JP3655527B2 - 複合光学部材およびその検査方法 - Google Patents

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    • G11B7/1392Means for controlling the beam wavefront, e.g. for correction of aberration

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回折格子を両端面に備えた複合光学部材に係り、特に、回折格子の特性を評価するのに好適な複合光学部材及びその検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、従来の複合光学部材を備えたCD(コンパクト・ディスク)用の光学ユニットについて説明する。
【0003】
図14は従来の光学ユニット50の一部断面図、図15は従来の光学ユニット50に係る複合光学部材49の斜視図である。
【0004】
光学ユニット50は、CD用のレーザ光(波長780nm帯)を出射する光源46と、CD(図示せず)で反射されたレーザ光を受光する受光部材47と、光源46と受光部材47を有する基板部48aと、光源46と受光部材47を包含するように基板部48aに取付固定された側壁部48bと、側壁部48bの開口窓である出射部48dと、出射部48dを覆うように接合された光透過性の複合光学部材49とから構成されている。
【0005】
光源46は複合光学部材49と対向するように基板部48a上に固着されており、受光部材47は光源46と接近させて基板部48aの表面に形成されている。複合光学部材49の上端面(出射面)に形成した回折格子49aによって光源46から出射されてCDで反射された戻り光を回折して受光部材47の所定の位置に導くようになっている。また、3ビーム法によるトラッキング制御を行うために、複合光学部材49の下端面(入射面)には回折格子であるビーム形成部49bを設けてある。なお、複合光学部材49は所定の基準光学系によりその回折格子49aによる回折光が受光部材47の所定位置に導かれるように複合光学部材49が調整された後、出射部48dに接着剤により接合される。
【0006】
入射面と出射面にそれぞれビーム形成部49bと回折格子49aを有した複合光学部材49は一般的に成形により一体に形成されており、成形後にはビーム形成部49bおよび回折格子49aの特性を評価する必要があった。
【0007】
例えば、回折格子49aの特性を評価するときには、図18に示す複合光学部材49の光軸Nに沿って入射面(下端面)のビーム形成部49bから複合光学部材49の内部にレーザ光を透過させ出射面(上端面)の回折格子49aに該レーザ光を照射し、回折格子49aを透過したレーザ光の0次光および回折光を参照することにより回折格子49aの回折特性を検査していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例の複合光学部材の検査方法では、ビーム形成部49bから入射して回折分岐した多数の光ビームが、回折格子49aでさらに分岐するため、このさらに分岐したレーザ光を測定しても、回折格子49aを独立して検査したことにはならず、回折格子49aを精度よく評価することはできなかった。このことは、ビーム形成部49bを評価する場合にも同様である。
【0009】
なお、複合光学部材49の入射面と出射面におけるそれぞれビーム形成部49bと回折格子49a以外の領域は、光学機能を有しないため面精度が粗くこの領域を各回折格子の検査用として利用することは考慮されていなかった。
【0010】
本発明の目的は、上記従来の課題を解決するものであり、複合光学部材の有する回折格子をそれぞれ独立して検査することが可能な複合光学部材およびその検査方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、成形により一体で形成された複合光学部材は、光軸方向の両端面に設けられた光の入射面、及び出射面と、前記入射面と前記出射面の前記光軸を含む領域にそれぞれ形成された回折格子と、この回折格子と別個に、前記入射面および前記出射面に互いに対向するように設けられた鏡面仕上げの基準面を有し、一方の前記基準面から前記複合光学部材の内部に光を透過させ他方の前記回折格子に該光を照射し、該回折格子を透過した前記光の0次光および回折光を参照することにより該回折格子の回折特性を検査するようにしたことを特徴するものである。
【0012】
さらに、第2の解決手段として、一方の前記基準面、又は他方の前記基準面に対面するように、参照面を有する光学板を配設し、該光学板の前記複合光学部材とは反対側から前記光学板に検査光を照射して、該光学板を透過する透過光と前記参照面で反射する反射光を発生させ、前記透過光を前記一方の基準面、又は前記他方の基準面に照射し、前記一方の基準面、又は前記他方の基準面で反射した前記透過光を逆経路で前記光学板に透過させ、この透過した光と前記反射光との干渉光を参照して前記入射面、又は前記出射面の面精度を検査するようにしたことを特徴するものである。
【0013】
