JP2000240284A - コネクター兼用モルタル接着補助具 - Google Patents
コネクター兼用モルタル接着補助具Info
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Abstract
とにより、コネクターを廃材にすることなく、確実なモ
ルタルの剥落防止処理を可能にするコネクター兼用モル
タル接着補助具を提供する。 【解決手段】 躯体コンクリート20の表面に塗布され
るモルタル23の接着補助具であって、コンクリート型
枠24内にセットされるスペーサボルト21に連結する
コネクター部1の躯体コンクリート表面側端面に、モル
タル23に係合する多数の係止部2と、これら係止部2
の外側を取り囲むように配置した可変形連結部5とを樹
脂で一体成形し、該可変形連結部5の上縁に前記コンク
リート型枠の内面に当接させる枠状支持突起4を一体に
連結した構成からなる。
Description
内のスペーサボルトと型枠締付用ボルトとを連結するコ
ネクターとして機能すると共に、硬化後の躯体コンクリ
ートの表面にモルタルを塗布するときの接着補助具とて
しも機能するコネクター兼用モルタル接着補助具に関す
る。
の間を複数本のスペーサボルトを介在させて一定間隔に
保持し、その型枠間に生コンクリートを打設して硬化さ
せ、その硬化後に上記型枠を取り外すことにより建造さ
れる。このように型枠を外した後の躯体コンクリートの
表面は、そのままでは外観が悪いため、一般に表面仕上
げとしてモルタルを一定厚さに塗布するようにしてい
る。しかし、後から塗布したモルタルは、経時変化によ
り躯体コンクリートの表面から剥落することがあり、そ
のためこのモルタルの剥落防止のため、従来から種々の
提案がされている。
す。図9は、コンクリート型枠内のスペーサボルトと型
枠締付用ボルトとの間を連結するコネクターを除去した
後に、その躯体コンクリート表面にコーン跡ができる過
程を示す。また、図10は、このコーン跡にモルタル接
着補助具を埋め込むことにより、モルタルの剥落を防止
する対策例を示している。
み付けられた後、コンクリートが打設された状態を示
す。20は躯体コンクリート、21はスペーサボルト、
24は型枠、25はコネクター、26は型枠締付用ボル
トであって、型枠締付用ボルト26はコネクター25に
一体に連結されている。
4(図では片側のみを図示)の間にコンクリート打設用
の空間を形成するように挿入され、その両端部にコネク
ター25が螺合されている。このコネクター25から延
長する型枠締付用ボルト26に型枠24を貫通させ、そ
の型枠24の内面をコネクター25の外側端面に当接さ
せると共に、その外側に一対の横端太材27,27を型
枠締付用ボルト26を挟むように配置し、さらにフォー
ムタイ(登録商標)28で抑え、ナット29で締め付け
ることにより組み付けが完成する。
0を打ち込み、それが硬化したのち脱型する。一連の脱
型作業は、ナット29、フォームタイ28、横端太材2
7、型枠24を撤去し、最後にコネクター25を抜去す
るが、そのコネクター24の除去跡に、図9(B)に示
すようなコーン跡22が形成される。ここで除去後のコ
ネクター25は良好な形状を保持しているものは再使用
されるが、変形や破損したものは廃棄される。一般には
数回の使用が限度とされている。
具である。モルタル接着補助具30は、樹脂から埋栓部
31に多数のループ状の係止部32が一体成形されるよ
うに構成され、かつ埋栓部31の底部にスペーサボルト
21の端部を嵌入させる挿入孔33が形成されている。
面にモルタルを塗布するとき、まず図10(A)のよう
に、モルタル接着補助具30の埋栓部31の周囲に接着
剤34を塗布し、それを躯体コンクリート20の表面に
形成されたコーン跡22の中に埋設し、図10(B)の
ように係止部32だけを表面に露出させた状態にする。
次いで、図10(C)のように、モルタル接着補助具3
0とコンクリート20との両表面に渡るようにモルタル
23を一定の厚さに塗布する。
の生モルタル23が上記モルタル接着補助具30の係止
