JP2000232282A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

Info

Publication number
JP2000232282A
JP2000232282A JP11034402A JP3440299A JP2000232282A JP 2000232282 A JP2000232282 A JP 2000232282A JP 11034402 A JP11034402 A JP 11034402A JP 3440299 A JP3440299 A JP 3440299A JP 2000232282 A JP2000232282 A JP 2000232282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
substrate
case
connector
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11034402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3292166B2 (ja
Inventor
Akinobu Suzuki
昭伸 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP03440299A priority Critical patent/JP3292166B2/ja
Priority to US09/497,160 priority patent/US6373710B1/en
Priority to EP00102459A priority patent/EP1028609A3/en
Publication of JP2000232282A publication Critical patent/JP2000232282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3292166B2 publication Critical patent/JP3292166B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/14Mounting supporting structure in casing or on frame or rack
    • H05K7/1417Mounting supporting structure in casing or on frame or rack having securing means for mounting boards, plates or wiring boards
    • H05K7/142Spacers not being card guides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R24/00Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure
    • H01R24/38Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts
    • H01R24/40Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts specially adapted for high frequency
    • H01R24/52Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure having concentrically or coaxially arranged contacts specially adapted for high frequency mounted in or to a panel or structure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波回路基板と外部との高周波信号を接続
するための同軸コネクタは、基板のランドと同軸コネク
タのリード端子を直接半田付けすることで高周波信号の
伝送が可能となるが、基板と基板を保持するケースの線
膨張係数の違いに起因する繰り返し応力が半田付け部に
作用し、半田クラックが発生するという課題があった。 【解決手段】 基板の同軸コネクタと反対側に位置する
固定部に、基板の水平方向の応力を緩和する構造を採用
し、線膨張係数の違いに起因する繰り返し応力が半田付
け部に作用しない基板の実装方法にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波機
器、光電子機器等の、同軸コネクタとそのコネクタに接
続される高周波回路基板を有する電子機器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5(a)は従来の同軸コネクタと高周
波回路基板を有する電子機器(以下、電子機器と称す
る)を示す斜視図であり、図5(b)は図5(a)の実
装後の状態を示す上面図である。図において1は高周波
回路を搭載した基板、2は基板1を固定するネジ、3は
