JP3485645B2 - 半導体レーザ装置とこれを用いた光ピックアップ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置とこれを用いた光ピックアップ装置

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JP3485645B2
JP3485645B2 JP26057394A JP26057394A JP3485645B2 JP 3485645 B2 JP3485645 B2 JP 3485645B2 JP 26057394 A JP26057394 A JP 26057394A JP 26057394 A JP26057394 A JP 26057394A JP 3485645 B2 JP3485645 B2 JP 3485645B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透過型ホログラム素子を
有する半導体レーザ装置とこれを用いた光ピックアップ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、透過型ホログラム素子を有する光
ピックアップ装置は低価格、小型化が可能なことから活
発に研究開発が行われている。
【0003】例えば、特開平1−313987号(H0
1S3/18)公報には、半導体レーザ素子、再生信号
などの情報を含んだ光記録媒体からの帰還光を受光する
信号検出用受光素子、モニタ用受光素子をキャップ等に
内蔵し、このキャップ上に光分割素子としての透過型ホ
ログラム素子を一体化した光ピックアップ装置が開示さ
れている。このように透過型ホログラム素子を用いる光
ピックアップ装置の場合、帰還光の集光スポットが検出
用受光素子に受光されるように、ホログラム素子やホロ
グラム素子を固定するキャップ自体を動かして調整を行
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
ピックアップ装置はホログラム素子のホログラム面の平
行移動が可能であるので、光記録媒体からの帰還光を信
号検出用受光素子に入射するように調整可能であるが、
ホログラム面の高さ方向の調整が困難なため、信号検出
用受光素子の受光面に帰還光を集光させることができな
かった。
【0005】本発明は斯る問題点を鑑みて成されたもの
であり、透過型ホログラム素子のホログラム面の位置調
整が容易な光ピックアップ装置用の半導体レーザ装置を
提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ装
置は、半導体レーザ素子及び受光素子を配設してなる配
設部材と、該配設部材上に上記半導体レーザ素子から出
力された光を入射し且つ該光に基づく帰還光を上記受光
素子で受光させるように回折する透過型のホログラム面
を支持してなる支持手段と、を備え、 上記支持手段は複
数の部材からなり、該各部材は上記ホログラム面が三次
元的に可動可能となるように互いに異なる方向に可動で
き、 上記ホログラム面を固定するように上記支持手段を
構成する各部材が接着材により固定されたことを特徴と
する。
【0007】また、本発明の半導体レーザ装置は、半導
体レーザ素子と、該半導体レーザ素子に対向配置され該
半導体レーザ素子から出力されたレーザ光を上方へ反射
する反射手段と、受光素子と、を配設してなる配設部材
と、該配設部材上に上記上方へ反射された光を入射し且
つ該光に基づく帰還光を上記受光素子で受光させるよう
に回折する透過型のホログラム面を支持してなる支持手
段と、を備え、 上記支持手段は複数の部材からなり、該
各部材は上記ホログラム面が三次元的に可動可能となる
ように互いに異なる方向に可動でき、 上記ホログラム面
を固定するように上記支持手段を構成する各部材が接着
材により固定されたことを特徴とする。
【0008】本発明の半導体レーザ装置は、複数のリー
ドを保持すると共に、半導体レーザ素子及び受光素子を
収容する凹部を有する絶縁性モールド体からなり、該凹
部内に半導体レーザ素子と受光素子とを配設してなる
設部材と、該配設部材上に半導体レーザ素子から出力さ
れた光を入射し且つ該光に基づく帰還光を上記受光素子
で受光させるように回折する透過型のホログラム面を支
してなる支持手段と、を備え、上記凹部内において、
上記半導体レーザ素子及び上記受光素子が対応する上記
リードと電気的に接続され、上記支持手段は複数の部材
からなり、該各部材は上記ホログラム面が三次元的に可
動可能となるように互いに異なる方向に可動でき、 上記
ホログラム面を固定するように上記支持手段を構成する
各部材が接着材により固定されたことを特徴とする。
【0009】また、本発明の半導体レーザ装置は、複数
のリードを保持すると共に、半導体レーザ素子、該半導
体レーザ素子から出力されたレーザ光を上方に反射する
反射手段、及び受光素子を収容する凹部を有する絶縁性
モールド体からなり、該凹部内に半導体レーザ素子と受
光素子とを配設してなる配設部材と、該配設部材上に上
記反射手段により反射された光を入射し且つ該光に基づ
く帰還光を上記受光素子で受光させるように回折する
過型のホログラム面を支持してなる支持手段と、を備
え、上記凹部内において、上記半導体レーザ素子及び上
記受光素子が対応する上記リードと電気的に接続され、
上記支持手段は複数の部材からなり、該各部材は上記ホ
ログラム面が三次元的に可動可能となるように互いに異
なる方向に可動でき、 上記ホログラム面を固定するよう
に上記支持手段を構成する各部材が接着材により固定さ
れたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の半導体レーザ装置は、半導
体レーザ素子載置用フレーム及び複数のリードを保持す
ると共に、半導体レーザ素子及び受光素子を収容する凹
部を有する絶縁性モールド体からなり、該凹部内に半導
体レーザ素子と受光素子とを配設してなる配設部材と、
該配設部材上に上記半導体レーザ素子から出力された光
を入射し且つ該光に基づく帰還光を上記受光素子で受光
させるように回折する透過型のホログラム面を支持して
なる支持手段と、を備え、上記凹部内において、上記半
導体レーザ素子が半導体レーザ素子載置用フレーム上に
設けられると共に、該半導体レーザ素子及び上記受光素
子が対応する上記リードと電気的に接続されてなり、
記支持手段は複数の部材からなり、該各部材は上記ホロ
グラム面が三次元的に可動可能となるように互いに異な
る方向に可動でき、 上記ホログラム面を固定するように
上記支持手段を構成する各部材が接着材により固定され
たことを特徴とする。
【0011】また、本発明の半導体レーザ装置は、半導
体レーザ素子載置用フレーム及び複数のリードを保持す
ると共に、半導体レーザ素子、該半導体レーザ素子から
出力されたレーザ光を上方に反射する反射手段、及び受
光素子を収容する凹部を有する絶縁性モールド体から
り、該凹部内に半導体レーザ素子と受光素子とを配設し
てなる配設部材と、該配設部材上に上記反射手段により
反射された光を入射し且つ該光に基づく帰還光を上記受
光素子で受光させるように回折する透過型のホログラム
面を支持してなる支持手段と、を備え、上記凹部内にお
いて、上記半導体レーザ素子が半導体レーザ素子載置用
フレーム上に設けられると共に、該半導体レーザ素子及
び上記受光素子が対応する上記リードと電気的に接続さ
れてなり、上記支持手段は複数の部材からなり、該各部
材は上記ホログラム面が三次元的に可動可能となるよう
に互いに異なる方向に可動でき、 上記ホログラム面を固
定するように上記支持手段を構成する各部材が接着材に
より固定されたことを特徴とする。
【0012】特に、上記凹部内において、上記受光素子
が半導体レーザ素子載置用フレーム上に設けられたこと
を特徴とする。
【0013】また、上記反射手段が上記絶縁性モールド
体に設けられた傾斜部により支持されることを特徴とす
る。
【0014】また、上記傾斜部は上記凹部内の一部に形
成された凹部により構成されることを特徴とする。
【0015】また、上記反射手段が反射型3分割用回折
格子であることを特徴とする。
【0016】また、上記半導体レーザ素子と上記ホログ
ラム面との間に透過型3分割用回折格子を有することを
特徴とする。
【0017】また、上記反射手段がミラーであり、該ミ
ラーと上記ホログラム面の間に透過型3分割用回折格子
を有することを特徴とする。
【0018】また、上記透過型3分割用回折格子は上記
支持手段に設けられていることを特徴とする。
【0019】また、上記ホログラム面を備える透過型ホ
ログラム素子は該ホログラム面に対向した3分割用回折
格子面を有し、該回折格子面が上記配設部材と対向する
ように配置されていることを特徴とする。
【0020】また、上記ホログラム面は上記帰還光を上
記3分割用回折格子の3分割用回折格子面に入射しない
ように回折して上記受光素子で受光させることを特徴と
する。
【0021】また、上記半導体レーザ素子、上記反射手
段、及び上記受光素子がこの順序で略一直線上に配置さ
れたことを特徴とする。
【0022】また、上記支持手段を構成する複数の部材
の一つが上記ホログラム面を備える透過型ホログラム素
子であることを特徴とする。
【0023】また、上記支持手段は、上記配設部材上に
固定される第1部材と、該第1部材に回転方向且つ垂直
方向に可動可能に構設される第2部材と、該第2部材に
水平方向に可動可能に構設され上記ホログラム面を備え
る透過型ホログラム素子が固定された第3部材と、から
なることを特徴とする。
【0024】また、上記第1部材は上記第2部材を保持
するための円柱状空洞部を有し、上記第2部材は上部に
嵌合部を有する内部透光性の円柱体からなり該円柱体が
上記円柱状空洞部に回転方向且つ垂直方向に摺動可能に
挿嵌され、上記第3部材は下部に嵌合部とその上側に
記ホログラム面を備える透過型ホログラム素子とを有す
る内部透光性体からなり該嵌合部が上記第2部材の嵌合
部に水平方向に摺動可能に嵌合され、上記第2部材と第
3部材が接着材により固定されたことを特徴とする。
【0025】また、上記支持手段は、上記配設部材上に
固定される第1部材と、該第1部材に回転方向且つ垂直
方向に可動可能に構設される第2部材と、からなり、
記ホログラム面を備える透過型ホログラム素子は上記第
