JP2001339182A - 半導体の取り付け構造 - Google Patents

半導体の取り付け構造

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JP2001339182A
JP2001339182A JP2000159573A JP2000159573A JP2001339182A JP 2001339182 A JP2001339182 A JP 2001339182A JP 2000159573 A JP2000159573 A JP 2000159573A JP 2000159573 A JP2000159573 A JP 2000159573A JP 2001339182 A JP2001339182 A JP 2001339182A
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Tatsumaro Yamashita
龍麿 山下
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブル基板における配線パターンの引
き回しが容易にできる半導体の取り付け構造を提供す
る。 【解決手段】 受光部材104はパッケージ104b
と、その表面部104b″の両側に突設したそれぞれ複
数の外部接続端子104cとを備え、表面部104b″
には受光窓104b′が形成され、フレキシブル基板1
09には所定の間隔を隔てて2本のスリット110a、
110bが形成され、パッケージ104bの両側の外部
接続端子104cがスリット110a、110bにそれ
ぞれ挿通された状態でパッケージ104bが両スリット
110a、110b間に配設され、各外部接続端子10
4cがランド部111a−1〜6、111b−1〜6に
それぞれハンダ付けされることで受光部材104がフレ
キシブル基板109に取り付けられるとともに、受光窓
104b′がフレキシブル基板109の前記ランド部と
は反対側の面側に露出するようにした

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブル基板
への半導体の取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図22、図23を用いて、従来における
半導体の一例である受光部材24のフレキシブル基板2
9への取り付け構造について説明する。
【0003】図22は従来における受光部材24の取り
付け構造を説明するための説明図、図23は従来の受光
部材24の平面図である。
【0004】受光部材24は、図23に示すように、方
形状のパッケージ24bと、パッケージ24bの両側か
らそれぞれ突設した外部接続端子24cとから構成され
ている。パッケージ24bは、光透過性の窓部すなわち
受光窓24b′を有するとともにフォトダイオード等か
らなる受光パターンPが形成された回路基板24aを内
蔵している。そして、外部接続端子24cを介して、回
路基板24a用の電源電圧を供給したり、受光パターン
Pで受光した光が光電変換された信号を外部に出力した
りできるようになっている。そして、受光パターンP
は、そのパターン中心Sがパッケージ24bの中心Qと
一致するように配設されている。
【0005】図22に示すフレキシブル基板29は、図
中上下方向が長手である帯状部29aと、この帯状部2
9aの上端部に設けた取付部29bと、帯状部29aの
下端部に設けられたコネクタ差込部29cとから構成さ
れている。
【0006】そして、取付部29bの中央部には方形状
の開口部29b′が形成されている。また、開口部29
b′の両側における取付部29bには、それぞれ長手方
向に沿って所定の間隔で配列したそれぞれ6個の方形状
のランド部29b″が形成されている。
【0007】また、各ランド部29b″からは、開口部
29b′の左右両縁部とランド部29b″との間に挟ま
れたスペースを通して、配線パターンが下方の帯状部2
9aに引き出されるとともに、コネクタ差込部29cの
所定の端子29c′に接続されている(接続状態は図示
せず。)。
【0008】次に、受光部材24のフレキシブル基板2
9への取り付け構造を説明すると、受光部材24は、図
22に示すように、そのパッケージ24bの受光窓24
b′の形成面側が、取付部29bの中央部に形成した開
口部29b′に挿通するようにフレキシブル基板29に
取り付けられ、各外部接続端子24cが各ランド部29
b″にそれぞれハンダ付けされて固着される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
受光部材24の取り付け構造においては、フレキシブル
基板29の取付部29bに開口部29b′が形成されて
いたので、取付部29bにおいて、受光部材24のラン
ド部29b″から配線される配線パターンを引き回すた
めの配線スペースの面積が大きく狭められ、特に小型化
が要求される場合には、配線パターンの幅をごく細く形
成しなければならなかったり、配線パターン間の間隔を
非常に接近させたりしなければならず、配線パターンの
断線やショートが発生する場合があり、配線パターンの
引き回しが困難となっていた。
【0010】本発明の目的は、上記従来の課題を解決す
るものであり、フレキシブル基板における配線パターン
の引き回しが容易にできる半導体の取り付け構造を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、半導体をフレキシブル基板に
取り付けるための取り付け構造であって、前記半導体は
発光素子または受光素子を包含したパッケージと、該パ
ッケージの両側に形成した外部接続端子とを備え、前記
パッケージの表面部には前記発光素子から照射される光
または前記受光素子へ入射される光を透過させるための
窓部を形成し、前記フレキシブル基板には所定の間隔で
2本のスリットを形成し、前記半導体が前記フレキシブ
ル基板の一方の面における前記各スリット間に配設さ
れ、該各スリットを介して前記両側の外部接続端子が前
記フレキシブル基板の一方の面から他方の面側へそれぞ
れ臨出した状態で前記外部接続端子が該他方の面に接続
されることで、前記半導体が該フレキシブル基板に取り
付けられるとともに、前記窓部が前記フレキシブル基板
の一方の面側に露出するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0012】さらに、第2の解決手段として、前記外部
接続端子は前記パッケージの両側から各側方へそれぞれ
複数個突設され、前記フレキシブル基板の他方の面に
は、前記各外部接続端子をそれぞれハンダ付けして接続
するためのランド部が形成され、該ランド部は前記各外
部接続端子毎に、該外部接続端子の長さ方向にずらして
配設したことを特徴とするものである。
【0013】さらに、第3の解決手段として、前記フレ
キシブル基板の一方の面側に補強板が配設され、該補強
板には開口部が形成され、該開口部に前記パッケージの
前記窓部が臨出する状態で、前記フレキシブル基板が前
記補強板に固着されたことを特徴とするものである。
【0014】さらに、第4の解決手段として、複合光学
部材を収容したハウジングに、前記半導体及び前記フレ
キシブル基板を備えた前記補強板と、発光部材とを取付
固定して複合光学ユニットを一体で構成し、前記発光部
材は発光素子を包含したパッケージと、該パッケージに
設けた複数の外部接続端子とを備え、前記ハウジングに
は前記複合光学部材の光軸方向に進む光の入出射口を形
成し、前記発光部材から前記光軸に沿って出射した光を
前記複合光学部材に透過させ、該複合光学部材から出射
した光を前記入出射口を通して外部へ照射し、該光の戻
り光が前記複合光学部材に入射し該複合光学部材を透過
する過程で、該戻り光を前記半導体の方向に偏向し、前
記窓部を透過させて前記受光素子で受光するようにした
ことを特徴とするものである。
【0015】さらに、第5の解決手段として、前記発光
部材の前記外部接続端子を前記フレキシブル基板に形成
した所定の配線パターンに接続したことを特徴とするも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である受光部
材(半導体)の取り付け構造について、図1〜図19の
図面を用いて以下に説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態に係る光ピック
アップ装置100の分解斜視図、図2は光ピックアップ
装置100の一部断面平面図、図3は光ピックアップ装
置100の一部断面側面図、図4は波長レーザダイオー
ド102の一部断面斜視図、図5は受光部材104の平
面図、図6は図5における受光パターンPの拡大図、図
7は複合光学部材105の正面図、図8は図7の左側面
