JP2000226302A - 殺虫液剤組成物 - Google Patents

殺虫液剤組成物

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JP2000226302A
JP2000226302A JP11027084A JP2708499A JP2000226302A JP 2000226302 A JP2000226302 A JP 2000226302A JP 11027084 A JP11027084 A JP 11027084A JP 2708499 A JP2708499 A JP 2708499A JP 2000226302 A JP2000226302 A JP 2000226302A
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insecticidal
methoxadiazone
present
pyrrolidone
solvent
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Yumi Kawajiri
由美 川尻
Osamu Tanaka
修 田中
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺虫成分としてのメトキサジアゾンに対する
溶解性が高いことはもちろん、臭い、人体に対する安全
性、製剤安定性、引火性等のあらゆる点で問題のない溶
剤を使用し、実用性にすぐれた殺虫液剤組成物を提供。 【課題の解決手段】 (a) 殺虫成分としてのメトキサジ
アゾンを全体量に対して 0.01〜10.0重量%
と、(b) 溶剤としてのN−アルキルピロリドンを全体量
に対して 0.5〜20.0重量%含有し、かつ(b) の
(a) に対する比率が2〜50であることを特徴とする殺
虫液剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殺虫成分としてメトキ
サジアゾンを含有する殺虫液剤組成物の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】メトキサジアゾンはオキサジアゾール系
殺虫剤の一種で、ゴキブリ類に対して高い殺虫活性を示
し、特にピレスロイド系殺虫剤に対して抵抗性の発達し
たゴキブリ類に有効である。このため、ゴキブリを対象
とした燻煙剤や全量噴射型エアゾール剤の殺虫成分とし
て使用されているが、ケロシンやエタノールのような家
庭用殺虫剤で一般的な溶剤に溶けにくく製剤化には困難
を伴うことが多かった。例えば、特開平9−2904号
公報には、炭酸プロピレンがメトキサジアゾンの溶剤と
して有用なことが記載されているが必ずしも全ての点で
満足のいくものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、殺虫成分と
してのメトキサジアゾンに対する溶解性が高いことはも
ちろん、臭い、人体に対する安全性、製剤安定性、引火
性等のあらゆる点で問題のない溶剤を見出し、実用性に
すぐれた殺虫液剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、メトキサジア
ゾンの溶剤としてN−アルキルピロリドン、特にN−メ
チル−2−ピロリドンを用いることによって、目的を達
成できることを知見し本発明を完成した。
【0005】すなわち請求項1の発明は、(a) 殺虫成分
としてのメトキサジアゾンを全体量に対して 0.01
〜10.0重量%と、(b) 溶剤としてのN−アルキルピ
ロリドンを全体量に対して 0.5〜20.0重量%含
有し、かつ(b) の(a) に対する比率が2〜50であるこ
とを特徴とする殺虫液剤組成物に係るものである。
【0006】本発明では、(a) 殺虫成分としてのメトキ
サジアゾンが全体量に対して0.01〜10.0重量%
配合される。メトキサジアゾンは融点が約80℃の結晶
性粉末で、配合量が0.01重量%未満であると所望の
殺虫効力が得られないし、一方、10.0重量%を超え
ると製剤化において困難を伴う。
【0007】本発明の殺虫液剤組成物には、他の種類の
殺虫成分、例えば、フェノトリン、ぺルメトリン、シフ
ェノトリン、シペルメトリン、レスメトリン、フタール
スリン、アレスリン、プラレトリン、フラメトリン、イ
ミプロトリン、エトフェンプロックス等のピレスロイド
系殺虫成分(化学構造中に不斉炭素あるいは二重結合等
を含みこれに基づく光学異性体や幾何異性体等が存在す
る場合は、これらの各々または任意の混合物)、シラフ
ルオフェン等のケイ素系殺虫成分、有機リン剤等を配合
してもよい。
【0008】本発明は、(b) 溶剤としてのN−アルキル
ピロリドンを全体量に対して 0.5〜20.0重量%
配合し、かつ(b) の(a) に対する比率を2〜50とした
ことに特徴を有する。N−アルキルピロリドンは、無
色、無臭で、引火性や人畜に対する毒性が低い液体であ
る。例えば、N−メチル−2−ピロリドンやN−オクチ
ル−2−ピロリドン等を例示できるが、なかでもN−メ
チル−2−ピロリドンは性能、入手性等の点から使いや
すい。N−アルキルピロリドンの配合量は、メトキサジ
アゾンの溶解性や製剤安定性、また家庭内で使用される
こと等を考慮して、全体量に対し0.5〜20.0重量
%の範囲で、かつメトキサジアゾンに対する比率が2〜
50の範囲に含まれる必要がある。なお、本発明の効果
を損なわない限りにおいて、ケロシン、エタノール等の
アルコール系溶剤、炭酸プロピレン、ミリスチン酸イソ
プロピル等のエステル系溶剤、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリ
コール系溶剤等、他の種類の有機溶剤を配合しても構わ
ない。更に、溶剤として水を使用し、火気に対する安全
性の点で一層有利な水性液剤とすることもできる。
【0009】本発明の殺虫液剤組成物には、殺虫成分以
外に、殺ダニ剤、カビ類、菌類等を対象とした防カビ
剤、抗菌剤や殺菌剤、あるいはピレスロイド系殺虫剤の
共力剤、安定剤、香料、賦形剤等を適宜配合してもよ
い。殺ダニ剤としては、サリチル酸フェニル、3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメート等があり、一
