JP2000216948A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000216948A
JP2000216948A JP11012369A JP1236999A JP2000216948A JP 2000216948 A JP2000216948 A JP 2000216948A JP 11012369 A JP11012369 A JP 11012369A JP 1236999 A JP1236999 A JP 1236999A JP 2000216948 A JP2000216948 A JP 2000216948A
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Tadashi Kobayashi
正 小林
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿読取処理の効率が優れたシートスルース
キャン方式の画像読取装置を提供する。 【解決手段】 原稿S1をレジストローラ1126によ
り速度V1で搬送しつつ、スキャナ11を速度V2で移
動させ、原稿読取開始位置P1から相対速度(V1−V
2)で原稿の画像情報を読み取る。原稿読取終了位置P
2で原稿S1の読取を終了し、その後すぐに、スキャナ
11をホーム位置P0に復帰させ、次の原稿S2の先端
が原稿読取開始位置P1を通過する際にスキャナ11が
当該位置に到達するように制御し、連続して次の原稿を
読み取らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機などに用いられ
る、シートスルースキャン方式の画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】原稿自動搬送装置を備えた複写機におい
ては、原稿自動搬送装置の原稿給紙トレイの原稿を1枚
ずつ原稿読取部の原稿ガラス板の読取基準位置まで搬送
して一旦停止させ、その後スキャナを副走査方向に移動
させて原稿の画像データを取得するものが一般的であ
る。
【0003】しかし、このような原稿読取部を備える複
写機においては、原稿読取時に必ず原稿を原稿ガラス板
の所定位置に静止させなければならないので、複数枚の
原稿を連続して読み取るときの読取効率が悪かった。そ
こで、最近では、スキャナを原稿読取位置に固定してお
いて、原稿自動搬送装置により、原稿を上記スキャンス
ピードと同じ速さで副走査方向に移動させて画像を読み
取る、いわゆるシートスルースキャン方式の画像読取装
置を備えた複写機が普及しつつある。
【0004】このようなスキャン方式によれば、原稿を
連続して原稿読取位置に送りながら、停止させずにその
まま画像を読み取ることができるので、複数枚の原稿読
取処理の効率を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
画像形成処理の高速化が進むなか、さらに高速で多数枚
の原稿を読み取ることが可能なシートスルースキャン方
式の画像読取装置が要請されている(以下、単位時間に
おける原稿の読取枚数を向上させることを、「読取処理
の効率化」という。)。
【0006】このような読取処理の効率化を図るための
第1の方法として、原稿の搬送速度を速くすることが考
えられるが、高速で移動する原稿画像を素早く読み取る
ためには読取能力の優れた高価なCCDイメージセンサ
および読み取ったデータを高速処理するCPUが必要と
なり、大幅なコストアップが避けられない。また、読取
処理の効率化を図る第2の方法として、原稿同士の搬送
間隔(原稿間隔)を無くしてしまうか、あるいは、原稿
をできるだけ詰めた状態で連続搬送することが考えられ
るが、捌きローラで原稿を1枚ずつ確実に捌くためや、
原稿のスキュー補正(斜行補正)を十分に行うために
は、所定以上の原稿間隔は必ず必要となる。特にスキュ
ー補正においては、原稿読取位置直前に設けられたタイ
ミングローラの回転を一旦停止させて、当該レジストロ
ーラのニップ部に原稿の先端を当接させてループを形成
させ、これによりスキューを補正してからタイミングを
とって送り出す必要があり、そこで一旦停止する分だけ
先の原稿との間に間隔が生じる結果となり、原稿間隔の
発生は避けられない。
【0007】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであって、適当な原稿間隔を確保しつつ、簡
易かつ安価な構成により原稿の読取処理をより効率化す
ることができるシートスルースキャン方式の画像読取装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る画像読取装置は、原稿を搬送し、通過
する原稿の画像情報を原稿読取領域に設けられた画像読
取手段により読み取る画像読取装置であって、原稿を前
記原稿読取領域に第1の速度で搬送する原稿搬送手段
と、前記原稿読取領域において、前記画像読取手段を原
稿の搬送方向と同じ方向の第1の位置から第2の位置ま
で移動させる移動手段と、原稿の先端が第1の位置に来
たときに、画像読取手段が前記第1の速度より遅い第2
の速度で前記第1の位置から第2の位置まで移動するよ
うに前記移動手段を制御する制御手段とを備え、前記画
