JPH0276558A - α−リノレン酸強化魚肉ソーセージ - Google Patents

α−リノレン酸強化魚肉ソーセージ

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Publication number
JPH0276558A
JPH0276558A JP63227436A JP22743688A JPH0276558A JP H0276558 A JPH0276558 A JP H0276558A JP 63227436 A JP63227436 A JP 63227436A JP 22743688 A JP22743688 A JP 22743688A JP H0276558 A JPH0276558 A JP H0276558A
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JP
Japan
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linolenic acid
oil
sausage
fish meat
alpha
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Pending
Application number
JP63227436A
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English (en)
Inventor
Yukio Nishizawa
西沢 幸雄
Yoshihiro Isoda
磯田 好弘
Mieko Koban
小番 美恵子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ω−3脂肪酸欠乏、ω−6脂肪酸過剰の現代
人の食生活において、ω−3脂肪酸(とくにα−リノレ
ン酸)を補給し、生体中のω−3/ω−6比を適切に保
つためのα−リノレン酸酸化化魚肉ソーセージ関する。
(従来の技術) 従来、ω−3脂肪酸としてエイコサペンタエン酸を添加
した食品は、特開昭60−98963号、特開昭60−
102168号等に開示されている。しかし、α−リノ
レン酸を強化したソーセージで、しかも味がよく食べや
すい製品は未だ作られていない。
(発明が解決しようとする課題) 最近、日本人の食生活も欧米化が進み、脂肪摂取量が増
加するに従って疾病の種類も変化し、循環器系疾患や乳
癌、大腸癌などが増加してきている。この原因は、はじ
め脂肪摂取過多と考えられていたが、これは脂肪酸の大
きな2つの系列に依存していることが明らかになってき
た。この2つの系列とは、ω−3とω−6系である。”
ω”とは脂肪酸のメチル末端から数えて最初の二重結合
がある炭素までの数である。これらω〜3とω−6系脂
肪酸は、我々人間の体内では合成できず、食物として外
から補給しなければならない。
現在の日本人の摂取脂肪を分析してみると、大きくω−
6にかたよっていることがわかった。これは、ω−6脂
肪酸が鳥獣肉類、卵製品、乳製品や多くの植物油に含ま
れ、我々の日常生活に欠かせないものになっているから
である。一方、ω−3脂肪酸は、大豆、ナタネ油などに
8〜lO%含まれているだけで、シソ、エゴマ、アマニ
等、一部の植物油と魚類、海藻類に多く含まれている。
ω=6脂肪酸の過剰摂取は、p Q F 2o+、′1
゛X八2など「タイプ2」型プロスタグランジンやロイ
コトリエンの産生を促進して、血小板凝集や血管収縮を
おこし、動脈効果や血栓症を誘発する。しかし、ω−3
脂肪酸は、逆に、これらの疾病を抑制し、乳癌や大腸癌
の発癌率を低下させる働きのあることがわかったo (
L、 M、 Branden et al−+!−1p
icls+21、285(1985)、 R,A、 K
armali、 et al、、 J、 Natl。
Cancer In5t、、、 73.457(198
4))一方、ω−3脂肪酸は大きくα−リノレン酸、エ
イコサペンクエン酸、ドコサヘキサエン酸に分けられる
。このうちエイコサペンクエン酸とドコサヘキサエン酸
は、とくに魚油中に多く存在する。
魚油やエイコサベンクエン酸、ドコサヘキサエン酸を強
化した食品は数多いが、魚油特有の臭いがあり、これを
完全に除去するのは回能であるため、味の良い食品であ
るとはいえない。また、これら高度不飽和脂肪酸は、非
常に酸化されやすく不安定である。一般に二重結合の数
が増加するに従い、酸化安定性は減少する。食品の場合
には、味覚とともに品質安定性も重要である。
そこで我々はα−リノレン酸に注目した。α−リノレン
酸ば炭素数18、−二重結合数3 (C18:3g−3
