JP7040879B2 - 廃水配管システムおよび空気弁 - Google Patents

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Description

本発明は、廃水配管システムから臭気が漏れるのを防ぎながら、廃水管低圧を等化する空気弁デバイスに関する。本発明は、廃水配管システムにも関する。
排水管または汚水管は、通常、水洗便所、風呂、洗面台、台所の流し台などによって生成され得る排水を導くために建物内に据え付けられる。排水管内の廃水の流れを可能にするために、排水管は、排水管が部分的に空気で充填されることを可能にする、相対的に大きい内径を有する場合がある。さらに、排水管は、廃水が廃水ジェネレータすなわち、水洗便所、浴槽、洗面台、または台所の流し台などから重力によって流れることが可能になるように配置され得る。廃水が下水を含む場合に、排水管は、有機生活廃棄物または産業廃棄物の分解によって生成され得る下水ガスを保持する場合がある。
空気弁が、排水管または汚水管の上端に据え付けられ得、この排水管または汚水管には、水洗便所、風呂、洗面台、台所の流し台などが、液体トラップ・シール(liquid trap seal)を介して接続され得る。配管工事の分野では、液体トラップ・シールは、水封じとして実施され得る。したがって、液体トラップ・シールは、下水ガスが排水管から建物に漏れるのを防ぐのに使用され得る。たとえば、水洗便所の水が流される時など、廃水が廃水ジェネレータから流れる時に、排水管を流れる廃水は、排水管内で液体トラップ・シールの付近に低圧を形成させる場合がある。空気弁がなければ、そのような低圧は、液体トラップ・シール内の液体を吸い出させ、液体トラップ・シールを含む廃水ジェネレータ、たとえば水洗便所が設置されている室内に下水ガスが自由に進むことを許す可能性がある。
空気弁は、通常、弁が接続された管内の圧力が管の外の圧力と同一である時には閉じる。空気弁は、管内の圧力が周囲圧力より高い時には管水路を有効に密閉することもできる。しかし、管内の圧力が周囲圧力より低い時には、弁は、低圧を等化するために、開き、周囲空気が入ることを許す。これは、洗面台などの水封じ内の液体が、そこから吸い出されるのを防ぐ。液体が、たとえば水洗便所の水封じから除去された場合には、廃水管からの空気および下水ガスは、水封じが設置された室内に自由に進むことを許される。排水管に据え付けられた時に、空気弁は、臭気ならびに暖かい湿った空気が排水管の端部から流れ出すのを防ぐこともできる。
EP 0 867 569は、垂直に位置決めされた管継手を含む空気弁を開示する。垂直に位置決めされた管継手は、排水管の垂直部分の上端に据え付けられ得る。EP 0 867 569によれば、垂直に位置決めされた管継手は、リング形状の水平な密閉する隆起の形の弁座を形成する上端を有する。さらに、EP 0 867 569は、空気弁が、垂直に可動の弁板を含み、この弁板が、その下側に環状の密閉する座金を担持し、この座金の半径方向に内側および外側の縁部分は、同心円状に上に面する弁座リングに密閉的に乗ることができ、それによって、座金が、前記リング座の間の環状ギャップを密閉することを教示する。弁座金は、通常、密閉する座金と座金を担持する案内された板との組み合わされた重量の影響の下で、2つのリング形状の水平な密閉する隆起に乗る。弁は、圧力差に応答して開く。
US209975 A1は、図1に、室Aおよび垂直に位置決めされた管Bを有し、垂直に位置決めされた管Bが水平に位置決めされた廃水管に接続する、空気弁の垂直セクションを示す。開示された空気弁室Aの下側部分は、室Aに上向きに空気を入れる開口Cを有し、その結果、入れられた空気は、前記垂直に位置決めされた管Bに横向きに流れ、その後、垂直に位置決めされた管Bを通って垂直に下向きに流れられるようになり、その後、入れられた空気は、さらに90度曲がって、最終的に水平に位置決めされた廃水管内で水平方向に流れることができる。
本発明は、改善された廃水配管システムおよび/または改善された空気弁を達成するという問題に関する。
上記問題の一態様は、廃水配管システム(5)であって、
液体トラップ・シール(25)を含むことのできる、下水管などの非垂直な廃水管(22)と、
アダプタ(200)と、
臭気が廃水配管システム(5)から漏れるのを防ぎながら所定のしきい低圧値を超える廃水管低圧を等化する空気弁(1)であって、
弁ハウジング(100)であって
ハウジング本体(105)と、
空気弁入力(110)と、
空気弁出力(120)と
を含み、前記ハウジング本体(105)は、空気弁入力(110)と空気弁出力(120)との間に位置決めされ、前記ハウジング本体(105)は、空気弁入力(110)を空気弁出力(120)に流体的に接続する水路を形成し、
弁ハウジング(100)は、
空気弁入力(110)に取り付けられた水路部分(180)と、
前記空気弁入力(110)に配置され、第1の水路部分(180)から前記ハウジング本体(105)への入口を囲む弁座(140)と、
ハウジング本体(105)の内部に可動に配置された可動弁部材(131)であって、
水路部分(180)および弁座(140)に面する弁部材表面(133)を有し、
空気弁(1)は、動作中に、周囲の第1の圧力レベル(P1)と廃水配管システムの第2の圧力レベル(P2)との間の圧力差(ΔP)に依存して第1の状態と第2の状態との間で切り替わることができ、
可動弁部材(131)は、前記臭気がハウジング本体(105)から出るのを防ぐために空気弁(1)が第1の状態にある時に弁座(140)に密閉的に乗るように適合され、
可動弁部材(131)は、空気弁(1)が第2の状態にある時にハウジング本体(105)内で弁座(140)から離れて位置決めされ、前記圧力差(ΔP)が所定のしきい値を超える時に廃水管低圧を等化するために周囲空気がハウジング本体(105)に入ることを許すように適合され、
空気弁出力(120)の横断面は、空気弁(1)が第2の状態にある時に、前記周囲空気が第1の仮想平面(A)に実質的に垂直な出力平均流れ方向(MA)に流れるようにするために、第1の仮想平面(A)を形成し、
弁座(140)は、第2の仮想平面(B)を画定し、
第1の仮想平面(A)は、第2の仮想平面(B)に関して第1の角度(α)に配置され、第1の角度(α)は、45度から135度までの範囲内の値を有する
可動弁部材(131)と
を含む弁ハウジング(100)と
を含む、空気弁(1)と
を含み、空気弁出力(120)は、前記空気弁(1)が建物(10)の垂直壁(26)の外側に取り付けられるようにするために、前記非垂直な廃水管(22)の端部(22A)に前記アダプタ(200)を介して接続される、廃水配管システム(5)によって対処される。
この解決策は、廃水管低圧の効率的な等化をも可能にしながら屋外に空気弁を取り付けることを有利に可能にする。屋外での空気弁の取付けは、廃水配管システムが配置される建物内での屋内の空間要件の低減を与える。さらに、空気弁の設計と、前記アダプタを介する前記非垂直な廃水管の端部への空気弁の接続とは、廃水管低圧の効率的な等化を与える。というのは、周囲空気が、最小限の気流方向変化を伴って空気弁入力から非垂直な廃水管に流れることができるからである。
US209975 A1によって開示された技術的現状の空気弁は、室および垂直に位置決めされた管を有し、垂直に位置決めされた管が水平に位置決めされた廃水管に接続する、空気弁を含む。開示された空気弁室の下側部分は、室に上向きに空気を入れる開口を有し、その結果、入れられた空気は、前記垂直に位置決めされた管に横向きに流れ、その後、垂直に位置決めされた管を通って垂直に下向きに流れ、その後、入れられた空気は、さらに90度曲がって、最終的に水平に位置決めされた廃水管内で水平方向に流れることができる。したがって、US209975 A1によって開示された技術的現状の空気弁は、技術的現状の空気弁と技術的現状の水平に位置決めされた廃水管との間の垂直に位置決めされた管を本質的に含むが、上で定義された解決策は、垂直に位置決めされた管を有利に除去し、よりかさばらない設計を与えると同時に、周囲空気が最小限の気流方向変化を伴って空気弁入力から非垂直な廃水管に流れることをも可能にする。
上記廃水配管システム(5)では、前記アダプタ(200)は、空気弁(1)が第2の状態である時に、前記周囲空気が第1の垂直仮想平面(A、A)’に垂直な前記平均流れ方向で前記アダプタを介して前記非垂直廃水管(22)内に流れるように成形され得る。
上記廃水配管システム(5)では、前記空気弁(1)および前記アダプタ(200)は、
空気弁(1)が第2の状態にある時に、
前記周囲空気が、前記空気弁入力(110)を介して前記空気弁(1)内に入力平均流れ方向(MC)で流れ、その後、
前記周囲空気が、前記出力平均流れ方向(MA)で前記非垂直な廃水管(22)に入るために前記空気弁(1)を介し、前記アダプタ(200)を介して流れ、
平均流れ方向の変化を与え、平均流れ方向の前記変化は、180度未満であり、平均流れ方向の前記変化は、前記入力平均流れ方向と前記出力平均流れ方向との間の角度差である
ように成形され、組み立てられる。
上記廃水配管システム(5)では、平均流れ方向の前記変化は、180度未満とすることができる。
上記廃水配管システム(5)では、平均流れ方向の前記変化は、135度未満とすることができる。
上記廃水配管システム(5)では、平均流れ方向の前記変化は、少なくとも45度とすることができる。
上記廃水配管システムでは、前記非垂直な廃水管(22)は、平行な対向する内側側壁に沿った伸長方向(E22)を有することができ、
前記空気弁出力(120)は、前記弁座(140)の平面(B)が前記伸長方向(E22)に関して所定の角度(w)に配置され、前記所定の角度(w)が、-45度から+45度の間の範囲内の値を有するようにするために、前記アダプタ(200)を介して前記非垂直な廃水管(22)の前記端部に接続される。
上記廃水配管システムでは、前記非垂直な廃水管(22)は、建物の下階生活空間の天井(27)と前記廃水管(22)に接続された複数の廃水ジェネレータ(21)を担持することができる床構造(20)との間を走ることができる。
上記廃水配管システムでは、廃水管(22)に入る廃水が、重力(FG)に起因して、前記非垂直な廃水管(22)が接続される廃水導管(23)に向かって流れ、これによって、廃水出口(24)に廃水を送ることを可能にするようになるように、前記非垂直な廃水管(22)は、水平方向(x)に関して傾斜角(v)に配置され得る。
上記廃水配管システムでは、前記傾斜角(v)は、10度未満とすることができる。
上記廃水配管システムでは、前記傾斜角(v)は、5.7度未満とすることができる。
上記廃水配管システムでは、前記非垂直な廃水管の端部(22A)は、内部管表面を有することができ、
前記アダプタ(200)は、前記管の端部(22A)に挿入され、廃水管(22)の内部に取り付けられる突出部分(200A)を有する。
上記廃水配管システムでは、前記非垂直な廃水管(22)は、外部管表面を有することができ、
前記アダプタ(200)は、前記外部管表面を取り囲むように適合され、外部管表面の少なくとも一部に取り付けられるように適合された突出部分(200A)を有する。
上記廃水配管システムでは、臭気が廃水配管システム(5)から漏れるのを防ぐために、少なくとも1つの密閉する要素は、アダプタの突出部分(200A)と非垂直な廃水管の端部(22A)との間に設けられ得る。
上記廃水配管システムでは、前記少なくとも1つの密閉する要素は、アダプタ(200)の突出部分(200A)と廃水管表面との間の密閉のための少なくとも1つの柔軟な隆起(206)を含む。
一態様によれば、臭気が廃水配管システム(5)から漏れるのを防ぎながら所定のしきい低圧値を超える廃水管低圧を等化する空気弁(1)であって、
弁ハウジング(100)であって
ハウジング本体(105)と、
空気弁入力(110)と、
液体トラップ・シール(25)を含むことのできる、下水管などの非垂直な廃水管(22)への接続のための空気弁出力(120)と
を含み、前記ハウジング本体(105)は、空気弁入力(110)と空気弁出力(120)との間に位置決めされ、前記ハウジング本体(105)は、空気弁入力(110)を空気弁出力(120)に流体的に接続する水路を形成し、
弁ハウジング(100)は、
空気弁入力(110)に取り付けられた水路部分(180)と、
前記空気弁入力(110)に配置され、第1の水路部分(180)から前記ハウジング本体(105)への入口を囲む弁座(140)と、
ハウジング本体(105)の内部に可動に配置された可動弁部材(131)であって、
