JP4073417B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高密度記録光ディスク装置等に適用できる光ヘッド装置に関し、特に、光ディスク上に良好な光スポットを形成するための駆動機構に関するものである。
光ディスク装置における情報記録密度の高密度化は、光ヘッド装置から光ディスクに照射されるレーザ光の短波長化と光学系の高開口数(NA)化により、光ディスクの情報記録面に形成される光スポットを小さくすることで実現されている。ところが、対物レンズを高開口数化した場合には、光ディスクの光透過層の厚さのばらつき等により球面収差が発生し、記録再生特性が劣化する。このため、従来の光ヘッド装置は、収差補正装置を備えることによって、記録再生特性の劣化を軽減している(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載された光ヘッド装置においては、対物レンズと収差補正装置とが一体に構成されているので、対物レンズと収差補正装置を含む可動部の重量が増加し、可動部の駆動感度が低下するという問題がある。このような問題の改善策として、対物レンズを駆動する第1の駆動手段と収差補正装置を駆動する第2の駆動手段を別々に設けると共に、対物レンズと収差補正装置の間の位置ずれを検出して補正する提案がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−6902号公報(図1) 特開2003−233922号公報(図1)
しかし、特許文献2の光ヘッド装置は、対物レンズを駆動する第1の駆動手段と収差補正装置を駆動する第2の駆動手段を別々に設け、第1の駆動手段と第2の駆動手段を対物レンズの光軸方向に並べて配置しているので、光ヘッド装置の大型化と部品点数の増加という問題がある。
そこで、本発明は、上記したような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、対物レンズと収差補正手段のそれぞれを独立に駆動させることができ、そのため対物レンズの駆動感度に優れ、しかも、構造が簡単で小型の駆動機構を持つ光ヘッド装置を提供することにある。
本発明の光ヘッド装置は、ベースユニットと、光源からの光束をディスク状記録媒体上に集光する対物レンズと、前記ベースユニットに対して、前記対物レンズを該対物レンズの光軸方向及び前記ディスク状記録媒体の径方向に変位可能に支持する第1の支持手段と、前記対物レンズを前記光軸方向に変位させるフォーカシング手段と、前記対物レンズを前記径方向に変位させるトラッキング手段と、前記光束の収差を補正する収差補正手段と、前記第1の支持手段とは独立に変位可能であり、前記ベースユニットに対して、前記収差補正手段を前記径方向に変位可能に支持する第2の支持手段と、前記収差補正手段を前記径方向に変位させる変位手段と、前記第1の支持手段と前記第2の支持手段との間隔を検出し、検出された前記間隔に対応する電気信号を出力する間隔検出手段とを有し、前記第1の支持手段と前記第2の支持手段とが、前記光軸方向の位置関係において重なった部分を有するものである。
本発明の光ヘッド装置によれば、対物レンズを支持する第1の支持手段と収差補正手段を支持する第2の支持手段とを独立に駆動させることができるので、対物レンズの駆動感度を高くでき、また、対物レンズを支持する第1の支持手段と収差補正手段を支持する第2の支持手段とが、光軸方向の位置関係において重なった部分を有するように構成されているので、装置の薄型化及び小型化が可能になるという効果が得られる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ヘッド装置1を含む光ディスク装置の構成を示す図である。また、図2は、実施の形態1に係る光ヘッド装置1の光学素子ユニット13を示す概略的な斜視図であり、図3は、図2の光学素子ユニット13をS−S線で切る断面を含む概略的な斜視図である。さらに、図4は、実施の形態1に係る光ヘッド装置1の光学素子ユニット13を示す概略的な平面図であり、図5は、図4の光学素子ユニット13を矢印S方向に見た概略的な側面図であり、図6は、図4の光学素子ユニット13をS−S線方向に見た概略的な側面図である。さらにまた、図7は、実施の形態1に係る光ヘッド装置1の光学素子ユニット13をベースユニット100、第1の可動ユニット200、及び第2の可動ユニット300に分解した状態を示す概略的な斜視図であり、図8は、第1の可動ユニット200の分解斜視図であり、図9は、第2の可動ユニット300の分解斜視図であり、図10は、ベースユニット100の分解斜視図である。各図に示されるXYZ直交座標系において、Z軸は対物レンズの光軸方向を示し、X軸はディスク状情報記録媒体(以下「光ディスク」と言う。)Dの半径方向を示し、Y軸は光ディスクDの記録トラックの接線方向を示している。