基板1を保持するケース、4は基板1に設けられたネジ
2の挿入用の穴、5は基板1に設けられた半田付け用の
ランド、6は外部との高周波信号を接続するための同軸
コネクタ、7は同軸コネクタ6に設けられたリード端子
であり、ランド5に半田付けされる。8は同軸コネクタ
6を固定するネジ、9はケース3に設けられたネジ穴で
あり、ネジ2が係合される。10はケース3に固定され
るカバーである。
【0003】ここで、基板1と同軸コネクタ6に伝送さ
れる高周波信号の劣化防止として、ランド5と同軸コネ
クタ6の特性インピーダンスを一致させるように、基板
1の材質の誘電率や板厚、ランド5のサイズ、リード端
子7のサイズなどが最適に設定されている。
【0004】次に実装方法について説明する。基板1は
穴4に挿入されるネジ2がケース3に設けられたネジ穴
9に係合して固定される。また、同軸コネクタ6はネジ
8によりケース3に固定され、同軸コネクタ6に設けら
れたリード端子7を基板1に設けられたランド5に半田
付けした後、カバー10をケース3に固定する。尚、上
記リード端子7をランド5に半田付けすることで基板1
と同軸コネクタ6が電気的に接続され、高周波信号の伝
送が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子機器及びそ
の実装方法は以上のように構成されているのが一般的で
ある。しかしながら、基板1に搭載された電子回路部品
の発熱や、ケース3の外気温の温度変化に伴い、基板1
とケース3の線膨張係数の違いに起因する繰り返し応力
がランド5とリード端子7の半田付け部に作用する。例
えば光電子機器を例とした場合、その使用環境として−
40℃〜+85℃の広範囲な温度変化に耐えなければな
らない。また、基板1とケース3の材料としては、その
入手性、加工性、経済性等を考慮し、基板1はガラス布
基材エポキシ樹脂、ケース3はアルミ合金が一般的な素
材として使用されており、これらの線膨張係数は1.4
X10-5/℃と2.4X10-5/℃であり、ケース3の
線膨張係数が基板1の線膨張係数より大きい。従って、
ケース3の熱伸縮に基板1の熱伸縮が追従できず、ネジ
2の固定部を起点にして基板1が反ってしまう方向に応
力が作用する。尚、温度変化に伴ってこの応力による歪
みがランド5とリード端子7の半田付け部に繰り返し作
用することで半田強度の劣化が進行する。この結果、半
田クラックが発生し長期信頼性が低下するという課題が
あった。このため従来は、十分な半田強度を確保するた
めに半田付け部のランド5のサイズを大きくする、ある
いはリード端子7のサイズを大きくすることで半田付け
面積を増やすという方法も採用されていたが、この方法
はランド5と同軸コネクタ6の特性インピーダンスがミ
スマッチとなるために高周波特性を劣化させてしまうと
いう課題があった。また、基板1とケース3の線膨張係
数を揃えることで半田クラックを防止する方法も採用さ
れていたが、基板1やケース3の材料費が著しく増加す
るという課題があった。また、温度変化による繰り返し
応力を緩和するため基板1とケース3を弾性率の低い接
着剤で固定する方法も採用されていたが、基板1の放熱
性の劣化や回路GNDが不安定となることで高周波特性
を劣化させてしまうという課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、温度変化による繰り返し応力をラ
ンドとリード端子の半田付け部に作用させず、半田強度
の長期信頼性を確保すると共に、ランドと同軸コネクタ
の特性インピーダンスを最適に設定し回路GNDを安定
させることで高周波特性を確保し、かつ、基板の放熱性
も確保した安価な電子機器を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明による電子機
器は、電子回路を搭載し、ランドの設けられた基板と、
前記基板を固定し、前記基板と異なる線膨張特性を有す
るケースと、前記ランドに半田接合されるリード端子を
有し、前記ケースに固定されて外部との信号を接続する
ためのコネクタと、前記基板における前記コネクタ側で
前記基板を前記ケースへ固定する固定手段と、前記基板
における前記コネクタの反対側に設けられ、前記基板を
板厚方向に保持した状態で周囲の熱変動による前記基板
の伸縮に応じて前記基板を板厚に垂直な方向に滑らせる
手段とを備えたものである。
【0008】第2の発明による電子機器は、電子回路を
搭載し、ランドの設けられた基板と、前記基板を固定
し、前記基板と異なる線膨張特性を有するケースと、前
記ランドに半田接合されるリード端子を有し、前記ケー
スに固定されて外部との信号を接続するためのコネクタ
と、前記基板における前記コネクタ側で前記基板を前記
ケースへ固定する固定手段と、前記基板における前記コ
ネクタの反対側で前記基板を前記ケースへ固定するネジ
と、前記ネジと前記基板との間に挿入された表面摩擦抵
抗の小さいワッシャとを備えたものである。
【0009】第3の発明による電子機器は、第2の発明
において、前記ワッシャがポリ四ふっ化エチレン、ナイ
ロン等の樹脂もしくは樹脂コーティングされた金属で形
成されたものである。
【0010】第4の発明による電子機器は、電子回路を
搭載し、ランドの設けられた基板と、前記基板を固定