図、図9は図7の右側面図、図10は図7の方向10か
ら見た図、図11はハウジング106の平面図、図12
は図11の12−12断面図、図13は図12の左側面
図、図14は図12の右側面図、図15は図12の方向
15から見た図、図16はフレキシブル基板109の展
開図、図17は図16の矢印17から見た一部側面図、
図18は図2における18−18一部断面図、図19は
複合光学ユニット101の機能を説明するための説明図
である。
【0018】図1〜図3に示すように、光ピックアップ
装置100はピックアップボディ500と、このピック
アップボディ500内に配設された、複合光学ユニット
101と、平板状の反射ミラー300と、コリメートレ
ンズ400と、対物レンズ200を備えた二軸アクチュ
エータ122(図1参照)と、押圧部材すなわち板バネ
150とから主として構成されている。
【0019】そして、図3に示すように、光ピックアッ
プ装置100は光ディスクすなわちCD61あるいはD
VD62に対面して配置されている。
【0020】次に、各部材について説明する。
【0021】ピックアップボディ500は板金からな
り、図1に示すように、湾曲部124aと突出部124
bとを一部有する略長方形をした底板部126aと、底
板部126aの長手方向の両縁に沿ってピックアップボ
ディ500の一部を折り曲げてそれぞれ対向立設させた
側壁部126b、126cと、突出部124bの先端部
より底板部126aの長手方向に沿って折り曲げて立設
した側壁部129と、側壁部126b及び129と連結
するように湾曲部124aに沿って立設した側壁部17
0とから主に構成されている。
【0022】また、側壁部126cの一端は、底板部1
26aから突き出ており、その先端には、切欠溝128
bが形成されている。
【0023】また、側壁部126cにおける切欠溝12
8bを形成した端部とは反対側の端部と、側壁部129
には、貫通した丸孔130、130がそれぞれ形成され
ていて、丸孔130、130の内径は光ディスク装置
(図示せず)に取り付けられた1つのシャフト棒(図示
せず)によって挿通される大きさにそれぞれ形成されて
いる。
【0024】さらに、切欠溝128bには前記シャフト
棒と平行に配設された他方のシャフト棒(図示せず)に
スライド可能に嵌合するようになっており、これらシャ
フト棒の長手方向にピックアップボディ500が移動可
能となっている。このとき、ピックアップボディ500
に搭載された対物レンズ200は光ディスク61(6
2)の半径方向に移動させられるようになっている。
【0025】また、底板部126aの略中央部には、略
方形状の第1の開口部136が形成されていて、この第
1の開口部136の底板部126aの長手方向と平行な
両縁部には、対向立設された一対の切り起こし片13
8、138が形成されており、切り起こし片138、1
38の対向面間には後述する反射ミラー300が取り付
けられる。
【0026】一方、底板部126aにおいて第1の開口
部136と長手方向の切欠溝128b側に隣接した位置
(ピックアップボディ500の後端部側)には、略方形
状の第2の開口部137が形成されている。そして、こ
の第2の開口部137の短手方向と平行な縁部と、底板
部126aの後端部側の縁部には、長手方向に対向立設
された取付片すなわち一対の切り起こし片139(第1
の支持受部)、140(第2の支持受部)がそれぞれ形
成され、それらの上縁部には、それぞれV字状の切欠溝
139a、140aが切り欠き形成されている。
【0027】また、側壁部126bには、長手方向に沿
った帯状の部分を底板部126a側に突き出して形成し
た取付部126b′が、切り起こし片139、140間
の底板部126aに沿って設けられており、さらに、取
付部126b′の突出側とは反対の側壁面と、側壁部1
26bの底板部126a側の側壁面との間には隙間12
6b″が形成されている。
【0028】また、底板部126aにおいて、切り起こ
し片139、140間の中央部には方形状の貫通孔12
6a′が形成されるとともに、貫通孔126a′を挟ん
で取付部126b′とは反対側に長手方向に長寸法のU
字溝126a″が貫通形成されている。
【0029】次に、反射ミラー300は、方形板状の光
学ガラスまたは光学樹脂部材の表面に金属膜等の光学膜
を蒸着などの方法を用いて形成した光学素子である。こ
の反射ミラー300は、複合光学ユニット101より出
射されたレーザ光を対物レンズ200の光軸方向に略9
0度角度を変えて反射するものである。反射ミラー30
0は底板部126a面に対して略45度の角度をなして
切り起こし片138、138間に所定の位置となるよう
に配置され接着剤等により底板部126aに取付固定さ
れる。
【0030】次に、二軸アクチュエータ122は、図1
に示すように、主に、二軸ベース(図示せず)と、この
二軸ベースに固定した取付部122cと、対物レンズ2
00を有するレンズホルダー122eと、このレンズホ
ルダー122eに一体化したヨーク122fとから構成
されている。そして、取付部122cには4本のサスペ
ンションワイヤー122dの一方の端部が固定され、他
方の端部はレンズホルダー122eに固定されることに
よって、レンズホルダー122eは取付部122cに対
して可撓性をもって保持されるようになっている。
【0031】この二軸アクチュエータ122は、前記二
軸ベースがピックアップボディ500の底板部126a
に固着されることによって、ピックアップボディ500
に取付固定されている。また、CD61(DVD62)
面と直交する方向であるフォーカシング(F)方向及び
CD61(DVD62)の半径方向であるトラッキング
(T)方向に対物レンズ200が可動自在になってい
る。なお、対物レンズ200はCD61及びDVD62
の双方に対応できるように構成されたものである。
【0032】図1、図18に示す板バネ150は、帯状
の板バネ材をL字状に折り曲げて形成されたものであ
り、長寸法の押圧部150aと、短寸法の支持部150
bからなっている。また、支持部150bには図18に
示すように、支持部150bの中央部を切り起こして形
成した爪部150b′が設けられている。
【0033】次に、複合光学ユニット101は、受発光
一体型光学素子であり、レーザ光を光ディスクに照射
し、光ディスクからの反射光(戻り光)を受光すること
により光ディスクに記録された情報を再生したり、ある
いは光ディスクに対して情報を記録するために用いられ
る。
【0034】複合光学ユニット101は、図2に示すよ
うに、主として、発光部材すなわち2波長レーザダイオ
ード102と、回路基板104aを内蔵した受光部材1
04(半導体)と、光学部材すなわち複合光学部材10
5と、ベース板107と、フレキシブル基板109(図
1参照)と、これらの部材が取り付けられるハウジング
106とからなっている。
【0035】次に、複合光学ユニット101を構成する
各部材について説明する。
【0036】2波長レーザダイオード102は、図4に
示すように、円板状の基板部102aと、基板部102
aの一方の平面部102a′から突設した直方体状の基
台102bと、基台102bの側壁面に位置決めされ固
着されたレーザチップ103と、基台102bを包含す
るように平面部102a′に取付固定され筒状の胴部1
02cと開口部102d′を形成した天板102dとか
らなるキャップ部102eと、開口部102d′をキャ
ップ部102eの内側から塞ぐように固着された透明な
円板状のガラス板102fとから構成されている。こう
して、基板部102aとキャップ部102eとガラス板
102fとから構成される1つのパッケージの中に密閉
された空間にレーザチップ103が配置されるようにな
っている。
【0037】そして、レーザチップ103にはDVD用
の短波長(波長650nm帯)のレーザ光103a′を
出射する発光素子すなわち光源103aと、CD用の長
波長(波長780nm帯)のレーザ光103b′を出射
する発光素子すなわち光源103bが間隔Dとなるよう
に近接させて形成されている。なお、本実施の形態で
は、Dは120μmに設定している。また、DVD用の
650nm帯は、具体的には、635nmあるいは65
0nmがDVD規格として採用されている。
【0038】また、光源103a、103bからそれぞ
れ出射されるレーザ光103a′、103b′は基板部
102aの一方の平面部102a′と直交する方向に相
互に平行となるように開口部102d′を通して出射さ
れるようになっている。なお、レーザ光103a′、1
03b′の出射位置はレーザチップ103の先端面10
3′(平面部102a′と平行となるように配置されて
いる)の同一平面上となるように構成されている。ま
た、基板部102aの一方の平面部102a′とは反対
