JP2003187479A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JP2003187479A JP2001387688A JP2001387688A JP2003187479A JP 2003187479 A JP2003187479 A JP 2003187479A JP 2001387688 A JP2001387688 A JP 2001387688A JP 2001387688 A JP2001387688 A JP 2001387688A JP 2003187479 A JP2003187479 A JP 2003187479A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズや形状の異なるタイプの半導体レーザ
素子のいずれをも用いることのできる光ヘッド装置を提
供すること。 【解決手段】 光ヘッド装置において、フレームのレー
ザ素子搭載部7には、第1タイプの半導体レーザ素子の
円筒状ケースを装着可能な円筒部71が形成されている
とともに、この円筒部71の周壁710には、第2タイ
プの半導体レーザ素子の放熱板61の両側への張り出し
部分を装着可能な一対の溝部72、73が形成されてい
る。溝部72、73には、入り口側(挿入方向手前側)
で放熱板61の幅寸法および厚さ寸法よりも大きく開口
する導入部77が形成されている一方、その奥には、放
熱板61を側壁720、723に向けて押し付ける位置
決め部78、79が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD、CD−R、
DVDなどの光記録媒体の記録、再生に用いられる光ヘ
ッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD、CD−R、DVD等の光記録媒体
の記録、再生に用いられる光ヘッド装置では、光源とし
ての半導体レーザ素子からの出射光を導光系を介して対
物レンズに導き、この対物レンズによって収束させた光
をディスク状の光記録媒体に収束させる。この際、対物
レンズのトラッキング方向およびフォーカシング方向へ
の駆動は、レンズ駆動装置によって行われる。また、光
記録媒体からの戻り光については、やはり導光系を介し
て受光素子に導くようになっている。
【0003】ここで、半導体レーザ素子、対物レンズ、
導光系、およびレンズ駆動装置などは、光記録媒体の半
径方向に走査されるフレーム上に搭載されている。従っ
て、フレームには、半導体レーザ素子の形状に合ったレ
ーザ素子搭載部が形成されている。例えば、従来の光ヘ
ッド装置では、一般に、図3(A)、(B)に示すよう
に、円筒状ケース53を備える半導体レーザ素子50
(第1タイプの半導体レーザ素子)が用いられているの
で、フレームには、半導体レーザ素子50の円筒状ケー
ス53を挿着可能な円筒部からなるレーザ素子搭載部が
形成されている。
【0004】一方、半導体レーザ素子としては、図4に
示すように、放熱板61が両側に張り出した第2タイプ
のものがあり、このタイプの半導体レーザ素子60(第
2タイプの半導体レーザ素子)は、円筒状ケースを備え
ていない。ここで、第2タイプの半導体レーザ素子60
は、安価であり、かつ、放熱性に優れているため、第2
タイプの半導体レーザ素子60を用い、かつ、樹脂製の
フレームを用いれば、光ヘッド装置の低コスト化を図る
ことができるとともに、樹脂製のフレームは放熱効率が
低いという問題を解消できる。
【0005】但し、前記の2つの半導体レーザ素子は、
形状およびサイズが異なるので、従来のフレームに形成
されている円筒状のレーザ素子搭載部に対して第2タイ
プの半導体レーザ素子60を搭載するのは、困難であ
る。このため、第2タイプの半導体レーザ素子60を用
いる場合には、レーザ素子搭載部として、放熱板61の
両側への張り出し部分が挿着される一対の溝部をフレー
ムに形成することになる。この際、放熱板61の下面6
7は、放熱板61の厚さ方向におけるレーザチップ63
の発光位置を示す第1の証面になっており、放熱板61
の両側端面64、65のうち、一方の側端面64は、放
熱板61の幅方向におけるレーザチップ63の発光位置
を示す第2の証面になっている。従って、溝部として
は、放熱板61の下面67(第1の証面)および一方の
側端面64(第2の証面)を溝部内で正確に位置決めで
きるよう、放熱板61のサイズに合ったストレート孔が
形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第2タ
イプの半導体レーザ素子60を搭載するためのレーザ素
子搭載部として、放熱板61のサイズに合ったストレー
ト孔を形成すると、溝部に放熱板61を差し込むとき、
放熱板61が溝部の内部で側壁に引っ掛かって斜めに装
着されてしまい、第2タイプの半導体レーザ素子60の
光軸がずれたり、傾いてしまうという問題点がある。
【0007】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
放熱板が両側に張り出したタイプの半導体レーザ素子を
用いるのに適した光ヘッド装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、少なくとも、半導体レーザ素子と、該
半導体レーザ素子から出射された光を光記録媒体に収束
させる対物レンズと、該対物レンズおよび前記半導体レ
ーザ素子が搭載されたフレームとを有する光ヘッド装置
において、前記半導体レーザは、両側に張り出した放熱
板を備えるとともに、前記フレームに対して前記半導体
