JP4304686B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ機(アレンジボール機、雀球機等も含む)のような弾球遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機のボックス支持部材の後面に対し単数又は複数の基板ボックスが装着された構造のものが知られている。例えば、遊技機がパチンコ機である場合、遊技盤の後側に装着されたボックス支持部材としての裏カバー体の後面に、主基板ボックスや副基板ボックスが装着された構造のものが知られている。また、遊技盤に装着された役物装置や図柄表示装置等において、その後側部分が遊技盤から比較的大きく突出して装着されることがある。この場合、役物装置、図柄表示装置等の後側突出部分を裏カバー体によって覆うために、裏カバー体が部分的、あるいは、裏カバー体全体が後方に大きく突出して形成されるようになっているが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、裏カバー体が部分的、あるいは、裏カバー体全体が後方に大きく突出して形成される場合、その裏カバー体の後面に基板ボックスが装着されると、遊技盤から基板ボックス後面までの奥行き寸法が大きくなり、ひいては、パチンコ機全体の奥行き寸法も大きくなく。パチンコ機全体の奥行き寸法が大きくなると、そのパチンコ機を遊技場(パチンコホール)の島設備に設置することが困難となる場合がある。また、遊技盤から基板ボックス後面までの奥行き寸法が大きくなるのを軽減するために、裏カバー体を部分的に後方に突出して役物装置、図柄表示装置等の後側突出部分を覆い、その裏カバー体の突出部分を避けて、同裏カバー体の後面下部に基板ボックスを装着することが考えられる。しかしながら、裏カバー体の後面下部に基板ボックスを装着すると、その基板ボックスの下端部が裏カバー体の下方から大きく張り出すとともに、遊技盤の下縁よりもさらに下方に突出する場合がある。このような場合、例えば、パチンコ機の製造ラインにおいて、移送レールに沿って遊技盤を移送する際、その遊技盤の下縁よりもさらに突出する基板ボックスが妨害物となって遊技盤の移送を妨げる不具合が発生する場合がある。
【0004】
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、ボックス支持部材に対し基板ボックスを奥行き方向及び上下方向に変位して支持できるように構成することで、必要に応じて、ボックス支持部材から基板ボックス後面までの奥行き寸法や、ボックス支持部材の外側方に対する基板ボックスの張り出しを調整することができる遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明は、遊技盤の後面側に装着された箱形状のボックス支持部材に制御基板が収納された基板ボックスと同じく制御基板が収納された副基板ボックスが支持された遊技機であって、
前記ボックス支持部材の背面上部に設けられた第1装着部と、
前記ボックス支持部材の背面下部に設けられ、前記第1装着部よりも前向に低くなる段差状に変位した第2装着部と、
前記ボックス支持部材の第1装着部と第2装着部との各位置に変更可能に装着される方形状のボックストレイと、を有し、
前記主基板ボックスは、前記ボックストレイの後側位置に装着され、
前記副基板ボックスは、前記ボックストレイの前側下部位置に装着され、
前記第1装着部に前記ボックストレイが装着された状態では、そのボックストレイを介して前記主基板ボックスが第1装着部の後側位置に配置されると共にボックストレイ前側の前記副基板ボックスが前記第2装着部に格納され、
前記第2装着部に前記ボックストレイが装着された状態では、そのボックストレイを介して前記主基板ボックスが第2装着部の後側位置に配置されると共にボックストレイ前側の前記副基板ボックスが、前記ボックス支持部材の下方に配置される構成になっている遊技機を提供する。
【0006】
本発明の遊技機は上記の構成を有するため、ボックス支持部材の第1装着部にボックストレイが装着されたときには、そのボックストレイ前側の基板ボックスが、ボックス支持部材下部の第2装着部に格納されて保護される。また、ボックス支持部材の第2装着部にボックストレイが装着されたときには、そのボックストレイ前側の基板ボックスが、ボックス支持部材の下方に配置される。このため、ボックス支持部材から基板ボックス後面までの奥行き寸法を可及的に小さく押えることができ、ひいては、遊技機全体の奥行き寸法も可及的に小さくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
この発明の実施の形態1を図1〜図21にしたがって説明する。なお、説明の便宜上、パチンコ機の遊技者側に向かう側を前、反対側を後という。パチンコ機を後面側から表した図1、前面側から表した図2、及び側面から表した図3において、遊技機としてのパチンコ機1は、外枠体2と、前枠10と、遊技盤ユニット20とを主体として構成されている。外枠体2は、略矩形枠状に形成され、その前側には、ヒンジ機構3によって前枠10が開閉可能に装着されている。前枠10は、遊技盤ユニット20の主体部をなす遊技盤21前面の略全体を露出する開口部を有して枠状に形成されている。この前枠10には、その後面の開口部周縁に沿って支持枠11が一体状に設けられている。支持枠11には、遊技盤ユニット20が、その遊技盤21において着脱可能に嵌込まれ、同遊技盤21後面の周縁部が次に述べる裏セット部材13に押さえられて支持されている。
【0008】