側の他方の平面部からは複数の外部接続端子102g
(図1参照)が突設してあり、この外部接続端子102
gを介してレーザチップ103への駆動電流の供給等を
行っている。
【0039】また、2波長レーザダイオード102を製
作する工程では、2つの光源103a、103bを備え
たレーザチップ103は所定の基板面上に半導体プロセ
ス類似のプロセスにより加工されるので、各光源103
a、103b間の間隔Dは容易に所定の値に高精度で均
一に形成することができる。また、そのためディスクリ
ート部品として大量生産も可能となるので2波長レーザ
ダイオード102のコストも安価なものにすることがで
きる。
【0040】受光部材104は、図2、図5に示すよう
に、方形状のパッケージ104bと、このパッケージ1
04bから両側に突設した外部接続端子104cとから
主に構成されている。パッケージ104bの表面部10
4b″には光透過性の窓部すなわち受光窓104b′が
形成されており、また、受光素子すなわち受光パターン
Pが形成された回路基板104aを内蔵している。そし
て、外部接続端子104cを介して、回路基板104a
用の電源電圧を供給したり、受光パターンPで受光した
光が光電変換された信号を外部に出力したりできるよう
になっている。
【0041】また、図6に示すように、回路基板104
aに形成された受光パターンPは、中央に配置され4つ
の方形状のフォトダイオードA、B、C、Dを上下左右
対称に並べた4分割フォトダイオード104dと、この
4分割フォトダイオード105dを挟んで上下方向に対
称となるように配置された4分割フォトダイオード10
4e、104fとから構成されている。4分割フォトダ
イオード104eは小さい方形状のフォトダイオードE
1とE4、及び大きい方形状のフォトダイオードE2と
E3を左右対称に配置されたパターンであり、同様に4
分割フォトダイオード104fも小さい方形状のフォト
ダイオードF2とF3、及び大きい方形状のフォトダイ
オードF1とF4を左右対称に配置されたパターンであ
る。
【0042】そして、図5に示すように、受光パターン
Pは、そのパターン中心S(4分割フォトダイオード1
04dの中心)がパッケージ104bの中心Qよりも下
方向に距離Hだけ偏倚して位置するように配設されてい
る。
【0043】図7〜図10に示す複合光学部材105
は、高透過性を有する樹脂の一体成形により形成され、
平行に配置された入射面105aと出射面(戻り光入射
面)105bを光軸N方向の両端面に有した円錐台状の
基体部105cと、入射面105aから突出するように
形成した傾斜面部105d′を有する台形状の突出部1
05dとから主に構成されている。
【0044】基体部105cは出射面105bの方向
(前方)になるにしたがって縮径となるように形成され
ている。また、基体部105cの前端部には、第1規制
部すなわち円柱面105j′を有する円柱状部105j
が形成されている。前記出射面105bはこの円柱状部
105jの前端面となっている。
【0045】また、基体部105cの円柱状部105j
とは反対側の後端部105kの外周面には、周方向にほ
ぼ均等に配置された4つの突部105k′(第2規制
部)が形成されている。なお、第2規制部すなわち各突
部105k′の先端面は柱面になっている。また、図3
において、基体部105cの中央部の下面には円柱状の
位置規制突部105mが下方に突出するように一体形成
されている。
【0046】また、出射面105bの中央部には第1の
回折手段すなわち方形状の第1の回折格子105fが形
成されている。また、傾斜面部105d′の表面には図
示しない光学膜がコーティングされることによって、傾
斜面部105d′の内壁面には戻り光反射面105d″
が形成されている。また、戻り光反射面105d″には
第2の回折手段すなわち反射型の第2の回折格子105
gが、入射面105aにはCD用トラッキング制御のた
めの3ビームを生成する3ビーム用回折格子105hが
形成されている。
【0047】さらに、突出部105dの戻り光反射面1
05d″とは反対側の側壁面には平坦面105nが基体
部105cに架けて形成されている。さらに、平坦面1
05nの縁部からはフォーカス制御方式である非点収差
法のためのシリンダー面105iが光軸N所定の角度α
をなして斜め方向に溝形成されており(図10参照)、
シリンダー面105iの内壁が戻り光出射面105pと
なっている。本実施の形態では、複合光学部材105は
第1及び第2の回折格子105f、105g並びに3ビ
ーム用回折格子105h、シリンダー面105iととも
に成形型を用いた一体成形により形成されている。
【0048】また、図7、図8、図18に示すように、
複合光学部材105において、基体部105cの入射面
と突出部105dの後端面で、各突部105kと、第2
の回折格子105g及び3ビーム用回折格子105hと
の間に、それぞれ緩衝領域すなわち空間部105sを光
軸N方向に所定の深さで座ぐり形成してある。
【0049】空間部105sを形成した複合光学部材1
05においては、この複合光学部材105を図2に示す
ハウジング106の収容室106cに嵌入して複合光学
部材105の後端部105kを第2規制部106kに圧
入したときに、圧入力が光学機能部すなわち第2の回折
格子105gおよび3ビーム用回折格子105hの方向
に作用する力をさらに空間部105sによって緩衝させ
ることができ、光学機能部の歪の発生をより低減できる
ものである。
【0050】本実施の形態では、出射面105bと戻り
光入射面を同一面としたが、出射面と戻り光入射面を別
々に設け、この戻り光入射面に第1の回折格子を形成す
るようにしてもよい。なお、複合光学部材105におけ
る第1及び第2の回折格子105f、105g、並びに
3ビーム用回折格子105hについての詳細は後述す
る。
【0051】図11〜図15に示すハウジング106
は、アルミダイキャスト製のブロックからなり、主とし
て円筒部106gと、この円筒部106gの図11中左
端部に同軸状に設けた円筒状のフランジ部106nと、
フランジ部106nおよび円筒部106gからそれぞれ
外方へ突設した取付部106h、106iとからなって
いる。これら取付部106h、106iには方形状の取
付面106h′、106i′が円筒部106gの中心軸
方向に沿ってそれぞれ形成されている。
【0052】なお、円筒部106gの図15中右端部側
(以下、前端部側とよぶ)及び左端部側(以下、後端部
側とよぶ)における下面側の外周面は、それぞれハウジ
ング106を中心軸N′と直交する方向に位置決めする
ための第1の支持部及び第2の支持部となっている。ま
た、フランジ部106nの円筒部106g側の側壁面
は、ハウジング106を中心軸N′方向に位置決めする
ための規制部すなわち規制面106n′となっている。
【0053】また、円筒部106gの図12中左端部側
(後端部側)には図4に示す2波長レーザダイオード1
02を収容するための収容室106aが、フランジ部1
06nの左端面には2波長レーザダイオード102を位
置決めして取り付けるための取付穴106bが座ぐり形
成されている。
【0054】また、円筒部106gの右端部側(前端部
側)には収容室106aと中心軸N′に沿って連結する
ように収容室106cが形成されている。収容室106
cは、図7に示す複合光学部材105を挿入するための
円錐台状の錐面で囲まれた空間であり、中心軸N′に沿
って前端部側になるにしたがって縮径となるように構成
されている。また、収容室106cの先端部および後端
部には円柱面からなる第1および第2規制受部106
j、106k(規制受面)をそれぞれ有している。
【0055】第1規制受部106jの直径は、複合光学
部材105(図7参照)の円柱状部105j(直径D
1)が高精度に嵌合できる寸法に設定されている。ま
た、第2規制受部106kの直径は、複合光学部材10
5の後端部105kに設けた各突部105k′の先端を
外接する外接円の直径D2(図8参照)よりも短径であ
る所定の寸法に設定されている。
【0056】また、収容室106cの前端部には複合光
学部材105を光軸N方向に位置決めするための位置決
め部すなわち突き当て面106c′が形成されている。
また、収容室106cの突き当て面106c′には前方
に開口した入出射口すなわち円形の開口部106fが形
成されており、複合光学部材105に設けた第1の回折
格子105fが露出するようになっている。
【0057】さらに、収容室106a、106cの図1
2中下部の側壁部には、図15に示すように、収容室1
06aの後端部から前方に切り欠いたU字孔状の位置規
制溝106dが円筒部106gの外壁を貫通するように
形成されている。また、位置規制溝106dの後方端か
らは収容室106aの開口縁部にかけて幅広の案内溝1
06d′が連接してフランジ部106nの外壁を貫通す
