JP2000215466A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP2000215466A
JP2000215466A JP11310832A JP31083299A JP2000215466A JP 2000215466 A JP2000215466 A JP 2000215466A JP 11310832 A JP11310832 A JP 11310832A JP 31083299 A JP31083299 A JP 31083299A JP 2000215466 A JP2000215466 A JP 2000215466A
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JP
Japan
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carriage
cut
optical
adhesive
lens
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Withdrawn
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JP11310832A
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Inventor
Atsushi Iwanaga
敦 岩永
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップのキャリッジ24にコリメー
タレンズ45等の光学部材を確実に取り付け固定する。 【解決手段】 キャリッジ24と、このキャリッジ24
の一部を折り曲げた第2の切り起こし片39と、第2の
切り起こし片に接着剤13を入り込ませることができる
溝部39cを形成して、溝部39cにコリメータレンズ
45を配置し、コリメータレンズ45を接着剤13を介
して第2の切り起こし片39に取り付け固定してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスク等
の光ディスクを用いた光ディスク装置に好適な光ピック
アップに関し、特に光ピックアップの光学部材の固定構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6乃至図8に示すように、従来の光ピ
ックアップ50は、金属製の板金から成るキャリッジ2
4内に収納される、対物レンズ14を備えたレンズアク
チュエータ15と、該対物レンズ14にミラー60を通
じてレーザ光を出射し、また対物レンズ14からの戻り
光を入射する投受光部18とから主に構成されている。
【0003】キャリッジ24は、長方形をした底面部2
6aと、底面部26aの長手方向の両縁に沿って、それ
ぞれ対向立設された側壁部26b,26cとから構成さ
れている。そして、側壁部26bの一端が底面部26a
から長手方向に突出していて、その先端には係合孔28
が形成されている。これら側壁部26b,26cと同じ
ように立設された第2の側壁部29a,29bは、これ
ら側壁部26b,26cの長手方向に、一定の空間をも
たせて底面部26aと一体に設けられている。第2の側
壁部29a,29bには、貫通した丸孔30がそれぞれ
形成されていて、丸孔30の内径を図示しない1つのシ
ャフト棒によって挿通される大きさにそれぞれ形成して
いる。
【0004】底面部26aは、ほぼ中央に形成された略
方形状をした第1の開口部36と、第1の開口部36に
隣接して形成されたH字形状をした第2の開口部37
と、外方の縁部に形成された略矩形状をした切り欠き部
40とを有している。第1の開口部36に面する縁部の
一部には、対向立設された一対の第1の切り起こし片3
8が形成され、その対向面は側壁面38bとなってい
る。各第1の切り起こし片38には、この側壁面38b
の外方側隅部を斜めにカットしてなる傾斜部38aが設
けられ、バリなどがないように精度良く加工形成されて
いる。第2の開口部37に面する縁部の一部には、側壁
部26b,26cに沿うように、対向立設された一対の
折曲片である、第2の切り起こし片39が形成され、そ
の対向面は側壁面39bとなっている。切り欠き部40
の対向する側の縁部には、側壁部26b,26cに沿う
ように、対向立設された一対の第3の切り起こし片41
がそれぞれ形成され、その対向面は側壁面41bとなっ
ている。第1、第2及び第3の切り起こし片38,3
9,41は、折り曲げ治具(図示せず)によって、底面
部26aから互いに逆方向に起こされ、ほぼ直角に折り
曲げて形成されたものである。さらに、切り欠き部40
の残りの縁部には、第3の切り起こし片41の対向する
側壁面41bと直交方向に、受け部42が僅かに隆起し
た状態に形成されている。第3の切り起こし片41に
は、丸孔43が貫通して形成されている。受け部42に
は、斜め方向に矩形の切り溝42aが形成されている。
【0005】レンズアクチュエータ15は、樹脂製のア
クチュエータベース15aと、このアクチュエータベー
ス15aと一定の間隔をもって配された対物レンズ14
を有するレンズホルダー15bと、これらアクチュエー
タベース15aとレンズホルダ−15b間に配設された
コイル部17とから構成されている。そして、アクチュ
エータベース15aとレンズホルダ−15b間には、上
記コイル部17を囲むように、極細状をした金属丸線か
らなる4本のワイヤ100が張架している。このレンズ
ホルダー15bには、磁性材料からなる四角いリング状
をしたヨーク16が一体的に取付けられ、このヨーク1
6の内壁には磁石(図示せず)が貼り付けられている。