2部材に水平方向に可動可能に構設されることを特徴と
する。
【0026】また、本発明の半導体レーザ装置は、上記
第1部材は上記第2部材を保持するための円柱状空洞部
を有し、上記第2部材は上部に嵌合部を有する内部透光
性の円柱体からなり該円柱体が上記円柱状空洞部に回転
方向且つ垂直方向に摺動可能に挿嵌され、上記ホログラ
ム面を備える透過型ホログラム素子は上記第2部材の嵌
合部に水平方向に摺動可能に嵌合されてなり、上記第2
部材と上記ホログラム素子が接着材により固定されたこ
とを特徴とする。
【0027】また、上記支持手段は、上記配設部材上に
固定される第1部材と、該第1部材に垂直方向に可動可
能に構設される第2部材と、該第2部材に水平方向に可
動可能に構設される第3部材と、上記ホログラム面が固
定され該第3部材に上記水平方向と略直交する水平方向
に可動可能に構設される第4部材と、からなることを特
徴とする。
【0028】また、上記第1部材は上記第2部材を保持
するための空洞部を有し、上記第2部材は上部に嵌合部
を有する内部透光性体からなり該透光性体が上記空洞部
に垂直方向に摺動可能に挿嵌され、上記第3部材は上部
及び下部に互いに略直交する嵌合部を有する内部透光性
体からなり該下部の嵌合部が上記第2部材の嵌合部に水
平方向に摺動可能に嵌合され、上記第4部材は下部に嵌
合部、その上側に上記ホログラム面を備える透過型ホロ
グラム素子を有する内部透光性体からなり該嵌合部が上
記第3部材の上部の嵌合部に水平方向に摺動可能に嵌合
され、上記第2、第3、第4部材が接着材により固定さ
れたことを特徴とする。
【0029】また、上記支持手段は、上記配設部材上に
固定される第1部材と、該第1部材に垂直方向に可動可
能に構設される第2部材と、該第2部材に水平方向に可
動可能に構設される第3部材と、からなり、上記ホログ
ラム面を備える透過型ホログラム素子は上記第3部材に
上記水平方向と略直交する水平方向に可動可能に構設さ
れることを特徴とする。
【0030】また、上記第1部材は上記第2部材を保持
するための空洞部を有し、上記第2部材は嵌合部を上部
に有する内部透光性体からなり該透光性体が上記空洞部
に垂直方向に摺動可能に挿嵌され、上記第3部材は上部
及び下部に互いに略直交する嵌合部を有する内部透光性
体からなり該下部の嵌合部が上記第2部材の嵌合部に水
平方向に摺動可能に嵌合され、上記ホログラム面を備え
る透過型ホログラム素子は上記第3部材の上部の嵌合部
に水平方向に摺動可能に嵌合され、上記第2、第3部材
及び上記ホログラム素子は接着材により固定されたこと
を特徴とする。
【0031】また、上記支持手段は、上記配設部材に水
平方向に可動可能に構設される第1部材と、該第1部材
に回転方向且つ垂直方向に可動可能に構設され上記ホロ
グラム面を備える透過型ホログラム素子が固定された第
2部材と、からなることを特徴とする。
【0032】また、本発明の半導体レーザ装置は、上記
配設部材は上部に嵌合部を有し、上記第1部材は上記第
2部材を保持するための円柱状空洞部と下部に嵌合部を
有し該嵌合部が上記配設部材の嵌合部に水平方向に摺動
可能に嵌合され、上記第2部材は上記ホログラム面を備
える透過型ホログラム素子を有する内部透光性の円柱体
からなり該円柱体が上記円柱状空洞部に回転方向且つ垂
直方向に摺動可能に挿嵌され、上記第1部材と上記第2
部材が接着材により固定されたことを特徴とする。
【0033】また、上記支持手段は上記配設部材に水平
方向に可動可能に構設され、上記ホログラム面を備える
透過型ホログラム素子は上記支持手段に回転方向且つ垂
直方向に可動可能に構設されることを特徴とする。
【0034】また、上記配設部材は上部に嵌合部を有
し、上記支持手段は上記ホログラム素子を保持するため
の円柱状空洞部と下部に嵌合部を有し該嵌合部が上記配
設部材の嵌合部に水平方向に摺動可能に嵌合され、上記
ホログラム素子は円柱体からなり該円柱体が上記円柱状
空洞部に回転方向且つ垂直方向に摺動可能に挿嵌され、
上記第1部材と上記ホログラム素子が接着材により固定
されたことを特徴とする。
【0035】また、上記支持手段は、上記配設部材に水
平方向に可動可能に構設される第1部材と、該第1部材
に垂直方向に可動可能に構設される第2部材と、上記
ログラム面を備えるホログラム素子が固定され上記第2
部材に上記水平方向と略直交する水平方向に可動可能に
構設される第3部材と、からなることを特徴とする。
【0036】また、上記配設部材は上部に嵌合部を有
し、上記第1部材は上記第2部材を保持するための空洞
部と下部に嵌合部を有し該嵌合部が上記配設部材の嵌合
部に水平方向に摺動可能に嵌合され、上記第2部材は上
部に嵌合部を有する内部透光性体からなり該透光性体が
上記空洞部に垂直方向に摺動可能に挿嵌され、上記第3
部材は下部に嵌合部、その上側に上記ホログラム素子を
有する内部透光性体からなり該嵌合部が上記第2部材の
上部の嵌合部に水平方向に摺動可能に嵌合され、上記第
1、第2、第3部材は接着材により固定されたことを特
徴とする。
【0037】また、上記支持手段は、上記配設部材に水
平方向に可動可能に構設される第1部材と、該第1部材
に垂直方向に可動可能に構設される第2部材と、からな
り、上記ホログラム面を備える透過型ホログラム素子
上記第2部材に上記水平方向と略直交する水平方向に可
動可能に構設されることを特徴とする。
【0038】また、上記配設部材は上部に嵌合部を有
し、上記第1部材は上記第2部材を保持するための空洞
部と下部に嵌合部を有し該嵌合部が上記配設部材の嵌合
部に水平方向に摺動可能に嵌合され、上記第2部材は上
部に嵌合部を有する内部透光性体からなり該透光性体が
上記空洞部に垂直方向に摺動可能に挿嵌され、上記ホロ
グラム素子は上記第2部材の上部の嵌合部に水平方向に
摺動可能に嵌合され、上記第1、第2部材、上記ホログ
ラム素子は接着材により固定されたことを特徴とする。
【0039】また、上記ホログラム素子が上記支持手段
の上記空洞部内に収納されることをことを特徴とする。
【0040】また、上記水平方向の1つは上記半導体レ
ーザ素子と上記受光素子とを結ぶ方向と平行であること
を特徴とする。
【0041】また、上記水平方向は上記半導体レーザ素
子と上記受光素子とを結ぶ方向と略平行であることを特
徴とする。
【0042】また、上記配設部材及び上記支持手段は、
樹脂からなることを特徴とする。
【0043】また、上記ホログラム面は、上記帰還光に
非点収差を与えることを特徴とする。
【0044】特に、上記配設部材は、周縁に少なくとも
対向してなる円弧部を有することを特徴とする。
【0045】本発明の光ピックアップ装置は、上記半導
体レーザ装置を有することを特徴とする。
【0046】
【作用】本発明の半導体レーザ装置は、半導体レーザ素
子から出力された光が入射され且つ該光に基づく帰還光
(例えば光ピックアップ装置に用いる場合、光記録媒体
に照射され反射されてなる該媒体の情報を含んだ帰還
光)が受光素子で受光されるように回折する透過型のホ
ログラム面を三次元的に可動可能に支持してなるので、
ホログラム面の位置調整が容易に行える。
【0047】また、半導体レーザ素子と受光素子が、配
設部材の凹部内に収容され、この凹部内で半導体レーザ
素子、受光素子がリードと電気的に接続される場合、こ
の配設部材により、半導体レーザ素子、受光素子が保護
されるのに加えて、上記電気的な接続の信頼性も確保さ
れる。更に、反射手段が凹部内に収容される場合には、
この反射手段も同様に保護される。
【0048】また、半導体レーザ素子が半導体レーザ素
子載置用フレーム上に設けられる場合、半導体レーザ素
子の熱がフレームを通して効率よく放熱されるので、半
導体レーザ素子が長寿命、高光出力可能となる。斯る場
合、半導体レーザ素子と載置用フレームとの電気的接続
をワイヤーボンディングによることなく容易に行え、こ
のように接続した場合、半導体レーザ素子はその他方の
電極のみをリードにワイヤーボンディング等で電気的に
接続すればよいので、作製が容易になる。
【0049】また、受光素子が半導体レーザ素子載置用
フレーム上に設けられた場合には、受光素子の熱がリー
ドを通して効率よく放熱されるので、受光素子の感度の
低下を抑制できる。この場合、受光素子と載置用フレー
ムとの電気的接続をワイヤーボンディングせずに容易に
行え、このように接続した場合、受光素子はその他方の
電極のみをリードとワイヤーボンディング等で電気的に
接続すればよいので、作製がより容易になる。
【0050】また、半導体レーザ素子、反射手段、及び
受光素子がこの順序で一直線上に配置された場合には、
反射手段が半導体レーザ素子からのレーザ光の光遮蔽手
段としても機能するので、このレーザ光が受光素子に直
接入射するのを防止できる。斯る構成の場合半導体レー
ザ装置の幅を小さくすること、即ち光ピックアップ装置
の薄型化が可能となる。
【0051】また、3分割用回折格子で半導体レーザ素
子から出力されたレーザビームを分割して3本のビー
ム、好ましく0次、±1次回折ビームを形成することに
より、光ピックアップ装置において所謂3ビーム法によ
るトラッキングが可能となる。
【0052】特に、反射手段が反射型3分割用回折格子
である場合、部品点数が削減できる。
【0053】また、透過型3分割用回折格子を用いた場
合、回折格子面の凹凸を等ピッチにできるので、この透
過型3分割用回折格子の調整は非常に容易である。しか
も、半導体レーザ装置の長さを大きくすることなく、反
射型3分割用回折格子に比べて3分割用回折格子と半導
体レーザ素子の距離を大きくでき、この結果、上記凹凸
の間隔を大きくできるので、反射型3分割用回折格子に
比べて透過型3分割用回折格子の製造が容易となる。し
かも、この上記凹凸の間隔を大きくすると、±1次回折
光等の回折角が小さくなるので、光ピックアップ装置に
用いた場合、これら回折光の光軸が対物レンズの中心側
を通り、光の利用効率が高まる。
【0054】特に、透過型ホログラム素子がそのホログ
ラム面に対向して3分割用回折格子面を有する場合、部
品点数が削減できる。
【0055】特に、支持手段が複数の部材からなり、該
各部材が互いに異なる方向に可動できる場合には、各部
材を個別に可動させて調整できるので、ホログラム面
微調整が容易になる。
【0056】特に、支持手段を構成する部材が互いに嵌
