JP2000064276A - アンカー頭部の定着構造 - Google Patents
アンカー頭部の定着構造Info
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- JP2000064276A JP2000064276A JP10239589A JP23958998A JP2000064276A JP 2000064276 A JP2000064276 A JP 2000064276A JP 10239589 A JP10239589 A JP 10239589A JP 23958998 A JP23958998 A JP 23958998A JP 2000064276 A JP2000064276 A JP 2000064276A
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- Japan
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- anchor
- grout
- fixing structure
- bedrock
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工費用の低減と施工期間の短縮。
【解決手段】 定着構造は、岩盤10中に設けられた削
孔11内に定着されるアンカー材13の頭部に、アンカ
ープレート14を介して緊張力保持用のグリッパ16を
装着することを基本構成としている。アンカープレート
14は、円盤状の鋼製平板であって、外周縁に容器状の
鋼製型枠部18が一体的に固設されている。この型枠部
18は、開口端20側が岩盤10側に位置し、円形状に
形成されている。型枠部18の開口端20には、柔軟な
シート部24が設けられている。容器状の型枠部18と
シート部24で隔成された空間26内には、グラウト材
を注入するための注入口28が、型枠部18を貫通する
ようにして設けられている。空間26内には、注入され
たグラウト材が硬化したグラウト硬化体30が形成され
ている。。
孔11内に定着されるアンカー材13の頭部に、アンカ
ープレート14を介して緊張力保持用のグリッパ16を
装着することを基本構成としている。アンカープレート
14は、円盤状の鋼製平板であって、外周縁に容器状の
鋼製型枠部18が一体的に固設されている。この型枠部
18は、開口端20側が岩盤10側に位置し、円形状に
形成されている。型枠部18の開口端20には、柔軟な
シート部24が設けられている。容器状の型枠部18と
シート部24で隔成された空間26内には、グラウト材
を注入するための注入口28が、型枠部18を貫通する
ようにして設けられている。空間26内には、注入され
たグラウト材が硬化したグラウト硬化体30が形成され
ている。。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンカー頭部の
定着構造に関し、特に、岩盤補強に用いられるアンカー
の定着構造に関するものである。
定着構造に関し、特に、岩盤補強に用いられるアンカー
の定着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地下発電所,エネルギー貯蔵設備などの
地下構造物を岩盤中に構築する際には、岩盤を掘削して
地下空洞を形成する。この種の地下空洞を形成する際に
は、分割掘削しながら、支保部材、例えば、プレストレ
スアンカー(以下、PSアンカーと略す)を設置して、
掘削した空洞周辺の岩盤の安定を図る必要がある。
地下構造物を岩盤中に構築する際には、岩盤を掘削して
地下空洞を形成する。この種の地下空洞を形成する際に
は、分割掘削しながら、支保部材、例えば、プレストレ
スアンカー(以下、PSアンカーと略す)を設置して、
掘削した空洞周辺の岩盤の安定を図る必要がある。
【0003】この場合の支保部材であるPSアンカーに
は、空洞壁面を数10トン程度の力で押さえつける緊張
力が導入される。そこで、従来は、このような緊張力を
導入するために、図3に示すような、アンカー頭部の定
着構造が採用されていた。
は、空洞壁面を数10トン程度の力で押さえつける緊張
力が導入される。そこで、従来は、このような緊張力を
導入するために、図3に示すような、アンカー頭部の定
着構造が採用されていた。
【0004】同図に示した定着構造は、削孔1内に挿入
されるPC鋼撚り線2の突出部分に装着されるグリッパ
3と、PC鋼撚り線2の挿通孔が貫通形成されたアンカ
ープレート4とを備えている。
されるPC鋼撚り線2の突出部分に装着されるグリッパ
3と、PC鋼撚り線2の挿通孔が貫通形成されたアンカ
ープレート4とを備えている。
【0005】PC鋼撚り線2には、シース被覆が施され
ていて、図外の先端側で岩盤に定着されている。
ていて、図外の先端側で岩盤に定着されている。
【0006】アンカープレート4の下面側には、ベアリ
ングプレート5が当接され、これらのアンカープレート
