JP2000217512A - 炊飯用または調理用dhaカプセル - Google Patents
炊飯用または調理用dhaカプセルInfo
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Abstract
同じような味を呈することが出来る高濃度のDHA含有
カプセルを提供することを目的とする。 【構成】DHAを含有する精製油と柑橘類のジュースと
の懸濁液に食用植物油及び酸化防止剤よりなる成分を添
加、得られた混合物を被包剤をもってカプセル状とした
炊飯用または調理用DHAカプセルであって、該カプセ
ル1個当たりDHA含有量180mg〜430mgの高
濃度配合とし、且つカプセルの総重量の25〜35重量
%の被包剤を有することを特徴とする炊飯用または調理
用DHAカプセルである。
Description
(DHA)を高濃度に含有する炊飯用及び調理用(以
下、単に炊飯用という)カプセルに関する。
網膜作用による視力の改善、脳細胞の活性化(知能指数
の上昇、痴呆の予防・改善)、コレステロール調整作
用、血栓防止や血圧の改善等健康維持改善する上で有効
であり、医学的に注目されている。この高度不飽和脂肪
酸の内、特に、ドコサヘキサエン酸DHAは神経系の発
育に重要な役割を果たしており、学習機能の向上、抗腫
瘍、抗アレルギー等優れた効果があり、注目されてい
る。このような薬効を有するDHAは、ヒトの健康維持
のため摂取することが好ましく、そのためDHAを食品
中に添加することが行われているが、DHAは非常に酸
化されやすく、DHA特有の魚臭を発生しやすいという
欠点がある。
られている。例えば、天然トコフェロール、茶抽出物、
アスコルビン酸、クエン酸等の酸か防止剤、抑臭剤を添
加することが試みられたが、充分な効果は期待出来なか
った。本出願人は、先にDHAを主成分とする魚油と柑
橘類のジュースとからなる懸濁液をパン原料成分に添
加、混合してパン生地を調整することによって、魚油臭
さを無臭化したパン類の製造方法を提出した(特開平7
−274807号参照)。更に、DHAを主成分とする
魚油とリンゴ酢とからなる懸濁物をパン原料成分に添加
することによっても無臭化しうることを提出した(特開
平7−274806号参照)。この方法は何れもパンに
ついてであって、これらによって魚油臭さを無臭化する
という目的は一応達成することができた。しかし、炊飯
中或いは調理中にDHAを添加すると炊飯または調理の
加熱によってDHA特有の魚臭が発生し、その為炊飯中
にDHAを添加することが出来ず、また、添加出来ても
その量は、僅かで高濃度で炊飯中にDHAを添加するこ
とが行われていなかった。即ち、DHAを含有する精製
油に耐酸化及び耐熱効果を持たせた従来のDHA含有精
製魚油でも依然として酸化されやすく、また熱に弱く魚
臭を発し食品として不具合であった。これを解消するた
めDHA含有量を少なくすることが行われているが、D
HA含有量が少量であっては、食品にDHAを添加した
意味が無い。通常、1日当たり最低300mgのDHA
を摂取するためには1食(1回)当たり100〜150
mgのDHAの摂取が必要であると言われているが、こ
のような量のDHAを添加した炊飯若しくは調理品は魚
臭を発して食品としては好ましくなかった。
観点より炊飯若しくは調理品中に高濃度のDHAを添加
すべく種々検討した結果、本発明を完成したもので、本
発明は炊飯米若しくは調理品の風味を害することなく、
長時間無臭の状態で高濃度のDHAを配合出来るように
した炊飯用または調理用DHAを提供することを目的と
する。
を含有する精製油と柑橘類のジュースとの懸濁液に食用
植物油及び酸化防止剤よりなる成分を添加、得られた混
合物を被包剤をもってカプセル状とした炊飯用または調
理用DHAカプセルであって、該カプセル1個当たりD
HA含有量180mg〜430mgの高濃度配合とし、
且つカプセルの総重量の25〜35重量%の被包剤を有
することを特徴とする炊飯用または調理用DHAカプセ
ルである。即ち、本発明はDHAを含有する精製油と、
レモンジュースなどの柑橘類のジュース共に、食用植物
油及び酸化防止剤を添加した混合物をゼラチン或いはグ
リセリン等の被包剤で包囲してカプセル化するものであ
り、カプセル中にはDHA含有量を180〜430mg
という高濃度で含有させ、しかも、該カプセルは、総重
量の25〜35重量%をもって包囲することによって上
記目的を達成することが出来たのである。
本発明におけるDHAを含有する精製油とは、従来より
DHAの原料として使用されている油であれば何れでも
よく、具体的にはイワシ、サバ、タラなどの魚油で、こ
の油を通常の方法で精製したものである。DHAの含有
量としては約27%前後である。このDHAを含有する
精製油に柑橘類ジュースを添加して懸濁液とする。柑橘
類としては、ライム、レモン、ザボン、グレープフルー
ツ、ナツミカン、スダチ等が用いられる。これらの柑橘
類のうち、特にレモンが好ましい。
加する。本発明で使用する食用油としては、シソ油、ブ
ドウ油、米油、オリーブ油、カカオ油、ヤシ油等を挙げ
ることできるが、特にオリーブ油が好ましい。また、酸
化防止剤として、ビタミンE、ビタミンC、カテキン等
を添加する。そして、これらの成分は1カプセル(2.
