JP2000236783A - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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JP2000236783A
JP2000236783A JP11082145A JP8214599A JP2000236783A JP 2000236783 A JP2000236783 A JP 2000236783A JP 11082145 A JP11082145 A JP 11082145A JP 8214599 A JP8214599 A JP 8214599A JP 2000236783 A JP2000236783 A JP 2000236783A
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guide
guide leg
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fishing rod
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JP11082145A
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Kohei Yamada
耕平 山田
Mitsuhiro Yahagi
光啓 矢作
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Mamiya OP Co Ltd
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Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣竿全体の重量に影響を来さず、取付けられ
たガイド体の固定強度が十分に得られると共に、ガイド
脚部が竿管に対し剥離することを防止し、しかも、異音
の発生を防止する釣竿を提供することを目的とする。 【解決手段】 金属からなるガイド脚部2と、このガイ
ド脚部2と一体に形成されたフレーム部3と、このフレ
ーム部3に固定されたガイドリング4と、よりなるガイ
ド体1を竿管5上に取付けた釣竿において、ガイド脚部
2外周に二液反応型ウレタン系インキからなる防振層6
を設けた。また、竿管5上にはガイド脚部2を安定載置
する下糸層7を形成し、この下糸層7上にはガイド脚部
2が載置され、このガイド脚部2を固定する上糸層8を
ガイド脚部2上側に形成された防振層6上がらガイド脚
部2後方の下糸層7上に亙って形成し、下糸層7及び上
糸層8が低粘度合成樹脂からなる仮止層9によって被覆
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿に係わり、特
に外通し式釣竿における釣糸ガイド体の取付け構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、並継ぎ竿、逆並継ぎ竿、印籠継
ぎ竿等といった外通し式の継ぎ式釣竿では、各ピース竿
の外部に一定間隔で複数のガイド体が取付けられてい
る。リールから繰り出された釣糸は、このガイド体に挿
通される。そして、元竿側から順次釣竿に沿って送出さ
れ、穂先竿の先端に設けられたトップガイドから導出さ
れるようになっている。このようなガイド体は、例え
ば、チタン、ステンレス等の金属からなるガイド脚部
と、これと一体に形成されたフレーム部と、このフレー
ム部に固定されたセラミックス等からなるガイドリング
とにより構成される。
【0003】このガイド体1を竿管5に取付ける際に
は、図4に示すように、竿管5にガイド脚部2を直接当
接させて載置し、ガイド脚部2の上から糸を巻き付けて
上糸層8が形成される。そして、これらを樹脂によって
被覆し、硬化させることによって補強層10を形成し、
強固に取付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、釣竿は、釣
糸にルアーや錘を取付けてキャストする際、若しくは、
魚がかかって釣上げる際には、穂先から元竿にかけて曲
がる、いわゆる「しなり」が起こる。このしなりは、釣
竿が持つ弾性力によって釣竿自身が元の状態に戻ろうと
する反力を発生させ、これによって魚を釣上げたり、ル
アーや錘を遠く飛ばしたりする働きをしている。
【0005】ところが、先述したような外通し式の釣竿
では、外部に取付けられたガイド体のガイド脚部によっ
て、このしなりが阻害されてしまう。つまり、図5に示