)でエイコリーペンクエン酸や1−コリ・\−トザエン
酸よりもニー重結合数が少なく、しかも植物由来である
ため、魚油のような強い臭いがない。このα−リノレン
酸の有効性は最近多く報告されており、た吉えば、癌細
胞の転移を減少さ−ける(T、 Hori+ etal
、、 Chem、 pl+arn+、 Bull、、3
5.3925(1987))  とか、ラットの学習能
力を向上さ・1!る(Yamamoto et al、
J、 1.1pid Res、、28.144(198
7))などである。さらにα−リノレン酸は人の体内で
、鎖長延長、不飽和化を受けてエイ′X1リーベンタエ
ン酸、ドコザー\キリエン酸になるという報告がある(
S、 Renaudet al、、 1.anccL、
 May 21.116!](1983)、 J、 A
、 B。
5anders、 Br、 J、 Nutri、 45
.613 (1981))。
このようにα−リノレン酸を摂取することにより、体内
で必要に応し7てエイ」Iす′ペンクエン酸、1・:I
→ノーへ−1−・リーエン酸に変換されるため、ω−3
源としてはα−リノレン酸が最適であるといえる。
そこで、α−リノレン酸をω−3tXとして、ω−6を
ω−3で置き換えることにより、前jホの疾病予防や癌
移転予防、学習能向−1−に役立つと老えられる。
(課題を解決するための手段) 本発明は、α−リノレン酸を含有ずろ油脂を配合するこ
とを特徴とするα−リノレン酸酸化化魚肉ソーセージあ
る。
本発明によれば、動脈硬化や血栓症予防、癌の発癌や転
移予防、さらに学習能向上効果のあるα−−リノレン含
有の油を配合することにより、誰でも手軽に食べること
ができるα−リノレン酸酸化化魚肉ソーセージ製造する
ことができる。
以下、本発明につき更に詳細に説明ずろ。
魚肉ソーセージの主原料は、冷凍すり身をはじめとする
白身魚肉、鯨肉、マグロ、カジキ類で、副原料として、
豚肉や、7トン肉が混入される。
またこのとき、脂肪源として油脂力<?会加される。
そこで、この油脂をα−リノレン酸Q、二富んだものを
使用することにより、α−リノレン酸酸化化魚肉ソーセ
ージ製造できる。α−リノレン酸に富む油とじ−rは、
コ、ゴマ油(α−リノレン酸含景5〇−60%)、シソ
油(同55〜65%)、アマニ油(同50〜55%)が
ある。これらの油のソーセージに対する添加量は、加工
性や味覚等の点から3〜30%の範囲が望ましい。
ところでα−リノレン酸は、魚油中のエイコサベンクエ
ン酸やドコサヘキサエン酸に比較して酸化安定Mは強い
が、−]車結合を3個も持っているので、他の植物油等
と比較ずれぼやはり不安定なため、抗酸化剤の添加が望
ましく、さらには食品であるため、天然抗酸化剤の添加
が望ましい。
たとえばj−コフ工ロール、I、−アスコルビン酸、レ
シチン、クエン酸、茶菓抽出物などがある。また、茶葉
抽出物は、油の戻り臭などを防止することができる。
(発明の効果) 本発明によるソーセージは、α−リノレン酸を多1aこ
含有するため、現在ω−6にかたよっている食餌脂肪に
ω−3を補給し、ω−3/ω−6比を上昇させ、前述の
ような心臓病を始めとする循環器系疾患や、癌の発生転
移予防、学習能の向上などに効果のある魚油臭のない味
の良い食物を提供できる。
(実施例) 以下本発明を実施例に基づき、さらに詳細に説明する。
実施例1 精製エゴマ油(α−リノレン酸含量55%)に、抗酸化
剤として緑茶葉アセトン抽出物と、L−アスコルビン酸
、ミックストコフェロール(δトコフエロール70%以
上のもの、エーザイ■製)を各100ppTrl添加し
たものを用意した。次に、市販スケトウダラ冷凍すり身
1kgを解凍し、よく練りまぜながら、食塩23gを加
えた。次に、先に用意したエゴマ油100gを徐々に添
加し、よく練りまぜた。
これに、ジャガイモデンプンBogとMSGグルタミン
酸−ナトリウム)5g1さらに冷水300gを加え、よ
く練りまぜた。以上の配合割合で練りあわせたものを内
径48m/mの塩化ビニリデンフィルムに約120g充
填し、90℃で40分間加熱後冷却し、α−リノレン酸
酸化化ソーセージ製造した。なお、このソーセージ−本
あたり、α−リノレン酸は約4.4g含まれており、ω
−3/ω−6比は約4で味は良好であった。
実施例2 精製エゴマ油(α−リノレン酸含量56%)に実施例1
と同じ抗酸化剤を各1100pp添加し、市販のスケ(
・ウダラ冷凍すり身1kgに200g加えて、同様の方
法によりα−リノレン酸酸化化ソーセージ製造した。な
お、このソーセージ−本あたりα−リノレン酸は約8.
2g含まれており、ω−3/ω−6は約4で味は良好で
あった。
実施例3 精製シソ油(α−リノレン酸含量64%)に実施例1と
同し抗酸化剤を各200ppm添加し、市販のスケトウ
ダラ冷凍すり身1に、に15θg加えて、同様の方法に
よりα−リノレン酸酸化化ソーセージ製造した。なお、
このソーセージ−本あたりα−リノレン酸は約7.4g
含まれており、ω−3/ω−6は約5で味は良好であっ
た。
実施例4 精製アマニ油(α−リノレン酸含量55%)に実施例1
と同じ抗酸化剤を各200ppm添加し、市販のスケト
ウダラ冷凍すり身1kgに100g加えて、同様の方法
によりα−リノレン酸酸化化ソーセージ製造した。なお
、このソーセージ−本あたりα−リ゛ルン酸は約4.4
g含まれており、ω−3/ω−6は約4で味は良好であ
った。
比較例1 精製魚油(カツオ油ドコサヘキサエン酸27%、エイコ
サペンタエン酸7%含有)に実施例1と同じ抗酸化剤を
各200ppm添加し、市販のスケトウダラ冷凍すり身
1kgに100g加えて、同様の方法によリドコサへキ
サエン酸強化ソーセージを製造した。
なお、このソーセージ−本あたりドコサヘキサエン酸は
約2.1g含まれていたが、風味に軽い魚油臭を感じた
このソーセージと実施例1で製造したエゴマ油添加ソー
セージ(それぞれ魚油、エゴマ油100g添加)の保存
安定性を調べた。製造後すぐに冷蔵庫(4℃)に保存し
POvと風味を比較した。その結果を表1に示す。なお
、ソーセージからの油の抽出は、ヘキサン(0,01%
BIT含有)を加えてホモジナイズした。
表1 風味ニー  はとんど異臭を感じない +  やや臭いを感じる 千十 強い異臭を感じる このように魚油添加したソーセージは、3ケ月後には、
POvも10を越え、強い魚油臭を感じたが、エゴマ油
添加ソーセージはPOvも低く、臭いもほとんどなかっ
た。
このように本発明のα−リノレン酸強化魚肉ソ−セージ
は、酸化安定性に優れ風味も良好であるので、ω−3脂
肪酸の補給源として、子供からお年寄まで手軽に食べる
ことのできる食品として有効であると考えられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. α−リノレン酸を含有する油脂を配合することを特徴と
    するα−リノレン酸強化魚肉ソーセージ。
JP63227436A 1988-09-13 1988-09-13 α−リノレン酸強化魚肉ソーセージ Pending JPH0276558A (ja)

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JP63227436A JPH0276558A (ja) 1988-09-13 1988-09-13 α−リノレン酸強化魚肉ソーセージ

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JP63227436A JPH0276558A (ja) 1988-09-13 1988-09-13 α−リノレン酸強化魚肉ソーセージ

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JPH0276558A true JPH0276558A (ja) 1990-03-15

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JP63227436A Pending JPH0276558A (ja) 1988-09-13 1988-09-13 α−リノレン酸強化魚肉ソーセージ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5142922A (en) * 1990-03-27 1992-09-01 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Impact sensing apparatus
JPH05252907A (ja) * 1991-12-04 1993-10-05 Norin Suisansyo Kyushu Nogyo Shikenjo 脂質改良豚肉およびその作出方法
EP0968660A1 (en) * 1998-06-30 2000-01-05 Neil Wilson Fish processing
JP2011125346A (ja) * 2003-10-17 2011-06-30 “クレタ・ファーム・アノニモス・ヴィオミチャニキ・アンド・エンポリキ・エタイレイア” 部分置換された動物性脂肪及び直接組み込まれたオリーブオイルを有する発酵させた乾燥又は半乾燥肉製品の製造方法

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