JP2000242017A - 電子写真感光体およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体およびそれを用いた画像形成装置

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JP2000242017A
JP2000242017A JP3912699A JP3912699A JP2000242017A JP 2000242017 A JP2000242017 A JP 2000242017A JP 3912699 A JP3912699 A JP 3912699A JP 3912699 A JP3912699 A JP 3912699A JP 2000242017 A JP2000242017 A JP 2000242017A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰返し使用時の残留電位の上昇および画像欠
陥の発生を抑制する。 【解決手段】 感光体1は導電性支持体2上に下引き層
3および感光層4を備える。下引き層3は無機顔料と結
着樹脂としての硬化性樹脂とを含有し、結着樹脂に対す
る無機顔料の体積比率は0.3〜1.0で、その膜厚は
2.0μm以下である。無機顔料の平均粒径は0.1μ
m以下である。無機顔料は、酸化チタン、酸化亜鉛また
は硫酸バリウムが好ましく、特に表面が未処理の酸化チ
タンまたは酸化亜鉛、表面処理が施された酸化チタンが
好ましい。硬化性樹脂は、特定の混合樹脂が好ましい。
感光層4はフタロシアニンを含有し、特に特定のX線回
折スペクトル結晶型オキソチタニルフタロシアニン、τ
型またはX型の無金属フタロシアニンが好ましい。ま
た、感光層4はトリスアゾ顔料を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性を有する支
持体上に下引き層と感光層とをこの順番に形成した電子
写真感光体およびそれを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されている電子写真感光体
(以下、単に「感光体」ともいう)として、導電性を有
する支持体と感光層との間に下引き層を設けた構成があ
る。下引き層は、支持体からのキャリア注入の発生を抑
制し、表面電荷の微視的な消失または減少による画像欠
陥の発生を防止するために、また支持体表面の欠陥の被
覆、支持体の導電性改善、感光層の接着性向上および感
光層の塗布性改善などを目的として設けられる。
【0003】下引き層は、樹脂単独または結着樹脂に無
機顔料を含有して構成される。樹脂単独の下引き層に用
いられる樹脂材料としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル、アルキド樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂、
ポリビニルブチラール、ポリアミド、これらの繰返し単
位のうち2以上を含む共重合体樹脂、カゼイン、ゼラチ
ン、ポリビニルアルコール、エチルセルロース樹脂およ
び水溶性ポリビニルアセタールが挙げられる。しかし、
このような下引き層を備える感光体は、繰返し使用時の
残留電位の上昇や画像欠陥の発生の点で問題がある。
【0004】一方、上述したような問題を抑制するため
に、結着樹脂に無機顔料を含有して下引き層が形成され
る。このような下引き層に関して、特開昭55−250
30ではAg、Cu、NiおよびCなどを含有し、特開
昭56−52757では表面未処理の酸化チタンを含有
し、特開昭59−93453および特開平2−1811
58ではアルミナ表面処理を施した酸化チタンを含有
し、特開平4−172362ではチタネート系カップリ
ング剤で表面処理を施した金属酸化物を含有し、特開平
4−229872ではシラン化合物で表面処理を施した
金属酸化物を含有している。また、特許番号第2575
129では酸化チタンと結着樹脂との比率を選択し、特
開平6−282086および特開平8−29999では
さらにフタロシアニンを含有した感光層と組合せてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、結着樹脂に無
機顔料を含有した下引き層を備える従来技術の感光体で
は、結着樹脂と無機顔料の組合せ、結着樹脂と無機顔料
の比率および感光体の構成などが未だ適切ではなく、繰
返し使用時の残留電位の上昇や画像欠陥の発生を充分に
抑制できず、充分な感光特性が得られていない。
【0006】本発明の目的は、繰返し使用時の残留電位
の上昇や画像欠陥の発生を充分に抑制することができる
電子写真感光体およびそれを用いた画像形成装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性支持体
上に下引き層と感光層とがこの順番に形成された電子写
真感光体において、前記下引き層は無機顔料と硬化性樹
脂で実現される結着樹脂とを含有し、前記下引き層中の
結着樹脂(R)に対する無機顔料(P)の体積比率(P
/R)は、0.3以上1.0以下の範囲に選ばれること
を特徴とする電子写真感光体である。
【0008】本発明に従えば、導電性支持体上に、硬化
性樹脂で実現される結着樹脂と無機顔料との体積比率を
上述のように最適化した下引き層を設け、該下引き層上
に感光層を設けて感光体を構成することによって、繰返
し使用時の残留電位の上昇や画像欠陥の発生を充分に抑
制することができる。
【0009】また本発明は、前記無機顔料の平均粒径
は、0.1μm以下の範囲に選ばれることを特徴とす
る。
【0010】本発明に従えば、無機顔料の平均粒径を上
述のように最適化することによって、画像欠陥の発生を
抑制できるとともに、下引き層塗工液において高い分散
性が得られ、高い保存安定性が得られる。
【0011】また本発明は、前記無機顔料は、酸化チタ
ン、酸化亜鉛および硫酸バリウムのうちのいずれかであ
ることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、無機顔料として酸化チタ
ン、酸化亜鉛および硫酸バリウムのうちのいずれかを含
有した下引き層を設けることによって、感光体の繰返し
使用時の残留電位の上昇や画像欠陥の発生を充分に抑制
することができる。
【0013】また本発明は、前記酸化チタンおよび酸化
亜鉛は、表面未処理であることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、無機顔料として表面未処
理の酸化チタンまたは表面未処理の酸化亜鉛を含有した
下引き層を設けることによって、感光体の繰返し使用時
の残留電位の上昇や画像欠陥の発生を充分に抑制するこ
とができる。
【0015】また本発明は、表面未処理の前記酸化チタ
ンは、純度が99.0重量%以上であることを特徴とす
る。
【0016】本発明に従えば、無機顔料としての表面未
処理の酸化チタンの純度を上述のように最適化すること
によって、画像欠陥の発生をさらに充分に抑制すること
ができる。
【0017】また本発明は、表面未処理の前記酸化亜鉛
は、純度が99.5重量%以上であることを特徴とす
る。
【0018】本発明に従えば、無機顔料としての表面未
処理の酸化亜鉛の純度を上述のように最適化することに
よって、感光体の繰返し使用時の残留電位の上昇や画像
