JP2000236628A - アクティブフィルタの制御方法 - Google Patents

アクティブフィルタの制御方法

Info

Publication number
JP2000236628A
JP2000236628A JP11035459A JP3545999A JP2000236628A JP 2000236628 A JP2000236628 A JP 2000236628A JP 11035459 A JP11035459 A JP 11035459A JP 3545999 A JP3545999 A JP 3545999A JP 2000236628 A JP2000236628 A JP 2000236628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
active filter
compensated
active
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11035459A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Tanizaki
俊正 谷崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Electric Manufacturing Ltd filed Critical Toyo Electric Manufacturing Ltd
Priority to JP11035459A priority Critical patent/JP2000236628A/ja
Publication of JP2000236628A publication Critical patent/JP2000236628A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台のアクティブフィルタの台数制御を効
率的にかつ円滑に行うことにある。 【解決手段】 制限機能付き、かつ、被補償電流の量に
より起動停止を判定する機能を有するアクティブフィル
タを使用し、負荷電流から第1のアクティブフィルタの
出力電流を差し引いた信号を第2のアクティブフィルタ
の被補償電流とし、第nのアクティブフィルタの被補償
電流から第nのアクティブフィルタの出力電流を差し引
いた信号を第(n+1)のアクティブフィルタの被補償
電流とする方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子、電気機
器が発生する高調波電流を補償するアクティブフィルタ
の制御 方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブフィルタは、各種電子機器、
電気機器が発生する高調波電流が電源に流出することを
防止するために設けられる。その際、補償対象である電
子機器、電気機器などの負荷の大きさの増減により、発
生する高調波も増減し、必要なアクティブフィルタの出
力容量も増減する。負荷が小さく、発生する高調波も少
ない場合には、アクティブフィルタの出力容量も小さく
てよい。このような場合には大きな容量のアクティブフ
ィルタを使用することは、損失も大きくすることにな
り、不経済である。従来、負荷の大きさが変化する負荷
に対しては、最大補償電力必要量に対して小さな出力容
量のアクティブフィルタを数台設けて、負荷および高調
波の増減に応じて運転するアクティブフィルタの台数を
変えていた。
【0003】図6に従来のアクティブフィルタによる高
調波補償システムの構成を示す。図中、1は電源、2は
負荷であり、高調波を発生する電子機器、電気機器を示
す。負荷2は1台の機器の場合も、複数台の機器からな
る場合も有る。31a、31b、31c、31dはアク
ティブフィルタを示し、前記機器の発生する高調波電流
を補償する。
【0004】31a、31b、31c、31dとして使
用されるアクティブフィルタの構成例を図7に示す。図
7中、 31は31a、31b、31c、31dを示
す。302はフィルタコンデンサ、303はリアクト
ル、301はコンバータ部、305は直流コンデンサ、
304は電流検出器を示す。6は、負荷電流など補償す
べき高調波を含んだ被補償電流である。306は被補償
電流6から補償電流指令を算出する電流演算回路であ
る。加算器308は、コンバータ電流指令と変流器30
4にて検出されたコンバータの入力電流との誤差を算出
する。該誤差信号はゲート増幅器309を介してコンバ
ータ部301を制御し、コンバータ入力電流をコンバー
タ電流指令と同じ波形に制御する。
【0005】図6中、22は負荷2への電流を検出する
変流器である。該変流器22の2次側には、各アクティ
ブフィルタに対応して、アクティブフィルタ31aに対