部32の中に深く侵入するので、その状態でモルタルが
硬化すると、モルタルに対して高いアンカー効果を発揮
し、モルタルの剥落を防止する。
30を利用するためには、型枠セットに使用されたコネ
クターをいったん取り外す手間が必要であり、また取り
外したコネクターは1乃至数回の使用後には廃棄される
ため、廃棄物による環境汚染問題を生ずる。また、コネ
クターの取り外し作業を終えた後に、新たにモルタル接
着補助具を取り付ける作業が必要であるので、必ずしも
作業性が良好であるとはいえなかった。
タル接着補助具をコネクターとを同一物にして兼用させ
ることが考えられる。しかし、モルタル接着補助具をコ
ネクターとして兼用させると、型枠をセットする際に係
止部が型枠の締付け圧によって押し潰された状態になっ
たり、また生コンクリートを打設するときに生コンクリ
ートが係止部の上面を覆ったりする。したがって、この
ように潰れた係止部やコンクリートで覆われた係止部の
上にモルタルを塗布したとしても、モルタルに対する係
止部のアンカー機能は発揮されず、モルタル接着補助具
としては機能しなくなるという問題がある。
のコネクター取外し作業を不要にすることにより、コネ
クターを廃材にすることなく、確実なモルタルの剥落防
止処理を可能にするコネクター兼用モルタル接着補助具
を提供することにある。
をコネクター兼用に使用するようにしても、係止部がア
ンカー機能を喪失しないようにするコネクター兼用モル
タル接着補助具を提供することにある。
明は、躯体コンクリートの表面に塗布されるモルタルの
接着補助具であって、コンクリート型枠内にセットされ
るスペーサボルトに連結するコネクター部の前記躯体コ
ンクリート表面側端面に、前記モルタルに係合する多数
の係止部と、これら係止部の外側を取り囲むように配置
した可変形連結部とを樹脂で一体成形し、該可変形連結
部の上縁に前記コンクリート型枠の内面に当接させる枠
状支持突起を一体に連結したことを特徴とするものであ
る。
具は、上記構成になっているため、型枠のセット時に型
枠により枠状支持突起を軸方向に押圧すると、可変形連
結部を屈曲変形させて枠状支持突起自体が係止部を取り
囲むように移動して密閉空間を形成するため、コンクリ
ート打設時に生コンクリートが係止部に浸入しないよう
にする。また、枠状支持突起により型枠の押圧力を支持
するため、係止部が圧潰されないようにする。したがっ
て、モルタル塗布する時まで係止部をコンクリートに埋
設されないように維持するため、その係止部上面からモ
ルタルを塗布することにより係止部による高いアンカー
効果を得ることができる。
着補助具は、上記作用によりコネクターとして型枠のセ
ットに使用した後は、そのまま取り外すことなくモルタ
ル接着補助具として継続使用することができるため、コ
ネクターを廃材にする環境汚染問題を生ずることがな
く、またコネクターの取外し作業や新たな取付け作業を
繰り返す必要がないため作業性を向上することができ
る。
形態からなるコネクター兼用モルタル接着補助具を示
す。
ネクター兼用モルタル接着補助具10は、樹脂から一体
に射出成形され、本体となるコネクター部1が円盤状に
形成されている。このように一体成形されたコネクター
部1の表面側(上面側)端面の中央部には、型枠締付ボ
ルトを螺合させるネジ孔1mが、また裏面側(下面側)
端面の中央部には、スペーサボルトに螺合させるネジ孔
1sが互いに同軸に連通するように設けられている。
側周囲にリング状の凹溝7が設けられ、その開口側端部
に六角ナット7aが形成されている。この六角ナット7
aの部分は、ネジ孔1sをスペーサボルトに螺合させる
ときレンチ等の締付工具を係合させる部分になる。二つ
のネジ孔1s,1mの端部同士が当接する境界部は、図
示のように互いに貫通していてもよいが、仕切壁により
互いに連通しないようにしてもよい。仕切壁を設けた場
合は、スペーサボルトおよび型枠締付ボルトのいずれか
一方が他方のネジ孔に入り過ぎることにより、他方のボ
ルトが螺合するネジ孔長を不足させたり、またはスペー
サボルトに対するコネクター部1の固定位置を不安定に
する等の問題がなくなる。