さらに、第3の解決手段として、一方の前記基準面に対面するように、参照面を有する光学板を配設し、他方の前記基準面に対面するように参照平面反射板を配設し、前記光学板の前記複合光学部材とは反対側から該光学板に検査用レーザ光を照射して、該光学板を透過する透過光と前記参照面で反射する反射光を発生させ、前記透過光を前記一方の基準面に入射して前記複合光学部材を透過させ前記他方の基準面から前記参照平面反射板へ出射し、該参照平面反射板で反射した前記透過光を逆経路で前記光学板に透過させ、この透過したレーザ光と前記反射光との干渉光を参照して前記入射面と前記出射面の平行度と透過波面収差を検査するようにしたことを特徴するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態である複合光学部材105について、図1〜図16の図面を用いて以下に説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置100を示す説明図、図2は2波長レーザダイオード102の一部断面斜視図、図3は複合光学部材105の正面図、図4は図3の左側面図、図5は図3の右側面図、図6は図3の方向6から見た図、図7はハウジング106の平面図、図8は図7の8−8断面図、図9は図8の左側面図、図10は図8の右側面図、図11は図8の方向11から見た図、図12は図1における12−12一部断面図、図13は複合光学部材105の機能を説明するための説明図、図14乃至図16はいずれも複合光学部材105の検査方法を説明するための模式図である。
【0017】
図1に示すように、光ピックアップ装置100はピックアップボディすなわちキャリッジ500と、このキャリッジ500内に配設された、複合光学ユニット101と、平板状の反射ミラー300と、コリメートレンズ400と、対物レンズ200とから主として構成されている。そして、複合光学ユニット101は本発明の実施の形態である複合光学部材105を備えている。
【0018】
そして、光ピックアップ装置100は光ディスクすなわちCD61あるいはDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク、またはデジタル・ビデオ・ディスク)62に対面して配置されており、CD61(DVD62)面と直交する方向であるフォーカシング(F)方向及びCD61(DVD62)の半径方向であるトラッキング(T)方向に対物レンズ200が可動支持されている。なお、対物レンズ200はCD61及びDVD62の双方に対応できるように構成されたものである。
【0019】
上記の複合光学ユニット101は、受発光一体型光学素子であり、レーザ光を光ディスクに照射し、光ディスクからの反射光(戻り光)を受光することにより光ディスクに記録された情報を再生したり、あるいは光ディスクに対して情報を記録するために用いられる。
【0020】
複合光学ユニット101は、図1に示すように、主として、発光部材すなわち2波長レーザダイオード102と、受光素子104aを内蔵した受光部材104と、複合光学部材105と、プリント基板107と、これらの部材が取付固定されるハウジング106とからなっている。
【0021】
2波長レーザダイオード102は、図2に示すように、円板状の基板部102aと、基板部102aの一方の平面部102a′から突設した直方体状の基台102bと、基台102bの側壁面に位置決めされ固着されたレーザチップ103と、基台102bを包含するように平面部102a′に取付固定され筒状の胴部102cと開口部102d′を形成した天板102dとからなるキャップ部102eと、開口部102d′をキャップ部102eの内側から塞ぐように固着された透明な円板状のガラス板102fとから構成されている。こうして、基板部102aとキャップ部102eとガラス板102fとから構成される1つのパッケージの中に密閉された空間にレーザチップ103が配置されるようになっている。
【0022】
そして、レーザチップ103にはDVD用の短波長(波長650nm帯)のレーザ光103a′を出射する光源103aと、CD用の長波長(波長780nm帯)のレーザ光103b′を出射する光源103bが間隔Dとなるように近接させて形成されている。なお、本実施の形態では、Dは120μmに設定している。また、DVD用の650nm帯は、具体的には、635nmあるいは650nmがDVD規格として採用されている。
【0023】
また、光源103a、103bからそれぞれ出射されるレーザ光103a′、103b′は基板部102aの一方の平面部102a′と直交する方向に相互に平行となるように開口部102d′を通して出射されるようになっている。なお、レーザ光103a′、103b′の出射位置はレーザチップ103の先端面103′(平面部102a′と平行となるように配置されている)の同一平面上となるように構成されている。また、基板部102aの一方の平面部102a′とは反対側の他方の平面部からは複数の外部接続端子102g(図1参照)が突設してあり、この外部接続端子102gを介してレーザチップ103への駆動電流の供給等を行っている。
【0024】
また、2波長レーザダイオード102を製作する工程では、2つの光源103a、103bを備えたレーザチップ103は所定の基板面上に半導体プロセス類似のプロセスにより加工されるので、各光源103a、103b間の間隔Dは容易に所定の値に高精度で均一に形成することができる。また、そのためディスクリート部品として大量生産も可能となるので2波長レーザダイオード102のコストも安価なものにすることができる。
【0025】