レーザ素子を搭載するためのレーザ素子搭載部には、前
記放熱板の両側への張り出し部分が挿着された一対の溝
部が形成され、前記一対の溝部のうちの少なくとも一方
の溝部では、当該溝部内で対向する2つの側壁が挿入方
向手前側で前記放熱板の寸法よりも大きく開口する導入
部を構成しているとともに、前記2つの側壁のうちの一
方の側壁は、挿入方向奥側で前記放熱板を他方の側壁に
押し付ける位置決め部を備えていることを特徴とする。
【0009】本発明では、レーザ素子搭載部に形成され
ている一対の溝部に放熱板の両側への張り出し部分を挿
着するだけで、レーザ半導体素子を実装することができ
る。また、本発明では、溝部の挿入方向手前側が大きく
開口する導入部になっているので、放熱板を溝部に容易
に挿入することができるとともに、奥まで差し込むと、
放熱板が位置決め部で他方の側壁に押圧されて姿勢が自
然に定まる。従って、溝部に放熱板を差し込むとき、放
熱板が溝部の内部で側壁に引っ掛かって斜めに装着され
てしまうことを回避することができる。さらに、放熱板
を溝部の奥まで挿入した状態で、放熱板は位置決め部で
押圧され、証面になっている端面が他方の側壁に密着す
る。従って、半導体レーザ素子を溝部の内部において所
定の位置に正確に固定することができる。
【0010】本発明において、前記位置決め部は、前記
他方の側壁に向かって張り出して前記放熱板に当接する
押圧用突起と、該押圧用突起に対して前記導入部側で隣
接するテーパ面とを備えていることが好ましい。
【0011】本発明において、前記2つの側壁は、前記
放熱板においてレーザチップが搭載された上面、および
該上面の反対側に位置する下面に各々当接し、前記放熱
板の下面は、前記他方の側壁に当接して前記レーザ素子
搭載部での前記放熱板の厚さ方向におけるレーザチップ
の発光位置を規定している。
【0012】本発明において、前記2つの側壁は、前記
放熱板の両側端面に各々当接し、前記側端面のうちの一
方の側端面は、前記他方の側壁に当接して前記レーザ素
子搭載部での前記放熱板の幅方向におけるレーザチップ
の発光位置を規定している。
【0013】本発明において、前記レーザ素子搭載部に
は、円筒状ケースを備える第1タイプの半導体レーザ素
子の前記円筒状ケースを挿着可能な円筒部が形成されて
いるとともに、当該円筒部の内周壁に前記一対の溝部が
形成されていることが好ましい。このように構成する
と、レーザ素子搭載部に、第1タイプの半導体レーザ素
子の円筒状ケースを挿着可能な円筒部が形成されている
ので、この種のタイプの半導体レーザ素子を実装でき
る。また、円筒部の内周壁に前記一対の溝部が形成され
ているため、放熱板が両側に張り出した第2タイプの半
導体レーザ素子の放熱板の張り出し部分を溝部に挿入す
るだけで、第2タイプの半導体レーザ素子をフレームに
実装できる。すなわち、第2タイプの半導体レーザ素子
において放熱板を含めた幅寸法は、第1タイプの半導体
レーザ素子の円筒状ケースの外径寸法より大きいので、
それを利用して、円筒部の内周壁に対して第2タイプの
半導体レーザ素子の放熱板を差し込む溝部を一対、形成
し、これらの溝部によって第2タイプの半導体レーザ素
子を固定する。従って、第1タイプの半導体レーザ素子
と、第2タイプの半導体レーザ素子とは、形状およびサ
イズが著しく異なっているが、本発明では、これらいず
れのタイプの半導体レーザ素子であっても同一のフレー
ムに搭載できる。それ故、例えば、光ヘッド装置の低コ
スト化を図る場合や、樹脂製のフレームを用いたため半
導体レーザ素子に高い放熱性が求められる場合には、第
2タイプの半導体レーザ素子をフレームに実装する一
方、信頼性などが強く求められる場合には、第1タイプ
の半導体レーザ素子をフレームに実装することができ
る。
【0014】本発明において、前記円筒部の内側には、
前記円筒状ケースの外周面に形成された段部が突き当た
る第1のストッパが形成されているとともに、前記溝部
の奥には前記放熱板の前端面が突き当たる第2のストッ
パが形成されていることが好ましい。このように構成す
ると、第1タイプの半導体レーザ素子、および第2タイ
プの半導体レーザ素子のいずれを用いた場合でも、双方
の空気換算光源位置を一致させることができる。
【0015】本発明において、前記レーザ素子搭載部
は、前記フレーム自身に形成されている場合がある。こ
の場合、半導体レーザ素子はフレームに直接、搭載され
る。
【0016】本発明において、前記レーザ素子搭載部
は、前記溝部が形成されたリング状の素子ホルダと、前
記フレームに形成され、当該フレームに前記素子ホルダ
を装着するためのホルダ装着穴とによって構成されてい
る場合がある。この場合、前記半導体レーザ素子は、リ
ング状の素子ホルダを介して前記フレームに搭載される
ことになる。このように構成すると、半導体レーザ素子
をフレームに搭載する際、あるいは光軸調整などを行う
際、形状やサイズの異なる第1タイプの半導体レーザ素
子、および第2タイプの半導体レーザ素子のいずれを取
り扱う場合でも、同一形状の素子ホルダを保持すればよ
いので、半導体レーザ素子毎に保持方法などを切り換え
る必要がないという利点がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明を適
用した光ヘッド装置を説明する。
【0018】[実施の形態1]図1は、CD、CD−
R、およびDVDの記録再生を行う光ヘッド装置の構成
を示す平面図である。
【0019】(全体構成)図1に示すように、光ヘッド
装置1は、樹脂製のフレーム3を有しており、このフレ
ーム3は、機器に対して相互に平行となるように取り付
けた2本のガイドシャフト2A、2Bが連結部301、