水路部分(180)および弁座(140)に面する弁部材表面(133)を有し、
空気弁(1)は、動作中に、周囲の第1の圧力レベル(P1)と廃水配管システムの第2の圧力レベル(P2)との間の圧力差(ΔP)に依存して第1の状態と第2の状態との間で切り替わることができ、
可動弁部材(131)は、前記臭気がハウジング本体(105)から出るのを防ぐために空気弁(1)が第1の状態にある時に弁座(140)に密閉的に乗るように適合され、
可動弁部材(131)は、空気弁(1)が第2の状態にある時にハウジング本体(105)内で弁座(140)から離れて位置決めされ、前記圧力差(ΔP)が所定のしきい値を超える時に廃水管低圧を等化するために周囲空気がハウジング本体(105)に入ることを許すように適合され、
空気弁出力(120)の横断面は、空気弁(1)が第2の状態にある時に、前記周囲空気が第1の仮想平面(A)に実質的に垂直な出力平均流れ方向(MA)に流れるようにするために、第1の仮想平面(A)を形成し、
弁座(140)は、第2の仮想平面(B)を画定し、
第1の仮想平面(A)は、第2の仮想平面(B)に関して第1の角度(α)に配置され、第1の角度(α)は、45度から135度までの範囲内の値を有する
可動弁部材(131)と
を含む弁ハウジング(100)と
を含み、前記空気弁出力(120)は、前記空気弁(1)が建物(10)の垂直壁(26)の外側に取り付け可能になるようにするために、前記非垂直な廃水管(22)の端部(22A)にアダプタ(200)を介して解放可能な形で接続可能である
空気弁(1)が提供される。
上記空気弁(1)では、前記アダプタ(200)は、空気弁(1)が第2の状態にある時に、前記周囲空気が第1の仮想平面(A、A’)に垂直な前記平均流れ方向で前記アダプタを介して前記非垂直な廃水管(22)内に流れるように成形され得る。
上記空気弁(1)では、前記空気弁(1)および前記アダプタ(200)は、
空気弁(1)が第2の状態にある時に、
前記周囲空気が、空気弁入力(110)を介して前記空気弁(1)内に入力平均流れ方向(MC)で流れ、その後、
前記周囲空気が、前記出力平均流れ方向(MA)で前記非垂直な廃水管(22)に入るために前記空気弁(1)を介し、前記アダプタ(200)を介して流れ、平均流れ方向の変化を与え、平均流れ方向の前記変化は、180度未満であり、平均流れ方向の前記変化は、前記入力平均流れ方向と前記出力平均流れ方向との間の角度差である
ように成形され、組み立てられ得る。
上記空気弁(1)では、平均流れ方向の前記変化は、少なくとも45度とすることができ、平均流れ方向の前記変化は、135度未満である。
上記空気弁(1)では、前記空気弁出力(120)は、前記弁座(140)の平面(B)が前記非垂直な廃水管(22)の伸長方向(E22)に関して所定の角度(w)に配置され、前記所定の角度(w)が、-45度から+45度の間の範囲内の値を有するようにするために、前記アダプタ(200)を介して前記非垂直な廃水管(22)の前記端部に接続され得る。
上記空気弁(1)では、前記アダプタ(200)は、前記管の端部(22A)に挿入可能であり、廃水管(22)の内面に取り付け可能な突出部分(200A)を有することができる。
上記空気弁(1)では、前記アダプタ(200)は、外部管表面を取り囲むように適合された突出部分(200A)を有することができ、前記突出部分(200A)は、外部管表面の少なくとも一部に取り付け可能になるように適合される。
上記空気弁(1)では、前記アダプタ(200)は、臭気が廃水配管システム(5)から漏れるのを防ぐために、アダプタの突出部分(200A)と非垂直な廃水管の端部(22A)との間に配置されるように適合された少なくとも1つの密閉する要素を含むことができる。
上記空気弁(1)では、前記少なくとも1つの密閉する要素は、アダプタ(200)の突出部分(200A)と廃水管表面との間の密閉のための少なくとも1つの柔軟な隆起(206)を含むことができる。
廃水配管システムを有する建物を示す図である。 本発明の一態様による、第1の状態の空気弁の側面図の横断面を示す図である。 本発明の一態様による、空気弁を示す側面図である。 本発明の一態様による、第2の状態の空気弁の側面図の横断面を示す図である。 本発明の一態様による、可動弁部材を示す側面図である。 本発明の一態様による、可動弁部材を示す上面図である。 本発明の一態様による、空気弁の分解図である。 本発明の一態様による、空気弁の断面を示す図である。 本発明の一態様による、支持要素を示す側面図である。 本発明の一態様による、支持要素を示す上面図である。 本発明の一態様による、空気弁を示す図である。 本発明の一態様による、空気弁の正面図の横断面を示す図である。 本発明の一態様による、空気弁および空気弁の支持部材を示す底面図である。 本発明の一態様による、空気弁および空気弁の支持部材を示す底面図である。 本発明の一態様による、空気弁および空気弁の支持部材を示す底面図である。 本発明の一態様による、空気弁および空気弁の支持部材を示す底面図である。 空気弁1の一態様を示す図である。 空気弁が垂直壁26の外側に取り付けられる時のアダプタ200の例を示す図である。
この文書において、用語「弁」は、流体の流れを止め、開始し、調整し、または制御する任意のデバイスを意味する。
図面に追加された座標系は、その図面の眺めの角度を明瞭にすることを意図されたものである。各図の座標系の位置付けは、各それぞれの図の位置付けに対応する。
図1は、多階建物10内で使用される廃水配管システム5の実施形態を示す。この建物は、複数の床構造20および壁26を有するものとして概略的に図示されている。壁26は、建物の内部空間を外部空間から分離する壁とすることができる。したがって、壁26は、建物の内部空間を外部から分離する壁とすることができる。建物の床構造20は、複数の概略的に図示された廃水ジェネレータ21が接続される廃水管22を含むことができる。各廃水ジェネレータ21は、水封じ25を含む。廃水ジェネレータ21は、たとえば、洗面台、水洗便所、およびシャワー蛇口(shower outlet)などとすることができる。水封じ25は、臭気が廃水配管システム5から建物の室内に漏れるのを防ぐことができる。
廃水管22は、廃水導管23に接続され、廃水導管23は、複数の廃水管22から廃水を集め、集められた廃水を廃水出口24に送るように適合され得る。
廃水管22は、床構造20内で、建物内の下階の生活空間の天井27と建物内の上階の生活空間の床面28との間に取り付けられ得る。廃水管22は、複数の廃水ジェネレータ21を担持することのできる床構造20内を走ることができる。
廃水配管システム5内の廃水は、重力によって影響される。したがって、重力は、図1の矢印Fの方向で廃水に作用し、したがって、図1の矢印Fの方向での廃水導管23内の廃水の輸送につながる。
廃水ジェネレータ21から廃水導管23に向かう廃水管22内の廃水の流れを達成するために、廃水管22は、水平方向xに関して角度vに配置され、その結果、廃水管22は、廃水ジェネレータ21が廃水管22に接続される水準より垂直に低い水準で廃水導管23に接続するようになる。言い換えると、廃水管22は、廃水導管23に向かう下向きの傾斜を有することができる。したがって、廃水管22に入る廃水は、重力Fに起因して、廃水導管23に向かって流れる。角度vは、10度未満の任意の角度値とすることができる。
図1に示された、水平軸xおよび垂直軸yを有する座標系は、角度を明瞭にすることを意図されたものである。したがって、図1から、廃水導管23が、垂直の伸長方向に取り付けられ得ることが演繹され得る。廃水管22は、水平方向に関して角度vに配置される。したがって、角度vに配置された廃水管22は、非垂直かつ非水平の傾斜方向に配置され得る。
角度vは、廃水管22が10%未満すなわち10センチメートル毎メートル未満の高度下落(elevational drop)を有するように選択され得る。10%高度下落は、5.7度に対応する。したがって、角度vは、5.7度または5.7度未満とされ得る。したがって、廃水管22は、廃水管22の1メートルの長さが10センチメートルまたは10センチメートル未満だけ下落するように取り付けられ得る。別の例によれば、廃水管22は、5%未満の傾斜で、すなわち、廃水管22の1メートルの長さが5センチメートルまたは5センチメートル未満だけ下落するように取り付けられ得る。5%の高度下落は、2.9度に対応する。したがって、角度vは、2.9度または2.9度未満とされ得る。
廃水管22は、建物内の下階生活空間の天井27と複数の廃水ジェネレータ21を担持することができる床構造20との間を走ることができる。
廃水管22および廃水導管23は、第2の圧力レベルP2を有する。第2の圧力レベルP2は、たとえば、廃水ジェネレータ21のうちの1つまたは複数から送られる大量の廃水の突然の出現に起因して、変化する可能性がある。具体的には、第2の圧力レベルP2が環境の周囲圧力レベルである第1の圧力レベルP1から逸脱することに関する低圧は、1つまたは複数の廃水ジェネレータ21が同時に廃水を送り、管22が導管23に注ぐ時に廃水管22内の第2の圧力レベルP2が低下するようになる時に生じる可能性がある。言い換えると、廃水が廃水管22内または廃水導管23内で輸送される時に、低圧が、廃水の背後で作成される場合がある。この低圧は、廃水ジェネレータ21の水封じ25を部分的にまたは完全に空にさせる可能性がある。水封じ25は、臭気が漏れるのを防ぐために、水で充填される必要がある。したがって、廃水ジェネレータ21の水封じ25がそのままにされることを保証するために、廃水が廃水管22および/または廃水導管23内を走ることによって引き起こされる低圧が解決されなければならない。
廃水管22および廃水導管23内の低圧は、廃水管低圧を等化し、廃水ジェネレータ21の水封じ25が廃水システム5内の低圧によって影響されるのを防ぐ空気弁1を提供することによって緩和され得る。図1に示されているように、空気弁1は、廃水管22の端部22Aに取り付けられ得る。空気弁1は、周囲の第1の圧力レベルP1と廃水配管システム5の第2の圧力レベルP2との間の圧力差ΔPが、ある事前定義の基準レベルRlに達する時に開くように配置される。事前定義の基準レベルRlは、特定の廃水配管システム5の要件を満足するために変更され得る。空気弁1は、空気弁1が事前定義の基準レベルRlで開くようになるように構成される。
空気弁1が開く時すなわち、周囲の第1の圧力レベルP1と廃水配管システム5の第2の圧力レベルP2との間の圧力差ΔPが事前定義の基準レベルRlに達する時に、囲む空気は、廃水配管システム5に流れ込むことを許され、システム5内の低圧が、等化される。事前定義の基準レベルRlには、廃水ジェネレータ21の水封じが影響を受ける前に空気弁1が開くようになるレベルがセットされる。したがって、空気弁1を廃水配管システム5に接続することによって、システム5内の廃水ジェネレータ21の水封じ25は、たとえば廃水ジェネレータ21のうちの少なくとも1つによって作成された低圧によって影響されない。
空気弁1は、建物の外部に取り付けられ得る。一態様によれば、空気弁は、建物の外壁に取り付けられる。空気弁が垂直表面に取り付け可能なので、屋根領域は、空気弁のために利用される必要がない。したがって、屋根領域は、図1に示されている社交領域など、他の目的に使用され得る。
図2は、臭気が廃水配管システム5から漏れるのを防ぎながら廃水管低圧を等化する、空気弁1の態様を示す。空気弁1は、横断面側面図で示されている。
空気弁1は、ハウジング本体105、空気弁入力110、空気弁出力120、および空気弁入力110に取り付けられた水路部分180を有する弁ハウジング100を含む。ハウジング本体105は、空気弁入力110と空気弁出力120との間に位置決めされ、空気弁入力110を空気弁出力120に流体的に接続する水路を形成する。
空気弁出力120は、下水システムなどの廃水管システム5に接続されるように配置される。空気弁出力120は、好ましくは廃水管22に接続されるように配置される。
弁座140は、前記空気弁入力110に配置され、第1の水路部分180から前記ハウジング本体105への入口を囲む。可動弁部材131は、ハウジング本体105の内部に可動に配置され、前記可動弁部材131は、水路部分180および弁座140に面する弁部材表面133を有する。空気弁は、周囲の第1の圧力レベルP1と廃水配管システムの第2の圧力レベルP2との間の圧力差ΔPに依存して第1の状態と第2の状態との間で切り替わることができる。圧力差ΔPが、ある事前定義の基準レベルRに達する時に、空気弁1は、開き、または、言い換えると、第1の状態から第2の状態に切り替わる。圧力差ΔPが、事前定義の基準レベルR未満になる時に、空気弁は、閉じ、または、言い換えると、第2の状態から第1の状態に切り替わる。