4,ベアリングプレート5は、ブロッキングパイプ6と
ボルト7により連結されている。
ングプレート5が当接され、これらのアンカープレート
4,ベアリングプレート5は、ブロッキングパイプ6と
ボルト7により連結されている。
【0007】ブロッキングパイプ6の外周には、保持具
8が設けられていて、削孔1の開口端に設けられた拡径
削孔9内に挿入され、グラウトを注入することにより、
拡径削孔9に定着されている。
8が設けられていて、削孔1の開口端に設けられた拡径
削孔9内に挿入され、グラウトを注入することにより、
拡径削孔9に定着されている。
【0008】このような定着構造においては、抗張力
は、PC鋼撚り線2を引張って、アンカープレート4の
上面側にグリッパ3を当接して、クサビを打込むことに
より導入される。
は、PC鋼撚り線2を引張って、アンカープレート4の
上面側にグリッパ3を当接して、クサビを打込むことに
より導入される。
【0009】導入された緊張力は、グリッパ3,アンカ
ープレート4,ベアリングプレート5,ブロックキング
パイプ6を介して、岩盤側に伝達され、ベアリングプレ
ート5およびブロッキングバイプ6を大径化することに
より、大きな緊張力を導入することができるように構成
している。
ープレート4,ベアリングプレート5,ブロックキング
パイプ6を介して、岩盤側に伝達され、ベアリングプレ
ート5およびブロッキングバイプ6を大径化することに
より、大きな緊張力を導入することができるように構成
している。
【0010】しかしながら、このような従来のアンカー
頭部の定着構造には、以下に説明する技術的な課題があ
った。
頭部の定着構造には、以下に説明する技術的な課題があ
った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、図3に示し
た定着構造では、削孔1と拡径削孔9を削孔する必要が
あるので、削孔工種が複数になり、施工の段取りなどに
時間がかかり、施工期間が長くなる。
た定着構造では、削孔1と拡径削孔9を削孔する必要が
あるので、削孔工種が複数になり、施工の段取りなどに
時間がかかり、施工期間が長くなる。
【0012】また、定着構造に用いる部材の点数が多く
なり、組付けに時間がかかるとともに、施工費用が嵩む
という問題があった。
なり、組付けに時間がかかるとともに、施工費用が嵩む
という問題があった。
【0013】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、施
工費用の低減と施工期間の短縮とを同時に達成すること
ができるアンカー頭部の定着構造を提供することにあ
る。
てなされたものであって、その目的とするところは、施
工費用の低減と施工期間の短縮とを同時に達成すること
ができるアンカー頭部の定着構造を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、岩盤中に設けられた削孔内に定着される
アンカー材の頭部に、アンカープレートを介して緊張力
保持用のグリッパを装着するアンカー頭部の定着構造に
おいて、前記アンカープレートの外周縁に、開口端が岩
盤側に位置するように固設された容器状の型枠部と、前
記型枠部の開口端に周縁が固設された柔軟なシート部
と、前記アンカー材に緊張力を導入する前に、前記シー
ト部を岩盤側に当接した状態で、前記型枠部とシート部
とで隔成された空間内に、グラウト材を注入して硬化さ
せたグラウト硬化体とで構成した。このように構成した
アンカー頭部の定着構造によれば、アンカー材に緊張力
を導入する前に、シート部を岩盤側に当接した状態で、
型枠部とシート部とで隔成された空間内にグラウト材を
注入すると、岩盤側に当接しているシートが柔軟性を有
しているので、岩盤の表面ないしは岩盤表面に設けられ
た吹付けコンクリート層の表面の凹凸に追随して変形
し、注入したグラウトが硬化すると、凹凸に追随した形
状のグラウト硬化体が形成される。従って、アンカー材
に緊張力を導入して、これをグリッパで保持させると、
この緊張力は、グリッパを介して、アンカープレートお
よび型枠部,グラウト硬化体,シート部と伝達され、最
終的に岩盤に伝えられる。このとき、グラウト硬化体
は、岩盤ないしは吹付けコンクリート層の表面凹凸に倣
って密着しているので、大きな緊張力を導入しても耐え
得ることができるとともに、緊張力を確実に効率良く岩
盤側に伝達することができる。また、本発明の定着構造
では、岩盤に削孔する孔は、1種類で済み、構成部材も
少なくて済む。前記型枠部には、その内面に補強リブを
一体に設けることができる。この構成によれば、型枠部
の剛性が補強リブにより大きくなり、緊張力の導入に伴
って型枠部の変形が防止されるので、緊張力を岩盤側に
伝達する過程で、グラウト硬化体に引張り応力が発生し
ない。従って、例えば、グラウト材にセメント系のもの
を採用した場合に、グラウト硬化体に圧縮力だけを加え
ることが可能になり、セメント系グラウト硬化体の性能
を有効に活用することができる。
に、本発明は、岩盤中に設けられた削孔内に定着される