302、303に通されていることにより、ガイドシャ
フト2A、2Bに沿って移動可能である。このフレーム
3上には、以下に説明する光学系が構成されている。
【0020】すなわち、光ヘッド装置1の光学系は、第
1のレーザ光L1を出射するDVD用の半導体レーザ素
子4と、第2のレーザ光L2を出射するCD用の半導体
レーザ素子5とを備え、各半導体レーザ素子4、5から
出射された第1および第2のレーザ光L1、L2を共通
光路6に導き、この共通光路6を利用してCD、CD−
R、およびDVDの全ての記録、再生を行うことができ
るようになっている。
【0021】共通光路6は、フレーム3上に搭載された
受光素子11、センサレンズ10、導光系20、コリメ
ートレンズ(図示せず)、および立ち上げミラー9と、
立ち上げミラー9の上方に配列された対物レンズ8とに
よって規定されている。
【0022】DVD用半導体レーザ素子4はDVDの再
生用であり、波長650nmあるいは635nmの第1
のレーザ光L1を出射する。一方、CD用半導体レーザ
素子5は、CDおよびCD−Rの記録、再生用であり、
波長780〜800nmの第2のレーザ光L2を出射す
る。半導体レーザ素子4、5は、共通光路6の導光系2
0の同一の側において、相互の光軸L10、L20が平
行となるように配列されている。
【0023】DVD用半導体レーザ素子4から出射され
た第1のレーザ光L1は直接、導光系20に入射する。
一方、CD用半導体レーザ素子5から出射された第2の
レーザ光L2は、回折格子12を介して導光系20に入
射する。回折格子12は、所定の回折特性が付与されて
おり、CD用半導体レーザ素子5から出射された第2の
レーザ光L2を3ビームに分割する。
【0024】導光系20は、部分反射面を備えたハーフ
ミラー21と、部分反射面を備えたプリズム22とから
構成されている。ハーフミラー21は、その部分反射面
が半導体レーザ素子4から出射された第1のレーザ光L
1の光軸L10に対して45度傾斜した状態となるよう
に配置されている。プリズム22は、その部分反射面が
半導体レーザ素子5から出射された第2のレーザ光L2
の光軸L20に対して45度傾斜した状態となるように
配置されている。
【0025】このように構成した光ヘッド装置1におい
て、対物レンズ8をフォーカシング方向およびトラッキ
ング方向に駆動する対物レンズ駆動装置70は、対物レ
ンズ8を保持したレンズホルダ71を有している。
【0026】レンズホルダ71は、胴部72と、この胴
部72の内側に形成された円筒状の軸受け部73とを備
えている。胴部72の外周面には一対のトラッキング駆
動用コイル81と、一対のフォーカシング駆動用コイル
82とが構成されている。また、フレーム3に保持され
ているホルダ支持部材35の底壁からは支軸91が直立
し、この支軸91はレンズホルダ71の軸受け部73の
内側に差し込まれている。
【0027】ホルダ支持部材35には外壁356および
内壁357が形成され、外壁356にはトラッキング用
駆動コイル81と対峙してトラッキング磁気回路を構成
する一対のトラッキング用駆動マグネット83が取り付
けられている。従って、レンズホルダ71を支軸91の
回りに回転させ、トラッキングエラー補正を行うことが
できる。
【0028】また、外壁356にはフォーカシング用駆
動コイル82に対峙してフォーカシング磁気回路を構成
する一対のフォーカシング用駆動マグネット84が取り
付けられている。従って、レンズホルダ71を支軸91
の軸線方向に移動させ、フォーカシングエラー補正を行
うことができる。
【0029】(半導体レーザ素子の実装構造)図2は、
図1に示す光ヘッド装置において各種光学部品が搭載さ
れるフレームの説明図である。図3(A)、(B)は、
円筒状ケースを備える第1タイプの半導体レーザ素子の
斜視図、およびその一部を切り欠いて示す説明図であ
る。図4は、放熱板が両側に張り出した第2タイプの半
導体レーザ素子の斜視図である。図5は、図3に示すフ
レームに形成したレーザ素子搭載部を開口側からみた説
明図である。図6(A)、(B)、(C)は、図5に示
すレーザ素子搭載部のS−S′断面図、T−T′断面
図、およびU−U′断面図である。図7(A)、(B)
はそれぞれ、図6に示すレーザ素子搭載部のT−T′断
面、およびU−U′断面を特徴部分が明確になるように
模式的に表した説明図である。
【0030】光ヘッド装置1において、DVD用半導体
レーザ素子4は、図2に示すフレーム3の側面で開口す
るレーザ素子搭載部7に搭載される。なお、フレーム3
には、CD用半導体レーザ素子5を搭載するレーザ素子
搭載部も形成されているが、基本的には、CD用半導体
レーザ素子5と、DVD用半導体レーザ素子4とは同一
形状であるため、以下の説明では、DVD用半導体レー
ザ素子4の実装構造のみを説明し、CD用半導体レーザ
素子5の実装構造については説明を省略する。
【0031】DVD用半導体レーザ素子4として用いる
ことのできる半導体レーザ素子としては、図3(A)、
(B)、および図4に示す2つのタイプがある。
【0032】まず、図3(A)、(B)に示す第1タイ
プの半導体レーザ素子50では、円盤状のベース51の
上にレーザチップ52が実装されているとともに、この
レーザチップ52は、金属製の円筒状ケース53で覆わ
れている。従って、レーザチップ52は外気と接触しな
い構成になっている。円筒状ケース53の外周側には、
ベース51の外周部分と円筒状ケース53の縁部分とに
よって段部54が形成され、この段部54は、レーザ光
の出射方向におけるレーザチップ52の発光位置を示す
証面(第3の証面)になっている。なお、円筒状ケース
