JPH09275934A - 栄養組成物及びそれに用いる消臭剤 - Google Patents
栄養組成物及びそれに用いる消臭剤Info
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- JPH09275934A JPH09275934A JP8121120A JP12112096A JPH09275934A JP H09275934 A JPH09275934 A JP H09275934A JP 8121120 A JP8121120 A JP 8121120A JP 12112096 A JP12112096 A JP 12112096A JP H09275934 A JPH09275934 A JP H09275934A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】排泄物、特に流動食を摂取している人の排泄物
の臭いの防止に優れる栄養組成物、及びこの栄養組成物
に含有させる消臭剤を提供すること。 【解決手段】植物抽出物を有効成分とする消臭剤を、該
植物抽出物の量が0.005重量%以上になるような割
合で含有して成る栄養組成物、及び植物抽出物を有効成
分とする栄養組成物用消臭剤である。
の臭いの防止に優れる栄養組成物、及びこの栄養組成物
に含有させる消臭剤を提供すること。 【解決手段】植物抽出物を有効成分とする消臭剤を、該
植物抽出物の量が0.005重量%以上になるような割
合で含有して成る栄養組成物、及び植物抽出物を有効成
分とする栄養組成物用消臭剤である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な栄養組成物
及びそれに用いる消臭剤に関するものである。さらに詳
しくいえば、本発明は、排泄物の臭いの防止に優れる栄
養組成物、及びこの栄養組成物に含有させる植物抽出物
を有効成分とする消臭剤に関するものである。
及びそれに用いる消臭剤に関するものである。さらに詳
しくいえば、本発明は、排泄物の臭いの防止に優れる栄
養組成物、及びこの栄養組成物に含有させる植物抽出物
を有効成分とする消臭剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、若い世代を中心として、清潔さに
対する意識が急速に高まってきており、自分の発する臭
いについて関心をもつ者が増加している。特に、女性の
中には、口臭や体臭のみならず、自分の排泄物の臭いに
対しても敬遠する人が多くなってきている。また、各種
疾病により入院又は在宅で治療を受けている人などは、
排泄物を処理する際に介護者の援助を必要とする場合が
あるが、特に流動食を摂取している人の排泄物を処理す
る際に発生する臭いは、本人だけでなく介護者にとって
も大きな負担となる。この排泄物の臭いの最も大きな原
因は、人間の腸内に含まれているインドールやスカトー
ルなど、タンパク質代謝によって生じる窒素化合物であ
ると考えられている。また、尿素回路において合成され
る尿素が、酵素ウレアーゼにより加水分解されることに
よって生成するアンモニアも、排泄物の臭いの原因の一
つとなっている。臭いを抑制する方法としては、例えば
プロポリス原塊より得られた抽出物を有効成分とする窒
素系悪臭物質選択的消臭剤を配合する方法が知られてい
る(特開平3−354900号公報)。しかしながら、
この方法においては、口臭などの臭いは抑制できるもの
の、排泄物の臭いを軽減する効果は小さいという欠点が
ある。また、排泄物の臭いを抑制する方法として、例え
ばゲル状のものに消臭効果を有する成分を含有させたも
のを摂取させる方法(特開平1−334538号公報)
や、悪臭物質の体内合成に関与する酵素に対し、拮抗作
用を発揮する特殊な消臭用酵素を添加したものを摂取さ
せる方法(特開平6−261646号公報)が提案され
ているが、これらの方法はペットの排泄物に限られてお
り、人間の排泄物の臭いに対する抑制効果は認められて
いない。このように、摂取物により人間の排泄物の臭い
を十分に抑制する技術は、これまで見い出されていない
のが実状である。
対する意識が急速に高まってきており、自分の発する臭
いについて関心をもつ者が増加している。特に、女性の
中には、口臭や体臭のみならず、自分の排泄物の臭いに
対しても敬遠する人が多くなってきている。また、各種
疾病により入院又は在宅で治療を受けている人などは、
排泄物を処理する際に介護者の援助を必要とする場合が
あるが、特に流動食を摂取している人の排泄物を処理す
る際に発生する臭いは、本人だけでなく介護者にとって
も大きな負担となる。この排泄物の臭いの最も大きな原
因は、人間の腸内に含まれているインドールやスカトー
ルなど、タンパク質代謝によって生じる窒素化合物であ
ると考えられている。また、尿素回路において合成され
る尿素が、酵素ウレアーゼにより加水分解されることに