合して構成される場合、各部材を方向性よく可動させる
ことができるので、ホログラム面の調整を精度よく行え
る。
【0057】また、支持手段のうちの1つの部材が回動
可能である場合、透過型ホログラム素子のホログラム面
の向きまでも調整できる。従って、透過型ホログラム素
子のホログラム面で回折された光の波面が乱れるのを防
止しつつ透過型ホログラム素子を所定位置に設置でき
る。
【0058】また、第1部材が配設部材に水平方向に可
動可能に構設された場合、支持手段の構成部品点数が少
なくすむので、低コストで作製できる。
【0059】また、透過型ホログラム素子自体が水平方
向に可動可能である場合、支持手段の構成部品点数が少
なくすむので、低コストで作製できる。
【0060】特に、支持手段が配設部材に水平方向に可
動可能に構設され、ホログラム素子が支持手段に回転方
向且つ垂直方向に可動可能に構設される場合、部品点数
が非常に少なくてすみ、しかもホログラム面の微調整が
容易になる。
【0061】また、支持手段支持手段を構成する部
材、又はホログラム素子が摺動してなる場合、摺動部分
には空隙がないので、ホログラム面を所定位置に高精度
に設置でき、加えて接着材で固定する際この接着材が流
れ出て不所望な箇所に付着する恐れがない。
【0062】また、ホログラム素子が支持手段の空洞部
内に収納される場合、ホログラム素子が光ピックアップ
装置等に組み込まれる際に保護される。
【0063】また、上記ホログラム面が、帰還光に対し
て回折機能、好ましくは1次又は−1次で回折する機能
の他、帰還光に非点収差を与える場合、所謂光ピックア
ップ装置に用いた際に所謂非点収差法によるフォーカシ
ングが行える。
【0064】更に、上記モールド体及び上記支持手段
樹脂からなる場合には、軽量化、低コスト化、大量生産
化が可能となる。
【0065】特に、配設部材の周縁に少なくとも対向し
てなる円弧部を有する場合、例えば光ピックアップ装置
においてこの円弧部に対応する円状開口部に組み込むこ
とにより半導体レーザ装置を回転させることができるの
で、光学系の調整が簡単になる。
【0066】
【実施例】本発明に係る各実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。 (第1実施例)図1は本実施例の非点収差法によるフォ
ーカシング及び3ビーム法によるトラッキングを行う光
ピックアップ装置用半導体レーザ装置の一部分解斜視
図、図2はこの半導体レーザ装置の断面図、図3はこの
半導体レーザ装置の上面図、図4はこの半導体レーザ装
置の配設部材の上面図である。尚、図1〜図3ではボン
ディング線は図示しない。
【0067】図中、1は、放熱フィンとしても機能する
リン青銅、鉄、又は銅等の導電性金属からなる十字形状
の半導体レーザ素子載置用リードフレーム2及び銅等の
導電性金属からなる端子導出用リード3、3、・・・
と、これらを共通の黒色樹脂からなる絶縁性モールド体
4によって一体化してなる配設部材である。ここで、上
記載置用フレーム2が左右に張り出し部を有するのは、
放熱及び配設部材の剛性を高めるためである。
【0068】この絶縁性モールド体4は、上記載置用フ
レーム2及び端子導出用リード3、3、・・・を保持す
ると共に内部において載置用フレーム2及び端子導出用
リード3、3、・・の表面が露出するように凹部5が設
けられている。即ち、モールド体4は周囲に枠体を形成
することにより以下の素子を収納する容器を構成する。
ここで、上記フレーム2及びリード3、3、・・・は一
方向上にあるので、この容器の幅が小さくできる。
【0069】6は、凹部5内で露出した載置用フレーム
2にダイボンドされ該フレームと電気的に接続されたS
i等からなる導電性サブマウント(ヒートシンク)であ
る。このサブマウント6にはその上表面の一部に受光面
を有するモニタ用PIN型フォトダイオード7が形成さ
れている。
【0070】8は、上記フォトダイオード7の受光面の
前方で上記サブマウント6上に図示しない絶縁膜を介し
てダイボンドされた半導体レーザ素子である。この半導
体レーザ素子8は前端面と後端面からそれぞれレーザ光
を出力し、該後端面から出力されたレーザ光(モニタ
光)はフォトダイオード7で受光される。9は、半導体
レーザ素子8の前方に対向配置された反射型3分割用回
折格子(反射手段)であり、該3分割用回折格子9は凹
部5内の載置用フレーム2に設けられた開口部2a下の
絶縁モールド体4に形成された凹部4aの傾斜部4bに
固定されている。この回折格子9の回折格子面9aは、
前端面から出力されたレーザ光を0次、±1次の回折光
に分割すると共に直角上方に反射する。
【0071】10は、3分割用回折格子9の後方の凹部
5内の載置用フレーム2にダイボンドされ該フレーム2
と電気的に接続された上表面に受光面を備えた信号検出
用受光素子であり、該受光素子10はその受光面が半導
体レーザ素子8のレーザ光出射点と3分割用回折格子9
とを結ぶ一直線上に配置されている。
【0072】11は、絶縁モールド体4の凹部5上に3
次元的に可動可能に構設される透過型ホログラム素子1
2を支持する黒色樹脂からなる支持部材であって、第1
部材13、第2部材14及び第3部材15で構成されて
いる。上記ホログラム素子12のホログラム面12aは
入射ビームをこの光軸に対して斜めの光軸を有する±1
次回折ビームを発生させると共に、この±1次回折ビー
ムがビーム進行方向と直交する一方向とこの一方向と直
交する方向で焦点距離が異なるように集光する(非点収
差)作用を及ぼす。即ち、このホログラム素子7は、ビ
ームスプリッタ、集光レンズ及びシリンドリカルレンズ
の機能を併せもつ。
【0073】第1部材13は、中央に第2部材14を嵌
挿するための円柱状空洞部13a、上部に空洞部13a
に挿入された第2、第3部材14、15の位置調節をす
るための治具を挿入する調節用窓部13b、13b、及
び下部に設けられた第2部材14の落下防止用突起部1
3cを有する。この第1部材13aは配設部材1の凹部
5の周縁部に設けられた段差からなる嵌合部5aに嵌合
され、接着材20aにより配設部材1上に固定されてい
る蓋部である。
【0074】第2部材14は、その上端に互いに対向し
た台形凹状の切欠からなる嵌合部14aを有する内部空
洞の円柱部材(円筒部材)からなり、上記空洞部13a
に回転方向及び垂直方向に摺動可能に嵌挿される。
【0075】第3部材15は、上端に透過型ホログラム
素子12が固定され、下端に上記嵌合部14aに対応し
た凸状の嵌合部15aを有する内部空洞の円柱部材(円
筒部材)からなり、該凸状の嵌合部15aは凹状の嵌合
部14aと水平方向に摺動可能に嵌合されている。この
第3部材15は、上記第2部材14が上記第1部材13
の円柱状空洞部13a内に嵌挿されるに伴って該円柱状
空洞部13a内に遊嵌され、ホログラム素子12が第1
部材13により保護される。
【0076】上記第2、第3部材14、15が単に構設
された状態では互いに可動可能であるので、図2に示す
ように所望の位置に配置された状態で樹脂等の接着材2
0bによって固定されている。そして、この配設部材1
の凹部5上に透過型ホログラム素子12を備えた支持部
材11が固定されることにより該凹部5内は密閉され、
凹部5内に外部から不所望な光が入るのが防止される。
【0077】尚、本実施例では、本装置が光ピックアッ
プ装置の円状開口部に組み込まれ回転自在に調整が行な
われるため、絶縁性モールド体4は長手方向において対
向する円弧部4c、4cを有すると共に調整用治具挿入
用の凹部4dを有する。
【0078】また、上記フォトダイオード7、半導体レ
ーザ素子8、信号検出用受光素子10は、図4に示すよ
うに対応するフレーム2又はリード3、3、・・・と金
等のワイヤー(図中、太線)により電気的に接続されて
いる。但し、受光素子10は、再生信号及びフォーカス
信号を検出するための4分割フォトダイオード10a
と、その両側のトラッキング信号検出用のフォトダイオ
ード10b、10bからなるが、各フォトダイオードの
電極は示さない他、フォトダイオード7、半導体レーザ
素子8の電極等も図示しない。
【0079】斯る半導体レーザ装置の透過型ホログラム
素子12の位置調整は以下のように光ピックアップ装置
若しくはこの装置用調整機に組み込まれた状態で行われ
る。以下、光ピックアップ装置に実装された場合につい
て図5を用いて説明する。尚、最初、上述の半導体レー
ザ装置は、配設部材1と第1部材13とが接着材により
固定され、第2、第3部材14、15のみが可動可能な
状態である。また、図5は要部のみ示す。
【0080】図5中、16は光ディスク等の反射型光記
録媒体、17は上述の半導体レーザ装置、18は半導体
レーザ装置から出射された0次、±1次の回折光を直角
方向に反射する反射ミラー等からなる反射手段、19は
反射手段18で反射された0次、±1次の回折光を上記
光記録媒体16上に集光させて、それぞれ主スポットと
該主スポットの両側に副スポットを形成する集光レンズ
等からなる集光手段である。この主スポットは再生しよ
うとするトラックを走査し、副スポットは主スポットの
両側を前記トラックに僅かにかかって走査するように光
ピックアップ装置の光学系が調整配置される。
【0081】まず、斯る半導体レーザ装置を動作させ
る。この動作状態において、半導体レーザ素子7の後端
面から出力されたモニタ光としてのレーザ光はフォトダ
イオード7で受光される。この受光量に応じた信号が図
示しないAPC駆動回路(自動光出力調整回路)に送ら
れ、前端面から出力されるレーザ光が所望の光出力にな
るように制御される。半導体レーザ素子7の前端面から
出力されたレーザ光は、3分割用回折格子9で0次、±
1次の回折光に分割されると共に透過型ホログラム素子
12側に反射される。その後、透過型ホログラム素子1
2を透過(0次回折)した前記3分割用回折格子9で反
射された0次、±1次の回折光は反射手段18で略直角
に反射された後、集光手段19により光記録媒体16に
集光され、上述したように主スポット、副スポットが形
成される。そして、光記録媒体16で反射された媒体1
6の情報を含んだ上記0次、±1次の回折光(帰還光)
は集光手段19、反射手段18をこの順序で経て透過型
ホログラム素子12に入射される。
【0082】次に、信号検出用受光素子10の受光信号