また、前枠10の後面側には、その支持枠11の片側の枠部において、裏セットヒンジによって裏セット部材13が開閉可能に組み付けられている。この裏セット部材13は、遊技盤21の後面に装着された裏カバー体30(この発明のボックス支持部材に相当する)周囲を取り囲むようにして形成されている。そして、裏セット部材13の略中央部には裏カバー体30の後面を後方に露出させる窓が形成されている。図1に示すように、前枠10の支持枠11には、裏セット部材13を閉じ状態に保持するための複数の留め具12が組み付けられている。そして、まず、支持枠11に対し遊技盤ユニット20が、その遊技盤21において嵌込まれる。次に、裏セット部材13が閉じられ、その裏セット部材13が複数の留め具12によって閉じ状態に保持されることで、前枠10に対し裏セット部材13を介して遊技盤ユニット20が装着される。また、これとは逆に、複数の留め具12を外して裏セット部材13を開いた状態のもとで、前枠10の後面側から遊技盤ユニット20が脱着交換可能となっている。また、裏セット部材13の後面には、図1に向かって、上部から右側わたって球タンク15、タンクレール16、球払出装置17等が装着されている。また、裏カバー体30の図に向かって右側上部には、電源基板18が、基板ボックス19に収納された状態で装着されている。なお、外部電源が取り込まれる電源基板18は、その電源回路において、外部電源を所要とする電圧に調整したり、あるいは整流するようになっている。そして、図1に示すように、電源基板18は、1本の接続コード208によって、後述するボックストレイ50上の電源中継基板180にコネクタ接続によって電気的に接続される。これによって、電源基板18から所要とする電圧の電流を後述する主制御基板90、音声制御基板140、ランプ制御基板150等にそれぞれ供給するようになっている。
【0009】
また、図2と図3に示すように、前枠10の前側には、表枠4(ガラス扉、ガラス枠等とも呼ばれている)がその一側に配設されたヒンジ機構によって開閉可能に装着されている。この表枠4には、遊技盤21の遊技領域を透視可能な略円形の開口窓5が形成されている。そして、表枠4の後面側には、開口窓5を透視可能に塞ぐ前後二枚のガラス板を保持するガラス枠が設けられている。また、前枠10の前側には、表枠4の下方に隣接して下板6が開閉可能に装着され、その下板6の前面には上皿7が設けられている。また、前枠10の前面には、その下板6の下方に位置して球発射用の発射ハンドル装置8や下皿9等が組み付けられている。
【0010】
図4〜図10に示すように、遊技盤ユニット20は、遊技盤21、球集合樋(図示しない)、裏カバー体30、主基板ボックス80、副基板ボックス130(この発明の複数の基板ボックスに相当する)等を備えている。また、遊技盤21の前面には、周知のように、平帯状のレールが装着されるとともに、レールの内側において遊技領域が区画されている。そして、遊技盤21前面の遊技領域内には、遊技構成部材としての各種の入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカ装置、ゲート口、風車器、誘導釘等(図示しない)が配設されている。
【0011】
図9と図10に示すように、遊技盤21の後面には、球集合樋(図示しない)を覆うようにして裏カバー体30(この発明のボックス支持部材に相当する)が、その一側においてヒンジ機構38によって開閉可能に装着されている。この裏カバー体30は、周壁部30aと後板部30bとを一体に有しかつ遊技盤21の後面に向けて開口する略箱形状に形成されている。また、裏カバー体30の周壁部30aの一側前端部(図10に向かって左下部)には、ヒンジ機構38をなす上下方向のヒンジ軸38aを中心として支持部材39が回動可能に装着されている。この支持部材39の前面の上下部には、遊技盤21の後面に凹設された取付孔に圧入によって固定される段差軸状に固定軸39aが突設されている。また、裏カバー体30の周壁部の自由端側前縁部(図10に向かって右下部)の上下部には、遊技盤21の後面に凹設された嵌合孔に挿脱可能に嵌挿されて裏カバー体30を閉じ状態に保持するための段差軸状の差込軸30cが突設されている。
【0012】
すなわち、図10に示すように、支持部材39の固定軸39aを遊技盤21の取付孔に圧入して固定した後、ヒンジ軸38aを中心として裏カバー体30が閉じられることで、その裏カバー体30の差込軸30cが遊技盤21の嵌合孔に差し込まれる。これによって、遊技盤21の後面に裏カバー体30が開閉可能に装着されるようになっている。図5と図6に示すように、遊技盤21の後面には、裏カバー体30を閉じ状態にロックするためのロック部材25が装着されている。このロック部材25は、その基端部において、遊技盤21の後面に固定され、その基端部から後方に向けてロック片26が弾性変形可能に延出されている。そして、裏カバー体30の閉じ動作に基づいて、ロック部材25のロック片26の係止部が、裏カバー体30の周壁部30aの自由端側側面に形成された係止孔に弾性的に係合し、裏カバー体30を閉じ状態にロックするようになっている。
【0013】
図5と図6に示すように、裏カバー体30の後板部30bは、遊技盤21の後面に対し、その上部が高く、下部が低い段差状に形成されるとともに、上部を第1装着部31とし、下部を第2装着部41としている。これら第1、第2の装着部31、41にはボックストレイ50が配置切換可能に装着されるようになっている。
【0014】
