JP2000105482A - 電子写真感光体、電子写真装置、電子写真プロセス及び電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体、電子写真装置、電子写真プロセス及び電子写真感光体の製造方法

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JP2000105482A
JP2000105482A JP10277038A JP27703898A JP2000105482A JP 2000105482 A JP2000105482 A JP 2000105482A JP 10277038 A JP10277038 A JP 10277038A JP 27703898 A JP27703898 A JP 27703898A JP 2000105482 A JP2000105482 A JP 2000105482A
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electrophotographic
photoreceptor
photosensitive member
intermediate layer
electrophotographic photoreceptor
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Hirofumi Yamanami
弘文 山南
Junichiro Hashimoto
準一郎 橋本
Naohiro Toda
直博 戸田
Noriyasu Saito
紀保 齋藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し使用しても良好な画像を提供できる
高耐久の電子写真感光体、この感光体を用いる電子写真
装置、電子写真プロセスを提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも中間層と光
導電層を順に設けてなる電子写真感光体において、該中
間層が少なくとも無機顔料と結着剤樹脂を含有し、それ
ら無機顔料(P)と結着剤樹脂(R)との比率P/Rが
体積比で1/1〜3/1の範囲であり、かつ該感光層中
に少なくともオキソチタニルフタロシアニンを含有して
いることを特徴とする電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザービームプリ
ンタ、ファクシミリ、デジタル複写機等に用いる電子写
真感光体、この電子写真感光体の製造方法、この電子写
真感光体を用いる電子写真装置及び電子写真プロセスに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真複写機、プリンタなどに
使用されている感光体は導電性支持体上に、直接又は中
間層を介して、光導電層が形成されたものである。光導
電層を形成するための光導電性物質は数多く知られてお
り、オキソチタニルフタロシアニンもその一例で、感光
体における電荷発生材料として有効である。
【0003】一方、前記の電子写真装置等の光源には、
半導体レーザが用いられるようになってきている。とこ
ろが、この半導体レーザは発振波長が780〜800n
m付近にあり、そしてこの波長域にオキソチタニルフタ
ロシアニンは高い感度を示すことから好都合である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オキソ
チタニルフタロシアニンを用いた電子写真感光体は、繰
り返し使用により画像上に異常画像(黒ポチ、白ポチな
ど)が発生し、長寿命化が重要視されている感光体には
いまだ不充分である。特にオゾンの発生をコロナ放電装
置より抑えることのできる接触帯電装置を設けた電子写
真装置に感光体を搭載した場合、放電破壊等により異常
画像が発生しやすい。また、反転現像プロセスではこの
放電破壊により大きな黒ポチとして画像上に現われ大き
な問題となる。
【0005】従って、本発明の目的は、繰り返し使用し
ても良質の画像が得られる高耐久な電子写真感光体を提
供することである。本発明の他の目的は、繰り返し使用
しても良質の画像が得られる電子写真装置、電子写真プ
ロセスおよび電子写真感光体製造方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、光導電性
物質としてオキソチタニルフタロシアニンを用いた電子
写真感光体についていろいろな角度から検討を重ねてき
た結果、オキソチタニルフタロシアニンを特定すること
によって、或いは無機顔料及び結着剤樹脂からなる中間
層を設けることによって、前記目的が達成できることを
見出した。本発明はそれに基づいてなされたものであ
る。
【0007】本発明によれば、第一に、導電性支持体上
に少なくとも中間層と光導電層を順に設けてなる電子写
真感光体において、該中間層が少なくとも無機顔料と結
着剤樹脂を含有し、それら無機顔料(P)と結着剤樹脂
(R)との比率P/Rが体積比で1/1〜3/1の範囲
であり、かつ該感光層中に少なくともオキソチタニルフ
タロシアニンを含有していることを特徴とする電子写真
感光体が提供される。
【0008】第二に、オキソチタニルフタロシアニンは
Cu−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて少な
くともブラッグ角2θの主要ピークが少なくとも9.3
°±0.2°、13.1°±0.2°及び26.2°±
0.2°にある結晶形を有するオキソチタニルフタロシ
アニンであることを特徴とする上記第一の電子写真感光
体が提供される。
【0009】第三に、中間層に含有される無機顔料が酸
化チタンおよび/または酸化アルミであることを特徴と
する上記第一又は第二の電子写真感光体が提供される。
【0010】第四に、光導電層の膜厚が25μm以上で
あることを特徴とする上記第一、第二又は第三の電子写
真感光体が提供される。
【0011】第五に、電子写真感光体、帯電手段及び反
転現像手段を有する電子写真装置において、該帯電手段
は該電子写真感光体の表面に絶対値で700V以上の電
位を接触帯電させる手段であり、該電子写真感光体は上
記第一〜四のいずれかに記載の感光体であることを特徴
とする電子写真装置が提供される。
【0012】第六に、上記第一〜四のいずれかに記載の
電子写真感光体の表面に暗部電位が絶対値で700V以
上の静電潜像を形成し、形成された静電潜像を反転現像
することを特徴とする電子写真プロセスが提供される。
【0013】第七に、電子写真感光体を製造する際の中
間層用塗工液の調製において、該塗工液材料を比重5.