そして、アクチュエータベース15aは、キャリッジ2
4の第1の開口部36上に取り付け固定されていて、上
記レンズホルダー15bが4本のワイヤ100を介して
上下、左右方向に可動できるようになっている。上記コ
イル部17は、ヨーク16に対して磁気的に鎖交する位
置となるように、キャリッジ24上に接着剤にて取付け
られている。アクチュエータベース15aの底面では、
コイル部17の一部と電気信号を供給するフレキシブル
基板19の一部とが半田付け固定されている。
【0006】ミラー60は、光学ガラスまたは光学樹脂
部材に金属膜を蒸着した方形板をしていて、第1の切り
起こし片38の側壁面38b間に、傾斜部38aに沿っ
て組み込まれている。すなわち、ミラー60及びレンズ
アクチュエータ15は、ミラー60に入射したレーザ光
が真上に反射して、レンズホルダー15bに保持された
対物レンズ14の中央に出射するようにそれぞれキャリ
ッジ24に取付けられている。
【0007】コリメータレンズ45は、ガラス又は樹脂
からなり、入射したレーザを平行光に変換する光学レン
ズ46と、円筒状をした金属製の鏡筒47とから構成さ
れていて、鏡筒47内に光学レンズ46を強固に嵌着し
ている。そして、コリメータレンズ45は、キャリッジ
24の第2の切り起こし片39の側壁面39b間に配置
され、紫外線硬化タイプ等の接着剤13を用いて取付け
固定されている。
【0008】投受光部18は、略矩形状をした金属板の
基部23と、レーザ光を発生するレーザダイオード等の
発光素子、及びレーザ光を検知する受光素子等からなる
光集積素子25とから構成され、基部23の両端に腕部
23aを直角に折り曲げ形成している。そして、光集積
素子25は、基部23上に貼り付けられていて、上記フ
レキシブル基板19の一部と電気的に接続するように半
田付け固定されている。そして、腕部23aには丸孔2
3bが形成されていて、この丸孔23bとキャリッジ2
4の第3の切り起こし片41の丸孔43とが重なるよう
にして、接着剤13を用いて取付け固定されている。
【0009】平板レンズ49は、光学ガラスまたは光学
樹脂部材に金属膜を蒸着したものであり、受け部42の
切り溝42aに嵌入されて、投受光部18とコリメータ
レンズ45との間で、投受光部18及びコリメータレン
ズ45に対して斜めに配置されるようになっている。そ
して、平板レンズ49は、入射したレーザ光の光学収差
を補正している。
【0010】次に、各構成部品の組み立てについて説明
する。先ず、キャリッジ24に各構成部品を組み込むた
めの治具(図示せず)を準備する。ここで、治具は、直
方体をした基台と、基台から上方に突出形成された複数
の突起部と、これら突起部のうちの1つを略V字状に形
成した切り欠き部とを備えている。そして、コリメータ
レンズ45をキャリッジ24に取付けるには、先ずキャ
リッジ24を逆さまにした状態で、治具にキャリッジ2
4を載置して、動かないように正確に位置決め固定す
る。このとき、キャリッジ24の各開口部36,37内
には基台から上方に突出した突起部が位置するようにな
っている。なお、上記切り欠き部にはキャリッジ24を
治具に組み込む前に予めミラー60を第1の切り起こし
片38の傾斜部38aに沿うように、治具の切り欠き部
の傾斜面に載置している。
【0011】次に、図8に示すように、キャリッジ24
の第2の開口部37内へ上方(底面部26a側)からコ
リメータレンズ45を嵌入して、コリメータレンズ45
を第2の切り起こし片39の各側壁面39b間に挟持さ
せる。第2の切り起こし片39の側壁面39bとコリメ
ータレンズ45の鏡筒47の外周壁との隙間に、紫外線
硬化型の接着剤13を注入充填する。この隙間部分にコ
リメータレンズ45を当接させた状態で、紫外線を照射
して接着する。同様に、平板レンズ49においては、治
具にキャリッジ24を逆さまに取付けた状態で、平板レ
ンズ49を受け部42の切り溝42a間に上方から嵌入
して、上述したコリメータレンズ45を組み込みしたと
きと同じように接着剤13にて固着する。ミラー60に
おいては、治具の取付基準面である突起部の切り欠き部
に載置したミラー60と第1の切り起こし片38との位
置決めをなし、上述したコリメータレンズ45を接着し
たのと同じ方法で取付固定する。
【0012】次に、図7に示すように、キャリッジ24
を逆さまにした状態から元の状態に戻した後、レンズア
クチュエータ15は、対物レンズ14がミラー60から
の出射光の中心に位置するように、キャリッジ24の第
1の開口部36の真上に跨って配置され、位置決め調整
して接着剤13で取付固定される。投受光部18は、治
具を用いてキャリッジ24の第3の切り起こし片41と
その受け部42で囲まれた空間(切り欠き部40)内に
浮かせた状態で配置される。このとき、投受光部18の
光集積素子25と、受け部42の側壁とを僅かな隙間を
もたせて対向配置させている。投受光部18から出射さ
れるレーザ光がレンズホルダー15bの対物レンズ14
の中央に出射するように、取り付け位置を調整して、そ
の調整後に、第3の切り起こし片41の端面31aと投
受光部18の基部23の腕部23aとが重なるようにし
た状態で、各丸孔23b,43に紫外線硬化型の接着剤
13を注入充填させてキャリッジ24に投受光部18を
取付け固定する。
【0013】組み込みが完成した光ピックアップ50に
おいて、投受光部18の光集積素子25から出たレーザ
光は、受け部42に配された平板レンズ49を通り、さ
らにコリメータレンズ45にて平行光に変換され、ミラ
ー60を通って、直角に折り曲がり、対物レンズ14に
入射する。そして、この対物レンズ14から出射したレ
ーザ光は、図示しない光ディスク面にて集光して、光デ