アンカー材の頭部に、アンカープレートを介して緊張力
保持用のグリッパを装着するアンカー頭部の定着構造に
おいて、前記アンカープレートの外周縁に、開口端が岩
盤側に位置するように固設された容器状の型枠部と、前
記型枠部の開口端に周縁が固設された柔軟なシート部
と、前記アンカー材に緊張力を導入する前に、前記シー
ト部を岩盤側に当接した状態で、前記型枠部とシート部
とで隔成された空間内に、グラウト材を注入して硬化さ
せたグラウト硬化体とで構成した。このように構成した
アンカー頭部の定着構造によれば、アンカー材に緊張力
を導入する前に、シート部を岩盤側に当接した状態で、
型枠部とシート部とで隔成された空間内にグラウト材を
注入すると、岩盤側に当接しているシートが柔軟性を有
しているので、岩盤の表面ないしは岩盤表面に設けられ
た吹付けコンクリート層の表面の凹凸に追随して変形
し、注入したグラウトが硬化すると、凹凸に追随した形
状のグラウト硬化体が形成される。従って、アンカー材
に緊張力を導入して、これをグリッパで保持させると、
この緊張力は、グリッパを介して、アンカープレートお
よび型枠部,グラウト硬化体,シート部と伝達され、最
終的に岩盤に伝えられる。このとき、グラウト硬化体
は、岩盤ないしは吹付けコンクリート層の表面凹凸に倣
って密着しているので、大きな緊張力を導入しても耐え
得ることができるとともに、緊張力を確実に効率良く岩
盤側に伝達することができる。また、本発明の定着構造
では、岩盤に削孔する孔は、1種類で済み、構成部材も
少なくて済む。前記型枠部には、その内面に補強リブを
一体に設けることができる。この構成によれば、型枠部
の剛性が補強リブにより大きくなり、緊張力の導入に伴
って型枠部の変形が防止されるので、緊張力を岩盤側に
伝達する過程で、グラウト硬化体に引張り応力が発生し
ない。従って、例えば、グラウト材にセメント系のもの
を採用した場合に、グラウト硬化体に圧縮力だけを加え
ることが可能になり、セメント系グラウト硬化体の性能
を有効に活用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
および図2は、本発明にかかるアンカー頭部の定着構造
の一実施例を示している。
について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
および図2は、本発明にかかるアンカー頭部の定着構造
の一実施例を示している。
【0016】同図に示した定着構造は、岩盤10中に設
けられた削孔11内に定着されるアンカー材13の頭部
に、アンカープレート14を介して緊張力保持用のグリ
ッパ16を装着することを基本構成としている。
けられた削孔11内に定着されるアンカー材13の頭部
に、アンカープレート14を介して緊張力保持用のグリ
ッパ16を装着することを基本構成としている。
【0017】アンカー材13は、本実施例の場合には、
PC鋼撚り線から構成され、シース15が覆設されてい
て、岩盤10から外方に突出する部分は、シース15が
剥離されている。岩盤10の表面には、吹付けコンクリ
ート層17が形成されている。
PC鋼撚り線から構成され、シース15が覆設されてい
て、岩盤10から外方に突出する部分は、シース15が
剥離されている。岩盤10の表面には、吹付けコンクリ
ート層17が形成されている。
【0018】アンカープレート14は、円盤状の鋼製平
板であって、その外周縁に容器状の鋼製型枠部18が一
体的に固設されている。この型枠部18は、開口端20
側が岩盤10側に位置し、円形状に形成されている。
板であって、その外周縁に容器状の鋼製型枠部18が一
体的に固設されている。この型枠部18は、開口端20
側が岩盤10側に位置し、円形状に形成されている。
【0019】型枠部18の内面側には、中心から外方に
向けて放射状に伸びる複数の補強リブ22が、一体的に
形成されている。
向けて放射状に伸びる複数の補強リブ22が、一体的に
形成されている。
【0020】また、型枠部18の開口端20には、周縁
が接着などにより固設された柔軟なゴムなどからなるシ
ート部24が設けられている。容器状の型枠部18とシ
ート部24で隔成された空間26内には、グラウト材を
注入するための注入口28が、型枠部18を貫通するよ
うにして設けられている。
が接着などにより固設された柔軟なゴムなどからなるシ
ート部24が設けられている。容器状の型枠部18とシ
ート部24で隔成された空間26内には、グラウト材を
注入するための注入口28が、型枠部18を貫通するよ
うにして設けられている。
【0021】この空間26内には、注入されたグラウト
材が硬化したグラウト硬化体30が形成されている。こ
の場合、グラウト材には、例えば、セメント系,ゴム
系,ウレタン系などの硬化性のグラウト材を用いること
ができる。
材が硬化したグラウト硬化体30が形成されている。こ
の場合、グラウト材には、例えば、セメント系,ゴム
系,ウレタン系などの硬化性のグラウト材を用いること
ができる。
