JP2000311356A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2000311356A
JP2000311356A JP11118222A JP11822299A JP2000311356A JP 2000311356 A JP2000311356 A JP 2000311356A JP 11118222 A JP11118222 A JP 11118222A JP 11822299 A JP11822299 A JP 11822299A JP 2000311356 A JP2000311356 A JP 2000311356A
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JP
Japan
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carriage
fixing
pickup device
solder
fixed
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JP11118222A
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English (en)
Inventor
Masanori Tanaka
正宣 田中
Tatsumaro Yamashita
龍麿 山下
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部材をキャリッジに取り付け固定する際
に、取り付け強度を向上させることができ、また、コス
トを増大させることなく信頼性を向上させることがで
き、作業性を向上させることができる光ピックアップ装
置を提供する。 【解決手段】 取付片21o、21qにそれぞれ切欠部
21u、21vが設けられ、取付片22i、22iに設
けた切欠部22k、22kが該切欠部21u、21vと
対向配置されて形成された窪みにハンダを載置し、その
後加熱溶融し、該窪みを導入口として利用しハンダ付け
を行うことで、二軸アクチュエータ22のような光学部
材をキャリッジ21に取り付け固定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
用いられ光ディスクの記録または再生を行う光ピックア
ップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップ装置は、光ディスク装置
に搭載され光ディスクの半径方向に移動自由に支持さ
れ、レーザ光を光ディスクの情報記録面に入射させて、
この情報記録面に情報を記録したり、記録された情報を
再生したりするものである。
【0003】図10は、従来の光ピックアップ装置40
を示しており、光ディスク装置に取り付けられるキャリ
ッジ41と、このキャリッジ41に取り付きキャリッジ
41を光ディスクの半径方向に往復動させるための送り
軸が挿通されるスライドブロック41bと、キャリッジ
41に対してXY方向調整及びスキュー(SKEW)調
整後に固定保持される二軸アクチュエータ42と、キャ
リッジ41上に固定される光学ユニット43とから構成
されている。
【0004】二軸アクチュエータ42は、固定部である
二軸ベース44と、この二軸ベース44に対して移動可
能に支持される可動部であるレンズホルダー45から構
成されている。
【0005】上記レンズホルダー45は、先端に対物レ
ンズ45aが取り付けられており、またレンズホルダー
45は一端がレンズホルダー45の両側に、他端が二軸
ベース44に取り付けられた取付部44aに固定された
二対の板バネ46,46によって弾性的に支持されてい
る。
【0006】さらに、レンズホルダー45にはコイルボ
ビン45bが接着等によって取り付けられている。ま
た、コイルボビン45bには図示しないフォーカシング
用コイルとトラッキング用コイルが巻回されている。
【0007】上記各コイルに通電することにより、各コ
イルに発生する磁束が、キャリッジ41に立設したヨー
ク47a、47bとヨーク47aに取り付けられたマグ
ネット48から構成される磁気回路が発生する磁束と、
相互に作用することによりレンズホルダー45がフォー
カシング方向及びトラッキング方向へ駆動されるように
なっている。
【0008】一方、光学ユニット43は、対物レンズ4
5aの光軸に対して45度傾斜して配置される反射面4
9aを有するプリズム49と、フォトカプラ50から構
成されている。このフォトカプラ50は主として、レー
ザ光を出射する発光素子とレーザ光を受光する受光素子
から構成されている。
【0009】光学ユニット43に搭載されたフォトカプ
ラ50から出射されたレーザ光は反射面49aにおいて
90度折り曲げられ対物レンズ45aの光軸に沿って対