0以下のセラミックボールを使用したボールミルで分散
することを特徴とする上記第一〜四のいずれかに記載の
電子写真感光体の製造方法が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に無機顔料
(P)と結着剤樹脂(R)とを主成分としこれらの割合
P/Rが体積比で1/1〜3/1の範囲にある中間層を
設け、更にこの中間層上にオキソチタニルフタロシアニ
ンを含有する感光層を設けたことを特徴とする。
【0015】本発明で使用する導電性支持体としては、
アルミニウム、ニッケル、ステンレスなどの金属;カー
ボン等の導電性顔料を分散したプラスチック;絶縁性支
持体(プラスチック又はプラスチックフィルムのごとき
もの)上に金属を蒸着した又は導電性塗料を塗工したも
の等が例示できる。
【0016】中間層に用いる無機顔料は、一般に用いら
れている顔料でよいが、可視光及び近赤外光に吸収のほ
とんど無い白色又はそれに近いものが感光体の高感度化
を考えた時に望ましい。例えば、酸化チタン、亜鉛華、
硫酸亜鉛、鉛白、リトポン等の白色顔料や酸化アルミ、
シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の体質顔料等
があげられる。しかし、電荷発生材料にオキソチタニル
フタロシアニンを使用した感光体の耐久性向上の為に酸
化チタンと酸化アルミを混合した中間層とすると効果が
大きい。酸化チタンは他の白色顔料に比較して屈折率が
大きく、化学的にも物理的にも安定であり、隠蔽力が大
きく、白色度も大きい。また酸化チタンにはルチル型、
アナタース型があるが、このいずれでも使用できる。酸
化アルミは、一般に使われている酸化アルミで良い。酸
化チタンと酸化アルミの混合方法は、両粉末を混合して
分散させる等で良く、特に混合方法に指定は無い。
【0017】また、本発明に用いる結着剤樹脂として
は、適宜のものを用いることができる。しかし、その上
に光導電層を溶剤で塗布することを考え合わせると、一
般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂が望ましい。
このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼ
イン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重
合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール
可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂等の三次元網目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げ
られる。
【0018】中間層は結着剤樹脂を溶剤(MEKなど)
に溶解し、これに無機顔料を加えた後、ボールミル、ロ
ールミル、サンドミル、アトライターなどで分散し、こ
の分散液をブレード塗工、ナイフ塗工、スプレー塗工、
浸漬塗工等の塗工方法を用いて導電性支持体上に塗工、
乾燥することによって、中間層が形成される。中間層の
厚さは、0.5μm以上20.0μm以下が好ましい。
この場合、中間層用塗工液の調製では比重5.0以下、
好ましくは比重2.0〜5.0のセラミックボールを使
用したボールミル分散で作成した中間層用塗工液を用い
ることにより、特に繰り返し使用しても良好な感光体特
性を維持し、その結果良好な画像を提供しつづけること
ができるようになる。これは、比重が5.0以下のボー
ルを使用してボールミル分散を行うことにより中間層膜
質が感光体の耐久性向上に適したものとなるためと思わ
れる。
【0019】本発明で用いられるオキソチタニルフタロ
シアニンの基本構造は下記式(1)で表わされる。
【化1】 (式中、X1、X2、X3、X4は各々独立に各種ハロゲン
原子を表し、n、m、l、kは各々独立的に0〜4の数
字を表す。)
【0020】オキソチタニルフタロシアニンには種々の
結晶系が知られており、特開昭59−49544号公
報、特開昭59−166959号公報、特開昭61−2
39248号公報、特開昭62−67094号公報、特
開昭63−366号公報、特開昭63−116158号
公報、特開昭63−196067号公報、特開昭64−
17066号公報等に各々結晶形の異なるオキソチタニ
ルフタロシアニンが開示されている。本発明に使用され
ているオキソチタニルフタロシアニンは、公知の結晶形
のものが全て使用できるが、とりわけCu−Kα特性X
線(波長1.54Å)を用いたX線回折スペクトルにお
いてブラッグ角2θの主要ピークが少なくとも9.3°
±0.2°、13.1°±0.2°及び26.2°±
0.2°にある結晶形を有するものが特に繰り返し使用