るように溝形成されている。
【0058】なお、位置規制溝106dの溝幅は、複合
光学部材105に設けた位置規制突部105mの外径が
高精度に嵌合できる所定の寸法に設定されている。
【0059】また、貫通孔106dと案内溝106d′
を覆う円筒部106gおよびフランジ部106nの外壁
面には受光部材104を配置するための配置面106e
が形成されている。そして、取付部106h、106i
は、それぞれに設けた取付面106h′、106i′が
前記配置面106eよりも高く段差を設けるようにフラ
ンジ部106nおよび円筒部106gにそれぞれ一体に
形成されている。
【0060】さらに、円筒部106gの図15中下面に
は係止部すなわち角穴状の調整用溝部106mが形成さ
れている(図18参照)。なお、調整用溝部106mは
角穴状に限らず円形穴状など他の形状であってもよい。
【0061】なお、ハウジング106に用いるブロック
はアルミダイキャストだけでなく、亜鉛ダイキャスト、
マグネシウム合金、あるいは他の金属等で構成するよう
にしてもよい。
【0062】図1、図16に示すフレキシブル基板10
9は、図中上下方向が長手である帯状部109aと、こ
の帯状部109aの上端部からL字状に形成されたアー
ム状部109bと、アーム状部109bの先端に連設さ
れた円形状部109cと、帯状部109aの下端部に設
けられたコネクタ差込部109dとから主として構成さ
れている。
【0063】そして、帯状部109aの上端部側には、
図16に示すように、所定の間隔を有して対向配置した
幅狭のスリット110a、110bが形成されている。
スリット110a(110b)は、その中央部に帯状部
109aの長手方向と所定の角度で傾斜した傾斜部11
0a′(110b′)を有し、また、傾斜部110a′
(110b′)の上下端部には長手方向と平行となるよ
うに連設された平行部110a″(110b″)をそれ
ぞれ有している。なお、スリット110a(110b)
は、薄刃の刃物でカットして形成するようにしてもよ
い。
【0064】また、両スリット110a、110bのそ
れぞれ外側における帯状部109aには、それぞれ傾斜
部110a′、110b′に沿って所定の間隔で配列し
たそれぞれ6個の方形状のランド部111a−1〜6、
および111b−1〜6が形成されている。そして、各
ランド部111a−1〜6(111b−1〜6)は、傾
斜部110a′(110b′)の形成方向と直交する方
向にそれぞれずらして配列されている。なお、ランド部
111a−1〜6、111b−1〜6の形状は方形に限
らず、例えば円形や長円などの他の形状であってもよ
い。
【0065】一方、円形状部109cには4つの貫通孔
109c′が形成されており、各貫通孔109c′の周
囲にはそれぞれ円形のランド部109c″が形成されて
いる。そして、各ランド部109c″からは配線パター
ン(符号なし)がアーム状部109bに引き出されてお
り、帯状部109aの上端部に形成した各中継パターン
112に接続されている。さらに、各中継パターン11
2からは配線パターンが下方向に引き出されており、ス
リット110aと110b間の帯状部109aを通って
コネクタ差込部109dの所定の端子109d′に接続
されている(接続状態は図示せず)。なお、各中継パタ
ーン112にはそれぞれショートランド部112′が形
成されている。
【0066】また、ランド部111a−1、2および1
11b−1、2からは上方に配線パターンが引き出され
るとともに、スリット110aと110b間の帯状部1
09aを通ってコネクタ差込部109dの所定の端子1
09d′に接続されている。さらに、ランド部111a
−3〜6、および111b−3〜6からは下方に配線パ
ターンが引き出されており、スリット110aと110
bのそれぞれ外側の部分の帯状部109aを通ってコネ
クタ差込部109dの所定の端子109d′に接続され
ている(いずれも接続状態は図示せず)。なお、コネク
タ差込部109dの端子109d′と反対側の面に補強
板(図示せず)を貼り合わせてコネクタ差込部109d
部分を補強するようにしてもよい。
【0067】このようにしたことで、フレキシブル基板
109に受光部材104のパッケージ104bを挿通す
るための開口部を設ける必要がなくなり、各ランド部1
11a−1〜6および111b−1〜6から配線される
配線パターンの引き回しのためのスペースがほとんど狭
められることがなく、配線パターンの引き回しが容易と
なる。
【0068】さらに、各ランド部111a−1〜6(1
11b−1〜6)は、傾斜部110a′(110b′)
の形成方向と直交する方向にそれぞれずらして配列され
ているので、それぞれのランド部111a−1〜6、1
11b−1〜6から傾斜部110a′(110b′)の
形成方向に配線パターンを引き出すことが可能となり、
配線パターンを他の配線パターンを迂回するように引き
回す必要がなく、さらに配線パターンの引き回しが容易
となる。
【0069】次に、図1、図2を参照して、ハウジング
106への2波長レーザダイオード102、受光部材1
04、複合光学部材105、及びフレキシブル基板10
9の組み立て状態について説明する。
【0070】まず、図2に示すように、複合光学部材1
05は、ハウジング106の取付穴106bから挿入さ
れ、さらに所定の治具(図示せず)で入射面105aの
回折格子105hを除く面が均一に押圧されることによ
って、その基体部105cが収容室106c内に嵌め込
まれる。さらに、複合光学部材105が押圧されると、
出射面105bの外縁部がハウジング106の収容室1
06cに形成した突き当て面106c′に当接して、ハ
ウジング106に対する中心軸N′方向の位置決めがな
される。
【0071】このとき、基体部105cに設けた円柱状
部105jが収容室106cの第1規制受部106jに
嵌合するようになっており、この状態で円柱状部105
jの円柱面105j′(図7参照)が第1規制受部10
6jに当接して、基体部105cの前端部における光軸
Nと直交する方向の位置規制が高精度でなされるように
なっている。
【0072】また、後端部105kは収容室106cに
設けた第2規制受部106kに圧入される。このとき、
図18に示すように、後端部105kの外周面に形成し
た各突部105k′はそれぞれ均一に押しつぶされた状
態となって、各突部105k′の先端面が第2制受部1
06kに当接し、基体部105cの後端部105kにお
ける光軸Nと直交する方向の位置規制が高精度でなされ
るとともに、複合光学部材105の収容室106cから
の抜けが防止される。こうして、複合光学部材105の
前端部と後端部とで光軸Nと直交する方向の位置規制が
なされることにより、複合光学部材105をハウジング
106に嵌入したときにその光軸Nが傾くことなく精度
よく取り付けることが可能となる。
【0073】上述した圧入状態では突部105k′が押
しつぶされるようにしたので、第2規制受部から受ける
圧入力の一部を突部の変形により緩衝させて必要以上の
圧入力が複合光学部材にかからないようにして光学機能
部すなわち第2の回折格子105gおよび3ビーム用回
折格子105hの歪の発生を低減できる。
【0074】一方、複合光学部材105に形成した位置
規制突部105mは、ハウジング106のフランジ部1
06nに形成した案内溝106d′の開口部から挿入さ
れる。そして、複合光学部材105が光軸N方向の前方
に押し込まれ収容室106cに収容されたときには、位
置規制突部105mは案内溝106d′に案内されて位
置規制溝106dに嵌合するようになっており(図18
参照)、この状態で基体部105cの光軸N回りの回転
方向の位置規制が高精度でなされるようになっている。
【0075】このようにして、ハウジング106に対す
る複合光学部材105の光軸Nと直交する方向への位置
規制、および光軸N回りの回転方向の位置規制、そして
光軸N方向の位置規制がなされるようになっている。な
お、前記光軸Nはハウジング106の基体部106gの
中心軸N′と一致させてある。
【0076】次に、2波長レーザダイオード102は、
そのキャップ部102e(図4参照)側がハウジング1
06の収容室106a内に挿入されるとともに、基板部
102aにおける一方の平面部102a′側の外縁部が
ハウジング106に形成した取付穴106bに嵌入され
ることによって、ハウジング106に取付固定される。
【0077】このように複合光学部材105と2波長レ
ーザダイオード102が組み込まれたハウジング106
においては、図19に示すように、2波長レーザダイオ
ード102に内蔵されたレーザチップ103の先端面1
03′と、複合光学部材105の入射面105aとが平
行で所定の間隔となるように配設されている。このと
き、複合光学部材105の中心軸Nは光源103a(図