の半円弧状ループからなる係止部2が列状に突設されて
いる。また、これら多数の係止部2の内側に半円弧状底
面に形成された凹溝3が形成されている。これら係止部
2は、表面に塗布されたモルタルの中に没入することに
よりアンカー効果を生ずる。凹溝3は必ずしも必要とす
るものではないが、この凹溝3を設けた場合には、係止
部2のアンカー効果を更に増大することができる。
の係止部2の周囲には、これら係止部2の全数を筒状に
取り囲むように薄肉の可変形連結部5が、コネクター部
1に一体連結するように設けられ、さらにこの可変形連
結部5の上縁側に厚肉筒状の枠状支持突起4が一体に連
結されている。
さと同一にするか、またはそれ以上を有するように形成
されており、かつ側面に複数の孔9が貫通するように設
けられている。これらの孔9は、コネクター兼用モルタ
ル接着補助具10の成形金型において、多数配列した係
止部2の内径面と凹溝3の底面とをピン中子で一体成形
する場合、そのピン中子を成形用金型から出し入れする
挿入孔に対応するものである。また、可変形連結部5
は、厚さが0.05〜0.5mmの薄肉に形成され、型
枠セット時の型枠を押圧して枠状支持突起4を軸方向の
移動させると容易に屈曲変形するようになっている。こ
れに対して枠状支持突起4の方は、厚さが0.5〜4m
m、好ましくは1〜4mmであって、型枠の押圧によっ
て容易には屈曲変形しない剛性を有している。
だけ下方に離れた位置には、コネクター部1の側面から
横方向に突出するフランジ状の受面8が形成されてい
る。この受面8は、上記のように型枠を押圧して枠状支
持突起4を可変形連結部5を屈曲変形させながら軸方向
に移動させるとき、その枠状支持突起4の下端側を受け
止めるストッパーの役目をする。また、枠状支持突起4
を係止したとき、その上縁側を係止部2の上端と同等に
するか、またはそれ以上の高さに保持する。
面8は、外径を少なくとも枠状支持突起4の内径(内周
面)よりも大きくする必要がある。さらに好ましくは枠
状支持突起4の外径(外周面)よりも大きく外側へ突出
させるとよい。また、上記距離aは、可変形連結部5の
高さbよりも短くする方がよく(a<b)、かつ枠状支
持突起4の高さを上記距離aと高さbとの和(a+b)
と同等か、またはそれ以上にするとよい。
になる受面8は、枠状支持突起4の外径(外周面)より
も大きく突出させた場合には、コネクター兼用モルタル
接着補助具10の躯体コンクリート20から素抜けしな
いように抜け止め作用させることができる。このような
抜け止め作用は、コネクター部1の外周面に、半径方向
の高さが厚み方向に沿って変化する凹凸を形成するよう
にしても達成することができる。
孔1sを中心にして複数個のリブ6が放射状に形成され
ている。これらのリブ6は、必ずしも必要とするもので
はないが、これらリブ6を設けた場合は、コネクター兼
用モルタル接着補助具の軸周りの回転を防止するので、
コンクリートに埋設させた状態で型枠締付ボルトを離脱
させるとき、コネクター兼用モルタル接着補助具が共回
りしないようにすることができる。このような作用を行
うリブ6の数は、必ずしも複数個である必要はなく、1
個だけであってもよい。また、リブ6を複数個設ける場
合は、ネジ孔1sを中心に等間隔(等角度)に配置する
とよい。
0は、コンクリート打設用の型枠をセットするとき、図
3および図4に示すように、次のようにして使用され
る。
ル接着補助具10をネジ孔1sを介してスペーサボルト
21に連結すると共に、その外側のネジ孔1mに型枠締
付ボルト26を連結する。次いで、型枠締付ボルト26
に型枠24を貫通させ、その外側から横端太材27、フ
ォームタイ28を介してナット29の螺合により内側へ
向け締め付けを行う。
ター兼用モルタル接着補助具10の枠状支持突起4は、
可変形連結部5を屈曲変形させながら下方の受面8に当
接するまで移動する。このとき可変形連結部5は反転し
て屈曲変形しながら、枠状支持突起4の内周面とコネク
ター部1の外周面との間に挟まれていき、最後に枠状支
持突起4の下端が受面8に当接すると、枠状支持突起4