し、前記基板と異なる線膨張特性を有するケースと、前
記ランドに半田接合されるリード端子を有し、前記ケー
スに固定されて外部との信号を接続するためのコネクタ
と、前記基板における前記コネクタ側で前記基板を前記
ケースへ固定する固定手段と、前記基板における前記コ
ネクタの反対側で前記基板を前記ケースへ固定し、前記
基板の板厚と同一又はわずかに高くなる段差を設けた特
殊ネジとを備えたものである。
【0011】第5の発明による電子機器は、電子回路を
搭載し、ランドの設けられた基板と、前記基板を固定
し、前記基板と異なる線膨張特性を有するケースと、前
記ランドに半田接合されるリード端子を有し、前記ケー
スに固定されて外部との信号を接続するためのコネクタ
と、前記基板における前記コネクタ側で前記基板を前記
ケースへ固定する固定手段と、前記基板における前記コ
ネクタの反対側で前記基板の板厚方向へ前記基板を前記
ケースへ付勢するバネ性を有する保持部材とを備えたも
のである。
【0012】第6の発明による電子機器は、第5の発明
において、前記保持部材は、前記ケースに取り付けら
れ、爪状に折り曲げられた部材で形成されたものであ
る。
【0013】第7の発明による電子機器は、第6の発明
において、前記保持部材は、前記ケースに固定されるカ
バーに取り付けられ、爪状に折り曲げられた部材で形成
されたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す斜視図であり、図において1〜10
は上記従来構造と同一のものである。11は基板1の同
軸コネクタ6と反対側に位置する固定部に設けた表面摩
擦抵抗の小さいワッシャーであり、例えばポリ四ふっ化
エチレンやナイロン等を素材とした樹脂ワッシャー、あ
るいはふっ素樹脂コーティング等を施した金属ワッシャ
ーである。
【0015】この発明の電子機器は以上のように構成さ
れており、同軸コネクタ6側(図の左側)に位置する穴
4に挿入される固定手段としてのネジ2と、同軸コネク
タ6と反対側(図の右側)に位置する穴4にワッシャー
11を介して挿入されるネジ2がネジ穴9に係合するこ
とにより、基板1がケース3に固定される。よって、基
板1とケース3が温度変化により熱伸縮をしても、線膨
張係数による伸縮量の違いによる応力は、基板1がケー
ス3とワッシャー11の間で水平方向に滑ることで緩和
され、ランド5とリード端子7の半田付け部には応力が
作用せず半田強度の劣化を防ぐことができ、長期に渡っ
て基板1と同軸コネクタ6との高周波信号の特性を劣化
させずに信号伝送が可能となる。尚、同軸コネクタ6側
に位置するネジ2と、同軸コネクタ6と反対側に位置す
るネジ2との間に基板1を固定するネジ2を設ける場合
は、ワッシャー11を介して固定することが望ましい。
また、ワッシャー11として、樹脂ワッシャー、あるい
はふっ素樹脂コーティング等を施した金属ワッシャーに
限らず、発明の主旨を満足する表面摩擦抵抗を有すれば
通常の金属ワッシャーを用いても良い。さらに、ワッシ
ャー11の挿入位置としては基板1の上が望ましいが、
表面摩擦抵抗を下げるものであれば、基板1とケース3
にはさまれて挿入されても良い。
【0016】実施の形態2.図2(a)はこの発明の実
施の形態2を示す斜視図であり、図2(b)は図2
(a)の特徴をなす部位の実装後の状態を示す断面図で
ある。図において2〜10は上記従来構造と同一のもの
である。12は高周波回路を搭載した基板、13は基板
12の同軸コネクタ6と反対側に位置する固定部に設け
た、基板12の板厚と同一又はわずかに高くなる段差を
設けた特殊ネジ、14は基板12に設けられた特殊ネジ
13の挿入用の穴である。尚、図2(b)におけるAは
基板12の板厚、Bは基板12と特殊ねじ13の頭部と
の隙間、A+Bが特殊ネジ13の段差の高さ寸法であ
り、例えばBは0〜0.1mmに設定されている。
【0017】この発明の電子機器は以上のように構成さ
れており、同軸コネクタ6側に位置する穴4に挿入され
る固定手段としてのネジ2と、同軸コネクタ6と反対側
に位置する穴14に挿入される特殊ネジ13がネジ穴9
に係合することにより、基板12がケース3に固定され
る。よって、基板12とケース3が温度変化により熱伸
縮をしても、線膨張係数による伸縮量の違いによる応力
は、基板12がケース3と特殊ネジ13の頭部の間で水
平方向に滑ることで緩和され、ランド5とリード端子7
の半田付け部には応力が作用せず半田強度の劣化を防ぐ
ことができ、長期に渡って基板12と同軸コネクタ6と
の高周波信号の伝送が可能となる。
【0018】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3を示す斜視図であり、図において2及び4〜10は
上記従来構造と同一のものである。15は高周波回路を
搭載した基板、16は基板15を保持するケース、17
は基板15の同軸コネクタ6と反対側に位置する固定部
に設けられ、板状の金属を折り曲げて形成されて、基板
15を板厚方向に押さえつけるバネ性を有する保持部材
である爪、18は爪17をケース16に固定するネジ、
19は爪17に設けられたネジ18が係合されるネジ
穴、20はケース16に設けられたネジ18の挿入用の
穴である。
【0019】この発明の電子機器は以上のように構成さ