ィスクに記録された情報を読み込む。さらに光ディスク
面からこの情報に応じて反射した戻り光は、同じ光路を
通って、投受光部18内の光集積素子25に入射する。
そして、この戻り光の光量に応じて、必要な電気信号に
変換して、光ディスクの情報を読み取ることができる。
また、光ディスク面の情報に追従して、光ピックアップ
50のキャリッジ24は、光ディスク装置に移動可能に
支持され、装置のシャフト棒に沿って制御された動きを
する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
光ピックアップにあっては、コリメータレンズ45とキ
ャリッジ24の第2の切り起こし片39との接着剤13
の塗布領域が少ないため、コリメータレンズ45が確実
に固定した状態になかった。接着剤13の塗布領域を広
げるため、第2の切り起こし片39の先端を上方に延ば
して、接着剤13の塗布領域を増やしても、逆さまの状
態にあるキャリッジ24の底面部26a側から接着剤1
3を塗布したのでは、固着強度に大きく影響する第2の
切り起こし片39とコリメータレンズ45との接点部分
より第2の切り起こし片39の先端側にかけての領域
に、接着剤13が浸透し、又は廻り込んでいかず、その
結果として、強固に固着させることが難しかった。
【0015】また、前記のコリメータレンズ45の場合
に限らず、他の光学部材をキャリッジに形成した一対の
切り起こし片の間に固着する場合にも同様の困難さがあ
った。
【0016】本発明は、従来の課題を解決するものであ
り、光ピックアップのキャリッジに各部品の1つである
コリメータレンズ等の光学部材を確実に取り付け固定す
ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、キャリッジと、このキャリッ
ジの一部を折り曲げた一対の折曲片と、該折曲片に接着
手段を入り込ませることができる溝部を形成して、該溝
部に光学部材を配置し、前記光学部材を前記接着手段を
介して該折曲片の間に取り付け固定してなるものであ
る。
【0018】また、第2の解決手段として、折曲片は、
互いに逆の方向に切り起こして対向配置され、溝部は水
平部と該水平部の略中央から垂直に延びた垂直部とから
形成されたものである。
【0019】また、第3の解決手段として、溝部は、キ
ャリッジの折曲片から底面部にかけて形成されているも
のである。
【0020】また、第4の解決手段として、キャリッジ
は板金から形成されているものである。
【0021】また、第5の解決手段として、溝部は折曲
片と光学部材との接触部分より先端部側へ延出形成され
ているものである。
【0022】また、第6の解決手段として、光学部材
は、レンズ又はミラー又はプリズムであるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態である光ピ
ックアップ10について、図1乃至図5を用いて以下説
明する。本実施の形態では、光ピックアップ10は、特
にMD(ミニ・ディスク)用の光ピックアップに関する
ものである。
【0024】光ピックアップ10は、金属製の板金から
成るキャリッジ24内に収納される、対物レンズ14を
備えたレンズアクチュエータ15と、該対物レンズ14
にミラー60を通じてレーザ光を出射し、また対物レン
ズ14からの戻り光を入射する投受光部18とから主に
構成されている。
【0025】キャリッジ24は、長方形をした底面部2
6aと、底面部26aの長手方向の両縁に沿って、それ
ぞれ対向立設された側壁部26b,26cとから構成さ
れている。そして、側壁部26bの一端が底面部26a
から長手方向に突出していて、その先端には係合孔28
が形成されている。これら側壁部26b,26cと同じ
ように立設された第2の側壁部29a,29bは、これ
ら側壁部26b,26cの長手方向に、一定の空間をも
たせて底面部26aと一体に設けられている。第2の側
壁部29a,29bには、貫通した丸孔30がそれぞれ
形成されていて、丸孔30の内径は図示しない1つのシ
ャフト棒によって挿通される大きさにそれぞれ形成され
ている。
【0026】底面部26aは、ほぼ中央に形成された略
方形状をした第1の開口部36と、第1の開口部36に
隣接して形成されたH字形状をした第2の開口部37
と、外方の縁部に形成された略矩形状をした切り欠き部
40を有している。第1の開口部36に面する縁部の一
部には、対向立設された一対の第1の切り起こし片38
が形成され、その対向面は側壁面38bとなっている。
各第1の切り起こし片38には、この側壁面38bの外
方隅部を斜めにカットしてなる傾斜部38aが設けら
れ、バリなどがないように精度良く加工形成されてい
る。第2の開口部37に面する縁部の一部には、側壁部
26b,26cに沿うように、対向立設された一対の折
曲片である第2の切り起こし片39が形成され、その対
向面は側壁面39bとなっている。そして、各第2の切
り起こし片39には、略T字状をした溝部39cが側壁
面39bを貫通してそれぞれ形成されていて、この溝部
39cは水平部39dと垂直部39eからなっている。
水平部39dは、第2の切り起こし片39に対してほぼ
水平になるように切り欠き形成されていて、垂直部39
eは、第2の切り起こし片39に対してほぼ垂直に切り
欠き形成されていて、垂直部39eの一端が水平部39
dの略中央と繋がっている。また、垂直部39eの他端
が第2の切り起こし片39の折り曲げ部分から底面部2
6aの一部にかけて位置するように切り欠き形成されて
いる。そして、溝部39cには接着剤が注入充填され
て、第2の切り起こし片39の側壁面39b間に後述す
る光学部材であるレンズすなわちコリメータレンズが取