しては電流検出抵抗52a、アクティブフィルタ31
b、31c、31dに対応して電流検出抵抗52b、5
2c、52dとスイッチ8b、8c、8dとの直列回路
が設けられて、該直列回路及び電流検出抵抗52aは並
列に接続されている。抵抗52a、52b、52c、5
2dは前記変流器304の検出電流を電圧に変換する抵
抗であり、該抵抗の電圧はアクティブフィルタ31a、
31b、31c、31dへの被補償電流62a、62
b、62c、62dとなる。スイッチ8b、8c、8d
は指令回路23からの指令により該当するアクティブフ
ィルタが運転すべき時に閉路する。該指令回路23は、
負荷の機器2の運転台数や、負荷電流や高調波電流の大
きさから運転すべきアクティブフィルタの運転台数を判
定する。
【0006】負荷が軽負荷あるいは負荷の運転台数が少
ない場合には、スイッチ8b、8c、8dは開路され、
変流器22で検出された電流はすべて検出抵抗62aに
流れ、アクティブフィルタ31aへの被補償電流信号6
2aとなり、アクティブフィルタ31aは負荷2が発生
するすべての高調波電流を補償するように動作する。負
荷が増加あるいは運転台数が増加した時には、スイッチ
8b、8c、8dは順次閉路される。この時、変流器2
2で検出された電流は、閉路されたスイッチ数Nに応じ
て、検出抵抗62aと、閉路されたスイッチと直列の抵
抗とに分流し、アクティブフィルタ31a及び閉路され
たスイッチに対応するアクティブフィルタには負荷電流
の1/(N+1)が被補償電流として送られ、各アクテ
ィブフィルタは負荷が発生する高調波の1/(N+1)
を補償するように動作する。以上のように、必要な補償
電力に応じてアクティブフィルタの台数を変化させて、
効率的な運転をすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の例では、
負荷の機器の負荷量や運転台数を検出し、アクティブフ
ィルタの運転台数を指令する指令回路23が必要であ
り、該回路は負荷機器の増設時などには、新たな負荷の
状態に応じて、指令回路の判定方法を検討し直したり、
判定回路を増設しなければならない。また、アクティブ
フィルタの運転台数が1台から2台、2台から1台など
運転台数の切り替わりの際には、各アクティブフィルタ
にとっては、おおきな負荷変動になり、大きな過渡変動
を生じることになる。本発明は、上記の欠点に鑑み、運
転台数に切り替えのための指令回路を設けることなく、
しかも自動的にアクティブフィルタの運転台数を変化す
る方法を提供するものである。また、運転台数切り替え
時の過渡変動を小さくするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記の目的を
実現するために、請求項1において、被補償電流を入力
とし、該被補償電流の高調波成分を算出し、該算出値を
電流指令としてアクティブフィルタを制御することによ
り前記被補償電流の高調波を補償する機能を有するアク
ティブフィルタを複数台設けて負荷の発生する高調波を
補償するシステムに係わり、前記各アクティブフィルタ
は、前記各アクティブフィルタの出力電流が第1の所定
の状態を超えないように制限する制限機能と、前記電流
指令が第2の所定の状態以下の時には運転を停止する運
転停止機能とを有するとともに、第1のアクティブフィ
ルタは負荷電流を被補償電流とし、第2のアクティブフ
ィルタは、負荷電流と第1のアクティブフィルタの出力
電流との差を被補償電流とし、第3のアクティブフィル
タは、負荷電流と、第1のアクティブフィルタの出力電
流と第2のアクティブフィルタの出力電流の和との差を
被補償電流とし、同様に、第Nのアクティブフィルタは
負荷電流と第1から第(N−1)のアクティブフィルタ
の出力電流の和との差を被補償電流とする方法である。
【0009】また、請求項2において、具体的な被補償
電流の算出方法として、負荷電流を検出する第1の変流
器、第1のアクティブフィルタの出力電流を検出する第
2の変流器、同様に第(N−1)のアクティブフィルタ
の出力電流を検出する第Nの変流器を有し、前記第1か
ら第Nまでの変流器を片側を共通に接続し、第1の変流
器の他端と第2の変流器の他端との間に第1の検出用の
抵抗を設け、同様に第(N−1)の変流器の他端と第N
の変流器の他端との間に第Nの検出抵抗を設け、第1の
検出抵抗の電圧を第1のアクティブフィルタの被補償電
流として入力し、同様に第Nの検出抵抗の電圧を第Nの
アクティブフィルタの被補償電流として入力するように
した方法である。
【0010】その作用は、上述した回路によれば、軽負
荷時には負荷電流を被補償電流として入力される第1の
アクティブフィルタが、負荷電流に含まれる全高調波を
補償し、第1のアクティブフィルタの入力電流と負荷電
流の高調波との差は零となる。 したがって、第2のア
