JP3740652B2 - 電気機器のケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、制御部や電子部品を実装した回路基板が内部に収納され、貫通穴が取付面を挟んで相対する一対の側壁面のそれぞれに設けられ、該取付面が盤面に宛てがわれ、かつ、ネジが該貫通穴に差し込まれて該盤面に締着されて取り付けられる電気機器のケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の電気機器の外観を示す図であり、図3の(a)はその上面図、図3の(b)はその側面図、図3の(c)はその正面図を示している。
図において、電気機器1は、ケース2およびこのケース2に装着される上面カバー3を備え、制御部、電源、電子部品を実装した各種回路基板等がケース2内に収納されて構成されている。なお、電気機器1には、通常、外部との電気配線を行うための端子台や外部への動作表示を行うためのランプ等の識別表示手段を備えているが、ここでは省略してある。
ケース2は、モールド樹脂材の成型品、板金あるいはアルミの鋳型で箱形に作製されている。そして、一対の取付足2aが、ケース2の相対する側壁面の下部端面から延設されている。各取付足2aには、締着固定用のネジ(図示せず)を挿通する貫通穴4が穿設されている。また、上面カバー3は、モールド樹脂材の成型品あるいは板金で作製され、制御部、電源、電子部品を実装した各種回路基板等が収納されたケース2の開口を塞ぐようにケース2に取り付けられる。
【0003】
このように構成された電気機器1は、ケース2を盤面上に載置し、ネジを貫通穴4に差し込む。そして、ドライバ等の締め付け工具を用いて、該ネジの頭部が取付足2aの上端面に当接するまでネジを盤面に締着して取り付けられる。
【0004】
図4は従来の電気機器の他の例の外観を示す図であり、図4の(a)はその上面図、図4の(b)はその側面図、図4の(c)はその正面図を示している。
図において、電気機器5は、ケース6およびこのケース6に装着される上面カバー7を備え、制御部、電源、電子部品を実装した各種回路基板等がケース6内に収納されて構成されている。なお、電気機器5には、通常、外部との電気配線を行うための端子台や外部への動作表示を行うためのランプ等の識別表示手段を備えているが、ここでは省略してある。
ケース6は、モールド樹脂材の成型品、板金あるいはアルミの鋳型で箱形に作製されている。そして、一対の切欠8がケース6の相対する側壁面に設けられている。各切欠8は、側壁面からの切り込み深さが漸次深くなるように上部側から下部側に延設されている。さらに、貫通穴9が各切欠8の底面8aからケース6の底面に至るようにあけられている。また、上面カバー7は、モールド樹脂材の成型品あるいは板金で作製され、制御部、電源、電子部品を実装した各種回路基板等が収納されたケース6の開口を塞ぐようにケース6に取り付けられる。
【0005】
このように構成された電気機器5は、図5に示すように、ケース6を盤面10上に載置し、ネジ11を切欠8を利用して貫通穴9に差し込む。そして、ドライバ等の締め付け工具を用いて、該ネジ11の頭部11aが切欠8の底面8aに当接するまでネジ11を盤面10に締着して取り付けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示された従来の電気機器1では、取付足2aがケース2の側壁端面から突出しているので、ネジの締着操作スペースが確保され、取り付けの容易性が高くなる。しかしながら、取付足2aがケース2の側壁端面から突出しているので、デザイン上制約があるとともに、小型化が図られず、さらには取付面積が大きくなり、盤面上の実装密度が低くなるという課題があった。
また、図4に示された従来の電気機器5では、切欠8が壁面からの切り込み深さを漸次深くするようにケース6の側壁面に上部側から下部側に延設され、貫通穴9が切欠8の底面からケース6の底面に至るようにあけられているので、取付部がケース6の側壁面から突出せず、デザイン上の制約がなくなるとともに、小型化が図られ、さらには取付面積が少なく、盤面上の実装密度が高められる。