像読取手段が第1の位置から第2の位置まで移動する間
に原稿の画像情報を読み取るようにしたことを特徴とす
る。
【0009】また、本発明に係る画像読取画像形成装置
は、前記原稿搬送手段が、複数枚の原稿を1枚ずつ所定
の原稿間隔をおいて前記原稿読取領域に搬送すると共
に、前記制御手段は、画像読取手段が先の原稿の画像情
報を読み取った後、次の原稿の先端が前記第1の位置に
到達するまでに前記第1の位置まで復帰するように前記
移動手段を制御することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像読取装置
の実施の形態を、デジタル複写機の画像読取部に適用し
た場合を例にして説明する。 (デジタル複写機全体の構成)まず、当該デジタル複写
機(以下、単に「複写機」という。)の全体の構成を図
1により説明する。
【0011】本複写機は、原稿を搬送しながらその画像
を読み取ってコピーするシートスルースキャン方式の複
写機であって、大きく分けて原稿画像を読み取る画像読
取部100と、この画像読取部100で読み取った画像
を再現するプリンタ部200とからなる。画像読取部1
00は、原稿を連続して搬送するための原稿自動搬送装
置110とその原稿を光学的に読み取るイメージスキャ
ン部120とから構成されている。
【0012】原稿自動搬送装置110は、原稿トレイ1
110に載置された原稿束を1枚ずつ分離してイメージ
スキャン部120の原稿読取位置(シートスルー用原稿
ガラス板18)の上面を通過させた後、原稿排紙トレイ
1130に排出するものであり、詳しい構成は、後述す
る。イメージスキャン部120におけるスキャナ11
は、原稿を照射する露光ランプ12と、当該原稿からの
反射光を水平方向に反射する第1ミラー13とを備え、
この第1ミラー13に反射された原稿画像は、さらに第
2、第3ミラー14、15、集光レンズ16を介して、
CCDイメージセンサ(以下、単に「CCDセンサ」と
いう。)17に入射する。
【0013】当該イメージスキャン部120の上面の、
上記原稿自動搬送装置110と対向する位置には、シー
トスルー用原稿ガラス板18と手置き用原稿ガラス板1
9が填め込まれている。シートスルースキャン方式で原
稿を読み取る場合には、スキャナ11は、図示しない駆
動機構によりシートスルー用原稿ガラス板18の下方の
ホーム位置に移動され、原稿自動搬送装置110により
搬送されてくる原稿を、当該原稿の搬送方向に移動しな
がら読み取っていく。
【0014】また、手置きで原稿を載置して原稿読取を
実行する場合には、原稿自動搬送装置110を上方に開
放して、原稿を手置き用原稿ガラス板19上にセット
し、スキャナ11を、図示しない駆動機構により図の矢
印Aの方向に移動させて、当該原稿画像をスキャンする
(このようなスキャン方法は、一般に、「ミラースキャ
ン方式」と呼ばれる。)。この際、第2ミラー14、第
3ミラー15が対となって上記スキャナ11と同方向
に、その移動速度の半分の速度で移動するようになって
おり、これにより原稿面から集光レンズ16までの距離
が常に一定に保たれて、CCDセンサ17のセンサ面で
結像することができる。
【0015】なお、スキャナ11の駆動機構としては、
例えば、スキャナ11を矢印A方向に平行に配設された
2本もしくはそれ以上のレールに摺動可能に保持させる
と共に、プーリに張架されたワイヤーの一部にスキャナ
を連結し、当該ワイヤーをスキャナモータM1により駆
動する公知の駆動方式が使用される。CCDセンサ17
に入射した原稿の反射光は、電気信号に変換され、制御
部300においてA/D変換されて多値のデジタル信号
となり、さらにシェーディング補正や濃度変換、エッジ
強調などの処理を加えられた後、画像メモリ303(図
6参照)に格納される。この画像データは、必要に応じ
て画像メモリ303から読み出され、次に述べるプリン
タ部200の露光走査部20Aに出力される。
【0016】プリンタ部200は、公知の電子写真方式
で画像形成を行うものであって、露光走査部20Aと、
画像形成プロセス部20Bと、給紙部20Cおよび再給
紙部20D等からなる。露光走査部20Aのレーザダイ
オード21は、上記制御部300からの駆動信号を受け
てレーザ光を発する。当該レーザ光は、モータ22によ
り定速で回転駆動されるポリゴンミラー23のミラー面
で反射して偏向され、走査レンズ24,25およびミラ
ー26a、26b、26cを介して、画像形成プロセス
部20Bにおける感光体ドラム27の表面を露光走査す
る。
【0017】感光体ドラム27は、上記露光を受ける前
にクリーナ28で表面の残留トナーを除去された後、帯
電チャージャ29により一様に帯電されており、このよ
うに一様に帯電した状態で上記レーザ光による露光を受
けると、感光体ドラム27の表面に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、現像器30からトナーの供給を受
けて現像され、これにより感光体ドラム27表面にトナ
ー像が形成される。
【0018】一方、所定サイズの記録シート(不図示)
が、上記感光体ドラム27の像形成動作と同期して、給
紙部20Cの用紙カセット40〜42のいずれかから選
択されて、該当する給紙ローラ401、411、42