クティブフィルタに入力される被補償電流に含まれる高
調波も零であり、第2のアクティブフィルタの電流指令
はアクティブフィルタの第2の所定状態以下であるの
で、第2のアクティブフィルタは運転停止機能により停
止の状態となる。
【0011】負荷電流が増大し、高調波電流も増大し、
高調波成分が第1のアクティブフィルタの第1の所定の
状態を超えると第1のアクティブフィルタは制限機能が
動作し、該アクティブフィルタはすべての高調波を補償
できなくなる。したがって、第1のアクティブフィルタ
の入力電流と負荷電流の高調波とに差が現れ、第2のア
クティブフィルタに入力される被補償電流にも高調波が
含まれ、該高調波による第2のアクティブフィルタの電
流指令がアクティブフィルタの第2の所定状態を超える
と、第2のアクティブフィルタは運転停止機能により運
転状態となり、入力された被補償電流に含まれる高調波
をすべて補償する。この状態では、第1および第2のア
クティブフィルタによりすべての高調波が補償されるの
で、第3のアクティブフィルタに入力される被補償電流
は零であり、第3のアクティブフィルタは停止してい
る。
【0012】さらに、負荷が増大し、高調波も増加する
と、第2のアクティブフィルタも制限機能が動作し、補
償されない高調波が発生する為、第3のアクティブフィ
ルタに入力される被補償電流に高調波が含まれるように
なり、前記第2のアクティブフィルタと同様に運転状態
に移る。以下、負荷の発生する高調波の量に応じて、順
次アクティブフィルタの運転台数が増加して行く。以
下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施例を示す。図
1中、図6と同じ記号を付したものは同じものを示す。
21は負荷電流を検出する電流検出器、4a、4b、4
cはアクティブフィルタ3a、3b、3cの出力電流を
検出する電流検出器である。5b、5c、5dは加算器
である。6a、6b、6c、6dはアクティブフィルタ
3a、3b、3c、3dへの被補償電流を示す。図1中
の3a、3b、3c、3dはアクティブフィルタを示
す。
【0014】該アクティブフィルタの構成を図3に示
す。図3では図7に加えて、制限回路307と、運転停
止判定回路310が追加されている。
【0015】制限回路307は、コンバータ部301が
過負荷になるのを防止するために、前記補償電流指令が
規定の状態より大きくなると補償電流指令を制限したコ
ンバータ電流指令を出力する。制限回路307の1例を
図4に示す。
【0016】図4中、322は掛け算器を示す。321
は入力が規定の状態より小さい時は出力は1、入力が規
定の状態より大きい時には入力と規定の状態との比率の
逆数を出力する関数発生器である。したがって、掛け算
器322の出力は、入力が規定の状態以下の時には、入
力の状態がそのまま出力されるが、入力が規定の状態よ
りも大きい時には規定の状態に一定になる。321に示
した横軸の特性としては実効値、平均値、瞬時値、ピー
ク値などが選ばれる.。したがって、制限回路307の
入力である補償電流指令を実効値、平均値、瞬時値、ピ
ーク値などの特性値を規定の値になるように縮小する回
路である。
【0017】運転停止判定回路310は補償電流指令の
有無を判定するものであり、補償電流指令が零に近い所
定の状態よりも小さい時には“0”を出力しゲート増幅
器309の出力を停止し、補償電流指令が所定の状態よ
りも大きい時には“1”を出力しゲート増幅器309の
出力を許可する。
【0018】図1の動作を説明する。負荷の電流を検出
する電流検出器21の出力が第1のアクティブフィルタ
3aに被補償電流6aとして与えられる。負荷が停止中
は電流検出器21の出力は零であり、第1のアクティブ
フィルタ3aへの被補償電流6aも零である。したがっ
て、アクティブフィルタ3a内で算出される補償電流指
令も零であり、運転停止判定回路310の出力も“0”
となり、第1のアクティブフィルタ3aは停止してい
る。
【0019】負荷が起動されて負荷電流が流れると、電
流検出器21の出力は、被補償電流6aとして第1のア
クティブフィルタ3aに与えられ、電流演算回路306
から補償電流指令が出力される。運転停止判定回路31
0は補償電流指令の発生を検出し、ゲート増幅器309
に“1”を出力し、第1のアクティブフィルタ3aが起
動される。負荷電流が小さく、高調波電流も小さい時に
は、第1のアクティブフィルタ3aは、被補償電流6a
に含まれるすべての高調波電流を補償することができ
る。この状態では、電流検出器4aで検出される第1の
アクティブフィルタ3aの出力電流と、負荷電流に含ま
れる高調波電流成分つまり第1のアクティブフィルタ3
aに与えられる被補償電流6aの高調波電流成分とは等
しく、、加算器5bで算出される第2のアクティブフィ
