JP2000214310A - 遮光フィルム - Google Patents

遮光フィルム

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JP2000214310A
JP2000214310A JP11013097A JP1309799A JP2000214310A JP 2000214310 A JP2000214310 A JP 2000214310A JP 11013097 A JP11013097 A JP 11013097A JP 1309799 A JP1309799 A JP 1309799A JP 2000214310 A JP2000214310 A JP 2000214310A
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和彦 長田
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淳 岸本
Kenji Komatsu
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Mitsumasa Saito
光正 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性に優れ、色抜け、色ムラがなく、ヘ
ーズ値が低く、しかも、深みや落ち着きのある色調を有
してファッション性を向上させる遮光フィルムを提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 複合酸化物顔料微粒子が平均分散粒子
径 0.1μm以下に分散した着色層を少なくとも有するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や建物の窓
カラス等に貼着して用いられる半透明の遮光フィルムに
関し、特に、耐候性に優れ、色抜け、色ムラがなく、ヘ
ーズ値(曇化値)が低く、しかも深み、落ち着きのある
色相を呈する遮光フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車や建物の窓ガラスに遮光フ
ィルムを貼着することにより、特に直射日光に含まれる
紫外線または熱線を有効に遮蔽して夏期における車内や
室内の温度上昇を防止するとともに、車内または室内か
ら外景を観察することは可能であり、且つ、車外または
屋外から車内または室内を透視し得ないようにしてプラ
イバシーを保護することができ、しかもファッション性
を高めることが行われている。
【0003】そして、前記遮光フィルムとしては、次の
ような着色層が透明基体フィルムに積層されたものが知
られている。 着色剤としてアントラキノン系、インジゴイド系、
ジアゾ系の有機系染料、有機系顔料を用いて形成された
着色層。 着色剤として亜鉛、鉛、チタン、アンチモン、カド
ニウム、鉄、砒素、マグネシウム、アルミニウム、コバ
ルト、クロムなどの酸化物、硫化物、及び硫酸塩や、カ
ーボンブラックを用いて形成された着色層。
【0004】〔問題点〕しかし、上記従来の遮光フィル
ムには、次のような問題点があった。即ち、着色剤とし
て有機系染料、有機系顔料を用いた遮光フィルムは、耐
候性が悪く、色抜け、染色ムラが発生しやすい。また、
着色剤として上記金属の酸化物、硫化物、及び硫酸塩等
や、カーボンブラックを用いた遮光フィルムは、耐候性
が幾分改善されているものの、未だ十分でなく、しかも
ヘーズ値(フィルムの曇化値)が3%以上であり、フィ
ルムが白く濁ったように見えてしまう他、深みや落ち着
きのある色目を出すことが困難であり、ファッション性
が十分でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
技術が有する問題点に鑑みてなされたものであり、その
解決のために具体的に設定された課題は、耐候性に優
れ、色抜け、色ムラがなく、ヘーズ値が低く、しかも、
深みや落ち着きのある色調を有してファッション性を向
上させる遮光フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、着色剤として
複合酸化物顔料を用いることにより、上記課題を解決し
得ることを知見し、この知見に基づいて本発明を完成し
た。すなわち、本発明の請求項1に係る遮光フィルム
は、複合酸化物顔料微粒子が平均分散粒子径 0.1μm以
下に分散した着色層を少なくとも有することを特徴とす
る。
【0007】そして、請求項2に係る遮光フィルムは、
前記複合酸化物顔料微粒子としては、TiO2 −BaO
−NiO系、TiO2 −Sb2 3 −NiO系、TiO
2 −Sb2 3 −Cr2 3 系、ZnO−Fe2
3 系、ZnO−Fe2 3 −Al 2 3 系、ZnO−F
2 3 −Cr2 3 系、TiO2 −CoO−NiO−
ZnO系、CoO−Al2 3 −Cr2 3 系、CoO
−Al2 3 系、CuO−Cr2 3 系、CuO−Fe
2 3 −Cr2 3 系、CuO−Fe2 3 −MnO系
からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特
徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を掲げ、詳細に説明する。なお、この発明の実施の形態
は、本発明をより良く理解させるためのものであり、特
に指定のない限り、発明内容を限定するものではない。
【0009】この発明の実施の形態に係る遮光フィルム
は、複合酸化物顔料微粒子が少量の分散剤により平均分
散粒子径 0.1μm以下に分散された着色層が透明基体フ
ィルムの一面に形成され、この透明基体フィルムの他面
には粘着層が形成され、更にこの粘着層上に離型フィル
ムが貼着されている。
【0010】前記複合酸化物顔料としては、特に限定さ
れるものではないが、例えばTiO 2 −BaO−NiO
系、TiO2 −Sb2 3 −NiO系、TiO2 −Sb
2 3 −Cr2 3 系、ZnO−Fe2 3 系、ZnO
−Fe2 3 −Al2 3 系、ZnO−Fe2 3 −C
2 3 系、TiO2 −CoO−NiO−ZnO系、C
oO−Al2 3 −Cr2 3 系、CoO−Al2 3
系、CuO−Cr2 3 系、CuO−Fe2 3 −Cr
2 3 系、CuO−Fe2 3 −MnO系を例示するこ
とができ、これらの複合酸化物顔料を用いると、遮光フ
ィルムの色目を容易に調節することができる他、深み、
落ち着きのある色調を有してファッション性が向上した
ものとなるので、これらの複合酸化物顔料を用いること
が好ましい。なお、本実施の形態にあっては、前記複合
酸化物顔料の一部が、本発明の効果を損なわない範囲で
他の着色成分により置換されていてもよい。
【0011】そして、この遮光フィルムは、耐候性に優
れ、ヘーズ値が低いという特性を有する。その理由は必
ずしも明確でないが、次のように考えられる。 着色成分としての複合酸化物顔料微粒子は、樹脂中
への分散性が極めて良好なため、用いる分散剤の添加量
を低減することができ、もって着色層中の分散剤量が少
量となるため耐候性が向上する。 着色成分としての複合酸化物顔料は、遮光性に優
れ、もって一定の遮光度を達成するためには添加量を低
減することができ、この添加量が低減された複合酸化物
顔料を樹脂中に分散させるに必要な分散剤の添加量を低
減することができ、もって着色層中の分散剤量が少量と
なるため耐候性が向上する。 着色成分としての複合酸化物顔料は、樹脂中への分
散性が極めて良好なため、分散粒子径を容易に 0.1μm
以下とすることができ、ヘーズ値が2%未満となる。ま
た、前記複合酸化物顔料は耐候性にも優れるため、得ら
れる遮光フィルムは色抜け、色ムラがなく、しかも深み
や落ち着きのある色調を呈し、ファッション性を高める
ことができる。
【0012】本実施の形態に係る遮光フィルムは、例え
ば、次のようにして製造することができる。先ず、複合
酸化物顔料を分散剤とともに、有機溶剤中に平均分散粒
子径が 0.1μm以下、好ましくは 0.05 μm以下に分散
させる。
【0013】用いる分散剤の種類は、特に限定されるも
のではないが、例えばカルボン酸塩、スルホン酸塩、硫
酸エステル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等のア
ニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル類、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテ
ル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビ
タンアルキルエステル類等のノニオン系界面活性剤、γ
−メタクリロキシプロピルトリメチルメトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン等のシリコーンシランカップ
リング剤、アルミニウム2−ブトキシド、チタニウムイ
ソプロキシド等のアルコキシドを例示することができ
る。
【0014】用いる分散剤の添加量は、着色剤として用
いる複合酸化物顔料が下記の有機溶媒や着色層形成用透
明性樹脂に極めて容易に分散し混和性も良好であるた
め、分散剤の使用量を従来より削減することができる。
【0015】用いる有機溶媒の種類も、特に限定される
ものでなく、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、ブタノール等のアルコール類、へキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プ
チル等のエステル類を用いることができる。
【0016】前記複合酸化物顔料を平均分散粒子径 0.1
μm以下に分散させる手段も特に限定されず、例えばサ
ンドミル、アトライター、ボールミル、ロールミル、ホ
モジナイザー、超音波分散機を用いて行うことができ
る。
【0017】このようにして平均分散粒子径を 0.1μm
以下に分散させた複合酸化物顔料分散液に、着色層形成