すように、竿管5がしなる際に、撓み性を持つ竿管5に
対し、剛性を持つ金属製のガイド体1が同調せず、ガイ
ド脚部2の前後に応力を集中させてしまうのである。こ
れにより、ガイド体1が強固に取付けられていたにもか
かわらず、ガイド脚部2が竿管5に対して剥離を起し、
ガイド脚部2等を覆っている補強層10に亀裂12を生
じさせてしまう。すると、釣竿を動かしたとき、その振
動によりガイド脚部2と竿管5とがぶつかり合い異音を
発生させる、いわゆる、「ガイド鳴き」という現象が起
こるのである。
【0006】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものである。すなわち、本発明の目的は、
釣竿全体の重量に影響を来さず、取付けられたガイド体
の固定強度が十分に得られると共に、ガイド脚部が竿管
に対し剥離することを防止し、しかも、異音の発生を防
止する釣竿を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな課題に対し、鋭意研究を重ねた結果、ガイド脚部に
二液反応型ウレタン系インキからなる防振層を設けるこ
とにより上記目的を達成できることを見出し、この知見
により本発明を完成させたものである。
【0008】即ち、本発明が講じた技術的手段は、
(1)、金属からなるガイド脚部と、該ガイド脚部と一
体に形成されたフレーム部と、該フレーム部に固定され
たガイドリングと、よりなるガイド体を竿管上に取付け
た釣竿において、前記ガイド脚部外周に二液反応型ウレ
タン系インキからなる防振層を設けたことにある。
【0009】また、(2)、上記(1)に記載の釣竿に
おいて、前記防振層は、層厚が300〜1500μmで
あることにある。
【0010】さらに、(3)、上記(1)又は(2)に
記載の釣竿において、前記竿管上には前記ガイド脚部を
安定載置する下糸層を形成したことにある。
【0011】さらにまた、(4)、上記(3)に記載の
釣竿において、前記下糸層上には前記ガイド脚部が載置
され、該ガイド脚部を固定する上糸層を前記ガイド脚部
上側に形成された前記防振層上から前記ガイド脚部後方
の前記下糸層上に亙って形成し、前記下糸層及び前記上
糸層が低粘度合成樹脂からなる仮止層によって被覆され
ていることにある。
【0012】さらにまた、(5)、上記(4)に記載の
釣竿において、前記下糸層の糸径が100〜400μm
であり、前記上糸層の糸径が300〜1200μmであ
ることにある。
【0013】さらにまた、(6)、上記(4)又は
(5)に記載の釣竿において、前記低粘度合成樹脂は、
硬化前の粘度が100〜400cp(mPa・s)であ
ることにある。以上、本発明は上記手段に限らず、可能
な限りの組み合わせが可能である。
【0014】
【作用】本発明は、上記のように構成され、ガイド脚部
の外周に二液反応型ウレタン系インキからなる防振層を
設けたことにより、ガイド脚部と防振層の密着性が高め
られ、容易に防振層が形成されると共に、竿管とガイド
脚部とが直接接触することがなくなり、「ガイド鳴き」
が防止される。また、防振層の層厚を、300〜150
0μmとすることにより、十分な防振効果を備え、竿管
のしなりによる竿管に対するガイド脚部の剥離が防止さ
れ、且つ、ガイド脚部外周に薄く防振層を形成すること
ができ、全体の重量に影響を来さない。
【0015】さらにまた、竿管上には前記ガイド脚部を
安定載置する下糸層を形成したことにより、下糸層表面
の凹凸に、ガイド脚部下側の防振層が食い込まれるた
め、密着性が高くなり、より強固に固着されると共に、
ガイド体の抜け止めの役割を果している。また、ガイド
体に外的衝撃が加えられた場合に、その衝撃を吸収する
役割を果しており、仮に、ガイド脚部が竿管に対して剥
離を起し、補強層に亀裂が発生したとしても、ガイド脚
部が竿管と直接接触することがなくなるため、「ガイド
鳴き」を防止できる。
【0016】下糸層上にはガイド脚部が載置され、ガイ
ド脚部を固定する上糸層をガイド脚部上側に形成された
防振層上からガイド脚部後方の下糸層上に亙って形成
し、下糸層及び上糸層が低粘度合成樹脂からなる仮止層
によって被覆されていることにより、上糸が防振層に食
い込みまれる。それに伴い、ガイド脚体下側の防振層も
下糸層に食い込むため、ガイド体の固定が強固なものと
なる。また、防振層の弾力性と、下糸層とにより、竿管
とガイド脚部が接触することを防止し、「ガイド鳴き」
を相乗的に防止することができる。
【0017】上糸層の糸径が300〜1200μmであ
り、低粘度合成樹脂の硬化前の粘度が100〜400c
