JP2000228804A - 電気機器収納用箱体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の電気機器収納用箱体の外形と同寸法で箱
体本体内部を拡大すると共に、箱体本体内部に多くの機
器を取り付けることができ、而も製造コストを低減する
ことができる電気機器収納用箱体を提供する。 【解決手段】電気機器収納用箱体１の箱体本体３の上面
部５を開口し、屋根６の裏面に箱体本体３の前面側上端
部に接する屋根取付板８を立設し、屋根取付板８には螺
子９を挿通するための挿通孔１０を複数箇所穿設してい
る。また、挿通孔１０に対向する箱体本体３の前面側上
端部近傍に挿通穴１１を穿設している。この挿通孔１０
と挿通穴１１とを扉体４を閉めたときに扉体４で覆われ
る位置に形成する。そして箱体本体３の上面部５に屋根
６を被せて箱体本体３の前面側上端部に屋根取付板８を
当接させ、屋根取付板８の挿通孔１０と箱体本体５の挿
通穴１１を一致させて箱体本体３の前面側から螺子９を
挿通させて螺着固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、配電盤、分電盤、制御
盤などの電気機器収納用箱体において、電気機器収納用
箱体の箱体本体の上面部に取り付けられる屋根の構造に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図３及び図４に示すように電気機
器収納用箱体２１は、箱体本体２２の成形方法によって
は箱体本体２２の上面部２３から雨水が浸入することが
あり、これを防ぐために箱体本体２２の上面部２３に屋
根２４を設けることがある。この電気機器収納用箱体２
１は、前面に開口部２５を備えた箱体本体２２と、箱体
本体２２の開口部２５を被覆する扉体２６と、箱体本体
２２の上面部２３に屋根２４を設けて成り、屋根２４の
取り付け方法は屋根２４の裏面の複数箇所に断面が略コ
字状の取付部材２７を設け、取付部材２７を箱体本体２
２の上面部２３に当接させて箱体本体２２内部から取付
部材２７を螺子２８により螺着固定することにより屋根
２４を箱体本体２２に取り付けていた。そして、箱体本
体２２内部に機器取り付けパネル２９を取り付けるに
は、箱体本体２２前面の開口部２５から機器取り付けパ
ネル２９を入れて箱体本体２２の背面部３０に取り付け
ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機器取
り付けパネルを開口部を通って背面部に取り付けること
が可能な大きさに形成すると、開口部が背面部よりも小
さいため、機器取り付けパネルの大きさも背面部に比べ
て小さくなり、機器取り付けパネルを取り付けた際に機
器取り付けパネルの周辺に無駄なスペースが生じてい
た。また、屋根を箱体本体に取り付けるために屋根の裏
面に取付部材を必要とするため、取付部材の高さ分だけ
無駄なスペースが生じると共に、箱体本体の上面部を成
形するために製造コストを上昇させるという欠点があっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記従来の電気機器収納
用箱体の問題点に鑑み、本発明の目的は、従来の電気機
器収納用箱体の外形と同寸法で箱体本体内部を拡大する
と共に、箱体本体内部に多くの機器を取り付けることが
でき、而も製造コストを低減することができる電気機器
収納用箱体を提供するもので、その構造は、少なくとも
前面に開口部を備えた箱体本体と、箱体本体の開口部を
被覆する扉体と、箱体本体の上面部を覆う屋根と、箱体
本体内部に各種機器を取り付けるための機器取り付けパ
ネルを設けて成る電気機器収納用箱体において、箱体本
体の上面部を開口し、屋根の裏面に箱体本体の前面側上
端部に接する屋根取付板を設け、屋根取付板と箱体本体
とを固定するための取り付け手段を扉体で覆われる位置
に設けて屋根を着脱可能としたことである。

【０００５】

【発明の実施の形態】電気機器収納用箱体の箱体本体の
上面部を開口し、屋根の裏面に箱体本体の前面側上端部
に接する屋根取付板を立設し、屋根取付板には螺子を挿
通するための挿通孔を複数箇所穿設している。また、挿
通孔に対向する箱体本体の前面側上端部近傍に挿通穴を
穿設している。この挿通孔と挿通穴とを扉体を閉めたと
きに扉体で覆われる位置に形成する。そして箱体本体の
上面部に屋根を被せて箱体本体の前面側上端部に屋根取
付板を当接させ、屋根取付板の挿通孔と箱体本体の挿通
穴を一致させて箱体本体の前面側から螺子を挿通させて
螺着固定する。