図9と図10に示すように、裏カバー体30の第1装着部31の上下左右の計4箇所には、ボックストレイ50を着脱可能に装着するための差込部を有する係合部32がそれぞれ形成されている。さらに、第1装着部31には、その上下の係合部32の中間に位置して左右一対の案内突部34が突設されている。また、第1装着部31の所定位置には、ボックストレイ50に係脱可能にかつ弾性的に係合して第1装着部31にボックストレイ50を装着状態にロックするロック部35が切り込み溝によって形成されている。このロック部35の先端部には、ロック解除用の解除操作部36が延出されている。また、図9と図10に示すように、第2装着部41においても、第1装着部31と略同様にして、その上下左右の計4箇所に、ボックストレイ50を着脱可能に装着するための差込部を有する係合部42がそれぞれ形成され、その上下の係合部42の中間に位置して左右一対の案内突部44が突設されている。また、第2装着部41の所定位置には、ボックストレイ50に係脱可能にかつ弾性的に係合して第2装着部41にボックストレイ50を装着状態にロックする解除操作部46を有するロック部45が切り込み溝によって形成されている。
【0015】
図10と図11に示すように、裏カバー体30の第1装着部31又は第2装着部41に択一的に装着されるボックストレイ50は略矩形板状に形成されている。ボックストレイ50の上部寄りの上下左右の計4箇所には、第1装着部31の各係合部32(又は第2装着部41の各係合部42)に差し込まれることで係脱可能に係合する差込片51がそれぞれ形成されている。また、ボックストレイ50には、その上下の差込片51の中間位置において、第1装着部31の案内突部34(又は第2装着部41の案内突部44)が左右方向に移動可能に嵌挿される一対の長孔状の案内孔52が形成されている。一対の案内孔52は、その長手方向一端部に大径孔部52aを有する鍵穴状にそれぞれ形成されている。そして、裏カバー体30の第1装着部31の案内突部34(又は第2装着部41の案内突部44)に対し、ボックストレイ50の案内孔52がその一端の大径孔部において嵌挿しやすくなっている。
【0016】
例えば、裏カバー体30の第1装着部31に対し、ボックストレイ50を装着するときには、第1装着部31の一対の案内突部34にボックストレイ50の一対の案内孔52がその各大径孔部52aにおいて嵌挿される。この状態において、裏カバー体30に対しボックストレイ50を左右一方向(図10に向かって右方向)に移動することで、第1装着部31の各係合部32(又は第2装着部41の各係合部42)にボックストレイ50の差込片51が差し込まれて係合する。
【0017】
また、前記ボックストレイ50の移動によって、裏カバー体30のロック部35が弾性的に係合する。そして、このロック部35によってボックストレイ50が第1装着部31の装着位置にロックされるようになっている。また、ロック部35の解除操作部36を押圧してロック解除した状態で、ボックストレイ50が前記とは反対方向に移動することによって、第1装着部31の各係合部32から差込片51が抜け出て外れる。これによって、第1装着部31に対しボックストレイ50が取り外されるようになっている。また、裏カバー体30の第2装着部41に対し、ボックストレイ50を着脱するときには、前記第1装着部31に対する操作と略同様にして、ロック部45を、その解除操作部46において操作するで容易に行われる(図10参照)。
【0018】
図14に示すように、ボックストレイ50には、複数の基板ボックス、すなわち、主基板ボックス80と副基板ボックス130とがそれぞれ装着されるようになっている。この実施の形態1において、ボックストレイ50の後面側(図10に向かって上面側)には、主基板ボックス80を着脱可能に装着するための主装着部60が設けられている。また、ボックストレイ50の前面側(図12に向かって左側)には、所要数(複数又は単数、この実施の形態では単数)の副基板ボックス130を着脱可能に装着するための副装着部70が設けられている。
【0019】
図10と図11に示すように、主装着部60は、ボックストレイ50後面の一側(図11に向かって左側)の上下方向略中央部に形成された係合部61と、他側寄りの上下方向略中央部に装着された固定部材63とを備えている。また、図10に示すように、係合部61には、主基板ボックス80の一側に突設された差込片87が挿脱可能に差し込まれる差込溝62が形成されている。また、固定部材63は、その中央部のボス部において、ボックストレイ50後面の他側寄りに締付けねじ66を中心として回動操作可能に装着されている。そして、この固定部材63の一端部には、主基板ボックス80の他側の張出片88を押さえる係合部64が形成され、他端部には、同固定部材63を回動操作するための操作部65が形成されている。
【0020】
図11〜図13に示すように、副装着部70は、掛止め部78と一対の止着片71とを備えて構成されている。掛止め部78は、ボックストレイ50前面の高さ方向略中央部において前方に向けて突設され、その先端部には、左右一対の係合片78aが直角状をなして形成されている。また、一対の止着片71は、ボックストレイ50前面の下部にそれぞれ弾性変形可能に突設されている。これら一対の止着片71には、副基板ボックス130の一対の係止片175に対し係脱可能に係合する前後方向のスリット状の係合溝72がそれぞれ形成されている。
【0021】
また、この実施の形態1において、ボックストレイ50の他側上部(図11に向かって右上部)には、電源中継基板180を装着するための装着部73が一体に形成されている。この装着部73には、電源中継基板180の一辺(長片)の両角部が差し込まれる係止部74と、電源中継基板180の一部を通して止めねじがねじ込まれるねじ込み部77とがそれぞれ形成されている。また、ボックストレイ50の他側下部(図11に向かって右下部)には、電源中継基板180の下方に隣接して盤用外部端子基板190を装着するための装着部75が一体に形成されている。この装着部75には、盤用外部端子基板190の一辺(短辺)の両角部が差し込まれる係止部76と、盤用外部端子基板190の一部を通して止めねじがねじ込まれるねじ込み部78とがそれぞれ形成されている。