ルタ3bへの被補償電流6bに含まれる高調波成分は零
となり、第2のアクティブフィルタ3b内の電流演算回
路の出力も零となり、運転停止判定回路は“0”を出力
し、第2のアクティブフィルタ3bは停止したままであ
る。
【0020】さらに負荷が増加し、第1のアクティブフ
ィルタ3aに与えられる被補償電流6aの高調波電流が
増加し、電流演算回路306の出力が規定の状態以上に
なると、第1のアクティブフィルタ3a内の制限回路3
07の機能により電流指令は規定の状態に制限され、第
1のアクティブフィルタ3aの出力電流も規定の状態に
制限される。したがって、電流検出器4aで検出される
第1のアクティブフィルタ3aの出力電流と、負荷電流
に含まれる高調波電流成分つまり第1のアクティブフィ
ルタ3aに与えられる被補償電流6aの高調波電流成分
とに差が生じ、加算器5bで算出される第2のアクティ
ブフィルタ3bへの被補償電流6bには、前記の差が含
まれる。したがって、第2のアクティブフィルタ3b内
の電流演算回路306は前記の差に相当する出力を発生
し、運転停止判定回路310は“1”を出力し、第2の
アクティブフィルタ3bは起動される。この状態では、
第2のアクティブフィルタ3bは前記の差、つまり負荷
電流に含まれる高調波電流成分と第1のアクティブフィ
ルタ3aの出力電流との差は小さく、第2のアクティブ
フィルタ3bへの被補償電流6bに含まれる高調波電流
成分も小さく、第2のアクティブフィルタ3bは、この
高調波電流成分をすべて補償することができる。この状
態では、加算器5cで演算される第3のアクティブフィ
ルタ3cへの被補償電流6cに含まれる高調波電流成分
は零であり、第3のアクティブフィルタ3cは停止した
ままである。
【0021】さらに負荷電流および負荷電流に含まれる
高調波電流が増加すると、第2のアクティブフィルタ3
bへの被補償電流6bに含まれる高調波電流成分が増大
し、やがて電流演算回路306の出力が規定の状態に達
し、制限回路307の機能により電流指令は制限され、
被補償電流6bに含まれる高調波電流成分と、第2のア
クティブフィルタ3bの出力電流とに差が生じる。該差
は、加算器6cの出力つまり、第3のアクティブフィル
タ3cへの被補償電流6cに含まれ、第3のアクティブ
フィルタ3cが起動される。
【0022】以下同様に、負荷電流に含まれる高調波電
流が増加するにしたがい、順次運転されるアクティブフ
ィルタの台数が増えて行く。
【0023】負荷電流をIL、負荷電流の基本波成分を
ILL、負荷電流の高調波成分ILHとし、第1のアクティ
ブフィルタへの被補償電流をI1Cとすると I1C=IL=ILL+ILH (1) と表せる。第1のアクティブフィルタ3aへの被補償電
流6aは式(1)のI1Cが与えられ、第1のアクティブ
フィルタ3aは上式の高調波成分ILHを補償する。つま
り、第1のアクティブフィルタの出力電流をI1とし、
第1のアクティブフィルタの制限回路307による規定
の状態の出力電流をI1rとすると、負荷電流の高調波成
分ILHがI1rよりも小さい状態においては、第1のアク
ティブフィルタ3aの出力電流はI1は負荷電流の高調
波成分ILHと等しい。つまり I1=ILH 但し ILH<I1r (1.1) I1=I1r 但し ILH>I1r (1.2) となる。
【0024】第2のアクティブフィルタへの被補償電流
6bをI2cとすると I2C=I1C−I1=ILL+(ILH−I1) (2) で示される。負荷電流の高調波成分ILHがI1rよりも小
さい状態においては、式(1.1)の状態にあるから式
2の括弧内は零であり、第2のアクティブフィルタへの
被補償電流には基本波成分ILLしかふくまれないか
ら、第2のアクティブフィルタの電流演算回路の出力は
零であり、第2のアクティブフィルタは停止状態にな
る。 負荷の高調波電流ILHが増加し、第1のアクティ
ブフィルタの規定の状態の出力電流をI1rを超えると、
式(1.2)の状態となり、式2の括弧内は値を持つよ
うになり、第2のアクティブフィルタの電流演算回路の
出力が発生し、第2のアクティブフィルタは運転状態に
なり、その出力電流I2は次式となる。 I2=ILH−I1r 但し ILH−I1r<I2r (2.1) I2=I2r 但し ILH−I1r>I2r (2.2) 但し、I2rは第2のアクティブフィルタの制限回路30
7による規定の状態の出力電流を示す。
【0025】第3のアクティブフィルタへの被補償電流
6cをI3cとすると I3C=I2C−I2=ILL+(ILH−I1r−I2) (3) であり、式(2.1)の状態では、式3の括弧内は零で
あり第3のアクティブフィルタは停止しており、式
(2.2)の状態、すなはち、第2のアクティブフィル
タの出力が規定の状態を超えようとした時から式3の括
弧内が値を持ち、第3のアクティブフィルタが運転され