図1に示されるように、実施の形態1に係る光ヘッド装置1は、半導体レーザからなる光源11と、光源11から出射された光束Lを直進させ、また、光ディスクDからの反射光である光束Lを反射する偏向ビームスプリッタ12と、光源11から出射された光束Lを光ディスクD上に集光させるための光学素子ユニット13と、光ディスクDからの光束Lを受光する光検出器14とを有している。ただし、光ヘッド装置1の構成配置は、図1に示されたものに限定されず、他の構成配置を採用してもよい。
図2から図7までに示されるように、光ヘッド装置1の光学素子ユニット13は、ベースユニット100と、ベースユニット100に対して変位(移動)可能に支持される第1の可動ユニット200と、ベースユニット100に対して変位(移動)可能に支持される第2の可動ユニット300とを主要な構成としている。第1の可動ユニット200と第2の可動ユニット300とは、微小な間隔をあけて別々に支持されている。第1の可動ユニット200は、ベースユニット100に対して対物レンズ201の光軸方向(Z軸方向)と光ディスクDの径方向(X軸方向)に変位可能に支持されている。また、第2の可動ユニット300は、ベースユニット100に対して光ディスクDの径方向(X軸方向)に変位可能に支持されている。第2の可動ユニット300は、そのX軸方向の中心位置を第1の可動ユニット200のX軸方向の中心位置に一致させるように変位する(詳細は後述する)。
図2から図7まで、及び図10に示されるように、ベースユニット100は、底板部101aと側壁部101b,101cとを含むベースヨーク101と、ベースヨーク101の側壁部101c外側に配置されたゲルホルダ102と、ゲルホルダ102の外側に配置された基板103とを有している。また、ベースユニット100は、ベースヨーク101にゲルホルダ102及び基板103を固定するネジ104と、ゲルホルダ102の溝部102aに配置されたゲル状の振動減衰材105と、ベースヨーク101の側壁部101bの内側に固定されたマグネット106と、ベースヨーク101の側壁部101cの内側に固定されたマグネット107とを有している。
ベースヨーク101は、例えば、冷間圧延鋼板等の磁性材をプレス加工することによって形成される。ベースヨーク101の底板部101aには、光束L及びLを通過させる通過孔101dが形成されている。マグネット106とマグネット107は、図4、図5、及び図7に示されるように、例えば、内側をN極にし、外側をS極にした永久磁石である。ただし、マグネット106とマグネット107の極性は、図示の場合に限定されず、例えば、N極とS極を逆にすることも可能である。また、マグネットの数及び形状も、図示の場合に限定されず、実施の形態1において説明する機能が維持でき、かつ、装置の薄型化又は小型化が達成できる形状であれば、他の数及び形状を採用してもよい。
図2から図8までに示されるように、第1の可動ユニット200は、対物レンズ201と、対物レンズ201を保持するレンズホルダ202と、レンズホルダ202をベースユニット100に対して変位可能に保持する導電性の弾性支持部材であるワイヤー状支持部材(以下「ワイヤー」と言う。)203a〜203dと、レンズホルダ202のX軸方向の両方の側面に備えられたトラックコイル204a,204bと、レンズホルダ202に備えられたフォーカスコイル205とを有している。また、図6及び図8に示されるように、第1の可動ユニット200は、第2の可動ユニット300に対向する反射ミラー206を有している。