欠陥の発生をさらに充分に抑制することができる。
【0019】また本発明は、前記酸化チタンは、表面処
理されていることを特徴とする。本発明に従えば、無機
顔料として表面処理が施されている酸化チタンを含有し
た下引き層を設けることによって、感光体の繰返し使用
時の残留電位の上昇や画像欠陥の発生を充分に抑制でき
るとともに、下引き層用塗工液において優れた保存安定
性が得られる。
【0020】また本発明は、表面処理された酸化チタン
は、アルミナで表面処理されていることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、無機顔料としてアルミナ
で表面処理された酸化チタンを用いることによって、感
光体の繰返し使用時の残留電位の上昇や画像欠陥の発生
を充分に抑制できるとともに、下引き層用塗工液におい
て優れた保存安定性が得られる。
【0022】また本発明は、アルミナで表面処理された
前記酸化チタンは、酸化チタン成分が95重量%以上で
あることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、無機顔料としてのアルミ
ナで表面処理された酸化チタンの、酸化チタン成分を上
述のように最適化することによって、感光体の繰返し使
用時の残留電位の上昇や画像欠陥の発生をさらに充分に
抑制でき、かつ下引き層用塗工液においてさらに優れた
保存安定性が得られる。
【0024】また本発明は、前記硬化性樹脂は、(a)
アルキド樹脂とメラミン樹脂の混合物、(b)アクリル
樹脂とメラミン樹脂の混合物、(c)アルキド樹脂とメ
ラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物および(d)アクリ
ル樹脂とメラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物のうちの
いずれかであることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、結着樹脂として(a)〜
(d)の硬化性樹脂を含有した下引き層を設けることに
よって、感光体の繰返し使用時の残留電位の上昇や画像
欠陥の発生を充分に抑制することができる。特に、エポ
キシ樹脂を混合することによって、下引き層の接着性が
向上する。
【0026】また本発明は、前記感光層は、フタロシア
ニンを含有することを特徴とする。本発明に従えば、フ
タロシアニンを含有した感光層を設けることによって、
感光体の繰返し使用時の残留電位の上昇や画像欠陥の発
生を充分に抑制することができる。
【0027】また本発明は、前記フタロシアニンは、
(a)X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ
±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要なピークを示し、9.4°と9.6°との重
なったピーク束が最大のピーク強度を示し、かつ27.
2°のピークが第2のピーク強度を示す結晶型オキソチ
タニルフタロシアニン、(b)X線回折スペクトルにお
いてブラッグ角(2θ±0.2°)9.5°,9.7
°,11.7°,15.0°,23.5°,24.1°
および27.3°に主要なピークを示す結晶型オキソチ
タニルフタロシアニンおよび(c)X線回折スペクトル
においてブラッグ角(2θ±0.2°)9.0°,1
4.2°,23.9°および27.1°に主要なピーク
を示す結晶型オキソチタニルフタロシアニンのうちのい
ずれかであることを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、(a)〜(c)のX線回
折スペクトルを有する結晶型オキソチタニルフタロシア
ニンを含有した感光層を設けることによって、感光体の
繰返し使用時の残留電位の上昇や画像欠陥の発生をさら
に充分に抑制することができる。
【0029】また本発明は、前記フタロシアニンは、τ
型またはX型の無金属フタロシアニンであることを特徴
とする。
【0030】本発明に従えば、τ型またはX型の無金属
フタロシアニンを含有した感光層を設けることによって
も、感光体の繰返し使用時の残留電位の上昇や画像欠陥
の発生をさらに充分に抑制することができる。
【0031】また本発明は、前記感光層は、トリスアゾ
顔料を含有することを特徴とする。本発明に従えば、ト
リスアゾ顔料を含有した感光層を設けることによって
も、感光体の繰返し使用時の残留電位の上昇や画像欠陥
の発生をさらに充分に抑制することができる。
【0032】また本発明は、導電性支持体上に下引き層
と感光層とがこの順番に形成された電子写真感光体を備
える画像形成装置において、前記電子写真感光体は、上
述のうちのいずれか1つに記載の電子写真感光体である
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0033】本発明に従えば、上述したような感光体を
設けることによって、画像形成装置において、感光体の
繰返し使用時の残留電位の上昇や画像欠陥の発生を充分
に抑制して高品位な画像を形成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある電子写真感光体1を示す断面図である。感光体1
は、導電性を有する支持体2の上に少なくとも下引き層
3と感光層4をこの順番に設けて構成される。図1の感
光層4は電荷発生層5と電荷輸送層6を積層した機能分
離型であるが、感光層4は電荷発生機能と電荷輸送機能
を兼ね備えた単一層型であっても構わない。また、感光
層4の上に表面保護層を設けても構わない。
【0035】支持体1としては、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、銅、亜鉛、ニッケル、ステンレスおよびチ
タンなどの金属製ドラムが挙げられる。また、上記金属
から成るシート、ポリエチレンテレフタレート、フェノ
ール樹脂、ナイロンおよびポリスチレンなどの高分子樹
脂から成るシート、ガラス板、および硬質紙などの上に
金属箔をラミネートしてまたは金属を蒸着して導電処理
を施したドラム、シートおよびシームレスベルトが挙げ
られる。さらに、上記金属シート、高分子樹脂シート、
ガラス板および硬質紙などの上に酸化チタン、酸化錫、
酸化インジウムおよびカーボンブラッグなどの導電性物
質を適当な結着樹脂とともに塗布して導電処理を施した
ドラム、シートおよびシームレスベルトが挙げられる。
【0036】下引き層3には、結着樹脂(R)としての
硬化性樹脂と無機顔料(P)とが含有される。繰返し使
用時の残留電位の上昇および画像欠陥の発生を抑制する
上で、結着樹脂(R)に対する無機顔料(P)の体積比
率(P/R)は0.3以上1.0以下の範囲に選ばれ、
かつ下引き層3の膜厚は2.0μm以下の範囲に選ばれ
る。
【0037】特に、結着樹脂(R)中での無機顔料
(P)の分散性を考慮して、無機顔料の平均粒径を1μ
m以下の範囲に選ぶことが好ましい。
【0038】下引き層3の結着樹脂(R)としては、生
産性を考慮して熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
このような樹脂としては、たとえばアクリル樹脂、アル