4参照)から出射されるレーザ光103a′の光軸と一
致するように構成されている。
【0078】また、受光部材104は、まず、図16に
示すように、受光部材104のパッケージ104bの両
側に突設したそれぞれ6本の外部接続端子104cを、
それぞれフレキシブル基板109のスリット110a、
110bの傾斜部110a′、110b′に図16のフ
レキシブル基板109の裏面側から挿入し、それぞれラ
ンド部111a−1〜6および111b−1〜6上に配
設するとともにハンダ付けにより接続されることで、受
光部材104がフレキシブル基板109に取り付けられ
る。
【0079】このとき、受光部材104におけるパッケ
ージ104bの受光窓104b′とは反対側の面は図1
7に示すように、スリット110a、110b間の部分
の帯状部109aに覆われる状態になっている。また、
パッケージ104bの受光窓104b′が形成された表
面部104b″は、各外部接続端子104cがハンダ付
けされるフレキシブル基板109面とは反対側の面側に
露出した状態になっている。
【0080】このようにフレキシブル基板109に取り
付けられた受光部材104は、図1〜図3に示すよう
に、パッケージ104bの受光窓104b′側の外形
が、ベース板107(補強板)に所定の角度で斜めに形
成した方形状の貫通孔107a(開口部)に挿通されて
受光窓が104b′が貫通孔107aに臨出した状態で
配設され、フレキシブル基板109がベース板107と
の重ね合わせ部分でベース板107に接着剤等により貼
り合わされて固定される。
【0081】そして、受光部材104とフレキシブル基
板109が取り付けられたベース板107は、図1に示
すように、受光窓104b′がハウジング106に形成
した位置規制溝106dに対面するように配置された状
態で、取付部106h、106iのそれぞれ取付面10
6h′、106i′に載置され、ネジ108、108で
締め付け固定されてハウジング106に固定される。こ
のようにして、受光部材104をハウジング106に確
実に取り付けることができるようになっている。
【0082】また、フレキシブル基板109のベース板
107上縁部よりもやや上方に突出した部分がL字状に
折り曲げられ、さらに円形状部109cがアーム状部1
09bに対してL字状に下方向に折り曲げられた後に、
円形状部109cに形成した各貫通孔109c′に2波
長レーザダイオード102の各外部接続端子102gが
それぞれ挿通されることで、円形状部109cが2波長
レーザダイオード102の後方側に配設される。
【0083】そして、貫通孔109c′のそれぞれの周
囲に形成した各ランド部109c″(図16参照)に各
外部接続端子102gがそれぞれハンダ付けされてフレ
キシブル基板109に接続される。
【0084】このようにしたことで、受光部材104と
2波長レーザダイオード102のそれぞれの配線を1つ
のフレキシブル基板で行うことができ、複合光学ユニッ
ト101における配線を容易にできるものである。
【0085】なお、フレキシブル基板109に形成した
各ショートランド部112′(図16参照)はハンダに
よって接続される(接続状態は図示せず)。これによ
り、各外部接続端子102gはショートされ、フレキシ
ブル基板109をハンドリングするときに、2波長レー
ザダイオード102内の光源103a、103bが静電
気などにより破壊されるのを防止できるようになってい
る。そして、このフレキシブル基板109とともに他の
部材がハウジング106に組み込まれた複合光学ユニッ
ト101として使用されるときに、ショートランド部1
12′をショートしているハンダが除去される。
【0086】また、受光部材104は、図2に示すよう
に、2波長レーザダイオード102に対して複合光学部
材105を起点として90度の角度をなすように配置さ
れる。また、図3に示すように、受光部材104は、そ
の受光パターンPのパターン中心Sが位置規制溝106
d間の光軸N上の所定位置に位置し、表面部104b″
が戻り光出射面105p(図19参照)から出射される
戻り光103a′−2(103b′−2)の光軸に対し
て直交するように、かつ、図5中パターン中心Sとパッ
ケージ104bの上縁部までの距離が長い側が光ディス
ク61(62)側となるように配置されるものである。
このとき、受光部材104は光軸Nと所定の角度だけ傾
いた状態で取り付けられる。
【0087】このような構成としたことで、受光部材1
04を、図5中パターン中心Sとパッケージ104bの
下縁部までの距離が短い側が光ディスク61(62)側
とは反対側となるように配置できるので、受光部材10
4を取り付けたベース板107の下縁部が底板部126
aの底面よりも下方にはみ出すことなく、光ピックアッ
プ装置100の薄型化を図ることができるものである。
【0088】なお、本実施の形態のように、受光部材1
04を光軸Nに対して所定の角度傾けて配置された光ピ
ックアップ装置100では、図3に示す受光部材104
のパッケージ104bにおいて、底板部126aの底面
に最も近接している角部をこの底面とほぼ平行にカット
したカット部を有するように受光部材104を作製する
ようにしてもよい。この場合は、このカットした部分に
合わせてベース板107の下縁部を光軸N側に短寸法に
でき、底板部126aの底面をさらに光軸N方向に接近
させるようにピックアップボディ500を設計できるの
で、さらに、光ピックアップ装置100の薄型化が図れ
る。
【0089】ただし、本実施の形態では受光部材104
の各外部接続端子104cは比較的長く形成され、かつ
四隅の外部接続端子104cはパッケージ104bの各
角部に近接して設けられているので、前記カット部が形
成される角部に隣接した外部接続端子104cの先端
と、前記底面との隙間において角部をカットする必要が
あるのでカット部の大きさが比較的小さく制限されてし
まう。したがって、外部接続端子がより短く、またパッ
ケージの一辺の中央部寄りに突設された受光部材を用い
た場合には、より光ピックアップ装置を薄型化できる。
【0090】なお、受光部材104を搭載したベース板
107は予め、所定の基準光学系により光源103a、
103bから出射されるレーザ光103a′、103
b′に対する光ディスク61(62)からの戻り光が第
1及び第2の回折格子105fと105g(図2参照)
で回折されたときに、受光部材104の受光パターンP
に最適に導かれるように調整された後、取付面106
h′、106i′に固定されるものである。なお、必要
に応じて、パッケージ104bをベース板107または
ハウジング106に接着剤等により固着して補強するよ
うにしてもよい。
【0091】このように、ハウジング106に、2波長
レーザダイオード102、受光部材104、複合光学部
材105、及びフレキシブル基板109が組み込まれて
複合光学ユニット101が構成される。
【0092】このような複合光学ユニット101では、
2波長レーザダイオード102の発光位置と受光部材1
04の受光位置の相対関係が変化しないので、複合光学
ユニット101を後述する光ピックアップ装置100の
ピックアップボディ500に取り付けるときに、ピック
アップボディ500に対する取り付け位置精度の許容範
囲が大きく取れ、光ピックアップ装置100における光
路設計が容易にできるものである。
【0093】次に、複合光学ユニット101のビックア
ップボディ500への取り付け構造について説明する。
【0094】図1に示すように、複合光学ユニット10
1は、ハウジング106の円筒部106gの前端部およ
び後端部におけるそれぞれ第1の支持部及び第2の支持
部である外周面がそれぞれピックアップボディ500の
底板部126aに形成した切り起こし片139、140
の切欠溝139a、140aにそれぞれ載置されて当接
することによって、光軸Nと直交する方向の位置決めが
なされて配設されるようになっている。
【0095】そして、ピックアップボディ500に複合
光学ユニット101を取り付けるときに、フレキシブル
基板109の帯状部109aは底板部126aに形成し
たU字溝126a″に挿通されて、コネクタ差込部10
9dが底板部126aの裏面側に配される。そして、コ
ネクタ差込部109dは図示はしないが、例えば、ピッ
クアップボディ500に取り付けられた回路基板に設け
たコネクタに差し込まれて所定の回路に接続される。
【0096】また、図3に示すように、ハウジング10
6のフランジ部106nの規制面106n′が切り起こ
し片140の後端面140bに突き当てられることによ
って、複合光学ユニット101の光軸N方向の位置決め
がなされている。また、円筒部106gに設けた調整用
溝部106mがピックアップボディ500の底板部12
6aに形成した貫通孔126a′に対向させることによ