p(mPa・s)程度であるため、糸径の大きい上糸層
の糸間から低粘度合成樹脂が浸透しやすくなり、下糸層
及び竿管まで達するため、竿管、下糸層及び防振層並び
に上糸層が密着され、強度が増大する。また、上糸層を
粗いピッチで巻き付けたとしても強度は保証され、結果
的にガイド体の取付け作業の効率がよくなる。
【0018】以下、本発明の実施の形態を図面にもとづ
き詳細に説明する。図1は、傾斜上のガイド体1を竿管
5に取付けた状態の断面図であり、図2は、図1におけ
る竿管5にガイド体1を取付ける前の分離した状態を示
した斜視図である。
【0019】ガイド体1は、主に、竿管5に取付けるた
めのガイド脚部2と、このガイド脚部2と一体に形成さ
れたフレーム部3と、このフレーム部3に固定されたガ
イドリング4とよりなる。フレーム部3は、ガイド脚部
2に対して傾斜状に形成されており、この形状により、
釣糸がガイド体1に絡まった場合に、釣糸に引っ張り力
を与えることで簡単にその絡みを解消できる。
【0020】ガイドリング4は、釣糸を挿通するため、
耐摩耗性を有する素材例えば、アルミナ、ジルコニア、
炭化珪素等のセラミックス等により形成されいる。ま
た、ガイド体1のガイド脚部2及びフレーム部3は、外
力による変形の防止やガイドリング4の保護等のため
に、剛性を持つチタン、ステンレス等の金属により形成
されている。ガイド脚部2の底部21は、竿管5に載置
される際に竿管5の表面形状に合致して安定するように
湾曲した形状に形成されている。また、ガイド脚部2
は、後述するように、その全面に防振層6が形成されて
いるため、竿管5のしなりによる応力集中を防振層6が
吸収し、亀裂を発生させることを防止している。
【0021】竿管5の表面上には、下糸層7が形成され
ており、この下糸層7上にガイド体1のガイド脚部2が
載置されている。ガイド脚部2上側の防振層6上には、
ガイド脚部2後方の下糸層7上に亙って上糸層8が形成
されており、ガイド脚部2を竿管5上に固定している。
また、上糸層8から竿管5表面に亙って、低粘度合成樹
脂を浸透させてなる仮止層9が形成されており、さら
に、仮止層9及び上糸層8上には、これらを被覆する補
強層10が形成されている。この補強層10は、塗布し
た際に、ガイド脚部2前方の下糸層7上にも誘い込まれ
て樹脂溜11が形成され、これによりガイド体1の固着
強度が高められ、ガイド脚部2の抜け止めがされてい
る。
【0022】竿管5は、素管51と下地層52とよりな
る。素管51は、例えば、ガラス繊維やカーボン繊維等
の補強繊維にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含侵させ
てなるプリプレグをマンドレルに巻回し、焼成すること
により形成される。この素管51の表面上に合成樹脂塗
料を塗布し、下地層52を形成することにより竿管5が
形成されている。ここで、下地層52は、一層だけに限
ることはなく、複数層からなるものであってもよい。ま
た、その一部に着色したり、模様を形成してもよい。
【0023】下糸層7は、その表面に凹凸71を有し、
ガイド脚部2下側の防振層6がその凹凸71に食い込ま
れるため、密着性が高くなり、より強固に固着されると
共に、ガイド体1の抜け止めの役割を果している。ま
た、ガイド体1に外的衝撃が加えられた場合に、その衝
撃を吸収する役割を果しており、仮に、ガイド脚部2が
竿管5に対して剥離を起し、補強層10に亀裂が発生し
たとしても、ガイド脚部2が竿管5と直接接触すること
がなく、「ガイド鳴き」を防止する。
【0024】下糸層7には、例えば、ポリアミド、ポリ
エステル等の合成繊維を撚り合わせられた糸で、ガイド
体1に外的衝撃が加えられた場合に、その衝撃を吸収し
得る程度の糸径のものが用いられ、好ましくは、糸径が
100〜400μmのものが使用される。下糸層7の糸
巻幅7Lは、ガイド脚部2を安定して載置することがで
き、且つ、補強層10を形成する際に樹脂の誘い込みを
効率よくする観点から、ガイド脚部2の脚長2Lに対
し、1.7〜2.2倍に形成され、その下糸層領域7W
はガイド脚部2よりも1〜6mm程度前方にまで形成さ
れている。
【0025】一方、上糸層8には、下糸層7と同質で、
下糸層7と同径又はそれよりも大径のものが使用され
る。上糸層8の糸径としては、例えば、300〜120
0μmのものが使用され、ガイド脚部2上側の防振層6
上からガイド脚部2後方の下糸層7上に亙って巻き付け
られている。上糸層8の糸巻幅8Lは、ガイド脚部2を
完全に覆うことができ、且つ、無駄な糸を使わない程度
の幅に形成されることが好ましく、例えば、ガイド脚部