キド樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリアミド、ポリエス
テル、マレイン酸樹脂、イソシアネート樹脂およびシリ
コン樹脂などの3次元網目構造を形成する樹脂が挙げら
れるが、特に(a)アルキド樹脂とメラミン樹脂の混合
物、(b)アクリル樹脂とメラミン樹脂の混合物、
(c)アルキド樹脂とメラミン樹脂とエポキシ樹脂の混
合物および(d)アクリル樹脂とメラミン樹脂とエポキ
シ樹脂の混合物のうちのいずれかを用いることが好まし
い。
【0039】下引き層3の無機顔料(P)としては、酸
化チタン、酸化錫、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、酸化アンチモン、酸化イン
ジウムおよび酸化ジルコニウムなどが挙げられるが、特
に酸化チタン、酸化亜鉛および硫酸バリウムのうちのい
ずれかが好ましい。また特に、表面未処理の酸化チタ
ン、表面処理された酸化チタン、表面未処理の酸化亜鉛
が好ましい。
【0040】なお、表面未処理の無機顔料(P)を用い
る場合、その純度を99重量%以上に選ぶことが好まし
い。また、表面処理としては、アルミナやシリカなどの
無機化合物またはステアリン酸などの有機化合物による
表面処理が挙げられる。
【0041】下引き層用塗布液は、ボールミル、サンド
ミル、アトライタ、振動ミル、コロイドミルおよび超音
波分散機などを用いて分散され、また浸漬法、スプレー
法、ビード法およびノズル法などの一般的な塗布方法で
下引き層3が形成される。
【0042】下引き層3の上に形成される感光層4の構
造としては、上述したように電荷発生層5と電荷輸送層
6との2層から成る機能分離型およびこれらの機能を単
一層で実現した単一層型のいずれであっても構わない。
【0043】機能分離型の感光層4では、たとえば下引
き層3の上に電荷発生層5が形成される。電荷発生層5
には電荷発生物質としてフタロシアニンが含有される。
フタロシアニンとしては、(a)X線回折スペクトルに
おいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)7.3°,9.
4°,9.6°,11.6°,13.3°,17.9
°,24.1°および27.2°に主要なピークを示
し、9.4°と9.6°との重なったピーク束が最大の
ピーク強度を示し、かつ27.2°のピークが第2のピ
ーク強度を示す図2に示されるような結晶型オキソチタ
ニルフタロシアニン、(b)X線回折スペクトルにおい
て、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.5°,9.7
°,11.7°,15.0°,23.5°,24.1°
および27.3°に主要なピークを示す図3に示される
ような結晶型オキソチタニルフタロシアニンおよび
(c)X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ
±0.2°)9.0°,14.2°,23.9°および
27.1°に主要なピークを示す図4に示されるような
結晶型オキソチタニルフタロシアニンのうちのいずれか
を用いることが好ましい。また、フタロシアニンとして
は、τ型またはX型の無金属フタロシアニンを用いるこ
とが好ましい。
【0044】なお、電荷発生物質としては、前記フタロ
シアニンの他に、クロロダイアンブルーなどのビスアゾ
系化合物、ジブロモアンサンスロンなどの多環キノン系
化合物、ペリレン系化合物、キナクリドン系化合物およ
びアズレニウム塩系化合物などを1種もしくは2種以上
併用しても構わない。
【0045】電荷発生層5の作成方法としては、電荷発
生物質を真空蒸着することによって形成する方法および
結着樹脂溶液中に電荷発生物質を分散し塗布して成膜す
る方法などがあるが、一般に後者の塗布方法が好まし
い。塗布方法によって電荷発生層5を作成する場合、結
着樹脂溶液中へ電荷発生物質を混合し分散する方法およ
び塗布する方法としては、下引き層と同様の方法を採用
することができる。
【0046】電荷発生層用の結着樹脂としては、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン、
アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート、フ
ェノキシ樹脂、ブチラール樹脂および2以上の繰返し単
位を含む共重合体樹脂などの絶縁性樹脂が挙げられる。
2以上の繰返し単位を含む共重合体樹脂としては、たと
えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体樹脂が挙げられる。電荷発生
層用の結着樹脂は、これらの絶縁性樹脂に限定されるも
のではなく、一般的な樹脂を単独あるいは2種以上混合
して使用することができる。
【0047】電荷発生層用結着樹脂を溶解する溶媒とし
ては、たとえば塩化メチレンおよび2塩化エタンなどの
ハロゲン化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトンお
よびシクロヘキサンなどのケトン類、酢酸エチルおよび
酢酸ブチルなどのエステル類、テトラヒドロフランおよ
びジオキサンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエンお
よびキシレンなどの芳香族炭化水素類、およびN,N−
ジメチルホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトア
ミドなどの非プロトン性極性溶媒を用いることができ
る。
【0048】電荷発生層5の膜厚は、0.05μm以上
5μm以下の範囲、特に0.1μm以上1μm以下の範
囲に選ぶことが好ましい。
【0049】機能分離型の感光層4において、電荷発生
層5の上には電荷輸送層6が設けられる。電荷輸送層6
の作成方法としては、下引き層3と同様の方法が用いら
れ、結着樹脂溶液中に電荷輸送物質を溶解させた電荷輸
送用塗布液を作成し、これを塗布して成膜する方法が一
般的である。電荷輸送物質としては、ヒドラゾン系化合
物、ピラゾリン系化合物、トリフェニルアミン系化合
物、トリフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合
物、オキサジアゾール系化合物およびエナミン系化合物
などが知られており、これらを1種もしくは2種以上併
用することができる。電荷輸送層用の結着樹脂として
は、前記電荷発生層用の結着樹脂を1種もしくは2種以
上混合して使用することができる。電荷輸送層6の膜厚
は、5μm以上50μm以下の範囲、特に10μm以上
40μm以下の範囲に選ぶことが好ましい。
【0050】単一層構造の感光層4の膜厚は、5μm以
上50μm以下の範囲、特に10μm以上40μm以下
の範囲に選ぶことが好ましい。
【0051】また、感度の向上、残留電位の低減および
繰返し使用時の疲労低減などを目的として、感光層4に
1種以上の電子受容性物質を添加しても構わない。電子
受容性物質としては、たとえばパラベンゾキノン、クロ
ラニル、テトラクロロ1,2−ベンゾキノン、ハイドロ
キノン、2,6−ジメチルベンゾキノン、メチル1,4
−ベンゾキノン、α−ナフトキノンおよびβ−ナフトキ
ノンなどのキノン系化合物、2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン、1,3,6,8−テトラニトロカル