を観測しながら、透過型ホログラム素子12に入射した
上記情報を含んだ0次、±1次の回折光(帰還光)がこ
の素子12を1次(又は−1次)回折で透過して信号検
出用受光素子10で良好に受光されるように、詳細に述
べると、上記0次回折光がフォトダイオード10a、上
記副スポットに対応する+1次、−1次の回折光がそれ
ぞれフォトダイオード10b、10bに良好に受光され
るように、第2部材14の上下方向の移動又は回動、第
3部材14の水平方向の移動により透過型ホログラム素
子12の3次元方向の位置調整を行う。その後、この調
整が完了した状態で、図2に示すように樹脂等の接着材
により第2、第3部材14、15を第1部材13と固定
する。
【0083】尚、このように調整された半導体レーザ装
置を組み込んだ光ピックアップ装置では、上記フォトダ
イオード10aの検出信号から再生信号及びフォカスエ
ラー信号が得られると共に、フォトダイオード10b、
10bの検出信号からトラッキングエラー信号が得られ
る。このフォカスエラー信号、トラッキングエラー信号
に基づいて集光手段が図示しない駆動機構により駆動し
てフォカシング、トラッキングが行われる。
【0084】斯る半導体レーザ装置は、第2、第3部材
14、15の固定前では、第2部材14が垂直方向にス
ライド可能で且つ回動可能であり、しかも第3部材15
が水平方向にスライド可能であるので、ホログラム素子
12を3次元的に容易に移動させることができる。この
結果、半導体レーザ素子8から出力され、3分割用回折
格子9、ホログラム素子12、反射手段18、集光手段
19を介した光が、光記録媒体16で反射され、集光手
段19、反射手段18を再度経た後、ホログラム素子1
2により1次(又は−1次)回折された光記録媒体16
からの帰還光が受光素子10で効率よく受光されるよう
にホログラム素子12の位置調整が容易にできる。しか
も、これら第2、第3部材14、15はそれぞれ第1部
材13、第2部材14に対して摺動して移動するので、
ホログラム素子12を高精度且つ容易に位置合わせでき
る。
【0085】そして、特に第2部材14と第3部材15
の嵌合は互いに咬合してなるので、第3部材15のみを
挟持して、第2部材14、第3部材15を可動させるこ
とができる。この結果、第2、第3部材14、15を可
動させる際にそれぞれを挟持し直す必要がなく、ホログ
ラム素子12の位置調整時間が短縮できる。
【0086】更に、斯る構成では、摺動部分には空隙が
ないので、第1部材13と第2部材14、第2部材14
と第3部材15を樹脂等の接着材で固定する場合、接着
材が流れ出て凹部5内の素子などへ付着する恐れがな
い。
【0087】また、半導体レーザ素子8、3分割用回折
格子9及び信号検出用受光素子10が、絶縁性モールド
体4の凹部5内に収容され、この凹部5内で半導体レー
ザ素子8、信号検出用受光素子9が端子導出用リード
3、3、・・・とワイヤーボンディング線によって電気
的に接続されるので、半導体レーザ素子8、3分割用回
折格子9、信号検出用受光素子10、ワイヤーボンディ
ング線が保護される。
【0088】また、半導体レーザ素子8、受光素子10
が半導体レーザ素子載置用フレーム2上に設けられるの
で、半導体レーザ素子8及び受光素子10の熱がフレー
ムを通して効率よく放熱される。従って、半導体レーザ
素子8が長寿命、高光出力可能となる共に、受光素子1
0の感度の低下を抑制できる。
【0089】しかも、載置用フレーム2、端子導出用リ
ード3、3、・・・の上表面が同一平面にあるので、半
導体レーザ素子8、受光素子10、フォトダイオード7
へのワイヤーボンディングが容易に行える。
【0090】また、半導体レーザ素子8、3分割用回折
格子9、及び受光素子10がこの順序で一直線上に配置
されているので、3分割用回折格子9が光遮蔽手段とし
て機能し、半導体レーザ素子8の前端面から出力された
レーザ光が受光素子10に入射するのが防止できる。
【0091】更に、斯る装置は、ホログラム素子12が
第1部材13の空洞部13a内に収納されるので、ホロ
グラム素子12が光ピックアップ装置等に組み込まれる
際に保護される。
【0092】更に、フレーム2及びリード3、3、・・
・は同一方向に延在するので、配設部材の幅を小さくで
きる。従って、上述のように反射手段18を介すること
により半導体レーザ装置17を光記録媒体16の記録面
に略直交させる構成として光ピックアップ装置の薄型化
が可能となる。尚、勿論、薄型化は望めないが、反射手
段18を設けずに半導体レーザ装置17と光記録媒体1
6の記録面を略平行にした構成にしてもよい。 (第2実施例)本実施例が第1実施例と異なる点は支持
部材のみであるので、支持部材を一部分解斜視図である
図6に基づいて説明する。尚、第1実施例と同一部分又
は対応する部分には同一符号を付してその説明は割愛す
る。
【0093】21は、絶縁モールド体4の凹部5上に3
次元的に可動可能に構設される透過型ホログラム素子1
2を支持する支持部材であって、樹脂からなる第1部材
13、樹脂からなる第2部材24及び樹脂製又は銅等の
金属製第3部材25で構成されている。
【0094】第1部材13は、中央に第2部材24を嵌
挿するための円柱状空洞部13a、上部に空洞部13a
に挿入した第2、第3部材24、25の位置調節をする
ための調節用窓部13b、13b、及び下部に設けられ
た第2部材24の落下防止用突起部13cを有し、上記
絶縁性モールド体4の凹部5上に固定されている。
【0095】第2部材24は、その上部に互いに対向し
た凹状の案内溝からなる嵌合部24aを有する内部空洞
の円柱部材(円筒部材)からなり、上記空洞部13aに
回転方向及び垂直方向に摺動可能に嵌挿される。
【0096】第3部材25は、上端に透過型ホログラム
素子12が固定され、下部に上記嵌合部24aに嵌挿す
る爪状の嵌合部25a、上部に素子12のホログラム面
を露出する窓部(図示せず)を有するコ字型部材(内部
中空体)からなり、該嵌合部25aは上記嵌合部24a
と摺動可能に嵌合されている。この第3部材25も、上
記第2部材24が上記第1部材13の円柱状空洞部13
a内に嵌挿されるに伴って該円柱状空洞部13a内に遊
嵌され、ホログラム素子12が第1部材13により保護
される。
【0097】上記第2、第3部材24、25は単に構設
された状態では互いに可動可能であるので、これら部材
は所望の位置に配置された状態で樹脂等の接着材によっ
て固定される。この配設部材1の凹部5の嵌合部5aに
透過型ホログラム素子12を備えた支持部材21が固定
されることにより該凹部5内は密閉され、凹部5内に外
部から不所望な光が入るのが防止される。
【0098】本実施例においても、第2、第3部材が第
1実施例と同様の可動をするので、第1実施例と同様の
効果が得られる他、第1実施例に比べて第3部材が容易
に形成できるので、量産性に優れる。 (第3実施例)本実施例も第1実施例と異なる点は支持
部材のみであるので、支持部材を分解斜視図である図7
に基づいて説明する。尚、第1実施例と同一部分又は対
応する部分には同一符号を付してその説明は割愛する。
【0099】31は、絶縁モールド体4の凹部5上に3
次元的に可動可能に構設される透過型ホログラム素子1
2を支持する樹脂からなる支持部材であって、第1部材
13、第2部材34及び第3部材35で構成されてい
る。
【0100】第1部材13は、中央に第2部材34を嵌
挿するための円柱状空洞部13a、上部に空洞部13a
に挿入した第2、第3部材34、35の位置調節をする
ための調節用窓部13b、13b、及び下部に設けられ
た第2部材34の落下防止用突起部13cを有し、上記
絶縁性モールド体4の凹部5上に固定されている。尚、
本実施例の第1部材13は、第1実施例とは調節用窓部
13b、13bの位置が異なる以外は同じである。
【0101】第2部材34は、その上部に第3部材35
を挿入する挿入溝(嵌合部)34aを有する内部空洞の
円柱部材(円筒部材)からなり、上記空洞部13aに回
転方向及び垂直方向に摺動可能に嵌挿される。
【0102】第3部材35は、上部に透過型ホログラム
素子12が固定された内部空洞の角型部材からなり、該
第3部材35は上記挿入溝34aに水平方向に摺動可能
に嵌合されている。この第3部材35も、上記第2部材
34が上記第1部材13の円柱状空洞部13a内に嵌挿
されるに伴って該円柱状空洞部13a内に遊嵌され、ホ
ログラム素子12が第1部材13により保護される。
【0103】上記第2、第3部材34、35は単に構設
された状態では互いに可動可能であるので、所望の位置
に配置された状態で樹脂等の接着材によって固定され
る。この配設部材1の凹部5の5aに透過型ホログラム
素子12を備えた支持部材31が固定されることにより
該凹部5内は密閉され、凹部5内に外部から不所望な光
が入るのが防止される。
【0104】本実施例も第2実施例と同様の効果が得ら
れる。尚、本実施例では、ホログラム素子12を第3部
材35に固定しているが、ホログラム素子12自体を第
2部材34の挿入溝34aに嵌合するような構成にして
もよい。 (第4実施例)本実施例が第1実施例と異なる点は支持
部材のみであるので、支持部材を一部分解斜視図である
図8に基づいて説明する。尚、第1実施例と同一部分又
は対応する部分には同一符号を付してその説明は割愛す
る。
【0105】41は、絶縁モールド体4の凹部5上に3
次元的に可動可能に構設され透過型ホログラム素子12
を支持する樹脂からなる支持部材であって、第1部材4
3、第2部材44、第3部材45、及び第4部材46で
構成されている。
【0106】第1部材43は、中央に第2部材44を嵌
挿するための角型状空洞部43a、上部に空洞部43a
に挿入した第2、第3、第4部材44、45、46の位
置調節をするための調節用窓部43b、43b、及び下
部に設けられた第2部材44の落下防止用突起部(図示
せず)を有し、上記絶縁性モールド体4の凹部5上に固
定されている。
【0107】第2部材44は、その上端に互いに対向し
た台形凹状の切欠からなる嵌合部44aを有する内部空
洞の角型状部材からなり、上記空洞部43aに垂直方向
に摺動可能に嵌挿される。
【0108】第3部材45は、上部に上記嵌合部44a
と直交関係であって互いに対向した台形凹状の切欠から
なる嵌合部45a、下部に上記嵌合部44aに対応し嵌
