装着するようにしてもよい。
排水システムの一例を示した断面図である。 本発明における合流ます用通気装置の第1実施形態を示した断面図である。 図2の合流ます用通気装置の通気時の状態を示した断面図である。 図2の合流ます用通気装置の要部を示した斜視図である。 本発明における合流ます用通気装置の第2実施形態を示した断面図である。 図5の合流ます用通気装置の通気時の状態を示した断面図である。 本発明における合流ます用通気装置の第3実施形態を示した断面図である。 図7の合流ます用通気装置の通気時の状態を示した断面図である。 図7の合流ます用通気装置の排水逆流時の状態を示した断面図である。 図7の合流ます用通気装置の要部を示した分解斜視図である。
符号の説明
2 合流ます
3 ます本体
3a 点検口
4 蓋体
5 流入口
6 流出口
14、92 カバー体
18 空気取入流路
20、40、60 仕切板
30、50 逆止弁(通気機構)
35、56 ばね
80 通気弁

Claims (4)

  1. 複数の流入口と流出口とを有するます本体の点検口を蓋体で被蓋し、このます本体内には、排水等の流体を仕切って流水させるための仕切板を設け、この仕切板と前記蓋体との間に、常時は閉止し、ます本体内が負圧のときに外気と連通するために開放する通気機構を配設したことを特徴とする合流ます用通気装置。
  2. 前記通気機構は、常時はばねで引き上げ又は押し上げて弁体を閉止し、かつ、ます本体内が負圧のときに、前記ばねに打ち勝って弁開させ、しかも、排水逆流時には、仕切板によって囲まれた空間内に空気層が形成されて排水の浸入を防ぐようにした請求項1に記載の合流ます用通気装置。
  3. 前記通気機構は、逆止弁又は通気弁である請求項1又は2に記載の合流ます用通気装置。
  4. 複数の流入口と流出口とを有するます本体の点検口を蓋体で被蓋し、このます本体内には、仕切板を設け、この仕切板と前記蓋体との間に、常時は開状態で排水逆流時に閉止する逆止弁を設け、この逆止弁と連通する通気弁を前記蓋体に設け、この通気弁は、弁体を介して外気と連通し、常時は弁体の自重によって閉止され、ます本体が負圧のときに外気の圧力によって開放されて外気を取入れる構造を有することを特徴とする合流ます用通気装置。
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