しても良好な感光体特性を維持し、その結果良好な画像
を提供しつづけることができる。このような目的とする
結晶形(無定型も含む)を得る方法としては、合成過程
において公知の方法による方法、洗浄・生成過程で結晶
を換える方法、特別に結晶変換工程を設ける方法などが
挙げられ、どの方法によっても構わない。
【0021】本発明の光導電層としてはオキソチタニル
フタロシアニンと電荷輸送物質とを樹脂中に分散させ
て、中間層上に塗布し形成した単層型でも良いし、中間
層上にオキソチタニルフタロシアニンを含有した電荷発
生層及び電荷輸送物質を含有した電荷輸送物質とを積層
した積層型(機能分離型)でも良い。
【0022】まず、積層型から述べる。電荷発生層は、
オキソチタニルフタロシアニンを必要に応じて結着樹脂
とともに適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サ
ンドミル、超音波などを用いて分散しこれを導電性支持
体上に塗布し、乾燥することにより形成される。必要に
応じて電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、ポリ
アミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポ
リカーボネート、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケ
トン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザ
ール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニレンオ
キシド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼ
イン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等
があげられる。結着樹脂の量は、電荷発生物質100重
量部に対して0〜500重量部、好ましくは10〜30
0重量部が適当である。
【0023】電荷発生層は、オキソチタニルフタロシア
ニンの他に、その他の電荷発生材料を併用することも可
能であり、その代表例としてモノアゾ顔料、ジスアゾ顔
料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔
料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、ス
クアリック酸系染料、フタロシアニン系顔料、ナフタロ
シアニン系顔料、アズレニウム塩系染料等が挙げられ
る。ここで用いられる溶剤としては、イソプロパノー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセルソル
ブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、トル
エン、キシレン、リグロイン等が挙げられる。塗布液の
塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビート
コート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート
等の方法を用いることができる。
【0024】電荷輸送層は電荷輸送物質および結着樹脂
を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上
に塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要に
応じて可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加する
ことができる。電荷輸送物質としては、ポリ−N−ビニ
ルカルバゾール系化合物、ピラゾリン系化合物、α−フ
ェニルスチルベン系化合物、ヒドラゾン系化合物、ジア
リールメタン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、
ジビニルベンゼン系化合物、フルオレイン系化合物、ア
ントラセン系化合物、オキサジアゾール系化合物、ジア
ミノカルバゾール系化合物等の従来知られている電荷輸
送物質を使用することができる。結着剤としては、ポリ
スチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリアレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボ
ネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、
ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビ
ニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリ
ル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等
の熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0025】電荷輸送物質の量は結着樹脂100重量部
に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150
重量部が適当である。ここで用いられる溶剤としては、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ジクロロ
メタン、モノクロベンゼン、ジクロロエタン、シクロヘ
キサノン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いら
れる。本発明において電荷輸送層中に可塑剤やレベリン
グ剤を添加してもよい。可塑剤としては、ジブチルフタ
レート、ジオクチルフタレートなど一般の樹脂の可塑剤
として使用されているものがそのまま使用でき、その使
用量は結着樹脂に対して0〜30重量%程度が適当であ
る。レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイ
ル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコーン
オイル類や側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリ
マーあるいはオリゴマーが使用され、その使用量は結着
樹脂に対して、0〜1重量%が適当である。
【0026】次に単層型について述べる。単層型は前記
の電荷輸送物質を成膜性のある樹脂、例えばポリエステ
ル、ポリサルホン、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリメタクリル酸エステル等と共に溶剤に溶解し、更に
前記オキソチタニルフタロシアニンを加えて、分散した
溶液を塗布、乾燥すれば良い。また、必要により可塑剤
やレベリング剤、酸化防止剤等を添加することもでき
る。
【0027】感光層の膜厚は積層型、単層型どちらでも
25μm以上好ましくは25〜50μmにすることによ
り、特に繰り返し使用しても良好な感光体特性を維持
し、その結果良好な画像を提供しつづけることができ
る。25μm未満の場合は感光体の耐久性にあまり効果
がないが、25μm以上の場合は飛躍的に耐久性が向上
する。
【0028】続いて、本発明の電子写真装置及び電子写
真プロセスについて述べる。本発明の電子写真装置は、
電子写真感光体、帯電手段及び反転現像手段を有する電
子写真装置において、該帯電手段は該電子写真感光体の
表面に絶対値で700V以上の電位を接触帯電させる手
段であり、該感光体は上記第一〜四のいずれかに記載の
感光体であることを特徴とする電子写真装置である。接
触帯電は電子写真感光体表面に帯電用導電部材を直接接
触させ、外部からの電圧を感光体に直接均一に印加し、
感光体表面を所定の電圧に帯電させるものであり、装置
の簡略化やコロナ放電で生成するオゾンを軽減できるメ
リットがある。
【0029】このような帯電用導電部材としては、アル
ミニウム、鉄、銅などの金属、ポリアセチレン、ポリピ
ロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子材料、カー
ボンブラック、金属などの導電性粒子をホリカーボネー
ト、ポリエチレンなどの絶縁樹脂に分散して導電処理し
たゴムや人工繊維、または絶縁樹脂の表面を導電性物質
によってコートしたもの、などを用いることができる。
また、これらの形状としてはローラー、ブラシ、ブレー
ド、ベルトなどのいずれの形状をとってもよい。帯電用
導電部材への印加電圧は、直流、交流又は直流+交流い
ずれを用いてもよい。また、印加方法も瞬時に印加して
もよいし、段階的に印加電圧を上げていってもよい。接
触帯電方式は感光体の放電破壊を起こしやすく、その結
果、反転現像プロセスでは大きな黒ポチとなり異常画像
となることが往々にしてあるが、本発明の感光体と接触
帯電手段を用いた電子写真複写装置は、放電破壊を発生
せず繰り返し使用しても良好な画像を提供しつづける電
子写真複写装置となる。
【0030】さらに、反転現像プロセスでは暗部電位と
明部電位の電位差を十分にとったほうが環境等の変動に
よる電位変動に対して余裕が有り、良好な画像を提供で
きる。その一つの手段として感光体の帯電電位を高くす
る方法があるが、反対に放電破壊は感光体表面の帯電電
位が高ければ高いほど発生率は高くなる。しかし、本発