空気弁1が図2に示された第1の状態にある時に、可動弁部材131は、弁座140に密閉的に乗るように適合される。したがって、第1の状態では、臭気は、ハウジング本体105から出ることを防がれる。弁座140は、可動弁部材131と一緒に気密シールを形成できる(図6参照)ようになるために最適な形で構成されたリング形状の縁とすることができる。
第2の状態では、可動部材131は、ハウジング本体105内で弁座140から離れて位置決めされ、廃水管低圧を等化するために周囲空気がハウジング本体105に入ることを許すように適合される。
空気弁出力120の位置付けによって画定される仮想平面Aは、弁座140の位置付けによって画定される仮想平面Bに関して第1の角度αに配置される。
この態様に示された第1の角度αは、90度である。しかし、第1の角度αは、変化することができる。図示されていない一態様によれば、空気弁1は、空気弁1内の平面AとBとの間の第1の角度αを45度から135度の範囲内として構成される。
一態様によれば、空気弁1は、空気弁が、周囲空気が空気弁1に流れ込むことを許す第2の状態にある時に、水路部分180内の主気流の方向MCおよびアダプタ部分200内の主気流の方向MAが、お互いに関して45度から135度の角度になるように構成される。空気弁1を介する異なる位置での気流は、変化する可能性があるが、主気流は、少なくとも水路部分180内およびアダプタ部分200内では、ある方向を有する。
空気弁出力120は、廃水システム5内の管22に取り付けられるように配置され、この管22は、弁座140の位置付けによって画定される仮想平面Bに関して-45度から+45度の角度に配置された中心線6を有する。空気弁出力120は、アダプタ部分200に接続可能な円形の表面として画定され得、またはその代わりに、空気弁出力120は、ハウジング本体105の出口を形成する水路の一部として画定され得る。したがって、空気弁出力120は、仮想平面Bに対する法線に関して、ある角度で配置され得る。
図6および図7でさらに説明されるアダプタ部分200は、弁出力120に取り付け可能である。
水路部分180および弁座140に面する弁部材表面133は、弁座140の寸法および形状に対応する。一態様によれば、弁部材表面133と弁座140との両方が、円形である。
弁部材表面133および弁座140は、シールを形成し、空気弁1が第1の状態である時に臭気が廃水システム5から漏れるのを防ぐように構成される。弁部材表面133は、一態様によれば、ゴムなどの柔軟な材料で構成され得、弁座140は、プラスティック、金属、またはセラミックなどの堅い材料で構成され得る。代替案では、弁座140は、ゴムなどの柔軟な材料で構成され得、弁部材表面は、プラスティックまたは金属などの堅い材料で構成され得る。
水路部分180は、内面190を有する。図5aおよび図5bに関してさらに説明される可動弁部材131は、ヘッド部分142および突出要素143を含む。ヘッド部分142は、ハウジング本体105の内部に可動に配置され、突出要素143は、支持構造155内に摺動可能に配置される。支持構造155は、水路部分180内に配置される。支持構造155は、水路部分180の内面190に取り付けられた少なくとも3つの支持部材195によって水路部分180内で位置決めされる。支持部材195に関するさらなる詳細については、図6aおよび図6bを参照されたい。
空気弁1の最適機能を達成するために、可動弁部材131は、軸yに沿った垂直位置において移動できるように配置されなければならない。可動弁部材131のヘッド部分142は、水平方向xに配置されなければならず、したがって、弁座140の位置付けによって画定される仮想平面Bは、水平方向xに整列され得る。可動弁部材131のヘッド部分が水平方向xに配置される時に、弁部材表面133と弁座140との間の最適の密閉が達成される。さらに、支持構造155内およびハウジング本体105内の可動弁部材131の最適な移動が達成され得る。というのは、この方向で配置される時に、可動弁部材131が支持構造内で滑走する時の可動弁部材131と支持構造155との最小限のまたは低減された摩擦が達成されるからである。
廃水管22に取り付けられた時に最適の気流および密閉機能を有する空気弁1を構成するために、第1の角度αは、可動弁部材131がそれでも垂直方向yで移動するように配置されるようにするために、空気弁1が取り付けられる廃水管22の第3の角度vに調整され得る。空気弁1のこの構成は、空気弁1の設計によって、またはアダプタ部分200の設計によって達成され得る。
水路部分180は、空気弁1を通る気流を改善するために、空気弁1の入力110に取り付けられる。試験は、空気弁1を通る空気の流れが、ある長さLを有する水路部分180を構成することによって最適化され得ることを示した。一態様によれば、水路部分180の長さLは、円形の弁部材表面133の半径の30%~70%に対応する。一態様によれば、水路部分180の長さLは、円形の弁部材表面133の半径の35%~45%に対応する。
一態様によれば、水路部分180は、じょうご形状の開口135を有する。気流試験は、空気弁が第2の状態にある時に、じょうご形状の開口135が、空気弁5を通る空気の流れを改善することを示した。じょうご形状の開口135の形状は、変化することができる。
図3は、臭気が廃水配管システム5から漏れるのを防ぎながら廃水管低圧を等化する、空気弁1の一態様の側面図を示す。
空気弁1は、ハウジング本体105および水路部分180を有する弁ハウジング100を含む。水路部分180は、ある長さLを有する。
さらに、アダプタ部分200が図示されている。アダプタ部分200は、空気弁1に接続される。アダプタ部分200は、空気弁1を廃水管22に取り付けることができるように構成される。アダプタ部分200の寸法は、特定の設置のために選択される。特定のアダプタ部分200は、異なる寸法の廃水管22を据え付けるために、設置ごとに選択される。アダプタ部分200は、図2に示されているように、廃水管22の内部に取り付けられるために構成され得る。一態様によれば、アダプタ部分200は、廃水管22の外部に取り付けられるために構成され得る。
図4は、第2の状態の空気弁1の横断面側面図を示す。周囲の第1の圧力レベルP1と廃水配管システムの第2の圧力レベルP2との間の圧力差ΔPは、ある事前定義の基準レベルRを超え、したがって、可動弁部材131は、可動弁部材131がハウジング本体105内で弁座140から離れて位置決めされる第2の状態にある。周囲空気は、廃水管低圧を等化するためにハウジング本体105に入ることを許される。空気弁1内の周囲空気の気流は、矢印によって概略的に示されている。
図5aおよび図5bは、2つの異なる方向から見た、可動弁部材131を概略的に示す。左下角に示された座標系は、図5aがそこから見られる方向を示し、右下角に示された座標系は、図5bがそこから見られる方向を示す。図5aは、可動弁部材131の側面図を示し、図bは、可動弁部材131の底面図を示す。可動弁部材131は、ヘッド部分142および突出要素143を含む。この態様によれば、ヘッド部分142は円形である。ヘッド部分142は、一態様によれば、複数の層によって構成される。1つの第1の層136は、ヘッド部分142の最上部に配置される。この第1の層136は、プラスティックまたは金属などの堅い材料から形成される。一態様によれば、第1の層136は、第2の層133に面する突出手段を含む。突出手段は、第1の層136の外縁に沿って配置され得る。第2の層133は、一態様によれば、ゴムなど材料から作られた柔軟な層である。この柔軟な第2の層133は、弁部材表面133を形成する。弁部材表面は、空気弁1が第1の状態にある時に弁座140と一緒にシールを形成するように配置される。第2の層133の半径は、一態様によれば、第1の層136の半径に対応する。ヘッド部分142は、第3の層137を含む。第3の層137は、プラスティックまたは金属などの堅い材料から形成される。第3の層137は、第2の層133を安定させるように配置される。第3の層は、第2の層133の半径より小さい半径を有する。
可動弁部材131の底面図が、弁部材表面133が開示された図5bに示されている。弁部材表面133は、この実施形態によればリング形状を有し、弁部材表面133の寸法は、空気弁1が第1の状態にある時に、弁部材表面133および弁座140が、臭気が空気弁1から漏れるのを防ぐシールを形成できるようにするために、弁座140におさまるように形成される。一態様によれば、弁部材表面133は、図5bに示されているようにリング形状の表面である。
図5cは、空気弁1および可動弁部材131の側面分解図である。
可動弁部材131の寸法および重量は、空気弁1がそれに関して第1の状態と第2の状態との間で切り替わる、周囲の第1の圧力レベルP1と廃水配管システムの第2の圧力レベルP2との間の圧力差ΔPを捉えるのに影響する。第1の状態では、突出要素143は、支持構造155の内部に位置を与えられるが、ヘッド部分142の底部に弁部材表面133を配置されたヘッド部分142は、臭気がハウジング本体105から出るのを防ぐために弁座140に密閉的に乗っている。周囲の第1の圧力レベルP1と廃水配管システムの第2の圧力レベルP2との間の圧力差ΔPが、ある事前定義の基準レベルRに達する時に、可動弁部材131は、仮想平面Bに垂直な垂直方向で上向きに移動する。突出要素143は、支持構造155内で滑走しまたは摺動し、ヘッド部分142は、ハウジング本体105内で上向きに移動し、周囲空気が空気弁1に入ることを許す。一態様によれば、ハウジング本体105は、ヘッド部分142がハウジング本体105内で移動されるのを防ぐ案内手段Gを含む。
空気弁1は、周囲の第1の圧力レベルP1と廃水配管システムの第2の圧力レベルP2との間の圧力差ΔPがある事前定義の基準レベルR未満になるまでは、第2の状態で開いたままになる。圧力差ΔPがある事前定義の基準レベルR未満になる時には、ヘッド部分142および特に弁部材表面133が弁座140に達し、弁部材表面133および弁座140がシールを形成するまで、可動弁部材131の突出要素143は、支持構造155内で下に摺動する。
図6は、空気弁1が第1の状態にある時に弁座140が弁部材表面133と一緒にシールを形成する、空気弁1の弁座140の上面図を示す。弁座140は、プラスティックまたは金属などの堅い材料で形成された隆起とすることができる。弁座140の形状は、弁部材表面133の形状に対応する。
図7aおよび図7bは、2つの異なる方向から見た支持部材195を概略的に示す。左下角に示された座標系は、図7aがそこから見られる方向を示し、右下角に示された座標系は、図7bがそこから見られる方向を示す。
図7aおよび図7bに示されているように、支持部材195は、4つの側面を有する薄い翼様要素である。S1は、空気弁1の支持構造255に取り付けられるように配置され、S2は、空気弁1の弁部材表面133に向かって指すように配置され、S3は、空気弁1の水路部分180の内壁190に取り付けられるように配置される。
S2は、弁部材131の第3の層137を受けるように配置された凹窩を有する。S4は、図示の実施形態によれば、曲げられる。試験は、側面S4のこの設計が、曲線形状の形なしの支持部材との比較で、空気弁1内の気流を改善することを示した。
支持部材195の代替の設計が可能である。S4は、直線であるまたは一様ではない形状を有するなど、異なる形状を有することができる。一態様によれば、支持部材195は、中実ではなく、異なる形状の穴を含むことができる。
さらに、同一の空気弁1内の支持要素の設計は、空気弁1を通る最適の気流を達成すると同時に頑健な構造を形成するために、変化することができる。
図8は、前の図面と比較して異なる眺めから見られた空気弁1を示す。座標系は、図8内の空気弁1の眺めの方向を示す。図8のアダプタ部分200は、廃水管22に挿入されるように適合され、したがって、空気弁1と廃水管22との間の接続を密閉するために隆起206を含む。アダプタ部分200は、壁などの実質的に垂直な建物要素に取り付けられるように配置される。アダプタ部分200は、開口210を有する突出部205を含み、各開口210は、ねじなどの取付けデバイスを受けるように配置される。代替案では、アダプタ部分は、代替の締結手段を含む。
アダプタ部分は、ある寸法の廃水管22への据え付けのために交換され得る。
一例によれば、アダプタ部分200は、廃水管22を取り囲むように適合される。この実施形態によれば、隆起または類似する構造などの密閉する要素が、アダプタ部分200の内部に配置される(図示せず)。
