JPH04105364U - 断熱複合板の脱落防止具 - Google Patents

断熱複合板の脱落防止具

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JPH04105364U
JPH04105364U JP1429291U JP1429291U JPH04105364U JP H04105364 U JPH04105364 U JP H04105364U JP 1429291 U JP1429291 U JP 1429291U JP 1429291 U JP1429291 U JP 1429291U JP H04105364 U JPH04105364 U JP H04105364U
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義彦 伊賀
健 馬場
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日東紡績株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱複合板を捨て型枠としてコンクリートを
打ち込む工法に用いる複合板の脱落防止具であって、軟
らかくて脆い断熱材を損壊することなく、強固に取付け
ることを可能にする。 【構成】 脱落防止具13は、断熱複合板11を貫通し
て設けられるボルト14と、これと螺合して打込みコン
クリートに埋設されるアンカー15とよりなる。アンカ
ー15は、断熱複合板11の断熱材11bに当接する大
きい鍔部18を有し、鍔部18には鋭利でない凸部18
aを有する。 【効果】 ボルト14を強くねじ込むことにより、鍔部
18の凸部18aが断熱材11bに押し込まれてアンカ
ー15の滑りを防止し、しかも、その形状が鋭利でない
ので、鍔部18が大きいことと相まって断熱材11bの
損壊を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コンクリート壁を形成するに際し、内外壁面を構成する外装材と断 熱材が一体化された断熱複合板を捨て型枠としてコンクリートを打ち込む工法に 於いて、断熱複合板がコンクリート躯体から剥離脱落しないよう支持する断熱複 合板の脱落防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
内壁面又は外壁面を構成する外装材と断熱材を一体化した断熱複合板を捨て型 枠の一部又は全部として使用し、生コンクリートを打ち込む工法は省力化工法と して近年増加している。この工法において、断熱複合板の断熱材(コンクリート に接する面)が打ち込んだ生コンクリートの硬化に伴って優れた接着性を有する 場合は、断熱複合板をコンクリート躯体に対して支持させるための取付金具、支 持金具等は不要であろうが、実際には常に剥離、脱落の危険があるので、特に外 壁材の場合はコンクリート躯体への取付、支持を完全にするため脱落防止金具を 用いている。図4に示すように、従来用いられている脱落防止金具1は、外装材 2aと断熱材2bからなる断熱複合板2を貫通して設けるボルト3と、そのボル ト3と螺合するアンカー4とを有し、そのアンカー4は断熱複合板2に向い合う 面に、先端にノコギリ状或いは犬歯状の突起5aを有する円筒部5を有している 。この脱落防止金具1は、アンカー4の突起5aを断熱複合板2に押し当て、そ の断熱複合板2にボルト3を通してアンカー4に螺合させ、ボルト3をねじ込ん でアンカー4の突起5aを断熱複合板2に食い込ませることにより、断熱複合板 1に固定し、コンクリート打設時の衝撃に対しても動かないようにしている。そ して、コンクリートを打設してコンクリート躯体6を形成すると、アンカー4が そのコンクリート躯体6に埋設固着されることにより、断熱複合板2がコンクリ ート躯体6から剥がれて脱落することを防止していた(例えば、特開平2−26 1150号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしなから、断熱材は、一般に合成樹脂発泡体が用いられ、軟らかく脆い性 質のものであるから、従来の脱落防止金具は、断熱材に取付けるためにボルト3 をねじ込んだ際、アンカー4がボルト3につれ回りし、先端のノコギリ状或いは 犬歯状の突起5aがその軟らかく脆い断熱材に切り込んでしまい、断熱材を損傷 、破損するばかりでなく、その脱落防止金具を強固に取り付けることができず、 コンクリート打設時に、その脱落防止金具が外れて断熱材を損傷するということ もあり、結局、断熱複合板のコンクリート躯体に対する支持が不安定となり、ま た断熱性能も低下するという問題点があった。