って、複合光学ユニット101が光軸N周りの回転方向
の初期位置に配設されるようになっている。
【0097】そして、図1、図18に示すように、ピッ
クアップボディ500の側壁部126bに形成した取付
部126b′の隙間126b″に板バネ150の支持部
150bを嵌合させて、板バネ150がピックアップボ
ディ500に取り付けられる。このとき、側壁部126
bの取付部126b′を突き出し形成した後の穴部(符
号なし)に支持部150bに形成した爪部150b′が
嵌合して板バネ150の取付部126b′からの上方へ
の抜けを防止している。
【0098】このとき、板バネ150の押圧部150a
がハウジング106の円筒部106gの上面を下方に押
圧し、複合光学ユニット101は切り起こし片139、
140のそれぞれの切欠溝139a、140aに付勢さ
れてピックアップボディ500に取付固定される。
【0099】なお、この状態で複合光学ユニット101
の光軸N周りの回転位置調整を行うことが可能になって
いる。具体的には、底板部126aに形成した貫通孔1
26a′を通して、底板部126aの裏面側からハウジ
ング106の円筒部106gの調整用溝部106m(図
3、図18参照)に係止可能な調整片を有する調整用治
具(図示せず)を挿入して、調整用溝部106mに調整
片を係止させ、前期調整用治具を操作してハウジング1
06を板バネ150の付勢力に抗して光軸N周りに回動
させることによって調整できるようになっている。
【0100】この回転位置調整は、図2に示す2波長レ
ーザダイオード102から出射されたレーザ光103
a′または103b′が3ビーム用回折格子105hで
3ビームに変換され(詳細は後述する)、この3ビーム
が光ディスク61(62)に照射されたときに、この3
ビームに対応する戻り光103a′−2または103
b′−2が図6に示す受光パターンPの所定の位置で受
光できるように行われる。
【0101】次に、光ピックアップ装置100によるD
VD62とCD61の再生動作について説明する。
【0102】上述した構成において、DVD62を再生
するときには、図2に示すように、2波長レーザダイオ
ード102の光源103aから出射したレーザ光103
a′は、複合光学部材105の入射面105aに形成し
た3ビーム用回折格子105hを透過し、0次回折光で
あるメインビームと1次回折光である2つのサブビーム
とからなる3ビームに変換された後、第1の回折格子1
05fを透過し、出射面105bから出射される。
【0103】そして、図3に示すように、出射面105
bから出射されたレーザ光103a′はレーザ光103
a′の進行方向と45度となるように傾けて配置された
反射ミラー300により90度その角度を偏向して反射
ミラー300の上方に配置したコリメートレンズ400
に入射されるようになっている。そしてこのコリメート
レンズ400で略平行光とされたレーザ光103a′は
対物レンズ200に入射し、対物レンズ200の集光作
用により、DVD62の情報記録面に結像される。
【0104】その後DVD62で反射されたレーザ光
(戻り光)103a′は、再び対物レンズ200、コリ
メートレンズ400を透過し、反射ミラー300で反射
した後、図2に示す戻り光入射面すなわち出射面105
bに形成した第1の回折格子105fに入射し、所定の
回折角度に回折された1次回折光である戻り光103
a′−2となる。戻り光103a′−2はさらに複合光
学部材105に形成した戻り光反射面105d″で反射
して受光部材104の回路基板104aに形成した受光
パターンPに入射する。
【0105】このとき、レーザ光103a′の前記メイ
ンビームに対応する戻り光103a′−2のメインビー
ムは図6に示す受光パターンPのうち4分割フォトダイ
オード104dで受光され、レーザ光103a′の前記
サブビームに対応する戻り光103a′−2のサブビー
ムは受光パターンPのうち4分割フォトダイオード10
4e、104fでそれぞれ受光される。
【0106】そして、受光パターンPで受光された戻り
光103a′−2は光電変換されることによりDVD6
2の情報記録面の信号に応じた電流出力が電圧信号に変
換されることによって再生信号が生成されて受光部材1
04の外部接続端子104bから出力され、フレキシブ
ル基板109を通して外部に伝達される。また、受光パ
ターンPで受光された戻り光103a′−2の一部はフ
ォーカス及びトラッキング制御のために用いられる。
【0107】一方、CD61を再生するときには、2波
長レーザダイオード102の光源103bから出射した
レーザ光103b′は、図2に示すように、複合光学部
材105の入射面105aに形成した3ビーム用回折格
子105hを透過し、0次回折光であるメインビームと
1次回折光である2つのサブビームとからなる3ビーム
に変換された後、第1の回折格子105fを透過し、出
射面105bから出射される。そして、そのレーザ光1
03b′はDVD62の場合と同様に対物レンズ200
へ導かれ、対物レンズ200の集光作用により、CD6
1の情報記録面に結像される。
【0108】その後CD61で反射された戻り光103
b′は、再び対物レンズ200、コリメートレンズ40
0を透過して反射ミラー300で反射した後、第1の回
折格子105fに入射し、所定の回折角度に回折された
1次回折光である戻り光103b′−2となる。戻り光
103b′−2はさらに複合光学部材105に形成した
戻り光反射面105d″により反射されてシリンダー面
105iに入射する。
【0109】シリンダー面105iにおいて戻り光10
3b′−2はフォーカス制御のための非点収差が与えら
れて戻り光出射面105pを出射し、回路基板104a
に形成した受光パターンPで受光される。このとき、レ
ーザ光103a′の前記メインビームに対応する戻り光
103a′−2のメインビームは図6に示す受光パター
ンPのうち4分割フォトダイオード104dで受光さ
れ、レーザ光103a′の前記サブビームに対応する戻
り光103a′−2のサブビームは受光パターンPのう
ち4分割フォトダイオード104e、104fでそれぞ
れ受光される。
【0110】そして、受光パターンPで受光された戻り
光103b′−2は光電変換されることによりCD61
の情報記録面の信号に応じた電流出力が電圧信号に変換
されることによって再生信号が生成されて受光部材10
4の外部接続端子104bから出力され、フレキシブル
基板109を通して外部へ伝達される。また、受光パタ
ーンPで受光された戻り光103b′−2の一部は非点
収差法によるフォーカス制御、及び3ビーム法によるト
ラッキング制御のために用いられる。
【0111】なお、光ピックアップ装置100におい
て、出射面105bから出射したレーザ光103a′、
103b′の光束の径を規制する波長フィルタ等を出射
面105bと対物レンズ200との間の光路に設けるよ
うにしてもよい。
【0112】また、本実施の形態では、コリメートレン
ズ400を対物レンズ200と反射ミラー300との間
に配置したが、複合光学ユニット101と反射ミラー3
00との間の光路に配設してもよい。
【0113】次に、複合光学部材105の機能について
説明する。
【0114】図19に示したように、複合光学部材10
5の出射面105bから出射したレーザ光103a′、
103b′に対するそれぞれのDVD62及びCD61
からの戻り光は出射面105bに形成した第1の回折格
子105fで回折されてそれぞれ戻り光103a′−2
及び103b′−2となる。そのとき、CD61に対応
する戻り光103b′−2はDVD62に対応する戻り
光103a′−2よりも波長が長いため、戻り光103
b′−2の回折角度は、戻り光103a′−2の回折角
度よりも大きくなっている(回折格子では波長が長いほ
ど回折角度が大きくなるという原理を利用している)。
【0115】そして、この回折角度の差を利用して、回
折される前にレーザ光103a′、103b′のそれぞ
れの光軸間距離がDであったものを戻り光反射面105
d″に戻り光103a′−2、103b′−2が到達す
るときには両者の到達位置が一致するようになってい
る。
【0116】しかし、複合光学部材105の戻り光反射
面105d″において、戻り光103a′−2及び10
3b′−2を単に反射させただけでは、双方のレーザ光
の入射角が異なるため回路基板104aに形成した受光
パターンPに2つの戻り光103a′−2及び103
b′−2を一致させて向わせることはできない。これを
補正するために戻り光反射面105d″には第2の回折
格子105gを設けている。すなわち、第2の回折格子
105gに入射した戻り光103a′−2及び103
b′−2を再度波長の違いによる回折角度の差を利用し
て戻り光反射面105d″で反射した戻り光103a′
−2及び103b′−2の双方の光軸を一致させるよう