【0022】
図16と図17に示すように、主基板ボックス80は、主制御基板90を保持するベース体81と、主制御基板90を覆いかつヒンジ手段110によってベース体81に開閉並びに着脱可能に装着された蓋体100とを備えている。ベース体81は、底板部85と周壁部86とを備え、主制御基板90よりも適宜に大きい略矩形の薄箱状に形成されている。このベース体81の周壁部86の一側の上下方向略中央部には差込片87が形成され、他側の上下方向略中央部には張出片88が形成されている。そして、図10に示すように、ベース体81の差込片87は、主装着部60の係合部61の差込溝62に差し込まれる。この状態において、ベース体81の張出片88が固定部材63の係合部64に押さえられることで、ボックストレイ50の主装着部60に対し主基板ボックス80が装着されるようになっている。
【0023】
主基板ボックス80のベース体81内側の4隅には締め付け用のねじ込み部が形成されている。そして、主制御基板90の4角部を通して締付ねじがねじ込み部にねじ込まれることで、ベース体81に対し主制御基板90が固定状態で保持されるようになっている。図17と図18に示すように、主制御基板90には、その略中央部に回路領域91が設けられ、一側(図17に向かって左側)寄りにはコネクタ配設領域93が設けられている。また、回路領域91には、遊技盤21の各種の入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカ装置等の遊技構成部材(図示しない)を制御する主制御回路を構成する各種の部品92(回路素子)が装着されている。また、コネクタ配設領域93には、各種の基板コネクタ94、95、96、97がそれぞれ配設されている。
【0024】
また、ベース体81の一端縁(図17に向かって左端縁)には、ヒンジ手段110を構成する外側ヒンジ部82と内側ヒンジ部101とのうち、外側ヒンジ部82が形成されている。この外側ヒンジ部82は、ベース体81の一端縁の略全長にわたって断面略鉤形状に形成されている。そして、外側ヒンジ部82には、内側ヒンジ部101が脱抜可能に差し込まれて係合する開口部を有する係合凹部83が形成されるとともに、その係合凹部83の長手方向に所定の間隔を保ってリブ84が形成されている(図16参照)。
【0025】
主制御基板90を覆う蓋体100の一端縁(図17に向かって左端縁)には、内側ヒンジ部101が形成されている。この内側ヒンジ部101は、蓋体100の一端縁からその略全長にわたって延出されている。内側ヒンジ部101の延出端には外側ヒンジ部82の係合凹部83に挿脱可能に差し込まれて係合する係合片102が断面略直角状に形成されている。さらに、内側ヒンジ部101には、外側ヒンジ部82の各リブ84に対応する位置において切込み溝が形成されている(図16参照)。そして、蓋体100は、その内側ヒンジ部101の係合片102が外側ヒンジ部82の係合凹部83の開口部から差し込まれて係合したした状態において、これら係合片102と係合凹部83との係合部を支点として開閉可能に装着されるようになっている(図19参照)。
【0026】
図16〜図19に示すように、主制御基板90を覆う蓋体100は、蓋板部と周壁部とを備えて略箱形状に形成されている。蓋体100の蓋板部には、その略中央部に主制御基板90の回路領域91を覆う回路領域覆い部104が形成されている。また、蓋体100の蓋板部の一側寄りは、すなわち、ヒンジ近傍には、主制御基板90のコネクタ配設領域93を覆うコネクタ領域覆い部105が張り出し状に形成されている。このコネクタ領域覆い部105には、コネクタ配設領域93の各基板コネクタ94、95、96、97の部分を露出される開口孔106、107、108、109が形成されている。また、蓋体100のコネクタ領域覆い部105の各開口孔106、107、108、109は、各基板コネクタ94、95、96、97の外郭寸法に対応する寸法、すなわち、基板コネクタ94、95、96、97の外郭寸法と略同じ寸法に形成されている。
【0027】
また、蓋体100は、回路領域覆い部104が高く、コネクタ領域覆い部105が低い段差状に形成されている。また、図17に示すように、蓋体100の内面には、回路領域覆い部104とコネクタ領域覆い部105との内部空間を区画する仕切壁117が主制御基板90の装着面に接近して形成されている。また、図17に示すように、ベース体81に対し蓋体100が閉じ状態にあるときに、コネクタ領域覆い部105の各開口孔106、107、108、109から主制御基板90の各基板コネクタ94、95、96、97が露出する程度において、コネクタ領域覆い部105が主制御基板90の装着面に接近している。
【0028】
また、図16と図18に示すように、ベース体81と蓋体100との間には、そのベース体81に対し蓋体100を閉じ状態に封印する封印手段120が設けられている。この実施の形態1において、封印手段120は、蓋体100の自由端寄り部分の左右外側面にそれぞれ配設された各複数個(図16では各4個)の封印部121をそれぞれ有する封印部群を有している。封印部121は、ベース体81から切り離し可能に延出された封印締付部122と、その封印締付部122に対応して蓋体100から切り離し可能に延出された封印挿通部124と、その封印挿通部124を通して封印締付部122にねじ込まれる封印ねじ123とをそれぞれ有している。そして、それぞれの封印部群の各1つの封印部121が選択され、封印ねじ123が封印挿通部124を通して封印締付部122にねじ込まれることによって、ベース体81に対し蓋体100が閉じ状態に封印されるようになっている。
【0029】