3g当たり)中にDHAの含有量が180mg〜430
mgになるようにDHAを含有する精製油、食用植物油
及び酸化防止剤の配合割合を決めれば良い。通常、DH
Aを含有する精製油としては約27%程度のDHAを含
有するので、1カプセル中の精製油と食用油との配合割
合は、両者の合計量100重量部に対して、DHAを含
有する精製油を30〜70%、食用油を70〜30%の
割合とする。そして、これに0.01〜0.3重量部程
度の酸化防止剤を配合すればよい。1カプセル中DHA
の含有量が200mg以下であると栄養成分としてはそ
の効果を期待することが出来ず、1カプセル中DHAの
含有量は多い方が好ましいが、後述のテストより300
mgが最適と考えられる。
一に混合した後、得られた混合物を被包剤で包んでカプ
セルとする。カプセル化の手段は常法に従って行う。被
包剤としてはセラチンやグリセリンなどを使用する。1
カプセルの大きさは任意であるが、おおよそ直径が18
mmであり、約3〜3.2gr程度の重量であり、これ
に使用する被包剤の量はカプセル1個当たり総重量の2
5〜35重量%であって、炊飯におけるゼラチンやグリ
セリンの溶解時間とお米の炊き上がりの関係上、上記の
割合の被包剤を使用する。炊飯に際しては、本発明にか
かる上記のDHA含有カプセルを米2合当たり1〜2粒
程度添加する。
り、これを強力に攪拌ながらレモンジュースを約70重
量部添加したところ魚臭が消えて懸濁液を形成した。こ
の懸濁液50重量部に対して食用植物油としてオリーブ
油約50重量部及び酸化防止剤としてビタミンEを0.
01〜0.3重量部添加し、総重量が100grになる
ようにし、これを攪拌して均一な混合物とした。この混
合物中のDHA含量は13,000mgであった。次に
この混合物を被包剤としてゼラチンを使用して炊飯用D
HA含有カプセルを作成した。総重量に対する被包剤の
量を表1に示す割合で変化させ、これを炊飯中に添加し
て炊飯の食味テストを行った。炊飯器としてタイガーマ
イコン炊飯ジャー(型式JAC−B180 100V/
955W)を使用し、米2合に対してDHA300mg
含有カプセルを1粒であった。得られた結果は次のとお
りであった。
の時は、被包剤が早く溶解してしまい、釜壁に付着、酸
化して臭い、25〜35重量%の時は魚臭無く、食味、
食感に異常は無かった。しかし、40%を越えると被包
剤のゼラチン臭が僅かに生じ、50%ではゼラチン質が
沈澱し、焦げついた。
して、炊き上がったコメについて経過時間と食感(味)
との関係をパネラー(試験者)10名(成人男子5名、
女子5名)に試食してもらった。試験方法は、釜内の臭
を蓋を開けて嗅ぎ、食味時に盛り、口内にて臭いを確認
する。食感は茶碗に盛り視覚確認後、口に含んでかみく
だき食味を確認する。添加したDHAの量は、米2合に
対してDHA300mg含有カプセルを1粒(テスト
1)、1.5粒(テスト2)及び2粒(テスト3)であ
った。炊飯条件は実施例1の場合と同様であり、炊飯量
は4合であった。その結果を表2に示した。
をコメ2合に対して2粒まで投入可能であるが、視覚、
食味からカプセル1.5粒までが良く、1粒が最も良
い。
DHAの効果として既に発表されている網膜作用による
視力の改善、脳細胞の活性化(知能指数の上昇、痴呆の
予防・改善)、コレステロール調整作用、血栓防止や血
圧の改善等健康維持改善する上で顕著であり、このよう
なDHAの効果を発揮するためには摂取量としてDHA
1日当たり300mgを必要とするが、本発明の構成要
件を具備することによって無臭化及び耐酸化、耐熱性を
持たせたDHAを得ることが出来、これによって必要量
のDHAを摂取しやすくなり、しかもカプセルであるの
で取扱いも容易である等の効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】DHAを含有する精製油と柑橘類のジュー
スとの懸濁液に食用植物油及び酸化防止剤よりなる成分
を添加、得られた混合物を被包剤をもってカプセル状と
した炊飯用または調理用DHAカプセルであって、該カ
プセル1個当たりDHA含有量180mg〜430mg
の高濃度配合とし、且つカプセルの総重量の25〜35
重量%の被包剤を有することを特徴とする炊飯用または
調理用DHAカプセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02267099A JP3443767B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 炊飯用または調理用dhaカプセル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02267099A JP3443767B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 炊飯用または調理用dhaカプセル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000217512A true JP2000217512A (ja) | 2000-08-08 |
JP3443767B2 JP3443767B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=12089294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02267099A Expired - Fee Related JP3443767B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 炊飯用または調理用dhaカプセル |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1388295A1 (en) * | 2002-08-07 | 2004-02-11 | Nestec S.A. | Cereal based food product comprising DHA |
JP2018121699A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 株式会社アクレス | クリルオイルを充填したカプセル剤 |
CN111902046A (zh) * | 2018-02-02 | 2020-11-06 | 联邦科学技术研究组织 | 保护生物活性物和/或其前体 |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP02267099A patent/JP3443767B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1388295A1 (en) * | 2002-08-07 | 2004-02-11 | Nestec S.A. | Cereal based food product comprising DHA |
WO2004014151A1 (en) * | 2002-08-07 | 2004-02-19 | Nestec S.A. | Cereal based food product comprising dha and/or epa |
JP2018121699A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 株式会社アクレス | クリルオイルを充填したカプセル剤 |
CN111902046A (zh) * | 2018-02-02 | 2020-11-06 | 联邦科学技术研究组织 | 保护生物活性物和/或其前体 |
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JP3443767B2 (ja) | 2003-09-08 |
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