合部45aと直交した凸状の嵌合部45bを有する内部
空洞の角型状部材からなり、該凸状の嵌合部45bは凹
状の嵌合部44aと水平方向に摺動可能に嵌合されてい
る。
【0109】第4部材46は、上部にホログラム素子1
2が固定され、下部に上記嵌合部45aに対応した凸状
の嵌合部46aを有する内部空洞の角型状部材からな
り、該凸状の嵌合部46aは凹状の嵌合部45aと水平
方向に摺動可能に嵌合されている。
【0110】この第3、第4部材45、46は、上記第
2部材44が上記第1部材43の空洞部43a内に嵌挿
されるに伴って該空洞部43a内に遊嵌され、ホログラ
ム素子12が第1部材43により保護される。
【0111】上記第2、第3、第4部材44、45、4
6は単に構設された状態では互いに可動可能であるの
で、所望の位置に配置された状態で樹脂等の接着材によ
って固定される。この配設部材1の凹部5の5aに透過
型ホログラム素子12を備えた支持部材41が固定され
ることにより該凹部5内は密閉され、凹部5内に外部か
ら不所望な光が入るのが防止される。
【0112】本実施例では、3次元方向の可動が互いに
直交する直線方向である点で上述の第1〜第3実施例と
は異なるが、第1実施例と同様の効果が得られる。尚、
上述では、空洞部43aを角型状とし、第2部材44を
角型状部材としたが、勿論他の形状としてもよい。 (第5実施例)本発明に係る第5実施例を図面を参照し
つつ詳細に説明する。図9は本実施例の光ピックアップ
装置用半導体レーザ装置の分解斜視図、図10はこの半
導体レーザ装置の断面図であり、これら図にはボンディ
ング線は図示しない。尚、第1実施例と同一部分又は対
応する部分には同一符号を付して異なる点のみを説明す
る。
【0113】絶縁性モールド体4は、第1実施例と異な
り、上部に3分割回折格子9と受光素子10を結ぶ直線
と平行に形成された台形凹状の嵌合部を備えたストライ
プ状案内溝4cを有している。
【0114】支持部材51は、絶縁モールド体4の凹部
5上に3次元的に可動可能に構設される透過型ホログラ
ム素子12を支持する黒色樹脂からなり、第1部材13
及び第2部材54で構成されている。
【0115】第1部材13は、中央に第2部材54を嵌
挿するための円柱状空洞部13a、上部に嵌挿した第2
部材54の位置調節をするための調節用窓部13b、1
3b、及び下部に設けられた第2部材54の落下防止用
突起部13cの他、底部にストライプ形状の凸状嵌合部
13dを有し、該嵌合部13dは上記案内溝4cの凹状
嵌合部に水平方向に摺動可能に嵌合される。
【0116】第2部材54は、上部に透過型ホログラム
素子12が固定された円筒部材からなり、上記空洞部1
3aに回転方向及び垂直方向に摺動可能に嵌挿される。
【0117】上記第1部材13、第2部材54は単に構
設された状態では可動可能であるので、図10に示すよ
うに所望の位置に配置された状態で樹脂等の接着材20
bによって固定されている。この配設部材1の凹部5上
に透過型ホログラム素子12を備えた支持部材51が固
定されることにより該凹部5内は密閉され、凹部5内に
外部から不所望な光が入るのが防止される。
【0118】斯る半導体レーザ装置も、第1、第2部材
13、54の固定前では、第2部材54が垂直方向にス
ライド可能で且つ回動可能であり、しかも第1部材13
が水平方向にスライド可能であるので、ホログラム素子
12を3次元的に容易に移動させることができる。この
結果、ホログラム素子12の位置調整が容易にできる。
しかも、これら第1、第2部材13、54は摺動して移
動するので、ホログラム素子12を高精度に位置合わせ
できる等、第1実施例と同様の効果が得られる。しか
も、この装置は第1実施例に比べて部品点数が少ないの
で、低コストで第1実施例と同様の効果が得られる。 (第6実施例)本発明に係る第6実施例を図面を参照し
つつ詳細に説明する。図11は本実施例の光ピックアッ
プ装置用半導体レーザ装置の分解斜視図、図12はこの
半導体レーザ装置の断面図であり、これら図にはボンデ
ィング線は図示しない。尚、第5実施例と同一部分又は
対応する部分には同一符号を付して異なる点を説明す
る。
【0119】第5実施例と大きく異なる点は、反射型3
分割用回折格子を単なる反射ミラーとし、この反射ミラ
ーの上方に透過型3分割用回折格子を備えた点及び絶縁
性モールド体4の嵌合部の形状である。
【0120】図中、29は凹部4aの傾斜面4b上に固
定された反射ミラー(反射手段)である。絶縁性モール
ド体4は、凹部5の周縁部に段差を設けることにより形
成された嵌合部5aを有する。
【0121】支持部材61は、絶縁モールド体4の凹部
5上に3次元的に可動可能に構設される透過型ホログラ
ム素子12を支持する黒色樹脂からなり、第1部材13
及び第2部材54で構成されている。
【0122】第1部材13は、中央に第2部材54を嵌
挿するための円柱状空洞部13a、上部に嵌挿した第2
部材54の位置調節をするための調節用窓部13b、1
3b、及び円柱状空洞部13aに3分割用回折格子面9
aが臨むように下部に設けられた透過型3分割用回折格
子69の他、底部には上記嵌合部5aに比べて長手方向
において例えば0.6mm程度短い嵌合部13eを有
し、該嵌合部13eは水平方向に摺動可能に嵌合され
る。尚、第1部材13の両側部に設けられた凹部13f
は該第1部材13を配設部材1に対して水平に摺動させ
る際に挟持する部分であり、また調節用窓部13b、1
3bは第5実施例と形状が異なり、第2部材54の初期
位置決めが可能なようにV字形状の切欠きを有する。
【0123】第2部材54は、上部に透過型ホログラム
素子12が固定された円筒部材からなり、上記空洞部1
3aに回転方向及び垂直方向に摺動可能に嵌挿される。
また第2部材54は、両側部に上記調節用窓部13b、
13bのV字形状に対応した形状を有する挟持用凸部6
4bが設けられている。
【0124】上記第1部材13、第2部材54は単に構
設された状態では可動可能であるので、図12に示すよ
うに所望の位置に配置された状態で樹脂等の接着材20
bによって固定される。この配設部材1の凹部5上に透
過型ホログラム素子12を備えた支持部材61が固定さ
れることにより該凹部5内は密閉され、凹部5内に外部
から不所望な光が入るのが防止される。
【0125】斯る半導体レーザ装置も、第1、第2部材
13、54の固定前では、第2部材54が垂直方向にス
ライド可能で且つ回動可能であり、しかも第1部材13
が水平方向にスライド可能であるので、ホログラム素子
12を3次元的に容易に移動させることができる。この
結果、ホログラム素子12の位置調整が容易にできる。
しかも、これら第1、第2部材13、54は摺動して移
動するので、ホログラム素子12を高精度に位置合わせ
できる。
【0126】この半導体レーザ装置を用いた光ピックア
ップ装置では、半導体レーザ素子8の前端面から出力し
たレーザビームは、反射ミラー29で直角上方へ反射さ
れた後、透過型3分割用回折格子69に入射する。この
回折格子69に入射したレーザビームは上述と同様に0
次、±1次回折ビームに分割され、この3本のビームは
透過型ホログラム素子12を透過し、第1実施例での説
明と同じく集光手段を介して光記録媒体に集光される。
この光記録媒体で反射された3本のビームは集光手段を
通った後、透過型ホログラム素子12に入射され、透過
型3分割用回折格子69の回折格子面9aを避けるよう
に+1次(又は−1次)で回折されて光検出素子10に
て受光される。
【0127】尚、本実施例では第1部材13の下部に透
過型3分割用回折格子69を別体にて設けたが、図13
のように一体成型により第1部材の下部に透過型3分割
用回折格子を設けた構成にしてもよい。また、設置部材
1の上部に透過型3分割用回折格子を設けた構成にして
も勿論よい。勿論、回折格子面9aは透過型3分割用回
折格子69の上面でもよい。 (第7実施例)本発明に係る第7実施例を図面を参照し
つつ詳細に説明する。図14は本実施例の光ピックアッ
プ装置用半導体レーザ装置の分解斜視図、図15はこの
半導体レーザ装置の断面図であり、これら図にはボンデ
ィング線は図示しない。尚、第6実施例と同一部分又は
対応する部分には同一符号を付して異なる点を説明す
る。
【0128】第6実施例と大きく異なる点は、3分割用
回折格子を使用せず、透過型ホログラム素子がホログラ
ム面の他、この面と対向する側に3分割用回折格子面を
備えた点である。
【0129】支持部材13は、絶縁モールド体4の凹部
5上に3次元的に可動可能に構設される透過型ホログラ
ム素子72を支持する黒色樹脂からなる。
【0130】この支持部材13は、中央にホログラム素
子72を嵌挿するための円柱状空洞部13a、上部に嵌
挿したホログラム素子72の位置調節をするための調節
用窓部13b、13b、及び下部に設けられたホログラ
ム素子72の落下防止用突起部13cの他、底部には上
記嵌合部5aに比べて長手方向において例えば0.6m
m程度短い嵌合部13eを有し、該嵌合部13eは水平
方向に摺動可能に嵌合されている。
【0131】透過型ホログラム素子72は、上面に透過
型ホログラム面12を下面に3分割用回折格子面9aを
有する円柱状透明部材からなり、円柱状空洞部13aに
回転方向及び垂直方向に摺動可能に嵌挿される。
【0132】上記支持部材13、ホログラム素子72は
単に構設された状態では可動可能であるので、図15に
示すように所望の位置に配置された状態で樹脂等の接着
材20bによって固定されている。この配設部材1の凹
部5上に透過型ホログラム素子72及び支持部材13が
固定されることにより該凹部5内は密閉され、凹部5内
に外部から不所望な光が入るのが防止される。
【0133】斯る半導体レーザ装置も、上記支持部材1
3、ホログラム素子72の固定前では、ホログラム素子
72が垂直方向にスライド可能で且つ回動可能であり、
しかも支持部材13が水平方向にスライド可能であるの
で、ホログラム素子72を3次元的に容易に移動させる
ことができる。この結果、ホログラム素子72のホログ
ラム面の位置調整が容易にできる。しかも、これら上記
支持部材13、ホログラム素子72は摺動して移動する
ので、ホログラム素子72のホログラム面12aを高精
度に位置合わせできる。
【0134】上記第6、第7実施例のように反射手段と