付け固定されるようになっている。
【0027】図3に示すように、切り欠き部40の対向
する側の縁部には、側壁部26b,26cに沿うよう
に、対向立設された一対の第3の切り起こし片41がそ
れぞれ形成され、その対向面は側壁面41bとなってい
る。第1、第2及び第3の切り起こし片38,39、4
1は、折り曲げ治具(図示せず)によって、底面部26
aから互いに逆方向に起こされ、ほぼ直角に折り曲げて
形成されたものである。さらに、切り欠き部40の残り
の縁部には、第3の切り起こし片41の対向する側壁面
41bと直交方向に、受け部42が僅かに隆起した状態
に形成されている。第3の切り起こし片41には、丸孔
43が貫通して形成されている。受け部42には、斜め
方向に矩形の切り溝42aが形成されている。
【0028】レンズアクチュエータ15は、樹脂製のア
クチュエータベース15aと、このアクチュエータベー
ス15aと一定の間隔をもって配された対物レンズ14
を有するレンズホルダー15bと、これらアクチュエー
タベース15aとレンズホルダ−15b間に配設された
コイル部17とから構成されている。そして、アクチュ
エータベース15aとレンズホルダ−15b間には、上
記コイル部17を囲むように、極細状をした金属丸線か
らなる4本のワイヤ100が張架している。このレンズ
ホルダー15bには、磁性材料からなる四角いリング状
をしたヨーク16が一体的に取付けられ、このヨーク1
6の内壁には磁石(図示せず)が貼り付けられている。
そして、アクチュエータベース15aは、キャリッジ2
4の第1の開口部36上に取り付け固定されていて、上
記レンズホルダー15bが4本のワイヤ100を介して
上下、左右方向に可動できるようになっている。上記コ
イル部17は、ヨーク16に対して磁気的に鎖交する位
置となるように、キャリッジ24上に接着剤にて取付け
られている。アクチュエータベース15aの底面では、
コイル部17の一部と電気信号を供給するフレキシブル
基板19の一部とが半田付け固定されている。
【0029】ミラー60は、光学ガラスまたは光学樹脂
部材に金属膜を蒸着した方形板をしていて、第1の切り
起こし片38の側壁面38b間に、傾斜部38aに沿っ
て組み込まれている。すなわち、ミラー60及びレンズ
アクチュエータ15は、ミラー60に入射したレーザ光
が真上に反射して、レンズホルダー15bに保持された
対物レンズ14の中央に出射するようにそれぞれキャリ
ッジ24に取付けられている。
【0030】コリメータレンズ45は、ガラス又は樹脂
からなり、入射したレーザを平行光に変換する光学レン
ズ46と、円筒状をした金属製の鏡筒47とから構成さ
れていて、鏡筒47内に光学レンズ46を強固に嵌着し
ている。そして、コリメータレンズ45は、キャリッジ
24の第2の切り起こし片39の側壁面39b間に配置
され、溝部39cと鏡筒47の外周壁とを当接させ、接
着手段の1つとして、紫外線硬化タイプ等の接着剤13
を用いて取付け固定されている。
【0031】投受光部18は、略矩形状をした金属板の
基部23と、レーザ光を発生するレーザダイオード等の
発光素子、及びレーザ光を検知する受光素子等からなる
光集積素子25とから構成され、基部23の両端に腕部
23aを直角に折り曲げ形成している。そして、光集積
素子25は、基部23上に貼り付けられていて、上記フ
レキシブル基板19の一部と電気的に接続するように半
田付け固定されている。そして、腕部23aには丸孔2
3bが形成されていて、この丸孔23bとキャリッジ2
4の第3の切り起こし片41の丸孔43とが重なるよう
にして、接着剤13を用いて取付け固定されている。
【0032】平板レンズ49は、光学ガラスまたは光学
樹脂部材に金属膜を蒸着したものであり、受け部42の
切り溝42aに嵌入されて、投受光部18とコリメータ
レンズ45との間で、投受光部18及びコリメータレン
ズ45に対して斜めに配置されるようになっている。そ
して、平板レンズ49は、入射したレーザ光の光学収差
を補正している。
【0033】次に、各構成部品の組み立てについて説明
する。先ず、キャリッジ24に各構成部品を組み込むた
めの治具(図示せず)を準備する。ここで、治具は、直
方体をした基台と、基台から上方に突出形成された複数
の突起部と、これら突起部のうちの1つを略V字状に形
成した切り欠き部とを備えている。そして、コリメータ
レンズ45をプレス加工して所定の形状に折り曲げられ
たキャリッジ24に取付けるには、先ずキャリッジ24
を逆さまにした状態で、治具にキャリッジ24を載置し
て、動かないように正確に位置決め固定する。このと
き、キャリッジ24の各開口部36,37内には基台か
ら上方に突出した突起部が位置するようになっている。
なお、上記切り欠き部の傾斜面にはキャリッジ24を組
み込む前に、ミラー60を第1の切り起こし片38の傾
斜部38aに沿うように、予め載置している。
【0034】次に、図3及び図4に示すように、図示し
ない治具に取付けた状態で、キャリッジ24の第2の開
口部37内へ上方(底面部26a側)からコリメータレ
ンズ45を嵌入して、コリメータレンズ45を第2の切
り起こし片39の各側壁面39b間に挟持させる。各側
壁面39bの溝部39cは、第2の切り起こし片39と
コリメータレンズ45との接触部分より先端側へ延出し
ている。次に、各側壁面39bの溝部39cとコリメー
タレンズ45の鏡筒47の外周壁との接触部分及びその
廻りの隙間部分に、紫外線硬化型の接着剤13を注入充
填する。このとき、底面部26aに面した溝部39cの
垂直部39eから接着剤13が注入され、接着剤13の
粘性によって、この接着剤13が垂直部39eから水平
部39dに流れていき、水平部39dが接着剤溜まりと