しかしながら、ケース6の側壁面に設けられた切欠8を利用してネジ11を貫通穴8に挿入することになり、貫通穴8周辺の空間が狭く、ネジ11の挿入角度が限定されるので、取付の容易性が低下してしまうという課題があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、取付部の突出をなくし、デザイン上の制約をなくして、機器の小型化が図られ、優れた取付容易性を有する電気機器のケースを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電気機器のケースは、制御部や電子部品を実装した回路基板が内部に収納され、貫通穴が取付面を挟んで相対する一対の側壁面のそれぞれに設けられ、該取付面が盤面に宛てがわれ、かつ、ネジが該貫通穴に差し込まれて該盤面に締着されて取り付けられる電気機器のケースであって、切欠が上記一対の側壁面のそれぞれに壁面からの深さを漸次深くするように反取付面側から上記取付面側に延設され、上記切欠の上記取付面側の底面が上記取付面と平行な面に形成され、上記貫通穴が上記各切欠の底面から上記取付面に至るように穿設され、上記ネジの軸部の先端を案内するガイド溝が上記各切欠の底面に上記側壁面の壁面から上記貫通穴に至るように上記貫通穴の内径と同じ幅で設けられているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電気機器の外観を示す図であり、図1の(a)はその上面図、図1の(b)はその側面図、図1の(c)はその正面図である。図2はこの発明の実施の形態1に係る電気機器の取付方法を説明する要部斜視図である。
【0010】
図1および図2において、電気機器20は、ケース21およびこのケース21に装着される上面カバー22を備え、制御部、電源、電子部品を実装した各種回路基板等がケース21内に収納されて構成されている。なお、電気機器20には、通常、外部との電気配線を行うための端子台や外部への動作表示を行うためのランプ等の識別表示手段を備えているが、ここでは省略してある。
ケース21は、モールド樹脂材の成型品、板金あるいはアルミの鋳型で箱形に作製されている。そして、一対の切欠23がケース21の相対する側壁面に設けられている。各切欠23は、側壁面からの切り込み深さが漸次深くなるように上部側から下部側に延設されている。この切欠23の底面23aは、ケース21の取付面としての底面21aと平行な平面に形成されている。また、貫通穴24が各切欠23の底面23aからケース21の底面21aまであけられている。さらに、ガイド溝25が各切欠23の底面23aにケース21の側壁面から貫通穴24に至るように設けられている。なお、貫通穴24の内径は、ネジ11の軸部11bの外径より大径で、かつ、ネジ11の頭部11aの外径より小径に形成され、ガイド溝25の幅は貫通穴24の内径と等しく構成されている。また、切欠23の底面23aからケース21の底面21aまでの厚さは強度を考慮して10mm以上の厚みに成形されている。
また、上面カバー22は、モールド樹脂材の成型品あるいは板金で作製され、制御部、電源、電子部品を実装した各種回路基板等が収納されたケース21の開口を塞ぐようにケース6に取り付けられる。
【0011】
このように構成された電気機器20は、図2に示すように、ケース21の底面21aが盤面10に宛てがわれて、ケース21が盤面10上に載置される。そして、ケース21の側壁面の外方からネジ11の軸部11bの先端をガイド溝25内に入れる。ついで、ネジ11の軸部11bの先端を貫通穴24方向にガイド溝25内をスライドさせ、貫通穴24に導く。そこで、切欠23のスペースを利用してネジ11を起立させつつ、ネジ11を貫通穴24内に挿入する。そして、ドライバ等の締め付け工具を用いて、該ネジ11の頭部11aが切欠23の底面23aに当接するまでネジ11を盤面10に締着して取り付けられる。
【0012】
この実施の形態1によれば、一対の切欠23がケース21の底面21aを挟んで相対する側壁面に上部側から下部側に延設され、貫通穴24が各切欠23の底面23aからケース21の底面21aまであけられ、さらにガイド溝25が各切欠23の底面23aにケース21の側壁面から貫通穴24に至るように設けられている。そこで、ネジ11の軸部11bの先端をガイド溝25内をスライドさせて貫通穴24に導き、ついでネジ11を切欠23のスペースを利用して起立させて貫通穴24に差し込むことができるので、貫通穴24周辺の空間が狭くても、ネジ11が簡易に貫通穴24に差し込め、優れた取付容易性が得られる。
また、貫通穴24、切欠23およびガイド溝25からなる取付部がケース21の側壁面から突出していないので、デザイン上の制約がなく、小型化が図られるとともに、盤面10上の実装密度が高められる。
また、切欠23が側壁面からの切り込み深さが漸次深くなるようにケース21の側壁面に上部側から下部側に延設されているので、ケース21の内壁面を切欠23の傾斜に合わせて傾斜面に形成でき、切欠23を設けることによるケース21の内容積の減少を抑えることができ、各部品をケース21内に高密度に実装することができる。
また、切欠23の底面23aとケース21の底面21aとの厚みが10mm以上に形成されているので、十分な取付強度が得られる。
【0013】
なお、上記実施の形態1では、ケース21の底面21aを取付面とするものとしているが、取付面は底面21aに限らずケース21の側壁面であってもよい。この場合、取付面に該当する側壁面を挟む相対する一対の壁面に切欠23、貫通穴24およびガイド溝25を設ければよい。