れており、同軸コネクタ6側に位置する穴4に挿入され
るネジ2がネジ穴9に係合して固定手段を形成すると共
に、穴20に挿入されるネジ18がネジ穴19に係合す
ることにより、同軸コネクタ6と反対側に位置するケー
ス16に固定された爪17が基板15を板厚方向に押さ
えつけ、基板15がケース16に固定される。よって、
基板15とケース16が温度変化により熱伸縮をして
も、線膨張係数による伸縮量の違いによる応力は、基板
15がケース16と爪17の間で水平方向に滑ることで
緩和され、ランド5とリード端子7の半田付け部には応
力が作用せず半田強度の劣化を防ぐことができ、長期に
渡って基板15と同軸コネクタ6との高周波信号の伝送
が可能となる。
【0020】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4を示す斜視図であり、図において2及び4〜9は上
記従来構造と同一のものであり、15は上記実施の形態
3と同一のものである。21は基板15を保持するケー
ス、22はケース21に固定されるカバー、23は基板
15の同軸コネクタ6と反対側に位置する固定部に設け
た、基板15を板厚方向に押さえつけるバネ性を有する
保持部材である爪、24は爪23をカバー22に固定す
るネジ、25は爪23に設けられたネジ24が係合され
るネジ穴、26は上蓋であるカバー22に設けられたネ
ジ24の挿入用の穴である。
【0021】この発明の電子機器は以上のように構成さ
れており、同軸コネクタ6側に位置する穴4に挿入され
るネジ2がネジ穴9に係合して固定手段を形成すると共
に、穴26に挿入されるネジ24をネジ穴25に係合さ
せ、カバー22をケース21に固定することにより、同
軸コネクタ6と反対側に位置するカバー22に固定され
た爪23が基板15を板厚方向に押さえつけ、基板15
がケース21に固定される。よって、基板15とケース
21が温度変化により熱伸縮をしても、線膨張係数によ
る伸縮量の違いによる応力は、基板15がケース21と
爪23の間で水平方向に滑ることで緩和され、ランド5
とリード端子7の半田付け部には応力が作用せず半田強
度の劣化を防ぐことができ、長期に渡って基板15と同
軸コネクタ6との高周波信号の伝送が可能となる。
【0022】
【発明の効果】第1の発明によれば、基板とケースが温
度変化により熱伸縮をしても、線膨張係数による伸縮量
の違いによる応力は、基板がケースに対して水平方向に
滑ることで緩和され、ランドとリード端子の半田付け部
には応力が作用せず半田強度の劣化を防ぐことができ
る。よって、基板のランドサイズやリード端子のサイズ
を変更することなく、半田付け部の長期信頼性や高周波
特性のような信号特性を確保することができる。また、
基板は線膨張係数にとらわれることなく、熱伝導性およ
び導電性に優れたアルミ合金や銅合金を素材とするケー
スに直接固定することが可能となり、基板の放熱性や回
路GNDの安定化による高周波特性を確保することがで
きる。
【0023】第2、3の発明によれば、基板のコネクタ
側に位置する固定部をケースに固定し、基板の同軸コネ
クタと反対側に位置する固定部を表面摩擦抵抗の小さい
ワッシャーを介してケースにネジ固定することにより、
基板とケースが温度変化により熱伸縮をしても、線膨張
係数による伸縮量の違いによる応力は、基板がケースと
ワッシャーの間で水平方向に滑ることで緩和され、ラン
ドとリード端子の半田付け部には応力が作用せず半田強
度の劣化を防ぐことができる。よって、基板のランドサ
イズやリード端子のサイズを変更することなく、半田付
け部の長期信頼性や高周波特性を確保することができ
る。また、基板は線膨張係数にとらわれることなく、熱
伝導性および導電性に優れたアルミ合金や銅合金を素材
とするケースに直接固定することが可能となり、基板の
放熱性や回路GNDの安定化による高周波特性のような
信号特性を確保することができる。更に、安価なワッシ
ャーを使用することで材料費の増加を最小限に抑えるこ
とができる。
【0024】また、第4の発明によれば、基板のコネク
タ側に位置する固定部をケースに固定し、基板の同軸コ
ネクタと反対側に位置する固定部を基板の板厚と同一又
はわずかに高くなる段差を設けた特殊ネジでケースに固
定することにより、基板とケースが温度変化により熱伸
縮をしても、線膨張係数による伸縮量の違いによる応力
は、基板がケースと特殊ネジの頭部の間で水平方向に滑
ることで緩和され、ランドとリード端子の半田付け部に
は応力が作用せず半田強度の劣化を防ぐことができる。
よって、基板のランドサイズやリード端子のサイズを変
更することなく、半田付け部の長期信頼性や高周波特性
のような信号特性を確保することができる。また、基板
は線膨張係数にとらわれることなく、熱伝導性および導
電性に優れたアルミ合金や銅合金を素材とするケースに
直接固定することが可能となり、基板の放熱性や回路G
NDの安定化による高周波特性を確保することができ
る。更に、特殊ネジを使用することで部品点数の増加を
防ぎ材料費を抑えることができる。
【0025】また、第5の発明によれば、基板のコネク
タ側に位置する固定部をケースに固定し、基板の同軸コ
ネクタと反対側に位置する固定部をバネ性を有する保持
部材により基板を板厚方向に押し付けてケースに固定す