【0004】 本考案はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、軟らかくて脆い断熱材 に対しても、それを損傷、破壊することなく、安定して強固に取付けることの可 能な断熱複合板の脱落防止具を提供することを目的とする
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべくなされた本考案は、断熱複合板を貫通して設けられるボ ルトと、該ボルトと螺合して打込みコンクリートに埋設固着されるアンカーとよ りなる脱落防止具において、前記アンカーは前記断熱複合板の裏面に当接する大 きい鍔部を有し、該鍔部は、前記断熱複合板に接する面に鋭利でない凸部を有す ることを特徴とする断熱複合板の脱落防止具を要旨とする。
【0006】 本考案の脱落防止具を構成する材料は、金属、プラスチック等を使用できるが 、コンクリート内に埋設されるアンカーは、腐食、熱伝導等を考慮すると、金属 を避けて合成樹脂(保持強度及びコストの関係でガラス繊維強化ナイロン製が好 適)とするのが好ましい。ボルトは強度の点で金属が好ましく、耐食性から特に ステンレスが好ましい。
【0007】
【作用】
本考案の脱落防止具は、アンカーの鍔部を断熱複合板に当接させ、ボルトを断 熱複合板に貫通させ、前記アンカーにねじ込むことにより取付けられる。この際 、アンカーの鍔部に設けている凸部が断熱材に押し付けられ、ボルトねじ込み時 にアンカーが滑って回転するということが防止される。また、その凸部は、従来 のノコギリ状或いは犬歯状の鋭利な突起と違って鋭利でないので、断熱材中に深 く食い込み断熱材を損傷するということがない。しかも、この凸部が断熱材中に 押し込まれても、鍔部が広い面積で断熱複合板に接触するので、軟らかく脆い断 熱材に対して強く押し付けられても断熱材を破損することがない。かくして、本 考案の脱落防止具は断熱複合板に、断熱材を損傷することなく安定してかつ強固 に取付けられることができ、コンクリート打設時の衝撃によっても外れることが なく、断熱複合板をコンクリート躯体に対して良好に支持させることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例を図面を参照して説明する。図1は本考案の一実 施例による脱落防止具を用いて施工し、完工した後の壁構造を示す概略断面図、 図2はその脱落防止具の概略分解斜視図である。図1、図2において、11は断 熱複合板であり、外装材11aと断熱材11bとからなる。12はコンクリート 躯体、13は脱落防止具である。この脱落防止具13は、断熱複合板11を貫通 して取付けられるボルト14と、そのボルト14に螺合するアンカー15と、ワ ッシャ16からなる。アンカー15は、断熱複合板11の裏面に当接しうる大き い鍔部18を有し、かつその鍔部18には断熱複合板11に接する面の周縁に沿 って凸部18aが形成されている。この凸部18aは低い隆起状のもので先端が 鋭利とはなっていない。凸部18aの高さとしては、通常1〜5mm程度が好ま しい。なお、凸部18aとして図面では環状に連続したものを示しているが、本 考案はこの形状に限らず、不連続な突起であってもよく、また、形成場所も鍔部 の周縁に沿った位置に限らず、鍔部の中央部としてもよい。
【0009】 鍔部18は通常円形に形成されるが、円形以外の形状、例えば矩形状、楕円状 等としてもよい。鍔部18の面積は、あまり小さすぎるとボルト14を締め込ん だ際に断熱材11b内に食い込みすぎて断熱材を破損することがあり、また、逆 にあまり大きすぎるとコスト高となるので、これらを考慮して適当に定める。通 常,鍔部18を円形とした際、その直径は25〜50mm程度に選定される。ア ンカー15は、更に、鍔部18を補強する補強リブ19、抜け止め鍔20、廻り 止め工具用溝21等を有している。本実施例のアンカー15は、ガラス繊維強化 ナイロン樹脂で一体に作られている。ボルト14及びワッシャ16は、ステンレ スによって作られている。
【0010】 次に上記構成の脱落防止具13を使用した施工方法を説明する。内壁或いは外 壁を構成するための断熱複合板11に座ぐりドリルで穴をあけ、ボルト14の皿 頭が外装材11a表面から僅かに食い込んで表面パテ処理が可能な程度の位置ま で来るように、ワッシャ16に挿入したボルト14を通し、裏面の断熱材11b 側にアンカー15を押し当て、そのアンカー15にボルト14をねじ込む。これ により、アンカー15の鍔部18の凸部18aが断熱材11bに押し付けられ、 アンカー15が空回りすることなく、ボルト14のねじ込みが行われる。その後 、更にボルト14をねじ込み、凸部18aが断熱材11bに食い込み、鍔部18 の平坦面が断熱材11bの裏面に押し付けられるまで締結する。これにより、ア ンカー15がボルト14により断熱複合板11に強固に固定される。