1、およびタイミングローラ33等の給紙機構によって
感光体ドラム27下方の転写位置まで搬送される。この
転写位置において、転写チャージャ31の静電力により
感光体ドラム27に形成されたトナー像が記録シート上
に転写される。
【0019】トナー像が転写された記録シートは、分離
チャージャ32の作用により感光体ドラム27表面から
分離された後、搬送ベルト34により定着ローラ35,
36まで搬送されてここで加熱圧接されて定着される。
定着後の記録シートは、排出ローラ37を介して排紙ト
レイ38上に排出される。
【0020】なお、記録シートの裏面にもトナー像を形
成する場合には、切換爪51の先端の方向を変えて、そ
の表面にトナー像が定着された記録シートを再給紙部2
0Dに導く。記録シートがスイッチバック用搬送路53
に達すると搬送ローラ52を逆回転させ、裏返した状態
で再給紙路54に送り込み、再びタイミングローラ33
を介して感光体ドラム27の転写位置に搬送して、裏面
にトナー像を転写させる。 (原稿自動搬送装置の構成)次に、原稿自動搬送装置1
10の構成について説明する。
【0021】図2は、当該原稿自動搬送装置110の構
成を示す縦断面図である。同図に示すようにこの原稿自
動搬送装置110は、原稿をセットするための原稿給紙
トレイ1110と、セットされた原稿束を捌きながら1
枚ずつ原稿読取位置に搬送し、その後外部に排出する搬
送部1120と、当該排出された原稿を積載する原稿排
出トレイ1130および原稿の両面を読み取るときの原
稿反転部1140とからなる。
【0022】原稿束は、原稿給紙トレイ1110上にガ
イド板1111に沿って載置される。搬送部1120の
給紙口には原稿検出センサSE13が設置されており、
これにより原稿給紙トレイ1110上の原稿の有無を検
出するようになっている。また、載置された原稿のサイ
ズは、公知の原稿サイズ検出センサSE11,12から
の検出信号に基づき制御部300で判断される。原稿給
紙トレイ1110の搬送方向の前半分の位置には、原稿
押し上げ板1112が設けられる。原稿押し上げ板11
12は、その後端の折り曲げ部1113が、原稿給紙ト
レイ1110上面の溝部1114に係合し、ここを支軸
として上方に揺動可能なように保持されており、裏面に
当接する押し上げレバー1115を図示しない駆動装置
により矢印方向に傾けていくことにより押し上げられ、
載置された原稿の最上面をピックアップローラ1121
に当接させるようになっている。
【0023】ピックアップローラ1121は、捌きロー
ラ1122の軸を中心にして上下に揺動する支持レバー
1123に軸支されており、その自重により上記原稿押
し上げ板1112により押し上げられた原稿束の最上面
に適度の押圧力で当接するようになっている。使用者が
スタートキーを押下すると、ピックアップローラ112
1が駆動して一番上の原稿が前方に送られ、給紙ローラ
1122とトルクリミッター付きの捌きローラ1124
のより捌かれて確実に原稿が1枚ずつに分離され、中間
ローラ1125を介してレジストローラ1126まで搬
送される。
【0024】レジストローラ1126はこの段階では停
止しており、原稿の先端部が当該レジストローラ112
6のニップ部に当接して止まるが、この間も中間ローラ
1125による搬送が継続しているため、原稿に所定の
ループ(湾曲)が形成され、その復元力により原稿の先
端部が当該ニップ部に均一に当接し、これにより原稿の
傾き(スキュー)が補正される。
【0025】制御部300からの駆動信号によりレジス
トローラが駆動されて、原稿をシートスルー用原稿ガラ
ス板18方向に速度V1で搬送する。これに合わせてス
キャナ11の露光ランプ12が点灯し当該原稿の搬送速
度V1と同方向でかつ遅い移動速度V2で、シートスル
ー用原稿ガラス板18の下を移動し、原稿の画像情報を
当該相対速度Vr=V1−V2の速さで読み取ってい
く。この相対速度Vrは、従来の複写機で使用されてい
る安価なCCDセンサとCPUにより600dpiの密
度で読取可能とされる搬送速度(220mm/s)とな
るように上記V1、V2が設定されており、本実施の形
態では、V1は250mm/s、V2は30mm/sと
している。
【0026】なお、原稿読取位置のシートスルー用原稿
ガラス板18に対向する部分には、原稿押さえ用ガイド
1127が設置され、搬送されてきた原稿の原稿面がシ
ートスルー用原稿ガラス板18に接して、その画像がス
キャナ11で鮮明に読み取られるように案内する。画像
情報を読み取られた原稿は、送出ローラ1128および
排出ローラ1129を介して原稿排出トレイ1130上
に排出される。
【0027】もし、原稿の裏面も読み取る場合には、原
稿反転部1140の切換爪1141の先端が下方に傾け
られる。これにより送出ローラ1128を通過した原稿
は、切換爪1141上方の搬送路を通過して第1反転ロ
ーラ1142により、引き込み路1143に一旦引き込
まれ、原稿後端が第1反転ローラ1142に近付いたと
き、切換爪1141の先端を上方に傾けると共に、上記
第1反転ローラ1142を逆転駆動して、原稿の後端が
先頭になるようにして搬送路1149に送り込む。搬送
路1149を通過した原稿は、さらにレジストローラ1
126によりシートスルー用原稿ガラス板18方向に搬