よって生成するアンモニアも、排泄物の臭いの原因の一
つとなっている。臭いを抑制する方法としては、例えば
プロポリス原塊より得られた抽出物を有効成分とする窒
素系悪臭物質選択的消臭剤を配合する方法が知られてい
る(特開平3−354900号公報)。しかしながら、
この方法においては、口臭などの臭いは抑制できるもの
の、排泄物の臭いを軽減する効果は小さいという欠点が
ある。また、排泄物の臭いを抑制する方法として、例え
ばゲル状のものに消臭効果を有する成分を含有させたも
のを摂取させる方法(特開平1−334538号公報)
や、悪臭物質の体内合成に関与する酵素に対し、拮抗作
用を発揮する特殊な消臭用酵素を添加したものを摂取さ
せる方法(特開平6−261646号公報)が提案され
ているが、これらの方法はペットの排泄物に限られてお
り、人間の排泄物の臭いに対する抑制効果は認められて
いない。このように、摂取物により人間の排泄物の臭い
を十分に抑制する技術は、これまで見い出されていない
のが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情のもとで、人間の排泄物、特に流動食を摂取している
人の排泄物の臭いの防止に優れた栄養補給を目的とする
組成物、この組成物に用いる消臭剤を提供することを目
的としてなされたものである。
情のもとで、人間の排泄物、特に流動食を摂取している
人の排泄物の臭いの防止に優れた栄養補給を目的とする
組成物、この組成物に用いる消臭剤を提供することを目
的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、人間の体
内に摂取されたのち、排泄物中の悪臭を発生する物質に
働きかけ、その臭いを無臭化するものについて鋭意研究
を重ねた結果、植物抽出物が人間の排泄物の臭いを防止
するのに極めて優れていること、そして、この植物抽出
物を有効成分とする消臭剤を含有して成る栄養組成物
が、排泄物の臭いの防止に優れた栄養補給を目的とする
組成物として極めて有効であることを見い出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、(1)植物抽出物を有効成分とする消臭剤を、
該植物抽出物の量が0.005重量%以上になるような
割合で含有することを特徴とする栄養組成物、及び
(2)植物抽出物を有効成分として含有して成る栄養組
成物用消臭剤、を提供するものである。また、本発明の
好ましい態様は、(3)植物抽出物がスギ科、ヒノキ
科、マツ科、カバノキ科、イラクサ科、クスノキ科、ブ
ナ科、ミカン科、カキノキ科、シソ科、ウリ科、キク
科、イネ科及びユリ科の植物組織体の抽出物の中から選
ばれた少なくとも1種である第(1)項記載の栄養組成
物、(4)植物抽出物を0.005〜50重量%の割合
で含有する第(1)、(2)項記載の栄養組成物、(5)流
動食として用いる第(1)、(3)、(4)項記載の栄養組成
物、及び(6)植物抽出物がスギ科、ヒノキ科、マツ
科、カバノキ科、イラクサ科、クスノキ科、ブナ科、ミ
カン科、カキノキ科、シソ科、ウリ科、キク科、イネ科
及びユリ科の植物組織体の抽出物の中から選ばれた少な
くとも1種である第(2)項記載の栄養組成物用消臭剤、
である。
内に摂取されたのち、排泄物中の悪臭を発生する物質に
働きかけ、その臭いを無臭化するものについて鋭意研究
を重ねた結果、植物抽出物が人間の排泄物の臭いを防止
するのに極めて優れていること、そして、この植物抽出
物を有効成分とする消臭剤を含有して成る栄養組成物
が、排泄物の臭いの防止に優れた栄養補給を目的とする
組成物として極めて有効であることを見い出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、(1)植物抽出物を有効成分とする消臭剤を、
該植物抽出物の量が0.005重量%以上になるような
割合で含有することを特徴とする栄養組成物、及び
(2)植物抽出物を有効成分として含有して成る栄養組
成物用消臭剤、を提供するものである。また、本発明の
好ましい態様は、(3)植物抽出物がスギ科、ヒノキ
科、マツ科、カバノキ科、イラクサ科、クスノキ科、ブ
ナ科、ミカン科、カキノキ科、シソ科、ウリ科、キク
科、イネ科及びユリ科の植物組織体の抽出物の中から選
ばれた少なくとも1種である第(1)項記載の栄養組成
物、(4)植物抽出物を0.005〜50重量%の割合
で含有する第(1)、(2)項記載の栄養組成物、(5)流
動食として用いる第(1)、(3)、(4)項記載の栄養組成
物、及び(6)植物抽出物がスギ科、ヒノキ科、マツ
科、カバノキ科、イラクサ科、クスノキ科、ブナ科、ミ
カン科、カキノキ科、シソ科、ウリ科、キク科、イネ科
及びユリ科の植物組織体の抽出物の中から選ばれた少な
くとも1種である第(2)項記載の栄養組成物用消臭剤、
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の消臭剤は植物抽出物を有
効成分とするものであって、人間の体内に摂取されたの
ち、排泄物中の悪臭を発生する物質に働きかけ、その臭
いを無臭化する効果を有している。この消臭剤の有効成
分として用いる植物抽出物の原材料としては、スギ科、
ヒノキ科、マツ科、カバノキ科、イラクサ科、クスノキ
科、ブナ科、ミカン科、カキノキ科、シソ科、ウリ科、
キク科、イネ科及びユリ科の植物を挙げることができ
る。これらの原材料は単独で用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。また、この原材料の使用
部位については特に制限はなく、例えば葉、茎、果実、
樹皮、根、花などの組織体を挙げることができる。これ
らの組織体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。本発明で用いる植物抽出物は、従
来植物成分の抽出に慣用されている方法、例えば真空乾
留法、溶剤による抽出法などによって得ることができる
が、特に溶剤抽出法が好適である。この溶剤抽出法の場
合は、まず、所要の植物組織体を必要ならば乾燥したの
ち、細断、粉砕などの前処理を施す。次いで、この前処
理物を溶剤抽出するが、この際溶剤としては、例えば
水、低級アルコール、水と低級アルコールとの混合物な
どが用いられる。ここで、低級アルコールとしては、例
えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール、イソブタノールなどが挙げられ
るが、これらの中で、食品中に残存した場合に食用とし
ての安全性の面からエタノールが特に好適である。この
抽出溶剤の使用量は、用いる植物組織体の種類により異
なるが、通常前処理物100g当たり、200〜1,0
00ml程度である。また、抽出処理は通常室温で行われ
るが、必要ならば40〜100℃程度に加温して行って
もよい。抽出終了後、公知の固液分離法、例えばろ過、
遠心分離、デカンテイションなどの方法を用いて固液分
離する。本発明においては、このようにして得られた植
物抽出液をそのまま用いてもよいし、必要に応じ濃縮し
て用いてもよい。さらには、スプレードライ法、ローラ
ードライ法、フリーズドライ法などの方法により乾燥粉
末化して用いてもよい。本発明の栄養組成物用消臭剤
は、このようにして得られた植物抽出物を有効成分とし
て含有するものであるが、この消臭剤には、本発明の目
的が損なわれない範囲で、所望により種々の添加成分、
例えば他の排泄物の臭い抑制剤や、栄養食品に慣用され
ている各種成分、具体的にはビタミン類、アミノ酸類、
ミネラル類、フレーバーなどを含有していてもよい。ま
た、本発明の栄養組成物は、前記の植物抽出物を有効成
分とする消臭剤を含有するものであり、この組成物にお
ける該植物抽出物の含有量は0.005重量%以上であ
る。この含有量が0.005重量%未満では排泄物の臭
いを抑制する効果が十分に発揮されない。また、植物抽
出物の含有量があまり多すぎると風味が損なわれ、食品
として摂取するのが困難となる場合がある。排泄物の臭
いの抑制効果及び風味のバランスなどの面から、この植
物抽出物の好ましい含有量は0.005〜50重量%の
範囲であり、特に0.1〜10重量%の範囲が好適であ
る。本発明の栄養組成物が適用されるものとしては、例
えばパン、ビスケット、キャンディ、ゼリーなどのパン
や菓子類;ヨーグルト、ハムなどの乳肉加工食品;味噌
などの調味料;豆腐、麺類などの加工食品;マーガリ
ン、ファットスプレッド、ショートニングなどの油脂加
工食品;粉末飲料、粉末スープなどの粉末食品、さらに
はスポーツ飲料、果汁飲料、乳酸菌飲料、アルコール飲
料、ビタミン飲料、ミネラル飲料、加工乳や豆乳などの
飲料;カプセル状、タブレット状、粉末状、顆粒状など
の形状を有する健康食品などを挙げることができる。特
に、手術前又は手術後などに、栄養補給のために経口や
経管にて腸に投与される流動食に適用するのが有利であ
る。流動食を摂取している人、例えば各種疾病により入
院又は在宅で治療を受けている人などにとっては、排泄
物を処理する際に発生する臭いが大きな負担となってお
り、排泄物の臭いを抑制することが強く望まれている。
このような流動食に本発明の栄養組成物を適用すること
により、排泄物の臭いを効果的に抑制することができ
る。
効成分とするものであって、人間の体内に摂取されたの
ち、排泄物中の悪臭を発生する物質に働きかけ、その臭
いを無臭化する効果を有している。この消臭剤の有効成
分として用いる植物抽出物の原材料としては、スギ科、
ヒノキ科、マツ科、カバノキ科、イラクサ科、クスノキ
科、ブナ科、ミカン科、カキノキ科、シソ科、ウリ科、
キク科、イネ科及びユリ科の植物を挙げることができ
る。これらの原材料は単独で用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。また、この原材料の使用
部位については特に制限はなく、例えば葉、茎、果実、
樹皮、根、花などの組織体を挙げることができる。これ
らの組織体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。本発明で用いる植物抽出物は、従
来植物成分の抽出に慣用されている方法、例えば真空乾
留法、溶剤による抽出法などによって得ることができる
が、特に溶剤抽出法が好適である。この溶剤抽出法の場
合は、まず、所要の植物組織体を必要ならば乾燥したの
ち、細断、粉砕などの前処理を施す。次いで、この前処
理物を溶剤抽出するが、この際溶剤としては、例えば
水、低級アルコール、水と低級アルコールとの混合物な
どが用いられる。ここで、低級アルコールとしては、例
えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール、イソブタノールなどが挙げられ
るが、これらの中で、食品中に残存した場合に食用とし
ての安全性の面からエタノールが特に好適である。この
抽出溶剤の使用量は、用いる植物組織体の種類により異
なるが、通常前処理物100g当たり、200〜1,0
00ml程度である。また、抽出処理は通常室温で行われ
るが、必要ならば40〜100℃程度に加温して行って
もよい。抽出終了後、公知の固液分離法、例えばろ過、
遠心分離、デカンテイションなどの方法を用いて固液分
離する。本発明においては、このようにして得られた植
物抽出液をそのまま用いてもよいし、必要に応じ濃縮し
て用いてもよい。さらには、スプレードライ法、ローラ
ードライ法、フリーズドライ法などの方法により乾燥粉
末化して用いてもよい。本発明の栄養組成物用消臭剤
は、このようにして得られた植物抽出物を有効成分とし
て含有するものであるが、この消臭剤には、本発明の目
的が損なわれない範囲で、所望により種々の添加成分、
例えば他の排泄物の臭い抑制剤や、栄養食品に慣用され
ている各種成分、具体的にはビタミン類、アミノ酸類、
ミネラル類、フレーバーなどを含有していてもよい。ま
た、本発明の栄養組成物は、前記の植物抽出物を有効成
分とする消臭剤を含有するものであり、この組成物にお
ける該植物抽出物の含有量は0.005重量%以上であ
る。この含有量が0.005重量%未満では排泄物の臭
いを抑制する効果が十分に発揮されない。また、植物抽
出物の含有量があまり多すぎると風味が損なわれ、食品
として摂取するのが困難となる場合がある。排泄物の臭
いの抑制効果及び風味のバランスなどの面から、この植
物抽出物の好ましい含有量は0.005〜50重量%の
範囲であり、特に0.1〜10重量%の範囲が好適であ
る。本発明の栄養組成物が適用されるものとしては、例
えばパン、ビスケット、キャンディ、ゼリーなどのパン
や菓子類;ヨーグルト、ハムなどの乳肉加工食品;味噌
などの調味料;豆腐、麺類などの加工食品;マーガリ
ン、ファットスプレッド、ショートニングなどの油脂加
工食品;粉末飲料、粉末スープなどの粉末食品、さらに
はスポーツ飲料、果汁飲料、乳酸菌飲料、アルコール飲
料、ビタミン飲料、ミネラル飲料、加工乳や豆乳などの
飲料;カプセル状、タブレット状、粉末状、顆粒状など
の形状を有する健康食品などを挙げることができる。特
に、手術前又は手術後などに、栄養補給のために経口や
経管にて腸に投与される流動食に適用するのが有利であ
る。流動食を摂取している人、例えば各種疾病により入
院又は在宅で治療を受けている人などにとっては、排泄
物を処理する際に発生する臭いが大きな負担となってお
り、排泄物の臭いを抑制することが強く望まれている。
このような流動食に本発明の栄養組成物を適用すること
により、排泄物の臭いを効果的に抑制することができ
る。
【0006】この流動食としては、例えば単純流動食、
タンパク質添加流動食、維持流動食などの普通流動食;
三分粥ブレンダー食、五分粥ブレンダー食、七分粥ブレ
ンダー食、全粥ブレンダー食などのブレンダー食;天然
濃厚流動食、人工濃厚流動食、混合濃厚流動食などの濃
厚流動食;低タンパク質流動食、低脂肪流動食、低コレ
ステロール流動食、低ナトリウム流動食などの特殊流動
食;消化態栄養剤などを挙げることができる。このよう
な流動食には、油脂、タンパク質やその分解物、糖類、
ビタミン類、ミネラル類及び水などを組み合わせ、主成
分として配合するのが望ましい。さらに、飲食しやすく
するための果汁、エキス、フレーバーなどの呈味物、油
脂分を均一に乳化させるための乳化剤や安定剤などを適
宜添加することができる。ここで、タンパク質やその分
解物としては、例えば鶏卵タンパク質、乳タンパク質、
大豆タンパク質、魚タンパク質、肉タンパク質、ゼラチ
ンなどのタンパク質やこれらのタンパク質の分解物、ア
ミノ酸などが挙げられ、一方、油脂としては、例えば大
豆油、綿実油、サフラワー油、米油、コーン油、ナタネ
油、パーム油、シソ油、エゴマ油、ヤシ油、魚油、ボラ
ージ油、さらには中鎖脂肪酸トリグリセリドのような合
成トリグリセリドなどが挙げられる。次に、本発明の栄
養組成物から成る流動食の調製方法の好適な例について
説明する。まず、タンパク質やその分解物、糖類、ビタ
ミン類、ミネラル類、さらには果汁、エキス、フレーバ
ーなどの呈味物などを水に溶解又は分散させたのち、こ
れを50〜100℃程度に加熱する。次いで、これに油
脂及び植物抽出物を加え、50〜100℃程度の温度に
保持しながら、15分間以上かき混ぜる。このようにし
て得られた乳化液は、必要に応じて、均質機により均質
化処理して均一な液状の製品にし、さらに殺菌機を用い
て殺菌若しくは滅菌処理することにより、所望の流動食
が得られる。上記均質化処理には、例えばプロペラ式撹
拌機、ホモミキサー、コロイドミルなどを用いて微細乳
化するなど、公知の方法を採用することができる。ま
た、殺菌若しくは滅菌処理には、例えばオートクレーブ
殺菌装置、超高温瞬間加熱殺菌装置などを用いて殺菌若
しくは滅菌する方法など、公知の方法を採用することが
できる。
タンパク質添加流動食、維持流動食などの普通流動食;
三分粥ブレンダー食、五分粥ブレンダー食、七分粥ブレ
ンダー食、全粥ブレンダー食などのブレンダー食;天然
濃厚流動食、人工濃厚流動食、混合濃厚流動食などの濃
厚流動食;低タンパク質流動食、低脂肪流動食、低コレ
ステロール流動食、低ナトリウム流動食などの特殊流動
食;消化態栄養剤などを挙げることができる。このよう
な流動食には、油脂、タンパク質やその分解物、糖類、
ビタミン類、ミネラル類及び水などを組み合わせ、主成
分として配合するのが望ましい。さらに、飲食しやすく
するための果汁、エキス、フレーバーなどの呈味物、油
脂分を均一に乳化させるための乳化剤や安定剤などを適
宜添加することができる。ここで、タンパク質やその分
解物としては、例えば鶏卵タンパク質、乳タンパク質、
大豆タンパク質、魚タンパク質、肉タンパク質、ゼラチ
ンなどのタンパク質やこれらのタンパク質の分解物、ア
ミノ酸などが挙げられ、一方、油脂としては、例えば大
豆油、綿実油、サフラワー油、米油、コーン油、ナタネ
油、パーム油、シソ油、エゴマ油、ヤシ油、魚油、ボラ
ージ油、さらには中鎖脂肪酸トリグリセリドのような合
成トリグリセリドなどが挙げられる。次に、本発明の栄
養組成物から成る流動食の調製方法の好適な例について
説明する。まず、タンパク質やその分解物、糖類、ビタ
ミン類、ミネラル類、さらには果汁、エキス、フレーバ
ーなどの呈味物などを水に溶解又は分散させたのち、こ
れを50〜100℃程度に加熱する。次いで、これに油
脂及び植物抽出物を加え、50〜100℃程度の温度に
保持しながら、15分間以上かき混ぜる。このようにし
て得られた乳化液は、必要に応じて、均質機により均質
化処理して均一な液状の製品にし、さらに殺菌機を用い
て殺菌若しくは滅菌処理することにより、所望の流動食
が得られる。上記均質化処理には、例えばプロペラ式撹
拌機、ホモミキサー、コロイドミルなどを用いて微細乳
化するなど、公知の方法を採用することができる。ま
た、殺菌若しくは滅菌処理には、例えばオートクレーブ
殺菌装置、超高温瞬間加熱殺菌装置などを用いて殺菌若
しくは滅菌する方法など、公知の方法を採用することが
できる。
【0007】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 まず、水872.9gを90℃に加熱し、これにクエン
酸カリウム10.0gを溶解させた水溶液に、グラニュ
ー糖15.0g、アスコルビン酸1.0g、ミルクフレー
バー1.0gを溶解させた。次いで、この水溶液に、消
臭剤としてスギ、ヒノキ、イラクサ、モミ、クスノキ、
クロマツ、アカマツ、エゾマツ、カキ、クマザサ、ヨモ
ギ、チヤ、シラカバ、シソ、アロエ、サンショウ、アマ
チャズル、イネ、レモンなどの植物抽出エキス[スメル
ナークD、(株)東海興産製]0.1gを溶解させたの
ち、この水溶液をホモミキサーで750rpmにてかき混
ぜながら、カゼインカルシウム100.0gを徐々に添
加して溶解させた。この水溶液を90℃で10分間かき
混ぜたのち、直接加熱式の超高温瞬間加熱滅菌装置にて
135℃で30秒間殺菌処理し、カゼインカルシウムを
主成分とする栄養飲料組成物を調製した。このようにし
て得た栄養飲料組成物を、20名の被験者に継続的に摂
取してもらい、その間の便臭の変化を評価した。全被験
者の便臭の変化を集計したのち、プラシーボ(偽薬:薬
理的に活性のない物質)に対する消臭剤の効果に有意差
があるかどうかを検定した。結果を第1表に示す。
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 まず、水872.9gを90℃に加熱し、これにクエン
酸カリウム10.0gを溶解させた水溶液に、グラニュ
ー糖15.0g、アスコルビン酸1.0g、ミルクフレー
バー1.0gを溶解させた。次いで、この水溶液に、消
臭剤としてスギ、ヒノキ、イラクサ、モミ、クスノキ、
クロマツ、アカマツ、エゾマツ、カキ、クマザサ、ヨモ
ギ、チヤ、シラカバ、シソ、アロエ、サンショウ、アマ
チャズル、イネ、レモンなどの植物抽出エキス[スメル
ナークD、(株)東海興産製]0.1gを溶解させたの
ち、この水溶液をホモミキサーで750rpmにてかき混
ぜながら、カゼインカルシウム100.0gを徐々に添
加して溶解させた。この水溶液を90℃で10分間かき
混ぜたのち、直接加熱式の超高温瞬間加熱滅菌装置にて
135℃で30秒間殺菌処理し、カゼインカルシウムを
主成分とする栄養飲料組成物を調製した。このようにし
て得た栄養飲料組成物を、20名の被験者に継続的に摂
取してもらい、その間の便臭の変化を評価した。全被験
者の便臭の変化を集計したのち、プラシーボ(偽薬:薬
理的に活性のない物質)に対する消臭剤の効果に有意差
があるかどうかを検定した。結果を第1表に示す。
【0008】
【表1】
【0009】消臭剤摂取群とプラシーボ摂取群におい
て、p<0.01の有意差があり、この栄養飲料組成物
は便臭の抑制に大きな効果を有することが確認された。
なお、有意差はMann−Whitney検定(独立二
群の差の検定に使用され、データが順序尺度の場合に適
している)により求めた。 比較例1 実施例1において、スメルナークDの使用量を0.1g
から0.01gに変更した以外は、実施例1と同様にし
て栄養飲料組成物を調製し、その評価を行った。結果を
第2表に示す。
て、p<0.01の有意差があり、この栄養飲料組成物
は便臭の抑制に大きな効果を有することが確認された。
なお、有意差はMann−Whitney検定(独立二
群の差の検定に使用され、データが順序尺度の場合に適
している)により求めた。 比較例1 実施例1において、スメルナークDの使用量を0.1g
から0.01gに変更した以外は、実施例1と同様にし
て栄養飲料組成物を調製し、その評価を行った。結果を
第2表に示す。
【0010】
【表2】
【0011】第2表から分かるように、この栄養飲料組
成物は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例2 実施例1において、スメルナークD0.1gの代わりに
乳タンパク質加水分解物0.1gを用いた以外は、実施
例1と同様にして栄養飲料組成物を調製し、その評価を
行った。結果を第3表に示す。
成物は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例2 実施例1において、スメルナークD0.1gの代わりに
乳タンパク質加水分解物0.1gを用いた以外は、実施
例1と同様にして栄養飲料組成物を調製し、その評価を
行った。結果を第3表に示す。
【0012】
【表3】
【0013】第3表から分かるように、この栄養飲料組
成物は便臭の抑制効果を有していなかった。 比較例3 実施例1において、スメルナークD0.1gの代わりに
卵黄レシチン0.1gを用いた以外は、実施例1と同様
にして栄養飲料組成物を調製し、その評価を行った。結
果を第4表に示す。
成物は便臭の抑制効果を有していなかった。 比較例3 実施例1において、スメルナークD0.1gの代わりに
卵黄レシチン0.1gを用いた以外は、実施例1と同様
にして栄養飲料組成物を調製し、その評価を行った。結
果を第4表に示す。
【0014】
【表4】
【0015】第4表から分かるように、この栄養飲料組
成物は便臭の抑制効果を有していなかった。 実施例2 以下に示す方法により、第5表に示す濃厚流動食を調製
した。まず、コハク酸ナトリウムを約70℃の温水に溶
解させ、この液にデキストリン、大豆タンパク質及びカ
ゼインカルシウムを溶解させた。一方、予めエイコサペ
ンタエン酸を含む濃縮魚油(エイコサペンタエン酸:1
7.4重量%、ドコサヘキサエン酸:11.6重量%)と
エゴマ油(α−リノレン酸:57.0重量%)とコーン
油との混合油にクエン酸モノグリセリドを溶解させた脂
質を上記水溶液に配合した。この液に消臭剤として孟宗
竹抽出エキス[竹伝説、日本油脂(株)製]を添加し、さ
らにビタミン類の配合物(ビタミンミックス)、ミネラ
ル類の配合物(ミネラルミックス)及びミルクフレーバ
ーを添加したのち、プロペラ式撹拌機で20分間予備乳
化を行った。次に、この予備乳化液をホモゲナイザーに
より、均質化圧150kg/cm2にて均質化処理し、約1
00リットルの乳化液を得た。次いで、この乳化液を直
接加熱式の超高温瞬間加熱滅菌装置にて、135℃で3
0秒間殺菌処理したのち、60℃、500kg/cm2の圧
力でホモジナイザーにより、無菌的に均質化処理を行っ
た。次にこれを20℃に冷却し、無菌容器に無菌充填し
て、栄養補給に用いる液状の濃厚流動食を得た。このよ
うにして得た濃厚流動食を、20名の被験者に継続的に
摂取してもらい、その間の便臭の変化を評価した。全被
験者の便臭の変化を集計したのち、プラシーボに対する
消臭剤の効果に有意差があるかどうかを検定した。結果
を第6表に示す。
成物は便臭の抑制効果を有していなかった。 実施例2 以下に示す方法により、第5表に示す濃厚流動食を調製
した。まず、コハク酸ナトリウムを約70℃の温水に溶
解させ、この液にデキストリン、大豆タンパク質及びカ
ゼインカルシウムを溶解させた。一方、予めエイコサペ
ンタエン酸を含む濃縮魚油(エイコサペンタエン酸:1
7.4重量%、ドコサヘキサエン酸:11.6重量%)と
エゴマ油(α−リノレン酸:57.0重量%)とコーン
油との混合油にクエン酸モノグリセリドを溶解させた脂
質を上記水溶液に配合した。この液に消臭剤として孟宗
竹抽出エキス[竹伝説、日本油脂(株)製]を添加し、さ
らにビタミン類の配合物(ビタミンミックス)、ミネラ
ル類の配合物(ミネラルミックス)及びミルクフレーバ
ーを添加したのち、プロペラ式撹拌機で20分間予備乳
化を行った。次に、この予備乳化液をホモゲナイザーに
より、均質化圧150kg/cm2にて均質化処理し、約1
00リットルの乳化液を得た。次いで、この乳化液を直
接加熱式の超高温瞬間加熱滅菌装置にて、135℃で3
0秒間殺菌処理したのち、60℃、500kg/cm2の圧
力でホモジナイザーにより、無菌的に均質化処理を行っ
た。次にこれを20℃に冷却し、無菌容器に無菌充填し
て、栄養補給に用いる液状の濃厚流動食を得た。このよ
うにして得た濃厚流動食を、20名の被験者に継続的に
摂取してもらい、その間の便臭の変化を評価した。全被
験者の便臭の変化を集計したのち、プラシーボに対する
消臭剤の効果に有意差があるかどうかを検定した。結果
を第6表に示す。
【0016】
【表5】
【0017】
【表6】
【0018】消臭剤摂取群とプラシーボ摂取群におい
て、p<0.01の有意差があり、この濃厚流動食は便
臭の抑制に大きな効果を有することが確認された。 比較例4 実施例2において、竹伝説の使用量を0.01kgから0.
001kgに変更した以外は、実施例2と同様にして濃厚
流動食を調製し、その評価を行った。結果を第7表に示
す。
て、p<0.01の有意差があり、この濃厚流動食は便
臭の抑制に大きな効果を有することが確認された。 比較例4 実施例2において、竹伝説の使用量を0.01kgから0.
001kgに変更した以外は、実施例2と同様にして濃厚
流動食を調製し、その評価を行った。結果を第7表に示
す。
【0019】
【表7】
【0020】第7表から分かるように、この濃厚流動食
は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例5 実施例2において、竹伝説0.01kgの代わりに乳タン
パク質加水分解物0.01kgを用いた以外は、実施例2
と同様にして濃厚流動食を調製し、その評価を行った。
結果を第8表に示す。
は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例5 実施例2において、竹伝説0.01kgの代わりに乳タン
パク質加水分解物0.01kgを用いた以外は、実施例2
と同様にして濃厚流動食を調製し、その評価を行った。
結果を第8表に示す。
【0021】
【表8】
【0022】第8表から分かるように、この濃厚流動食
は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例6 実施例2において、竹伝説0.01kgの代わりに卵黄レ
シチン0.01kgを用いた以外は、実施例2と同様にし
て濃厚流動食を調製し、その評価を行った。結果を第9
表に示す。
は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例6 実施例2において、竹伝説0.01kgの代わりに卵黄レ
シチン0.01kgを用いた以外は、実施例2と同様にし
て濃厚流動食を調製し、その評価を行った。結果を第9
表に示す。
【0023】
【表9】
【0024】第9表から分かるように、この濃厚流動食
は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 実施例3 実施例2において、竹伝説の使用量を0.01kgから0.
1kgに変更した以外は、実施例2と同様にして濃厚流動
食を調製し、その評価を行った。結果を第10表に示
す。
は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 実施例3 実施例2において、竹伝説の使用量を0.01kgから0.
1kgに変更した以外は、実施例2と同様にして濃厚流動
食を調製し、その評価を行った。結果を第10表に示
す。
【0025】
【表10】
【0026】消臭剤摂取群とプラシーボ摂取群におい
て、p<0.01の有意差があり、この濃厚流動食は便
臭の抑制に大きな効果を有することが確認された。 比較例7 実施例3において、竹伝説0.1kgの代わりに乳タンパ
ク質加水分解物0.1kgを用いた以外は、実施例3と同
様にして濃厚流動食を調製し、その評価を行った。結果
を第11表に示す。
て、p<0.01の有意差があり、この濃厚流動食は便
臭の抑制に大きな効果を有することが確認された。 比較例7 実施例3において、竹伝説0.1kgの代わりに乳タンパ
ク質加水分解物0.1kgを用いた以外は、実施例3と同
様にして濃厚流動食を調製し、その評価を行った。結果
を第11表に示す。
【0027】
【表11】
【0028】第11表から分かるように、この濃厚流動
食は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例8 実施例3において、竹伝説0.1kgの代わりに卵黄レシ
チン0.1kgを用いた以外は、実施例3と同様にして濃
厚流動食を調製し、その評価を行った。結果を第12表
に示す。
食は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例8 実施例3において、竹伝説0.1kgの代わりに卵黄レシ
チン0.1kgを用いた以外は、実施例3と同様にして濃
厚流動食を調製し、その評価を行った。結果を第12表
に示す。
【0029】
【表12】
【0030】第12表から分かるように、この濃厚流動
食は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 実施例4 実施例2において、竹伝説の使用量を0.01kgから2k
gに変更した以外は、実施例2と同様にして濃厚流動食
を調製し、その評価を行った。結果を第13表に示す。
食は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 実施例4 実施例2において、竹伝説の使用量を0.01kgから2k
gに変更した以外は、実施例2と同様にして濃厚流動食
を調製し、その評価を行った。結果を第13表に示す。
【0031】
【表13】
【0032】消臭剤摂取群とプラシーボ摂取群におい
て、p<0.01の有意差があり、この濃厚流動食は便
臭の抑制に大きな効果を有することが確認された。 比較例9 実施例4において、竹伝説2kgの代わりに乳タンパク質
加水分解物2kgを用いた以外は、実施例4と同様にして
濃厚流動食を調製し、その評価を行った。結果を第14
表に示す。
て、p<0.01の有意差があり、この濃厚流動食は便
臭の抑制に大きな効果を有することが確認された。 比較例9 実施例4において、竹伝説2kgの代わりに乳タンパク質
加水分解物2kgを用いた以外は、実施例4と同様にして
濃厚流動食を調製し、その評価を行った。結果を第14
表に示す。
【0033】
【表14】
【0034】第14表から分かるように、この濃厚流動
食は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例10 実施例4において、竹伝説2kgの代わりに卵黄レシチン
2kgを用いた以外は、実施例4と同様にして濃厚流動食
を調製し、その評価を行った。結果を第15表に示す。
食は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。 比較例10 実施例4において、竹伝説2kgの代わりに卵黄レシチン
2kgを用いた以外は、実施例4と同様にして濃厚流動食
を調製し、その評価を行った。結果を第15表に示す。
【0035】
【表15】
【0036】第15表から分かるように、この濃厚流動
食は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。
食は便臭の抑制効果をあまり有していなかった。
【0037】
【発明の効果】本発明によると、植物抽出物を有効成分
とする消臭剤を栄養組成物に配合することにより、排泄
物、特に流動食を摂取している人の排泄物の臭いの防止
に優れる栄養補給用の組成物が得られる。
とする消臭剤を栄養組成物に配合することにより、排泄
物、特に流動食を摂取している人の排泄物の臭いの防止
に優れる栄養補給用の組成物が得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】植物抽出物を有効成分とする消臭剤を、該
植物抽出物の量が0.005重量%以上になるような割
合で含有することを特徴とする栄養組成物。 - 【請求項2】植物抽出物がスギ科、ヒノキ科、マツ科、
カバノキ科、イラクサ科、クスノキ科、ブナ科、ミカン
科、カキノキ科、シソ科、ウリ科、キク科、イネ科及び
ユリ科の植物組織体の抽出物の中から選ばれた少なくと
も1種である請求項1記載の栄養組成物。 - 【請求項3】植物抽出物を0.005〜50重量%の割
合で含有する請求項1又は2記載の栄養組成物。 - 【請求項4】流動食として用いる請求項1、2又は3記
載の栄養組成物。 - 【請求項5】植物抽出物を有効成分として含有して成る
栄養組成物用消臭剤。 - 【請求項6】植物抽出物がスギ科、ヒノキ科、マツ科、
カバノキ科、イラクサ科、クスノキ科、ブナ科、ミカン
科、カキノキ科、シソ科、ウリ科、キク科、イネ科及び
ユリ科の植物組織体の抽出物の中から選ばれた少なくと
も1種である請求項5記載の栄養組成物用消臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8121120A JPH09275934A (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 栄養組成物及びそれに用いる消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8121120A JPH09275934A (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 栄養組成物及びそれに用いる消臭剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09275934A true JPH09275934A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14803385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8121120A Pending JPH09275934A (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 栄養組成物及びそれに用いる消臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09275934A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007028997A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Kanebo Seiyaku Kk | 生薬エキス配合流動食及びその使用 |
JP2008161077A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Spangle:Kk | 血液流動性改善作用をもたらす機能性食品 |
JP2010180141A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Nisshin Pharma Inc | 抗アレルギー組成物 |
-
1996
- 1996-04-18 JP JP8121120A patent/JPH09275934A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007028997A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Kanebo Seiyaku Kk | 生薬エキス配合流動食及びその使用 |
JP2008161077A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Spangle:Kk | 血液流動性改善作用をもたらす機能性食品 |
JP2010180141A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Nisshin Pharma Inc | 抗アレルギー組成物 |
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