53においてレーザチップ52と対峙する位置は、透光
性材料で封止された窓55になっている。
【0033】これに対して、図4に示す第2タイプの半
導体レーザ素子60は、金属製の放熱板61の上面68
にサブマウント62、およびレーザチップ63がこの順
に実装された構成になっており、第1タイプの半導体レ
ーザ素子50と違って、円筒状ケースが用いられていな
い。従って、レーザチップ63は、外気と接触する状態
にある。また、放熱板61の上面68には、サブマウン
ト62を囲むように枠体69が搭載されている。第2タ
イプの半導体レーザ素子60において、放熱板61は、
両側に張り出しており、第2タイプの半導体レーザ素子
60の幅寸法(放熱板61を含めた幅寸法)は、第1タ
イプの半導体レーザ素子50の外径と比較して大きい。
ここで、放熱板61の下面67は、放熱板61の厚さ方
向におけるレーザチップ63の発光位置を示す第1の証
面になっている。また、放熱板61の両側端面64、6
5のうち、一方の側端面64は、放熱板61の幅方向に
おけるレーザチップ63の発光位置を示す第2の証面に
なっている。さらに、放熱板61の前端面66は、レー
ザ光の出射方向におけるレーザチップ63の発光位置を
示す第3の証面になっている。
【0034】このように、第1タイプの半導体レーザ素
子50と、第2タイプの半導体レーザ素子60とは、形
状およびサイズが著しく異なっているが、本形態では、
図5に示すように、これらいずれのタイプの半導体レー
ザ素子50、60であってもフレーム3上に実装できる
ように、フレーム3のレーザ素子搭載部7には、第1タ
イプの半導体レーザ素子50の円筒状ケース53を矢印
Zの方向から挿入可能な円筒部71が形成されていると
ともに、第2タイプの半導体レーザ素子60の放熱板6
1の両側への張り出し部分を矢印Zの方から挿入可能な
一対の溝部72、73が円筒部71の内周壁710に形
成されている。
【0035】ここで、第2タイプの半導体レーザ素子6
0では、放熱板61の上面68にサブマウント62を介
してレーザチップ63が実装されているので、溝部7
2、73は、概ね、放熱板61およびサブマウント62
の厚さに相当する分だけ、円筒部71の直径上から一方
にずれた位置に形成されているが、中心位置上にあって
も問題ない。
【0036】このように構成したレーザ素子搭載部7で
は、図5および図6(A)に示すように、円筒部71の
内周壁710に第1タイプの半導体レーザ素子50の段
部54(第3の証面)が突き当たる第1のストッパ74
が環状に形成されているとともに、図5および図6
(B)、(C)に示すように、溝部72、73の奥に
は、第2タイプの半導体レーザ素子60の放熱板61の
前端面66が突き当たる第2のストッパ75、76が形
成されている。
【0037】また、図5、図6(B)および図7(A)
に示すように、溝部72、73には、入り口側(挿入方
向手前側)で放熱板61の幅寸法よりも大きく開口する
導入部77が形成されている一方、その奥には、放熱板
61を第1の側壁720に向けて押し付ける第1の位置
決め部78が構成されている。すなわち、溝部72、7
3の内部において、第2タイプの半導体レーザ素子60
の放熱板61の張り出し部分を溝部72、73に挿入し
たときに、放熱板61の両側端面64、65のうち、第
2の証面になっている一方の側端面64が当接する第1
の側壁720は、入り口から奥まで平坦面になっている
が、放熱板61の他方の側端面65が当接する溝部73
の第2の側壁730では、入り口側が第1の側壁720
に対して放熱板61の幅寸法よりやや広い間隔を隔てて
対向する平坦面になっている。また、第2の側壁730
では、溝部72、73の奥の方に、放熱板61の側端面
65に当接して、図7(A)に矢印Xで示すように、放
熱板61を第1の側壁720に向けて押し付ける第1の
押圧用突起731と、この第1の押圧用突起731に対
して導入部側(入り口側)で隣接するテーパ面738と
によって第1の位置決め部78が構成されている。
【0038】また、図5、図6(C)および図7(B)
に示すように、溝部72、73には、入り口側(挿入方
向手前側)で放熱板61の厚さ寸法よりも大きく開口す
る導入部77が形成されている一方、その奥には、放熱
板61を第3の側壁723、733に向けて押し付ける
第2の位置決め部79が構成されている。すなわち、溝
部72、73の内部において、第2タイプの半導体レー
ザ素子60の放熱板61の張り出し部分を溝部72、7
3に挿入したときに、放熱板61において第1の証面に
なっている下面67が当接する第3の側壁723、73
3は、入り口から奥まで平坦面になっているが、放熱板
61の上面68が当接する第4の側壁724、734
は、入り口側が第3の側壁723、733に対して放熱
板61の厚さ寸法よりやや広い間隔を隔てて対向する平
坦面になっている。また、第4の側壁724、734で
は、奥の方に、放熱板61の上面12に当接して、図7
(B)に矢印Yで示すように、放熱板61を第3の側壁
723、733に向けて押し付ける第2の押圧用突起7
25、735と、第2の押圧用突起725、735に対
して入り口側で隣接するテーパ面729、739とによ
って第2の位置決め部79が形成されている。
【0039】このように構成した光ヘッド装置1では、
フレーム3のレーザ素子搭載部7に、第1タイプの半導
体レーザ素子50の円筒状ケース53を装着可能な円筒
部71が形成されているので、円筒部71に第1タイプ
の半導体レーザ素子50を圧入、あるいは挿入した後、
接着剤を塗布すれば、第1タイプの半導体レーザ素子5
0をフレーム3に直接、実装できる。
【0040】また、円筒部71の周壁710には、第2