の内周面とコネクター部1の外周面との間にクサビ状に
なり、枠状支持突起4をコネクター部1の本体に固定状
態にする。この型枠24の押圧するときの締付圧は、約
200kgf/cm2 (19.6MPa)以上にもなる
が、この押圧力は枠状支持突起4に支えられるため、係
止部2が圧潰されることはない。
20を打設すると、コネクター兼用モルタル接着補助具
10は枠状支持突起4を型枠24に密着させ、その枠状
支持突起4の内側に密閉空間を形成するため、その密閉
空間に生コンクリートが侵入することがなく、係止部2
を生コンリートの埋没から保護する。
ンクリート20になると、次に脱型作業が行われる。脱
型作業は、ナット29、フォームタイ28、横端太材2
7、型枠24を順次撤去し、最後に型枠締付用ボルト2
6を離脱する。この型枠締付用ボルト26を回動させて
離脱させるとき、コネクター部1のコンクリート埋設側
にはリブ6が形成されていると、このリブ6の抵抗によ
ってモルタル接着補助具10が共回りすることがない。
また、受面8の外径が枠状支持突起4よりも大きく突出
していると、躯体コンクリート20から抜け出すことが
ない。
図4(A)に示すようになり、コネクター兼用モルタル
接着補助具10は係止部2を露出状態にしている。この
ように係止部2が露出した躯体コンクリート20の表面
にモルタル23を塗布すると、図4(B)のように液状
のモルタル23が係止部2の内側へ侵入し、硬化後にモ
ルタル23に対して大きなアンカー効果を発揮する。こ
のアンカー効果は、係止部2と共に凹溝3を設けること
により一層強化することができる。
なるコネクター兼用モルタル接着補助具を示すものであ
る。
着補助具10は、枠状支持突起4の内面に多数本のフィ
ラメント部12が内側空間に延長するように設けられて
いる点で、図1及び2の実施形態と異なっており、他の
部分についてはほぼ同じ構成になっている。このような
フィラメント部12を枠状支持突起4の内面に延長した
状態で、モルタル内に埋設されることにより、モルタル
に対して更に大きなアンカー効果を発揮する。
枠状支持突起4の内面である限り、特に限定されない。
例えば、図6に例示するように、枠状支持突起4の上縁
を段差状に形成し、その内側の低い段部の面に設けられ
るものであってもよい。また、複数本のフィラメント部
12は、互いに同一の長さであっても、或いは異なる長
さであってもよい。複数本のフィラメント部12の枠状
支持突起4内での配列状態は、整然と並んでいても、ラ
ンダムであってもよい。フィラメント部12の太さは、
好ましくは0.05〜5.0mmがよく、また長さは2
mm以上、枠状支持突起4の内径と同等以下であるのが
よい。
具において、係止部の形状としては、未硬化のモルタル
内に深く侵入できる程度の剛性を有し、かつ硬化後のモ
ルタルを支持するだけの破断強度を有するものであれば
特に限定されない。図1,2や図5の実施形態では、係
止部2の形状をループ状にしたが、例えば図7(A)〜
(D)に示すようなフック(鉤)状であってもよく、図
7(E)のようなフィラメント状であってもよい。
(B)の係止部2はL形フック、同(C)の係止部2は
T形フック、同(D)の係止部2はキノコ形または球状
フックである。また、図7(E)の係止部2はフィラメ
ント状であるが、その形状はストレート状であっても、
ウェーブ状であってもよい。いずれの場合も、列状に並
べた状態の内面側をピン中子によって成形され、または
延伸を加えるように成形される。
5の実施形態では、多数の係止部2の列を平行に配列し
たが、例えば図6の実施形態のように、放射状に配置し
たものであってもよい。
示したコネクター兼用モルタル接着補助具10では、コ
ネクター部1が円盤状に形成されているが、多角形状に
形成されていてもよい。また、コネクター部1のネジ孔
1s,1mは、樹脂に一体成形されているが、これをネ
ジ孔を設けた金属インサートを挿入するようにしてもよ
い。このように金属インサートにした場合は、ボルトの
螺合時に金属インサートがコネクター部1に対して空回
りしないように、キー溝で係止するとか、圧入等によっ
て固定するなどの締結構造を設けるとよい。