なる。そのため、水平部39d内と、この水平部39d
とコリメータレンズ45の鏡筒47の外周壁との接触部
分及び隙間部分に接着剤13が十分に塗布される。この
接着剤13が十分に塗布された状態で、上記接触部分及
び隙間部分に紫外線を照射して、コリメータレンズ45
をキャリッジ24の第2の切り起こし片39に固着す
る。同様に、平板レンズ49においては、治具にキャリ
ッジ24を逆さまに取付けた状態で、平板レンズ49を
受け部42の切り溝42a間に上方から嵌入して、上述
したコリメータレンズ45を組み込みしたときと同じよ
うに接着剤13にて固着する。ミラー60においては、
治具の取付基準面である突起部の切り欠き部に載置した
ミラー60と第1の切り起こし片38との位置決めをな
し、上述したコリメータレンズ45を接着したのと同じ
方法で取付固定する。
【0035】次に、図5に示すように、キャリッジ24
を逆さまにした状態から元の状態に戻した後、レンズア
クチュエータ15は、対物レンズ14がミラー60から
の出射光の中心に位置するように、キャリッジ24の第
1の開口部36の真上に跨って配置され、位置決め調整
して接着剤13で取付固定される。投受光部18は、治
具を用いてキャリッジ24の第3の切り起こし片41と
その受け部42で囲まれた空間(切り欠き部40)内に
浮かせた状態で配置される。このとき、投受光部18の
光集積素子25と、受け部42の側壁とを僅かな隙間を
もたせて対向配置させている。投受光部18から出射さ
れるレーザ光がレンズホルダー15bの対物レンズ14
の中央に出射するように、取り付け位置を調整して、そ
の調整後に、第3の切り起こし片41の端面31aと投
受光部18の基部23の腕部23aとが重なるようにし
た状態で、各丸孔23b,43に紫外線硬化型の接着剤
13を注入充填させてキャリッジ24に投受光部18を
取付け固定する。
【0036】組み込みが完成した光ピックアップ10に
おいて、投受光部18の光集積素子25から出たレーザ
光は、受け部42に配された平板レンズ49を通り、さ
らにコリメータレンズ45にて平行光に変換され、ミラ
ー60を通って、直角に折り曲がり、対物レンズ14に
入射する。そして、この対物レンズ14から出射したレ
ーザ光は、図示しない光ディスク面にて集光して、光デ
ィスクに記録された情報を読み込む。さらに光ディスク
面からこの情報に応じて反射した戻り光は、同じ光路を
通って、投受光部18内の光集積素子25に入射する。
そして、この戻り光の光量に応じて、必要な電気信号に
変換して、光ディスクの情報を読み取ることができる。
また、光ディスク面の情報に追従して、光ピックアップ
50のキャリッジ24は、光ディスク装置に移動可能に
支持され、装置のシャフト棒に沿って制御された動きを
する。
【0037】このように構成され、組み立てられた光ピ
ックアップ10は、コリメートレンズ45の光軸方向の
移動に対して、溝部39cの垂直部39eの抜き側面が
壁となり、またコリメートレンズ45のキャリッジ24
への嵌入とは反対方向への移動に対して、水平部39d
の抜き側面が壁となって、接着剤13を介して固着強度
を増すことができる。また、溝部39cの垂直部39e
が底面部26aまで延びているので、治具にキャリッジ
24を取付けて、接着剤13を単に上から垂らすだけで
よく、簡単に必要な箇所に塗布することができ、塗布作
業が極めて簡単である。また、接着剤13に粘性の高い
ものを使用してもよく、必要に応じて接着剤13の種類
を幅広く変更することが可能となる。
【0038】次に、本発明の他の実施の形態について、
図9を用いて説明する。図9は、DVD(デジタル・バ
ーサタイル・ディスク 又は、デジタル・ビデオ・ディ
スク)用の光ピックアップのキャリッジに光学部材を取
付けた状態を示す斜視図である。
【0039】上述した実施の形態ではコリメータレンズ
45のキャリッジ24への取付固定について説明した
が、本実施の形態では他の光学部材すなわちミラー及び
プリズムの取付固定について説明する。
【0040】図9は簡素化のためキャリッジ124(図
1のキャリッジ24に相当する)とこのキャリッジ12
4に搭載される光学部材すなわちコリメータレンズ14
5、ミラー160(図1のミラー60に相当する)及び
プリズム200のみを示している。
【0041】まず、キャリッジ124はプレス加工によ
り形成される板金からなり、湾曲部124aと突出部1
24bとを一部有する略長方形をした底面部126a
と、底面部126aの長手方向の両縁に沿ってキャリッ
ジ124の一部を折り曲げてそれぞれ対向立設させた側
壁部126b、126cと、突出部124bの先端部よ
り底面部126aの長手方向に沿って立設した側壁部1
29と、側壁部126b及び129と連結するように底
面部126aの湾曲部124aに沿って立設した側壁部
170と、側壁部126bと126cとの間を橋絡させ
るように底面部126aから立設させた側壁部171か
ら主に構成されている。
【0042】また、側壁部126b、126cの一端
は、底面部126aから突き出ており、その先端には、
それぞれ、切欠溝128a、128bが形成されてい
る。
【0043】また、側壁部126cにおける切欠溝12
8bを形成した一端とは反対側の端部と、側壁部129
には、貫通した丸孔130、130がそれぞれ形成され
ていて、丸孔130、130の内径は図示しない1つの
シャフト棒によって挿通される大きさにそれぞれ形成さ
れている。
【0044】そして、底面部126aの略中央部には、
略方形状の第1の開口部136が形成されていて、この
第1の開口部136に面する縁部の一部には、側壁部1
26cに沿うように対向立設された二対の折曲片すなわ