物レンズ45aに入射する。そして対物レンズ45aに
おいて絞り込まれたレーザ光が光ディスクの情報記録面
に合焦するようにフォーカシング動作が行われ、また、
光ディスクの情報記録トラックに追従するようにトラッ
キング動作が行われる。
【0010】また、光ディスクの情報記録面で反射した
戻り光は再び対物レンズ45aを透過し、反射面49a
において90度折り曲げられてフォトカプラ50内の受
光素子で受光することにより光ディスクからの再生信号
を得ることが出来る。
【0011】次に、従来の光ピックアップ装置40の組
立方法について説明する。まず、光学ユニット43及び
スライドブロック41bをキャリッジ41の底板部41
a上の所定の位置に固定しておく。その後、二軸アクチ
ュエータ42を底板部41aの所定の位置に載置し、X
Y方向調整及びスキュー(SKEW)調整を行った後、
二軸ベース44に形成してある取付片44c,44d
を、それぞれ対向するキャリッジ41に形成した取付片
41c,41dに対してハンダ付けする。そして、光学
ブロック43に配置されたフォトカプラ50を図中EF
方向に調整を行った後固定することにより従来の光ピッ
クアップ装置40の組立が完了する。
【0012】ここで、XY方向調整及びスキュー調整と
調整後のハンダ付けについて詳細に説明する。二軸ベー
ス44に形成した取付片44c、44dとキャリッジ4
1に形成した取付片41c、41dとは互いに、図11
に示す関係にあり、二軸ベース44のXY方向調整のう
ち、Y方向の調整はキャリッジ41に設けた取付片41
c、41d間の間隙で取付片44c、44dがY方向に
移動することにより二軸ベース44はY方向に調整され
る。
【0013】XY方向調整のうちX方向調整は図12
(a)に示すように取付片41c、41dの間で取付片
41c、41dの側壁面41e、41fに沿って、取付
片44c、44dがX方向に移動することにより二軸ベ
ース44がX方向に調整される。
【0014】これに対して、二軸ベース44のスキュー
調整のうち、光ディスクの半径方向の調整すなわちRA
D方向調整は、図12(b)に示すように、取付片41
c、41dの間で、取付片44c、44dがRAD方向
に傾斜させることにより二軸ベース44がRAD方向に
調整される。
【0015】また、二軸ベース44のスキュー調整のう
ち、光ディスクの接線方向の調整すなわちTAN方向調
整は、図12(c)に示すように、取付片41c、41
dの間で、取付片41c、41dの側壁面41e、41
fに沿って、取付片44c、44dがTAN方向に傾斜
させることにより二軸ベース44がTAN方向に調整さ
れる。
【0016】上記のように、二軸ベース44がXY方向
調整及びスキュー調整された後、取付片44c,44d
と、それぞれ対向する取付片41c,41dとの間隙が
図11に示すようにハンダ51によって充填されること
によりキャリッジ41へ二軸アクチュエータ42が取り
付け固定される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の従来の光ピックアップ装置40においては、
以下のような問題がある。
【0018】すなわち、キャリッジ41に二軸アクチュ
エータ42を取り付け固定する際に、キャリッジ41に
立設した取付片41c、41dと二軸アクチュエータ4
2の二軸ベース44に設けた取付片44c、44dとの
それぞれの間隙にハンダ51が充填されるのであるが、
ハンダ51の導入口がないためにハンダ51が充填して
いく方向が定まらず、間隙からハンダ51が溢れたり、
偏ったりして、間隙に均一にハンダ51が行き渡らず、
取り付け強度がばらついたり、低下するという問題があ
った。
【0019】一方、ハンダ51の代わりに接着剤を上記
間隙から充填することによっても、キャリッジ41に二
軸アクチュエータ42を取り付け固定することが可能で
あるが、この場合もハンダ51を充填するときと同様な
問題が発生した。
【0020】また、光ピックアップ装置の信頼性を向上
させるために、上記間隙に充填するハンダ51の定量化
が要求される。この方法としては略同一重量となってい
るぺレット状等のハンダを取付片41c、41dと取付
片44c、44dのそれぞれの合せ面上部に載置してそ
の部分にハンダゴテ等により加熱することにより簡単に
ハンダを充填できるのであるが、上記従来例の取付片4
1c、41dおよび取付片44c、44dのそれぞれの
合せ面上部にペレット状のハンダを載置することは考慮
されていなかった。
【0021】したがって、従来例においてハンダを定量
化しようとするならば、例えば上記間隙に所定量のハン
ダペーストを塗布しておき、その後、上記ハンダペース
トをレーザビームや炎等により加熱することによって取
り付け固定が可能である。しかし、この方法では、レー
ザビーム装置やバーナ装置等の照射装置が必要であり、