図9は、空気弁1およびアダプタ部分200の正面図の横断面を示す。座標系は、空気弁1およびアダプタ部分200の眺めの方向を示す。空気弁1は、空気がハウジング本体105に流れ込むことを許される第2の状態にある。
図10aおよび図10bは、空気弁1およびアダプタ部分200の底面図を示す。座標系は、空気弁1およびアダプタ部分200の眺めの方向を示す。支持構造155は、水路部分180の内面190に取り付けられた4つの支持部材195によって水路部分180内に位置決めされる。支持部材195は、支持構造155から水路部分180の内面190へ、半径方向に配置される。弁座140の位置付けによって画定される仮想平面B(図2参照)内に見られる各支持部材195の間の第2の角度βは、等しい。したがって、支持部材は、支持構造155の周囲に均等に分散される。図示の態様では、第2の角度βは、90度である。
図10aに示された態様では、支持部材195のうちの2つは、方向Dに配置され、方向Dは、空気弁出力120の位置付けによって画定される仮想平面Aに関して45度の角度にある。
支持部材195を異なる角度で位置付けることによって、空気弁1を通る気流が、影響を受ける。図10aに示された態様は、空気弁1を通るよい気流を作成する。
図10bに示された態様では、支持部材195のうちの2つは、方向Cに配置され、方向Cは、空気弁出力120の位置付けによって画定される仮想平面Aに関して垂直である。この図示の形で支持部材を位置付けることによって、空気弁が第2の状態にある時に、図10aに示された態様よりさらによい、空気弁1を通る気流が達成される。
図11a~図11cは、空気弁1およびアダプタ部分200の底面図を示す。このページの座標系は、空気弁1およびアダプタ部分200の眺めの方向を示す。
支持構造155は、水路部分180の内面190に取り付けられた3つの支持部材195によって水路部分180内に位置決めされる。支持部材195は、支持構造155から水路部分180の内面190へ半径方向に配置される。弁座140の位置付けによって画定される仮想平面B(図2参照)内に見られる各支持部材195の間の第2の角度βは、等しい。したがって、支持部材は、支持構造155の周囲に均等に分散される。図示の態様では、第2の角度βは、120度である。
図11aに示された態様では、支持部材195のうちの1つは、方向Eに配置され、方向Eは、空気弁出力120の位置付けによって画定される仮想平面Aに平行な方向である。3つの支持部材195のこの位置決めが、位置1である。
試験は、4つの支持部材195が使用される構造と比較して、3つの支持部材195だけが使用される空気弁1の構造が、空気弁1が第2の状態である時の空気弁1を通る流れを改善したことを示した。支持部材195のうちの1つを方向Eに配置することによって、空気弁1を通るよい流れが達成される。さらに、空気弁1は、可動弁部材131が支持構造155によって適当な形で支持される頑健な構造を達成する。
図11bおよび図11cに示された態様では、空気弁1は、3つの支持部材195を含む。支持部材195のうちの1つは、方向Cに配置され、方向Cは、空気弁出力120の位置付けによって画定される仮想平面Aに垂直な方向にある。
図11bに示された態様によれば、支持部材195のうちの1つは、方向Cに配置され、支持構造155から、空気弁出力120から離れる方向を指す。3つの支持部材195のこの位置決めが、位置2である。支持部材195のこの位置付けは、図11aに開示された実施形態と比較して、空気弁1を通るよりよい気流を達成する。
図11cに示された別の実施形態によれば、支持部材195のうちの1つは、支持構造155から空気弁出力120に向かう方向Cで、方向Cに配置される。3つの支持部材195のこの位置決めが、位置3である。支持部材のこの位置付けは、図11aおよび図11bに開示された実施形態と比較して、空気弁1を通るさらによりよい気流を達成する。
図12Aは、空気弁1およびアダプタ部分200の一態様を示す。図示の態様では、アダプタ部分200は、廃水管22の方向に整列するために調整されており、同時に、空気弁1の位置付けは最適であり、弁表面133は水平方向であり、可動弁部材131が最適の移動能力および密閉能力のために厳密に垂直の方向yに移動することを可能にする。図12Aに示されているように、アダプタ200の図12A版は、角度wの屈曲を提供する。この形で、弁座(140)の平面Bは、水平に位置決めされ得るが、伸長方向E22を有する非垂直な廃水管22は、前記伸長方向(E22)に関して所定の角度w、vに配置され得る。したがって、非垂直な廃水管(22)は、平行の対向する内側側壁に沿った伸長方向(E22)を有し、空気弁出力(120)は、前記アダプタ(200)を介して前記非垂直な廃水管(22)の前記端部に接続され、その結果、前記弁座(140)の平面(B)は、前記伸長方向(E22)に関して所定の角度(w)に配置されるようになる。所定の角度(w)は、-45度から+45度の間の範囲の値を有することができる。角度wは、弁座140の平面Bが水平に位置決めされる時すなわち、図12に示されているように、弁座140の平面Bが水平軸xと平行である時に、角度vと等しい。
図12Bは、空気弁が垂直壁26の外側に取り付けられる時のアダプタ200の例を示す。アダプタ200は、外部管表面22Bを取り囲むように適合された突出部分200Bを有し、前記突出部分200Bは、外部管表面22Bの少なくとも一部に取り付け可能になるように適合される。
アダプタ200は、臭気が廃水配管システム5から漏れるのを防ぐために、アダプタの突出部分200Bと非垂直な廃水管端部22Bとの間に配置されるように適合された少なくとも1つの密閉する要素を含むことができる。密閉する要素は、接着剤(図示せず)を含むことができる。接着剤は、これによって、密閉ならびに取付け機能を提供することができる。図12Aに示されているように、少なくとも1つの密閉する要素は、アダプタ200の突出部分200Aまたは200Bと廃水管表面との間の密閉のための少なくとも1つの柔軟な隆起206をも含むことができる。したがって、図12Bに示された突出部分200Bは、突出部分200Bの内面と外部管表面22Bとの間に位置決めされた1つまたは複数の柔軟な隆起206を有することができる。
図13は、一態様による空気弁1を通る気流を示す図を示す。このグラフは、水路部分180の高さに関して第2の状態にある空気弁1を通る空気の流れを開示する。このグラフは、空気弁の3つの支持部材195の3つの異なる位置、位置1、位置2、位置3の気流の測定値を表し、周囲の第1の圧力レベルP1と第2の圧力レベルP2との間の2つの異なる圧力差ΔPについては、図11a~図11cを参照されたい。図13からわかるように、位置3の支持部材195を有する空気弁1は、空気弁1が開かれ、第2の状態にある時に、空気弁1を通る最良の気流を達成する。
さらなる実施形態を、下で説明する。
実施形態1は、臭気が廃水配管システムから漏れるのを防ぎながら所定のしきい低圧値を超える廃水管低圧を等化する空気弁(1)であって、
弁ハウジング(100)であって
ハウジング本体(105)と、
空気弁入力(110)と、
液体トラップ・シールを含むことのできる、下水管などの部分的に空気を充填された廃水管(22)への接続のための空気弁出力(120)と
を含み、前記ハウジング本体(105)は、空気弁入力(110)と空気弁出力(120)との間に位置決めされ、前記ハウジング本体(105)は、空気弁入力(110)を空気弁出力(120)に流体的に接続する水路を形成し、
弁ハウジング(100)は、
空気弁入力(110)に取り付けられた水路部分(180)と、
前記空気弁入力(110)に配置され、第1の水路部分(180)から前記ハウジング本体(105)への入口を囲む弁座(140)と、
ハウジング本体(105)の内部に可動に配置された可動弁部材(131)であって、
水路部分(180)および弁座(140)に面する弁部材表面(133)を有し、
空気弁(1)は、動作中に、周囲の第1の圧力レベル(P1)と廃水配管システムの第2の圧力レベル(P2)との間の圧力差(ΔP)に依存して第1の状態と第2の状態との間で切り替わることができ、
可動弁部材(131)は、前記臭気がハウジング本体(105)から出るのを防ぐために空気弁(1)が第1の状態にある時に弁座(140)に密閉的に乗るように適合され、
可動弁部材(131)は、空気弁(1)が第2の状態にある時にハウジング本体(105)内で弁座(140)から離れて位置決めされ、前記圧力差(ΔP)が所定のしきい値を超える時に廃水管低圧を等化するために周囲空気がハウジング本体(105)に入ることを許すように適合される
可動弁部材(131)と
を含む弁ハウジング(100)と
を含む空気弁(1)を含む。
この解決策は、廃水管内に生じる可能性がある低圧を等化し、これによって臭気が液体トラップ・シールを介して漏れることをも防ぐことによって、廃水配管システム内の液体トラップ・シールの完全性を保証するという有利な効果を有する。これは、管内の圧力が周囲圧力より低い時に、空気弁が、低圧を等化するために周囲空気が入ることを許し、したがって、液体トラップ・シール内の液体がそこから吸い出されることを防ぐからである。液体が液体トラップ・シールから吸い出される場合には、廃水管からの空気および下水ガスは、液体トラップ・シールが設置された部屋に自由に進むことを許されるはずである。
さらに、空気弁出力が、排水管の端部に据え付けられる時に、空気弁は、臭気および/または暖かい湿った空気が排水管の端部から流れ出すのを防ぐことができる。したがって、そのような空気弁の提供は、そのような排水管を屋内で終端しながら臭気が排水管から漏れるのを防ぐことを可能にする。そのような空気弁の提供は、臭気が屋外エンターテイメント区域の空気品質に影響するのを防ぎながら、屋外で、たとえば、たとえばバルコニーまたは屋上などの屋外エンターテイメント区域の付近で終端することをも可能にする。
さらに、上で定義された空気弁は、前記臭気がハウジング本体から出るのを防ぐために、空気弁が第1の状態にある時に、可動弁部材が弁座に密閉的に乗ることを可能にする有利に頑健な設計を有する。したがって、EP 0 867 569の空気弁は、少なくとも2つの弁座リングを必要とするが、上で定義された空気弁は、1つの弁座だけを必要とする可能性がある単純化された設計を可能にする。2つの弁座から1つの弁座への減少は、対応する密閉区域の物理的寸法の大幅な減少を構成し、したがって、空気弁密閉容量の信頼性を高め、漏れの危険性を減らすことができる。
周囲圧力レベル(P1)と廃水配管システム圧力レベル(P2)との間の圧力差(ΔP)は、廃水管低圧が等化される所定のしきい低圧値を構成する。空気弁が、動作可能に取り付けられ、その結果、可動弁部材が垂直方向に移動可能になる時に、所定のしきい低圧値は、可動弁部材(131)の重量に対応する低圧値とすることができる。実際に、弁を開くのに必要な力は、可動弁部材の重量と、周囲圧力レベル(P1)を受ける可動弁部材の表面積と、廃水配管システム圧力レベル(P2)を受ける可動弁部材の表面積とに依存する可能性がある。空気弁の実施形態によれば、所定のしきい低圧値は、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な低圧値より低い圧力値になるように選択され得る。したがって、所定のしきい低圧値は、送水管システム(5)に結合された液体トラップ・シールの物理的寸法に依存して選択され得、所定のしきい低圧値は、関連する液体の密度に依存して選択され得る。液体トラップ・シール内の液体は、たとえば、水とすることができる。
空気弁の実施形態によれば、所定のしきい低圧値は、150パスカルになるように選択され得る。所定のしきい低圧値が150パスカルである空気弁の提供は、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な低圧値が、200パスカルから600パスカルの範囲内など、150パスカルより実質的に高い時に適切である可能性がある。したがって、たとえば、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な低圧値が500Paであり、所定の低圧値が150パスカルである時には、有利なことに、350Paの安全マージンがある。
実施形態2は、
空気弁出力(120)の横断面は、空気弁(1)が第2の状態にある時に、前記周囲空気が第1の仮想平面(A)に実質的に垂直な平均流れ方向に流れるようにするために、第1の仮想平面(A)を形成し、
弁座(140)は、第2の仮想平面(B)を画定し、
第1の仮想平面(A)は、第2の仮想平面(B)に関して第1の角度(α)に配置され、第1の角度(α)は、0度から逸脱する