【0022】アンカー材14に緊張力を導入する際に
は、まず、削孔11内にアンカー材13を定着させた状
態で、アンカープレート14の挿通孔14a内に、アン
カー材13を挿通させて、アンカープレート14を削孔
11の開口端の周縁に当接して位置決めする。
は、まず、削孔11内にアンカー材13を定着させた状
態で、アンカープレート14の挿通孔14a内に、アン
カー材13を挿通させて、アンカープレート14を削孔
11の開口端の周縁に当接して位置決めする。
【0023】このとき、シート部24は、岩盤10の表
面に形成されている吹付けコンクリート層17に当接さ
せておく、次いで、注入口28を介して、空間26内に
グラウト材を注入する。
面に形成されている吹付けコンクリート層17に当接さ
せておく、次いで、注入口28を介して、空間26内に
グラウト材を注入する。
【0024】型枠部18とシート部24とで隔成された
空間26内にグラウト材を注入すると、岩盤側(吹付け
コンクリート層17)に当接しているシート部24が柔
軟性を有しているので、注入されたグラウト材の注入圧
を受けて、シート部24は、吹付けコンクリート層17
の凹凸に追随して変形する。
空間26内にグラウト材を注入すると、岩盤側(吹付け
コンクリート層17)に当接しているシート部24が柔
軟性を有しているので、注入されたグラウト材の注入圧
を受けて、シート部24は、吹付けコンクリート層17
の凹凸に追随して変形する。
【0025】このような状態でグラウト材の注入を停止
して、注入口18を塞ぎ、時間が経過して注入したグラ
ウトが硬化すると、凹凸に追随した形状のグラウト硬化
体30が形成される。
して、注入口18を塞ぎ、時間が経過して注入したグラ
ウトが硬化すると、凹凸に追随した形状のグラウト硬化
体30が形成される。
【0026】このようなグラウト硬化体30が形成され
ると、アンカー材13に緊張力維持用のグリッパ16を
装着し、アンカー材13を引張って、緊張力を付与し、
グリッパ16にクサビ16aを装着すると、緊張力の導
入が終了する。
ると、アンカー材13に緊張力維持用のグリッパ16を
装着し、アンカー材13を引張って、緊張力を付与し、
グリッパ16にクサビ16aを装着すると、緊張力の導
入が終了する。
【0027】アンカー材13に導入された緊張力は、グ
リッパ16を介して、アンカープレート14および型枠
部18,グラウト硬化体30,シート部24と伝達さ
れ、最終的に岩盤10に伝えられ、緊張力の伝達機能
は、これによって得られる。
リッパ16を介して、アンカープレート14および型枠
部18,グラウト硬化体30,シート部24と伝達さ
れ、最終的に岩盤10に伝えられ、緊張力の伝達機能
は、これによって得られる。
【0028】このとき、グラウト硬化体30は、吹付け
コンクリート層17の表面凹凸に倣って密着しているの
で、アンカー材13に大きな緊張力を導入しても耐え得
ることができるとともに、緊張力を確実に効率良く岩盤
10側に伝達することができる。
コンクリート層17の表面凹凸に倣って密着しているの
で、アンカー材13に大きな緊張力を導入しても耐え得
ることができるとともに、緊張力を確実に効率良く岩盤
10側に伝達することができる。
【0029】また、本発明の定着構造では、岩盤10に
削孔する孔11は、1種類の孔径で済み、面倒な段取り
変更などが不要になる。また、定着構造の構成部材は、
型枠部18,シート部24,グラウト硬化体30を主構
成とするので、従来のこの種の定着構造よりも構成部材
の点数が大幅に少なくなる。
削孔する孔11は、1種類の孔径で済み、面倒な段取り
変更などが不要になる。また、定着構造の構成部材は、
型枠部18,シート部24,グラウト硬化体30を主構
成とするので、従来のこの種の定着構造よりも構成部材
の点数が大幅に少なくなる。
【0030】従って、施工費用の低減と、施工期間の短
縮が可能になる。
縮が可能になる。
【0031】さらに、本実施例の場合には、型枠部18
には、その内面に補強リブ22を一体に設けているの
で、型枠部18の剛性が補強リブ22により大きくな
り、緊張力の導入に伴って変形することが防止され、緊
張力を岩盤10側に伝達する過程で、グラウト硬化体3
0に引張り応力が発生しない。
には、その内面に補強リブ22を一体に設けているの
で、型枠部18の剛性が補強リブ22により大きくな
り、緊張力の導入に伴って変形することが防止され、緊
張力を岩盤10側に伝達する過程で、グラウト硬化体3
0に引張り応力が発生しない。
【0032】従って、例えば、グラウト材にセメント系
のものを採用した場合に、グラウト硬化体30に圧縮力
だけを加えることが可能になり、セメント系グラウト硬
化体30の性能を有効に活用することができる。
のものを採用した場合に、グラウト硬化体30に圧縮力
だけを加えることが可能になり、セメント系グラウト硬
化体30の性能を有効に活用することができる。
【0033】なお、上記実施例では、型枠部18の内面
に補強リブ22を設けたものを例示したが、型枠部18