送され、上述の表面の読み取り動作と同様にして裏面の
画像情報が読み取られる。
【0028】この際、第1切換爪1141は元の位置に
復帰させると共に、第2切換爪1144はその先端が下
方に傾くように切り換えられており、原稿読取位置で裏
面を読み取られた原稿は、搬送路1145を通過し第2
反転ローラ1146を介して一旦外側に押し出され、そ
の後端部が第3切換爪1147の個所を通過すると、当
該第3切換爪1147の爪部(上方の三角部)を右側に
倒すと共に、第2反転ローラ1146を逆転させて搬送
路1148を通過させ、排出ローラ1129を介して、
原稿排出トレイ1130上に排出される。これにより原
稿の両面を読み取る場合であっても、排出された原稿
は、原稿給紙トレイ1110に載置されたページ順通り
に重なっており、使用者が原稿の頁揃えを行う手間が不
要なようになっている。
【0029】なお、原稿自動搬送装置110全体は、奥
側の1辺を支軸にして上方に開放可能であって、手置き
で原稿を読み取らせたい場合には、当該原稿自動搬送装
置110を上方に開放して、原稿を手置き用原稿ガラス
板19にセットし、原稿自動搬送装置110を閉じて、
当該原稿を手置き原稿押さえ部1150下面に設けられ
たスポンジシート等からなる弾力層(不図示)で押さ
え、スキャナ11および第2、第3のミラー14、15
を前述のように移動させてCCDセンサ17で原稿画像
を読み取ってミラースキャンを行う。
【0030】また、1160は、手差し原稿用のトレイ
であって、使用時にはこのトレイを矢印方向に倒し、挿
入口1161から原稿を1枚ずつ挿入して読ませるよう
になっている。また、センサSE11〜SE19うち、
上述したもの以外のセンサは、紙詰まりを検知するため
のジャムセンサとして作用する。本実施の形態では、こ
れらのセンサとして全てを反射型の光電センサを利用し
ているが、透過型の光電センサでもよいし、また、原稿
に接触しても差し支えない個所にはリミットスイッチを
使用してもよい。
【0031】図3は、原稿自動搬送装置110のスルー
スキャン時における原稿搬送とスキャナ11の移動の様
子をより詳しく説明するための図である。原稿給紙トレ
イ1110から搬送されてきた原稿S1は、その先端が
回転を停止しているレジストローラ1126のニップ部
Nに当接し、そこで撓んで所定の大きさのループを形成
しスキュー補正がなされる(図3(a))。
【0032】制御部300からの駆動開始信号によりレ
ジストローラ1126の駆動が開始され、原稿の搬送速
度が速度V1に達した後に原稿の先端が原稿読取開始位
置P1に来るように制御される。一方、ホーム位置P0
に待機していたスキャナ11もレジストローラ1126
の駆動開始に少し遅れて速度V2で移動し、原稿S1の
先端が原稿読取開始位置P1に達すると同時に、スキャ
ナ11の読取点の位置が当該原稿読取開始位置P1に達
し原稿情報の読み取りが開始される(図3(b))。
【0033】スキャナ11の読取点と原稿S1の先端が
同時に原稿読取開始位置P1に達した後、スキャナ11
と原稿S1は、それぞれV2、V1の定速で同じ方向に
移動するように制御される。このように原稿S1の先端
とスキャナ11の読取点の位置が丁度シートスルー用原
稿ガラス板18の原稿読取開始位置P1に来たときに原
稿情報の読み取りが開始され、原稿と平行にスキャナ1
1が移動して相対速度で原稿情報を読み取っていく。そ
して、原稿S1の後端とスキャナ11の読取点の位置が
丁度原稿読取終了位置P2に達した時点で1枚目の原稿
S1の読み取りを完了し、次の原稿S2の読み取りに備
えるため、スキャナ11を、高速V3でホーム位置に復
帰させる(図3(c))。
【0034】本実施の形態においては、スキャナ11と
原稿自動搬送装置110の各駆動源として、ステッピン
グモータが使用されており、上述のようなタイミングと
速度の制御は、公知のパルス制御の技術により容易に実
行することができる。図4(a),(b)は、上記スル
ースキャン時における原稿搬送速度とスキャナ11移動
速度の変化の様子をそれぞれ示すタイミングチャートで
ある。
【0035】まず、原稿の搬送速度について、時刻t0
にレジストローラ1126の駆動を開始し、加速しなが
ら50ms後に搬送速度250mm/sに達する。一
方、スキャナ11は、時刻t0’(上記t0から約88
ms後)に30mm/sで移動を開始し、時刻t1に原
稿の先端部とスキャナ11の読取点が同時に読み取り開
始位置P1に来るように制御される。
【0036】したがって、時間(t1−t0)間に原稿
が搬送された距離(図4(a)における斜線部分の面
積)は、レジストローラ1126のニップ部Nから原稿
読取開始位置P1までの経路長L1に等しく、また、時
間(t1−t0’)にスキャナ11が移動した距離(図
4(b)における斜線部の面積)は、スキャナ11のホ
ーム位置P0と原稿読取開始位置P1の距離L2に等し
くなる。
【0037】因みに、本実施の形態では、L1=35m
m、L2=2mmに設定されている。なお、原稿の搬送
方向の長さをLsとし、シートスルー用原稿ガラス板1
8の原稿読取開始位置P1から原稿読取終了位置P2ま
での距離をLrとすると、原稿S1の先端が原稿読取開
始位置P1に突入してその後端が原稿読取終了位置P2