にしている。
【0117】このようにして、第1の回折格子105f
でそれぞれ回折された戻り光103a′−2及び103
b′−2を、共に光軸を一致させた状態で受光パターン
Pに受光されるように補正することができ、2波長の光
源103a、103bを用いても1つの受光パターンP
を有する受光部材104で双方のレーザ光が受光可能に
なっている。
【0118】なお、本発明に係る複合光学部材105
は、入射面105aにおける3ビーム用回折格子105
hの周囲を筒状の治具で押圧することができるようにな
っている。従って、複合光学部材105を収容室106
cに圧入する際、3ビーム用回折格子105hを傷付け
ることなく、容易に圧入できるものである。
【0119】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、図1に示したように、光ピックアップ100に取り
付けられるハウジング106を有し、ハウジング106
には2波長レーザダイオード102と受光部材104と
複合光学部材105とが取付固定され、2波長レーザダ
イオード102はDVD用の短波長レーザを出射するレ
ーザダイオード103aとCD用の長波長レーザを出射
するレーザダイオード103bを有し、複合光学部材1
05は2波長レーザダイオード102から出射した光が
入射する入射面105a及び出射する出射面105b
と、出射面105bに設けられた光ディスクD1(D
2)で反射した戻り光を回折する第1の回折格子105
fと、第1の回折格子105fで回折された戻り光を受
光部材104に反射させる戻り光反射面105d″とを
設けるとともに、戻り光反射面105d″には波長の異
なる光を共に受光部材104の受光パターンPに光軸を
一致させて結像させる第2の回折格子105gを設けた
ので、1つの複合光学ユニット101で異なる2つの波
長を使用する光ピックアップ装置100に対応できる。
また、受光部材104は1つでよく、この受光部材10
4のみを調整して位置合わせしておけばよいので、調整
工程でのコストを増加させることはない。
【0120】また、2波長レーザダイオード102は基
板部102aとキャップ部102eとガラス板102f
からなるパッケージと基板部102aから突設した外部
接続端子102gとから構成され、受光部材104は回
路基板104aを内蔵したパッケージ104bとこのパ
ッケージ104bに設けられた外部接続端子104cと
から構成されたいわゆるディスクリート部品であり、そ
れぞれ単体で安価に製造される部材を用いて複合光学ユ
ニット101を構成しているので、各部材の取り扱いも
容易であり、また、ハウジング106への組み込み作業
がし易くなり、部材コスト及び工程費を低減できる。
【0121】さらに、複合光学部材105は安価な素材
である樹脂を用い、また、複合光学部材105の成形時
に第1及び第2の回折格子105f、105gと、3ビ
ーム用回折格子105hと、シリンダー面105iとを
同時に一体形成したので、成形時間も短縮でき、複合光
学部材105の製造コストをより低減できる。
【0122】さらに、本実施の形態で説明したように、
本発明の複合光学部材105を搭載した複合光学ユニッ
ト101は、対物レンズ200が搭載され光ディスク6
1(62)の記録又は再生を行う光ピックアップ装置1
00にも適用できるものである。
【0123】また、本実施の形態では、図4に示すよう
に、発光部材として波長の異なる2つの光源103a、
103bを有する2波長レーザダイオード102を用い
たが、3個以上の波長の異なる光源を有する発光部材を
用いた場合にも、本発明が適用できるものである。
【0124】また、受光部材104は、図5に示すよう
に、パッケージ104bから両側に突設させた外部接続
端子104cを有するものであったが、これに限らず、
図20、図21に示すように脚状に設けられた外部接続
端子を有しない半導体すなわち受光部材204、304
(後述する)であっても本発明が適用できるものであ
る。
【0125】図20は本発明の他の実施の形態に係る受
光部材204の斜視図、図21Aは本発明のさらに他の
実施の形態に係る受光部材304の斜視図、図21Bは
図21Aの裏面から見た斜視図である。
【0126】まず、図20に示した受光部材204につ
いて説明すると、受光部材204は内部に受光パターン
Pを有したパッケージ204bを備え、パッケージ20
4bの表面部204b″には受光窓204b′が形成さ
れている。なお、受光パターンP及び受光窓204b′
の部分は図5に示す受光部材104と同様であり、説明
は省略する(図21の受光部材304でも同様)。
【0127】そして、パッケージ204bの対向する両
縁部には形成が簡単なスルーホール電極からなる外部接
続端子204cが設けられている。このような受光部材
204では部品としてのコストの低減が可能であり、ま
た、フレキシブル基板にハンダ付けする場合に、リフロ
ーハンダにより簡単にハンダ付けができるので、組立工
程が短縮でき製造コストが低減できる。
【0128】さらに、最初に説明した実施の形態と同様
の効果が得られるだけでなく、パッケージ204bから
突出する部分がないので、例えば、図3に示す光ピック
アップ装置100のピックアップボディ500に取り付
けたときに、光ピックアップ装置100のさらなる小型
化が達成できるものである。
【0129】次に、図21A、Bに示した受光部材30
4について説明すると、受光部材304は内部に受光パ
ターンPを有したパッケージ304bを備え、パッケー
ジ304bの表面部304b″には受光窓304b′が
形成されている。そして、パッケージ304bの裏面3
04dには裏面304dに露出するように形成した外部
接続端子304cが並設されている。
【0130】この受光部材304もリフローハンダによ
るフレキシブル基板へのハンダ付けに適したものであ
る。このような受光部材304であっても本発明が適用
でき、また、他の実施の形態に係る受光部材204と同
様の効果が得られるものである。
【0131】なお、上記各実施の形態では、半導体の一
例として受光部材について説明したが、これに限らず、
外部接続端子が形成されたパッケージ内に発光素子を内
蔵し、パッケージの表面部に該発光素子から出射する光
を透過する窓部を有した発光部材である半導体について
も本発明が適用できるものである。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体をフレキシブル基板に取り付けるための取り付け
構造であって、前記半導体は発光素子または受光素子を
包含したパッケージと、該パッケージの両側に形成した
外部接続端子とを備え、前記パッケージの表面部には前
記発光素子から照射される光または前記受光素子へ入射
される光を透過させるための窓部を形成し、前記フレキ
シブル基板には所定の間隔で2本のスリットを形成し、
前記半導体が前記フレキシブル基板の一方の面における
前記各スリット間に配設され、該各スリットを介して前
記両側の外部接続端子が前記フレキシブル基板の一方の
面から他方の面側へそれぞれ臨出した状態で前記外部接
続端子が該他方の面に接続されることで、前記半導体が
該フレキシブル基板に取り付けられるとともに、前記窓
部が前記フレキシブル基板の一方の面側に露出するよう
にしたことにより、フレキシブル基板に半導体を挿通す
るための開口部を設ける必要がないため、各外部接続端
子から配線される配線パターンの引き回しのためのスペ
ースがほとんど狭められることがなく、配線パターンの
引き回しが容易となる。
【0133】さらに、外部接続端子はパッケージの両側
から各側方へそれぞれ複数個突設され、フレキシブル基
板の他方の面には、前記各外部接続端子をそれぞれハン
ダ付けして接続するためのランド部が形成され、該ラン
ド部は前記各外部接続端子毎に、該外部接続端子の長さ
方向にずらして配設したことことにより、外部接続端子
の長さ方向と直交する方向に各ランド部から配線パター
ンを引き出すことが可能となり、配線パターンを他の配
線パターンを迂回するように引き回す必要がなく、さら
に配線パターンの引き回しが容易となる。
【0134】さらに、フレキシブル基板の一方の面側に
補強板が配設され、該補強板には開口部が形成され、該
開口部にパッケージの窓部が臨出する状態で、前記フレ
キシブル基板が前記補強板に固着されたことにより、半
導体を例えば他の部材に取り付けるときに、補強板を該
部材に接着あるいはネジ止め等することによって取付固
定できるので、半導体を確実に取り付けることができ
る。
【0135】さらに、複合光学部材を収容したハウジン
グに、半導体及びフレキシブル基板を備えた補強板と、
発光部材とを取付固定して複合光学ユニットを一体で構
成し、前記発光部材は発光素子を包含したパッケージ