る。その出力電流I3 は次式となる。 I3=ILH−(I1r+I2r) 但し ILH−(I1r+I2r)<I3r (3.1 ) I3=I3r 但し ILH−(I1r+I2r)>I3r (3.2) 但し、I3rは第3のアクティブフィルタの制限回路30
7による規定の状態の出力電流を示す。
【0026】同様に3台以上の任意に台数についても、
第Nのアクティブフィルタへの被補償電流をINC、第N
のアクティブフィルタの出力電流をIN、第Nのアクテ
ィブフィルタの規定の状態の出力電流をINrとすると、
次式4のように構成することにより、負荷の高調波電流
の大きさに応じて、順次にアクティブフィルタを起動す
ることができ、各アクティブフィルタの出力電流は式
(4.1)、(4.2)のようになる。
【0027】 INC=I(N-1)C−I(N-1)=ILL+(ILH−(I1r+I2r+…+I(N-2)r+I( N-1))) (4) IN=ILH−(I1r+I2r+…+I(N-2)r+I(N-1)r) 但しILH−(I1r+I2r+…+I(N-2)r+I(N-1)r)<INr (4.1) IN=INr 但しILH−(I1r+I2r+…+I(N-2)r+I(N-1)r)>INr (4.2 ) 式(4)、(4.1)、(4.2)においては、Nは3
以上の整数である。
【0028】本発明の請求項2の実施例を図2に示す。
図2は、図1と同じ符号を付したものは同じものを示
す。また、図2は第1の実施例図1における、被補償電
流の生成の方法の別の例を示したものである。図2中、
22は負荷電流検出用の変流器、41a、41b、41
cは第1から第3のアクティブフィルタの出力電流を検
出する変流器であり、51aから51dは抵抗である。
【0029】負荷電流検出用の変流器22の2次巻線
と、第1から第3のアクティブフィルタの出力電流を検
出する変流器41a、41b、41cの2次巻線とは、
その一端は共通に接続され、他端には22と41aの間
には抵抗51aがつながれ、41aと41bの間には5
1b、41bと41cの間には51cが接続され、前記
共通に接続された一端と41cの他端との間に抵抗51
dが接続される。61aから61dは抵抗51aから5
1dの両端電圧であり各アクティブフィルタへの被補償
電流であり、図1の6aから6dに相当する。
【0030】図2では、電流検出器として変流器と抵抗
を使用し、図1における加算器の機能を変流器と抵抗の
結線の方法により実現している。図2の動作を説明す
る。
【0031】負荷2が停止中は電流検出器22の2次電
流は零であり、抵抗51aから51dのすべての電圧は
零であり、第1のアクティブフィルタ3aへの被補償電
流61aも零であり、したがって、アクティブフィルタ
3a内で算出される補償電流指令も零であり、運転停止
判定回路310の出力も“0”となり、第1のアクティ
ブフィルタ3aは停止している。
【0032】また、第2から第4のアクティブフィルタ
についても同様に停止している。負荷が起動されて負荷
電流が流れると、電流検出器22の2次電流は、抵抗5
1aから51dのすべてを通って流れ、被補償電流61
aから61dが第1から第4までのすべてのアクティブ
フィルタに与えられるが、抵抗51aから第1のアクテ
ィブフィルタに与えられる被補償信号61aにより、第
1のアクティブフィルタ3aは負荷電流に含まれる高調
波電流をすべて補償してしまい、第1のアクティブフィ
ルタ3aの出力電流は、負荷電流に含まれる高調波と等
しくなる。この時、第1のアクティブフィルタ3aの出
力電流検出用変流器41aの2次電流は抵抗51b、5
1c、51dに流れ、負荷電流検出用変流器22の2次
電流の高調波成分を打ち消し、抵抗の51b、51c、
51dには高調波成分の電圧が発生しない。したがっ
て、第2から第4までのアクティブフィルタへの被補償
電流61bから61dには高調波成分は含まれず、第2
から第4までのアクティブフィルタは停止したままであ
る。
【0033】さらに負荷が増加し、第1のアクティブフ
ィルタ3aに与えられる被補償電流61aの高調波電流
が増加し、電流演算回路306の出力が規定の状態以上
になると、第1のアクティブフィルタ3a内の制限回路
307の機能により電流指令は規定の状態に制限され、
第1のアクティブフィルタ3aの出力電流も規定の状態
に制限される。したがって、変流器41aの2次電流の
高調波成分では、負荷電流検出用変流器22の2次電流
に含まれる高調波成分を打ち消すことができなくなり、
その差に相当する高調波成分の電圧が抵抗51b、51
c、51dに発生する。
【0034】第2のアクティブフィルタ3bは抵抗51
bの電圧を被補償電流として与えられ、該電流に含まれ
る高調波を補償するように起動される。第2のアクティ
ブフィルタ3bが起動され、前記差に相当する高調波が
第2のアクティブフィルタ3bから出力されると、第2