【0011】 ここで、鍔部18aに設けた凸部は従来のように鋭利なものではないので、軟 らかく脆い断熱材であっても、その断熱材を破損することがない。また、ボルト 14を更にねじ込んだ際、広い面積の鍔部18が断熱材に当接するので、その鍔 部18が断熱材中に食い込むことはなく、ボルト14をねじ込み過ぎても特に支 障はなく、アンカー15を安定してかつ強固に断熱複合板11に固定できる。ま た、樹脂製の鍔部18は弾力性があるので、ボルト14の緩み止めの作用も有し ている。ボルト14の頭部に取り付けたワッシャ16は、やわらか目の材質の外 装材11aにボルト頭が食い込み過ぎることを防止する。なお、固い外装材11 aを使用する場合にはワッシャ16は省略してもよい。
【0012】 脱落防止具13は、一般的には断熱複合板1平方メートル当たり3個程度の割 合で取り付けられる。脱落防止具13を断熱複合板11に取り付けた後、その断 熱複合板を壁を形成すべき所定位置に固定し、その裏面側に生コンクリートを打 設する。その際、脱落防止具13は断熱複合板11に強固に固定されているので 、コンクリート打設時の衝撃によっても脱落防止具13が外れて断熱複合板を破 壊するということがない。打設したコンクリートが硬化することにより、コンク リート躯体12が形成され、アンカー15はそのコンクリート躯体12に埋設固 着され、ボルト14によって断熱複合板11をコンクリート躯体12から剥がれ ないように支持することができる。ここで、前記したようにアンカー15の取付 け時に断熱材11bの破損が生じていないので、断熱性能の部分低下はない。ま た、合成樹脂製のアンカー15を用いたので、熱伝導が小さく、このためボルト 14を通じての放熱(ヒートブリッジ)が極めて小さく、ボルト14の頭部の結 露が生じないという利点も得られる。
【0013】 なお、上記実施例ではアンカー15を樹脂によって一体に形成した場合を説明 したが、本考案はこの構成に限らず、アンカーを金属製としてもよく、また、複 数の部品で構成してもよい。図3はその場合の実施例を示す概略断面図である。 この実施例の脱落防止具23は、アンカー本体24Aと鍔部24Bとの2部品か らなるアンカー24を用いている。この鍔部24Bは金属の板材をプレス成形に よって作ったもので環状の凸部24aを有している。この脱落防止具23も図1 、図2に示すものと同様に使用される。
【0014】
【考案の効果】
以上のように、本考案の脱落防止具は、コンクリート内に埋め込まれるアンカ ーが、断熱複合板に接触する鋭利でない凸部を有する広い面積の鍔部を備えてい るので、軟らかく脆い断熱材に対しても、その断熱材を損傷、破壊することなく 強固に取り付けることができ、また、コンクリート打設時の衝撃によってアンカ ーが断熱複合板から外れて断熱複合板を損壊することもなく、断熱複合板をコン クリート躯体に対して安定して支持させることができるという効果を有している 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による脱落防止具を用いて施
工し、完工した後の壁構造を示す概略断面図
【図2】その脱落防止具の概略分解斜視図
【図3】本考案の他の実施例による脱落防止具を分解し
て示す概略断面図
【図4】従来の脱落防止金具を用いて施工し、完工した
後の壁構造を示す概略断面図
【符号の説明】
11 断熱複合板 11a 外装材 11b 断熱材 12 コンクリート躯体 13 脱落防止具 14 ボルト 15 アンカー 18 鍔部 18a 凸部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱複合板を貫通して設けられるボルト
    と、該ボルトと螺合して打込みコンクリートに埋設固着
    されるアンカーとよりなる脱落防止具において、前記ア
    ンカーは前記断熱複合板の裏面に当接する大きい鍔部を
    有し、該鍔部は、前記断熱複合板に接する面に鋭利でな
    い凸部を有することを特徴とする断熱複合板の脱落防止
    具。
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