ワイヤー203a〜203dは、ベリリウム銅等を材料とするバネ性と導電性を有した材料から構成され、互いに平行に配置されている。ワイヤー203a〜203dは、レンズホルダ202の側面部に左右対称に形成されたワイヤー用貫通孔202a〜202c(ワイヤー203d用のワイヤー用貫通孔は図示せず)に挿入・固定されている。ワイヤー203a〜203dの内の2本には、例えば、フォーカスコイル205の端線が半田付けされており、ワイヤー203a〜203dの内の残りの2本には、例えば、トラックコイル204a,204bの端線が半田付けされている。ワイヤー203a〜203dの他端は、基板103の貫通孔を貫通しており、基板103の外側の面で半田により固定されている。
対物レンズ201は、光源11から発せられる光束Lを光ディスクD上に集光させて、光スポットを形成する。対物レンズ201は、例えば、軽量かつ高剛性のプラスチックで成形され、レンズホルダ202に接着固定されている。フォーカスコイル205は、その巻き軸をZ軸方向に向けるようにレンズホルダ202に巻き回されており、ワイヤー203a〜203dの中の2本を通して電流が供給される。フォーカスコイル205は、マグネット106,107と共に、対物レンズ201をその光軸方向(Z軸方向)に変位させるフォーカシング機構として機能する。トラックコイル204a,204bは、巻き軸をX軸方向に向けた1対の連続的に巻かれたトラックコイルであり、レンズホルダ202に直に巻き回されている。トラックコイル204a,204bは、ワイヤー203a〜203dの中の2本を通して電流が供給される。トラックコイル204a,204bは、マグネット106,107と共に、対物レンズ201をX軸方向に変位させるトラッキング機構として機能する。また、反射ミラー206は、レンズホルダ202の側面に、反射面を外側に向けて接着固定されている。
図2から図7まで、及び図9に示されるように、第2の可動ユニット300は、収差補正用の液晶素子301と、液晶素子301を保持する収差補正ホルダ302と、収差補正ホルダ302をベースユニット100に対して変位可能に保持する導電性の弾性支持部材であるワイヤー状支持部材(以下「ワイヤー」と言う。)303a〜303jと、収差補正ホルダ302のX軸方向の両方の側面に備えられた収差補正用コイル304a,304bとを有している。また、第2の可動ユニット300は、第1の可動ユニット200に備えられた反射ミラー206に対向する位置に配置された反射型フォトセンサ305を有している。
ワイヤー303a〜303jは、ベリリウム銅等を材料とするバネ性と導電性を有した材料から構成され、互いに平行に配置されている。ワイヤー303a〜303jは、収差補正ホルダ302の側面部に左右対称に形成されたワイヤー用貫通孔302a〜302f(ワイヤー303g〜303j用のワイヤー用貫通孔は図示せず)に挿入・固定されている。ワイヤー303a〜303jのZ軸方向の中心位置は、第1の可動ユニット200のワイヤー203a〜203dのZ軸方向の中心位置と、ほぼ一致するように配置されている。ワイヤー303a〜303jの中のいずれかの端部には、例えば、収差補正用コイル304a,304bの端線が半田付けされており、ワイヤー303a〜303jのいずれかの端部には、例えば、液晶素子301の電極が半田付けされており、ワイヤー303a〜303jのいずれかの端部には、反射型フォトリフレクタ305の電極が半田付けされている。ワイヤー303a〜303jの他端は、基板103の貫通孔を貫通して、基板103の外側で半田により固定されている。
液晶素子301は、対物レンズ201の光軸上、すなわち、光束L上に配置されている。収差補正ホルダ302は、軽量かつ高剛性のプラスチックで成形されており、液晶素子301は、収差補正ホルダ302の底板部の開口部に固定されている。収差補正用コイル304a,304bは、収差補正ホルダ302の側面に接着固定されている。収差補正用コイル304a,304bは、マグネット106,107と共に、液晶素子301をX軸方向に変位させる変位機構として機能する。