実施形態1による空気弁である。
したがって、EP 0 867 569の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを必要とするが、本発明のこの態様による空気弁は、非垂直な廃水管での発明的空気弁の取付けを有利に可能にする。
EP 0 867 569の従来技術の空気弁は、この従来技術の空気弁が開状態である時にその間で周囲空気が垂直に上向きに流れることのできる2つのリング形状の水平な密閉する隆起と、この従来技術の空気弁が実質的に垂直な廃水管への開状態である時にその周囲空気を垂直に下向きに通す垂直に位置決めされた管継手とを有することに留意されたい。したがって、EP 0 867 569の空気弁は、空気弁が開状態である時に気流が流れの方向の180度変更を行うことを要求し、EP 0 867 569の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端への取付けに適合されるが、本発明のこの態様による空気弁は、流れの方向の、要求される変更を減らし、非垂直な廃水管での発明的空気弁の取付けをも可能にする。
実質的に、EP 0 867 569で開示された従来技術の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、第1の角度(α)が約90度である時に、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にする。
実施形態3は、第1の角度(α)が、45度から135度までの範囲内の値を有する、実施形態2による空気弁である。
角度(α)を変更することによって、空気弁が接続される廃水管に関する空気弁の最適構造が達成され、最適の気流を有する空気弁を作成することができる。したがって、空気弁が第2の状態にある時の、ある種の要求される空気の流れに関して、弁の寸法は、小さく保たれ、空間コストおよび材料コストを節約することができる。
この解決策は、空気弁の頑健で空間効率のよい取付けを提供する、この空気弁が実質的に水平な廃水管に取り付けられることを可能にするという有利な効果を有する。この空気弁を用いると、余分な接続、余分な配管、または屈曲が、本質的に水平な廃水管に取り付けられる必要がなく、したがって、材料と設置時間との両方が節約される。
したがって、EP 0 867 569で開示された空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にする。
EP 0 867 569の従来技術の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、従来技術の空気弁の屋外取付けは、垂直な廃水管が建物の屋根を介して出ること、または要求される実質的に垂直な廃水管を入手するために実質的に水平な排水管の実質的に90度の屈曲の追加のいずれかを要求するはずである。対照的に、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にするので、建物の垂直な側壁を介して建物を出ることを可能にされ得る実質的に水平な廃水管に直接に発明的空気弁を取り付けることを可能にする。
この形で、発明的空気弁は、実質的に水平な廃水管に取り付けられ得、物理的安定性のために、空気弁の本体は、建物の垂直な側壁に取り付けられ得る。したがって、非常に頑健な構造が達成される。
したがって、廃水管システムを含む建物を構成する時に、本質的に水平に配置される管が、空気弁を据え付けられ得るようになるために垂直接続を設けられる必要がないので、材料は節約され得る。さらに、空気弁は、たとえば、建物の廃水システムに接続される空気弁が、屋根ではなく壁に取り付けられ得るため、屋根領域が物を置かれない状態に保たれ得、したがって屋根空間が他の目的に利用され得るという利益を与える。
実施形態4は、第1の角度(α)が約60度から約90度の範囲内にある、実施形態2または3による空気弁である。
したがって、EP 0 867 569で開示された空気弁は、弁がその開状態にある時に気流の方向の完全な180度変更を要求するが、この実施形態による空気弁は、有利なことに、気流がその流れの方向を90度未満の角度だけ変更することのみを要求すると同時に、最小限の可動部分と、EP 0 867 569に従って要求される2つの弁座リングではなく単一の弁座とを有する頑健な空気弁を提供する。したがって、この実施形態は、故障の危険性を最小にすることができると同時に、空気弁の改善された流量を達成し、最小化された個数の可動部分を維持することができる。したがって、空気弁が第2の状態にある時の空気のある種の要求される流れに関して、弁の物理的寸法が、小さく保たれ、これによって、廃水管低圧の等価に関する優れた空気弁機能を維持しながら空間を節約することができる。空気弁の小さい寸法は、空気弁の本体を形成する、プラスティック材料などの材料のより少ない使用をも与え、これによって、低い材料コストを与える。
実施形態5は、
空気弁出力(120)が、廃水システム(5)内の管(22)に取り付けられるように配置され、管(22)は、仮想中心線(6)を有し、前記仮想中心線(6)は、第2の仮想平面(B)に関する所定の第2の角度に配置され、前記所定の第2の角度は、0度から45度までの範囲内の値を有する
実施形態2または実施形態2に従属する時の任意の先行する実施形態による空気弁(1)である。
実施形態6は、アダプタ部分(200)が弁出力(120)に取り付けられ、前記アダプタ部分(200)が、廃水管(5)に取り付けられるように配置される、実施形態1~実施形態5のいずれかによる空気弁(1)である。
この解決策は、ある廃水管に適合されたアダプタ部分を使用することによって、同一の空気弁が、異なる寸法を有する廃水管に使用され得るという利点を有する。したがって、空気弁の構造および寸法が、未変更に保たれながら、それでも多数の異なる廃水管に使用され、空気弁の製造コストを節約することができる。
実施形態7は、前記アダプタ部分(200)が、本質的に垂直な建物要素に取り付けられるように配置された、実施形態6による空気弁(1)である。
この解決策は、空気弁の頑健な取付けを提供する。したがって、空気弁は、空気弁が取り付けられる廃水管を含む建物の壁に直接に頑健な形で取り付けられる。この構造は、空気弁の持続可能で頑健な取付けを提供する。さらに、取り付けられた空気弁は、環境を乱さない、空気弁の魅力的な設計を提供する。
実施形態8は、アダプタ部分(200)が開口(210)を有する突出部(205)を含み、各開口(210)が、ねじなどの取付けデバイスを受けるように配置された、実施形態6又は実施形態7による空気弁(1)である。
アダプタ部分は、一態様によれば、取り付けるのが単純な頑健な構造を提供するねじを用いて建物の壁に取り付けられる。
実施形態9は、
前記水路部分(180)は、水路部分壁を含み、前記水路部分壁は、前記水路部分(180)を形成するために弁座(140)の平面(B)に実質的に垂直な方向に延び、
平面(B)に対する法線に沿って弁座(140)の平面(B)から水路部分壁の端までの距離(L)は、前記水路部分(180)の水路部分長さ(L)を画定し、
前記弁座(140)は、前記空気弁入力(110)を取り囲み、前記空気弁入力(110)は、入口断面積を有し、
水路部分長さ(L)は、入口断面積の平方根の20%より長く、水路部分長さ(L)は、入口断面積の平方根の80%より短く、
または、
前記水路部分(180)は、水路部分壁を含み、前記水路部分壁は、前記水路部分(180)を形成するために弁座(140)の平面(B)に実質的に垂直な方向に延び、
平面(B)に対する法線に沿って弁座(140)の平面(B)から水路部分壁の端までの距離(L)は、前記水路部分(180)の水路部分長さ(L)を画定し、
前記弁座(140)は、前記空気弁入力(110)を取り囲み、前記空気弁入力(110)は、入口断面積を有し、
水路部分長さ(L)は、入口断面積の平方根より短く、
または、
前記水路部分(180)は、水路部分壁を含み、前記水路部分壁は、前記水路部分(180)を形成するために弁座(140)の平面(B)に実質的に垂直な方向に延び、
平面(B)に対する法線に沿って弁座(140)の平面(B)から水路部分壁の端までの距離(L)は、前記水路部分(180)の水路部分長さ(L)を画定し、
前記弁座(140)は、前記空気弁入力(110)を取り囲み、前記空気弁入力(110)は、入口断面積を有し、
または、
前記水路部分(180)は、水路部分壁を含み、前記水路部分壁は、前記水路部分(180)を形成するために弁座(140)の平面(B)に実質的に垂直な方向に延び、
平面(B)に対する法線に沿って弁座(140)の平面(B)から水路部分壁の端までの距離(L)は、前記水路部分(180)の水路部分長さ(L)を画定し、
前記弁座(140)は、前記空気弁入力(110)を取り囲むためにリング形状にされ、前記リング形状の弁座(140)は、弁座半径を有し、
水路部分長さ(L)は、前記弁座半径の30%より長く、水路部分長さ(L)は、前記弁座半径の70%より短い
実施形態1~実施形態8のいずれかによる空気弁である。
空気弁入力に取り付けられた水路部分を提供することによって(前記水路部分は、空気弁入口横断面積に関してある長さを有する)、試験は、空気弁が第2の状態にある時に、空気弁が取り付けられる環境からの周囲空気の最適の流れが受け取られ得ることを示した。したがって、空気弁が第2の状態にある時の空気のある種の要求される流れに関して、弁の寸法は、水路部分の長さを適合させることによって小さく保たれ、空間コストおよび材料コストを節約することができる。
実施形態10は、前記水路部分(180)がじょうご形状の開口(135)を有する、実施形態1~実施形態9のいずれかによる空気弁(1)である。
水路部分のじょうご形状の開口は、空気弁が第2の状態にある時の、環境からハウジング本体へ、さらに廃水配管システムへの周囲空気の流れをさらに改善する。したがって、空気弁が第2の状態にある時の環境から廃水配管への空気のある種の要求される流れに関して、弁の寸法は、じょうごとして水路部分を成形することによって小さく保たれ、空間コストおよび材料コストを節約することができる。
実施形態11は、
前記水路部分(180)は、内面(190)を有し、
前記可動弁部材(131)は、ヘッド部分(142)および突出要素(143)を含み、ヘッド部分(142)は、ハウジング本体(105)の内部で可動に配置され、突出要素(143)は、支持構造(155)内で摺動可能に配置され、支持構造(155)は、水路部分(180)内に配置され、
支持構造(155)は、水路部分(180)の内面(190)に取り付けられた少なくとも3つの支持部材(195)によって水路部分(180)内で位置決めされる
実施形態1~実施形態10のいずれかによる空気弁(1)である。
空気弁の状態が変化する時に可動弁部材を支持し、案内するために少なくとも3つの支持部材を使用することによって、空気弁部分の構造に起因して、空気弁の頑健な構造が達成され、それと同時に、空気弁が第2の状態にある時の環境から空気弁への空気の最適の流れは、最小限に乱される。
実施形態12は、支持部材(195)が、前記支持構造(155)から前記内面(195)へ半径方向に配置され、第1の弁座(140)の位置付けによって画定される仮想平面(B)内で見られる各支持部材(195)の間の角度(β)が等しい、実施形態11による空気弁(1)である。
各支持部材の間の角度(β)によって各支持部材を分散させることによって、製造が簡単な頑健な構造が達成される。
実施形態13は、4つの支持部材(195)を含み、支持部材(195)のうちの2つは、方向(D)に配置され、方向(D)は、空気弁出力(120)の位置付けによって画定される仮想平面(A)に関して45度の角度にある、実施形態11又は12による空気弁(1)である。
一態様によれば、支持部材の配置は、空気弁が第2の状態にある時の環境から空気弁への空気の気流に影響する。4つの細長い支持部材が使用されるように空気弁を構成することと、空気弁出力120の位置付けによって画定される仮想平面Aに関して45度の角度にある方向Dに細長い支持要素を配置することとによって、効率的な空気弁が達成される。
実施形態14は、4つの支持部材(195)を含み、支持部材(195)のうちの2つは、方向(C)に配置され、方向(C)は、空気弁出力(120)の位置付けによって画定される仮想平面(A)に対して垂直な角度にある、実施形態11~13のいずれかによる空気弁(1)である。