設備費の増大に繋がることから1台当たりのコストが増
大し、常にコストダウンが要求される光ピックアップ装
置ではこのような方法は採用できないという問題があっ
た。また、それに伴って、ハンダペーストの塗布工程や
照射位置の設定工程などの工程が必要であり、作業性が
悪くなる問題があった。
【0022】本発明は、上記従来の課題の少なくとも1
つを解決するものであり、二軸アクチュエータのような
光学部材をキャリッジに取り付け固定する際に、取り付
け強度を向上させることができ、また、コストを増大さ
せることなく信頼性を向上させることができ、作業性を
向上させることができる光ピックアップ装置を提供する
ことにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、固定部を有するキャリッジ
と、固着部を有する光学部材を備え、該固着部は該固定
部に隙間を設けて対向配置し、該隙間を形成する該固着
部及び該固定部の対向面の縁部、の少なくとも一方に切
欠部を設けるとともに、該切欠部に固着手段を配し、該
固着手段を前記隙間に充填して前記光学部材を前記キャ
リッジに取り付け固定したことを特徴とするものであ
る。
【0024】さらに、第2の解決手段として、前記固定
部は前記キャリッジの底部より前記光学部材の取り付け
固定側に立設され、前記固定部と前記固着部のそれぞれ
の対向面の縁部であり前記固定部の立設方向の上端部に
互いに対向するように前記切欠部を設けたことを特徴と
するものである。
【0025】さらに、第3の解決手段として、前記キャ
リッジは板金からなり、前記固定部は前記キャリッジの
一部を折り曲げた折曲片からなり、該折曲片に設ける前
記切欠部はプレス加工によって形成されると共に、前記
固着部は板金からなる取付片であり、該取付片に設ける
前記切欠部はプレス加工によって形成されることを特徴
とするものである。
【0026】さらに、第4の解決手段として、前記固着
手段は前記切欠部に載置したハンダからなり、該ハンダ
を加熱し、融着することよりなることを特徴とするもの
である。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である光ピッ
クアップ装置について、図1乃至図9の図面を用いて以
下に説明する。
【0028】図1は本発明の第1の実施の形態である光
ピックアップ装置20の分解斜視図、図2は同斜視図で
ある。図1、図2に示すように、光ピックアップ装置2
0はプレス加工により形成される板金からなるキャリッ
ジ21と、XY方向調整及びスキュー調整後にキャリッ
ジ21に取り付け固定される対物レンズ22aを備えた
光学部材すなわち二軸アクチュエータ22と、対物レン
ズ22aにコリメータレンズ23と反射ミラー24を通
じてレーザ光を出射し、また対物レンズ22aからの戻
り光を入射する投受光素子25と投受光素子25を保持
するホルダー26と、から構成されている。
【0029】キャリッジ21は、湾曲部21aと突出部
21bとを一部有する略長方形をした底板部21cと、
底板部21cの長手方向の両縁に沿って、それぞれ対向
立設された第1の側壁部21d、第2の側壁部21e
と、該突出部21bより底板部21cの長手方向に沿っ
て立設した第3の側壁部21fと、から構成されてい
る。第1の側壁部21dの一端は、底板部21cから突
き出しており、その先端には、切欠溝21gが形成され
ている。
【0030】また、第1の側壁部21dにおける切欠溝
21gを形成した一端とは反対側の端部と、第3の側壁
部21fには、貫通した丸孔21h、21hが図示しな
い1つの送り軸によって挿通される大きさにそれぞれ形
成されている。
【0031】次に、底板部21cの略中央部には、略方
形状の第1の開口部21iが形成されていて、この第1
の開口部21iの底板部21cに対して長手方向の縁部
には、一対の突設部21j、21jを対向配置させて形
成してある。該突設部21j、21jの対向面には第1
の側壁面21k、21kと第2の側壁面21l、21l
が設けられており、第1の側壁面21k、21k間の距
離をW1、第2の側壁面21l、21l間の距離をW
2、とする。さらに、底板部21cには、略方形状の第
2の開口部21m、21mが並設されている。
【0032】一方、底板部21cの湾曲部21aに隣接
し、該長手方向と所定の角度をなして形成された縁部2
1nには、固定部すなわち第1の折曲片21oが立設さ
れている。また、第1の側壁部21dの上端部には略三
角形状の突出部21pを設けてあり、突出部21pは固
定部すなわち第2の折曲片21qと支持片21rとによ
り構成されている。さらに第2の折曲片21qは第1の
折曲片21oと上記W1とW2のそれぞれの中心を通る
直線に対して略対称配置させてある。また、第1の折曲
片21oと第2の折曲片21qの対向する側であるそれ