図6、図7、及び図9に示されるように、反射型フォトセンサ305は、収差補正ホルダ302の一方の側壁部の内側に接着固定されており、反射ミラー206と隙間dをあけて対向するように配置された発光素子305aと受光素子305bを有する。反射型フォトセンサ305は、反射ミラー206と共に、第1の可動ユニット200と第2の可動ユニット300との間隔を測定し、検出信号を出力する間隔検出手段を構成している。図11は、反射型フォトセンサ305の原理を示す構成図であり、図12は、間隔dと受光素子305の出力電流Iとの関係を示すグラフである。図12に示されるように、距離d以下の範囲では、距離dと電流Iとの関係が略直線状であり、距離d以下の範囲を利用すれば、電流Iから距離dを簡単に算出できる。
図2に示されるように、基板103の外側面には、ワイヤー203a〜203d、ワイヤー303a〜303jの半田付け部から導電性のパターン103aが形成されていて、基板103の外側面の下端にはランド部103bが集約されている。
図2、図3、図4、及び図7に示されるように、ゲルホルダ102のU字型の溝102aには、紫外線で硬化するシリコーン系のゲル状振動減衰材105が塗布されていて、Z軸方向に配列されたワイヤー203a〜203d及びZ軸方向に配列されたワイヤー303a〜303jを、それぞれまとめて周囲を囲むように充填している。振動減衰材105は、ワイヤー203a〜203d及びワイヤー303a〜303jの振動を減衰させる機能を持つ。振動減衰材105により、ベースユニット100から、第1の可動ユニット100及び第2の可動ユニット200への振動の伝播を軽減できる。
次に、実施の形態1に係る光ヘッド装置1を含む光ディスク装置の制御系の構成を説明する。図1に示されるように、光ディスク装置は、制御系の構成としては、光ディスク装置全体を制御する制御部401と、トラックコイル203a〜203dに供給される電流を制御するトラック制御部402と、フォーカスコイル205に供給される電流を制御するフォーカス制御部403と、収差補正用の液晶素子301を制御する液晶制御部404と、収差補正コイル304a,304bに供給される電流を制御する液晶位置制御部405と、反射型フォトセンサ305の発光素子305aの駆動電流を供給し、受光素子305bの出力電流を検出する間隔検出部406とを有している。また、光ディスク装置は、光源11の駆動を制御するレーザ駆動部407と、光検出器14の検出信号を受信する受光信号処理部408とを有している。
次に、光ヘッド装置1の光学素子ユニット13の動作について説明する。まず、光ディスクD上の光スポットのフォーカスずれを制御する場合は、基板103のフォーカスコイル205が接続されているランド203aのいずれか2箇所に電圧を印加して、フォーカスコイル205が接続されているワイヤー(203a〜203dのいずれか2本)を介してフォーカスコイル205に通電される。これによりマグネット106,107から発生した磁界との相互作用によりZ軸方向に電磁力が発生し、レンズホルダ202ひいては対物レンズ201が駆動され、光ディスクDに対して垂直方向(Z軸方向)に変位し、光スポットのフォーカス制御を行う。
次に、光スポットのトラックずれを制御する場合は、基板103のトラックコイル204a,204bが接続されているランドのいずれか2箇所に電圧を印加して、トラックコイル204a,204bが接続されているワイヤー(204a〜204dのいずれか2本)を介して直列接続されているトラックコイル204a,204bに通電される。これによりマグネット106,107から発生した磁界との相互作用により電磁力が発生し、レンズホルダ202ひいては対物レンズ201が駆動され、光ディスクDの径方向(X軸方向)に変位し、光スポットのトラッキング制御を行う。
また、第1の可動ユニット200は4本のワイヤー203a〜203dによりZ軸方向及びX軸方向に変位可能に弾性支持されているため、フォーカスコイル205への通電を解除したときは、Z軸方向における動作基準位置に復帰し、トラックコイル204a,204bへの通電を解除したときはX軸方向における動作基準位置に復帰する。さらに、4本のワイヤー203a〜203dの基板103付近は、ゲルホルダ102に保持されたゲル状振動減衰材105が周囲を囲むように充填されているため、第1の可動ユニット200はダンピングが与えられ、良好なフォーカス制御、トラッキング制御特性が得られるとともに、外部からの不要な振動が第1の可動ユニット200に伝わりにくくなっている。