ることにより、基板とケースが温度変化により熱伸縮を
しても、線膨張係数による伸縮量の違いによる応力は、
基板がケースと保持部材の間で水平方向に滑ることで緩
和され、ランドとリード端子の半田付け部には応力が作
用せず半田強度の劣化を防ぐことができる。よって、基
板のランドサイズやリード端子のサイズを変更すること
なく、半田付け部の長期信頼性や高周波特性のような信
号特性を確保することができる。また、基板は線膨張係
数にとらわれることなく、熱伝導性および導電性に優れ
たアルミ合金や銅合金を素材とするケースに直接固定す
ることが可能となり、基板の放熱性や回路GNDの安定
化による高周波特性を確保することができる。
【0026】また、第6の発明によれば、ケースに固定
された爪の形状を任意に設定できるため、基板の板厚方
向の押し付け力を任意に調整することが可能となり、基
板のネジ締め付け時の作業バラツキによるケースと基板
GND間の電気抵抗の不安定化要因を削減することがで
き、高周波特性のような信号特性の向上が図れる。
【0027】また、第7の発明によれば、基板のコネク
タ側に位置する固定部をケースに固定し、基板の同軸コ
ネクタと反対側に位置する固定部をカバーに取り付けた
バネ性を有する爪により基板を板厚方向に押し付けてケ
ースに固定することにより、基板とケースが温度変化に
より熱伸縮をしても、線膨張係数による伸縮量の違いに
よる応力は、基板がケースと爪の間で水平方向に滑るこ
とで緩和され、ランドとリード端子の半田付け部には応
力が作用せず半田強度の劣化を防ぐことができる。よっ
て、基板のランドサイズやリード端子のサイズを変更す
ることなく、半田付け部の長期信頼性や高周波特性を確
保することができる。また、基板は線膨張係数にとらわ
れることなく、熱伝導性および導電性に優れたアルミ合
金や銅合金を素材とするケースに直接固定することが可
能となり、基板の放熱性や回路GNDの安定化による高
周波特性のような信号特性を確保することができる。さ
らに、カバーに固定された爪の形状を任意に設定できる
ため、基板の板厚方向の押し付け力を任意に調整するこ
とが可能となり、基板のネジ締め付け時の作業バラツキ
によるケースと基板GND間の電気抵抗の不安定化要因
を削減することができると共に、基板とカバーを爪を介
しての最短距離でGND接続することができ、更なる高
周波特性のような信号特性の向上が図れる。
【0028】ところで、上記実施の形態3及び4におい
て、ケースやカバーに別部品である爪をネジ固定した場
合について示したが、板金加工によりケースやカバー自
体に爪を設ける形状としたり、或いはバネとピンを組み
合わせて基板15を板厚方向に押えつける保持部材を形
成しても同等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による電子機器の実施の形態1を示
す斜視図である。
【図2】 この発明による電子機器の実施の形態2を示
す斜視図及び、その特徴をなす部位の実装後の状態を示
す断面図である。
【図3】 この発明による電子機器の実施の形態3を示
す斜視図である。
【図4】 この発明による電子機器の実施の形態4を示
す斜視図である。
【図5】 従来の電子機器を示す斜視図及び、その実装
後の状態を示す上面図である。
【符号の説明】
1 基板、2 ネジ、3 ケース、4 穴、5 ラン
ド、6 同軸コネクタ、7 リード端子、8 ネジ、9
ネジ穴、10 カバー、11 ワッシャー、12 基
板、13 特殊ネジ、14 穴、15 基板、16 ケ
ース、17 爪、18 ネジ、19 ネジ穴、20
穴、21 ケース、22 カバー、23 爪、24 ネ
ジ、25 ネジ穴、26 穴。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路を搭載し、ランドの設けられた
    基板と、前記基板を固定し、前記基板と異なる線膨張特
    性を有するケースと、前記ランドに半田接合されるリー
    ド端子を有し、前記ケースに固定されて外部との信号を
    接続するためのコネクタと、前記基板における前記コネ
    クタ側で前記基板を前記ケースへ固定する固定手段と、
    前記基板における前記コネクタの反対側に設けられ、前
    記基板を板厚方向に保持した状態で周囲の熱変化に応じ
    て前記基板を板厚に垂直な方向に滑らせる手段とを備え
    た電子機器。
  2. 【請求項2】 電子回路を搭載し、ランドの設けられた
    基板と、前記基板を固定し、前記基板と異なる線膨張特
    性を有するケースと、前記ランドに半田接合されるリー
    ド端子を有し、前記ケースに固定されて外部との信号を
    接続するためのコネクタと、前記基板における前記コネ
    クタ側で前記基板を前記ケースへ固定する固定手段と、
    前記基板における前記コネクタの反対側で前記基板を前
    記ケースへ固定するネジと、前記ネジと前記基板との間
    に挿入された表面摩擦抵抗の小さいワッシャとを備えた
    電子機器。
  3. 【請求項3】 前記ワッシャは、ポリ四ふっ化エチレ
    ン、ナイロン等の樹脂もしくは樹脂コーティングされた
    金属で形成されたことを特徴とする請求項2記載の電子