明の感光体を用いれば、帯電電位は絶対値で700V以
上帯電させても何ら問題はなく繰り返し使用しても常に
良好な画像を出すことができる。すなわち、上記第一、
第二、第三および第四の感光体表面に暗部電位が絶対値
で700V以上の静電潜像を形成し、形成された静電潜
像を反転現像する電子写真プロセスで常に良好な画像を
提供することができる。
【0031】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0032】(合成例)フタロジニトリル52.5重量
部と1−クロロナフタレン400重量部を撹拌混合し、
窒素気流下で四塩化チタン19重量部を滴下する。滴下
終了後、徐々に200℃まで昇温し、反応温度を190
℃〜210℃の間に保ちながら5時間撹拌して反応を行
った。反応終了後、放冷し130℃になったところで熱
時ろ過し、ついで1−クロロナフタレンで粉体が青色に
なるまで洗浄し、つぎにメタノールで数回洗浄し、さら
に80℃の熱水で数回洗浄した後、乾燥し42.2重量
部の粗チタニルフタロシアニン顔料を得た。得られた熱
水洗浄処理した粗チタニルフタロシアニン顔料のうち6
重量部を96%硫酸100重量部に3〜5℃下で撹拌
し、溶解し、ろ過した。得られた硫酸溶液を氷水350
0重量部中に撹拌しながら滴下し、析出した結晶をろ
過、ついで洗浄液が中性になるまで水洗を繰り返し、チ
タニルフタロシアニン顔料のウェットケーキを得た。こ
のウェットケーキに1,2−ジクロロエタン150重量
部を加え、室温下で2時間撹拌したのち、メタノール2
50重量部をさらに加え撹拌、ろ過した。これをメタノ
ール洗浄し、さらに乾燥してチタニルフタロシアニン顔
料4.9重量部を得た。
【0033】得られたチタニルフタロシアニン顔料につ
いてのX線回折スペクトルを以下に示す条件で測定し
た。 X線管球 Cu 電圧 40kV 電流 20mA 走査速度 1°/分 走査範囲 3°〜40° 時定数 2秒 このようにして得られたチタニルフタロシアニン顔料の
X線回折スペクトルを図1に示す。得られたチタニルフ
タロシアニン顔料はブラッグ角2θの主要ピークが少な
くとも9.6°±0.2°、24.0°±0.2°およ
び27.2°±0.2°にある結晶形を有していること
が分かる。
【0034】実施例1 アルキド樹脂ベッコゾール1307−60EL(固形分
60wt%)(大日本インキ化学社製)150重量部、
メラミン樹脂スーパーベッカミンG−821−60(固
形分60wt%)(大日本インキ化学社製)100重量
部をメチルエチルケトン(MEK)500重量部に溶解
し、これに酸化チタン粉末タイペークCR−EL(石原
産業社製)448重量部とアルミナ粉末アルミニウムオ
キサイドC(日本アエロジル社製)2重量部を加え、比
重3.5のセラミックボールをメディアとしたボールミ
ルで48時間分散し、中間層用塗布液を作成した。これ
を、φ30mm×L340mmのアルミドラムに塗布
し、130℃で20分乾燥し、厚さ3.7μmの中間層
を形成した。この中間層の樹脂は比重1.4、酸化チタ
ンは比重4.2、酸化アルミは比重4.0であるため、
顔料/樹脂比は、体積比で1/1となる。
【0035】一方、前記の合成例で得られたオキソチタ
ニルフタロシアニン顔料18重量部をφ2mmのジルコ
ニアビーズとともにガラスポットに入れ、更にメチルエ
チルケトン350重量部を加えて、25℃の室温で20
時間ボールミリングを行ったものに、ポリビニルブチラ
ール樹脂エスレックBX−1(積水化学社製)10重量
部を600重量部のメチルエチルケトンに溶解させた樹
脂溶液を添加して、さらに2時間ボールミリングを行う
ことによって電荷発生層用塗布液を作成した。以上のよ
うにして得られたオキソチタニルフタロシアニン顔料の
X線回折スペクトルを図2に示す。このチタニルフタロ
シアニン顔料は、Cu−Kα特性X線(波長1.54
Å)を用いたX線回折スペクトルにおいてブラッグ角2
θの主要ピークが少なくとも9.3°±0.2°、1
3.1°±0.2°及び26.2°±0.2°にある結
晶形を有していることが分かる。このようにして得られ
た電荷発生層用塗布液を前記中間層上に塗布し、65℃
で20分乾燥し膜厚0.1μmの電荷発生層を形成し
た。
【0036】次に下記構造式(2)の電荷輸送物質70
重量部、ポリカーボネート樹脂ユーピロンZ−200
(三菱瓦斯化学社製)10重量部、シリコンオイルKF
−50(信越化学工業社製)0.002重量部を90重
量部の塩化メチレンに溶解した。
【化2】 このようにして得られた電荷輸送層用塗布液を前記電荷
発生層上に塗布し、130℃で20分乾燥し膜厚30μ
mの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作成した。
【0037】実施例2〜4及び比較例1、2 実施例1において酸化チタンと酸化アルミの量を変えた