受光部材104は、図1に示すように、受光窓104b′を有しまた受光素子104aを内蔵したパッケージ104bと、パッケージ104bから両側に突設した外部接続端子104cとから構成されている。外部接続端子104cを介して、受光素子104a用の電源電圧を供給したり、受光素子104aで光電変換された信号を外部に出力したりできるようになっている。
【0026】
図3〜図6に示す複合光学部材105は、高透過性を有する樹脂の一体成形により形成され、入射面105aと出射面(戻り光入射面)105bを光軸N方向の両端面に光軸Nと直交するように備えた円錐台状の基体部105cと、入射面105aから突出するように形成した傾斜面部105d′を有する台形状の突出部105dとから主に構成されている。
【0027】
基体部105cは出射面105bの方向(前方)になるにしたがって縮径となるように形成されている。また、基体部105cの前端部には、第1規制部すなわち円柱面105j′(規制面)、を有する円柱状部105jが形成されている。前記出射面105bはこの円柱状部105jの前端面となっている。
【0028】
また、基体部105cの円柱状部105jとは反対側の後端部105kの外周面には、周方向にほぼ均等に配置された4つの突部105k′が形成されている。なお、第2規制部すなわち各突部105k′の先端面(規制面)、は柱面になっている。また、図3において、基体部105cの中央部の下面には円柱状の位置規制突部105mが下方に突出するように一体形成されている。
【0029】
また、図3、図4、図12に示すように、基体部105cの入射面と突出部105dの後端面において、各突部105k′と、第2の回折格子105g及び3ビーム用回折格子105hとの間には、それぞれ緩衝領域すなわち空間部105sが光軸N方向に所定の深さで座ぐり形成されている。
【0030】
また、出射面105bの光軸Nを含む領域には第1の回折手段すなわち方形状の第1の回折格子105fが形成されている。また、傾斜面部105d′の表面には図示しない光学膜がコーティングされることによって、傾斜面部105d′の内壁面には戻り光反射面105d″が形成されている。また、戻り光反射面105d″には第2の回折手段すなわち反射型の第2の回折格子105gが形成されている。また、入射面105aの光軸Nを含む領域にはCD用トラッキング制御のための3ビームを生成する3ビーム用回折格子105hが形成されている。なお、出射面105bの第1の回折格子105f以外の領域、および入射面105aの3ビーム用回折格子105h以外の領域はそれぞれ鏡面仕上げの基準平面(基準面)にしてあり、各基準平面は互いに対向する領域を有している。
【0031】
さらに、突出部105dの戻り光反射面105d″とは反対側の側壁面には平坦面105nが基体部105cに架けて形成されている。さらに、平坦面105nの縁部からはフォーカス制御方式である非点収差法のためのシリンダー面105iが光軸N所定の角度αをなして斜め方向に溝形成されており(図6参照)、シリンダー面105iの内壁が戻り光出射面105pとなっている。本実施の形態では、複合光学部材105は第1及び第2の回折格子105f、105g並びに3ビーム用回折格子105h、シリンダー面105iとともに成形型を用いた一体成形により形成されている。
【0032】
本実施の形態では、出射面105bと戻り光入射面を同一面としたが、出射面と戻り光入射面を別々に設け、この戻り光入射面に第1の回折格子を形成するようにしてもよい。なお、複合光学部材105における第1及び第2の回折格子105f、105g、並びに3ビーム用回折格子105hについての詳細は後述する。
【0033】
図7〜図11に示すハウジング106は、アルミダイキャスト製のブロックからなり、主として筒状胴部106gと、この筒状胴部106gの両端部からそれぞれ外方へ突設した取付部106h、106iとからなっている。これら取付部106h、106iには方形状の取付面106h′、106i′がそれぞれ形成されている。
【0034】
また、筒状胴部106gの図8中左端部側(後端側)には図2に示す2波長レーザダイオード102を挿入するための収容室106aが、左端面には2波長レーザダイオード102を位置決めして取り付けるための取付穴106bが座ぐり形成されている。
【0035】
また、ハウジング106の右端部側(前端側)には収容室106aと中心軸N′に沿って連結するように収容室106cが形成されている。収容室106cは、図3に示す複合光学部材105を挿入するための円錐台状の錐面で囲まれた空間であり、中心軸N′に沿って前端側になるにしたがって縮径となるように構成されている。また、収容室106cの先端部および後端部には円柱面からなる第1および第2規制受部106j、106k(規制受面)をそれぞれ有している。
【0036】
第1規制受部106jの直径は、複合光学部材105(図3参照)の円柱状部105j(直径D1)が高精度に嵌合できる寸法に設定されている。また、第2規制受部106kの直径は、複合光学部材105の後端部105kに設けた各突部105k′の先端を外接する外接円の直径D2(図4参照)よりも短径である所定の寸法に設定されている。
【0037】
また、収容室106cの前端部には複合光学部材105を光軸N方向に位置決めするための位置決め部すなわち突き当て面106c′が形成されている。また、収容室106cの突き当て面106c′には前方に開口した入出射口すなわち円形の開口部106fが形成されており、複合光学部材105に設けた第1の回折格子105fが露出するようになっている。