を抜けるまでの時間(Ls+Lr)/V1と、スキャナ
11が同じく原稿読取開始位置P1を通過して原稿読取
終了位置P2に達するまでの時間は等しいから、次式が
成立する。
【0038】(Ls+Lr)/V1=Lr/V2 この式を、Lrについて解くと、Lr=V2・Ls/
(V1−V2)となる。今、原稿がレターサイズ横通し
である場合には、Ls=216mmとなり、また、上述
の通りV1、V2は、本実施の形態では、それぞれ25
0mm/s、30mm/sであるから、これらの値を上
式に代入すれば、Lr=29.45mmとなる。したが
ってシートスルー用原稿ガラス板18の搬送方向の長さ
もそれ以上となるように設定される。
【0039】スキャナ11が原稿読取終了位置P2まで
移動したときには、次の原稿P2が既にレジストローラ
1126のニップ部Nに接近しているので(図3(c)
参照)、スキャナ11をできるだけ速くホーム位置P0
に復帰させる必要がある。図5は、復帰時のスキャナ1
1の移動速度の変化を示すタイミングチャートであり、
同図でマイナスを付した速度は復帰方向の速度であるこ
とを意味する。
【0040】スキャナ11は、時刻t2に原稿読取終了
位置P2を通過した後15ms間そのまま30mm/s
で進み()、その後10msだけ停止し()、時刻
t3でスキャナモータM1を逆回転で駆動してリターン
速度V3まで加速してしばらくその速度を維持する
()。そして、ホーム位置P0間近で減速し、時刻t
4でホーム位置P0で停止して、20msだけ停止状態
を維持し()、スキャナモータM1を正転させて原稿
読取開始位置P1まで30mm/sで移動させて次の原
稿の読み取りを開始する()。なお、との停止時
間は、スキャナモータM1を反転させるに際し、それま
での移動方向における慣性力の影響を排し、円滑に逆転
できるようにするため設けられている。
【0041】ここでリターン速度V3の実際の値は、目
標とする単位時間当たりの原稿読取枚数との関係で容易
に求めることができる。図5のタイミングチャートを参
照にしながら、具体的にリターン速度V3を算出すると
以下のようになる。今、レターサイズ横通しの1分間当
りの原稿読取枚数をN(枚数/分)とすれば、スキャナ
11が原稿読取開始位置P1から原稿読取終了位置P2
に至り、その後ホーム位置P0に復帰してさらにP1に
至るまでの1サイクルの時間(すなわち、先の原稿の読
取開始から次の原稿の読取開始までに要する時間)は、
60(秒)/Nとなる。そのうち、原稿読取終了位置P
2を通過して停止してからホーム位置P0に戻り、さら
に原稿読取開始位置P1に移動するまでの時間(図5の
リターン時間T)は、上記1サイクルの時間から丁度原
稿読み取りに要した時間Trを差し引いた時間になる。
【0042】レターサイズの横幅は216mmであり、
これを相対速度220mm/sで読み取るから、読取時
間Tr=216/220となり、 リターン時間T=(60/N)−(216/220)・・・(1)を得る。 さらにスキャナ11が原稿読取終了位置P2を通過して
15ms後に停止した位置からホーム位置P0までの復
帰距離をLbとすると、 復帰距離Lb=Lr+La+L1 ・・・(2)となる。
【0043】ここで、Lrは、原稿読取開始位置P1か
らP2までの距離であり上記で求めたようにLr=2
9.45(mm)である。Laは、原稿読取終了位置P
2通過して走行した距離であり(図5のの部分)、3
0*15/1000=0.45(mm)である。また、
L1は、ホーム位置P0から原稿読取開始位置P1まで
の距離であり、上述した通り2mmに設定されている。
これらを上式(2)に代入すれば、 Lb=31.9(mm)・・・(3)となる。
【0044】また、区間、、、の時間をそれぞ
れT、T、T、Tで示すと、復帰時間Tbは、
図5から明らかなように、 Tb=T−(T+T+T+T) =T−(0.015+0.01+0.02+2/V2) =T−(0.045+2/V2) ・・・(4) となる。
【0045】一方、上記、復帰距離Lbは、図5の面積
S1〜S3の和となり、ここではS1=S3としている
ので、 Lb=2S1+S2 =2〔(50+V3)×0.025/2〕 +〔V3×(Tb−0.025×2)〕 =(50+V3)×0.025+V3(Tb−0.05) これをV3について解くと、 V3=(Lb−1.25)/(Tb−0.025) 式(4)を代入して V3=(Lb−1.25)/(T−0.07−2/V2)・・・(5) を得る。
【0046】この式(5)において、T=(60/N)
−(216/220)(式(1))、Lb=31.9
(式(3))、また、V2=30であるから、結局リタ
ーン速度V3は、1分間の読取枚数Nにより求まること
になる。表1は、Nが47〜52の場合に式(5)によ
り求めたリターン速度V3(mm/s)と、その際にお
ける原稿間隔の関係を示す表である。
【0047】なお、原稿間隔は、次式により容易に求ま
る。 〔(原稿自動搬送装置による1分間の搬送距離)/(1
分間の読取枚数)〕−(原稿1枚の読取方向の長さ)=
〔250(mm/s)×60(s)〕/N(枚/分)−
216(mm)
【0048】
【表1】
【0049】この表1を見ても分かるように、1分間の
読取枚数Nが多くなるほど、より大きなリターン速度が