タイプの半導体レーザ素子60の放熱板61の両側への
張り出し部分を装着可能な一対の溝部72、73が形成
されているため、第2タイプの半導体レーザ素子60の
放熱板61の張り出し部分を溝部72、73に圧入、あ
るいは挿入した後、接着剤を塗布すれば、第2タイプの
半導体レーザ素子60をフレーム3に直接、実装でき
る。
【0041】すなわち、第2タイプの半導体レーザ素子
60において放熱板61を含めた幅寸法は、第1タイプ
の半導体レーザ素子50の円筒状ケース53の外径寸法
より大きいので、それを利用して、円筒部71の内周壁
に対して、第2タイプの半導体レーザ素子60の放熱板
61を差し込む溝部62、63を形成し、この溝部6
2、63に第2タイプの半導体レーザ素子60を挿着し
てフレーム3に固定する。従って、第1タイプの半導体
レーザ素子50と、第2タイプの半導体レーザ素子60
は、形状およびサイズが著しく異なっているが、本形態
では、これらいずれのタイプの半導体レーザ素子50、
60であってもフレーム3上に直接、実装できる。それ
故、光ヘッド装置1の低コスト化を図る場合や、樹脂製
のフレーム3を用いたため高い放熱性が必要な場合に
は、第2タイプの半導体レーザ素子60をフレーム3に
実装し、信頼性などが強く求められる場合には、第1タ
イプの半導体レーザ素子50をフレーム3に実装するこ
とができる。
【0042】また、本形態では、円筒部71の内側で第
1タイプの半導体レーザ素子50の段部54(第3の証
面)が突き当たる第1のストッパ74が環状に形成され
ているとともに、溝部72、73の奥で第2タイプの半
導体レーザ素子60の放熱板61の前端面66(第3の
証面)が突き当たる第2のストッパ75、76が形成さ
れているため、いずれのタイプの半導体レーザ素子5
0、60を実装した場合でも、双方の空気換算光源位置
を一致させることができる。
【0043】さらにまた、溝部72、73は、間口が広
い導入部77を備える一方、奥の方には、第1の押圧用
突起731、および第2の押圧用突起725、735
(位置決め部78、79)によって幅が狭まっているの
で、第2タイプの半導体レーザ素子60の放熱板61の
張り出し部分を溝部72、73に挿入する際、放熱板6
1の張り出し部分を溝部72、73に容易に挿入するこ
とができるとともに、奥まで差し込むと、第1の押圧用
突起731、および第2の押圧用突起725、735で
押されて姿勢が自然に定まる。
【0044】また、第2タイプの半導体レーザ素子60
の放熱板61の張り出し部分を溝部72、73の奥まで
挿入した状態で、放熱板61は、第1の押圧用突起73
1、および第2の押圧用突起725、735(位置決め
部78、79)で押され、第2の証面になっている放熱
板61の一方の側端面64は第1の側壁720に密着
し、かつ、第1の証面になっている放熱板61の下面6
7は、第3の側壁723、733に密着する。従って、
第2タイプの半導体レーザ素子60の放熱板61の張り
出し部分を溝部72、73に挿入する際、放熱板が傾い
た姿勢で装着されることがなく、かつ、第1の証面およ
び第2の証面によって、第2タイプの半導体レーザ素子
60は、溝部72、73の内部において所定の位置に正
確に固定される。
【0045】[実施の形態2]図8(A)、(B)は、
本形態の光ヘッド装置において半導体レーザ素子をフレ
ームのレーザ素子搭載部に実装するための素子ホルダを
斜め前方からみた斜視図、および斜め後方からみた斜視
図である。図9(A)、(B)、(C)は、円筒状ケー
スを備える第1タイプの半導体レーザ素子を素子ホルダ
に装着した状態を斜め前方からみた斜視図、この状態を
素子ホルダの一部を切り欠いて示す斜視図、および平面
図である。図10(A)、(B)、(C)は、放熱板が
両側に張り出した第2タイプの半導体レーザ素子を素子
ホルダに装着した状態を斜め前方からみた斜視図、この
状態を素子ホルダの一部を切り欠いて示す平面図、およ
び側面図である。
【0046】実施の形態1では、DVD用半導体レーザ
素子4を、フレーム3の側面で開口するレーザ素子搭載
部に直接、実装した例であったが、以下に説明するよう
に、DVD用半導体レーザ素子4をリング状の素子ホル
ダに装着し、この素子ホルダをフレームに搭載してもよ
い。なお、本形態でも、フレーム3にはCD用半導体レ
ーザ素子5も搭載されるが、基本的には、CD用半導体
レーザ素子5と、DVD用半導体レーザ素子4とは同一
形状であるため、以下の説明では、DVD用半導体レー
ザ素子5の実装構造のみを説明し、CD用半導体レーザ
素子5の実装構造については説明を省略する。また、素
子ホルダに形成した各要素のうち、実施の形態1と共通
する機能を有する部分には同一の符号を付して説明す
る。
【0047】実施の形態1において図3(A)、(B)
および図4を参照して説明したように、第1タイプの半
導体レーザ素子50と、第2タイプの半導体レーザ素子
60とは、形状およびサイズが著しく異なっているが、
本形態では、これらいずれのタイプの半導体レーザ素子
50、60であっても、図2に示すフレーム3のレーザ
素子搭載部7に実装できるように、図8(A)、(B)
に示すリング状の素子ホルダ40を用いる。
【0048】図8(A)、(B)において、素子ホルダ
40は、フレーム3のレーザ素子搭載部7に挿入可能な
外径寸法を有している。素子ホルダ40には、第1タイ
プの半導体レーザ素子50の円筒状ケース53を、図9
(A)に示すように、矢印Zの方向から挿入可能な円筒
部71が形成されているとともに、第2タイプの半導体
レーザ素子60の放熱板61の両側への張り出し部分
を、図10(A)に示すように、矢印Zの方向から挿入