次に、球面収差補正用の液晶素子301の駆動方法について説明する。球面収差補正用の液晶素子301は電極を有したガラス基板に液晶を挟み込んだ構造をしており、各電極に所要の電圧を印加することで液晶素子301を透過する光束の波面を変化させて、球面収差を補正できるようになっている。よって、基板103の液晶素子301の電極が接続されているランド部103bに印加する電圧を調整することにより、液晶素子301の電極が接続されているワイヤー(303a〜303jのいずれか)を介して液晶素子301に所要の電圧が印加され、透過する光束Lの球面収差を補正することができる。
次に、反射型フォトセンサ305の動作について説明する。反射型フォトセンサ305は、図11に示すようにLED等の発光素子305aとフォトトランジスタ等の受光素子305bが一体となった部品で、図12に示すように反射ミラー206との距離dがある一定の距離dまでは、電流値Iがほぼリニアに変化する。反射型フォトセンサ305はレンズホルダ202上に距離がd以下となるように配置されているため、反射型フォトセンサ305からは第1の可動ユニット200と第2の可動ユニット300のX軸方向の距離に応じた電流が接続されているワイヤー(303a〜303jのいずれか)を通じてランド部305bに出力される。
次に、第2の可動ユニット300に搭載されている液晶素子301と第1の可動ユニット200に搭載されている対物レンズのX軸方向の光軸位置ずれを制御する場合は、基板103の収差補正用コイル304a,304bが接続されているランド部103bのいずれか2箇所に電圧を印加することにより、収差補正用コイル304a,304bが接続されているワイヤー(303a〜303hのいずれか2本)を介して直列接続されている収差補正用コイル304a,304bに通電される。これによりマグネット106,107から発生した磁界との相互作用により電磁力が発生し、収差補正ホルダ302ひいては液晶素子301が駆動され、光ディスクDの径方向(X軸方向)、つまり対物レンズ201のトラック制御方向に駆動される。よって、光スポットのトラックずれ制御により対物レンズ201がX軸方向に変位した場合でも、反射型フォトセンサ305からの出力電流によりフィードバック制御することで常に液晶素子301と対物レンズ201の光軸を高精度に一致させるように制御される。
また、第2の可動ユニット300はワイヤー303a〜303jによりX軸方向に変位可能に弾性支持されているため収差補正用コイル304a,304bへの通電を解除したときは、X軸方向における動作基準位置に復帰する。さらに、ワイヤー303a〜303jの基板103固定部付近には、ゲルホルダ102に保持されたゲル状振動減衰材105が周囲を囲むように充填されているため、第2の可動ユニット300はダンピングが与えられ、良好な液晶素子301のX軸方向の光軸位置ずれ制御特性が得られるとともに、外部からの不要な振動が第2の可動ユニット300に伝わりにくくなっている。
以上説明したように、実施の形態1の光ヘッド装置1の光学素子ユニット13においては、第1の可動ユニット200の対物レンズ201と第2の可動ユニット300の液晶素子301とを独立に駆動させることができ、対物レンズ201の駆動感度を高くできる。
また、実施の形態1の光ヘッド装置1の光学素子ユニット13においては、対物レンズ201を支持するレンズホルダ202及びワイヤー203a〜203dと、液晶素子301を支持する収差補正ホルダ302及びワイヤー303a〜303jとが、Z軸方向の位置関係において重なった部分を有するので、装置の薄型化が可能になる。
さらに、実施の形態1の光ヘッド装置1の光学素子ユニット13においては、第1の可動ユニット200のワイヤー203a〜203dが、マグネット106,107を挟んで上下に配置されているので、X軸方向の寸法も大きくすることなく構成できる。
さらにまた、ワイヤー203a〜203dとワイヤー303a〜303jは同一の基板103上に固定されており、ワイヤー203a〜203dとワイヤー303a〜303jの固定位置が近接しているため、温度変化による基板103の膨張・縮小が生じ、経時変化による基板103の変形が生じたとしても、ワイヤー203a〜203dとワイヤー303a〜303jとの相対的位置関係に与える影響は小さく、その結果信頼性の高い光ヘッド装置を提供することができる。
実施の形態2.