2の脚長2Lに対し、1.2〜1.5倍に形成されてい
る。
【0026】仮止層9の低粘度合成樹脂としては、例え
ば、二液型エポキシクリヤーが用いられ、浸透性及び成
形性を良くするために、硬化前の粘度が100〜400
cp(mPa・s)〔JIS・K5400回転粘度測定
法に定める〕程度のものが採用される。これにより、上
糸層8の上から低粘度合成樹脂を塗布した場合、糸径の
大きい上糸層8の糸間から低粘度合成樹脂が浸透しやす
くなり、下糸層7及び竿管5まで達するため、竿管5、
下糸層7及び防振層6並びに上糸層8が密着され、強度
が増大する。また、上糸層8を粗いピッチで巻き付けた
としても強度は保証され、結果的にガイド体1の取付け
作業が効率よくなる。
【0027】仮止層9は、低粘度合成樹脂により形成さ
れており層厚が薄いため、少なくとも下糸層7及び上糸
層8の全てが覆われる範囲に補強層10が形成される。
補強層10は、仮止層9に使用される低粘度合成樹脂よ
りも粘度の高い樹脂を塗布することで形成され、ガイド
体1の取付部53全体を補強している。補強層10の層
厚10Lは、十分な強度を備え、且つ、全体の重量に影
響を来さない程度の厚さが好ましく、例えば、30〜2
00μm程度の厚さに形成される。補強層10は、脆さ
割れや形態保持性等の観点より、例えば、硬化前の粘度
が、500〜3000cp(mPa・s)、硬化後の表
面硬度が、2H〜4H〔JIS・K5400鉛筆引っか
き値に定める〕程度のアクリルアクリレート、エポキシ
アクリレート等といった紫外線硬化型樹脂が用いられ
る。さらに好適には、密着性にすぐれ高粘度のエポキシ
アクリレートがよい。
【0028】本実施の形態ではこのように構成されてい
ることにより、取付けられたガイド体1の固定強度が十
分に得られる。図3に示すように竿管5がしなったり振
動してたとしても、取付け部53や補強層10にかかっ
た応力集中を防振層6が吸収し、ガイド脚部2が竿管5
に対し剥離することを防止すると共に、異音の発生、即
ち「ガイド鳴き」を防止することができるのである。
【0029】次に、竿管5にガイド体1が取付けられる
際の、取付け方法について説明する。先ず、ガイド体1
は、予め、ガイド脚部2に防振層6を形成しておく。こ
の防振層6は、薄くても硬化後に十分な弾力性を有し、
且つ、金属からなるガイド脚部2との密着性がよい素
材、例えば、硬化前の粘度が500〜2000cp(m
Pa・s)程度の二液反応型ウレタン系インキ等が選択
され、好適には、商品名「HES」(株式会社セイコー
アドバンス)が使用される。
【0030】ガイド脚部2には、浸漬、刷毛塗り等によ
り二液反応型ウレタン系インキが塗布され、例えば、約
5分程度の自然乾燥後、150℃で60分間程度の強制
乾燥を行い硬化させる。防振層6の層厚6Lは、防振効
果を十分に発揮でき、竿管のしなりによる応力集中を吸
収し、竿管5に対するガイド脚部2の剥離が防止される
程度の厚さ、例えば、200〜1500μm程度の厚さ
に形成される。より好適には、釣竿全体の重量に影響を
来さない300〜600μm程度が好ましい。
【0031】これにより、ガイド脚部2と防振層6の密
着性が高められ、防振層6が容易に薄く形成されると共
に、竿管5と、ガイド脚部2とが直接接触することがな
くなり、「ガイド鳴き」が防止される。ここでまた、ガ
イド脚部2表面にローレット加工等による素面を形成
し、ガイド脚部2と防振層6との密着性をさらに高める
ようにしてもよい。
【0032】一方、ガイド体1の取付対象となる竿管5
のガイド体1を取付けるべく適宜位置範囲に、下糸を密
に巻き付けて先述した糸巻幅7L、即ち、載置されるガ
イド脚部2の脚長2Lに対し、1.7〜2.2倍に下糸
層7を形成する。
【0033】次に、竿管5に対して、ガイド体1を取付
けるべく適宜位置の下糸層7上に、予め防振層6を形成
されたガイド脚部2を安定載置する。そして、ガイド脚
部2の防振層6上からガイド脚部2後方の下糸層7に亙
って、加重をかけて上糸を捲き付け、上糸層8を形成す
ることで、ガイド脚部2を竿管5に固定する。
【0034】このとき、上糸が加重をかけられながら巻
き付けられることにより、上糸が防振層6に食い込み、
また、ガイド脚体2下側の防振層6も下糸層7に食い込
むため、ガイド体1の固定が強固なものとなる。そし
て、防振層6の弾力性と下糸層7による離隔とにより、
竿管5とガイド脚部2が接触することを防止し、「ガイ
ド鳴き」を相乗的に防止することができる。また、上糸
層8を粗いピッチで巻き付けたとしても強度が保証さ
れ、ガイド体1の取付け作業効率が向上することとな
る。