一態様によれば、支持部材の配置は、空気弁が第2の状態にある時の環境から空気弁への空気の気流に影響する。4つの細長い支持部材が使用されるように空気弁を構成することと、細長い支持要素を方向Cに配置することとによって、空気弁が第2の状態にある時の環境から空気弁への最適の流れ。
実施形態15は、3つの支持部材(195)を含み、支持部材(195)のうちの1つは、方向(E)に配置され、方向(E)は、空気弁出力(120)の位置付けによって画定される仮想平面(A)に平行な方向にある、実施形態11又は12による空気弁(1)である。
水路部分内に支持構造を位置決めするために3つの支持部材を使用することによって、空気弁が第2の状態にある時に空気弁が取り付けられる環境からの周囲空気の最適の流れが受け取られ得ると同時に、空気弁の頑健な構造が達成される。したがって、この態様によれば、空気弁が第2の状態にある時の空気のある種の要求される流れに関して、弁の寸法は小さく保たれ、空間コストおよび材料コストを節約することができる。さらに、3つの支持部材を使用することによって、空気弁の頑健な構造が受け取られ、位置決め構造はその位置に保たれ、弁部材を適切な形で支持する。
支持部材をある形で位置付けることによって、空気弁が第2の状態にある時の、空気弁が取り付けられる環境からの周囲空気の流れが受け取られ得る。3つの支持部材のうちの1つを方向Eに位置付けることによって、空気弁を通る空気のよい流れが達成される。
実施形態16は、支持部材(195)のうちの1つが方向(C)に配置され、方向(C)は、空気弁出力(120)の位置付けによって画定される仮想平面(A)に垂直な方向である、実施形態11、12または15による空気弁(1)である。
一態様によれば、試験は、空気弁が第2の状態にある時の、空気弁が取り付けられる環境からの周囲空気の最適の流れは、3つの支持部材のうちの1つを方向(C)に配置することによって達成され得、方向(C)は、空気弁出力(120)の位置付けによって画定される仮想平面(A)に垂直な方向であることを示した。
実施形態17は、
実施形態1による空気弁(1)と、
廃水管低圧を等化するために周囲空気が排水管(22)に入ることを許す開口端を有する排水管(22)と
を含む廃水配管システムである。
この解決策は、廃水管内に生じる可能性がある低圧を等化することによって、廃水配管システム内の水封じの完全性を保証することによって臭気を防ぐという有利な効果を有する。
実施形態18は、
第1の弁部材表面(133)の位置付けが、法線nを有する仮想平面Bを画定する
実施形態17による廃水配管システムである。
実施形態19は、
前記周囲空気が開口端に入る時に、
気流の平均方向は、前記排水管の内壁に平行な方向であり、
気流の前記方向は、仮想平面Bに対する法線nに関して第1の所定の角度(γ)であり、
前記所定の角度(γ)は、180度未満の角度である
実施形態18による廃水配管システムである。
この解決策は、廃水管内に生じる可能性がある低圧を等化することによって、廃水配管システム内の水封じの完全性を保証することによって臭気を防ぐという有利な効果を有する。さらに、この空気弁は、空気弁の頑健で空間効率のよい取付けを提供する、本質的に水平な廃水管に取り付けられるように配置され得る。この空気弁を用いると、余分な接続、余分な配管、または屈曲が、本質的に水平な廃水管に取り付けられる必要がなく、したがって、材料と設置時間との両方が節約される。
この空気弁は、たとえば壁に取り付けられ得、したがって、たとえば垂直な管に取り付けられるように配置された空気弁と比較して、非常に頑健な構造が達成される。空気弁が取り付けられる廃水管が水平である場合には、垂直な管に取り付けられるように配置された空気弁を接続できるようにするために、屈曲およびさらなる接続を作成する必要がある。廃水管システムを含む建物を建設する時には、本質的に水平に配置された管が、空気弁を据え付けられ得るようにするために垂直の接続を設けられる必要がないので、材料を節約することができる。さらに、たとえば、建物の廃水システムに接続される空気弁が、屋根ではなく壁に取り付けられ得るため、屋根領域が物を置かれない状態に保たれ得、したがって屋根空間が他の目的に利用され得るという利益を与える。
さらに、この構造自体は、たとえば、空気弁が第2の状態にあり、囲む空気が空気弁に入ることを許す時に、主気流が180度の角度で方向を変更しなければならない、EP 0 867 569で開示された空気弁と比較して、空気がより自由に移動することを可能にする。この実施形態による構造を用いると、主気流は、180度未満の角度で方向を変更しなければならず、これが、空気弁の流量を改善する。したがって、空気弁が第2の状態にある時の、ある種の要求される空気の流れに関して、弁の寸法は、小さく保たれ、空間コストおよび材料コストを節約することができる。
実施形態20は、所定の角度(ガンマ)が45度~135度の範囲内にある、実施形態19による廃水配管システムである。
実施形態21は、所定の角度(ガンマ)が80度~100度の範囲内にある、実施形態19による廃水配管システムである。
実施形態22は、
空気弁出力(120)の横断面は、空気弁(1)が第2の状態にある時に、前記周囲空気が第1の仮想平面(A)に実質的に垂直な平均流れ方向に流れるようにするために、第1の仮想平面(A)を形成し、
弁座(140)は、第2の仮想平面(B)を画定し、
第1の仮想平面(A)は、第1の仮想平面(A)が第2の仮想平面(B)と平行ではなくなるように、第2の仮想平面(B)に関して第1の角度(α)に配置される
任意の先行する実施形態による空気弁である。
空気弁のさらなる例が、以下で例E1から例E14として開示される。
例E1。 臭気が廃水配管システムから漏れるのを防ぎながら廃水管低圧を等化する空気弁(1)であって、
弁ハウジング(100)であって
ハウジング本体(105)と、
空気弁入力(110)と、
液体トラップ・シールを含むことのできる、下水管などの部分的に空気を充填された廃水管(22)への接続のための空気弁出力(120)と
を含み、前記ハウジング本体(105)は、空気弁入力(110)と空気弁出力(120)との間に位置決めされ、前記ハウジング本体(105)は、空気弁入力(110)を空気弁出力(120)に流体的に接続する水路を形成し、
弁ハウジング(100)は、
空気弁入力(110)に取り付けられた水路部分(180)と、
空気弁入力(110)に配置され、第1の水路部分(180)から前記ハウジング本体(105)への入口を囲む弁座(140)と、
ハウジング本体(105)の内部に可動に配置された可動弁部材(131)であって、
水路部分(180)および弁座(140)に面する弁部材表面(133)を有し、
空気弁(1)は、動作中に、周囲の第1の圧力レベル(P1)と廃水配管システムの第2の圧力レベル(P2)との間の圧力差(ΔP)に依存して第1の状態と第2の状態との間で切り替わることができ、
可動弁部材(131)は、前記臭気がハウジング本体(105)から出るのを防ぐために空気弁(1)が第1の状態にある時に弁座(140)に密閉的に乗るように適合され、
可動弁部材(131)は、空気弁(1)が第2の状態にある時にハウジング本体(105)内で弁座(140)から離れて位置決めされ、前記圧力差(ΔP)が所定のしきい値を超える時に廃水管低圧を等化するために周囲空気がハウジング本体(105)に入ることを許すように適合され、
空気弁出力(120)の横断面は、空気弁(1)が第2の状態にある時に、前記周囲空気が第1の仮想平面(A)に実質的に垂直な平均流れ方向に流れるようにするために、第1の仮想平面(A)を形成し、
弁座(140)は、第2の仮想平面(B)を画定し、
第1の仮想平面(A)は、第2の仮想平面(B)に関して第1の角度(α)に配置され、第1の角度(α)は、第2の仮想平面(B)から始まり、第1の仮想平面(A)に達するまで反時計回り方向に回る角度と定義され、
前記第1の角度(α)は、45度から135度までの範囲内の値を有する
可動弁部材(131)と
を含む弁ハウジング(100)と
を含む空気弁(1)。
したがって、EP 0 867 569の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、非垂直な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にする。
上記発明的実施形態による空気弁は、弁の流量を改善する。
EP 0 867 569の従来技術の空気弁は、この従来技術の空気弁が開状態である時にその間で周囲空気が垂直に上向きに流れることのできる2つのリング形状の水平な密閉する隆起と、この従来技術の空気弁が実質的に垂直な廃水管への開状態である時にその周囲空気を垂直に下向きに通す垂直に位置決めされた管継手とを有することに留意されたい。したがって、EP 0 867 569の空気弁は、空気弁が開状態である時に気流が流れの方向の180度変更を行うことを要求し、EP 0 867 569の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端への取付けに適合されるが、本発明のこの態様による空気弁は、流れの方向の、要求される変更を減らし、非垂直な廃水管での発明的空気弁の取付けをも可能にする。
実質的に、EP 0 867 569で開示された従来技術の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、第1の角度(α)が約90度である時に、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にする。
角度(α)を変更することによって、空気弁が接続される廃水管に関する空気弁の最適構造が達成され、最適の気流を有する空気弁を作成することができる。したがって、空気弁が第2の状態にある時の、ある種の要求される空気の流れに関して、弁の寸法は、小さく保たれ、空間コストおよび材料コストを節約することができる。
この解決策は、廃水管内に生じる可能性がある低圧を等化し、これによって臭気が液体トラップ・シールから漏れることをも防ぐことによって、廃水配管システム内の液体トラップ・シールの完全性を保証するという有利な効果を有する。これは、管内の圧力が周囲圧力より低い時に、空気弁が、低圧を等化するために周囲空気が入ることを許し、したがって、液体トラップ・シール内の液体がそこから吸い出されることを防ぐからである。液体が液体トラップ・シールから吸い出される場合には、廃水管からの空気および下水ガスは、液体トラップ・シールが設置された部屋に自由に進むことを許されるはずである。
さらに、空気弁出力が、排水管の端部に据え付けられる時に、空気弁は、臭気および/または暖かい湿った空気が排水管の端部から流れ出すのを防ぐことができる。したがって、そのような空気弁の提供は、そのような排水管を屋内で終端しながら臭気が排水管から漏れるのを防ぐことを可能にする。そのような空気弁の提供は、臭気が屋外エンターテイメント区域の空気品質に影響するのを防ぎながら、屋外で、たとえば、たとえばバルコニーまたは屋上などの屋外エンターテイメント区域の付近で終端することをも可能にする。
さらに、上で定義された空気弁は、前記臭気がハウジング本体から出るのを防ぐために、空気弁が第1の状態にある時に、可動弁部材が弁座に密閉的に乗ることを可能にする有利に頑健な設計を有する。したがって、EP 0 867 569の空気弁は、少なくとも2つの弁座リングを必要とするが、上で定義された空気弁は、1つの弁座だけを必要とする可能性がある単純化された設計を可能にする。2つの弁座から1つの弁座への減少は、対応する密閉区域の物理的寸法の大幅な減少を構成し、したがって、空気弁密閉容量の信頼性を高め、漏れの危険性を減らすことができる。
周囲圧力レベル(P1)と廃水配管システム圧力レベル(P2)との間の圧力差(ΔP)は、廃水管低圧が等化される所定のしきい低圧値を構成する。空気弁が、動作可能に取り付けられ、その結果、可動弁部材が垂直方向に移動可能になる時に、所定のしきい低圧値は、可動弁部材(131)の重量に対応する低圧値とすることができる。実際に、弁を開くのに必要な力は、それぞれ、可動弁部材の重量と、周囲圧力レベル(P1)を受ける可動弁部材の表面積と、廃水配管システム圧力レベル(P2)を受ける可動弁部材の表面積とに依存する可能性がある。空気弁の実施形態によれば、所定のしきい低圧値は、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な低圧値より低い圧力値になるように選択され得る。したがって、所定のしきい低圧値は、送水管システム(5)に結合された液体トラップ・シールの物理的寸法に依存して選択され得、所定のしきい低圧値は、関連する液体の密度に依存して選択され得る。液体トラップ・シール内の液体は、たとえば、水とすることができる。