のアクティブフィルタ3bの出力電流を検出する変流器
41bの2次電流は、抵抗51c、51dに流れていた
前記差に相当する高調波を打ち消し、抵抗51c、51
dには高調波が流れなくなり、被補償電流61c、61
dにも高調波は含まれず、第3、第4のアクティブフィ
ルタは停止状態を続ける。以下同様に、負荷電流に含ま
れる高調波電流が増加するにしたがい、順次運転される
アクティブフィルタの台数が増えて行く。
【0035】図1の第1の実施例においても、図2の第
2の実施例においても、負荷の高調波電流と各アクティ
ブフィルタの運転状態と出力状態は図5のようになる。
図5の横軸は負荷の高調波電流の量を示す。縦軸はアク
ティブフィルタの出力電流を示す。図5中の破線は第1
のアクティブフィルタの出力電流の状態aを示し、1点
鎖線は第2の状態b、2点鎖線は第3の状態c、点線は
第4のアクティブフィルタの出力電流の状態dを示す。
実線は4台のアクティブフィルタ全体の出力電流の状態
Aを示す。
【0036】負荷が起動されると第1のアクティブフィ
ルタがまず起動され、第1のアクティブフィルタが負荷
電流に含まれる高調波電流を補償する。負荷の高調波電
流が増加するつれ、第1のアクティブフィルタの出力電
流も増加するが、規定の状態に達すると第1のアクティ
ブフィルタの出力は制限され、同時に第2のアクティブ
フィルタが起動される。さらに、負荷の高調波電流が増
加し、第2のアクティブフィルタの出力電流が増加し、
さらに規定の状態に達すると、第2のアクティブフィル
タの出力は制限され、同時に第3のアクティブフィルタ
が起動される。以下同様に、第4のアクティブフィルタ
も起動される。
【0037】図4に示されるように、高調波電流の変化
に伴い運転台数を変える際に、新たに起動または停止さ
れるアクティブフィルタは出力電流が零に近い状態で行
われるため、各アクティブフィルタにとっては急激な負
荷変動にならない。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、変動する
高調波を含む負荷に対して複数台のアクティブフィルタ
を台数制御して運転する場合に、変流器と抵抗の組み合
わせるだけで、アクティブフィルタが負荷量に応じて自
動的に起動停止し、適切な運転台数で運転され、効率的
な運転を実現できる。また、台数の切り替え時にもアク
ティブフィルタにとって負荷変動にはならず、過渡変動
の小さな安定した運転を実現できる。しかも、運転台数
を負荷の機器の負荷量や運転台数を検出したり、アクテ
ィブフィルタの運転台数を指令する回路が不要であるた
め、負荷機器やアクティブフィルタの増設時などにも、
新たな指令回路の増設や判定方法を検討し直したり必要
がない。アクティブフィルタの増設時には、単に同じ構
成のアクティブフィルタを増設するだけでよい。しか
も、容量の違うアクティブフィルタが混在しても、各機
の容量に関係なくの負荷の高調波電流の量に応じて適切
な運転台数が実現される。したがって、負荷が増設さ
れ、アクティブフィルタの増設が必要になった場合にも
アクティブフィルタの容量の選択を効率的に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の請求項1記載の一実施例による
高調波補償システムの構成図である。
【図2】図2は本発明の請求項2記載の一実施例による
高調波補償システムの構成図である。
【図3】図3は本発明で使用されるアクティブフィルタ
の構成図である。
【図4】図4は制限回路の構成図である。
【図5】図5はアクティブフィルタの運転状態図であ
る。
【図6】図6は従来の高調波補償システムの構成図であ
る。
【図7】図7は従来のアクティブフィルタの構成図であ
る。
【符号の説明】
1 電源 2 負荷 21、304、4a〜4c 電流検出器 22、41a〜41c 変流器 23 指令回路 3、3a〜3d、31、31a〜31d アクティブフ
ィルタ 5b、5c、5d、308 加算器 51a〜51d、52a〜52d 抵抗 6、6a〜6d、61a〜61d、62a〜62d 被
補償電流 301 コンバータ 302 コンデンサ 303 リアクトル 305 直流コンデンサ 306 電流演算回路 307 制限回路 309 ゲート増幅器 310 運転停止判定回路 321 関数発生器 322 掛け算器 8b〜8d スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台のアクティブフィルタにより負荷
    の発生する高調波電流を補償するシステムにおいて、前
    記各アクティブフィルタは被補償電流を入力とし、該被
    補償電流の高調波成分を算出し、該算出値を電流指令と
    して前記各アクティブフィルタを制御することにより前