ぞれの側壁面21s、21tの上端で略中央部には、三
角状の切欠部21u、21vをプレス加工によって形成
してある。なお、前記光ディスク装置に光ピックアップ
装置20が搭載され、光ディスクの半径方向で最も内周
に位置したとき、前記湾曲部21aに沿って、光ディス
クを回転させるための所定の直径を有するスピンドルモ
ータ(図示せず)が、光ピックアップ装置20と所定の
間隔で配置されるのであるが、第1の折曲片21oを湾
曲部21aと隣接させて長手方向と所定の角度をなして
設けたことにより、湾曲部21aと第1の折曲片21o
のスピンドルモータ配置側において突出する部分がなく
なるので、スピンドルモータの選定の際に比較的直径の
大きいものが使用でき、設計の自由度が大きくなるメリ
ットがある。
【0033】また、底板部21cには、長手方向で第2
の開口部21m、21mとは反対方向の端部に、長手方
向とは直交する方向に沿って立設した一対の固定部すな
わち第3の折曲片21w、21wが所定の間隔で形成さ
れている。第3の折曲片21w、21wにおいて底板部
21c側とは反対側のそれぞれの側壁面21x、21x
の上端で略中央部には、三角状の切欠部21y、21y
をプレス加工によって形成してある。
【0034】次に、コリメータレンズ23と反射ミラー
24及びそれらの固定方法について説明する。まず、コ
リメータレンズ23は投受光素子25より出射されたレ
ーザ光の出射角度を略平行光にするためのレンズであ
り、突設部21j、21jの第1の側壁面21k、21
k間に所定の位置に取り付けられる。ここで、距離W1
はコリメータレンズ23の直径よりも若干大きく形成し
てあり、コリメータレンズ23の外周面で略180度対
向した2ヶ所の部分と第1の側壁面21k、21kとで
形成される間隙に紫外線硬化樹脂を塗布して、その後紫
外線を照射することにより、コリメータレンズ23がキ
ャリッジ21に固定される。
【0035】一方、反射ミラー24は、光学ガラスまた
は光学樹脂部材に金属膜を蒸着した方形板である。この
反射ミラー24のミラー面24aは投受光素子25より
コリメータレンズ23を透過して入射したレーザ光を対
物レンズ22aの光軸方向に反射するものである。
【0036】なお、反射ミラー24は底板部21cに対
して略45度の角度をなして突設部21j、21jの第
2の側壁面21l、21l間に取り付けられる。反射ミ
ラー24の固定方法は上記コリメータレンズ23の場合
と同様であり、第2の側壁面21l、21l間の距離W
2を反射ミラー24の幅よりも若干大きく形成してあ
り、反射ミラー24の側面24b、24bと第2の側壁
面21l、21lとで形成される間隙に紫外線硬化樹脂
を塗布して、その後紫外線を照射することにより、反射
ミラー24がキャリッジ21に固定される。
【0037】次に、図3を用いて、投受光部27につい
て説明する。投受光素子25は本体25aと、本体25
aと一体的に組み立てた鍔状のステム部25bが形成さ
れていて、この本体25a内にはレーザダイオードなど
の発光素子及びフォトダイオードなどの受光素子が主に
収納されている。さらに、ステム部25bの左右両側面
には、湾曲した曲面部25c、25cが形成されてい
て、その後部には発光素子及び受光素子の端子25dが
外方(図3中、手前方向)に複数本突き出している。
【0038】また、本体25aの前面には、発光素子か
ら出射されたレーザ光を透過し、光ディスクからの戻り
光を受光素子に導くための光学素子25eが接着剤によ
り固定されている。そして、投受光素子25はそのステ
ム部25bがホルダー26に設けた該ステム部25bと
同形状の貫通孔26aに圧入されることによって、ホル
ダー26に保持されている。ホルダー26の左右両端部
はそれぞれ固着部すなわち取付片26b、26cを形成
しており、取付片26b、26cにおいて、キャリッジ
21に立設した第3の折曲片21w、21wの側壁面2
1x、21xとのそれぞれの対向面である側壁面26
f、26gの上端で該第3の折曲片21w、21wの切
欠部21y、21yと対向する位置に三角状の切欠部2
6d、26eをプレス加工によって形成してある。
【0039】次に、図1を用いて、二軸アクチュエータ
22について説明する。二軸アクチュエータ22は、二
軸ベース22bと、二軸ベース22bに固定した取付部
22cと、この取付部22cに4本のサスペンションワ
イヤー22dの一端が固定されもう一方の端部が固定さ
れて可撓的をもって保持され、対物レンズ22aを有す
るレンズホルダー22eと、このレンズホルダー22e
に一体化したヨーク22fと、から構成されている。
【0040】また、二軸ベース22bには一対の保持部
22g、22gと、キャリッジ21の長手方向と所定の
角度をなした傾斜部22h、22hに沿って略対称的に
立設した一対の固着部すなわち取付片22i、22iと