空気弁の実施形態によれば、所定のしきい低圧値は、150パスカルになるように選択され得る。所定のしきい低圧値が150パスカルである空気弁の提供は、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な低圧値が、200パスカルから600パスカルまでの範囲内など、150パスカルより実質的に高い時に適切である可能性がある。したがって、たとえば、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な低圧値が500Paであり、所定のしきい低圧値が150パスカルである時には、有利なことに、350Paの安全マージンがある。
この解決策は、空気弁の頑健で空間効率のよい取付けを提供する、この空気弁が実質的に水平な廃水管に取り付けられることを可能にするという有利な効果を有する。この空気弁を用いると、余分な接続、余分な配管、または屈曲が、本質的に水平な廃水管に取り付けられる必要がなく、したがって、材料と設置時間との両方が節約される。
したがって、EP 0 867 569で開示された空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にする。
EP 0 867 569の従来技術の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、従来技術の空気弁の屋外取付けは、垂直な廃水管が建物の屋根を介して出ること、または要求される実質的に垂直な廃水管を入手するために実質的に水平な排水管の実質的に90度の屈曲の追加のいずれかを要求するはずである。対照的に、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にするので、建物の垂直な側壁を介して建物を出ることを可能にされ得る実質的に水平な廃水管に直接に発明的空気弁を取り付けることを可能にする。
この形で、発明的空気弁は、実質的に水平な廃水管に取り付けられ得、物理的安定性のために、空気弁の本体は、建物の垂直な側壁に取り付けられ得る。したがって、非常に頑健な構造が達成される。
したがって、廃水管システムを含む建物を構成する時に、本質的に水平に配置される管が、空気弁を据え付けられ得るようになるために垂直接続を設けられる必要がないので、材料は節約され得る。さらに、空気弁は、たとえば、建物の廃水システムに接続される空気弁が、屋根ではなく壁に取り付けられ得るため、屋根領域が物を置かれない状態に保たれ得、したがって屋根空間が他の目的に利用され得るという利益を与える。
例E2。 第1の角度(α)が、85度~100度の範囲内にある、例E1による空気弁。
この解決策は、空気弁の頑健で空間効率のよい取付けを提供する、この空気弁が実質的に水平な廃水管に取り付けられることを可能にするという有利な効果を有する。この空気弁を用いると、余分な接続、余分な配管、または屈曲が、本質的に水平な廃水管に取り付けられる必要がなく、したがって、材料と設置時間との両方が節約される。
したがって、EP 0 867 569で開示された空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にする。
EP 0 867 569の従来技術の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、従来技術の空気弁の屋外取付けは、垂直な排水管が建物の屋根を介して出ること、または要求される実質的に垂直な廃水管を入手するために実質的に水平な排水管の実質的に90度の屈曲の追加のいずれかを要求するはずである。対照的に、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にするので、建物の垂直な側壁を介して建物を出ることを可能にされ得る実質的に水平な廃水管に直接に発明的空気弁を取り付けることを可能にする。
例E3。 第1の角度(α)が、実質的に垂直である、任意の先行する例Eによる空気弁。
この解決策は、空気弁の頑健で空間効率のよい取付けを提供する、この空気弁が実質的に水平な廃水管に取り付けられることを可能にするという有利な効果を有する。この空気弁を用いると、余分な接続、余分な配管、または屈曲が、本質的に水平な廃水管に取り付けられる必要がなく、したがって、材料と設置時間との両方が節約される。
したがって、EP 0 867 569で開示された空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にする。
EP 0 867 569の従来技術の空気弁は、実質的に垂直な廃水管の上端での取付けを要求するが、従来技術の空気弁の屋外取付けは、垂直な排水管が建物の屋根を介して出ること、または要求される実質的に垂直な廃水管を入手するために実質的に水平な排水管の実質的に90度の屈曲の追加のいずれかを要求するはずである。対照的に、本発明のこの態様による空気弁は、有利なことに、実質的に水平な廃水管での発明的空気弁の取付けを可能にするので、建物の垂直な側壁を介して建物を出ることを可能にされ得る実質的に水平な廃水管に直接に発明的空気弁を取り付けることを可能にする。
例E4。
前記水路部分(180)は、水路部分壁を含み、前記水路部分壁は、前記水路部分(180)を形成するために弁座(140)の平面(B)に実質的に垂直な方向に延び、
平面(B)に対する法線に沿って弁座(140)の平面(B)から水路部分壁の端までの距離(L)は、前記水路部分(180)の水路部分長さ(L)を画定し、
弁座(140)は、前記空気弁入力(110)を取り囲み、前記空気弁入力(110)は、入口断面積を有し、
水路部分長さ(L)は、入口断面積の平方根の20%より長く、水路部分長さ(L)は、入口断面積の平方根の80%より短い
例E1~例E3のいずれかによる空気弁。
例E5。
前記水路部分(180)は、水路部分壁を含み、前記水路部分壁は、前記水路部分(180)を形成するために弁座(140)の平面(B)に実質的に垂直な方向に延び、
平面(B)に対する法線に沿って弁座(140)の平面(B)から水路部分壁の端までの距離(L)は、前記水路部分(180)の水路部分長さ(L)を画定し、
前記弁座(140)は、前記空気弁入力(110)を取り囲むためにリング形状にされ、前記リング形状の弁座(140)は、弁座半径を有し、
水路部分長さ(L)は、前記弁座半径の30%より長く、水路部分長さ(L)は、前記弁座半径の70%より短い
例E1~例E3のいずれかによる空気弁。
空気弁入力に取り付けられた水路部分を提供することによって(前記水路部分は、空気弁入口横断面積に関してある長さを有する)、試験は、空気弁が第2の状態にある時に、空気弁が取り付けられる環境からの周囲空気の最適の流れが受け取られ得ることを示した。したがって、空気弁が第2の状態にある時の空気のある種の要求される流れに関して、弁の寸法は、水路部分の長さを適合させることによって小さく保たれ、空間コストおよび材料コストを節約することができる。
例E6。 前記水路部分(180)がじょうご形状の開口(135)を有する、例E1~例E5のいずれかによる空気弁(1)。
水路部分のじょうご形状の開口は、空気弁が第2の状態にある時の、環境からハウジング本体へ、さらに廃水配管システムへの周囲空気の流れをさらに改善する。したがって、空気弁が第2の状態にある時の環境から廃水配管への空気のある種の要求される流れに関して、弁の寸法は、じょうごとして水路部分を成形することによって小さく保たれ、空間コストおよび材料コストを節約することができる。
例E7。
前記水路部分(180)は、内面(190)を有し、
前記可動弁部材(131)は、ヘッド部分(142)および突出要素(143)を含み、ヘッド部分(142)は、ハウジング本体(105)の内部で可動に配置され、突出要素(143)は、支持構造(155)内で摺動可能に配置され、支持構造(155)は、水路部分(180)内に配置され、
支持構造(155)は、水路部分(180)の内面(190)に取り付けられた少なくとも3つの支持部材(195)によって水路部分(180)内で位置決めされる
例E1~例E6のいずれかによる空気弁(1)。
空気弁の状態が変化する時に可動弁部材を支持し、案内するために少なくとも3つの支持部材を使用することによって、空気弁部分の構造に起因して、空気弁が第2の状態にある時の環境から空気弁への空気の最適の流れが、受け取られ、空気弁の頑健な構造が達成される。
空気弁の状態が変化する時に可動弁部材を支持し、案内するために少なくとも3つの支持部材を使用することによって、頑健で安定した構造が達成され、それと同時に、空気弁が第2の状態にある時の環境から空気弁への空気の流れ内に配置された構造要素に起因する気流に対する最小限の乱れが、達成される。
水路部分内に支持構造を位置決めするために3つの支持部材を使用することによって、空気弁が第2の状態にある時に空気弁が取り付けられる環境からの周囲空気の最適の流れが受け取られ得ると同時に、空気弁の頑健な構造が達成される。したがって、この態様によれば、空気弁が第2の状態にある時の空気のある種の要求される流れに関して、弁の寸法は小さく保たれ、空間コストおよび材料コストを節約することができる。さらに、3つの支持部材を使用することによって、空気弁の頑健な構造が受け取られ、位置決め構造はその位置に保たれ、弁部材を適切な形で支持する。
支持部材をある形で位置付けることによって、空気弁が第2の状態にある時の、空気弁が取り付けられる環境からの周囲空気の流れが受け取られ得る。3つの支持部材のうちの1つを方向Eに位置付けることによって、空気弁を通る空気のよい流れが達成される。
例E8。 支持部材(195)のうちの1つが方向(C)に配置され、方向(C)は、第1の平面(A)に垂直な方向にあり、支持部材(195)は、支持構造(155)から空気弁出力(120)に向かって延びる、例E1~例E7のいずれかによる空気弁(1)。
一態様によれば、試験は、空気弁が第2の状態にある時の、空気弁が取り付けられる環境からの周囲空気の最適の流れは、3つの支持部材のうちの1つを、支持部材から空気弁出力に向かって延びる方向(C)に配置することによって達成され得、方向(C)は、空気弁出力(120)の位置付けによって画定される仮想平面(A)に垂直な方向であることを示した。
例E9。 アダプタ部分(200)が弁出力(120)に取り付けられ、前記アダプタ部分(200)は、廃水管(5)に取り付けられるように配置される、例E1~例E8のいずれかによる空気弁(1)。
この解決策は、空気弁が第2の状態にある時に空気弁が取り付けられる環境からの周囲空気の最適の流れを提供する。この解決策は、空気弁の頑健な取付けを提供する。したがって、空気弁は、空気弁が取り付けられる廃水管を含む建物の壁に直接に頑健な形で取り付けられる。この構造は、空気弁の持続可能で頑健な取付けを提供する。さらに、取り付けられた空気弁は、環境を乱さない、空気弁の魅力的な設計を提供する。
例E10。 所定のしきい値が、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な圧力値より低い圧力値になるように選択され得る、例E1~例R9のいずれかによる空気弁。
この解決策は、廃水管内に生じる可能性がある低圧を等化し、これによって臭気が液体トラップ・シールから漏れることをも防ぐことによって、廃水配管システム内の液体トラップ・シールの完全性を保証するという有利な効果を有する。これは、管内の圧力が周囲圧力より低い時に、空気弁が、低圧を等化するために周囲空気が入ることを許し、したがって、液体トラップ・シール内の液体がそこから吸い出されることを防ぐからである。液体が液体トラップ・シールから吸い出される場合には、廃水管からの空気および下水ガスは、液体トラップ・シールが設置された部屋に自由に進むことを許されるはずである。
例E11。 所定のしきい値が、可動弁部材(131)の重量に対応する値である、例E1~例E10のいずれかによる空気弁(1)。
空気弁が、動作可能に取り付けられ、その結果、可動弁部材が垂直方向に移動可能になる時に、所定のしきい低圧値は、可動弁部材(131)の重量に対応する低圧値とすることができる。実際に、弁を開くのに必要な力は、それぞれ、可動弁部材の重量と、周囲圧力レベル(P1)を受ける可動弁部材の表面積と、廃水配管システム圧力レベル(P2)を受ける可動弁部材の表面積とに依存する可能性がある。空気弁の実施形態によれば、所定のしきい低圧値は、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な低圧値より低い圧力値になるように選択され得る。したがって、所定のしきい低圧値は、送水管システム(5)に結合された液体トラップ・シールの物理的寸法に依存して選択され得、所定のしきい低圧値は、関連する液体の密度に依存して選択され得る。液体トラップ・シール内の液体は、たとえば、水とすることができる。