要求される。リターン速度の高速化にも一定の限界があ
ることはいうまでもないが、従来のミラースキャンのス
キャナ駆動装置においてもリターン速度を、最高500
mm/sを超える値まで上げることが可能なので、表1
から最高51枚/分まで読取可能となることが分かる。
このときの原稿間隔も78.1mmとなり。スキュー補
正のために十分な間隔を得ることができる。
【0050】なお、表1の原稿間隔欄の( )内の数
字は、従来のシートスルースキャン方式による場合(す
なわち、スキャナを固定し、原稿を220mm/sで搬
送して読み取る場合)に求めた原稿間隔を示す。これに
よれば、読取枚数が同じ51枚/分のときは、従来の方
法では、原稿間隔が42.8mmとなるが、通常、この
搬送速度の場合にはスキュー補正のため原稿間隔は60
mm程度は必要となるので、51枚/分の読取効率はと
ても達成できないのが分かる。つまり、従来のシートス
ルースキャンの方法では、原稿間隔が59mmとなる4
8枚/分の読取処理速度が上限となる。
【0051】すなわち、本実施の形態によれば、CCD
センサやCPUなどの処理能力はそのままで、従来の読
取方法に比べて1分間当たり3枚も多く原稿を読み取る
ことが可能となる。そして、その読取枚数の差は、読み
取るべき原稿枚数が多ければ多いほど顕著となる。ま
た、従来のシートスルースキャン方法においては、スキ
ャナは完全に固定されているので、原稿ガラス板のスキ
ャナの読取位置にたまたま傷や異物等があった場合に
は、その異物等の像が再現画像全体において筋条のノイ
ズとなって現れていたが、本発明によれば、スキャナも
移動しながら原稿を読むことになるので、原稿ガラス板
の特定個所に異物等があった場合でも、スキャナの移動
により当該異物等のない場所でも原稿情報を読み取るこ
とができるので、異物等が再現画像にノイズとして現れ
る範囲を小さくすることができる。
【0052】また、通常、シートスルースキャン方式の
画像読取部を備えた複写機は、使用者の便宜を考えて本
実施の形態のように手置き原稿をミラースキャン方式で
読み取るようにも構成されているので、スキャナ11の
移動機構を別途設ける必要はなく、次に述べる制御部3
00による読取制御のみで容易に実行できる。なお、本
装置においてシートスルースキャン方式による原稿読取
りの際に、原稿搬送方向における複写倍率をm倍に変更
する場合には、スキャナ11の移動速度と原稿の搬送速
度のどちらか一方もしくは双方の速度を変化させ、その
相対速度が、等倍複写時の1/m倍になるように制御す
ればよい。
【0053】特に、前述の原稿読取りに必要なスキャナ
11の移動距離Lr(=距離P1P2:図3(a)参
照)を求める式(Lr=V2・Ls/(V1−V2))
を変形すると、Lr=Ls/(V1/V2−1)とな
り、スキャナ11の移動距離Lrは、原稿の搬送方向の
長さLsのほかに速度V1とV2の比に依存するので、
双方の速度を共に1/m倍して両者の比を一定にしたま
ま、その相対速度のみを1/m倍にすることにより、当
該移動距離Lrを複写倍率に関わらず原稿サイズごとに
一定とすることができる。
【0054】もちろん原稿読取時における原稿の移動速
度等を変更させずに、制御部300内の信号処理部30
2(図6参照)におけるデータ処理により倍率を変更さ
せることも可能である。 (制御部の構成および原稿読取制御)上記複写機内に内
蔵されている制御部300は、図6に示すような構成を
有する。
【0055】すなわち、CPU301、CCDセンサ1
7で読み取った画像信号を処理する信号処理部302、
処理された画像信号をページ毎に格納する画像メモリ3
03、画像メモリ303から所定のページの画像信号を
読み出してレーザダイオードを駆動するための駆動信号
に変換して出力するLD駆動部304、および各部の動
作を制御するためのプログラムや制御用パラメータの初
期値を格納するROM305、および操作パネル60で
受け付けたコピーモードの設定内容や制御変数を一時記
憶するRAM306等からなる。
【0056】CPU301は、各種センサの入力を受付
け、ROM305内に格納されている制御プログラムに
従って、上記信号処理部302やLD駆動部304の動
作を制御すると共に、原稿自動搬送装置110やイメー
ジスキャン部120、プリンタ部200の各動作を統一
的に制御して円滑なコピー動作を達成する。次に、この
制御部300により実行される原稿読取制御の内容をフ
ローチャートに基づき説明する。
【0057】図7は、複写機全体の制御のうち、原稿読
取制御の内容を示すフローチャートである。まず、原稿
検出センサSE13の検出信号により原稿給紙口におけ
る原稿の有無を判断し(ステップS10)、原稿があれ
ば、その原稿サイズを原稿サイズ検出センサSE11,
SE12からの検出信号に基づき取得する(ステップS
20)。
【0058】この原稿サイズに基づき、CPU301は
当該サイズの記録シートの収納されている用紙カセット
を選択すると共に、当該原稿サイズに合わせたスキャナ
等の駆動のタイミングの時刻(上記時刻t0’〜t4)
や原稿搬送のタイミングを設定し、それらをRAM30
6内に格納する。これらのタイミングは、原稿サイズご
とに予め最適値が求められてテーブルとしてROM30
5内に格納されており、CPU301は当該テーブルを