図13は、本発明の実施の形態2に係る光ヘッド装置の第2の可動ユニット310と、ベースユニット110の一部を示す概略的に斜視図である。図13において、図1〜図10に示される構成要素と同一又は相当するものは、同一の符号を付している。実施の形態2に係る光ヘッド装置は、第2の可動ユニット310をベースユニット110に弾性支持している支持部材として、ベースユニット110に固定されZ軸方向の幅がX軸方向の厚さよりも大きい導電性の板バネ状支持部材(以下「板バネ」と言う。)313a〜313jを用いている点が、実施の形態1と相違する。
以上のような構成においては、収差補正ホルダ302とゲルホルダ102と板バネ20は一体成型されているため組立が容易になるとともに、X軸方向にのみ変位しやすくZ軸方向や回転方向の剛性を高くして、第2の可動ユニット300を支持できるため、対物レンズ201と液晶素子301の光軸ずれ補正特性をより高めることができる。また、ワイヤー203a〜203dと板バネ20は共通のゲル状振動減衰材105中に入っているため、ゲル状振動減衰材105の塗布回数を削減できるとともに、塗布量バラつきによる特性ばらつきを小さくすることができる。
なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
他の変形例.
上記実施の形態1及び2においては、第1の可動ユニット200に反射型ミラー206を配置し、第2の可動ユニット300に反射型フォトセンサ305を配置し、第1の可動ユニット200と第2の可動ユニット300の位置ずれひいては対物レンズ201と液晶素子301の位置ずれを検出する構成としたが、対物レンズ201と液晶素子301の位置ずれを検出する手段として、トラッキングコイル304a,304bに印加されている電圧を利用する方法、第1の可動ユニット200及び第2の可動ユニット300のそれぞれに位置検出手段を設け、各位置検出信号の差動を取って位置ずれを検出する等の他の検出信号に基づいて制御してもよい。
また、上記実施の形態1及び2においては、第1の可動ユニット200を支持し、電流の授受を行うワイヤーを4本となるように構成したが、4本に限らず2本以上で構成可能である。
さらに、上記実施の形態1及び2においては、第2の可動ユニット300を支持し、電流の授受を行うワイヤー又は板バネ20は10本となるように構成したが、上記位置検出の構成及び収差補正機構の構成によっては、10本に限らず2本以上で構成可能である。
さらにまた、上記実施の形態1及び2においては、第1の可動ユニット200及び第2の可動ユニット300を支持する部材が、電流の授受を行うように構成したが、支持部材と電気配線とを別部材で構成してもよい。
本発明の実施の形態1に係る光ヘッド装置及びその制御系を示す構成図である。 実施の形態1に係る光ヘッド装置の光学素子駆動部を概略的に示す斜視図である。 図2の光学素子駆動部をS−S線で切る断面を含む概略的な斜視図である。 実施の形態1に係る光ヘッド装置の光学素子駆動部を示す平面図である。 図4の光学素子駆動部をS方向に見た概略的な側面図である。 図4の光学素子駆動部をS−S線方向に見た概略的な側面図である。 実施の形態1に係る光ヘッド装置の光学素子駆動部を第1の可動ユニットと第2の可動ユニットとベースユニットに分解した状態を概略的に示す分解斜視図である。 図7に示される光学素子駆動部の第1の可動ユニットを分解した状態を概略的に示す分解斜視図である。 図7に示される光学素子駆動部の第2の可動ユニットを分解した状態を概略的に示す分解斜視図である。 図7に示される光学素子駆動部のベースユニットを分解した状態を概略的に示す分解斜視図である。 実施の形態1に係る光ヘッド装置における反射型フォトセンサの原理を示す説明図である。 