    機器。
  4. 【請求項4】 電子回路を搭載し、ランドの設けられた
    基板と、前記基板を固定し、前記基板と異なる線膨張特
    性を有するケースと、前記ランドに半田接合されるリー
    ド端子を有し、前記ケースに固定されて外部との信号を
    接続するためのコネクタと、前記基板における前記コネ
    クタ側で前記基板を前記ケースへ固定する固定手段と、
    前記基板における前記コネクタの反対側で前記基板を前
    記ケースへ固定し、前記基板の板厚と同一又はわずかに
    高くなる段差を設けた特殊ネジとを備えた電子機器。
  5. 【請求項5】 電子回路を搭載し、ランドの設けられた
    基板と、前記基板を固定し、前記基板と異なる線膨張特
    性を有するケースと、前記ランドに半田接合されるリー
    ド端子を有し、前記ケースに固定されて外部との信号を
    接続するためのコネクタと、前記基板における前記コネ
    クタ側で前記基板を前記ケースへ固定する固定手段と、
    前記基板における前記コネクタの反対側で前記基板の板
    厚方向へ前記基板を前記ケースへ付勢するバネ性を有す
    る保持部材とを備えた電子機器。
  6. 【請求項6】 前記保持部材は、前記ケースに取り付け
    られ、爪状に折り曲げられた部材で形成されたことを特
    徴とする請求項5記載の電子機器。
  7. 【請求項7】 前記保持部材は、前記ケースに固定され
    るカバーに取り付けられ、爪状に折り曲げられた部材で
    形成されたことを特徴とする請求項5記載の電子機器。
JP03440299A 1999-02-12 1999-02-12 高周波電子機器 Expired - Fee Related JP3292166B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03440299A JP3292166B2 (ja) 1999-02-12 1999-02-12 高周波電子機器
US09/497,160 US6373710B1 (en) 1999-02-12 2000-02-03 Electronic device with coaxial connectors for high-frequency circuit board
EP00102459A EP1028609A3 (en) 1999-02-12 2000-02-04 Electronic device with coaxial connectors for high-frequency circuit board

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03440299A JP3292166B2 (ja) 1999-02-12 1999-02-12 高周波電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000232282A true JP2000232282A (ja) 2000-08-22
JP3292166B2 JP3292166B2 (ja) 2002-06-17

Family

ID=12413205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03440299A Expired - Fee Related JP3292166B2 (ja) 1999-02-12 1999-02-12 高周波電子機器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6373710B1 (ja)
EP (1) EP1028609A3 (ja)
JP (1) JP3292166B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009510713A (ja) * 2006-09-13 2009-03-12 パナソニック株式会社 圧縮機用電子回路装置
JP2010073779A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Aisin Aw Co Ltd 電子回路装置
JP2014039033A (ja) * 2012-08-14 2014-02-27 Schroff Gmbh モジュールレールにカバープレートを固定するための固定部材
CN110729968A (zh) * 2019-09-05 2020-01-24 中国电子科技集团公司第十三研究所 太赫兹倍频器

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6674645B2 (en) * 2000-05-26 2004-01-06 Matsushita Electric Works, Ltd. High frequency signal switching unit
DE10318729A1 (de) * 2003-04-25 2004-11-11 Conti Temic Microelectronic Gmbh Gehäuse eines Türsteuergerätes eines Kraftfahrzeugs
