JP4275787B2 - 遮光フィルム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や建物の窓カラス等に貼着して用いられる半透明の遮光フィルムに関し、特に、耐候性に優れ、色抜け、色ムラがなく、ヘーズ値(曇化値)が低く、しかも深み、落ち着きのある色相を呈する遮光フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車や建物の窓ガラスに遮光フィルムを貼着することにより、特に直射日光に含まれる紫外線または熱線を有効に遮蔽して夏期における車内や室内の温度上昇を防止するとともに、車内または室内から外景を観察することは可能であり、且つ、車外または屋外から車内または室内を透視し得ないようにしてプライバシーを保護することができ、しかもファッション性を高めることが行われている。
【0003】
そして、前記遮光フィルムとしては、次のような着色層が透明基体フィルムに積層されたものが知られている。
▲1▼ 着色剤としてアントラキノン系、インジゴイド系、ジアゾ系の有機系染料、
有機系顔料を用いて形成された着色層。
▲2▼ 着色剤として亜鉛、鉛、チタン、アンチモン、カドニウム、鉄、砒素、マグネシウム、アルミニウム、コバルト、クロムなどの酸化物、硫化物、及び硫酸
塩や、カーボンブラックを用いて形成された着色層。
【0004】
〔問題点〕
しかし、上記従来の遮光フィルムには、次のような問題点があった。
即ち、着色剤として有機系染料、有機系顔料を用いた遮光フィルムは、耐候性が悪く、色抜け、染色ムラが発生しやすい。
また、着色剤として上記金属の酸化物、硫化物、及び硫酸塩等や、カーボンブラックを用いた遮光フィルムは、耐候性が幾分改善されているものの、未だ十分でなく、しかもヘーズ値(フィルムの曇化値)が3%以上であり、フィルムが白く濁ったように見えてしまう他、深みや落ち着きのある色目を出すことが困難であり、ファッション性が十分でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであり、その解決のために具体的に設定された課題は、耐候性に優れ、色抜け、色ムラがなく、ヘーズ値が低く、しかも、深みや落ち着きのある色調を有してファッション性を向上させる遮光フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、着色剤として複合酸化物顔料を用いることにより、上記課題を解決し得ることを知見し、この知見に基づいて本発明を完成した。
すなわち、本発明の請求項1に係る遮光フィルムは、TiO2 −BaO−NiO系、TiO2 −Sb23 −NiO系、TiO2 −Sb23−Cr23 系、ZnO−Fe23 系、ZnO−Fe23−Al23 系、ZnO−Fe23−Cr23 系、TiO2 −CoO−NiO−ZnO系、CoO−Al23 −Cr23 系、CoO−Al23 系、CuO−Cr23系、CuO−Fe23 −Cr23 系からなる群から選ばれる少なくとも1種である複合酸化物顔料微粒子が平均分散粒子径0.1μm以下で紫外線硬化性樹脂に分散した着色層を有し、ヘーズ値が2%未満であることを特徴とする。
【0007】
そして、請求項2に係る遮光フィルムは、請求項1記載の遮光フィルムにおいて可視光透過率が10〜25%であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を掲げ、詳細に説明する。
なお、この発明の実施の形態は、本発明をより良く理解させるためのものであり、特に指定のない限り、発明内容を限定するものではない。
【0009】
この発明の実施の形態に係る遮光フィルムは、複合酸化物顔料微粒子が少量の分散剤により平均分散粒子径 0.1μm以下に分散された着色層が透明基体フィルムの一面に形成され、この透明基体フィルムの他面には粘着層が形成され、更にこの粘着層上に離型フィルムが貼着されている。
【0010】
前記複合酸化物顔料としては、特に限定されるものではないが、例えばTiO2 −BaO−NiO系、TiO2 −Sb2 3 −NiO系、TiO2 −Sb2 3 −Cr2 3 系、ZnO−Fe2 3 系、ZnO−Fe2 3 −Al2 3 系、ZnO−Fe2 3 −Cr2 3 系、TiO2 −CoO−NiO−ZnO系、CoO−Al2 3 −Cr2 3 系、CoO−Al2 3 系、CuO−Cr2 3 系、CuO−Fe2 3 −Cr2 3 系を例示することができ、これらの複合酸化物顔料を用いると、遮光フィルムの色目を容易に調節することができる他、深み、落ち着きのある色調を有してファッション性が向上したものとなるので、これらの複合酸化物顔料を用いることが好ましい。なお、本実施の形態にあっては、前記複合酸化物顔料の一部が、本発明の効果を損なわない範囲で他の着色成分により置換されていてもよい。