発明において必ずしも必須ではないが、凹溝3を設けた
場合には、モルタルに対するアンカー効果を一層向上す
ることができ、またリブ6を設けた場合には、型枠締付
ボルトを離脱させるときのコネクター兼用モルタル接着
補助具の共回りを防止することができる。
タル接着補助具10の製造方法は、特に限定されるもの
ではないが、好ましくはコネクター部1と共に、係止部
2、枠状支持突起4、可変形連結部5、リブ6などの付
属構造を樹脂から一体に射出成形するのがよい。射出成
形法では、多数の係止部2を列状に並べ、内径面を凹溝
3と共にピン中子の挿入によって成形するようにすると
よい。ピン中子は金型から抜出し可能にするため、その
挿入孔に相当する部分が可変形連結部5に孔9として形
成される。
樹脂としては、射出成形が容易な熱可塑性樹脂が好まし
いが、必要により熱硬化性樹脂であってもよい。
ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、高
衝撃ポリスチレン(HIPS)、ABS樹脂、変性ポリ
フェニレンオキサイド(変性PPO)、ポリアミドエラ
ストマー(例えば、東レ(株)製“ペバックス”な
ど)、ポリエステルエラストマー(例えば、東レ・デュ
ポン(株)製“ハイトレル”など)などを例示すること
ができる。しかし、コンクリートはアルカリ性であるの
で、これらのうちでも耐アルカリ性に優れ、かつ耐熱性
に優れているPPS樹脂やナイロン樹脂が特に好まし
い。
素繊維などの短繊維状の補強繊維を混入させた繊維強化
樹脂を使用してもよい。繊維強化樹脂の場合は、モルタ
ルの接着力を一層向上させ、剥落防止性能をさらに向上
させることができる。
具の接着力は、スペーサボルトの単位面積当たりの使用
個数にもよるが、一般には50kgf/個(490Pa
/個)以上になるように設計することが好ましい。この
ような特性を満足させるため、係止部の寸法としては、
ループ形状の場合は、ループ太さ(直径)を0.05〜
5.0mm、ループ径を1.0〜10.0mmにするこ
とが好ましい。また、フック形状またはフィラメント形
状の場合は、フック部またはフィラメント部の太さ(直
径)を0.05〜5.0mmにすることが好ましい。
設ける係止部の数としては、製品形状によって異なり、
特に限定されるものではないが、非強化樹脂製の場合に
は20〜100個、繊維強化樹脂製の場合には5〜70
個にすることが好ましい。
用モルタル接着補助具によれば、コネクター部に係止部
を樹脂で一体成形したので、コネクターとして型枠のセ
ットに使用した後は、そのまま取り外すことなくモルタ
ル接着補助具としても継続使用するので、廃材として取
り外す必要がなくなり、環境汚染の問題は生じない。ま
た、取外し作業や新たな取付け作業を繰り返す必要がな
いため作業性を向上することができる。
持突起を軸方向に押圧すると、可変形連結部を屈曲変形
させて枠状支持突起自体が係止部を取り囲むように移動
して密閉空間を形成するため、コンクリート打設時に生
コンクリートが係止部に浸入しないようにする。また、
枠状支持突起により型枠の押圧力を支持するため、係止
部が圧潰されないようにする。したがって、モルタル塗
布する時まで係止部をコンクリートに埋設されないよう
に維持するため、その係止部上面からモルタルを塗布す
ることにより係止部による高いアンカー効果を得ること
ができる。
示し、(A)は平面図、(B)は図(A)におけるX−
X矢視断面図、(C)は半底面図である。
面図である。
コネクターとして使用したときの縦断面図である。
モルタル接着補助具として使用する状態を示し、(A)
はモルタル塗布前の縦断面図、(B)はモルタル塗布後
の縦断面図である。
モルタル接着補助具を示し、(A)は平面図、(B)は
図(A)におけるY−Y矢視断面図である。
ー兼用モルタル接着補助具の枠支持突起部分を拡大して
示す縦断面である。
る係止部の他の実施形態を示す縦断面図である。
兼用モルタル接着補助具を示す平面図である。
説明図であり、(A)は組み立て時の縦断面図、(B)
は脱型したときの縦断面図である。