    記被補償電流を補償するとともに、前記各アクティブフ
    ィルタの出力電流が所定の状態を超えないように制限す
    る機能を有し、第1のアクティブフィルタは負荷電流を
    被補償電流とし、第2のアクティブフィルタは、負荷電
    流と第1のアクティブフィルタの出力電流との差を被補
    償電流とし、第3のアクティブフィルタは、負荷電流
    と、第1のアクティブフィルタの出力電流と第2のアク
    ティブフィルタの出力電流の和との差を被補償電流と
    し、同様に、第Nのアクティブフィルタは負荷電流と第
    1から第(N−1)のアクティブフィルタの出力電流の
    和との差を被補償電流とすることを特徴とするアクティ
    ブフィルタの制御方法。
  2. 【請求項2】 複数台のアクティブフィルタにより負荷
    の発生する高調波電流を補償するシステムにおいて、前
    記各アクティブフィルタは被補償電流を入力とし、該被
    補償電流の高調波成分を算出し、該算出値を電流指令と
    して前記各アクティブフィルタを制御することにより前
    記被補償電流を補償するとともに、前記各アクティブフ
    ィルタの出力電流が所定の状態を超えないように制限す
    る機能を有し、負荷電流を検出する第1の変流器、第1
    のアクティブフィルタの出力電流を検出する第2の変流
    器、同様に第(N−1)のアクティブフィルタの出力電
    流を検出する第Nの変流器を有し、前記第1から第Nま
    での変流器を一端を共通に接続し、第1の変流器の他端
    と第2の変流器の他端との間に第1の検出用の抵抗を設
    け、同様に第(N−1)の変流器の他端と第Nの変流器
    の他端との間に第Nの検出抵抗を設け、第1の検出抵抗
    の電圧を第1のアクティブフィルタへの被補償電流とし
    て入力し、同様に第Nの検出抵抗の電圧を第Nのアクテ
    ィブフィルタへの被補償電流として入力することを特徴
    とするアクティブフィルタの制御方法。
JP11035459A 1999-02-15 1999-02-15 アクティブフィルタの制御方法 Pending JP2000236628A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11035459A JP2000236628A (ja) 1999-02-15 1999-02-15 アクティブフィルタの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11035459A JP2000236628A (ja) 1999-02-15 1999-02-15 アクティブフィルタの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000236628A true JP2000236628A (ja) 2000-08-29

Family

ID=12442381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11035459A Pending JP2000236628A (ja) 1999-02-15 1999-02-15 アクティブフィルタの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000236628A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016147337A1 (ja) * 2015-03-18 2016-09-22 三菱電機株式会社 高調波抑制装置および空調ユニット
JP2018191373A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 ダイキン工業株式会社 アクティブフィルタ装置、及びそれを用いた空気調和装置
JP2018191375A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 ダイキン工業株式会社 アクティブフィルタ装置、及びそれを用いた空気調和装置
WO2019017373A1 (ja) * 2017-07-18 2019-01-24 ダイキン工業株式会社 アクティブフィルタシステム、空気調和装置
JP2019022344A (ja) * 2017-07-18 2019-02-07 ダイキン工業株式会社 アクティブフィルタシステム、空気調和装置
CN110649618A (zh) * 2018-06-27 2020-01-03 施耐德电气美国股份有限公司 中性限流可调的有源电力滤波器

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016147337A1 (ja) * 2015-03-18 2016-09-22 三菱電機株式会社 高調波抑制装置および空調ユニット