【0038】
さらに、収容室106a、106cの図8中下部の側壁部には、収容室106aの後端部から前方に切り欠いたU字孔状の位置規制溝106dが筒状胴部106gの外壁を貫通するように形成されている。また、位置規制溝106dの後方端からは収容室106aの開口縁部にかけて幅広の案内溝106d′が連接して筒状胴部106gの外壁を貫通するように溝形成されている。
【0039】
なお、位置規制溝106dの溝幅は、複合光学部材105に設けた位置規制突部105mの外径が高精度に嵌合できる所定の寸法に設定されている。
【0040】
また、貫通孔106dを覆う筒状胴部106gの外壁面には受光部材104を配置するための配置面106eが形成されている。そして、取り付け部106h、106iは、それぞれに設けた取付面106h′、106i′が前記配置面106eよりも高く段差を設けるように筒状胴部106gに一体に形成されている。
【0041】
なお、ハウジング106に用いるブロックはアルミダイキャストだけでなく、亜鉛ダイキャスト、マグネシウム合金、あるいは他の金属等で構成するようにしてもよい。
【0042】
次に、図1を参照して、ハウジング106への2波長レーザダイオード102、受光部材104、及び複合光学部材105の組み立て状態について説明する。
【0043】
まず、複合光学部材105は、ハウジング106の取付穴106bから挿入され、さらに所定の治具(図示せず)で入射面105aの回折格子105hを除く面が均一に押圧されることによって、その基体部105cが収容室106c内に嵌め込まれる。さらに、複合光学部材105が押圧されると、出射面105bの外縁部がハウジング106の収容室106cに形成した突き当て面106c′に当接して、ハウジング106に対する中心軸N′方向の位置決めがなされる。
【0044】
このとき、基体部105cに設けた円柱状部105jが収容室106cの第1規制受部106jに嵌合するようになっており、この状態で基体部105cの円柱状部105jの円柱面105j′(規制面、図3参照)が第1規制受部106jに当接して、基体部105cの前端部における光軸Nと直交する方向の位置規制が高精度でなされるようになっている。
【0045】
また、後端部105kは収容室106cに設けた第2規制受部106kに圧入される。このとき、図12に示すように、後端部105kの外周面に形成した各突部105k′はそれぞれ均一に押しつぶされた状態となって、各突部105k′の先端面(規制面)が第2制受部106kに当接し、基体部105cの後端部105kにおける光軸Nと直交する方向の位置規制が高精度でなされるとともに、複合光学部材105の収容室106cからの抜けが防止されている。
【0046】
上述した圧入状態では突部105k′が押しつぶされるようにしたので、第2規制受部から受ける圧入力の一部を突部の変形により緩衝させて必要以上の圧入力が複合光学部材にかからないようにして光学機能部すなわち第2の回折格子105gおよび3ビーム用回折格子105hの歪の発生を低減できる。さらに、各突部105k′と、第2の回折格子105gおよび3ビーム用回折格子105hとの間には緩衝領域である空間部105s(図3、図4、図12参照)をそれぞれ形成したので、圧入力が光学機能部の方向に作用する力をさらに空間部105sによって緩衝させることができ、光学機能部の歪の発生をより低減できる。
【0047】
一方、複合光学部材105に形成した位置規制突部105mは、ハウジング106の筒状胴部106gに形成した案内溝106d′の開口部から挿入される。そして、複合光学部材105が光軸N方向の前方に押し込まれ収容室106cに収容されたときには、位置規制突部105mは案内溝106d′に案内されて位置規制溝106dに嵌合するようになっており(図12参照)、この状態で基体部105cの光軸N回りの回転方向の位置規制が高精度でなされるようになっている。
【0048】
このようにして、ハウジング106に対する複合光学部材105の光軸Nと直交する方向への位置規制、および光軸N回りの回転方向の位置規制、そして光軸N方向の位置規制がなされるようになっている。なお、前記光軸Nはハウジング106の基体部106gの中心軸N′と一致させてある。
【0049】
次に、2波長レーザダイオード102は、そのキャップ部102e(図3参照)側がハウジング106の収容室106a内に挿入されるとともに、基板部102aにおける一方の平面部102a′側の外縁部がハウジング106に形成した取付穴106bに圧入されることによって、ハウジング106に固定される。
【0050】
このように複合光学部材105と2波長レーザダイオード102が組み込まれたハウジング106においては、図13に示すように、2波長レーザダイオード102に内蔵されたレーザチップ103の先端面103′と、複合光学部材105の入射面105aとが平行で所定の間隔となるように配設されている。このとき、複合光学部材105の中心軸Nは光源103a(図2参照)から出射されるレーザ光103a′の光軸と一致するように構成されている。
【0051】
また、受光部材104は、パッケージ104bの受光窓104b′側がプリント基板107に設けた貫通孔107aに挿通された状態で配設され、また外部接続端子104cがプリント基板107面に形成したランド部(図示せず)にハンダ付けされてプリント基板107に固定される。なお、必要に応じて、パッケージ104bをプリント基板107またはハウジング106に接着剤等により固着して補強するようにしてもよい。