を有し、該取付片22i、22iにおいて取付部22c
側とは反対側の側壁面22j、22jの上端で略中央部
には切欠部22k、22kがプレス加工によって形成さ
れている。さらに、側壁面22j、22jは、二軸アク
チュエータ22を図2のようにキャリッジ21に取り付
けた時には、キャリッジ21に形成した第1、第2の折
曲片21o、21qの底板部21c側の側壁面21s、
21tとそれぞれ所定の隙間を介して対向するようにな
っている。同様に、前記取付片22i、22iに形成し
た切欠部22k、22kは、前記第1、第2の折曲片2
1o、21qに形成した切欠部21u、21vとそれぞ
れ対向するようになっている。なお、図1に示す二軸ア
クチュエータ22を図2のようにキャリッジ21に取り
付けた時には、粗調整として側壁面22j、22jと側
壁面21s、21tとのそれぞれの隙間がほぼ均等にな
るように配置するのであるが、取付片22i、22iを
略対称的に形成したことによって、肉眼により概略の所
定位置が把握しやすいメリットがある。また、イメージ
センサー等を用いて自動的に二軸アクチュエータ22を
配置する場合でも、前記隙間のそれぞれの距離の計測が
容易であるメリットがある。
【0041】次に、二軸アクチュエータ22と、投受光
部27のキャリッジ21への取り付け固定について説明
する。最初に、図1、2,4,5を用いて二軸アクチュ
エータ22のキャリッジ21への取り付け固定について
説明する。まず、二軸アクチュエータ22は、図1に示
す状態からキャリッジ21の第2の開口部21m、21
m上に、図2のように取り付けられ、該第2の開口部2
1m、21mの下方から底板部21cを突き抜けて上方
へ配置される図示しないチャック部材によって二軸アク
チュエータ22の二軸ベース22bに設けた保持部22
g、22gをチャックすることによって保持される。チ
ャック部材と一体化された図示しない可動ステージを操
作することによって、二軸アクチュエータ22の図1に
示すXY方向調整及びスキュー(SKEW)調整が行わ
れる。
【0042】図4は図2における部分4の拡大図を示
す。上述した各調整が終了した後、図のように切欠部2
1vと22kで形成される窪みに球状のハンダ28を載
置する。なお、わかりやすくするためにハンダ28を透
明にして表している。そして、図示しないハンダゴテに
よって上方からハンダ28を加熱、溶融し、さらに第2
の折曲片21qと取付片22iを加熱する。これによっ
て、溶融したハンダ30は、図4における5−5断面を
表す図5に示したように切欠部21vと22kにより形
成された窪みが導入口29となって第2の折曲片21q
と取付片22iのそれぞれの側壁面22t、22j間に
広がっていく。この時点で加熱を終了することにより、
ハンダ30が固まり、第2の折曲片21qと取付片22
iが固定される。
【0043】同様に、キャリッジ21の第1の折曲片2
1oと二軸アクチュエータ22の取付片22iの固定に
ついても、上述した方法により行われ、第1の折曲片2
1oと取付片22iが固定される。
【0044】以上により、キャリッジ21への二軸アク
チュエータ22の取り付け固定が完了する。ここで、第
1、第2の折曲片21o、21qの切欠部21u、21
vと、取付片22i、22iの切欠部22k、22kを
それぞれ対向させることによって導入口29を形成した
ので、第1、第2の折曲片21o、21qと取付片22
i、22iとの合せ面にハンダ30が均一に充填される
ために取り付け強度を向上させることが出来る。
【0045】また、重量が略同一の球状のハンダ28を
用いることができ、ハンダ28の定量化が容易に行える
ので、固定作業をする毎にハンダ28の量がばらつくこ
とがなくなり、信頼性を向上させることができる。ま
た、ハンダ28の加熱手段としてハンダゴテが使用でき
るので、高価な設備を導入することもなく1台当たりの
コストを増大させることもない。また、切欠部21u、
21v及び切欠部22k、22kは、それぞれキャリッ
ジ21及び二軸ベース22bのプレス加工時において同
時に形成することができるため、部品のコストが増大す
ることもない。
【0046】また、切欠部21u、21v及び22k、
22kをそれぞれ第1、第2の折曲片21o、21qと
取付片22i、22iの上端に形成したので、球状のハ
ンダ28が安定的に載置され、また、ハンダゴテによる
作業はハンダ28の上方より行うことができるので、作
業性を向上させることができる。
【0047】なお、本発明の第1の実施の形態では、ハ
ンダ28を球状としたが、これに限らず円柱状、直方体
状、他の角柱状等のハンダなどでも良い。また、上記ハ
ンダに代えて接着剤を用いることによっても上記効果を
得ることができる。この場合、接着剤を定量的に塗布す
るには安価なディスペンサー等を用いればよく、ディス
ペンサーからの接着剤吐出を図4に示す切欠部21vと