バゾール、p−ニトロベンゾフェノン、2,4,5,7
−テトラニトロ−9−フルオレノンおよび2−ニトロフ
ルオレノンなどのニトロ化合物、およびテトラシアノエ
チレン、7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、
4−(p−ニトロベンゾイルオキシ)−2′,2′−ジ
シアノビニルベンゼンおよび4−(m−ニトロベンゾイ
ルオキシ)−2′,2′−ジシアノビニルベンゼンなど
のシアノ化合物を挙げることができる。これらの電子受
容性物質のうち、フルオレノン系、キノン系化合物、お
よびCl、CNおよびNO2などの電子吸引性の置換基
を有するベンゼン誘導体が特に好ましい。
【0052】また、安息香酸、スチルベン化合物やその
誘導体、およびトリアゾール化合物、イミダゾール化合
物、オキサジアゾール化合物、チアゾール化合物および
その誘導体などの含窒素化合物類などの紫外線吸収剤や
酸化防止剤を感光層4に添加しても構わない。
【0053】また、必要に応じて、二塩基酸エステル、
脂肪酸エステル、リン酸エステル、フタル酸エステルお
よび塩素化パラフィンなどの可塑剤やシリコン樹脂など
のレベリング剤を感光層4に混合して、加工性および可
撓性を付与し、機械的物性を改良しても構わない。
【0054】さらに、必要であれば、感光層4の表面を
保護するために保護層を設けても構わない。表面保護層
としては、熱可塑性樹脂、光または熱硬化性樹脂を用い
ることができる。また、表面保護層中に、前記紫外線吸
収剤、酸化防止剤、金属酸化物などの無機材料、有機金
属化合物、電子受容性物質、可塑剤およびレベリング剤
などを含有させても構わない。
【0055】なお、上述したような電子写真感光体1を
備える画像形成装置も本発明の範囲に属するものであ
る。
【0056】以下、本発明を実施例によって説明する
が、これにより本発明の態様が限定されるものではな
い。
【0057】(実施例1)直径65mm、長さ332m
mのアルミニウム製のドラム形状の支持体2の上に、ペ
イントシェーカで10時間分散処理した下記組成の下引
き層塗工液を浸漬塗工し、130℃で20分間乾燥し
て、膜厚1μmの下引き層3を形成した。下引き層塗工
液において、酸化チタン(無機顔料)の比重は4.2で
あり、アルキド樹脂およびメラミン樹脂(結着樹脂)の
比重は1.3であり、酸化チタン(P)/結着樹脂
(R)は、体積比で、0.50/1.00である。また
酸化チタンPT−101の平均粒径は0.07μmであ
り、純度は99.96重量%である。
【0058】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101(石原産業社製) 64.6重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0059】次に、下引き層3の上に、ペイントシェー
カで2時間分散処理した下記組成の電荷発生層塗工液を
浸漬塗工し、120℃で10分間乾燥して、膜厚0.3
μmの電荷発生層5を形成した。
【0060】 [電荷発生層塗工液] 結晶型オキソチタニルフタロシアニン 2重量部 ポリビニルブチラール BX−1(積水化学社製) 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部
【0061】実施例1で用いた結晶型オキソチタニルフ
タロシアニンをCuKα=1.54050ÅをX線源と
して、θ/2θスキャン法で回折スペクトルを測定した
ところ、図2のようなX線回折スペクトルが得られた。
図2から、この結晶型オキソチタニルフタロシアニン
は、ブラッグ角(2θ±0.2°)7.3°,9.4
°,9.6°,11.6°,13.3°,17.9°,
24.1°および27.2°に主要な回折ピークを示
し、特に9.4°と9.6°の重なったピーク束が最大
ピーク強度を示し、かつ27.2°のピークが第2のピ
ーク強度を示すことが判る。
【0062】次に、電荷発生層5の上に、撹拌・溶解処
理した下記組成の電荷輸送層塗工液を浸漬塗工し、12
0℃で20分間乾燥して、膜厚20μmの電荷輸送層6
を形成し、感光体1を得た。
【0063】 [電荷輸送層塗工液] 下記構造式(I)の電荷輸送物質 8重量部
【0064】
【化1】
【0065】 ポリカーボネート K1300(帝人化成社製) 10重量部 シリコンオイル KF50(信越化学社製) 0.002重量部 ジクロロメタン 120重量部
【0066】(比較例1)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタンの比重は4.2であり、アルキド樹脂およびメ
ラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
0.20/1.00である。
【0067】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101(石原産業社製) 25.8重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0068】(実施例2)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタンの比重は4.2であり、アルキド樹脂およびメ
ラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
0.30/1.00である。
【0069】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101(石原産業社製) 38.8重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0070】(実施例3)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタンの比重は4.2であり、アルキド樹脂およびメ
ラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
1.00/1.00である。
【0071】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101(石原産業社製) 129.2重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0072】(比較例2)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタンの比重は4.2であり、アルキド樹脂およびメ
ラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
2.00/1.00である。
【0073】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101(石原産業社製) 258.5重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0074】(実施例4)実施例1で作成した感光体1
の下引き層3の膜厚を0.5μmに代えた以外は、実施
例1と同様にして感光体1を作成した。
【0075】(実施例5)実施例1で作成した感光体1
の下引き層3の膜厚を1.5μmに代えた以外は、実施