【0052】
そして、受光部材104が固定されたプリント基板107は、受光窓104b′がハウジング106に形成した位置規制溝106dに対面するように配置された状態で、取付部106h、106iのそれぞれ取付面106h′、106i′に載置され、ネジ108で締め付け固定されてハウジング106に固定される。
【0053】
なお、受光部材104は2波長レーザダイオード102に対して複合光学部材105を起点として90度の角度をなすように配置されている。また、受光部材104を搭載したプリント基板107は予め、所定の基準光学系により光源103a、103bから出射されるレーザ光103a′、103b′に対する光ディスクからの戻り光が第1及び第2の回折格子105fと105gで回折されたときに、受光素子104aの所定位置Pに最適に導かれるように調整された後、取付面106h′、106i′に固定されるものである。
【0054】
次に、光ピックアップ装置100によるDVD62とCD61の再生動作について説明する。
【0055】
上述した構成において、DVD62を再生するときには、図1に示すように、2波長レーザダイオード102の光源103aから出射したレーザ光103a′は、複合光学部材105の入射面105aに形成した3ビーム用回折格子105hを透過し3ビームに変換された後、第1の回折格子105fを透過し、出射面105bから出射される。
【0056】
そして、そのレーザ光103a′はレーザ光103a′の進行方向と45度となるように傾けて配置された反射ミラー300により90度その角度を偏向して反射ミラー300の上方に配置したコリメートレンズ400に入射されるようになっている。そしてこのコリメートレンズ400で略平行光とされたレーザ光103a′は対物レンズ200に入射し、対物レンズ200の集光作用により、DVD62の情報記録面に結像される。
【0057】
その後DVD62で反射されたレーザ光(戻り光)103a′は、再び対物レンズ200、コリメートレンズ400を透過し、反射ミラー300で反射した後、図1に示す戻り光入射面すなわち出射面105bに形成した第1の回折格子105fに入射し、所定の回折角度に回折された1次回折光である戻り光103a′−2となる。戻り光103a′−2はさらに複合光学部材105に形成した戻り光反射面105d″で反射して受光部材104の受光素子104aにおける受光位置Pに入射する。
【0058】
このとき、受光素子104aで受光された戻り光103a′−2は光電変換されることによりDVD62の情報記録面の信号に応じた電流出力が電圧信号に変換されることによって再生信号が生成されて受光部材104の外部接続端子104bから出力され、プリント基板107を通して外部に伝達される。また、受光素子104aで受光された戻り光103a′−2の一部はフォーカス及びトラッキング制御のために用いられる。
【0059】
一方、CD61を再生するときには、2波長レーザダイオード102の光源103bから出射したレーザ光103b′は、図1に示すように、複合光学部材105の入射面105aに形成した3ビーム用回折格子105hを透過して3ビームに変換された後、第1の回折格子105fを透過し、出射面105bから出射される。そして、そのレーザ光103b′はDVD62の場合と同様に対物レンズ200へ導かれ、対物レンズ200の集光作用により、CD61の情報記録面に結像される。
【0060】
その後CD61で反射された戻り光103b′は、再び対物レンズ200、コリメートレンズ400を透過して反射ミラー300で反射した後、第1の回折格子105fに入射し、所定の回折角度に回折された1次回折光である戻り光103b′−2となる。戻り光103b′−2はさらに複合光学部材105に形成した戻り光反射面105d″により反射されてシリンダー面105iに入射する。
【0061】
シリンダー面105iにおいて戻り光103b′−2はフォーカス制御のための非点収差が与えられて戻り光出射面105pを出射し、受光素子104aの受光位置Pで受光される。このとき、受光素子104aで受光された戻り光103b′−2は光電変換されることによりCD61の情報記録面の信号に応じた電流出力が電圧信号に変換されることによって再生信号が生成されて受光部材104の外部接続端子104bから出力され、プリント基板107を通して外部へ伝達される。また、受光素子104aで受光された戻り光103b′−2の一部は非点収差法によるフォーカス制御、及び3ビーム法によるトラッキング制御のために用いられる。
【0062】
なお、光ピックアップ装置100において、出射面105bから出射したレーザ光103a′、103b′の光束の径を規制する波長フィルタ等を出射面105bと対物レンズ200との間の光路に設けるようにしてもよい。
【0063】
次に、複合光学部材105の機能について説明する。
【0064】
図13に示したように、複合光学部材105の出射面105bから出射したレーザ光103a′、103b′に対するそれぞれのDVD62及びCD61からの戻り光は出射面105bに形成した第1の回折格子105fで回折されてそれぞれ戻り光103a′−2及び103b′−2となる。そのとき、CD61に対応する戻り光103b′−2はDVD62に対応する戻り光103a′−2よりも波長が長いため、戻り光103b′−2の回折角度は、戻り光103a′−2の回折角度よりも大きくなっている(回折格子では波長が長いほど回折角度が大きくなるという原理を利用している)。