ち切り起こし片138、138及び138′、138′
が形成されており、それらの対向面はそれぞれ側壁面1
38b、138b及び138′b、138′bとなって
いる。さらに、切り起こし片138、138には、この
側壁面138b、138bの外方隅部を斜めにカットし
てなる傾斜部138a、138aが設けられており、バ
リなどがないように精度良く加工形成されている。
【0045】さらに、切り起こし片138、138に
は、溝部138c、138cが側壁面138b、138
bを貫通してそれぞれ形成されていている。この溝部1
38cは切り起こし片138の幅方向でほぼ中央に位置
し、底面部126aと直交する方向に切欠形成されてお
り、その下端部は切り起こし片138の折り曲げ部分か
ら底面部126aの一部にかけて位置するように形成さ
れている。
【0046】そして、溝部138cには接着剤が注入充
填されて、切り起こし片138、138の側壁面138
b、138b間に後述するミラー160が配置され接着
剤により取付け固定されるようになっている。
【0047】また、切り起こし片138′、138′の
側壁面138′b、138′b間には後述するコリメー
タレンズ145が配置され接着剤により取付け固定され
るようになっている。
【0048】一方、底面部126aにおいて第1の開口
部136と側壁部171寄りに隣接した位置には、H字
形状をした第2の開口部137が形成されていて、この
第2の開口部137に面する縁部の一部には、側壁部1
26b、126cに沿うように対向立設された一対の折
曲片すなわち切り起こし片139が形成され、その対向
面は側壁面139b、139bとなっている。さらに、
切り起こし片139、139には、この側壁面139
b、139bの外方隅部を斜めにカットしてなる傾斜部
139a、139aが設けられており、バリなどがない
ように精度良く加工形成されている。
【0049】そして、切り起こし片139、139に
は、溝部139c、139cが側壁面139b、139
bを貫通してそれぞれ形成されていている。この溝部1
39cは切り起こし片139のほぼ中央に位置し底面部
126aと直交する方向に切欠形成されており、その下
端部は切り起こし片139の折り曲げ部分から底面部1
26aの一部にかけて位置するように形成されている。
【0050】そして、溝部139cには接着剤が注入充
填されて、切り起こし片139、139の側壁面139
b、139b間に後述するプリズム200が配置され接
着剤により取付け固定されるようになっている。
【0051】ミラー160は、前述した実施の形態で用
いたミラー60と同様に、光学ガラスまたは光学樹脂部
材の表面に金属膜などの光学薄膜を形成した方形板状を
していて、切り起こし片138、138の側壁面138
b、138b間に隙間を介して、そして、傾斜部138
a、138aに沿って配置され、接着手段の1つとし
て、紫外線硬化タイプ等の接着剤を用いて取付け固定さ
れるようになっている。なお、ミラー160の機能につ
いては、前述の実施の形態におけるミラー60と同様で
あるのでここでは説明を省略する。
【0052】コリメータレンズ145は、ガラス又は樹
脂からなり、前述した実施の形態で用いたコリメータレ
ンズ45と同様の機能を有する。 そして、コリメータ
レンズ145は、キャリッジ124の切り起こし片13
8′、138′の側壁面138′b、138′b間に隙
間を介して配置され、接着手段の1つとして、紫外線硬
化タイプ等の接着剤を用いて取付け固定されるようにな
っている。なお、このコリメータレンズ145は円筒状
の鏡筒内に光学レンズを嵌着させたものでもよい。
【0053】プリズム200は、三角柱状の光学ガラス
又は樹脂を2個貼り合わせて直方体状に構成した光学部
材である。貼り合わせ面には波長選択機能を有する光学
薄膜(ダイクロイック膜)が積層コーティングされてい
る。このダイクロイック膜は、CD(コンパクト・ディ
スク)用のレーザ光を反射し、DVD(デジタル・バー
サタイル・ディスク 又は デジタル・ビデオ・ディス
ク)用のレーザ光を透過するように形成されている。
【0054】そして、図9に示すキャリッジには、CD
及びDVD用の波長を有する光源をそれぞれ設けた2つ
の光集積素子(いずれも図示せず)が搭載されるように
なっている。光集積素子の機能については前述の実施の
形態で用いた光集積素子25と同様であるのでここでは
説明を省略する。このように、CD及びDVD用の2つ
の光集積素子を搭載したことで、本実施の形態の光ピッ
クアップはDVDの記録又は再生のみならず、CDの記
録又は再生が可能となっている。
【0055】DVD用の光集積素子はプリズム200の
キャリッジ124の側壁部171側に、また、CD用の
光集積素子はプリズム200の図中上面上に配置される
ようになっている。こうして、CD用の光集積素子から
のレーザ光はプリズム200に形成したダイクロイック
膜で反射し、反射したレーザ光はコリメータレンズ14
5に入射する。一方、DVD用の光集積素子からのレー
ザ光はダイクロイック膜を透過し、透過したレーザ光は
コリメータレンズ145に入射する。
【0056】このように、プリズム200はCD/DV
D用の光集積素子から出射した双方の波長の異なるレー
ザ光をコリメータレンズ145方向の同一光路に導く働
きをするものである。なお、上記のダイクロイック膜の
代わりに、CD/DVD用のレーザ光をそれぞれほぼ5
0パーセント反射し、ほぼ50パーセント透過する機能
を有する半透明膜としてもよい。また、光集積素子はC
D/DVD用のレーザ光に限らず、他の波長を有する光
源を有するものでもよい。
【0057】そして、プリズム200は、キャリッジ1
24の切り起こし片139、139の側壁面139b、