【０００６】

【実施例】本発明に係る電気機器収納用箱体の構造の実
施例を図１及び図２の添付図面に基づいて説明する。

【０００７】電気機器収納用箱体１は、前面に開口部２
を備えた箱体本体３と、箱体本体３の開口部２を被覆す
る扉体４と、箱体本体３の上面部５を覆う屋根６と、箱
体本体３内部に各種機器を取り付けるための機器取り付
けパネル７を設けて成り、箱体本体３の上面部５を開口
している。

【０００８】屋根６の裏面には箱体本体３の前面側上端
部に接する屋根取付板８を立設し、屋根取付板８には、
螺子９を挿通するための挿通孔１０を複数箇所穿設して
いる。また、挿通孔１０に対向する箱体本体３の前面側
上端部近傍に挿通穴１１を穿設している。この挿通孔１
０と挿通穴１１を扉体４を閉めたときに扉体４で覆われ
る位置に形成することにより、電気機器収納用箱体１の
扉体４を施錠していれば外部から屋根６を外されること
がない。

【０００９】屋根６を取り付けるには、箱体本体３の上
面部５に屋根６を被せて箱体本体３の前面側上端部に屋
根取付板８を当接させ、屋根取付板８の挿通孔１０と箱
体本体３の挿通穴１１を一致させて箱体本体３の前面側
から螺子９を挿通させて螺着固定している。

【００１０】箱体本体３内部に機器取り付けパネル７を
取り付けるには、屋根６を取り外し、箱体本体３の上面
部５から機器取り付けパネル７を入れて、箱体本体３の
背面部１２に取り付ける。機器取り付けパネル７を背面
部１２に取り付け可能な範囲で最大に形成しても箱体本
体３の上面部５から機器取り付けパネル７を入れること
ができるため、箱体本体３の背面部１２に無駄なスペー
スを作ることなく、箱体本体３内部を有効に利用するこ
とができる。

【００１１】尚、本実施例において屋根取付板８と箱体
本体３とを螺着固定して屋根６を箱体本体３に取り付け
たが他の取り付け手段を用いても何ら問題なく、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。

【００１２】

【発明の効果】以上のように本発明に係る電気機器収納
用箱体は、少なくとも前面に開口部を備えた箱体本体
と、箱体本体の開口部を被覆する扉体と、箱体本体の上
面部を覆う屋根と、箱体本体内部に各種機器を取り付け
るための機器取り付けパネルを設けて成り、箱体本体の
上面部を開口し、屋根の裏面に箱体本体の前面側上端部
に接する屋根取付板を設け、屋根取付板と箱体本体とを
固定するための取り付け手段を扉体で覆われる位置に設
けて屋根を着脱可能としたことにより、従来の電気機器
収納用箱体の外形と同寸法で箱体本体内部を拡大すると
共に、機器取り付けパネルの大きさを背面部に取り付け
可能な範囲で最大にすることができるので背面部に無駄
なスペースを作ることなく多くの機器を取り付けること
ができ、而も製造コストを低減することができるという
優れた効果を有するものである。

【００１３】また、屋根取付板と箱体本体とを固定する
ための取り付け手段を扉体で覆われる位置に設けたこと
により、電気機器収納用箱体の扉体を施錠していれば外
部から屋根を外されることがなく防犯性にも優れている
という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電気機器収納用箱体を示す分解断
面図である。

【図２】本発明に係る電気機器収納用箱体を示す断面図
である。

【図３】従来の電気機器収納用箱体を示す分解断面図で
ある。

【図４】従来の電気機器収納用箱体を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 電気機器収納用箱体 ３ 箱体本体 ４ 扉体 ５ 上面部 ６ 屋根 ７ 機器取り付けパネル ８ 屋根取付板 ９ 螺子 １０ 挿通孔 １１ 挿通穴 １２ 背面部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも前面に開口部を備えた箱体本
   体と、該箱体本体の前記開口部を被覆する扉体と、前記
   箱体本体の上面部を覆う屋根と、前記箱体本体内部に各
   種機器を取り付けるための機器取り付けパネルを設けて
   成る電気機器収納用箱体において、前記箱体本体の上面
   部を開口し、前記屋根の裏面に前記箱体本体の前面側上
   端部に接する屋根取付板を設け、該屋根取付板と前記箱
   体本体とを固定するための取り付け手段を扉体で覆われ
   る位置に設けて前記屋根を着脱可能としたことを特徴と
   する電気機器収納用箱体。