【0065】
そして、この回折角度の差を利用して、回折される前にレーザ光103a′、103b′のそれぞれの光軸間距離がDであったものを戻り光反射面105d″に戻り光103a′−2、103b′−2が到達するときには両者の到達位置が一致するようになっている。
【0066】
しかし、複合光学部材105の戻り光反射面105d″において、戻り光103a′−2及び103b′−2を単に反射させただけでは、双方のレーザ光の入射角が異なるため受光素子104aの受光位置Pに2つの戻り光103a′−2及び103b′−2を一致させて向わせることはできない。これを補正するために戻り光反射面105d″には第2の回折格子105gを設けている。すなわち、第2の回折格子105gに入射した戻り光103a′−2及び103b′−2を再度波長の違いによる回折角度の差を利用して戻り光反射面105d″で反射した戻り光103a′−2及び103b′−2の双方の光軸を一致させるようにしている。
【0067】
このようにして、第1の回折格子105fでそれぞれ回折された戻り光103a′−2及び103b′−2を、共に受光素子104aの受光位置Pに受光されるように補正することができ、2波長の光源103a、103bを用いても1つの受光素子104aを有する受光部材104で双方のレーザ光が受光可能になっている。
【0068】
次に、複合光学部材105の検査方法について図14〜図15を用いて説明する。なお、図14〜図15は3ビーム用回折格子105hと第1の回折格子105fのみを描いた模式的な複合光学部材105として示した。
【0069】
最初に、入射面105aおよび出射面105bにそれぞれ形成した3ビーム用回折格子105hおよび第1の回折格子105fの回折特性の検査方法について説明する。
【0070】
例えば、第1の回折格子105fを検査するときには、入射面105aの基準面(3ビーム用回折格子105h以外の領域)の所定位置から複合光学部材105の内部にレーザ光等の光110を斜めに透過させ、出射面105bに形成された第1の回折格子105fに該光110を照射し、第1の回折格子105fを透過した光の0次光110aおよび回折光110bを参照することにより、例えば、回折光率や回折光110bの回折角などの回折特性が検査することができるようになっている。
【0071】
同様に、3ビーム用回折格子105hを検査するときには、図14に示すように、出射面105bの基準面(第1の回折格子105f以外の領域)の所定位置から複合光学部材105の内部にレーザ光等の光111を斜めに透過させ、入射面105aに形成された3ビーム用回折格子105hに該光111を照射し、3ビーム用回折格子105hを透過した光の0次光111aおよび回折光111bを参照することにより、例えば、回折光率や回折光111bの回折角などの回折特性が検査することができるようになっている。
【0072】
このように、一方の回折格子を検査するときに他方の回折格子の干渉を受けることなく、それぞれ独立して精度よく回折特性の検査をすることができるようになっている。
【0073】
次に、入射面105aおよび出射面105bの面精度の検査方法について説明する。
【0074】
出射面105bの面精度を検査する場合について説明すると、図15に示すように、出射面105bに対面するように、参照面150を有する光学板(図示せず)を配設し、この光学板の複合光学部材105とは反対側から該光学板に検査光すなわち検査用白色照明光112を照射して、該光学板を透過する透過光112cと参照面150で反射する反射光112bを発生させ、透過光112cを出射面105bの基準面に照射し、この基準面で反射した反射光112aを逆経路で前記光学板に透過させ、透過した反射光112aと反射光112bとの干渉光を参照して出射面105bの面精度を検査することができるようになっている。
【0075】
このように、出射面105bに有する基準面の面精度を検査することにより、出射面105bの成形後の成形精度が評価でき、それによって、出射面105bに有した第1の回折格子105f面の面精度(例えば平面度)を評価することが可能となる。なお、入射面105aの面精度を検査する場合は出射面105bの検査と同様であるので説明は省略する。
【0076】
次に、入射面105a出射面105bの平行度と透過波面収差の検査方法について説明する。
【0077】
図16に示すように、出射面105bに対面するように、参照面151を有する光学板(図示せず)を配設し、また、入射面105aに対面するように参照平面反射板152を配設する。そして、前記光学板の複合光学部材105とは反対側から該光学板に検査用レーザ光113を照射して、該光学板を透過する透過光113cと参照面151で反射する反射光113bを発生させ、透過光113cを出射面105bの基準面に入射して複合光学部材105を透過させ入射面105aの基準面から参照平面反射板152へ出射し、参照平面反射板152で反射した反射光113aを逆経路で前記光学板に透過させ、透過した反射光113aと反射光113bとの干渉光を参照して入射面105aと出射面105bの平行度と透過波面収差を検査することができるようになっている。
【0078】