139b間に隙間を介して配置され、接着手段の1つと
して、紫外線硬化タイプ等の接着剤を用いて取付け固定
されるようになっている。
【0058】次に、ミラー160とプリズム200の組
み立てについて説明する。
【0059】先ず、キャリッジ124に各光学部材を組
み込むための治具(図示せず)を準備する。ここで、治
具は、直方体をした基台と、基台から上方に突出形成さ
れた複数の突起部を備えている。これらの突起部のうち
1つは略V字状に形成した切り欠き部を備え、他の1つ
は平坦部を備えている。
【0060】そして、ミラー160とプリズム200を
キャリッジ124に取付けるには、先ずキャリッジ12
4を図9の状態から上下を逆さまにした状態にして、治
具にキャリッジ124を載置し、動かないように正確に
位置決め固定する。このとき、キャリッジ124の各開
口部136、137内には、切欠部を備えた突起部と、
平坦部を備えた突起部がそれぞれ位置するようになって
いる
【0061】なお、キャリッジ124を組み込む前に、
上記切り欠き部の傾斜面にはミラー160が切り起こし
片138、138の傾斜部138a、138aに沿うよ
うに、予め位置決めされた状態で載置されており、ま
た、上記平坦部にはプリズム200が予め位置決めされ
た状態で載置されている。
【0062】そして、キャリッジ124を図示しない治
具に取付けた状態では、キャリッジ124の開口部13
6、137内へそれぞれミラー160とプリズム200
が配置され、切り起こし片138、138及び139、
139の各側壁面138b、138b及び139b、1
39b間に所定の位置になるように位置決めされる。
【0063】次に、ミラー160においては、側壁面1
38b、138bに形成した溝部138c、138c
と、ミラー160の両縁部と側壁面138b、138b
との隙間部分とに、紫外線硬化型の接着剤が注入充填さ
れる(接着剤及びこの接着剤の充填状態は図示せず)。
このとき、底面部126aに面した溝部138cから接
着剤が注入され、接着剤の粘性によって、この接着剤が
溝部138c、138c全体に流れていき接着剤溜まり
となる。そのため、溝部138c、138cと、この溝
部138c、138cとミラー160の両縁部との隙間
部分に接着剤が十分に塗布される。この接着剤が十分に
塗布された状態で、上記溝部138c、138c及び前
記隙間部分に紫外線を照射して、ミラー160をキャリ
ッジ124の切り起こし片138、138に固着する。
【0064】このように、ミラー160と側壁面138
b、138bとの隙間部分だけでなく、溝部138c、
138cに接着剤を充填することによって、ミラー16
0と切り起こし片138、138とを連結して、かつ、
補強する接着剤溜まりを設けたので、ミラー160の切
り起こし片138、138への接着強度を向上させるこ
とができる。また、溝部138c、138cは、キャリ
ッジ124の切り起こし片138、138から底面部1
26aにかけて形成されていることにより、溝部138
c、138cの底面部126aに配された部分から接着
手段を簡単に注入装着することができるので、塗布作業
を簡単に行うことができるとともに、より確実に接着手
段を塗布して、切り起こし片138、138にミラー1
60を固着させることができる。
【0065】同様に、プリズム200においては、側壁
面139b、139bに形成した溝部138c、139
cと、プリズム200の両側壁と前記側壁面139b、
139bとの隙間部分とに、紫外線硬化型の接着剤が注
入充填される(接着剤及びこの接着剤の充填状態は図示
せず)。このとき、底面部126aに面した溝部139
cから接着剤が注入され、接着剤の粘性によって、この
接着剤が溝部139c、139c全体に流れていき接着
剤溜まりとなる。そのため、溝部139c、139c
と、この溝部139c、139cとプリズム200の両
側壁との隙間部分に接着剤が十分に塗布される。この接
着剤が十分に塗布された状態で、上記溝部139c、1
39c及び前記隙間部分に紫外線を照射して、プリズム
200をキャリッジ124の切り起こし片139、13
9に固着する。
【0066】このように、プリズム200と側壁面13
9b、139bとの隙間部分だけでなく、溝部139
c、139cに接着剤を充填することによって、プリズ
ム200と切り起こし片139、139とを連結して、
かつ、補強する接着剤溜まりを設けたので、プリズム2
00の切り起こし片139、139への接着強度を向上
させることができる。また、溝部139c、139c
は、キャリッジ124の切り起こし片139、139か
ら底面部126aにかけて形成されていることにより、
溝部139c、139cの底面部126aに配された部
分から接着手段を簡単に注入装着することができるの
で、塗布作業を簡単に行うことができるとともに、より
確実に接着手段を塗布して、切り起こし片139、13
9にプリズム200を固着させることができる。
【0067】以上説明したように、本実施の形態のよう
に、ミラー160及びプリズム200をキャリッジ12
4に取付固定する場合でも本発明が適用できる。
【0068】なお、本実施の形態では、コリメータレン
ズ145を取付固定するための切り起こし片138′、
138′には溝部がない構成としている。
【0069】また、上述したMD用あるいはDVD用光
ピックアップに限らず他の方式で用いられる光ピックア
ップであっても、本発明は適用できるものである。
【0070】また、以上説明したコリメータレンズ4
5、ミラー160やプリズム200の光学部材に限ら
ず、レーザ光を出射するレーザダイオード等の発光素
子、レーザ光を受光するフォトダイオード等の受光素