用透明樹脂を、複合酸化物顔料と樹脂との重量比(複合
酸化物顔料/樹脂)が 0.005〜 80 となるように混合
し、複合酸化物顔料が平均分散粒子径 0.1μm以下に分
散した着色層形成用コーティング液を作製する。
【0018】前記着色層形成用透明性樹脂としては、紫
外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、または
これらの混合樹脂を例示することができ、より具体的に
は、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、アクリ
ルシリコン系樹脂、アクリルエポキシ系樹脂、アクリル
エステル系樹脂などの紫外線硬化性樹脂、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化性
または熱可塑性樹脂を例示することができる。
【0019】得られた着色層形成用コーティング液を透
明基体フィルム上に塗布し、硬化させて、膜厚が 0.5〜
10 μmとなるように成膜する。前記透明基体フイルム
の種類は特に限定されず、例えばポリエステル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリメチル
メタクリレート、フッ素樹脂等のフイルムを例示でき
る。
【0020】前記透明基体フィルムの厚みは、適宜選択
すればよいが、通常 5〜300 μmの範囲であり、好まし
くは 20 〜 75 μmの範囲である。また、前記コーティ
ング液の前記透明基体フィルムへの塗布方法としては、
例えばグラビアコート法、リバースロールコート法、プ
レードコート法、カーテンコート法などの各種印刷方法
を用いることができる。
【0021】本発明の遮光フィルムの膜構成は、特に限
定されず、例えば、図1,2に示すような膜構成を例示
することができる。
【0022】図1に示す膜構成は、透明基体フィルム1
の一面に着色層2が形成され、透明基体フィルム1の他
面に粘着層3、離形フィルム4が順に形成されている。
着色層2は、着色層2の摩耗による退色を防止するた
め、例えば紫外線硬化性樹脂を用いてハードコート性を
兼ね備えたものが好適である。
【0023】図2に示す膜構成は、透明基体フィルム1
の一面にハードコート性に富む透明樹脂を用いて形成さ
れたハードコート層5を備え、透明基体フィルム1の片
面には着色層6、粘着層7、離形フィルム8が順に積層
されている。
【0024】前記粘着層3,7および/または前記着色
層2,6には、紫外線吸収剤および/または熱線遮蔽剤
を添加し、紫外線および/または熱線を遮蔽することも
できる。前記紫外線吸収剤の種類は、特に限定されるも
のではなく、酸化亜鉛(ZnO)微粒子、酸化鉄(Fe
2 3 )微粒子、有機系紫外線吸収剤が用いられ、特
に、平均粒子径が 0.05 μm以下の透明性に優れる酸化
亜鉛微粒子が好適に用いられる。前記紫外線吸収剤の酸
化亜鉛微粒子の配合量は、粘着層成分、着色層成分に対
してそれぞれ 0.3〜 10 重量%が好ましい。
【0025】前記有機系紫外線吸収剤としては、例えば
フェニルサリシレート、p−tertブチルフェニルサリシ
レート、p−オクチルフェニルサリシレート等のサリチ
ル酸系、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベン
ゾフェノン系、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール
系、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3、3’−ジフ
ェニルアクリレート等のシアノアクリレート系を例示で
き、その配合量は粘着層成分、着色層成分に対してそれ
ぞれ 1〜 10 重量%が好ましく、遮光フィルムの耐候性
を改善するためには可能な限り少量が好ましい。
【0026】前記熱線遮蔽剤としては、平均粒子径が
0.1μm以下の導電性物質が用いられ、アンチモン含有
酸化錫、インジウム含有酸化錫などの微粒子が好適に用
いられる。熱線遮蔽剤の配合量は、粘着層成分、着色層
成分に対してそれぞれ 5〜500 重量%が好ましい。
【0027】前記粘着層3,7は、遮光フィルムを窓ガ
ラス等に粘着するためのものであり、透明樹脂粘着剤に
より形成されたものである。透明樹脂粘着剤としては、
ポリメチルメタアクリレート、ポリビニルエーテル、ポ
リイソブチル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルプチラール等の樹脂を用いる。
【0028】前記粘着層3,7を透明基体フィルムまた
は着色層の片面に設けるには、種々の方法により行うこ
とができるが、例えば、着色層側にコーターで透明樹脂
粘着剤を塗布し、乾燥後に離型フィルム4,8を貼り付
ける直接法、離型フィルム4,8側にコーターで透明樹
脂粘着剤を塗布し、乾燥後に着色層2,6側と圧着させ
る間接法を挙げることができる。
【0029】粘着層3,7の表面を保護するために、離