【0035】そして、上糸層8の上側から、二液型エポ
キシクリヤー等の低粘度合成樹脂を塗布、浸透させる。
これを固着させて仮止層9を形成する。このとき低粘度
合成樹脂が、糸径の大きい上糸層8の糸間から浸透し、
下糸層7及び竿管5まで達する。そのため、竿管5、下
糸層7及び防振層6並びに上糸層8が密着され、固着強
度が増大することになる。
【0036】この上からさらに、仮止層9に使用された
低粘度合成樹脂よりも粘度の高い樹脂、例えば、硬化前
の粘度が、500〜3000cp(mPa・s)で、硬
化後の表面硬度が、2H〜4H程度のエポキシアクリレ
ート等といった紫外線硬化型樹脂が塗布される。塗布さ
れる範囲としては、少なくとも下糸層7及び上糸層8が
全て覆われる範囲であり、十分な強度を備え、且つ、全
体の重量に影響を来さない程度の厚さが好ましい。好適
な補強層10の層厚10Lとしては、30〜200μm
程度の厚さがよい。これによりガイド体1の取付け部5
3全体を補強する補強層10を形成される。そして、紫
外線を照射することにより補強層10を硬化させ、ガイ
ド体1を取り付けた釣竿が完成するのである。
【0037】以上説明してきたが、本発明は、実施の形
態にのみ限定されるものではなく、その本質から逸脱し
ない限りどのような形態であってもよい。例えば、ガイ
ド体1のフレーム部3が、竿管5及びガイド脚部2に対
して、垂直に形成されたものであってもよいし、下糸層
7を形成せず、防振層6だけで竿管5とガイド脚部2と
の直接接触を防止し、「ガイド鳴き」を防止したもので
あってもよい。
【効果】以上説明したように、本発明によれば、防振層
を容易に薄く形成することがで釣竿全体の重量に影響を
来すことがなく、取付けられたガイド体の固定強度が十
分に得られると共に、ガイド脚部が竿管に対し剥離する
ことを防止し、しかも、異音の発生を防止する釣竿を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明における釣竿のガイド体取付
け部分を拡大した側面断面図である。
【図2】 図2は、竿管にガイド体を取付ける前の分離
した状態を示した斜視図とガイド体脚部の断面図であ
る。
【図3】 図3は、図1における釣竿のしなった状態を
示した側面断面図である。
【図4】 図4は、従来の釣竿を示した側面断面図であ
る。
【図5】 図5は、従来の釣竿がしなった際のガイド取
付け部を示した側面断面図である。
【符号の説明】
1 ガイド体 2 ガイド脚部 21 底部 2L 脚長 3 フレーム 4 ガイドリング 5 竿管 51 素管 52 下地層 53 取付け部 6 防振層 6L,10L 層厚 7 下糸層 7W 下糸層領域 71 凹凸 7L,8L 糸巻幅 8 上糸層 9 仮止層 10 補強層 11 樹脂溜 12 亀裂

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属からなるガイド脚部と、該ガイド脚
    部と一体に形成されたフレーム部と、該フレーム部に固
    定されたガイドリングと、よりなるガイド体を竿管上に
    取付けた釣竿において、前記ガイド脚部外周に二液反応
    型ウレタン系インキからなる防振層を設けたことを特徴
    とする釣竿。
  2. 【請求項2】 前記防振層は、層厚が200〜1500
    μmであることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
  3. 【請求項3】 前記竿管上には前記ガイド脚部を安定載
    置する下糸層を形成したことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の釣竿。
  4. 【請求項4】 前記下糸層上には前記ガイド脚部が載置
    され、該ガイド脚部を固定する上糸層を前記ガイド脚部
    上側に形成された前記防振層上から前記ガイド脚部後方
    の前記下糸層上に亙って形成し、前記下糸層及び前記上
    糸層が低粘度合成樹脂からなる仮止層によって被覆され
    ていることを特徴とする請求項3に記載の釣竿。
  5. 【請求項5】 前記下糸層の糸径が100〜400μm
    であり、前記上糸層の糸径が300〜1200μmであ
    ることを特徴とする請求項4に記載の釣竿。
  6. 【請求項6】 前記低粘度合成樹脂は、硬化前の粘度が
    100〜400cp(mPa・s)であることを特徴と
    する請求項4又は5に記載の釣竿。
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