例1と同様にして感光体1を作成した。
【0076】(実施例6)実施例1で作成した感光体1
の下引き層3の膜厚を2.0μmに代えた以外は、実施
例1と同様にして感光体1を作成した。
【0077】(比較例3)実施例1で作成した感光体1
の下引き層3の膜厚を3.0μmに代えた以外は、実施
例1と同様にして感光体1を作成した。
【0078】(比較例4)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタンの比重は4.2であり、アルコール可溶性ナイ
ロン樹脂の比重は1.12であり、酸化チタン/アルコ
ール可溶性ナイロン樹脂は、体積比で、0.50/1.
00である。実施例1で使用したアルキド樹脂およびメ
ラミン樹脂は硬化性樹脂であるのに対して、比較例4で
使用したアルコール可溶性ナイロン樹脂は可塑性樹脂で
ある。
【0079】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101(石原産業社製) 64.6重量部 アルコール可溶性ナイロン樹脂 CM8000(東レ社製) 34.5重量部 メタノール 540重量部 1,2−ジクロロエタン 1010重量部
【0080】(実施例7)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタンの比重は4.2であり、アルキド樹脂およびメ
ラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
0.50/1.00である。実施例1で使用した酸化チ
タンPT−101の平均粒径は0.07μmであるのに
対して、実施例7で使用した酸化チタンCR−ELの平
均粒径は0.25μmである。また、酸化チタンCR−
ELの純度は99.97重量%である。
【0081】 [下引き層塗工液] 酸化チタン CR−EL(石原産業社製) 64.6重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0082】(実施例8)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタンの比重は3.9であり、アルキド樹脂およびメ
ラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
0.50/1.00である。実施例1で使用した酸化チ
タンPT−101の純度は99.96重量%であるのに
対して、実施例8で使用した酸化チタンTA−300の
純度は99重量%である。なお、TA−300の純度は
98重量%であるが、純水で洗浄することによって純度
を99重量%として使用した。また、酸化チタンTA−
300の平均粒径は、0.57μmである。
【0083】 [下引き層塗工液] 酸化チタン(純水洗浄品) TA−300(富士チタン工業社製) 60.0重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0084】(実施例9)実施例1で作成した下引き層
塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様に
して感光体1を作成した。下引き層塗工液において、酸
化チタンの比重は3.9であり、アルキド樹脂およびメ
ラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
0.50/1.00である。実施例1で使用した酸化チ
タンPT−101の純度は99.96重量%であるのに
対して、実施例9で使用した酸化チタンTA−300の
純度は98重量%である。
【0085】 [下引き層塗工液] 酸化チタン TA−300(富士チタン工業社製) 60.0重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0086】(実施例10)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタンの比重は4.2であり、アルキド樹脂および
メラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
0.50/1.00である。実施例10で使用した酸化
チタンPT−101Aとは、実施例1で使用した酸化チ
タンPT−101をアルミナ表面処理して、酸化チタン
成分を98重量%としたものである。
【0087】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101A(石原産業社製) 64.6重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0088】(実施例11)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタンの比重は4.2であり、アルキド樹脂および
メラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
0.50/1.00である。実施例11で使用した酸化
チタンPT−101Bとは、実施例1で使用した酸化チ
タンPT−101をアルミナ表面処理して、酸化チタン
成分を95重量%としたものである。
【0089】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101B(石原産業社製) 64.6重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0090】(実施例12)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタンの比重は4.2であり、アルキド樹脂および
メラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
0.50/1.00である。実施例12で使用した酸化
チタンPT−101Cとは、実施例1で使用した酸化チ
タンPT−101をアルミナ表面処理して、酸化チタン
成分を90重量%としたものである。
【0091】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101C(石原産業社製) 64.6重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0092】(実施例13)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化亜鉛(P)の比重は5.6であり、アルキド樹脂お
よびメラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積
比で0.50/1.00である。酸化亜鉛3号の純度は
99.0重量%であり、平均粒径は0.52μmであ
る。
【0093】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛 酸化亜鉛3号(堺化学社製) 86.2重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0094】(実施例14)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化亜鉛(P)の比重は5.6であり、アルキド樹脂お
よびメラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積
比で0.50/1.00である。酸化亜鉛特号の純度は
99.5重量%であり、平均粒径は0.5μmである。
【0095】 [下引き層塗工液] 酸化亜鉛 酸化亜鉛特号(堺化学社製) 86.2重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0096】(実施例15)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
硫酸バリウム(P)の比重は4.1であり、アルキド樹
脂およびメラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは
体積比で0.50/1.00である。硫酸バリウムBF
−1の平均粒径は0.05μmである。
【0097】 [下引き層塗工液] 硫酸バリウム BF−1(堺化学社製) 63.1重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 64重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0098】(実施例16)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタンの比重は4.2であり、アクリル樹脂および
メラミン樹脂の比重は1.3であり、P/Rは体積比で
0.50/1.00である。
【0099】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101(石原産業社製) 64.6重量部 アクリル樹脂(固形分濃度60重量%) A460−60(大日本インキ社製) 50重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) G821−60(大日本インキ社製) 16.7重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0100】(実施例17)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタンの比重は4.2であり、アルキド樹脂、メラ
ミン樹脂およびエポキシ樹脂の比重は1.3であり、P
/Rは体積比で0.50/1.00である。
【0101】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101(石原産業社製) 64.6重量部 アルキド樹脂(固形分濃度50重量%) M6402−50(大日本インキ社製) 56重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) L121−60(大日本インキ社製) 13.3重量部 エポキシ樹脂(固形分濃度70重量%) 1050−70X(大日本インキ社製) 5.7重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0102】(実施例18)実施例1で作成した下引き
層塗工液を以下のように代えた以外は、実施例1と同様
にして感光体1を作成した。下引き層塗工液において、
酸化チタンの比重は4.2であり、アクリル樹脂、メラ
ミン樹脂およびエポキシ樹脂の比重は1.3であり、P
/Rは体積比で0.50/1.00である。
【0103】 [下引き層塗工液] 酸化チタン PT−101(石原産業社製) 64.6重量部 アクリル樹脂(固形分濃度60重量%) A460−60(大日本インキ社製) 43.3重量部 メラミン樹脂(固形分濃度60重量%) G821−60(大日本インキ社製) 16.7重量部 エポキシ樹脂(固形分濃度70重量%) 1050−70X(大日本インキ社製) 5.7重量部 メチルエチルケトン 262.7重量部
【0104】(実施例19)実施例1で作成した電荷発
生層塗工液に使用した図2のX線回折スペクトルを示す
結晶型オキソチタニルフタロシアニンに代えて、図3の
X線回折スペクトルを示す結晶型オキソチタニルフタロ
シアニンを使用した以外は実施例1と同様にして感光体
1を作成した。図3から、この結晶型オキソチタニルフ
タロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.5
°,9.7°,11.7°,15.0°,23.5°,
24.1°および27.3°に主要な回折ピークを示す
ことが判る。
【0105】(実施例20)実施例1で作成した電荷発
生層塗工液に使用した図2のX線回折スペクトルを示す
結晶型オキソチタニルフタロシアニンに代えて、図4の
X線回折スペクトルを示す結晶型オキソチタニルフタロ
シアニンを使用した以外は実施例1と同様にして感光体
1を作成した。図4から、この結晶型オキソチタニルフ
タロシアニンは、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.0
°,14.2°,23.9°および27.1°に主要な
回折ピークを示すことが判る。
【0106】(実施例21)実施例1で作成した電荷発
生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニルフタロシア
ニンに代えて、τ型無金属フタロシアニン(Lioph
oton TPA−891、東洋インキ社製)を使用し
た以外は実施例1と同様にして感光体1を作成した。
【0107】(実施例22)実施例1で作成した電荷発
生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニルフタロシア
ニンに代えて、X線無金属フタロシアニン(Fasto
genBlue 8120BS、大日本インキ社製)を
使用した以外は実施例1と同様にして感光体1を作成し
た。
【0108】(実施例23)実施例1で作成した電荷発
生層塗工液に使用した結晶型オキソチタニルフタロシア
ニンに代えて、下記構造式(II)のトリスアゾ顔料を
使用した以外は実施例1と同様にして感光体1を作成し
た。
【0109】
【化2】
【0110】(評価1)実施例1〜3および比較例1,
2で作成した感光体1をシャープ社製デジタル複写機A
R−5130改造機に装着し、初期と30K枚複写動作
後の暗部電位(VO)および明部電位(VL)を測定し
た。また、反転現像方式にて画像を形成して画像上の粒
状の地汚れ(黒ポチ)の有無を確認した。その結果を表
1に示す。
【0111】
【表1】
【0112】以上の結果から、下引き層3のP/Rが
0.3/1.0〜1.0/1.0の範囲において、複写
機内で繰返し使用したときの電位変動が小さく、かつ黒
ポチのない良好な画像が得られることが判る。
【0113】(評価2)実施例1,4〜6および比較例
3で作成した感光体1について、評価1と同様にして静
電特性および地汚れを評価した結果を表2に示す。
【0114】
【表2】
【0115】上記の結果から、下引き層3の膜厚が2μ
m以下の範囲において、複写機内で繰返し使用したとき
の電位変動が小さく、かつ黒ポチのない良好な画像が得
られることが判る。
【0116】(評価3)実施例1および比較例4で作成
した感光体1について、評価1と同様にして静電特性お
よび地汚れを評価した結果を表3に示す。
【0117】
【表3】