の剛性が十分に確保できれば、この補強リブ22は、必
ずしも必要としない。
に補強リブ22を設けたものを例示したが、型枠部18
の剛性が十分に確保できれば、この補強リブ22は、必
ずしも必要としない。
【0034】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるアンカー頭部の定着構造によれば、施工
費用の低減と施工期間の短縮とを同時に達成することが
できる。
本発明にかかるアンカー頭部の定着構造によれば、施工
費用の低減と施工期間の短縮とを同時に達成することが
できる。
【図1】本発明にかかるアンカー頭部の定着構造の一実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】従来のアンカー頭部の定着構造の一例を示す断
面図である。
面図である。
【符号の簡単な説明】
10 岩盤
11 削孔
13 アンカー材
14 アンカープレート
16 グリッパ
18 型枠部
22 補強リブ
24 シート部
26 空間
28 注入口
30 グラウト硬化体
Claims (2)
- 【請求項1】 岩盤中に設けられた削孔内に定着される
アンカー材の頭部に、アンカープレートを介して緊張力
保持用のグリッパを装着するアンカー頭部の定着構造に
おいて、 前記アンカープレートの外周縁に、開口端が岩盤側に位
置するように固設された容器状の型枠部と、 前記型枠部の開口端に周縁が固設された柔軟なシート部
と、 前記アンカー材に緊張力を導入する前に、前記シート部
を岩盤側に当接した状態で、前記型枠部とシート部とで
隔成された空間内に、硬化性のグラウト材を注入して硬
化させたグラウト硬化体とを備えたこと特徴とするアン
カー頭部の定着構造。 - 【請求項2】 前記型枠部は、その内面に補強リブが一
体に設けられていることを特徴とする請求項1記載のア
ンカー頭部の定着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239589A JP2000064276A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | アンカー頭部の定着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239589A JP2000064276A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | アンカー頭部の定着構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000064276A true JP2000064276A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=17047033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10239589A Pending JP2000064276A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | アンカー頭部の定着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000064276A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105155534A (zh) * | 2015-08-07 | 2015-12-16 | 兰州理工大学 | 快速拼装可回收框架锚杆结构及施工方法 |
JP2016516924A (ja) * | 2013-03-12 | 2016-06-09 | レイノルズ・プレスト・プロダクツ・インコーポレイテッド | マット、可搬型建設用多孔マットシステム、工具および方法 |
JP2018178426A (ja) * | 2017-04-06 | 2018-11-15 | 飛島建設株式会社 | 後注入型ロックボルト用定着材注入方法 |
-
1998
- 1998-08-26 JP JP10239589A patent/JP2000064276A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016516924A (ja) * | 2013-03-12 | 2016-06-09 | レイノルズ・プレスト・プロダクツ・インコーポレイテッド | マット、可搬型建設用多孔マットシステム、工具および方法 |
CN105155534A (zh) * | 2015-08-07 | 2015-12-16 | 兰州理工大学 | 快速拼装可回收框架锚杆结构及施工方法 |
JP2018178426A (ja) * | 2017-04-06 | 2018-11-15 | 飛島建設株式会社 | 後注入型ロックボルト用定着材注入方法 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040323 |