参照しながら上記各タイミングを設定する。
【0059】なお、原稿給紙トレイ1110上に載置し
た原稿束における各原稿は、通常全て同一サイズなの
で、ステップS20の原稿サイズ取得処理は、原稿束ご
とにその最初の原稿の搬送前に1回だけしておけばよ
い。この場合には2枚目以降の原稿読取処理において
は、ステップS20はスキップされる。そして、所定の
タイミングで原稿給紙トレイ1110上の原稿を捌いて
1枚ずつレジストローラ1126方向に送り出す原稿搬
送処理を実行し(ステップS30)、次に原稿読取処理
を実行する(ステップS40)。
【0060】図8は、ステップS40の原稿読取処理の
内容を示すフローチャートであり、図9は、この際にお
けるレジストローラ1126とスキャナ11の駆動のタ
イミングを示すタイミングチャートである。以下、図9
のタイミングチャートを随時参照しながら、図8のフロ
ーチャートを説明する。まず、レジストセンサSE15
(図2)が、ONになったか否かを判断する(ステップ
S101)。ONになっていれば(図9)、原稿の先
端がレジストローラ1126のニップ部に到達したと判
断し、CPU301は、内部タイマーをリセットし、新
たに計時を開始する(ステップS102)。
【0061】そして、時刻t0になると、レジスト駆動
信号を発してレジストローラ1126の駆動を開始し
(ステップS103、S104、図9)、引き続き時
刻t0’になるとスキャナを駆動させる(ステップS1
05,S106、図9)。上述したように時刻t1に
は、原稿先端とスキャナ11が原稿読取開始位置P1に
達しているので、原稿画像の読み取りを開始する(ステ
ップS107、S108、図9)。
【0062】その後、スキャナ11を移動させながら、
その移動速度と原稿搬送速度の差分の速度で原稿情報を
読み取り、時刻t2になるとスキャナ11が原稿読取終
了位置P2に達するので、画像情報の読み込みを終了す
る(ステップS109,S110、図9)。スキャナ
11は、一瞬停止した後(ステップS111)、時刻t
3にリターンを開始し(ステップS112,S113、
図9)、ホーム位置センサSE16がスキャナ11を
検出すると(ステップS114:YES、図9)、ホ
ーム位置P0で停止させて(ステップS115、図9
)、図7のフローチャートにリターンする。
【0063】なお、原稿自動搬送装置110の搬送部1
120による原稿搬送は、レジストローラ1126での
一旦停止を考慮して、原稿間隔が、N枚数/分で読み取
る際の所定の間隔(上記表1参照)になるタイミングで
実行され、当該原稿給紙によりレジストセンサSE15
がONになるたびに上記図8の原稿読取処理が実行され
る。
【0064】この際、図9のタイミングチャートを見て
も分かるように先の原稿の読み取りが完了する前に、次
の原稿によりレジストセンサSE15がONになってお
り、図8の原稿読取処理が若干の時間差を持ちながら原
稿ごとに並行して実行される。したがって、上記時刻t
をカウントするためのCPU301の内部タイマーも少
なくとも2個必要となる。
【0065】原稿読取処理後、図7のフローチャートに
戻り、原稿情報を読み取った原稿を原稿排出トレイ11
30上に排出して(ステップS50)、複写機全体の制
御を示すメインルーチン(不図示)にリターンし、ルー
チンが循環して再度ステップS10に至り、原稿がまだ
残っている場合には上記原稿読取動作を繰り返し、原稿
がない場合には、そのままリターンして原稿読取制御を
終了する。
【0066】なお、原稿の裏面も読み取る場合には、ス
テップS50の排出処理において、原稿反転部1140
により原稿を反転させることになるが、この際ステップ
S10での判断は、原稿給紙トレイ1110における原
稿の有無ではなく、例えば原稿が反転中か否かで判断さ
れることになる。この判断のためセンサSE18の検出
信号が参照され、併せて原稿給紙トレイ1110から原
稿を給紙する原稿搬送処理(ステップS30)はスキッ
プされる。
【0067】ステップS40により裏面を読み取られた
原稿は、ステップS50さらに反転されて原稿排出トレ
イ1130上に原稿ページ順に排出される。 (変形例)以上、本発明の画像読取装置を複写機に適用
した場合の実施の形態について説明してきたが、本発明
は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論である。
【0068】例えば、上記実施の形態では、原稿の搬送
速度V1を250mm/s、スキャナ11の移動速度V
2を30mm/sとしたが、V1とV2の値の組み合わ
せはこのような場合に限定されないのはいうまでもな
い。要するに原稿の搬送速度を従来より増加させると共
に当該搬送速度より、CCDセンサの読取可能速度にほ
ぼ等しい速度だけ小さな速度で原稿搬送方向と同方向に
スキャナを移動させ、その相対速度で原稿情報を読み取
るように構成することにより、従来の方法に比べて単位
時間当たりの読み取り枚数を確実に増加させることがで
きる。そして、その増加の程度は、上述の計算式や表1
を見ても分かるように、主に原稿の搬送速度やスキャナ
のリターン時の最高速度等に依存して決定される。
【0069】また、上記実施の形態では、複写機に本発
明に係る画像読取装置を適用した例について述べたが、