このように、双方の基準面の平行度と透過波面収差を検査することにより、入射面105aと出射面105b間の成形後の相対的な成形精度が評価でき、それによって、入射面105aと出射面105bにそれぞれ有した3ビーム用回折格子105hと第1の回折格子105fの平行度と透過波面収差を評価することが可能となる。
【0079】
以上説明したように、本実施の形態によれば、図1に示したように、光ピックアップ100に取り付けられるハウジング106を有し、ハウジング106には2波長レーザダイオード102と受光部材104と複合光学部材105とが取付固定され、2波長レーザダイオード102はDVD用の短波長レーザを出射するレーザダイオード103aとCD用の長波長レーザを出射するレーザダイオード103bを有し、複合光学部材105は2波長レーザダイオード102から出射した光が入射する入射面105a及び出射する出射面105bと、出射面105bに設けられた光ディスクD1(D2)で反射した戻り光を回折する第1の回折格子105fと、第1の回折格子105fで回折された戻り光を受光部材104に反射させる戻り光反射面105d″とを設けるとともに、戻り光反射面105d″には波長の異なる光を共に受光部材104の受光位置Pに光軸を一致させて結像させる第2の回折格子105gを設けたので、1つの複合光学ユニット101で異なる2つの波長を使用する光ピックアップ装置100に対応できる。また、受光部材104は1つでよく、この受光部材104のみを調整して位置合わせしておけばよいので、調整工程でのコストを増加させることはない。
【0080】
また、2波長レーザダイオード102は基板部102aとキャップ部102eとガラス板102fからなるパッケージと基板部102aから突設した外部接続端子102gとから構成され、受光部材104は受光素子104aを内蔵したパッケージ104bとこのパッケージ104bに設けられた外部接続端子104cとから構成されたいわゆるディスクリート部品であり、それぞれ単体で安価に製造される部材を用いて複合光学ユニット101を構成しているので、各部材の取り扱いも容易であり、また、ハウジング106への組み込み作業がし易くなり、部材コスト及び工程費を低減できる。
【0081】
さらに、複合光学部材105は安価な素材である樹脂を用い、また、複合光学部材105の成形時に第1及び第2の回折格子105f、105gと、3ビーム用回折格子105hと、シリンダー面105iとを同時に一体形成したので、成形時間も短縮でき、複合光学部材105の製造コストをより低減できる。
【0082】
さらに、本実施の形態で説明したように、本発明の複合光学部材105を搭載した複合光学ユニット101は、対物レンズ200が搭載され光ディスク61(62)の記録又は再生を行う光ピックアップ装置100にも適用できるものである。
【0083】
また、本実施の形態では、図2に示すように、発光部材として波長の異なる2つの光源103a、103bを有する2波長レーザダイオード102を用いたが、3個以上の波長の異なる光源を有する発光部材を用いた場合にも、本発明が適用できるものである。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、成形により一体で形成され、光軸方向の両端面に光の入射面と出射面をそれぞれ備え、該入射面と該出射面の前記光軸を含む領域には回折格子がそれぞれ形成されるとともに、前記入射面および前記出射面はそれぞれの前記回折格子とは別個に鏡面仕上げの基準面をそれぞれ有したので、一方の基準面から複合光学部材の内部に光を透過させ他方の回折格子に該光を照射して、この回折格子を透過した光の0次光および回折光を参照することにより回折格子の回折特性をそれぞれ独立して検査することが可能となる複合光学部材を提供できる。また、基準面の面精度を検査することにより、入射面または出射面の成形後の成形精度が評価でき、それによって、入射面または出射面に有した回折格子の面精度を評価することが可能となる複合光学部材を提供できる。
【0085】
さらに、一方の前記基準面から前記複合光学部材の内部に光を透過させ他方の前記回折格子に該光を照射し、該回折格子を透過した前記光の0次光および回折光を参照することにより該回折格子の回折特性を検査するようにしたので、一方の回折格子を検査するときに他方の回折格子の干渉を受けることなく、それぞれ独立して精度よく回折特性の検査をすることができる。
【0086】
さらに、一方の前記基準面または他方の前記基準面に対面するように、参照面を有する光学板を配設し、該光学板の前記複合光学部材とは反対側から該光学板に検査光を照射して、該光学板を透過する透過光と前記参照面で反射する反射光を発生させ、前記透過光を前記一方の基準面または前記他方の基準面に照射し、該一方の基準面または該他方の基準面で反射した前記透過光を逆経路で前記光学板に透過させ、この透過した光と前記反射光との干渉光を参照して前記入射面または前記出射面の面精度を検査するようにしたので、基準面の面精度を検査することにより、入射面または出射面の成形後の成形精度が評価でき、それによって、入射面または出射面に有した回折格子の面精度を評価することが可能となる。
【0087】