実施の形態1に係る光ヘッド装置における反射型フォトセンサの動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る光学素子駆動部の第2の可動ユニットを分解した状態を概略的に示す分解斜視図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置、 11 光源、 12 偏向ビームスプリッタ、 13 光学素子ユニット、 14 光検出器、 100,110 ベースユニット、 101 ベースヨーク、 101a 底板部、 101b,101c 側壁部、 101d 通過孔、 102 ゲルホルダ、 102a 溝、 103 基板、 103a パターン、 103b ランド部、 104 ネジ、 105 振動減衰材、 106,107 マグネット、 200 第1の可動ユニット、 201 対物レンズ、 202 レンズホルダ、 203a〜203d ワイヤー、 204a,204b トラックコイル、 205 フォーカスコイル、 206 反射ミラー、 300,310 第2の可動ユニット、 301 液晶素子、 302 収差補正ホルダ、 303a〜303j,313a〜313j ワイヤー、 304a,304b 収差補正用コイル、 305 反射型フォトセンサ、 305a 発光素子、 305b 受光素子、 D 光ディスク、 L,L 照射光束。

Claims (6)

  1. ベースユニットと、
    光源からの光束をディスク状記録媒体上に集光する対物レンズと、
    前記ベースユニットに対して、前記対物レンズを該対物レンズの光軸方向及び前記ディスク状記録媒体の径方向に変位可能に支持する第1の支持手段と、
    前記対物レンズを前記光軸方向に変位させるフォーカシング手段と、
    前記対物レンズを前記径方向に変位させるトラッキング手段と、
    前記光束の収差を補正する収差補正手段と、
    前記第1の支持手段とは独立に変位可能であり、前記ベースユニットに対して、前記収差補正手段を前記径方向に変位可能に支持する第2の支持手段と、
    前記収差補正手段を前記径方向に変位させる変位手段と
    前記第1の支持手段と前記第2の支持手段との間隔を検出し、検出された前記間隔に対応する電気信号を出力する間隔検出手段とを有し、
    前記第1の支持手段と前記第2の支持手段とが、前記光軸方向の位置関係において重なった部分を有する
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 前記ベースユニットに備え付けられたマグネットをさらに有し、
    前記フォーカシング手段は、前記第1の支持手段により支持された第1のコイルを含み、
    前記トラッキング手段は、前記第1の支持手段により支持された第2のコイルを含み、
    前記変位手段は、前記第2の支持手段により支持された第3のコイルを含み、
    前記第3のコイルが、前記光軸方向の位置関係において、前記第1のコイル及び前記第2のコイルの少なくとも一方と重なった部分を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ヘッド装置。
  3. 前記第1の支持手段は、前記ベースユニットに固定された導電性のワイヤー状支持部材を含み、
    前記第2の支持手段は、前記ベースユニットに固定された導電性のワイヤー状支持部材又は前記ベースユニットに固定され前記光軸方向の幅が前記径方向の厚さよりも大きい導電性の板バネ状支持部材を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の光ヘッド装置。
  4. 前記第1の支持手段は、前記光軸方向に前記マグネットを挟んで前記マグネットの両側に配置されている支持部材を含むことを特徴とする請求項2に記載の光ヘッド装置。
  5. 前記第1の支持手段の端部及び前記第2の支持手段の端部は、前記ベースユニットの一部を構成する共通の基板に固定されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の光ヘッド装置。
  6. 前記第1の支持手段が前記ベースユニットに固定されている部分の近傍に備えられ、前記第1の支持手段の振動を減衰させる第1の振動減衰材と、
    前記第2の支持手段が前記ベースユニットに固定されている部分の近傍に備えられ、前記第2の支持手段の振動を減衰させる第2の振動減衰材と
    をさらに有することを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の光ヘッド装置。
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