してミラーを用いる場合、3分割用回折格子は透過型を
使用できる。このような構成の場合には、第1〜第5実
施例に比べて、半導体レーザ装置の長さを大きくするこ
となく3分割用回折格子と半導体レーザ素子の距離を大
きく取れるので、3分割用回折格子面の凹凸のピッチを
大きくでき、±1次回折光の回折角度が小さくできる。
しかも、透過型の場合には半導体レーザ素子側からのビ
ームは上記格子面に略直交して入射するので、等ピッチ
でも光記録媒体情に集光する各集光スポットの強度分布
は対称になる。このような等ピッチの3分割用回折格子
面にはどの部分にビームが入射しても特性に変化がない
ので、調整が簡単である。
【0135】本発明は、上記各実施例に限定されず、支
持部材を構成する部材の可動等は種々組み合わせても勿
論よい。また、上述では支持部材、特に第1部材が蓋部
を兼ね備えていたが、蓋部を備えた配設部材上の該蓋部
に支持部材(例えば第1部材)が設けられた構成として
もよく、即ち配設部材が所謂ハウジングである場合でも
この配設部材上に支持部材(例えば第1部材)を構成す
るようにしても勿論よい。
【0136】また、上述では、受光素子10がフレーム
2と直接電気的に接続されているが半導体レーザ素子8
をフレーム2と直接電気的に接続するような構成として
もよく、また、受光素子10をリード3と電気的に接続
させるようにしてもよく、素子等の電気的な接続は適宜
変更してもよい。
【0137】また、上述では半導体レーザ素子の端面か
ら側方に出力されたレーザビームを反射手段で透過型ホ
ログラム素子(上方)側に反射するようにしたが、面発
光型半導体レーザ素子を使用する場合は反射手段を設け
る必要がない。
【0138】更に、上記各実施例では、第2、第3、又
は第4部材は上下方向に内部空洞を有する構成とした
が、この内部空洞の部分を少なくとも透光部材からなる
ようにしてもよく、更には第2、第3、又は第4部材自
体を透光部材で構成してもよい。即ち、本発明での内部
透光性の円柱体や透光性体とは、内部が空洞若しくは透
光部材等からなるものも含む。
【0139】
【発明の効果】本発明の半導体レーザ装置は、半導体レ
ーザ素子から出力された光が入射され且つ該光に基づく
帰還光(例えば光ピックアップ装置に用いる場合、光記
録媒体に照射され反射されてなる該媒体の情報を含んだ
帰還光)が受光素子で受光されるように回折する透過型
のホログラム面を三次元的に可動可能に支持してなるの
で、ホログラム面の位置調整が容易に行える。
【0140】また、支持手段のうちの1つの部材が回動
可能である場合、透過型ホログラム素子のホログラム面
の向きまでも調整できる。従って、透過型ホログラム素
子のホログラム面で回折された光の波面が乱れるのを防
止しつつ透過型ホログラム素子を所定位置に設置でき
る。
【0141】また、半導体レーザ素子が半導体レーザ素
子載置用フレーム上に設けられる場合、半導体レーザ素
子の熱がフレームを通して効率よく放熱されるので、半
導体レーザ素子が長寿命、高光出力可能となる。斯る場
合、半導体レーザ素子と載置用フレームとの電気的接続
をワイヤーボンディングによることなく容易に行え、こ
のように接続した場合、半導体レーザ素子はその他方の
電極のみをリードにワイヤーボンディング等で電気的に
接続すればよいので、作製が容易になる。
【0142】また、受光素子が半導体レーザ素子載置用
フレーム上に設けられた場合には、受光素子の熱がリー
ドを通して効率よく放熱されるので、受光素子の感度の
低下を抑制できる。この場合、受光素子と載置用フレー
ムとの電気的接続をワイヤーボンディングせずに容易に
行え、このように接続した場合、受光素子はその他方の
電極のみをリードとワイヤーボンディング等で電気的に
接続すればよいので、作製がより容易になる。
【0143】また、半導体レーザ素子、反射手段、及び
受光素子がこの順序で一直線上に配置された場合には、
反射手段が光遮蔽手段としても機能するので、半導体レ
ーザ素子からのレーザ光が受光素子に直接入射するのを
防止できる。斯る構成の場合半導体レーザ装置の幅を小
さくすること、即ち光ピックアップ装置の薄型化が可能
となる。
【0144】また、3分割用回折格子で半導体レーザ素
子から出力されたレーザビームを分割して3本のビー
ム、好ましく0次、±1次回折ビームを形成することに
より、光ピックアップ装置において所謂3ビーム法によ
るトラッキングが可能となる。
【0145】特に、反射手段が反射型3分割用回折格子
である場合、部品点数が削減できる。
【0146】また、透過型3分割用回折格子を用いた場
合、回折格子面の凹凸を等ピッチにできるので、この透
過型3分割用回折格子の調整は非常に容易である。しか
も、半導体レーザ装置の長さを大きくすることなく、反
射型3分割用回折格子に比べて3分割用回折格子と半導
体レーザ素子の距離を大きくでき、この結果、上記凹凸
の間隔を大きくできるので、反射型3分割用回折格子に
比べて透過型3分割用回折格子の製造が容易となる。し
かも、上記凹凸の間隔を大きくすると、±1次回折光等
の回折角が小さくなるので、光ピックアップ装置に用い
た場合、これら回折光の光軸が対物レンズの中心側を通
り、光の利用効率が高まる。
【0147】特に、透過型ホログラム素子がそのホログ
ラム面に対向して3分割用回折格子面を有する場合、部
品点数が削減できる。
【0148】特に、支持手段が複数の部材からなり、該
各部材が互いに異なる方向に可動できる場合には、各部
材を個別に可動させて調整できるので、ホログラム面
微調整が容易になる。
【0149】特に、支持手段を構成する部材が互いに嵌
合して構成される場合、各部材を方向性よく可動させる
ことができるので、ホログラム面の調整を精度よく行え
る。
【0150】また、支持部材のうちの1つの部材が回動
可能である場合、透過型ホログラム素子のホログラム面
の向きまでも調整できる。従って、透過型ホログラム素
子のホログラム面で回折された光の波面が乱れるのを防
止しつつ透過型ホログラム素子を所定位置に設置でき
る。
【0151】また、第1部材が配設部材に水平方向に可
動可能に構設された場合、支持手段の構成部品点数が少
なくすむので、低コストで作製できる。
【0152】また、透過型ホログラム素子自体が水平方
向に可動可能である場合、支持手段の構成部品点数が少
なくすむので、低コストで作製できる。
【0153】特に、支持手段が配設部材に水平方向に可
動可能に構設され、ホログラム素子が支持手段に回転方
向且つ垂直方向に可動可能に構設される場合、部品点数
が非常に少なくてすみ、しかもホログラム面の微調整が
容易になる。
【0154】また、支持手段支持手段を構成する部
材、又はホログラム素子が摺動してなる場合、摺動部分
には空隙がないので、ホログラム面を所定位置に高精度
に設置でき、加えて接着材で固定する際この接着材が流
れ出て不所望な箇所に付着する恐れがない。
【0155】また、ホログラム素子が支持手段の空洞部
内に収納される場合、ホログラム素子が光ピックアップ
装置等に組み込まれる際に保護される。
【0156】また、上記ホログラム面が、帰還光に対し
て回折機能、好ましくは1次又は−1次で回折する機能
の他、帰還光に非点収差を与える場合、所謂光ピックア
ップ装置に用いた際に所謂非点収差法によるフォーカシ
ングが行える。
【0157】更に、上記モールド体及び上記支持手段
樹脂からなる場合には、軽量化、低コスト化、大量生産
化が可能となる。
【0158】特に、配設部材の周縁に少なくとも対向し
てなる円弧部を有する場合、例えば光ピックアップ装置
においてこの円弧部に対応する円状開口部に組み込むこ
とにより半導体レーザ装置を回転させることができるの
で、光学系の調整が簡単になる。
【0159】従って、上記半導体レーザ装置を用いた光
ピックアップ装置では上述の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る半導体レーザ装置の
一部分解斜視図である。
【図2】上記半導体レーザ装置の断面図である。
【図3】上記半導体レーザ装置の上面図である。
【図4】上記半導体レーザ装置の配設部材の上面図であ
る。
【図5】上記半導体レーザ装置を光ピックアップ装置に
組み込んだ状態を示す要部斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る半導体レーザ装置の
支持部材及びホログラム素子を示す一部分解斜視図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例に係る半導体レーザ装置の
支持部材及びホログラム素子を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る半導体レーザ装置の
支持部材及びホログラム素子を示す一部分解斜視図であ
る。
【図9】本発明に係る第5実施例の半導体レーザ装置の
分解斜視図である。
【図10】上記半導体レーザ装置の断面図である。
【図11】本発明に係る第6実施例の半導体レーザ装置
の分解斜視図である。
【図12】上記半導体レーザ装置の断面図である。
【図13】上記第6実施例の他の態様に係る半導体レー
ザ装置の断面図である。
【図14】本発明に係る第7実施例の半導体レーザ装置
の分解斜視図である。
【図15】上記半導体レーザ装置の断面図である。
【符号の説明】
1 配設部材 2 半導体レーザ素子載置用リードフレーム 3 端子導出用リード 4 樹脂モールド体(絶縁性モールド体) 5 凹部 8 半導体レーザ素子 9 反射型3分割用回折格子(反射手段) 9a 3分割用回折格子面 10 信号検出用受光素子 11、21、31、41、51、61、71 支持部材 12、72 透過型ホログラム素子 12a ホログラム面 13、23、33、43 第1部材 13e 14、24、34、44、54 第2部材 15、25、35、45 第3部材 29 反射ミラー(反射手段) 46 第4部材 5a、13e、14a、15a、24a、25a、34
a 嵌合部 44a、45a、45b、46a 嵌合部 69 透過型3分割用回折格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 隆夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 新名 達彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−313988(JP,A) 特開 平4−121827(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/22