型フィルム4,8を設ける。この離型フィルム4,8
は、遮光フィルムを窓ガラス等に粘着する際に、取り去
って粘着層3,7を露出させるものである。使用される
離型フィルム4,8としては、非シリコーン系ポリエス
テル離型フィルムが好ましい。
【0030】以下、実施例を掲げ、更に具体的に説明す
る。 〔実施例1〕CuO−Fe2 3 −MnO系黒色複合酸
化物顔料微粒子(大日精化工業(株)製、商品名# 355
0 ) 50 重量部と、トルエン 47 重量部、分散剤 3重量
部(アニオン系界面活性剤)を混合し、サンドミルによ
り2時間混合、分散し、前記CuO−Fe2 3 −Mn
O系黒色複合酸化物顔料が平均分散粒子径 0.05 μm以
下に分散した分散液を得た。
【0031】この分散液に、ハードコート性を有する紫
外線硬化型アクリル樹脂(東亜合成化学工業(株)製、
商品名アロニツクスUV− 3701 )を 250重量部を加
え、前記複合酸化物顔料が平均分散粒子径 0.05 μm以
下に分散した着色層形成用コーティング液とした。
【0032】この着色層形成用コーティング液を厚み 2
5 μmのポリエチレンテレフタレート(ダイヤホイルヘ
キスト(株)製、商品名ダイヤホイルTタイプ)製透明
基体フィルムの一面上に、硬化後の膜厚が 3μmとなる
ように塗布し、硬化させた。また、上記透明基体フイル
ムの他面上に粘着層用透明樹脂を硬化後の膜厚が 30μ
mとなるように塗布し硬化させた。
【0033】粘着層用透明樹脂としては、アクリル樹脂
系粘着剤(綜研化学社製、商品名SKダイン)を用い
た。得られた遮光フィルムは深みや落ち着きのある色相
を呈し、ファッション性が高いものであった。
【0034】また、得られた遮光フィルムについて、可
視光透過率、日射透過率、ヘーズ値を測定すると共に、
耐候性を調べた。その結果を表1,2に示す。なお、可
視光透過率、日射透過率はJIS R 31060の方法によ
り、ヘーズ値はJIS K 7361 の方法により測定し、
耐候性はカーボンアークサンシャインウェザーメータで
2000 時間照射後、可視光透過率および日射透過率が共
に初期値の 80 %以上を維持しているものを○、 80 %
より低いものを×として示した。また、 2000 時間照射
後に、色ぬけ、色むらの発生状況を目視観察した。
【0035】〔実施例2〕CuO−Fe2 3 −MnO
系黒色複合酸化物顔料微粒子(大日精化工業(株)製、
商品名# 3550 ) 10 重量部を着色成分として、アンチ
モン含有酸化錫微粒子(住友大阪セメント(株)製) 4
0 重量部を熱線遮蔽剤として用い、実施例1と同様に分
散液を得た。
【0036】この分散液に、ハードコート性を有する紫
外線硬化型アクリル樹脂(東亜合成化学工業(株)製、
商品名アロニツクスUV− 3701 )を 25 重量部を加
え、実施例1と同様に着色層形成用コーティング液を得
た。そして、この着色層形成用コーティング液を用いた
他は実施例1に準じて遮光フィルムを得た。
【0037】得られた遮光フィルムは深みや落ち着きの
ある色相を呈し、ファッション性が高いものであった。
また、得られた遮光フィルムについて、実施例1に準じ
て、可視光透過率、日射透過率、ヘーズ値を測定すると
共に、耐候性を調べた。その結果を表1,2に示す。
【0038】〔実施例3〕CuO−Fe2 3 −MnO
系黒色複合酸化物顔料微粒子(大日精化工業(株)製、
商品名# 3550 ) 40 重量部と、TiO2 −NiO−C
oO−ZnO系緑色複合酸化物顔料微粒子(大日精化工
業(株)製、商品名TMグリーン# 3320) 10 重量部
とを着色成分として用いた他は実施例1に準じて、着色
層形成用コーティング液を得た。そして、この着色層形
成用コーティング液を用いた他は実施例1に準じて遮光
フィルムを得た。
【0039】得られた遮光フィルムは深みや落ち着きの
ある色相を呈し、ファッション性が高いものであった。
また、得られた遮光フィルムについて、実施例1に準じ
て、可視光透過率、日射透過率、ヘーズ値を測定すると
共に、耐候性を調べた。その結果を表1,2に示す。
【0040】〔実施例4〕CoO−Al2 3 系青色複
合酸化物顔料微粒子(大日精化工業(株)製、商品名T
Mブルー# 3460 ) 20 重量部と、TiO2 −NiO−
CoO−ZnO系緑色複合酸化物顔料微粒子(大日精化
工業(株)製、商品名TMグリーン# 3320 ) 20 重量
部とを着色成分として、Fe2 3 顔料微粒子(大日精
化工業(株)製、商品名TOR) 10 重量部を着色成分
兼紫外線吸収剤として用い、実施例1と同様に分散液を
得た。
【0041】この分散液に、ハードコート性を有する紫
外線硬化型アクリル樹脂(東亜合成化学工業(株)製、
商品名アロニツクスUV― 3701 )を 50 重量部を加
え、実施例1と同様に着色層形成用コーティング液を得
た。そして、この着色層形成用コーティング液を用いた
他は実施例1に準じて遮光フィルムを得た。
【0042】得られた遮光フィルムは深みや落ち着きの
ある色相を呈し、ファッション性が高いものであった。