【0014】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、制御部や電子部品を実装した回路基板が内部に収納され、貫通穴が取付面を挟んで相対する一対の側壁面のそれぞれに設けられ、該取付面が盤面に宛てがわれ、かつ、ネジが該貫通穴に差し込まれて該盤面に締着されて取り付けられる電気機器のケースにおいて、切欠が上記一対の側壁面のそれぞれに壁面からの深さを漸次深くするように反取付面側から上記取付面側に延設され、上記切欠の上記取付面側の底面が上記取付面と平行な面に形成され、上記貫通穴が上記各切欠の底面から上記取付面に至るように穿設され、上記ネジの軸部の先端を案内するガイド溝が上記各切欠の底面に上記側壁面の壁面から上記貫通穴に至るように上記貫通穴の内径と同じ幅で設けられているので、取付部の突出をなくし、デザイン上の制約をなくして、機器の小型化が図られ、優れた取付容易性を有する電気機器のケースが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電気機器の外観を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る電気機器の取付方法を説明する要部斜視図である。
【図3】 従来の電気機器の外観を示す図である。
【図4】 従来の電気機器の他の例の外観を示す図である。
【図5】 従来の電気機器の他の例の取付方法を説明する要部斜視図である。
【符号の説明】
10 盤面、11 ネジ、20 電気機器、21 ケース、21a 底面(取付面)、23 切欠、23a 底面、24 貫通穴、25 ガイド溝。
Claims (1)
- 制御部や電子部品を実装した回路基板が内部に収納され、貫通穴が取付面を挟んで相対する一対の側壁面のそれぞれに設けられ、該取付面が盤面に宛てがわれ、かつ、ネジが該貫通穴に差し込まれて該盤面に締着されて取り付けられる電気機器のケースであって、
切欠が上記一対の側壁面のそれぞれに壁面からの深さを漸次深くするように反取付面側から上記取付面側に延設され、上記切欠の上記取付面側の底面が上記取付面と平行な面に形成され、上記貫通穴が上記各切欠の底面から上記取付面に至るように穿設され、上記ネジの軸部の先端を案内するガイド溝が上記各切欠の底面に上記側壁面の壁面から上記貫通穴に至るように上記貫通穴の内径と同じ幅で設けられていることを特徴とする電気機器のケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20031697A JP3740652B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 電気機器のケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20031697A JP3740652B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 電気機器のケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1146072A JPH1146072A (ja) | 1999-02-16 |
JP3740652B2 true JP3740652B2 (ja) | 2006-02-01 |
Family
ID=16422290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20031697A Expired - Lifetime JP3740652B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 電気機器のケース |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3740652B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP5121897B2 (ja) * | 2010-08-11 | 2013-01-16 | 株式会社東芝 | 電子機器 |
JP6007357B2 (ja) * | 2013-11-18 | 2016-10-12 | 日信工業株式会社 | 電子制御装置および車両用ブレーキ液圧制御装置 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP20031697A patent/JP3740652B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH1146072A (ja) | 1999-02-16 |
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