図12と図13及び図20と図21に示すように、ボックストレイ50の副装着部70に着脱可能に装着された副基板ボックス130は、少なくとも1つの副制御基板を保持するベース体131と、副制御基板を覆うようにしてベース体131に着脱可能に装着された蓋体160とを備えている。この実施の形態1において、図13に示すように、副基板ボックス130のベース体131は、音声制御基板140とランプ制御基板150との複数の副制御基板を左右に並列状に保持する基板配設領域が設けられた略矩形の薄箱状に形成されている。そして、ベース体131の各基板配設領域には、音声制御基板140とランプ制御基板150とがそれぞれねじによって締め付け固定されている。
【0030】
音声制御基板140には、その略中央部に音声制御回路を構成する各種の部品(回路素子)が配設された回路領域143が設けられている。音声制御回路を構成する回路領域143において、背が比較的低い部品141は、回路領域143の略上半部に設けられた低領域143aに配設されている。また、背の高い部品、あるいは熱を発する部品、例えば、放熱器やコンデンサ等の部品142は回路領域143の一側寄り、この実施の形態1では回路領域143の略下半部の高領域143bに集中して配設されている。また、音声制御基板140の周縁部の片角部にはコネクタ配設領域が設けられ、そのコネクタ配設領域には、各種の基板コネクタ145、146がそれぞれ配設されている(図15参照)。
【0031】
ランプ制御基板150においても、音声制御基板140と略同様にして、その略中央部にランプ制御回路を構成する部品(回路素子)が配設された回路領域153が設けられている。ランプ制御回路を構成する回路領域153においても、音声制御回路の回路領域143と略同様にして、背が比較的低い部品151は、回路領域153の略上半部に設けられた低領域153aに配設されている。また、背の高い部品、あるいは熱を発する部品、例えば、放熱器やコンデンサ等の部品152は回路領域153の一側寄り、この実施の形態1では回路領域153の略下半部に設けられた高領域153bに集中して配設されている。また、ランプ制御基板150の周縁部にはコネクタ配設領域が設けられ、そのコネクタ配設領域には、各種の基板コネクタ155、156がそれぞれ配設されている(図15参照)。
【0032】
また、音声制御基板140とランプ制御基板150とをそれぞれ覆う蓋体160は、ベース体131の各基板配設領域に音声制御基板140とランプ制御基板150とそれぞれ締め付け固定する締付けねじによってベース体131に対し共締めされて着脱可能に装着されている。図20と図21に示すように、蓋体160は、蓋板部と周壁部とを備えて略箱形状に形成されている。この蓋体160の蓋板部には、音声制御基板140とランプ制御基板150とのそれぞれの回路領域143、153のうち、背の低い部品(回路素子)がそれぞれ配設された低領域143a、153aをそれぞれ連続状に覆う低領域覆い部162が形成されている。また、蓋体160の蓋板部には、音声制御基板140とランプ制御基板150との各背の高い部品(回路素子)がそれぞれ配設された高領域143b、153bをそれれ覆う高領域覆い部163、164がそれぞれ形成されている。また、蓋体160の周縁部には、音声制御基板140とランプ制御基板150との各コネクタ配設領域を覆うコネクタ覆い部がそれぞれ形成され、これら各コネクタ覆い部には、各基板コネクタ145、146、155、156の部分を露出される開口孔がそれぞれ形成されている。
【0033】
また、図13に示すように、副基板ボックス130のベース体131の上縁部には、左右一対をなす係止軸135が同一横軸線上に形成されている。そして、図12に示すように、一対の係止軸135は、ボックストレイ50の副装着部70の掛止め部78の左右一対の係合片78aに係脱可能に差し込まれるようになっている。また、図13に示すように、副基板ボックス130の蓋体160の両側壁外面には、副装着部70の一対の止着片71の係合溝72に係脱可能に係合する一対の係止片175がそれぞれ形成されている。
【0034】
すなわち、この実施の形態1において、ボックストレイ50前面の副装着部70に対し副基板ボックス130の蓋体100を対面させた状態で、その副基板ボックス130の一対の係止軸135が、副装着部70の掛止め部78の一対の係合片78aに係脱可能に差し込まれる。その後、一対の係止軸135と、係合片78aとの係合部を支点として副基板ボックス130を副装着部70に向けて回動操作する。これによって、副基板ボックス130の一対の係止片175が副装着部70の一対の止着片71を弾性変形させながら、これら一対の止着片71の係合溝72にそれぞれ係合する。そして、一対の止着片71の係合溝72と、一対の係止片175との係合力によって、副装着部70に対し副基板ボックス130が着脱可能に装着されるようになっている。
【0035】
また、図15に示すように、盤用外部端子基板190と主制御基板90とは、これら各基板の基板コネクタ191、95に、外部出力用接続コード203の両端末コネクタがそれぞれ差し込まれることによって、電気的に接続される。また、主制御基板90と音声制御基板140は、これら各基板の基板コネクタ96、146に、接続コード204の両端末コネクタがそれぞれ差し込まれることによって電気的に接続される。また、主制御基板90とランプ制御基板150は、これら各基板の基板コネクタ97、156に、接続コード205の両端末コネクタがそれぞれ差し込まれることによって、電気的に接続される。
【0036】