22kの上方より行えばよい。
【0048】次に、図1、2,6,7を用いて投受光部
27のキャリッジ21への取り付け固定について説明す
る。投受光部27は、図1に示す状態から、その取付片
26b、26cとキャリッジ21の第3の折曲片21
w、21wが、それぞれに形成した切欠部26d、26
eと21y、21y同士が対向するように、図2に示す
ごとく、第3の折曲片21w、21wの側壁面21x、
21xと所定の隙間Eを介して配置される。
【0049】図6は図2における部分6の拡大図を表し
ている。投受光部27が配置された後、図6のように切
欠部21yと26dで形成される窪みに球状のハンダ3
1を載置する。そして、図示しないハンダゴテによって
上方からハンダ31を加熱、溶融し、さらに第3の折曲
片21wと取付片26bを加熱する。これによって、溶
融したハンダ32は、図6における7−7断面を表す図
7に示したように切欠部21yと26dにより形成され
た窪みが導入口33となって、第3の折曲片21wと取
付片26bとの合せ面21x、26f間全体に広がって
いく。この時点で加熱を終了することにより、ハンダ3
2が固まり、第3の折曲片21wと取付片26bとが固
定される。
【0050】同様に、ホルダー26のもう一方の取付片
26cと第3の折曲片21w(図3参照のこと)が上記
方法によって固定される。以上により、キャリッジ21
への投受光部27の取り付け固定が完了する。なお、こ
の場合においても二軸アクチュエータ22の取り付け固
定の場合と同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0051】図8は、本発明の第2の実施の形態を示
し、図4に示す第2の折曲片21qと取付片22iの部
分を例に取り説明する。本発明の第2の実施の形態は、
前記本発明の第1の実施の形態の切欠部の変形例であ
り、図4における切欠部21v、22kをそれぞれ局部
的な面取り状の切欠部34、35としたものである。こ
の場合、本発明の第1の実施の形態と同様の効果が得ら
れるとともに、特に該切欠部34、35に載置するハン
ダを図8のように円筒状のハンダ36とした場合にハン
ダ36が安定して載置でき、作業性が向上する効果があ
る。もちろんこれに限らず、他の形状のハンダを用いて
も問題はない。
【0052】図9は、本発明の第3の実施の形態を示
し、図8における切欠部34、35をそれぞれ図9に示
すように、所定の曲率を有する曲面状の切欠部37、3
8としたものである。この場合、本発明の第1の実施の
形態と同様の効果が得られるとともに、特に該切欠部3
7,38に載置するハンダの形状を、図示しない球状ま
たは半球状とした場合にハンダが安定して載置でき、作
業性が向上する効果がある。もちろんこれに限らず、他
の形状のハンダを用いても問題はない。
【0053】各光学部材の取り付け固定が完成した本発
明の光ピックアップ装置20において、投受光素子25
内の発光素子から出射したレーザ光は、コリメータレン
ズ23を通り、さらに反射ミラー24のミラー面24a
で反射して直角に曲がり、対物レンズ22aに入射す
る。そして、この対物レンズ22aから出射したレーザ
光は、光ディスクの情報記録面にて集光して、さらにこ
の情報記録面から情報に応じて反射した戻り光を、同じ
光路を通って、投受光素子25内の受光素子に入射す
る。そして、この戻り光の光量に応じて、必要な電気信
号に変換して、光ディスクの情報記録面の情報を読み取
ることができる。また、光ディスクの情報記録面に追従
して、光ピックアップ装置20のキャリッジ21は、光
ディスク装置の送り軸に沿って制御された動きをする。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定部を有するキャリッジと、固着部を有する光学部材
を備え、該固着部は該固定部に隙間を設けて対向配置
し、該隙間を形成する該固着部及び該固定部の対向面の
縁部、の少なくとも一方に切欠部を設けるとともに、該
切欠部に固着手段を配し、該固着手段を前記隙間に充填
して前記光学部材を前記キャリッジに取り付け固定した
ことにより、固着手段が該隙間に均一に広がるので、固
定部と固着部の取り付け強度を向上させることができ
る。
【0055】さらに、固定部はキャリッジの底部より光
学部材の取り付け固定側に立設され、該固定部と固着部
のそれぞれの対向面の縁部であり前記固定部の立設方向
の上端部に互いに対向するように前記切欠部を設けたこ
とにより、固着手段による取り付け固定が上方から行う
ことができるので、作業性を向上させることができる。
【0056】さらに、キャリッジは板金からなり、固定
部はキャリッジの一部を折り曲げた折曲片からなり、該
折曲片に設ける切欠部はプレス加工によって形成される
とともに、固着部は板金からなる取付片であり、該取付