【0118】上記の結果から、下引き層3に硬化性樹脂
を使用したときにおいて、黒ポチのない良好な画像が得
られることが判る。
【0119】(評価4)実施例1,7で作成した感光体
1について、評価1と同様にして静電特性および地汚れ
を評価した結果を表4に示す。また、下引き層塗工液を
1日静置保存し、塗工液の状態を観察した結果を表4に
示す。
【0120】
【表4】
【0121】上記の結果から、下引き層3に平均粒径が
0.1μm以下の無機顔料を使用したときにおいて、黒
ポチのない良好な画像が得られ、塗工液において優れた
保存安定性が得られることが判る。
【0122】(評価5)実施例1,7,8,9で作成し
た感光体1について、評価1と同様の静電特性および地
汚れを評価した結果を表5に示す。
【0123】
【表5】
【0124】上記の結果から、下引き層3に無機顔料と
して、純度99.0%以上の酸化チタンを使用したとき
において黒ポチのない良好な画像が得られることが判
る。
【0125】(評価6)実施例1,10〜12で作成し
た感光体1について、評価1と同様の静電特性および地
汚れを評価し、かつ評価4と同様にして7日後の下引き
層塗工液の保存安定性を評価した結果を表6に示す。
【0126】
【表6】
【0127】上記の結果から、下引き層3に無機顔料と
して、アルミナ表面処理を施した酸化チタンを使用した
とき、特に酸化チタン成分が95重量%以上であるとき
において、複写機内で繰返し使用したときの電位変動が
小さく、かつ塗工液において優れた保存安定性が得られ
ることが判る。
【0128】(評価7)実施例13〜15で作成した感
光体1について、評価1と同様の静電特性および地汚れ
を評価した結果を表7に示す。
【0129】
【表7】
【0130】上記の結果から、下引き層3に無機顔料と
して、酸化亜鉛および硫酸バリウムを使用したときにお
いて、複写機内で繰返し使用したときの電位変動が小さ
く、かつ良好な画像が得られることが判る。また、表面
未処理の酸化亜鉛、特に純度99.5重量%以上の酸化
亜鉛を使用したときにおいて、黒ポチのない良好な画像
が得られることが判る。
【0131】(評価8)実施例1,16〜18で作成し
た感光体1について、評価1と同様の静電特性および地
汚れを評価した結果を表8に示す。また、感光体1の上
に2mm間隔で5×5の合計25個の碁盤目状の切れ目
をつけ、これをセロハンテープで剥離して感光体1の上
に残った升目の数を評価する接着性評価を行った結果を
表8にともに示す。なお、接着性はセロハンテープ剥離
後感光層に残った升目の数/25で表している。
【0132】
【表8】
【0133】上記の結果から、下引き層3の結着樹脂と
して、アルキド系樹脂とメラミン系樹脂との混合樹脂お
よびアクリル系樹脂とメラミン系樹脂との混合樹脂を使
用したときにおいて、複写機内で繰返し使用したときの
電位変動が小さく、かつ黒ポチのない良好な画像が得ら
れることが判る。また、アルキド系樹脂、メラミン系樹
脂およびエポキシ系樹脂の混合樹脂を用いることによっ
て、またアクリル系樹脂、メラミン系樹脂およびエポキ
シ系樹脂の混合樹脂を用いることによって、接着性が向
上することが判る。
【0134】(評価9)実施例1,19〜23で作成し
た感光体1について、評価1と同様の静電特性および地
汚れを評価した結果を表9に示す。
【0135】
【表9】
【0136】上記の結果から、電荷発生物質として図2
〜図4に示されるようなスペクトルを示す結晶型オキソ
チタニルフタロシアニン、τ型無金属フタロシアニン、
X型無金属フタロシアニンおよびトリスアゾ顔料を使用
したときにおいて、複写機内で繰返し使用したときの電
位変動が小さく、かつ黒ポチのない良好な画像が得られ
ることが判る。
【0137】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、導電性支
持体上に下引き層を設け、該下引き層上に感光層を設
け、前記下引き層として、無機顔料と硬化性樹脂で実現
される結着樹脂を、下引き層中の結着樹脂に対する無機
顔料の体積比率が0.3以上1.0以下の範囲となるよ
うにして含有して、下引き層における結着樹脂と無機顔
料との比率を最適化したので、繰返し使用時の残留電位
の上昇や画像欠陥の発生を充分に抑制することができ
る。
【0138】また本発明によれば、無機顔料の平均粒径
を0.1μm以下の範囲に選ぶことが、画像欠陥をなく
しかつ下引き層塗工液において高い分散性を得て高い保
存安定性を得る上で特に好ましい。
【0139】また本発明によれば、無機顔料として酸化
チタン、酸化亜鉛および硫酸バリウムのうちのいずれか
を用いることが特に好ましい。
【0140】また本発明によれば、特に表面未処理の酸
化チタンまたは表面未処理の酸化亜鉛を用いることが好
ましい。また本発明によれば、表面未処理の前記酸化チ
タンの純度を99.0重量%以上となるように最適化す
ることによって、画像欠陥の発生をさらに充分に抑制す
ることができる。また本発明によれば、表面未処理の前
記酸化亜鉛の純度を99.5重量%以上となるように最
適化することによって、感光体の繰返し使用時の残留電
位の上昇や画像欠陥の発生をさらに充分に抑制すること
ができる。
【0141】また本発明によれば、特に表面処理された
酸化チタンを用いることが好ましい。また本発明によれ
ば、特に、表面処理された酸化チタンはアルミナで表面
処理されていることが好ましい。また本発明によれば、
アルミナで表面処理された前記酸化チタンの、酸化チタ
ン成分を95重量%以上となるように最適化することに
よって、感光体の繰返し使用時の残留電位の上昇や画像
欠陥の発生をさらに充分に抑制でき、かつ下引き層用塗
工液においてさらに優れた保存安定性が得られる。
【0142】また本発明によれば、結着樹脂として
(a)アルキド樹脂とメラミン樹脂の混合物、(b)ア
クリル樹脂とメラミン樹脂の混合物、(c)アルキド樹
脂とメラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物および(d)
アクリル樹脂とメラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物の
うちのいずれかの硬化性樹脂を用いることが特に好まし
い。
【0143】また本発明によれば、特にフタロシアニン
を含有する感光層を設けることが好ましい。また本発明
によれば、フタロシアニンとして(a)X線回折スペク
トルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)7.3
°,9.4°,9.6°,11.6°,13.3°,1
7.9°,24.1°および27.2°に主要なピーク
を示し、9.4°と9.6°との重なったピーク束が最
大のピーク強度を示し、かつ27.2°のピークが第2
のピーク強度を示す結晶型オキソチタニルフタロシアニ
ン、(b)X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2
θ±0.2°)9.5°,9.7°,11.7°,1
5.0°,23.5°,24.1°および27.3°に
主要なピークを示す結晶型オキソチタニルフタロシアニ
ンおよび(c)X線回折スペクトルにおいてブラッグ角
(2θ±0.2°)9.0°,14.2°,23.9°
および27.1°に主要なピークを示す結晶型オキソチ