と、該パッケージに設けた複数の外部接続端子とを備
え、前記ハウジングには前記複合光学部材の光軸方向に
進む光の入出射口を形成し、前記発光部材から前記光軸
に沿って出射した光を前記複合光学部材に透過させ、該
複合光学部材から出射した光を前記入出射口を通して外
部へ照射し、該光の戻り光が前記複合光学部材に入射し
該複合光学部材を透過する過程で、該戻り光を前記半導
体の方向に偏向し、前記窓部を透過させて前記受光素子
で受光するようにしたことにより、半導体をハウジング
に取り付けるときに、補強板をハウジングに接着あるい
はネジ止め等することによって取付固定できるので、半
導体を確実に取り付けることが可能となる。また、発光
部材の発光位置と半導体の受光位置の相対関係が変化し
ないので複合光学ユニットを例えば光ピックアップ装置
のピックアップボディに取り付けるときに、ピックアッ
プボディに対する取り付け位置精度の許容範囲が大きく
取れ、光ピックアップ装置における光路設計が容易にで
きる。
【0136】さらに、発光部材の外部接続端子をフレキ
シブル基板に形成した所定の配線パターンに接続したこ
とにより、半導体と発光部材のそれぞれの配線を1つの
フレキシブル基板で行うことができ、複合光学ユニット
における配線を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置
100の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置
100の一部断面平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置
100の一部断面側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る波長レーザダイオー
ド102の一部断面斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る受光部材104の平
面図である。
【図6】図5における受光パターンPの拡大図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る複合光学部材105
の正面図である。
【図8】図7の左側面図である。
【図9】図7の右側面図である。
【図10】図7の方向10から見た図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るハウジング106
の平面図である。
【図12】図11の12−12断面図である。
【図13】図12の左側面図である。
【図14】図12の右側面図である。
【図15】図12の方向15から見た図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るフレキシブル基板
109の展開図である。
【図17】図16の矢印17から見た一部側面図であ
る。
【図18】図2における18−18一部断面図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る複合光学ユニット
101の機能を説明するための説明図である。
【図20】本発明の他の実施の形態に係る受光部材20
4の斜視図である。
【図21】図Aは本発明のさらに他の実施の形態に係る
受光部材304の斜視図、図Bは図Aの裏面から見た斜
視図である。
【図22】従来における受光部材24の取り付け構造を
説明するための説明図である。
【図23】従来の受光部材24の平面図である。
【符号の説明】
61 CD(光ディスク) 62 DVD(光ディスク) 100 光ピックアップ装置 101 複合光学ユニット 102 2波長レーザダイオード(発光部材) 102g 外部接続端子 103a、103b 光源(発光素子) 104 受光部材 104b パッケージ 104b′ 受光窓(窓部) 104b″ 表面部 104c 外部接続端子 105 複合光学部材 105a 入射面 105b 出射面 105d″ 戻り光反射面 105f 第1の回折格子 105g 第2の回折格子 105h 3ビーム用回折格子 105j′ 円柱面(第1規制部) 105k′ 突部(第2規制部) 105m 位置規制突部 105p 戻り光出射面 105s 空間部 106 ハウジング 106c 収容室 106c′ 突き当て面(位置決め部) 106f 入出射口 106g 円筒部 106j 第1規制受部(規制受面) 106k 第2規制受部(規制受面) 106m 調整用溝部 106n′ 規制面 107 ベース板(補強板) 107a 貫通孔(開口部) 109 フレキシブル基板 110a、110b スリット 111a−1〜6、111b−1〜6 ランド部 139、140 切り起こし片 139a、140a 切欠溝 150 板バネ 200 対物レンズ 300 反射ミラー 400 コリメートレンズ 500 ピックアップボディ P 受光パターンP S パターン中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E353 AA07 AA16 AA17 AA18 BB02 BB05 CC01 CC04 CC07 CC12 CC13 CC25 CC33 DD02 DD11 DR17 DR24 DR29 DR34 DR44 DR56 DR57 EE01 GG01 GG09 GG16 GG21 5D119 AA38 BA01 CA09 EC41 FA30 FA33 JA22 LB07 5E336 AA08 BB12 CC55 CC57 DD02 EE01 GG25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体をフレキシブル基板に取り付ける
    ための取り付け構造であって、前記半導体は発光素子ま
    たは受光素子を包含したパッケージと、該パッケージの
    両側に形成した外部接続端子とを備え、前記パッケージ
    の表面部には前記発光素子から照射される光または前記
    受光素子へ入射される光を透過させるための窓部を形成
    し、前記フレキシブル基板には所定の間隔で2本のスリ
    ットを形成し、前記半導体が前記フレキシブル基板の一
    方の面における前記各スリット間に配設され、該各スリ
    ットを介して前記両側の外部接続端子が前記フレキシブ
    ル基板の一方の面から他方の面側へそれぞれ臨出した状
    態で前記外部接続端子が該他方の面に接続されること
    で、前記半導体が該フレキシブル基板に取り付けられる
    とともに、前記窓部が前記フレキシブル基板の一方の面
    側に露出するようにしたことを特徴とする半導体の取り
    付け構造。
  2. 【請求項2】 前記外部接続端子は前記パッケージの両
    側から各側方へそれぞれ複数個突設され、前記フレキシ
    ブル基板の他方の面には、前記各外部接続端子をそれぞ
    れハンダ付けして接続するためのランド部が形成され、
    該ランド部は前記各外部接続端子毎に、該外部接続端子
    の長さ方向にずらして配設したことを特徴とする請求項
    1記載の半導体の取り付け構造。
  3. 【請求項3】 前記フレキシブル基板の一方の面側に補
    強板が配設され、該補強板には開口部が形成され、該開
    口部に前記パッケージの前記窓部が臨出する状態で、前
    記フレキシブル基板が前記補強板に固着されたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の半導体の取り付け構造。
  4. 【請求項4】 複合光学部材を収容したハウジングに、
    前記半導体及び前記フレキシブル基板を備えた前記補強
    板と、発光部材とを取付固定して複合光学ユニットを一
    体で構成し、前記発光部材は発光素子を包含したパッケ
    ージと、該パッケージに設けた複数の外部接続端子とを
    備え、前記ハウジングには前記複合光学部材の光軸方向
    に進む光の入出射口を形成し、前記発光部材から前記光
    軸に沿って出射した光を前記複合光学部材に透過させ、
    該複合光学部材から出射した光を前記入出射口を通して
    外部へ照射し、該光の戻り光が前記複合光学部材に入射
    し該複合光学部材を透過する過程で、該戻り光を前記半
    導体の方向に偏向し、前記窓部を透過させて前記受光素
    子で受光するようにしたことを特徴とする請求項3記載
    の半導体の取り付け構造。
  5. 【請求項5】 前記発光部材の前記外部接続端子を前記
    フレキシブル基板に形成した所定の配線パターンに接続
    したことを特徴とする請求項4記載の半導体の取り付け
    構造。
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