可能な一対の溝部72、73が円筒部71の内周壁71
0に形成されている。
【0049】ここで、第2タイプの半導体レーザ素子6
0では、放熱板61の上面68にサブマウント62を介
してレーザチップ63が実装されているので、溝部7
2、73は、概ね、放熱板61およびサブマウント62
の厚さに相当する分だけ、円筒部71の直径上から一方
にずれた位置に形成されている。
【0050】このように構成した素子ホルダ40では、
図8(A)、および図9(B)、(C)に示すように、
円筒部71の内周壁710には第1タイプの半導体レー
ザ素子50の段部54(第3の証面)が突き当たる第1
のストッパ74が環状に形成されている。
【0051】また、フレーム3においてレーザ素子搭載
部7の奥には、図9(B)および図10(C)に示すよ
うに、素子ホルダ40の前端面41が当接する位置決め
用の環状壁面701が形成されているとともに、図10
(B)に示すように、第2タイプの半導体レーザ素子6
0の放熱板61の前端面66が当接する位置決め用の壁
面702(第2のストッパ)が形成されている。
【0052】従って、第2タイプの半導体レーザ素子6
0を素子ホルダ40に装着した後、それを素子レーザ素
子搭載部7に挿入すると、放熱板61の前端面66が壁
面702に当接して、第2タイプの半導体レーザ素子6
0がレーザ光の出射方向で位置決めされる。また、第1
タイプの半導体レーザ素子50を素子ホルダ40に装着
した際、第1タイプの半導体レーザ素子50は、第1の
ストッパ74によって素子ホルダ40に位置決めされて
いるので、レーザ素子搭載部7に素子ホルダ40を挿入
すると、ホルダ40の前端面41が位置決め用の環状壁
面701に当接する結果、第1タイプの半導体レーザ素
子50は、レーザ光の出射方向で位置決めされる。それ
故、半導体レーザ素子50、60のいずれをフレーム3
に実装した場合でも、双方の空気換算光源位置を一致さ
せることができる。
【0053】また、図10(B)に示すように、素子ホ
ルダ40の溝部72、73には、入り口側(挿入方向手
前側)で放熱板61の幅寸法よりも大きく開口する導入
部77が形成されている一方、その奥には、放熱板61
を第1の側壁720に向けて押し付ける第1の位置決め
部78が構成されている。すなわち、溝部72、73の
内部において、第2タイプの半導体レーザ素子60の放
熱板61の張り出し部分を溝部72、73に挿入したと
きに、放熱板61の両側端面64、65のうち、第2の
証面になっている一方の側端面64が当接する第1の側
壁720は、入り口から奥まで平坦面になっているが、
放熱板61の他方の側端面65が当接する溝部73の第
2の側壁730では、入り口側が第1の側壁720に対
して放熱板61の幅寸法よりやや広い間隔を隔てて対向
する平坦面になっている。また、第2の側壁730で
は、溝部72、73の奥の方に、放熱板61の側端面6
5に当接して、図7(A)に矢印Xで示すように、放熱
板61を第1の側壁720に向けて押し付ける第1の押
圧用突起731と、この第1の押圧用突起731に対し
て導入部側(入り口側)で隣接するテーパ面738とに
よって第1の位置決め部78が構成されている。
【0054】また、図10(C)に示すように、素子ホ
ルダ40の溝部72、73には、入り口側(挿入方向手
前側)で放熱板61の厚さ寸法よりも大きく開口する導
入部77が形成されている一方、その奥には、放熱板6
1を第3の側壁723、733に向けて押し付ける第2
の位置決め部79が構成されている。すなわち、溝部7
2、73の内部において、第2タイプの半導体レーザ素
子60の放熱板61の張り出し部分を溝部72、73に
挿入したときに、放熱板61において第1の証面になっ
ている下面67が当接する第3の側壁723、733
は、入り口から奥まで平坦面になっているが、放熱板6
1の上面68が当接する第4の側壁724、734は、
入り口側が第3の側壁723、733に対して放熱板6
1の厚さ寸法よりやや広い間隔を隔てて対向する平坦面
になっている。また、第4の側壁724、734では、
奥の方に、放熱板61の上面12に当接して、図7
(B)に矢印Yで示すように、放熱板61を第3の側壁
723、733に向けて押し付ける第2の押圧用突起7
25、735と、第2の押圧用突起725、735に対
して入り口側で隣接するテーパ面729、739とによ
って第2の位置決め部79が形成されている。
【0055】このように構成した光ヘッド装置1では、
素子ホルダ40には、第1タイプの半導体レーザ素子5
0の円筒状ケース53を装着可能な円筒部71が形成さ
れているので、第1タイプの半導体レーザ素子50を素
子ホルダ40に圧入、あるいは挿入した後、接着剤を塗
布すれば、第1タイプの半導体レーザ素子50を素子ホ
ルダ40に装着できる。また、円筒部71の周壁710
には、第2タイプの半導体レーザ素子60の放熱板61
の両側への張り出し部分を装着可能な一対の溝部72、
73が形成されているため、第2タイプの半導体レーザ
素子60の放熱板61の張り出し部分を溝部72、73
に圧入、あるいは挿入した後、接着剤を塗布すれば、第
2タイプの半導体レーザ素子60を素子ホルダ40に装
着できる。従って、第1タイプの半導体レーザ素子50
と、第2タイプの半導体レーザ素子60とは、形状およ
びサイズが著しく異なっているが、これらいずれのタイ
プの半導体レーザ素子50、60であっても、それらを
素子ホルダ40に装着すれば、外径寸法が同一、かつ、
形状も略同一の状態になるので、そのまま、フレーム3
のレーザ素子搭載部7に挿入、固定することができる。
【0056】しかも、半導体レーザ素子をフレーム3に