タニルフタロシアニンのうちのいずれかを用いることが
特に好ましい。また本発明によれば、フタロシアニンと
してτ型またはX型の無金属フタロシアニンを用いるこ
とが特に好ましい。
【0144】また本発明によれば、特にトリスアゾ顔料
を含有する感光層を設けることが好ましい。
【0145】また本発明によれば、上述したような電子
写真感光体を備える画像形成装置では、感光体の繰返し
使用時の残留電位の上昇や画像欠陥の発生を充分に抑制
して高品位な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である電子写真感光体1
を示す断面図である。
【図2】結晶型オキソチタニルフタロシアニンのX線ス
ペクトルを示すグラフである。
【図3】他の結晶型オキソチタニルフタロシアニンのX
線スペクトルを示すグラフである。
【図4】さらに他の結晶型オキソチタニルフタロシアニ
ンのX線スペクトルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 電子写真感光体 2 導電性支持体 3 下引き層 4 感光層 5 電荷発生層 6 電荷輸送層

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に下引き層と感光層とが
    この順番に形成された電子写真感光体において、 前記下引き層は無機顔料と硬化性樹脂で実現される結着
    樹脂とを含有し、 前記下引き層中の結着樹脂(R)に対する無機顔料
    (P)の体積比率(P/R)は、0.3以上1.0以下
    の範囲に選ばれることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記無機顔料の平均粒径は、0.1μm
    以下の範囲に選ばれることを特徴とする請求項1記載の
    電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記無機顔料は、酸化チタン、酸化亜鉛
    および硫酸バリウムのうちのいずれかであることを特徴
    とする請求項1記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記酸化チタンおよび酸化亜鉛は、表面
    未処理であることを特徴とする請求項3記載の電子写真
    感光体。
  5. 【請求項5】 表面未処理の前記酸化チタンは、純度が
    99.0重量%以上であることを特徴とする請求項4記
    載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 表面未処理の前記酸化亜鉛は、純度が9
    9.5重量%以上であることを特徴とする請求項4記載
    の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記酸化チタンは、表面処理されている
    ことを特徴とする請求項3記載の電子写真感光体。
  8. 【請求項8】 表面処理された酸化チタンは、アルミナ
    で表面処理されていることを特徴とする請求項7記載の
    電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 アルミナで表面処理された前記酸化チタ
    ンは、酸化チタン成分が95重量%以上であることを特
    徴とする請求項8記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 前記硬化性樹脂は、(a)アルキド樹
    脂とメラミン樹脂の混合物、(b)アクリル樹脂とメラ
    ミン樹脂の混合物、(c)アルキド樹脂とメラミン樹脂
    とエポキシ樹脂の混合物および(d)アクリル樹脂とメ
    ラミン樹脂とエポキシ樹脂の混合物のうちのいずれかで
    あることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 前記感光層は、フタロシアニンを含有
    することを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  12. 【請求項12】 前記フタロシアニンは、 (a)X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ
    ±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
    °,13.3°,17.9°,24.1°および27.
    2°に主要なピークを示し、9.4°と9.6°との重
    なったピーク束が最大のピーク強度を示し、かつ27.
    2°のピークが第2のピーク強度を示す結晶型オキソチ
    タニルフタロシアニン、 (b)X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
    0.2°)9.5°,9.7°,11.7°,15.0
    °,23.5°,24.1°および27.3°に主要な
    ピークを示す結晶型オキソチタニルフタロシアニンおよ
    び (c)X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
    0.2°)9.0°,14.2°,23.9°および2
    7.1°に主要なピークを示す結晶型オキソチタニルフ
    タロシアニンのうちのいずれかであることを特徴とする
    請求項11記載の電子写真感光体。
  13. 【請求項13】 前記フタロシアニンは、τ型またはX
    型の無金属フタロシアニンであることを特徴とする請求
    項11記載の電子写真感光体。
  14. 【請求項14】 前記感光層は、トリスアゾ顔料を含有
    することを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  15. 【請求項15】 導電性を有する支持体上に下引き層と
    感光層とがこの順番に形成された電子写真感光体を備え
    る画像形成装置において、 前記電子写真感光体は、請求項1〜14のうちのいずれ
    か1つに記載の電子写真感光体であることを特徴とする
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355294B1 (ko) * 2000-11-30 2002-10-11 제일모직주식회사 프탈로시아닌계 혼정조성물 및 이를 사용한 전자사진용감광체
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JP2010164945A (ja) * 2008-12-16 2010-07-29 Sharp Corp 電子写真感光体およびそれを備えた画像形成装置
JP2010191373A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Sharp Corp 有機感光層を有する電子写真感光体の中間層用塗工液およびその用途
JP2016136209A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 キヤノン株式会社 電子写真感光体

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