例E12。 所定のしきい値が、150パスカル未満である、例E1~例E11のいずれかによる空気弁(1)。
空気弁の実施形態によれば、所定のしきい低圧値は、150パスカルまたは150パスカル未満になるように選択され得る。所定のしきい低圧値が150パスカルまたは150パスカル未満である空気弁の提供は、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な低圧値が、200パスカルから600パスカルまでの範囲内など、150パスカルより実質的に高い時に適切である可能性がある。したがって、たとえば、液体トラップ・シールから液体を吸い出すのに必要な低圧値が500Paであり、所定の低圧値が150パスカルである時には、有利なことに、350Paの安全マージンがある。
この解決策は、空気弁の頑健で空間効率のよい取付けを提供する、この空気弁が実質的に水平な廃水管に取り付けられることを可能にするという有利な効果を有する。この空気弁を用いると、余分な接続、余分な配管、または屈曲が、本質的に水平な廃水管に取り付けられる必要がなく、したがって、材料と設置時間との両方が節約される。
例E13。 所定のしきい値が、250パスカル未満である、例E1~例E7のいずれかに記載の空気弁(1)。
例E14。
前記廃水管(22)と
廃水管低圧を等化するための、先行する例E1~例E13のいずれかによる空気弁(1)と
を含む廃水配管システム。

Claims (15)

  1. 廃水配管システム(5)であって、
    液体トラップ・シール(25)を含むことのできる、下水管などの非垂直な廃水管(22)と、
    アダプタ(200)と、
    臭気が前記廃水配管システム(5)から漏れるのを防ぎながら、所定のしきい低圧値を超える廃水管低圧を等化する空気弁(1)と、を備え、
    前記空気弁(1)は、弁ハウジング(100)を有し、
    前記弁ハウジング(100)は、
    ハウジング本体(105)と、
    空気弁入力(110)と、
    空気弁出力(120)と、
    を含み、前記ハウジング本体(105)は、前記空気弁入力(110)と前記空気弁出力(120)との間に位置決めされ、前記ハウジング本体(105)は、前記空気弁入力(110)を前記空気弁出力(120)に流体的に接続する水路を形成し、
    前記弁ハウジング(100)は、
    前記空気弁入力(110)に取り付けられた第1の水路部分(180)と、
    前記空気弁入力(110)に配置され、前記第1の水路部分(180)から前記ハウジング本体(105)への入口を囲む弁座(140)と、
    前記ハウジング本体(105)の内部に可動に配置された可動弁部材(131)と、
    をさらに含み、前記可動弁部材(131)は、前記第1の水路部分(180)および前記弁座(140)に面する弁部材表面(133)を有し、
    前記空気弁(1)は、動作中に、周囲の第1の圧力レベル(P1)と廃水配管システムの第2の圧力レベル(P2)との間の圧力差(ΔP)に依存して第1の状態と第2の状態との間で切り替わることができ、
    前記可動弁部材(131)は、前記臭気が前記ハウジング本体(105)から出るのを防ぐために前記空気弁(1)が前記第1の状態にある時に前記弁座(140)に密閉的に乗るように適合され、
    前記可動弁部材(131)は、前記弁(1)が前記第2の状態にある時に前記ハウジング本体(105)内で前記弁座(140)から離れて位置決めされ、前記圧力差(ΔP)が前記所定のしきい低圧値を超える時に廃水管低圧を等化するために周囲空気が前記ハウジング本体(105)に入ることを許すように適合され、
    前記空気弁出力(120)の横断面は、前記空気弁(1)が前記第2の状態にある時に、前記周囲空気が第1の仮想平面(A)を通って前記廃水管(22)に向かって流れるようにするために、前記第1の仮想平面(A)を形成し、
    前記弁座(140)は、第2の仮想平面(B)を画定し、
    前記第1の仮想平面(A)は、前記第2の仮想平面(B)に対して第1の角度(α)に配置され、前記第1の角度(α)は、45度から135度までの範囲内の値を有し、
    前記空気弁出力(120)は、前記空気弁(1)が建物(10)の垂直壁(26)の外側に取り付けられるようにするために、前記非垂直な廃水管(22)の端部(22A)に前記アダプタ(200)を介して接続される、廃水配管システム(5)。
  2. 前記アダプタ(200)は、前記空気弁(1)が前記第2の状態にある時に、前記周囲空気が前記第1の仮想平面(A、A’)に垂直な出力平均流れ方向で前記アダプタを介して前記非垂直な廃水管(22)内に流れるように成形される、請求項1に記載の廃水配管システム(5)。
  3. 前記空気弁(1)および前記アダプタ(200)は、前記空気弁(1)が前記第2の状態にある時に、
    前記周囲空気が、前記空気弁入力(110)を介して前記空気弁(1)内に入力平均流れ方向(MC)で流れ、その後、
    前記周囲空気が、前記出力平均流れ方向(MA)で前記非垂直な廃水管(22)に入るために前記空気弁(1)を介し、前記アダプタ(200)を介して流れ、
    平均流れ方向の変化を与え、平均流れ方向の前記変化は、180度未満であり、平均流れ方向の前記変化は、前記入力平均流れ方向と前記出力平均流れ方向との間の角度差である
    ように成形され、組み立てられる、請求項2に記載の廃水配管システム(5)。
  4. 平均流れ方向の前記変化は、180度未満である、請求項3に記載の廃水配管システム(5)。
  5. 平均流れ方向の前記変化は、135度未満である、請求項3に記載の廃水配管システム(5)。
  6. 平均流れ方向の前記変化は、45度以上である、請求項3に記載の廃水配管システム(5)。
  7. 前記非垂直な廃水管(22)は、平行な対向する内側側壁に沿った伸長方向(E22)を有し、
    前記空気弁出力(120)は、前記弁座(140)の前記平面(B)が前記伸長方向(E22)に対して所定の角度(w)に配置され、前記所定の角度(w)が、-45度から+45度の間の範囲内の値を有するようにするために、前記アダプタ(200)を介して前記非垂直な廃水管(22)の前記端部に接続される、請求項1から6のいずれかに記載の廃水配管システム(5)。
  8. 前記非垂直な廃水管(22)は、建物の下階生活空間の天井(27)と前記廃水管(22)に接続された複数の廃水ジェネレータ(21)を担持することができる床構造(20)との間を延びる、請求項1から7のいずれかに記載の廃水配管システム(5)。
  9. 前記廃水管(22)に入る廃水が、重力(FG)に起因して、前記非垂直な廃水管(22)が接続される廃水導管(23)に向かって流れ、これによって、廃水出口(24)に廃水を送ることを可能にするようになるように、前記非垂直な廃水管(22)は、水平方向(x)に対して傾斜角(v)に配置される、請求項1から8のいずれかに記載の廃水配管システム(5)。
  10. 前記傾斜角(v)は、10度未満である、請求項に記載の廃水配管システム(5)。
  11. 前記傾斜角(v)は、5.7度未満である、請求項9又は10に記載の廃水配管システム(5)。
  12. 前記非垂直な廃水管の端部(22A)は、内部管表面を有し、
    前記アダプタ(200)は、前記管の端部(22A)に挿入され、前記廃水管(22)の内部に取り付けられる突出部分(200A)を有する、請求項1から11のいずれかに記載の廃水配管システム(5)。
  13. 前記非垂直な廃水管(22)は、外部管表面を有し、
    前記アダプタ(200)は、前記外部管表面を取り囲むように適合され、前記外部管表面の少なくとも一部に取り付けられるように適合された突出部分(200A)を有する、請求項1から12のいずれかに記載の廃水配管システム(5)。
  14. 臭気が前記廃水配管システム(5)から漏れるのを防ぐために、少なくとも1つの密閉する要素は、前記アダプタの前記突出部分(200A)と前記非垂直な廃水管の端部(22A)との間に設けられる、請求項12又は13に記載の廃水配管システム(5)。
  15. 管(22)を含む配管システム(5)内の所定のしきい低圧値を超える管低圧を等化する空気弁(1)であって、
    弁ハウジング(100)を有し、
    前記弁ハウジング(100)は、
    ハウジング本体(105)と、
    弁入力(110)と、
    前記管(22)への接続のための弁出力(120)と、
    を含み、前記ハウジング本体(105)は、前記弁入力(110)と前記弁出力(120)との間に位置決めされ、前記ハウジング本体(105)は、前記弁入力(110)を前記弁出力(120)に流体的に接続する水路を形成し、
    前記弁ハウジング(100)は、
    前記弁入力(110)に取り付けられた第1の水路部分(180)と、
    前記弁入力(110)に配置され、前記第1の水路部分(180)から前記ハウジング本体(105)への入口を囲む弁座(140)と、
    前記ハウジング本体(105)の内部に可動に配置された可動弁部材(131)と、
    をさらに含み、前記可動弁部材(131)は、前記第1の水路部分(180)および前記弁座(140)に面する弁部材表面(133)を有し、
    前記弁(1)は、動作中に、周囲の第1の圧力レベル(P1)と配管システムの第2の圧力レベル(P2)との間の圧力差(ΔP)に依存して第1の状態と第2の状態との間で切り替わることができ、
    前記可動弁部材(131)は、前記弁(1)が前記第1の状態にある時に前記弁座(140)に密閉的に乗るように適合され、
    前記可動弁部材(131)は、前記弁(1)が前記第2の状態にある時に前記ハウジング本体(105)内で前記弁座(140)から離れて位置決めされ、前記圧力差(ΔP)が前記所定のしきい低圧値を超える時に管低圧を等化するために周囲空気が前記ハウジング本体(105)に入ることを許すように適合され、
    前記空気弁出力(120)の横断面は、前記弁(1)が前記第2の状態にある時に、前記周囲空気が第1の仮想平面(A)を通って前記管(22)に向かって流れるようにするために、前記第1の仮想平面(A)を形成し、
    前記弁座(140)は、第2の仮想平面(B)を画定し、
    前記第1の仮想平面(A)は、前記第2の仮想平面(B)に対して第1の角度(α)に配置され、前記第1の角度(α)は、45度から135度までの範囲内の値を有し、
    A)前記所定のしきい低圧値は、所定の下水管低圧値であり、
    B)前記弁は、空気、下水ガス、および臭気が液体トラップ・シール(25)を含むことのできる非垂直な下水管(22)を含む下水配管システム(5)から漏れるのを防ぎながら、前記所定の下水管低圧値を超える下水管低圧を等化するように適合された空気弁(1)であり、
    C)前記弁出力は、前記非垂直な下水管(22)への接続のための空気弁出力(120)であり、
    D)動作中の前記空気弁(1)が、前記周囲の第1の圧力レベル(P1)と前記下水配管システムの第2の圧力レベル(P2)との間の圧力差(ΔP)に依存して前記第1の状態と前記第2の状態との間で切り替わることができるようにするために、前記第2の圧力レベル(P2)は、下水配管システムの第2の圧力レベル(P2)であり、
    D1)前記可動弁部材(131)は、空気、下水ガス、および臭気が前記ハウジング本体(105)を介して前記下水配管システム(5)から出るのを防ぐために、前記空気弁(1)が前記第1の状態にある時に前記弁座(140)に密閉的に乗るように適合され、
    D2)前記可動弁部材(131)は、前記空気弁(1)が前記第2の状態にある時に前記ハウジング本体(105)内で前記弁座(140)から離れて位置決めされ、前記圧力差(ΔP)が前記所定の下水管低圧値を超える時に下水管低圧を等化するために周囲空気が前記ハウジング本体(105)に入ることを許すように適合され、
    E)前記空気弁出力(120)は、前記空気弁(1)が建物(10)の垂直壁(26)の外側に取り付け可能になるようにするために、前記非垂直な下水管(22)の端部(22A)にアダプタ(200)を介して解放可能な形で接続可能である、空気弁(1)。
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