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザ素子及び受光素子を配設し
    てなる配設部材と、該配設部材上に上記半導体レーザ素
    子から出力された光を入射し且つ該光に基づく帰還光を
    上記受光素子で受光させるように回折する透過型のホロ
    グラム面を支持してなる支持手段と、を備え、 上記支持手段は複数の部材からなり、該各部材は上記ホ
    ログラム面が三次元的に可動可能となるように互いに異
    なる方向に可動でき、 上記ホログラム面を固定するように上記支持手段を構成
    する各部材 が接着材により固定されたことを特徴とする
    半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 半導体レーザ素子と、該半導体レーザ素
    子に対向配置され該半導体レーザ素子から出力されたレ
    ーザ光を上方へ反射する反射手段と、受光素子と、を配
    設してなる配設部材と、該配設部材上に上記上方へ反射
    された光を入射し且つ該光に基づく帰還光を上記受光素
    子で受光させるように回折する透過型のホログラム面を
    支持してなる支持手段と、を備え、 上記支持手段は複数の部材からなり、該各部材は上記ホ
    ログラム面が三次元的に可動可能となるように互いに異
    なる方向に可動でき、 上記ホログラム面を固定するように上記支持手段を構成
    する各部材 が接着材により固定されたことを特徴とする
    半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 複数のリードを保持すると共に、半導体
    レーザ素子及び受光素子を収容する凹部を有する絶縁性
    モールド体からなり、該凹部内に半導体レーザ素子と受
    光素子とを配設してなる配設部材と、該配設部材上に半
    導体レーザ素子から出力された光を入射し且つ該光に基
    づく帰還光を上記受光素子で受光させるように回折する
    透過型のホログラム面を支持してなる支持手段と、を備
    え、 上記凹部内において、上記半導体レーザ素子及び上記受
    光素子が対応する上記リードと電気的に接続され、上記支持手段は複数の部材からなり、該各部材は上記ホ
    ログラム面が三次元的に可動可能となるように互いに異
    なる方向に可動でき、 上記ホログラム面を固定するように上記支持手段を構成
    する各部材 が接着材により固定されたことを特徴とする
    半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 複数のリードを保持すると共に、半導体
    レーザ素子、該半導体レーザ素子から出力されたレーザ
    光を上方に反射する反射手段、及び受光素子を収容する
    凹部を有する絶縁性モールド体からなり、該凹部内に半
    導体レーザ素子と受光素子とを配設してなる配設部材
    と、該配設部材上に上記反射手段により反射された光を
    入射し且つ該光に基づく帰還光を上記受光素子で受光さ
    せるように回折する透過型のホログラム面を支持してな
    る支持手段と、を備え、 上記凹部内において、上記半導体レーザ素子及び上記受
    光素子が対応する上記リードと電気的に接続され、上記支持手段は複数の部材からなり、該各部材は上記ホ
    ログラム面が三次元的に可動可能となるように互いに異
    なる方向に可動でき、 上記ホログラム面を固定するように上記支持手段を構成
    する各部材 が接着材により固定されたことを特徴とする
    半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 半導体レーザ素子載置用フレーム及び複
    数のリードを保持すると共に、半導体レーザ素子及び受
    光素子を収容する凹部を有する絶縁性モールド体から
    り、該凹部内に半導体レーザ素子と受光素子とを配設し
    てなる配設部材と、該配設部材上に上記半導体レーザ素
    子から出力された光を入射し且つ該光に基づく帰還光を
    上記受光素子で受光させるように回折する透過型のホロ
    グラム面を支持してなる支持手段と、を備え、 上記凹部内において、上記半導体レーザ素子が半導体レ
    ーザ素子載置用フレーム上に設けられると共に、該半導
    体レーザ素子及び上記受光素子が対応する上記リードと
    電気的に接続されてなり、上記支持手段は複数の部材からなり、該各部材は上記ホ
    ログラム面が三次元的に可動可能となるように互いに異
    なる方向に可動でき、 上記ホログラム面を固定するように上記支持手段を構成
    する各部材 が接着材により固定されたことを特徴とする
    半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 半導体レーザ素子載置用フレーム及び複
    数のリードを保持すると共に、半導体レーザ素子、該半
    導体レーザ素子から出力されたレーザ光を上方に反射す
    る反射手段、及び受光素子を収容する凹部を有する絶縁
    性モールド体からなり、該凹部内に半導体レーザ素子と
    受光素子とを配設してなる配設部材と、該配設部材上に
    上記反射手段により反射された光を入射し且つ該光に基
    づく帰還光を上記受光素子で受光させるように回折する
    透過型のホログラム面を支持してなる支持手段と、を備
    え、 上記凹部内において、上記半導体レーザ素子が半導体レ
    ーザ素子載置用フレーム上に設けられると共に、該半導
    体レーザ素子及び上記受光素子が対応する上記リードと
    電気的に接続されてなり、上記支持手段は複数の部材からなり、該各部材は上記ホ
    ログラム面が三次元的に可動可能となるように互いに異
    なる方向に可動でき、 上記ホログラム面を固定するように上記支持手段を構成
    する各部材 が接着材により固定されたことを特徴とする
    半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 上記凹部内において、上記受光素子が半
    導体レーザ素子載置用フレーム上に設けられたことを特
    徴とする請求項5又は6記載の半導体レーザ装置。
  8. 【請求項8】 上記反射手段が上記絶縁性モールド体に
    設けられた傾斜部により支持されることを特徴とする請
    求項4又は6記載の半導体レーザ装置。
  9. 【請求項9】 上記傾斜部は上記凹部内の一部に形成さ
    れた凹部により構成されることを特徴とする請求項8記
    載の半導体レーザ装置。
  10. 【請求項10】 上記反射手段が反射型3分割用回折格
    子であることを特徴とする請求項2、4、6、8、又は
    9記載の半導体レーザ装置。
  11. 【請求項11】 上記半導体レーザ素子と上記ホログラ
    ム面との間に透過型3分割用回折格子を有することを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、又は
    9記載の半導体レーザ装置。
  12. 【請求項12】 上記反射手段がミラーであり、該ミラ
    ーと上記ホログラム面の間に透過型3分割用回折格子を
    有することを特徴とする請求項2、4、6、8、又は9
    記載の半導体レーザ装置。
  13. 【請求項13】 上記透過型3分割用回折格子は上記
    持手段に設けられていることを特徴とする請求項11又
    は12記載の半導体レーザ装置。
  14. 【請求項14】 上記ホログラム面を備える透過型ホロ
    グラム素子は該ホログラム面に対向した3分割用回折格
    子面を有し、該回折格子面が上記配設部材と対向するよ
    うに配置されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8、又は9記載の半導体レーザ装
    置。
  15. 【請求項15】 上記ホログラム面は上記帰還光を上記
    3分割用回折格子の3分割用回折格子面に入射しないよ
    うに回折して上記受光素子で受光させることを特徴とす
    る請求項10、11、12、13又は14記載の半導体
    レーザ装置。
  16. 【請求項16】 上記半導体レーザ素子、上記反射手
    段、及び上記受光素子がこの順序で略一直線上に配置さ
    れたことを特徴とする請求項2、4、6、8、9、1
    0、又は12記載の半導体レーザ装置。
  17. 【請求項17】 上記支持手段を構成する複数の部材の
    一つが上記ホログラム面を備える透過型ホログラム素子
    であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、10、11、12、13、14、1
    5、又は16記載の半導体レーザ装置。
  18. 【請求項18】 上記支持手段は、上記配設部材上に固
    定される第1部材と、該第1部材に回転方向且つ垂直方
    向に可動可能に構設される第2部材と、該第2部材に水
    平方向に可動可能に構設され上記ホログラム面を備える
    透過型ホログラム素子が固定された第3部材と、からな
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11、12、13、14、15、又
    は16記載の半導体レーザ装置。
  19. 【請求項19】 上記第1部材は上記第2部材を保持す
    るための円柱状空洞部を有し、上記第2部材は上部に嵌
    合部を有する内部透光性の円柱体からなり該円柱体が上
    記円柱状空洞部に回転方向且つ垂直方向に摺動可能に挿
    嵌され、上記第3部材は下部に嵌合部とその上側に上記
    ホログラム面を備える透過型ホログラム素子とを有する
    内部透光性体からなり該嵌合部が上記第2部材の嵌合部