片に設ける切欠部はプレス加工によって形成されること
により、該切欠部はキャリッジ又は固着部の加工時に同
時形成することができるので、コストが増大することな
くキャリッジに光学部材を取り付け固定できる。
【0057】さらに、固着手段は切欠部に載置したハン
ダからなり、該ハンダを加熱し、融着することにより、
ハンダの定量化ができ、またハンダゴテが使え、高価な
設備を必要としないので、コストを増大させることな
く、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光ピックアップ装
置の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の光ピックアップ装
置の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の光ピックアップ装
置の一部斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の光ピックアップ装
置の二軸アクチュエータをキャリッジに取り付け固定す
る方法を説明するための一部拡大斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の光ピックアップ装
置に係り、図4における5−5断面を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態の光ピックアップ装
置の投受光部をキャリッジに取り付け固定する方法を説
明するための一部拡大斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の光ピックアップ装
置に係り、図6における7−7断面を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態の光ピックアップ装
置に係り、二軸アクチュエータをキャリッジに取り付け
固定する方法を説明するための一部拡大斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の光ピックアップ装
置に係り、二軸アクチュエータをキャリッジに取り付け
固定する方法を説明するための一部拡大斜視図である。
【図10】従来の光ピックアップ装置の分解斜視図であ
る。
【図11】従来の光ピックアップ装置の二軸アクチュエ
ータの調整及び取り付け固定を説明するための説明図で
ある。
【図12】従来の光ピックアップ装置の二軸アクチュエ
ータの調整を説明するための説明図である。
【符号の説明】
20 光ピックアップ装置 21 キャリッジ 21o 第1の折曲片 21q 第2の折曲片 21w 第3の折曲片 21u、21v、21y、22k 切欠部 22 二軸アクチュエータ 22i、26b、26c 取付片 22a 対物レンズ 23 コリメータレンズ 24 反射ミラー 25 投受光素子 26 ホルダー 27 投受光部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部を有するキャリッジと、固着部を
    有する光学部材を備え、該固着部は該固定部に隙間を設
    けて対向配置し、該隙間を形成する該固着部及び該固定
    部の対向面の縁部、の少なくとも一方に切欠部を設ける
    とともに、該切欠部に固着手段を配し、該固着手段を前
    記隙間に充填して前記光学部材を前記キャリッジに取り
    付け固定したことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記固定部は前記キャリッジの底部より
    前記光学部材の取り付け固定側に立設され、前記固定部
    と前記固着部のそれぞれの対向面の縁部であり前記固定
    部の立設方向の上端部に互いに対向するように前記切欠
    部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の光ピック
    アップ装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジは板金からなり、前記固
    定部は前記キャリッジの一部を折り曲げた折曲片からな
    り、該折曲片に設ける前記切欠部はプレス加工によって
    形成されると共に、前記固着部は板金からなる取付片で
    あり、該取付片に設ける前記切欠部はプレス加工によっ
    て形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記固着手段は前記切欠部に載置したハ
    ンダからなり、該ハンダを加熱し、融着することよりな
    る請求項2又は請求項3に記載の光ピックアップ装置。
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