また、図15に示すように、電源中継基板180と主制御基板90とは、こられ各基板の基板コネクタ181、94に対し電源用接続コード200の両端末コネクタがそれぞれ差し込まれることによって、電気的に接続される。また、電源中継基板180と音声制御基板140とは、これら各基板の基板コネクタ182、145に対し、電源用接続コード201の両端末コネクタがそれぞれ差し込まれることによって、電気的に接続される。また、電源中継基板180とランプ制御基板150とは、これら各基板の基板コネクタ183、155に対し、電源用接続コード202の両端末コネクタがそれぞれ差し込まれることによって、電気的に接続される。
【0037】
図12に示すように、ボックストレイ50の副装着部70に対し副基板ボックス130が装着された状態において、副基板ボックス130の蓋体160の略下半部の高領域覆い部163、164がボックストレイ50の下端から後方に向けて突出するように、ボックストレイ50の副装着部70の位置が適宜に設定されている。さらに、副装着部70に対し副基板ボックス130が装着された状態において、その蓋体160の上半部の低領域覆い部162が副装着部70の装着面に接近して装着されるように、一対の止着片71の係合溝72と、一対の係止片175との係合位置が適宜に設定されている。これによって、副基板ボックス130の蓋体160の略下半部の高領域覆い部163、164がボックストレイ50の下端から後方に向けて突出し、その突出分だけ、副基板ボックス130の前面から主基板ボックス80の後面までの厚さ寸法が可及的に小さくなるように構成されている。
【0038】
また、この実施の形態1において、裏カバー体30後面の第1装着部31と第2装着部41との配設位置、並びに、これら第1装着部31と第2装着部41との段差の高さ寸法は、次のようにして設定される。すなわち、図7と図8に示すように、裏カバー体30後面の第1装着部31にボックストレイ50が装着されたときには、そのボックストレイ50の副装着部70の副基板ボックス130の上縁が段差面30dに接近し、かつ同副基板ボックス130(ベース体131)の後面が第2装着部41に接近して収納されるように、裏カバー体30後面の第1装着部31と第2装着部41との配設位置、並びに、これら第1装着部31と第2装着部41との段差の高さ寸法が適宜に設定されている。さらに、図5と図6に示すように、裏カバー体30後面の第2装着部41にボックストレイ50が装着されたときには、主基板ボックス80の上縁が裏カバー体30の段差面30dに接近し、かつ副基板ボックス130の上縁が裏カバー体30の下方に配置されるとともに、副基板ボックス130が裏セット部材13の一部に当たらないように、裏カバー体30後面の第2装着部41の配設位置が適宜に設定されている。
【0039】
この実施の形態1に係るパチンコ機は上述したように構成される。したがって、パチンコ機1の本体部(遊技機本体としての外枠体2及び前枠10)と別個に、遊技盤ユニット20を組み立て、その遊技盤ユニット20を梱包、保管、運搬等をする場合、ユニット組立ライン(遊技機生産ライン)上において、遊技盤21のボックス支持部材としての裏カバー体30上半部の第1装着部31に対し、ボックストレイ50が装着される。図7と図8に示すように、裏カバー体30の第1装着部31に対しボックストレイ50が装着されることによって、同ボックストレイ50の副基板ボックス130の下端が遊技盤21の下端縁から下方に突出することなく、遊技盤21の高さ寸法H内において納められる。しかも、裏カバー体30の第1装着部31にボックストレイ50が装着されたときには、そのボックストレイ50の前側面の副装着部70に装着された副基板ボックス130が、裏カバー体30下部の第2装着部41に格納されて保護される。このため、ユニット組立ライン(遊技機生産ライン)の上下の盤移送レール220、221によって遊技盤21を移送する際、副基板ボックス130が妨害物となる不具合を解消することができる。また、前記したように、裏カバー体30の第1装着部31にボックストレイ50が装着されることで、遊技盤ユニット20の高さ寸法Hが遊技盤21の高さ寸法内において小さく抑えられる。このため、遊技盤ユニット20を嵩張ることなく梱包することができ、梱包、保管、運搬等においても効果が大きい。
【0040】
パチンコホールの島設備に設置されたパチンコ機1において、その前枠10に対し遊技盤ユニット20を装着する場合、まず、遊技盤ユニット20の裏カバー体30の第1装着部31に装着されたボックストレイ50を取り外す。その後、裏カバー体30下半部の第2装着部41に対し、前記取り外したボックストレイ50を装着する(図5と図6参照)。そして、遊技盤ユニット20を前枠10の後側に装着する。前記したように、裏カバー体30下半部の第2装着部41にボックストレイ50が装着されることによって、遊技盤ユニット20に奥行き寸法、すなわち、図6に示すように、遊技盤21の前面からボックストレイ50の主基板ボックス80後面までの奥行き寸法Wが小さくなる。特に、裏カバー体30の第2装着部41にボックストレイ50が装着されたときには、そのボックストレイ50前側面の副装着部70に装着された副基板ボックス130が、裏カバー体30の下方に配置される。このため、遊技盤21前面から副基板ボックス130後面までの奥行き寸法Wを可及的に小さく押えることができ、ひいては、遊技機全体の奥行き寸法も可及的に小さくなる。このため、パチンコホールの島設備において、パチンコ機1を設置するための奥行きスペースが小さい場合においても、そのパチンコ機1の前枠10に対し遊技盤ユニット20を不具合なく装着することが可能となる。
【0041】
また、前記したように、ボックストレイ50には、その後側面の主装着部60と、前側面の副装着部70に複数の基板ボックス、すなわち、主基板ボックス80と副基板ボックス130とがそれぞれ装着されている。このため、裏カバー体30の第1装着部31又は第2装着部41に対し、主基板ボックス80と副基板ボックス130とをそれぞれ個別に装着する手間を省くことができる。