本発明は、その他ファクシミリ装置など、自動的に原稿
を搬送する装置を備えたシートスルースキャン方式の画
像読取装置を備える全ての装置に適用可能であり、さら
に画像読取装置単体としての使用も可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の画像
読取装置によれば、原稿を通過させながらその画像情報
を読み取るいわゆるシートスルースキャン方式の画像読
取装置において、画像読取手段を原稿の通過速度より遅
い速度で同方向に移動させながら、その相対速度で原稿
情報を読み取るように構成しているので、画像読取手段
の読取能力を特に向上させてコストアップすることな
く、原稿の送り速度を速くすることができる。
【0071】また、画像読取手段も移動しながら原稿の
画像情報を読み取るので、原稿ガラス板の特定個所に異
物等があった場合に、画像読取手段の移動につれて当該
異物等のない場所でも原稿情報を読み取ることができ、
それだけ異物等が再現画像にノイズとして現れる程度を
減少させることができる。また、本発明の画像読取装置
によれば、原稿搬送手段により複数枚の原稿を1枚ずつ
一定の原稿間隔をおいて前記読取位置に搬送させ、原稿
読取手段が先の原稿の画像情報を読み取った後、次の原
稿の先端が読取開始位置に到達するまでにその位置に復
帰するようにしている。これにより、一定の原稿間隔を
有して次の原稿が読取開始位置に来るまでの時間を利用
して画像読取手段を当該原稿読取開始位置にまで復帰さ
せて次の原稿原稿を読み取ることができる。その結果、
スキュー補正のため必要な原稿間隔を確保しつつ、複数
枚の原稿を速い速度で送りながら連続して読み取ること
が可能となり、極めて効率的な原稿読取処理を実行する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置が適用される複写機
の実施の形態の全体の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の原稿自動搬送装置の構成を示す拡
大図である。
【図3】原稿読取時における原稿自動搬送装置の原稿搬
送動作とスキャナ移動動作を示す図である。
【図4】原稿読取時における原稿搬送速度とスキャナ移
動速度の関係およびそれぞれの駆動のタイミングを示す
図である。
【図5】上記スキャナの復帰時における駆動のタイミン
グと速度変化の様子を示す図である。
【図6】上記複写機の制御部のブロック図である。
【図7】上記制御部による原稿読取制御の内容を示すフ
ローチャートである。
【図8】図7のフローチャートにおける原稿読取処理の
内容を示すフローチャートである。
【図9】連続して原稿を読み取る場合における原稿自動
搬送装置のレジストローラの駆動およびスキャナの移動
のタイミングを示す図である。
【符号の説明】
11 スキャナ 18 シートスルー用原稿ガラス板 100 画像読取部 110 原稿自動搬送装置 120 イメージスキャン部 200 プリンタ部 300 制御部 301 CPU 302 信号処理部 303 画像メモリ 304 LD駆動部 305 ROM 306 RAM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を搬送し、通過する原稿の画像情報
    を原稿読取領域に設けられた画像読取手段により読み取
    る画像読取装置であって、 原稿を前記原稿読取領域に第1の速度で搬送する原稿搬
    送手段と、 前記原稿読取領域において、前記画像読取手段を原稿の
    搬送方向と同じ方向の第1の位置から第2の位置まで移
    動させる移動手段と、 原稿の先端が第1の位置に来たときに、画像読取手段が
    前記第1の速度より遅い第2の速度で前記第1の位置か
    ら第2の位置まで移動するように前記移動手段を制御す
    る制御手段と、 を備え、 前記画像読取手段が第1の位置から第2の位置まで移動
    する間に原稿の画像情報を読み取るようにしたことを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿搬送手段は、複数枚の原稿を1
    枚ずつ所定の原稿間隔をおいて前記原稿読取領域に搬送
    し、前記制御手段は、画像読取手段が先の原稿の画像情
    報を読み取った後、次の原稿の先端が前記第1の位置に
    到達するまでに前記第1の位置まで復帰するように前記
    移動手段を制御することを特徴とする請求項1記載の画
    像読取装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002305629A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Ricoh Co Ltd 原稿読取装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002305629A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Ricoh Co Ltd 原稿読取装置

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