子、レーザ光の出射及び受光を行う光集積素子、波長
板、光学補正素子、対物レンズを有する二軸アクチュエ
ータ等の光学部材をキャリッジに取付固定する場合につ
いても本発明が適用できるものである。
【0071】
【発明の効果】以上のように構成された光ピックアップ
は、キャリッジと、このキャリッジの一部を折り曲げた
一対の折曲片と、該折曲片に接着手段を入り込ませるこ
とができる溝部を形成して、該溝部に光学部材を配置
し、光学部材を接着手段を介して該折曲片の間に取り付
け固定したことにより、溝部の形状が光学部材の移動を
規制するとともに、溝部内に注入充填された接着手段が
十分に溜まって、折曲片に光学部材を強固に固着するこ
とができる。
【0072】また、折曲片は、互いに逆の方向に切り起
こして対向配置され、溝部は水平部とこの水平部の略中
央から垂直に延びた垂直部とから形成されたことによ
り、溝部の水平部が光学部材の上下の動きを、また水平
部が前後の動きを規制するとともに、溝部内への接着手
段の塗布量を十分に溜まるようにすることができるの
で、折曲片に光学部材を強固に固着することができる。
【0073】また、溝部は、キャリッジの折曲片から底
面部にかけて形成されていることにより、溝部の底面部
に配された部分から接着手段を簡単に注入装着すること
ができるので、塗布作業を簡単に行うことができるとと
もに、より確実に接着手段を塗布して、折曲片に光学部
材を固着させることができる。
【0074】また、キャリッジは、板金から形成された
ことにより、加工がし易く溝部の形状を自由に設計でき
るので、接着手段の塗布量を増やすような所定の形状を
溝部に切り欠いて加工して、溝部の形状が光学部材の移
動を規制するとともに、折曲片に光学部材を強固に固着
することができる。
【0075】また、溝部は、折曲片と光学部材との接触
部分より先端部側へ延出形成されていることにより、底
面部側から接着剤を注入した場合に接着剤を折曲片と光
学部材との接触部分より上側(接着剤注入側とは反対
側)へ流し入れることができ、より強固に光学部材を固
定することができるとともに、上側への衝撃、振動等の
外部作用に対してより一層強くなる。
【0076】また、前記光学部材は、レンズ又はプリズ
ム又はミラーであるので、光学ガラスあるいは光学樹脂
部材からなるレンズ、ミラー、プリズムにも本発明が好
適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側壁部の1つをはずした状態での本発明の光ピ
ックアップの斜視図である。
【図2】図2における光ピックアップの一部拡大斜視図
である。
【図3】本発明の光ピックアップの裏返したキャリッジ
に各部品を組み込む状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の光ピックアップのキャリッジにコリメ
ータレンズを取付けた状態を示す、図2における3−3
線から見た一部拡大断面図である。
【図5】本発明の光ピックアップのキャリッジに各部品
を取付けた状態を示す斜視図である。
【図6】側壁部の1つをはずした状態での従来の光ピッ
クアップの斜視図である。
【図7】従来の光ピックアップのキャリッジに各部品を
取付けた状態を説明するための斜視図である。
【図8】従来の光ピックアップのキャリッジにコリメー
タレンズを取付けた状態を示す、図6における3−3線
から見た一部拡大断面図である。
【図9】本発明の光ピックアップの他の実施の形態に係
り、光ピックアップのキャリッジに各光学部材を取付け
た状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
13 接着手段(接着剤) 24、124 キャリッジ 26a、126a 底面部 39 折曲片(第2の切り起こし片) 138、139 折曲片(切り起こし片) 39c、138c、139c 溝部 39d 水平部 39e 垂直部 45 コリメータレンズ 160 ミラー 200 プリズム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジと、このキャリッジの一部を
    折り曲げた一対の折曲片と、該折曲片に接着手段を入り
    込ませることができる溝部を形成して、該溝部に光学部
    材を配置し、前記光学部材を前記接着手段を介して該折
    曲片の間に取り付け固定してなることを特徴とする光ピ
    ックアップ。
  2. 【請求項2】 前記折曲片は、互いに逆の方向に切り起
    こして対向配置され、前記溝部は水平部と該水平部の略
    中央から垂直に延びた垂直部とから形成されたことを特
    徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記溝部は、前記キャリッジの折曲片か
    ら底面部にかけて形成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記キャリッジは、板金から形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 前記溝部は、前記折曲片と前記光学部材
    との接触部分より先端部側へ延出形成されていることを
    特徴とする請求項3記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 前記光学部材は、レンズ又はミラー又は
    プリズムであることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れかに記載の光ピックアップ。
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