を示し、(A)はモルタル接着補助具の装着前を示す縦
断面図、(B)は同モルタル接着補助具の装着後の縦断
面図、(C)は更にモルタルを塗布した状態を示す縦断
面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 躯体コンクリートの表面に塗布されるモ
ルタルの接着補助具であって、コンクリート型枠内にセ
ットされるスペーサボルトに連結するコネクター部の前
記躯体コンクリート表面側端面に、前記モルタルに係合
する多数の係止部と、これら係止部の外側を取り囲むよ
うに配置した可変形連結部とを樹脂で一体成形し、該可
変形連結部の上縁に前記コンクリート型枠の内面に当接
させる枠状支持突起を一体に連結したコネクター兼用モ
ルタル接着補助具。 - 【請求項2】 前記枠状支持突起の内面に該枠状支持突
起内に延長する多数のフィラメント部を一体成形した請
求項1に記載のコネクター兼用モルタル接着補助具。 - 【請求項3】 前記枠状支持突起を前記可変形連結部が
屈曲変形するように移動し、該枠状支持突起の端部が前
記コネクター部に形成した受面に当接したときの該枠状
支持突起の高さを、前記係止部の高さと同一以上にした
請求項1又は2に記載のコネクター兼用モルタル接着補
助具。 - 【請求項4】 前記コネクター部に設けた受面を、前記
枠状支持突起の内周面よりも外方へ突出させるように形
成した請求項3に記載のコネクター兼用モルタル接着補
助具。 - 【請求項5】 前記コネクター部の外周面に、半径方向
に高さが変化した凹凸を厚み方向に沿って形成した請求
項1,2,3又は4に記載のコネクター兼用モルタル接
着補助具。 - 【請求項6】 前記可変形連結部に、前記係止部を成形
するピン中子が挿入される貫通孔を形成した請求項1〜
5に記載のコネクター兼用モルタル接着補助具。 - 【請求項7】 前記コネクター部の躯体コンクリート表
面側に型枠締付用ボルトを螺合させるネジ孔を設け、躯
体コンクリート埋設側に前記スペーサボルトを螺合させ
るネジ孔を設けた請求項1〜6のいずれかに記載のコネ
クター兼用モルタル接着補助具。 - 【請求項8】 前記コネクター部の躯体コンクリート埋
設側に少なくとも1個のリブを形成した請求項1〜7の
いずれかに記載のコネクター兼用モルタル接着補助具。 - 【請求項9】 前記係止部をループ状、フック状または
フィラメント状に形成した請求項1〜8のいずれかに記
載のコネクター兼用モルタル接着補助具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP36212799A JP4162822B2 (ja) | 1998-12-24 | 1999-12-21 | コネクター兼用モルタル接着補助具 |
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JP36692498 | 1998-12-24 | ||
JP36212799A JP4162822B2 (ja) | 1998-12-24 | 1999-12-21 | コネクター兼用モルタル接着補助具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4162822B2 JP4162822B2 (ja) | 2008-10-08 |
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Family Applications (1)
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JP36212799A Expired - Lifetime JP4162822B2 (ja) | 1998-12-24 | 1999-12-21 | コネクター兼用モルタル接着補助具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4162822B2 (ja) |
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