JP2018191373A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 ダイキン工業株式会社 アクティブフィルタ装置、及びそれを用いた空気調和装置
JP2018191375A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 ダイキン工業株式会社 アクティブフィルタ装置、及びそれを用いた空気調和装置
WO2019017373A1 (ja) * 2017-07-18 2019-01-24 ダイキン工業株式会社 アクティブフィルタシステム、空気調和装置
JP2019022344A (ja) * 2017-07-18 2019-02-07 ダイキン工業株式会社 アクティブフィルタシステム、空気調和装置
JP2019022439A (ja) * 2017-07-18 2019-02-07 ダイキン工業株式会社 アクティブフィルタシステム、空気調和装置
CN110945765A (zh) * 2017-07-18 2020-03-31 大金工业株式会社 有源滤波系统及空调装置
AU2018302846B2 (en) * 2017-07-18 2020-10-08 Daikin Industries, Ltd. Active filter system and air conditioning device
US11577186B2 (en) 2017-07-18 2023-02-14 Daikin Industries, Ltd. Active filter system and air conditioning device
CN110945765B (zh) * 2017-07-18 2023-03-28 大金工业株式会社 有源滤波系统及空调装置
CN110649618A (zh) * 2018-06-27 2020-01-03 施耐德电气美国股份有限公司 中性限流可调的有源电力滤波器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101706406B1 (ko) Ac 시스템을 지원하기 위한 고전압 dc 시스템의 인버터 디바이스의 제어
JP5217397B2 (ja) 電力変換装置の並列運転制御システム
JPH08140267A (ja) アクティブフィルタ装置
JP2000236628A (ja) アクティブフィルタの制御方法
JP3259308B2 (ja) インバータ装置及びそれを使用した無停電電源装置
EP1376837B1 (en) DC/DC converter with filter for limiting the oscillation of the input current and associated method
JP4247835B2 (ja) 電力変換装置
Singh et al. A conflict in control strategy of voltage and current controllers in Multi-Modular single-phase UPS inverters system
JP3254667B2 (ja) スイッチング電源制御装置
CA1115344A (en) Voltage regulator for a.c. generator
JP2002176735A (ja) 無停電電源装置及び並列運転型無停電電源装置並びにインバータ装置及び並列運転型インバータ装置
JP3312178B2 (ja) 自励式インバータの制御装置
RU2251777C2 (ru) Резервированный источник питания постоянного напряжения
JP2003189628A (ja) 並列接続電力変換器の制御方法および装置
JPH0715892A (ja) 無停電電源装置の制御回路
JPH11143561A (ja) 電圧変動抑制装置
JP3191055B2 (ja) パッシブ併用アクティブフィルタの制御回路
JP3279712B2 (ja) 無停電電源装置
JP3133772B2 (ja) インバータ装置
JPH0759344A (ja) スイッチング電源装置の出力電流検出装置
JPS6315670A (ja) 並列運転インバ−タの横流検出方式
JPH08340637A (ja) 発電設備を有する電源系統の無効電力等の補償方式
JPH0649075Y2 (ja) アクテイブフイルタの制御装置
JPS63253877A (ja) インバ−タの制御装置
JPH07250481A (ja) 車両用電源装置の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070918