さらに、成形により一体で形成され、光軸方向の両端面に該光軸と直交する光の入射面と出射面をそれぞれ備え、該入射面と該出射面の前記光軸を含む領域には回折格子がそれぞれ形成され、前記入射面および前記出射面はそれぞれの前記回折格子とは別個に鏡面仕上げの基準面を互いに対向するようにそれぞれ有した複合光学部材の検査方法であって、一方の前記基準面に対面するように、参照面を有する光学板を配設し、他方の前記基準面に対面するように参照平面反射板を配設し、前記光学板の前記複合光学部材とは反対側から該光学板にレーザ光を照射して、該光学板を透過する透過光と前記参照面で反射する反射光を発生させ、前記透過光を前記一方の基準面に入射して前記複合光学部材を透過させ前記他方の基準面から前記参照平面反射板へ出射し、該参照平面反射板で反射した前記透過光を逆経路で前記光学板に透過させ、この透過したレーザ光と前記反射光との干渉光を参照して前記入射面と前記出射面の平行度と透過波面収差を検査するようにしたので、双方の基準面の平行度と透過波面収差を検査することにより、入射面と出射面間の成形後の相対的な成形精度が評価でき、それによって、入射面および出射面にそれぞれ有した回折格子の平行度と透過波面収差を評価することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置100を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る2波長レーザダイオード102の一部断面斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態である複合光学部材105の正面図である。
【図4】図3の左側面図である。
【図5】図3の右側面図である。
【図6】図3の方向6から見た図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るハウジング106の平面図である。
【図8】図7の8−8断面図である。
【図9】図8の左側面図である。
【図10】図8の右側面図である。
【図11】図8の方向11から見た図である。
【図12】図1における12−12一部断面図である。
【図13】本発明の実施の形態である複合光学部材105の機能を説明するための説明図である。
【図14】本発明の実施の形態である複合光学部材105の検査方法を説明するための模式図である。
【図15】本発明の実施の形態である複合光学部材105の検査方法を説明するための模式図である。
【図16】本発明の実施の形態である複合光学部材105の検査方法を説明するための模式図である。
【図17】従来の光学ユニット50の一部断面図である。
【図18】従来の光学ユニット50に係る複合光学部材49の斜視図である。
【符号の説明】
61 CD(光ディスク)
62 DVD(光ディスク)
100 光ピックアップ装置
101 複合光学ユニット
102 2波長レーザダイオード(発光部材)
103a、103b 光源
104 受光部材
104a 受光素子
105 複合光学部材
105a 入射面
105b 出射面
105d″ 戻り光反射面
105f 第1の回折格子
105g 第2の回折格子
105h 3ビーム用回折格子
105j′ 円柱面(規制面)
105k′ 突部
105m 位置規制突部
105p 戻り光出射面
105s 空間部
106 ハウジング
106c 収容室
106c′ 突き当て面(位置決め部)
106f 入出射口
106j 第1規制受部(規制受面)
106k 第2規制受部(規制受面)
112 検査用白色照明光(検査光)
113 検査用レーザ光
150、151 参照面
152 参照平面反射板
200 対物レンズ
300 反射ミラー
400 コリメートレンズ
500 キャリッジ(ピックアップボディ)

Claims (3)

  1. 成形により一体で形成された複合光学部材は、光軸方向の両端面に設けられた光の入射面、及び出射面と、前記入射面と前記出射面の前記光軸を含む領域にそれぞれ形成された回折格子と、この回折格子と別個に、前記入射面および前記出射面に互いに対向するように設けられた鏡面仕上げの基準面を有し、一方の前記基準面から前記複合光学部材の内部に光を透過させ他方の前記回折格子に該光を照射し、該回折格子を透過した前記光の0次光および回折光を参照することにより該回折格子の回折特性を検査するようにしたことを特徴する複合光学部材の検査方法
  2. 一方の前記基準面、又は他方の前記基準面に対面するように、参照面を有する光学板を配設し、該光学板の前記複合光学部材とは反対側から前記光学板に検査光を照射して、該光学板を透過する透過光と前記参照面で反射する反射光を発生させ、前記透過光を前記一方の基準面、又は前記他方の基準面に照射し、前記一方の基準面、又は前記他方の基準面で反射した前記透過光を逆経路で前記光学板に透過させ、この透過した光と前記反射光との干渉光を参照して前記入射面、又は前記出射面の面精度を検査するようにしたことを特徴する請求項1記載の複合光学部材の検査方法。
  3. 一方の前記基準面に対面するように、参照面を有する光学板を配設し、他方の前記基準面に対面するように参照平面反射板を配設し、前記光学板の前記複合光学部材とは反対側から該光学板に検査用レーザ光を照射して、該光学板を透過する透過光と前記参照面で反射する反射光を発生させ、前記透過光を前記一方の基準面に入射して前記複合光学部材を透過させ前記他方の基準面から前記参照平面反射板へ出射し、該参照平面反射板で反射した前記透過光を逆経路で前記光学板に透過させ、この透過したレーザ光と前記反射光との干渉光を参照して前記入射面と前記出射面の平行度と透過波面収差を検査するようにしたことを特徴する請求項1記載の複合光学部材の検査方法。
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