    に水平方向に摺動可能に嵌合され、 上記第2部材と第3部材が接着材により固定されたこと
    を特徴とする請求項18記載の半導体レーザ装置。
  20. 【請求項20】 上記支持手段は、上記配設部材上に固
    定される第1部材と、該第1部材に回転方向且つ垂直方
    向に可動可能に構設される第2部材と、からなり、上記
    ホログラム面を備える透過型ホログラム素子は上記第2
    部材に水平方向に可動可能に構設されることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、
    11、12、13、14、15、又は16記載の半導体
    レーザ装置。
  21. 【請求項21】 上記第1部材は上記第2部材を保持す
    るための円柱状空洞部を有し、上記第2部材は上部に嵌
    合部を有する内部透光性の円柱体からなり該円柱体が上
    記円柱状空洞部に回転方向且つ垂直方向に摺動可能に挿
    嵌され、上記ホログラム面を備える透過型ホログラム素
    は上記第2部材の嵌合部に水平方向に摺動可能に嵌合
    されてなり、 上記第2部材と上記ホログラム素子が接着材により固定
    されたことを特徴とする請求項20記載の半導体レーザ
    装置。
  22. 【請求項22】 上記支持手段は、上記配設部材上に固
    定される第1部材と、該第1部材に垂直方向に可動可能
    に構設される第2部材と、該第2部材に水平方向に可動
    可能に構設される第3部材と、上記ホログラム面が固定
    され該第3部材に上記水平方向と略直交する水平方向に
    可動可能に構設される第4部材と、からなることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、1
    0、11、12、13、14、15、又は16記載の半
    導体レーザ装置。
  23. 【請求項23】 上記第1部材は上記第2部材を保持す
    るための空洞部を有し、上記第2部材は上部に嵌合部を
    有する内部透光性体からなり該透光性体が上記空洞部に
    垂直方向に摺動可能に挿嵌され、上記第3部材は上部及
    び下部に互いに略直交する嵌合部を有する内部透光性体
    からなり該下部の嵌合部が上記第2部材の嵌合部に水平
    方向に摺動可能に嵌合され、上記第4部材は下部に嵌合
    部、その上側に上記ホログラム面を備える透過型ホログ
    ラム素子を有する内部透光性体からなり該嵌合部が上記
    第3部材の上部の嵌合部に水平方向に摺動可能に嵌合さ
    れ、 上記第2、第3、第4部材が接着材により固定されたこ
    とを特徴とする請求項22記載の半導体レーザ装置。
  24. 【請求項24】 上記支持手段は、上記配設部材上に固
    定される第1部材と、該第1部材に垂直方向に可動可能
    に構設される第2部材と、該第2部材に水平方向に可動
    可能に構設される第3部材と、からなり、上記ホログラ
    ム面を備える 透過型ホログラム素子は上記第3部材に上
    記水平方向と略直交する水平方向に可動可能に構設され
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10、11、12、13、14、15、又
    は16記載の半導体レーザ装置。
  25. 【請求項25】 上記第1部材は上記第2部材を保持す
    るための空洞部を有し、上記第2部材は嵌合部を上部に
    有する内部透光性体からなり該透光性体が上記空洞部に
    垂直方向に摺動可能に挿嵌され、上記第3部材は上部及
    び下部に互いに略直交する嵌合部を有する内部透光性体
    からなり該下部の嵌合部が上記第2部材の嵌合部に水平
    方向に摺動可能に嵌合され、上記ホログラム面を備える
    透過型ホログラム素子は上記第3部材の上部の嵌合部に
    水平方向に摺動可能に嵌合され、 上記第2、第3部材及び上記ホログラム素子は接着材に
    より固定されたことを特徴とする請求項24記載の半導
    体レーザ装置。
  26. 【請求項26】 上記支持手段は、上記配設部材に水平
    方向に可動可能に構設される第1部材と、該第1部材に
    回転方向且つ垂直方向に可動可能に構設され上記ホログ
    ラム面を備える透過型ホログラム素子が固定された第2
    部材と、からなることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、1
    4、15、又は16記載の半導体レーザ装置。
  27. 【請求項27】 上記配設部材は上部に嵌合部を有し、
    上記第1部材は上記第2部材を保持するための円柱状空
    洞部と下部に嵌合部を有し該嵌合部が上記配設部材の嵌
    合部に水平方向に摺動可能に嵌合され、上記第2部材は
    上記ホログラム面を備える透過型ホログラム素子を有す
    る内部透光性の円柱体からなり該円柱体が上記円柱状空
    洞部に回転方向且つ垂直方向に摺動可能に挿嵌され、 上記第1部材と上記第2部材が接着材により固定された
    ことを特徴とする請求項26記載の半導体レーザ装置。
  28. 【請求項28】 上記支持手段は上記配設部材に水平方
    向に可動可能に構設され、上記ホログラム面を備える透
    過型ホログラム素子は上記支持手段に回転方向且つ垂直
    方向に可動可能に構設されることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
    2、13、14、15、又は16記載の半導体レーザ装
    置。
  29. 【請求項29】 上記配設部材は上部に嵌合部を有し、
    上記支持手段は上記ホログラム素子を保持するための円
    柱状空洞部と下部に嵌合部を有し該嵌合部が上記配設部
    材の嵌合部に水平方向に摺動可能に嵌合され、上記ホロ
    グラム素子は円柱体からなり該円柱体が上記円柱状空洞
    部に回転方向且つ垂直方向に摺動可能に挿嵌され、 上記第1部材と上記ホログラム素子が接着材により固定
    されたことを特徴とする請求項28記載の半導体レーザ
    装置。
  30. 【請求項30】 上記支持手段は、上記配設部材に水平
    方向に可動可能に構設される第1部材と、該第1部材に
    垂直方向に可動可能に構設される第2部材と、上記ホロ
    グラム面を備える透過型ホログラム素子が固定され上記
    第2部材に上記水平方向と略直交する水平方向に可動可
    能に構設される第3部材と、からなることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1、12、13、14、15、又は16記載の半導体レ
    ーザ装置。
  31. 【請求項31】 上記配設部材は上部に嵌合部を有し、
    上記第1部材は上記第2部材を保持するための空洞部と
    下部に嵌合部を有し該嵌合部が上記配設部材の嵌合部に
    水平方向に摺動可能に嵌合され、上記第2部材は上部に
    嵌合部を有する内部透光性体からなり該透光性体が上記
    空洞部に垂直方向に摺動可能に挿嵌され、上記第3部材
    は下部に嵌合部、その上側に上記ホログラム素子を有す
    る内部透光性体からなり該嵌合部が上記第2部材の上部
    の嵌合部に水平方向に摺動可能に嵌合され、 上記第1、第2、第3部材は接着材により固定されたこ
    とを特徴とする請求項30記載の半導体レーザ装置。
  32. 【請求項32】 上記支持手段は、上記配設部材に水平
    方向に可動可能に構設される第1部材と、該第1部材に
    垂直方向に可動可能に構設される第2部材と、からな
    り、 上記ホログラム面を備える透過型ホログラム素子は上記
    第2部材に上記水平方向と略直交する水平方向に可動可
    能に構設されることを特徴とする請求項17記載の半導
    体レーザ装置。
  33. 【請求項33】 上記配設部材は上部に嵌合部を有し、
    上記第1部材は上記第2部材を保持するための空洞部と
    下部に嵌合部を有し該嵌合部が上記配設部材の嵌合部に
    水平方向に摺動可能に嵌合され、上記第2部材は上部に
    嵌合部を有する内部透光性体からなり該透光性体が上記
    空洞部に垂直方向に摺動可能に挿嵌され、上記ホログラ
    ム素子は上記第2部材の上部の嵌合部に水平方向に摺動
    可能に嵌合され、 上記第1、第2部材、上記ホログラム素子は接着材によ
    り固定されたことを特徴とする請求項32記載の半導体
    レーザ装置。
  34. 【請求項34】 上記ホログラム素子が上記支持手段
    上記空洞部内に収納されることをことを特徴とする請求
    項19、21、23、25、27、29、31、又は3
    3記載の半導体レーザ装置。
  35. 【請求項35】 上記水平方向の1つは上記半導体レー
    ザ素子と上記受光素子とを結ぶ方向と平行であることを
    特徴とする請求項22、23、24、25、30、3
    1、32、又は33記載の半導体レーザ装置。
  36. 【請求項36】 上記水平方向は上記半導体レーザ素子
    と上記受光素子とを結ぶ方向と略平行であることを特徴
    とする請求項26、27、28、又は29記載の半導体
    レーザ装置。
  37. 【請求項37】 上記配設部材及び上記支持手段は、樹
    脂からなることを特徴とする請求項1〜36の何れか1
    項に記載の半導体レーザ装置。
  38. 【請求項38】 上記ホログラム面は、上記帰還光に非
    点収差を与えることを特徴とする請求項1〜37の何れ
    か1項に記載の半導体レーザ装置。
  39. 【請求項39】 上記配設手段は、周縁に少なくとも対
    向してなる円弧部を有することを特徴とする請求項1〜
    38の何れか1項に記載の半導体レーザ装置。
  40. 【請求項40】 請求項1〜39の何れか1項に記載の
    半導体レーザ装置を有することを特徴とする光ピックア
    ップ装置。
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