また、得られた遮光フィルムについて、実施例1に準じ
て、可視光透過率、日射透過率、ヘーズ値を測定すると
共に、耐候性を調べた。その結果を表1,2に示す。
【0043】〔比較例1〕着色成分としてカーボンブラ
ック微粒子(三菱化学(株)製、商品名MA− 100) 5
0 重量部を、分散剤としてアニオン系界面活性剤 10 重
量部を用い、実施例1と同様に分散液を得た。この分散
液に、ハードコート性を有する紫外線硬化型アクリル樹
脂(東亜合成化学工業(株)製、商品名アロニツクスU
V― 3701 ) 950重量部を加え、実施例1と同様に着色
層形成用コーティング液を得た。
【0044】そして、この着色層形成用コーティング液
を用いた他は実施例1に準じて遮光フィルムを得た。得
られた遮光フィルムについて、実施例1に準じて、可視
光透過率、日射透過率、ヘーズ値を測定すると共に、耐
候性を調べた。その結果を表1,2に示す。
【0045】〔比較例2〕市販の染色フィルムについ
て、実施例1に準じて、可視光透過率、日射透過率、ヘ
ーズ値を測定すると共に、耐候性を調べた。その結果を
表1,2に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】表1、2の結果より、実施例1〜4の遮光
性フィルムは、着色層に含まれる分散剤量が低減されて
いるにも拘わらず、容易に分散粒子径を 0.1μm以下と
することができ、ヘーズ値が低く、また、色ぬけ、色ム
ラの発生がなく、耐候性に優れている。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
遮光フィルムでは、複合酸化物顔料微粒子が平均分散粒
子径 0.1μm以下に分散した着色層を少なくとも有する
ものであるから、耐候性に優れ、色抜け、色ムラがな
く、ヘーズ値が低く、しかも、深みや落ち着きのある色
調を有する遮光フィルムを提供することができる。
【0050】また、請求項2に係る遮光フィルムでは、
複合酸化物顔料微粒子がTiO2 −BaO−NiO系、
TiO2 −Sb2 3 −NiO系、TiO2 −Sb2
3 −Cr2 3 系、ZnO−Fe2 3 系、ZnO−F
2 3 −Al2 3 系、ZnO−Fe2 3 −Cr2
3 系、TiO2 −CoO−NiO−ZnO系、CoO
−Al2 3 −Cr2 3 系、CoO−Al2 3 系、
CuO−Cr2 3 系、CuO−Fe2 3 −Cr2
3 系、CuO−Fe2 3 −MnO系からなる群から選
ばれる少なくとも1種であるから、上記効果に加え、遮
光フィルムの色目を容易に調節することができる他、遮
光フィルムの色目を容易に調節することができ、深みや
落ち着きのある色調を有してファッション性が向上した
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における第1の膜構成を示
す断面構成説明図である。
【図2】同上実施の形態における第2の膜構成を示す断
面構成説明図である。
【符号の説明】
1 透明基体フィルム 2,6 着色層 3,7 粘着層 4,8 離型フィルム 5 ハードコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 謙司 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 (72)発明者 斉藤 光正 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 Fターム(参考) 2H042 BA12 BA15 BA16 2H048 CA04 CA09 CA12 CA13 CA14 CA17 CA25 CA27 CA29 4J038 CG141 CH171 CH191 CL001 DD001 DG001 HA216 KA06 KA08 KA09 KA20 NA01 NA03 NA19 PB08 PC03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合酸化物顔料微粒子が平均分散粒子径
    0.1μm以下に分散した着色層を少なくとも有すること
    を特徴とする遮光フィルム。
  2. 【請求項2】前記複合酸化物顔料微粒子はTiO2 −B
    aO−NiO系、TiO2 −Sb23 −NiO系、T
    iO2 −Sb2 3 −Cr2 3 系、ZnO−Fe2
    3 系、ZnO−Fe2 3 −Al2 3 系、ZnO−F
    2 3 −Cr2 3 系、TiO2 −CoO−NiO−
    ZnO系、CoO−Al2 3 −Cr2 3 系、CoO
    −Al2 3 系、CuO−Cr2 3 系、CuO−Fe
    2 3 −Cr2 3 系、CuO−Fe2 3 −MnO系
    からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特
    徴とする請求項1記載の遮光フィルム。
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