方、防カビ剤、抗菌剤や殺菌剤としては、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、2−(4−チアゾリル)ベンツイ
ミダゾール、トリホリン、3−メチル−4−イソプロピ
ルフェノール、o−フェニルフェノール等を例示でき
る。また、界面活性剤や分散剤等を適宜配合して乳剤や
可溶化剤等を調製することもできる。例えば、界面活性
剤としては、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンセ
スキオレエート、ポリオキシエチレンラウレート、ジグ
リセリルモノオレエート等を例示できるが、もちろんこ
れらに限定されるものではない。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、N−アルキルピロリドンのなかでも特にN−メチル
−2−ピロリドンを用いたものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の構成において、噴射剤を含み、特にエアゾール剤とし
たものである。噴射剤としては、液化石油ガス、ジメチ
ルエーテル、フロンガス、圧縮ガス(窒素ガス、炭酸ガ
ス等)等があげられ、殺虫原液と噴射剤の配合比率は、
1:9〜4:6の範囲で適宜決定される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1の構成による
と、メトキサジアゾンの溶剤としてN−アルキルピロリ
ドンを用いたので、メトキサジアゾンに対する溶解性が
高いことはもちろん、臭い、人体に対する安全性、製剤
安定性、引火性等のあらゆる点で満足のいく、実用性に
すぐれた殺虫液剤組成物が提供される。
【0013】また、請求項2の構成によると、N−アル
キルピロリドンのなかでも、特にN−メチル−2−ピロ
リドン選択したので、より実用的で性能のすぐれた殺虫
液剤組成物を得ることができる。
【0014】本発明の請求項3の構成によると、前述の
特徴を有するエアゾール剤タイプの殺虫液剤組成物が提
供される。通常、バルブ部分を装填した耐圧容器に殺虫
原液を入れた後、噴射剤を充填して使用が簡便なエアゾ
ール剤を調製する。エアゾール剤は、その用途、使用目
的、対象害虫等に応じて、適宜バルブ、噴口、ノズル等
の形状を選択することができ種々の実施の形態が可能で
あるが、殺虫成分としてメトキサジアゾンを含有する本
発明殺虫液剤組成物については、噴射剤の比率を高くし
短時間に全量を噴射できるタイプのエアゾール剤が特に
実用的である。
【0015】こうして調製された殺虫液剤組成物は、例
えば、ゴキブリ類やコナダニ、チリダニ等の屋内塵性ダ
ニ類、アカイエカ、ネッタイシマカ、ユスリカ類、イエ
バエ、チョウバエ、ブユ類、アブ類等の双翅目害虫、ア
リ類等に対して高い殺虫効力を示すが、特にピレスロイ
ド剤に対して抵抗性が発達したゴキブリ類の駆除に有用
なものである。
【0016】
【実施例】つぎに具体的実施例ならびに試験例に基づい
て、本発明の殺虫液剤組成物を更に詳細に説明する。
【0017】実施例1.メトキサジアゾン 1.8 g 及び
フェノトリン 0.7 g をN−メチル−2−ピロリドン 6.
6 gに溶解し、適量のエタノールを加えて殺虫原液 20m
lを調製した。これをエアゾール容器に入れ、容器にバ
ルブ部分を取り付けた後、該バルブ部分を通じて噴射剤
80mlを充填し、本発明のエアゾール剤 100mlを得
た。
【0018】実施例2.メトキサジアゾン 1.0 g 及び
ペルメトリン 2.0 gをN−オクチル−2−ピロリドン 1
8 g に溶解し、これにポリオキシエチレンステアリルエ
ーテル主体の非イオン界面活性剤 12 g と適量の灯油を
加え全量を 100 gとして本発明の乳剤を得た。
【0019】試験例1.実施例1に準じて表1に示す各
種殺虫液剤組成物(エアゾール剤)を調製し、下記の試
験を行った。試験結果も併せて表1に示す。 メトキサジアゾンの溶解性:溶解性の良否を○、△、
×で表1に示した。なお、溶解性の状態が不良のものは
以下の試験を行わなかった。 使用性:使用時の臭いや刺激性、あるいは使用後の家
具調度品等への影響等について試験し、○、△、×で評
価した。
【0020】
【表1】
【0021】試験の結果、本発明の殺虫液剤組成物は、
メトキサジアゾンの溶解性や使用性にすぐれ、極めて実
用性の高いことが明らかとなった。これに対し、N−メ
チル−2−ピロリドンを使用しない組成物(比較例1)
や配合量がメトキサジアゾンに対して2倍量以下の組成
物(比較例2)では、メトキサジアゾンの溶解性が十分
でなかった。一方、N−メチル−2−ピロリドンをメト
キサジアゾンに対して50倍を超えて配合した場合(比
較例3)や、N−メチル−2−ピロリドンの配合量が全
体量に対して20重量%をこえる場合(比較例4)に
は、使用性の点で問題を生じた。
【0022】
【発明の効果】本発明は、殺虫成分としてのメトキサジ
アゾンに対する溶解性が高いことはもちろん、臭い、人
体に対する安全性、製剤安定性、引火性等のあらゆる点
で問題のない溶剤を使用し、実用性にすぐれた殺虫液剤
組成物を提供する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 殺虫成分としてのメトキサジアゾン
    を全体量に対して0.01〜10.0重量%と、(b) 溶
    剤としてのN−アルキルピロリドンを全体量に対して
    0.5〜20.0重量%含有し、かつ(b) の(a) に対す
    る比率が2〜50であることを特徴とする殺虫液剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 (b) N−アルキルピロリドンが、N−メ
    チル−2−ピロリドンであることを特徴とする請求項1
    に記載の殺虫液剤組成物。
  3. 【請求項3】 噴射剤を含み、エアゾール剤であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の殺虫液剤組成物。
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