以外は、実施例1と全く同様にして電子写真感光体を作
成した。
【表1】
【0038】比較例3 中間層を設けなかった以外は実施例1と全く同様にして
電子写真感光体を作成した。
【0039】実施例5及び6 実施例1において電荷輸送層の膜厚を変えた(実施例
5:22μm、実施例6:25μm)以外は、実施例1
と全く同様にして感光体を作成した。
【0040】実施例7 実施例1において中間層に含有させる無機顔料を硫化亜
鉛粉末(島久製薬社製)429重量部のみとした以外
は、実施例1と全く同様にして感光体を作成した。硫化
亜鉛の比重は4.0より、P/Rは1/1となる。
【0041】実施例8 実施例1において電荷発生層用塗布液調合時に使用する
溶剤をメチルエチルケトンからテトラヒドロフランに変
えた以外は、実施例1と全く同様にして感光体を作成し
た。この時得られたオキソチタニルフタロシアニン顔料
のX線回折スペクトルは、図1と同じであった。
【0042】このようにして得られた感光体を電子写真
複写装置イマジオMF−250(リコー社製)に搭載
し、初期のVd、VL、画像と8万枚(A4横)コピー
した後のVd、VL、画像を評価した。結果を表2に示
す。MF−250は各々の感光体を登載した時に初期V
d、初期VLをそれぞれ−800V、−180Vになる
よう調整した。イマジオMF−250はローラによる直
接帯電手段を用いており、また反転現像方式を採用して
いる。
【0043】
【表2】
【0044】実施例9〜11 アルコール可溶性共重合ナイロンアミランCM−800
0(東レ社製)55重量部を1000重量部のメタノー
ルに溶解し、これに酸化チタンTA−300(富士チタ
ン社製)を290重量部と酸化アルミアルミニウムオキ
サイドC(日本アエロジル社製)2.5重量部を加え、
各々比重の異なったセラミックボール(実施例9:比重
3.5、実施例10:比重2.3、実施例11:比重
6.0)を使用して72時間ボールミル分散を行って中
間層用塗布液を作成した。なお、中間層に使用した結着
剤樹脂(R)の比重は1.1、酸化チタン(R)の比重
は3.9、酸化アルミの比重は4.0より、P/Rは
1.5/1となる。これを、φ80mm×L340mm
のアルミニウム素管に塗布し、120℃で15分乾燥
し、厚さ3.0μmの中間層を設けた。次に実施例1で
使用した電荷発生層用塗布を用い、実施例1と全く同様
にして電荷発生層を形成した。次に下記式(3)の電荷
輸送物質90重量部、ポリカーボネート樹脂パンライト
L−1250(帝人化成社製)10重量部、シリコンオ
イルKF−50(信越化学工業社製)0.002重量部
を90重量部の塩化メチレンに溶解した。
【化3】 このようにして得られた電荷輸送層用塗布液を前記電荷
発生層上に塗布し、130℃で20分乾燥し膜厚25μ
mの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作成した。
【0045】以上得られた感光体をイマジオMF−20
0(リコー社製)に登載し、初期のVd、VL、画像と
10万枚(A4横)コピーした後のVd、VL、画像を
評価した。MF−200は各々の感光体を登載した時に
初期Vd、初期VLをそれぞれ−700V、−150V
になるよう調整した。MF−200はローラによる直接
帯電手段を用いており、また反転現像方式を採用してい
る。
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電荷発生層に
オキソチタニルフタロシアニンを含有させた感光体にお
いて、中間層に含有させる無機顔料と結着剤樹脂の体積
比を特定することにより、高耐久な感光体を提供するこ
とができる。請求項2の発明によれば、特定X線回折ス
ペクトルをもつオキソチタニルフタロシアニンを電荷発
生層に含有させた感光体において、中間層に含有させる
無機顔料と結着剤樹脂の体積比を特定することにより、
高耐久な感光体を提供することができる。請求項3の発
明によれば、中間層に含有される無機顔料を酸化チタン
と酸化アルミに特定し、顔料と結着剤樹脂の体積比を特
定することにより、更に高耐久な感光体を提供すること
ができる。請求項4の発明によれば、光導電層の膜厚を
25μm以上とすることにより、更に高耐久な感光体を
提供することができる。請求項5の発明によれば、接触
帯電によるため放電破壊が起きにくく、高耐久な電子写
真装置を提供することができる。請求項6の発明によれ
ば、電子写真複写装置に本発明の電子写真感光体を搭載
させたことにより、感光体特性の変動が少なく、その結
果高耐久な電子写真プロセスを提供できる。請求項7の
発明によれば、特定の中間層用塗布液を作成することに
より、繰り返し使用しても良好な画像を提供することの