搭載する際、あるいは光軸調整などを行う際など、形状
やサイズの異なる第1タイプの半導体レーザ素子50、
および第2タイプの半導体レーザ素子60のいずれを取
り扱う場合でも、同一形状の素子ホルダ40を保持すれ
ばよいので、半導体レーザ素子毎に保持方法などを切り
換える必要がないという利点がある。
【0057】また、本形態では、素子ホルダ40には、
円筒部71の内側で第1タイプの半導体レーザ素子50
の段部54(第3の証面)が突き当たる第1のストッパ
74が環状に形成されているとともに、レーザ素子搭載
部7には、素子ホルダ40を位置決めする環状壁面70
1と、溝部72、73の奥で第2タイプの半導体レーザ
素子60の放熱板61の前端面66(第3の証面)が突
き当たる壁面702とが形成されているため、いずれの
タイプの半導体レーザ素子50、60を実装した場合で
も、双方の空気換算光源位置を一致させることができ
る。
【0058】さらにまた、素子ホルダ40において、溝
部72、73は、間口が広い導入部77を有する一方、
奥の方には、第1の押圧用突起731、および第2の押
圧用突起725、735(位置決め部78、79)によ
って幅が狭まっているので、第2タイプの半導体レーザ
素子60の放熱板61の張り出し部分を溝部72、73
に挿入する際、放熱板61の張り出し部分を溝部72、
73に容易に挿入することができるとともに、奥まで差
し込むと、第1の押圧用突起731、および第2の押圧
用突起725、735で押されて姿勢が自然に定まる。
【0059】また、第2タイプの半導体レーザ素子60
の放熱板61の張り出し部分を溝部72、73の奥まで
挿入した状態で、放熱板61は、第1の押圧用突起73
1、および第2の押圧用突起725、735(位置決め
部78、79)で押され、第2の証面になっている放熱
板61の一方の側端面64は第1の側壁720に密着
し、かつ、第1の証面になっている放熱板61の下面6
7は、第3の側壁723、733に密着する。従って、
第2タイプの半導体レーザ素子60の放熱板61の張り
出し部分を溝部72、73に挿入する際、放熱板が傾い
た姿勢で装着されることがなく、かつ、第1の証面およ
び第2の証面によって、第2タイプの半導体レーザ素子
60は、溝部72、73の内部において所定の位置に正
確に固定される。
【0060】[その他の実施の形態]図11は、本発明
を適用した光ヘッド装置において第2タイプの半導体レ
ーザ素子の放熱板が挿着される溝部の変形例を示す説明
図である。
【0061】素子ホルダ40の溝部72、73におい
て、入り口側(挿入方向手前側)で放熱板61の厚さ寸
法よりも大きく開口する導入部77を形成する一方、そ
の奥に放熱板61を第3の側壁723、733に向けて
押し付ける第2の位置決め部79を形成するにあたって
は、図11に示すように、第2タイプの半導体レーザ素
子60の放熱板61の張り出し部分を溝部72、73に
挿入したときに、放熱板61において第1の証面になっ
ている下面67が当接する第3の側壁723、733の
奥に凹部728、738を形成する一方、第4の側壁7
24、734の奥の方に、放熱板61の上面12に当接
して放熱板61を第3の側壁723、733の入り口側
に押し付ける第2の押圧用突起725、735と、第2
の押圧用突起725、735に対して入り口側で隣接す
るテーパ面729、739とによって第2の位置決め部
79を形成してもよい。
【0062】このような構成は、放熱板61の側端面6
4、65に当接する第1の側壁720および第2の側壁
730に適用してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ヘッド
装置では、レーザ素子搭載部に形成されている一対の溝
部に放熱板の両側への張り出し部分を挿着するだけで、
レーザ半導体素子を実装することができる。また、本発
明では、溝部の挿入方向手前側が大きく開口する導入部
になっているので、放熱板を溝部に容易に挿入すること
ができるとともに、奥まで差し込むと、放熱板が位置決
め部で他方の側壁に押圧されて姿勢が自然に定まる。従
って、溝部に放熱板を差し込むとき、放熱板が溝部の内
部で側壁に引っ掛かって斜めに装着されてしまうことを
回避することができる。さらに、放熱板を溝部の奥まで
挿入した状態で、放熱板は位置決め部で押圧され、証面
になっている端面が他方の側壁に密着する。従って、半
導体レーザ素子を溝部の内部において所定の位置に正確
に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される光ヘッド装置の要部の平面
図である。
【図2】図1に示す光ヘッド装置において各種光学部品
が搭載されるフレームの説明図である。
【図3】(A)、(B)は、円筒状ケースを備える第1
タイプの半導体レーザ素子の斜視図、およびその一部を
切り欠いて示す説明図である。
【図4】放熱板が両側に張り出した第2タイプの半導体
レーザ素子の斜視図である。
【図5】図3に示すフレームに形成したレーザ素子搭載
部を開口側からみた説明図である。
【図6】(A)、(B)、(C)は、図5に示すレーザ
素子搭載部のS−S′断面図、T−T′断面図、および
U−U′断面図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ、図6に示すレーザ
素子搭載部のT−T′断面、およびU−U′断面を特徴
部分が明確になるように模式的に表した説明図である。
【図8】(A)、(B)は、本発明の実施の形態2の光
ヘッド装置において半導体レーザ素子をフレームのレー
ザ素子搭載部に実装するための素子ホルダを斜め前方か
らみた斜視図、および斜め後方からみた斜視図である。