US20050018408A1 (en) * 2003-07-24 2005-01-27 Rivkin David Aaron Multiple mounting, self aligning, electronics enclosure (multimount)
JP2008277327A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Toyota Industries Corp 電子機器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0258389A (ja) 1988-08-24 1990-02-27 Hitachi Ltd レンズ固定法
JP2767607B2 (ja) 1989-04-20 1998-06-18 オムロン株式会社 光学ヘッド
JPH03270925A (ja) 1990-03-20 1991-12-03 Toyoda Gosei Co Ltd テープ貼着装置
JPH03270295A (ja) * 1990-03-20 1991-12-02 Mitsubishi Materials Corp 放熱構造体
JPH05109452A (ja) 1991-10-14 1993-04-30 Nissan Motor Co Ltd 高周波用同軸型コネクタ
JP2986415B2 (ja) 1996-11-12 1999-12-06 富士通テン株式会社 プリント配線板の取付構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009510713A (ja) * 2006-09-13 2009-03-12 パナソニック株式会社 圧縮機用電子回路装置
JP4702451B2 (ja) * 2006-09-13 2011-06-15 パナソニック株式会社 圧縮機用電子回路装置
JP2010073779A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Aisin Aw Co Ltd 電子回路装置
JP2014039033A (ja) * 2012-08-14 2014-02-27 Schroff Gmbh モジュールレールにカバープレートを固定するための固定部材
CN110729968A (zh) * 2019-09-05 2020-01-24 中国电子科技集团公司第十三研究所 太赫兹倍频器
CN110729968B (zh) * 2019-09-05 2023-11-07 中国电子科技集团公司第十三研究所 太赫兹倍频器

Also Published As

Publication number Publication date
US6373710B1 (en) 2002-04-16
EP1028609A2 (en) 2000-08-16
EP1028609A3 (en) 2000-09-13
JP3292166B2 (ja) 2002-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4894022A (en) Solderless surface mount card edge connector
US6791170B1 (en) Onboard semiconductor device
JP4300371B2 (ja) 半導体装置
JP5162332B2 (ja) 高周波モジュール及び無線装置
KR100959427B1 (ko) 압축기용 전자 회로 장치
KR950000203B1 (ko) 전력용 반도체 장치
US10506702B2 (en) Mounting structure, method for manufacturing mounting structure, and radio device
JP2000232282A (ja) 電子機器
US20080017406A1 (en) Thermal conduit
US20090088007A1 (en) Printed Circuit Board Assembly and Electronic Device
JPH05259334A (ja) 半導体装置
US11553607B2 (en) Electronic device
JP4770518B2 (ja) 高出力増幅器
US3506878A (en) Apparatus for mounting miniature electronic components
JP2009032863A (ja) セメント抵抗取付機構
JP6588235B2 (ja) 接続部品、接続構造及び通信装置
JPH0517870Y2 (ja)
JP3094765B2 (ja) 基板保持装置
JPH05335709A (ja) 印刷配線基板
JPS5828371Y2 (ja) 回路接続素子
JPH06342989A (ja) パワー素子の固定方法
JP2001196718A (ja) プリント配線基板
JP2822722B2 (ja) 遅延基板内蔵型icソケット
JPH10144834A (ja) 電子部品用放熱装置とその組立方法
JPH08330698A (ja) 混成集積回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees