JP2003274856A - 甘草疎水性抽出物を含有してなる食用油脂組成物 - Google Patents

甘草疎水性抽出物を含有してなる食用油脂組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 甘草疎水性抽出物は、水および一般的な油に
はほとんど溶解しない為に利用が困難であった。そこ
で、甘草疎水性抽出物を溶解できる溶剤を検討し、幅広
く食品に使用できる、安定で取り扱い性の良い甘草疎水
性抽出物含有組成物を得ることを目的とする。 【解決手段】 甘草疎水性抽出物を、ジグリセライド混
合物に溶解することで食用油脂組成物を得て、それを油
脂利用食品に用いる。好ましくは甘草疎水性抽出物とし
てグリキルリーザ ウラレンシス、又はグリキルリーザ
グラブラからの抽出物を用いる。前記食用油脂組成物
中、甘草疎水性抽出物が食用油脂組成物100重量%に
対して0.5重量%以上であり、且つ前記ジグリセライ
ド混合物中、ジグリセライドが20重量%以上であるこ
とが更に好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、健康食品や保健機
能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)などの飲食
品、医薬品などに使用することができる甘草疎水性抽出
物含有油脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】甘草及びその水抽出物は、鎮痛鎮痙作
用、去痰作用を持つ生薬として、あるいは食品として利
用されている。また、その主成分であるグリチルリチン
(グリチルリチン酸)にショ糖の約200倍の甘さがあ
ることから、甘味料としても利用されている。
【0003】一方、甘草または甘草水抽出残査から有機
溶媒で抽出される甘草疎水性抽出物は、酸化防止作用、
抗菌作用、酵素阻害作用、抗腫瘍作用、抗アレルギー作
用、抗ウィルス作用など多くの有用作用を示すことが確
認されている。更に最新の研究においては、血糖降下作
用および脂質代謝改善作用を有することが見出されてい
る(特出願2001−106216)。
【0004】しかしながら、甘草疎水性抽出物は水およ
び一般的な油にはほとんど溶解せず、また、有機溶媒抽
出物のままでは固結し易い上に、着色など不安定なこと
が知られている。その為、取り扱い易く且つ安定な状態
に製剤化することが必要とされるが、従来、抽出用溶剤
として用いられてきたエタノール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコールなどは、安定性が悪い
ことや食品への利用が制限されるなどの問題があった。
【0005】これらを改善する試みとして、特許第27
94433号には中鎖脂肪酸トリグリセライドの利用
が、特開2000−239176には多価アルコール脂
肪酸エステルの利用がそれぞれ開示されている。しかし
中鎖脂肪酸トリグリセライドは、食用油として摂取した
場合の肛門漏洩の問題、あるいは加熱調理に使用した場
合の低い発煙点が問題であり、調理油として使用するこ
とは困難である。また、乳化剤としての多価アルコール
脂肪酸エステルは界面活性が強く、油脂組成物の性状に
大きな影響を及ぼすことや、乳化剤特有の異味が問題と
なる為に食品としての利用は限定されている。さらに溶
解力の点で最適とされるジグリセリンモノイソステアリ
ン酸エステルは食品には使用できない。
【0006】一方、ジグリセライドは天然油脂中の副成
分として、モノグリセライド、リン脂質等の複合脂質、
遊離脂肪酸等とともに含まれるが、産業上は基剤として
化粧品、医薬品等の分野で利用されており、食品分野に
おいても油脂の物性改良剤や食用油脂として利用されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように甘草疎水
性抽出物は、健康食品や保健機能食品(特定保健用食
品、栄養機能食品)などの飲食品、医薬品として優れた
効能を有するが、水および一般的な油にはほとんど溶解
しない為に利用が困難であった。また、モノグリセライ
ドが甘草疎水性抽出物を溶解することは一般に知られて
いるが、その界面活性と乳化剤特有の異味、および常温
でその結晶が析出する等の問題がある為、飲食品などに
添加する場合の用途は限られる。従って本発明は、幅広
く食品に使用できる安定で取り扱い性の良い甘草疎水性
抽出物含有組成物を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑み鋭意研究を行った結果、甘草疎水性抽出物の溶剤
としてジグリセライド混合物を用いることにより上述の
目的を達成し、さらには通常の食用油脂が有するあらゆ
る用途にも使用できる食用油脂組成物であることを見出
し本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明の第1は、甘草疎水性抽出物
をジグリセライド混合物に溶解してなる食用油脂組成物
に関するものであり、好ましくは甘草疎水性抽出物が、
グリキルリーザ ウラレンシス、又はグリキルリーザ
グラブラからの抽出物であり、前記食用油脂組成物中、
甘草疎水性抽出物が食用油脂組成物100重量%に対し
て0.5重量%以上であり、且つ前記ジグリセライド混
合物中、ジグリセライドが20重量%以上であることが
更に好ましい。本発明の第2は前記食用油脂組成物を用
いる油脂利用食品に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明で使用される甘草疎水性抽出物を
溶解させる溶剤は、ジグリセライド混合物であり、混合
物中のジグリセライド以外の成分はモノグリセライド及
びトリグリセライドである。食用油脂組成物中、甘草疎
水性抽出物が食用油脂組成物100重量%に対して0.
5重量%以上でり、且つジグリセライド含量は20重量
%以上であることが好ましい。甘草疎水性抽出物が食用
油脂組成物100重量%に対して0.5重量%未満であ
れば、血糖降下作用および脂質代謝改善作用等の効果が
十分発揮されない場合がある。またジグリセライド含量
が20重量%未満であれば、甘草疎水性抽出物を溶解す
る効果が十分に発揮されない、或いは甘草疎水性抽出物
の結晶が析出するなどして飲食品として不適な場合があ
る。一方、モノグリセライド含量は最終食品の形態によ
って決定される為、特に限定されないが、ジグリセライ
ド混合物中50重量%以下、好ましくは20重量%以下
である。モノグリセライド含量が50重量%を越える
と、常温においてモノグリセライドの結晶が析出する
為、取り扱い性が悪い場合がある。また、残余のトリグ
リセライド含量はジグリセライド混合物中80重量%以
下、好ましくは60重量%以下である。トリグリセライ
ド含量が80重量%を超えると甘草疎水性抽出物の溶解
性が低下し、結晶が析出する場合がある。また、グリセ
ライドを構成する脂肪酸残基は、炭素数が8〜24のも
のが例示されるが、用途に応じてそれらの飽和脂肪酸、
不飽和脂肪酸を選択することが可能である。例えば、フ
ライ油用途の場合は不飽和脂肪酸であることが好まし
く、可塑性油脂の場合は飽和脂肪酸を含んでも良い。こ
の様なジグリセライド混合物は、例えば脂肪酸とグリセ
リンのエステル化、油脂類とグリセリンのエステル交換
等によって製造できるが、本発明はジグリセライド混合
物の製造方法、精製方法、履歴によって何ら限定される
ものではない。
【0011】本発明に用いる甘草は、マメ科カンゾウ属
(Glycyrrhiza属)の植物、例えば、Gly
cyrrhiza uralensis(G.ural
ensis,グリキルリーザ ウラレンシス)、G.i
nflata(グリキルリーザ インフラータ)、G.
glabra(グリキルリーザ グラブラ)、G.eu
rycarpa(グリキルリーザ ユーリカルパ)、
G.aspera(グリキルリーザ アスペラ)などで
あり、好ましくはグリキルリーザ ウラレンシス、グリ
キルリーザ インフラータ、グリキルリーザ グラブラ
などである。甘草は、古くから食経験がある食品であ
り、食品添加物や生薬としても利用されている。
【0012】また、本発明に用いる甘草疎水性抽出物
は、甘草またはその粉末から有機溶媒を用いて抽出する
ことにより得ることができる。あるいは、甘草またはそ
の粉末から予め水などで親水性成分を抽出・除去した水
抽出残渣、またはその残渣を乾燥させたものから有機溶
媒を用いて抽出することにより得ることができる。
【0013】ここで用いる有機溶媒は、医薬品や食品添
加物などの製造、加工に使用が許可されたものが好まし
く、例えば、アセトン、エタノール、グリセリン、酢酸
エチル、ジエチルエーテル、ブタノール、プロパノー
ル、プロピレングリコール、メタノールなどが挙げられ
る。また、これらの溶媒のうち少なくとも2種以上を混
合して用いてもよいし、これらの含水溶媒を用いてもよ
い。さらに、単一溶媒で甘草の疎水性成分を効率よく抽
出するためには、エタノール、アセトン、酢酸エチルな
どが好ましい。この様にして得た甘草疎水性抽出物は、
医薬品や食品として不適当な不純物を含有しない限り、
粗抽出物または半精製抽出物として本発明に使用できる
が、必要に応じて脱色、脱臭など精製処理を行っても良
い。
【0014】また、本発明の甘草疎水性抽出物にはフラ
ボノイド成分として、グリシクマリン(glycyco
umarin)、グリシロール(glycyrol)、
グリシリン(glycyrin)、リクイリチゲニン
(liquiritigenin)、グリコリコン(g
licoricone)、グラブリジン(glabri
din)、グリウラリンB(glyurallin
B)、リコクマロン(licocoumarone)、
ガンカオニンI(gancaonin I)、デヒドロ
グリアスペリンD(dehydroglyasperi
n D)、エチナチン(echinatin)、イソリ
コフラボノール(isolicoflavonol)、
デヒドログリアスペリンC(dehydroglyas
perinC)、グリアスペリンB(glyasper
in B)、グリチルイソフラバノン(glycyrr
hisoflavanone)、ルピワイテオン(lu
piwighteone)、グリアスペリンD(gly
asperin D)、セミリコイソフラボンB(se
milicoisoflavone B)などを含む。
【0015】甘草疎水性抽出物とジグリセライド混合物
から本発明の食用油脂組成物を得るには、グリセライド
混合物に甘草疎水性抽出物を加え均一な状態になるまで
撹拌すればよく、溶解促進には30℃以上、好ましくは
40℃〜60℃の加温が有効である。また、エタノール
等の有機溶媒に溶解した状態の甘草疎水性抽出物をグリ
セライド混合物に加えて混合した後、有機溶媒を留去し
ても良い。
【0016】本発明の食用油脂組成物は、単独で調理用
やソフトカプセル等の製剤へ利用してもよいが、油性の
対象物と自由に混和することが出来る為、目的に応じて
他の食用油脂を混合して物性を調整油脂利用食品とする
ことが可能である。この場合、他の食用油脂の種類およ
び使用量は、製品に要求される個々の物性、使用温度域
等の諸条件を考慮して決定され、その種類および添加量
を調整することによって、稠度や融点等の特性をコント
ロールする事が出来る。例えばコーン油、ナタネ油、ハ
イエルシンナタネ油、大豆油、オリーブ油、紅花油、綿
実油、ヒマワリ油、米糠油、パーム油、パーム核油等の
植物油、魚油、牛脂、豚脂、乳脂、卵黄油等の動物油、
またはこれらを原料として分別、水添、エステル交換等
を行った油脂、或いはこれらの混合油が使用できる。ま
た、ソフトカプセルなどの製剤を作製する際に、本発明
の食用油脂組成物の取り扱いを良くするためには、ジグ
リセライド混合物の流動性が重要であり、融点の高いモ
ノグリセリド含量は少ない方が良い。更にフライ油とし
ては、モノグリセライドはフライ油全体中の2重量%未
満が好ましいとされる。
【0017】この様にして得られる食用油脂組成物は、
フライ油等の液状油脂、マーガリン、ショートニング等
の可塑性油脂としての利用や油中水型エマルション、水
中油型エマルションへ利用することができる。また、こ
れらを原材料にして製造される本発明の油脂利用食品
は、チューインガム、チョコレート、キャンディー、ゼ
リー、ビスケット、クラッカーなどの菓子類、アイスク
リーム、氷菓などの冷菓類、茶、清涼飲料、栄養ドリン
ク、美容ドリンクなどの飲料、うどん、中華麺、スパゲ
ティー、即席麺などの麺類、蒲鉾、竹輪、半片などの練
り製品、パン、ハム、スープ、およびドレッシング、マ
ヨネーズ、ソースなどの調味料などが例示され、ペット
フードや家畜飼料等へも利用可能である。
【0018】更に栄養強化を目的とした各種ビタミン
類、例えばビタミンA,D,E等を添加、併用しても良
いし、呈味剤としての各種香料、乳関連物質、例えば全
脂粉乳、脱脂粉乳、発酵乳、各種塩類、乳脂肪等を添
加、併用しても良い。また、上記以外の原材料として
は、通常の油中水型エマルション、水中油型エマルショ
ンに使用される酸化防止剤、着色剤等が全て使用可能で
ある。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、これらの実施例は本発明を何ら制限するものでは
ない。尚、以下の記載において「部」、「%」は全て
「重量部」、「重量%」を意味する。
【0020】(実験例1)甘草粉末(10部、株式会社
カネカサンスパイス)、エタノール(50部)を用いて
室温で5時間抽出した後、エタノールを留去して得られ
た甘草疎水性抽出物について、市販のジグリセライド混
合物(太陽化学株式会社;サンファットGDO−D、理
研ビタミン株式会社;ポエムZ−500)、および一般
的な食用油脂に対する溶解性を調べた(表1)。
【0021】
【表1】 (実験例2)ナタネ油(75部)、グリセリン(25
部)を用い、常法に従い水酸化カルシウムを触媒として
エステル交換反応を行った後、分子蒸留による精製を行
いグリセライド混合物1を得た。このグリセライド混合
物の組成は、モノグリセライド16.5%、ジグリセラ
イド69.2%、トリグリセライド14.3%であっ
た。
【0022】(実験例3)パーム油(20部)、パーム
軟質油(IV=62、65部)、グリセリンモノ脂肪酸エ
ステル(商品名;エマルジーMO、理研ビタミン製、1
5部)を用い、常法に従いナトリウムメチラートを触媒
として反応後、分子蒸留による精製を行いジグリセライ
ド混合物2を得た。このグリセライド混合物の組成は、
モノグリセライド1.7%、ジグリセライド40.3
%、トリグリセライド58.0%であった。
【0023】(実施例1)実験例1で用いた抽出物(2
部)を、実験例2のジグリセライド混合物1(30部)
に添加して70℃に加温し、撹拌しながら均一になるま
で溶解することで食用油脂組成物を得た。
【0024】(実施例2)実験例1で用いた抽出物(3
部)を実験例3のジグリセライド混合物2(100部)
に添加して60℃に加温し、撹拌しながら均一になるま
で溶解することで食用油脂組成物を得た。
【0025】(実施例3) <油相の調整>実施例1で得た食用油脂組成物(32
部)を70℃に温調したまま、レシチン(0.1部)及
びポリグリセリン脂肪酸エステル(0.1部)を順次溶
解して油相部を調整した。
【0026】<水相の調整>アルブミン態タンパク質
(1部)、脱脂乳(60部)を50℃まで加温し、撹拌
しながらショ糖脂肪酸エステル(0.1部)及びグラニ
ュー糖(10部)を添加して水相部を調整した。
【0027】<水中油型乳化物の作成>調整した水相部
と油相部を予備乳化した後、UHT殺菌機にて145℃
で4秒間殺菌した。次いで真空冷却した後、均質化機に
より90kg/cm2の圧力で均質化し、更に10℃までプ
レート冷却してクリームを得た。
【0028】<ムースの作製>水(51部)、グラニュ
ー糖(13部)、異性化糖(10部)及びゲル化剤(1
部)を90℃に加温溶解後、上記で得たクリーム(15
部)及びヨーグルト(10部)を混合した。次いで、ク
エン酸によりpH4.0に調整した後カップに充填し、
85℃で20分間殺菌した後、冷却してムースを得た。
【0029】(実施例4) <油相の調整>実施例2で得た食用油脂組成物(103
部)を60℃に温調したまま、レシチン(0.5部)を
添加し、溶解して油相部を得た。
【0030】<マーガリンの作製>調整された油相部8
3.5%に撹拌しながら水16.5%を添加し、20分
間乳化を行った後、コンビネーターで冷却捏和してマー
ガリンを作製した。
【0031】(実施例5)薄力粉(100部)、実施例
4のマーガリン(35部)、上白糖(40部)、全卵
(5部)、塩(0.5部)及び水(18部)からなる配
合で常法に従ってビスケットを作製した。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、幅広く食品に応用でき
る安定で取り扱い性の良い甘草疎水性抽出物含有する食
用油脂組成物を得ることができる。また、本発明によ
り、血糖降下作用および脂質代謝改善作用等の効果があ
る油脂利用食品を容易に得ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/12 A61P 35/00 35/00 37/08 37/08 39/06 39/06 43/00 111 43/00 111 A23D 9/00 516 Fターム(参考) 4B018 LB01 MD10 MD15 MD68 ME06 ME07 ME08 ME09 MF01 4B026 DC05 DG01 DG11 DL02 DL05 DX01 4C088 AB60 AC05 BA10 CA06 CA21 MA37 MA52 NA03 ZB13 ZB26 ZB33 ZB35 ZC20 ZC41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甘草疎水性抽出物をジグリセライド混合
    物に溶解してなる食用油脂組成物。
  2. 【請求項2】 甘草疎水性抽出物が、グリキルリーザ
    ウラレンシス、又はグリキルリーザ グラブラからの抽
    出物であることを特徴とする請求項1に記載の食用油脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 食用油脂組成物中、甘草疎水性抽出物が
    食用油脂組成物100重量%に対して0.5重量%以上
    であり、且つジグリセライド混合物中、ジグリセライド
    が20重量%以上であることを特徴とする請求項1〜2
    のいずれかに記載の食用油脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の油脂組
    成物を用いてなる油脂利用食品。
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