【図9】(A)、(B)、(C)は、円筒状ケースを備
える第1タイプの半導体レーザ素子を素子ホルダに装着
した状態を斜め前方からみた斜視図、この状態を素子ホ
ルダの一部を切り欠いて示す斜視図、および平面図であ
る。
【図10】(A)、(B)、(C)は、放熱板が両側に
張り出した第2タイプの半導体レーザ素子を素子ホルダ
に装着した状態を斜め前方からみた斜視図、この状態を
素子ホルダの一部を切り欠いて示す平面図、および側面
図である。
【図11】本発明を適用した光ヘッド装置において第2
タイプの半導体レーザ素子の放熱板が挿着される溝部の
変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド装置 3 フレーム 4 DVD用の半導体レーザ素子 5 CD用の半導体レーザ素子 7 レーザ素子搭載部 8 対物レンズ 40 素子ホルダ 50 第1タイプの半導体レーザ素子 53 円筒状ケース 54 段部(第3の証面) 60 第2タイプの半導体レーザ素子 61 放熱板 64 放熱板の側端面(第2の証面) 67 放熱板の下面(第1の証面) 71 円筒部 72、73 溝部 74 第1のストッパ 75、76 第2のストッパ 77 導入部 78、79 位置決め部 701 位置決め用の環状壁面 702 位置決め用の壁面 725、735 第2の押圧用突起 731 第1の押圧用突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D117 AA02 CC07 HH01 HH12 KK23 5D119 AA05 AA38 AA41 BA01 BB01 BB02 FA05 FA28 FA32 FA35 LB04 MA09 5D789 AA05 AA38 AA41 BA01 BB01 BB02 FA05 FA28 FA32 FA35 LB04 MA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、半導体レーザ素子と、該半
    導体レーザ素子から出射された光を光記録媒体に収束さ
    せる対物レンズと、該対物レンズおよび前記半導体レー
    ザ素子が搭載されたフレームとを有する光ヘッド装置に
    おいて、 前記半導体レーザは、両側に張り出した放熱板を備える
    とともに、 前記フレームに対して前記半導体レーザ素子を搭載する
    ためのレーザ素子搭載部には、前記放熱板の両側への張
    り出し部分が挿着された一対の溝部が形成され、 前記一対の溝部のうちの少なくとも一方の溝部では、当
    該溝部内で対向する2つの側壁が挿入方向手前側で前記
    放熱板の寸法よりも大きく開口する導入部を構成してい
    るとともに、前記2つの側壁のうちの一方の側壁は、挿
    入方向奥側で前記放熱板を他方の側壁に押し付ける位置
    決め部を備えていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記位置決め部は、
    前記他方の側壁に向かって張り出して前記放熱板に当接
    する押圧用突起と、該押圧用突起に対して前記導入部側
    で隣接するテーパ面とを備えていることを特徴とする光
    ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記2つの
    側壁は、前記放熱板においてレーザチップが搭載された
    上面、および該上面の反対側に位置する下面に各々当接
    し、 前記放熱板の下面は、前記他方の側壁に当接して前記レ
    ーザ素子搭載部での前記放熱板の厚さ方向におけるレー
    ザチップの発光位置を規定していることを特徴とする光
    ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記2つの
    側壁は、前記放熱板の両側端面に各々当接し、 前記側端面のうちの一方の側端面は、前記他方の側壁に
    当接して前記レーザ素子搭載部での前記放熱板の幅方向
    におけるレーザチップの発光位置を規定していることを
    特徴とする光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記レーザ素子搭載部には、円筒状ケースを備える半導
    体レーザ素子の前記円筒状ケースを挿着可能な円筒部が
    形成されているとともに、当該円筒部の内周壁に前記一
    対の溝部が形成されていることを特徴とする光ヘッド装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記円筒部の内側に
    は、前記円筒状ケースの外周面に形成された段部が突き
    当たる第1のストッパが形成されているとともに、前記
    溝部の奥には前記放熱板の前端面が突き当たる第2のス
    トッパが形成されていることを特徴とする光ヘッド装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記レーザ素子搭載部は、前記フレーム自身に形成され
    ていることを特徴とする光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記レーザ素子搭載部は、前記溝部が形成されたリング
    状の素子ホルダと、前記フレームに形成され、当該フレ
    ームに前記素子ホルダを装着するためのホルダ装着穴と
    によって構成されていることを特徴とする光ヘッド装
    置。
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