【0042】
(実施の形態2)
次に、この発明の実施の形態2を図22と図23にしたがって説明すると、遊技盤21の後面に装着されたボックス支持部材としての裏カバー体30の後側面は奥行き方向に傾斜状に変位し、その傾斜部には、その一側寄りと他側寄り(図に向かって上側寄りと下側寄り)において第1装着部31と第2装着部41とがそれぞれ設けられている。そして、基板ボックス210が前記第1装着部31と第2装着部41に選択的に装着されるようになっている。すなわち、この実施の形態2においては、裏カバー体30の後側面は下向きに傾斜する傾斜状に形成されている。そして、その傾斜部の上部側には第1装着部31が設けられ、下部側に第2装着部41が設けられている。また、基板ボックス210と、第1装着部31(及び第2装着部41)の間には、基板ボックス210を着脱可能に装着するための装着手段31a(及び41a)がそれぞれ設けられている。また、基板ボックス210には、主制御基板90、副制御基板としての音声制御基板140、ランプ制御基板150等の制御基板のうち、単数又は複数の制御基板が収納されている。その他の構成は実施の形態1と略同様に構成されるため、その説明は省略する。
【0043】
したがって、この実施の形態2においては、図22に示すように、裏カバー体30の第1装着部31に対し基板ボックス210が装着されることによって、同基板ボックス210の下端が遊技盤21の下端縁から下方に突出することなく、遊技盤21の高さ寸法H内において納められる。このため、実施の形態1と略同様にして、ユニット組立ライン(遊技機生産ライン)の上下の盤移送レールによって遊技盤21を移送する際、基板ボックス210が妨害物となる不具合を解消することができるとともに、遊技盤ユニット20の高さ寸法が遊技盤21の高さ寸法H内において小さく抑えられる。この結果、遊技盤ユニット20を嵩張ることなく梱包することができ、梱包、保管、運搬等においても効果が大きい。また、図23に示すように、裏カバー体30の第2装着部41に基板ボックス210が装着されることによって、遊技盤21の前面から基板ボック210後面までの奥行き寸法Wが小さくなる。ひいては、遊技機全体の奥行き寸法も可及的に小さくなるため、パチンコホールの島設備において、パチンコ機を設置するための奥行きスペースが小さい場合においても、そのパチンコ機の前枠に対し遊技盤ユニット20を不具合なく装着することが可能となる。
【0044】
(実施の形態3)
次に、この発明の実施の形態3を図24と図25にしたがって説明すると、この実施の形態3においては、実施の形態2と略同様にして、ボックス支持部材としての裏カバー体30の後側面の奥行き方向に変位した傾斜部の上下部に第1装着部31と第2装着部41とがそれぞれ設けられている。そして、基板ボックス210がボックストレイ50を介して前記第1装着部31と第2装着部41に選択的に装着されるようになっている。すなわち、この実施の形態3においては、ボックストレイ50は、その上部が裏カバー体30の傾斜部に沿って傾斜状に形成され、同ボックストレイ50の下部は、上部の傾斜部下端から略垂下状をなして延びている。そして、ボックストレイ50は、その上部の傾斜部において、装着手段(図示しない適宜の装着手段)によって裏カバー体30の第1装着部31と、第2装着部41に選択的に装着されるようになっている。また、ボックストレイ50上部の傾斜部には、後方に向けて突出された一対のボックス支持片55が設けられ、これら一対のボックス支持片55の間には、矩形箱形状をなす基板ボックス210が装着されている。また、この実施の形態3において、ボックストレイ50下部の垂下部の前後両面のうち、少なくとも片側面(図24では前後両面)には、前記基板ボックス210とは別の基板ボックス211、212が装着されている。その他の構成は実施の形態1と略同様に構成されるため、その説明は省略する。
【0045】
したがって、この実施の形態3においては、図24に示すように、裏カバー体30の第1装着部31に対しボックストレイ50を介して基板ボックス210、211、212が装着されることによって、ボックストレイ50及び基板ボックス211、212の下端が遊技盤21の下端縁から下方に突出することなく、遊技盤21の高さ寸法H内において納められる。このため、実施の形態1と略同様にして、ユニット組立ライン(遊技機生産ライン)の上下の盤移送レールによって遊技盤21を移送する際、ボックストレイ50や基板ボックス211、212が妨害物となる不具合を解消することができるとともに、遊技盤ユニット20の高さ寸法が遊技盤21の高さ寸法H内において小さく抑えられる。この結果、遊技盤ユニット20を嵩張ることなく梱包することができ、梱包、保管、運搬等においても効果が大きい。また、図25に示すように、裏カバー体30の第2装着部41にボックストレイ50が装着されることによって、遊技盤21の前面から基板ボック210後面までの奥行き寸法Wが小さくなる。ひいては、遊技機全体の奥行き寸法も可及的に小さくなるため、パチンコホールの島設備において、パチンコ機を設置するための奥行きスペースが小さい場合においても、そのパチンコ機の前枠に対し遊技盤ユニット20を不具合なく装着することが可能となる。
【0046】