できる高耐久な感光体の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成例により得られたチタニルフタロシアニン
顔料のX線回折スペクトル図である。
【図2】実施例1により得られたチタニルフタロシアニ
ン顔料のX線回折スペクトル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 直博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 齋藤 紀保 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H003 AA18 BB11 CC04 DD03 EE11 2H068 AA19 AA21 AA28 AA43 AA44 BA39 BB37 BB50 CA29 EA13 FA01 FB07 FC01 FC08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも中間層と光
    導電層を順に設けてなる電子写真感光体において、該中
    間層が少なくとも無機顔料と結着剤樹脂を含有し、それ
    ら無機顔料(P)と結着剤樹脂(R)との比率P/Rが
    体積比で1/1〜3/1の範囲であり、かつ該感光層中
    に少なくともオキソチタニルフタロシアニンを含有して
    いることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 オキソチタニルフタロシアニンはCu−
    Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて少なくとも
    ブラッグ角2θの主要ピークが少なくとも9.3°±
    0.2°、13.1°±0.2°及び26.2°±0.
    2°にある結晶形を有するオキソチタニルフタロシアニ
    ンであることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光
    体。
  3. 【請求項3】 中間層に含有される無機顔料が酸化チタ
    ンおよび/または酸化アルミであることを特徴とする請
    求項1又は2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 光導電層の膜厚が25μm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載の電子写真感光
    体。
  5. 【請求項5】 電子写真感光体、帯電手段及び反転現像
    手段を有する電子写真複写装置において、該帯電手段は
    該電子写真感光体の表面に絶対値で700V以上の電位
    を接触帯電させる手段であり、該電子写真感光体は請求
    項1〜4のいずれかに記載の感光体であることを特徴と
    する電子写真装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子写
    真感光体の表面に暗部電位が絶対値で700V以上の静
    電潜像を形成し、形成された静電潜像を反転現像するこ
    とを特徴とする電子写真プロセス。
  7. 【請求項7】 電子写真感光体を製造する際の中間層用
    塗工液の調製において、該塗工液材料を比重5.0以下
    のセラミックボールを使用したボールミルで分散するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子写
    真感光体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005115351A (ja) * 2003-09-17 2005-04-28 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体
JP2009025506A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Ricoh Co Ltd 静電潜像担持体、並びに該静電潜像担持体を用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ

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JP2009025506A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Ricoh Co Ltd 静電潜像担持体、並びに該静電潜像担持体を用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ

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