なお、この発明は、前記実施の形態1〜3に限定するものではない。例えば、前記実施の形態1においては、ボックス支持部材としての裏カバー体30後面の奥行き方向に段差状をなす第1装着部31と第2装着部41に対し、ボックストレイ50を介し主基板ボックス80、副基板ボックス130等の複数の基板ボックスがそれぞれ装着される場合を例示したが、裏カバー体30後面の第1装着部31と第2装着部41に対し、ボックストレイ50を用いることなく直接かつ選択的に基板ボックスを着脱可能に装着してもよい。また、前記とは逆に、実施の形態2においては、ボックス支持部材の裏カバー体30後面の奥行き方向に傾斜状に変位した第1装着部と第2装着部に基板ボックス210が直接かつ選択的に装着される場合を例示したが、例えば、実施の形態3でも述べたように、裏カバー体30後面の第1装着部31と第2装着部41に対し、ボックストレイ50を介して基板ボックス210を装着してもよい。また、前記実施の形態1〜3においては、遊技機がパチンコ機(アレンジボール機、雀球機等も含む)である場合を例示したが、これに限定するものではなく、遊技機の後側等の所定位置に装着されたボックス支持部材に制御ボックスが装着される遊技機であれば、どのような遊技機であってもよい。例えば、遊技機がスロットマシンであってもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、ボックス支持部材の第1装着部と第2装着部に基板ボックスが選択的に装着されることで、ボックス支持部材から基板ボックス後面までの奥行き寸法や、ボックス支持部材の外側方に対する基板ボックスの張り出しを調整することができる。このため、遊技機全体の奥行き寸法を軽減したり、あるいは、ボックス支持部材に対する基板ボックスのはみ出しによる不具合を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る遊技機としてのパチンコ機全体を示す背面図である。
【図2】同じくパチンコ機全体を示す正面図である。
【図3】同じくパチンコ機全体を示す側面図である。
【図4】同じく遊技盤、裏カバー体、ボックストレイ、主基板ボックス、副基板ボックス等を有する遊技盤ユニットを示す背面図である。
【図5】同じく遊技機のボックス支持部材としての裏セット部材の第2装着部にボックストレイが装着された状態を示す斜視図である。
【図6】同じく裏セット部材の第2装着部にボックストレイが装着された状態を示す側面図である。
【図7】同じく裏セット部材の第1装着部にボックストレイが装着された状態を示す斜視図である。
【図8】同じく裏セット部材の第1装着部にボックストレイが装着された状態を示す側面図である。
【図9】同じく遊技機のボックス支持部材としての裏セット部材を示す背面図である。
【図10】同じく図9のX−X線に基づく断面図である。
【図11】同じくボックストレイを示す背面図である。
【図12】同じく図11のXII−XII線に基づく断面図である。
【図13】同じく図11のXIII−XIII線に基づく断面図である。
【図14】同じくボックストレイに主基板ボックスと副基板ボックスとがそれぞれ装着された状態を示す斜視図である。
【図15】同じくボックストレイに主基板ボックスと副基板ボックスとがそれぞれ装着された状態を示す背面図である。
【図16】同じく主基板ボックスを示す斜視図である。
【図17】同じく主基板ボックスを示す断面図である。
【図18】同じく主基板ボックスの蓋体が開放された状態を示す斜視図である。
【図19】同じく主基板ボックスの蓋体が開放された状態を示す断面図である。
【図20】同じく副基板ボックスを示す斜視図である。
【図21】同じく副基板ボックスを示す断面図である。
【図22】この発明の実施の形態2に係る遊技盤ユニットの裏カバー体に設けられた第1装着部に基板ボックスが装着された状態を示す説明図である。
【図23】同じく裏カバー体に設けられた第2装着部に基板ボックスが装着された状態を示す説明図である。
【図24】この発明の実施の形態3に係る遊技盤ユニットの裏カバー体に設けられた第1装着部にボックストレイを介して基板ボックスが装着された状態を示す説明図である。
【図25】同じく裏カバー体に設けられた第2装着部にボックストレイを介して基板ボックスが装着された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
21 遊技盤
30 裏カバー体(ボックス支持部材)
31 第1装着部
41 第2装着部
50 ボックストレイ
80 主基板ボックス(基板ボックス)
90 主制御基板(制御基板)
130 副基板ボックス(基板ボックス)
140 音声制御基板(制御基板)
150 ランプ制御基板(制御基板)

Claims (1)

  1. 遊技盤の後面側に装着された箱形状のボックス支持部材に制御基板が収納された基板ボックスと同じく制御基板が収納された副基板ボックスが支持された遊技機であって、
    前記ボックス支持部材の背面上部に設けられた第1装着部と、
    前記ボックス支持部材の背面下部に設けられ、前記第1装着部よりも前向に低くなる段差状に変位した第2装着部と、
    前記ボックス支持部材の第1装着部と第2装着部との各位置に変更可能に装着される方形状のボックストレイと、を有し、
    前記主基板ボックスは、前記ボックストレイの後側位置に装着され、
    前記副基板ボックスは、前記ボックストレイの前側下部位置に装着され、
    前記第1装着部に前記ボックストレイが装着された状態では、そのボックストレイを介して前記主基板ボックスが第1装着部の後側位置に配置されると共にボックストレイ前側の前記副基板ボックスが前記第2装着部に格納され、
    前記第2装着部に前記ボックストレイが装着された状態では、そのボックストレイを介して前記主基板ボックスが第2装着部の後側位置に配置されると共にボックストレイ前側の前記副基板ボックスが、前記ボックス支持部材の下方に配置される構成になっていることを特徴とする遊技機。
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