【0011】
そして、この遮光フィルムは、耐候性に優れ、ヘーズ値が低いという特性を有する。その理由は必ずしも明確でないが、次のように考えられる。
▲1▼ 着色成分としての複合酸化物顔料微粒子は、樹脂中への分散性が極めて良好なため、用いる分散剤の添加量を低減することができ、もって着色層中の分散剤量が少量となるため耐候性が向上する。
▲2▼ 着色成分としての複合酸化物顔料は、遮光性に優れ、もって一定の遮光度を達成するためには添加量を低減することができ、この添加量が低減された複合酸化物顔料を樹脂中に分散させるに必要な分散剤の添加量を低減することができ、もって着色層中の分散剤量が少量となるため耐候性が向上する。
▲3▼ 着色成分としての複合酸化物顔料は、樹脂中への分散性が極めて良好なため、分散粒子径を容易に 0.1μm以下とすることができ、ヘーズ値が2%未満となる。
また、前記複合酸化物顔料は耐候性にも優れるため、得られる遮光フィルムは色抜け、色ムラがなく、しかも深みや落ち着きのある色調を呈し、ファッション性を高めることができる。
【0012】
本実施の形態に係る遮光フィルムは、例えば、次のようにして製造することができる。
先ず、複合酸化物顔料を分散剤とともに、有機溶剤中に平均分散粒子径が 0.1μm以下、好ましくは 0.05 μm以下に分散させる。
【0013】
用いる分散剤の種類は、特に限定されるものではないが、例えばカルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等のアニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類等のノニオン系界面活性剤、γ−メタクリロキシプロピルトリメチルメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のシリコーンシランカップリング剤、アルミニウム2−ブトキシド、チタニウムイソプロキシド等のアルコキシドを例示することができる。
【0014】
用いる分散剤の添加量は、着色剤として用いる複合酸化物顔料が下記の有機溶媒や着色層形成用透明性樹脂に極めて容易に分散し混和性も良好であるため、分散剤の使用量を従来より削減することができる。
【0015】
用いる有機溶媒の種類も、特に限定されるものでなく、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類、へキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸プチル等のエステル類を用いることができる。
【0016】
前記複合酸化物顔料を平均分散粒子径 0.1μm以下に分散させる手段も特に限定されず、例えばサンドミル、アトライター、ボールミル、ロールミル、ホモジナイザー、超音波分散機を用いて行うことができる。
【0017】
このようにして平均分散粒子径を 0.1μm以下に分散させた複合酸化物顔料分散液に、着色層形成用透明樹脂を、複合酸化物顔料と樹脂との重量比(複合酸化物顔料/樹脂)が 0.005〜 80 となるように混合し、複合酸化物顔料が平均分散粒子径 0.1μm以下に分散した着色層形成用コーティング液を作製する。
【0018】
前記着色層形成用透明性樹脂としては、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、またはこれらの混合樹脂を例示することができ、より具体的には、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、アクリルシリコン系樹脂、アクリルエポキシ系樹脂、アクリルエステル系樹脂などの紫外線硬化性樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化性または熱可塑性樹脂を例示することができる。
【0019】
得られた着色層形成用コーティング液を透明基体フィルム上に塗布し、硬化させて、膜厚が 0.5〜 10 μmとなるように成膜する。
前記透明基体フイルムの種類は特に限定されず、例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、フッ素樹脂等のフイルムを例示できる。
【0020】
前記透明基体フィルムの厚みは、適宜選択すればよいが、通常 5〜300 μmの範囲であり、好ましくは 20 〜 75 μmの範囲である。
また、前記コーティング液の前記透明基体フィルムへの塗布方法としては、例えばグラビアコート法、リバースロールコート法、プレードコート法、カーテンコート法などの各種印刷方法を用いることができる。
【0021】
本発明の遮光フィルムの膜構成は、特に限定されず、例えば、図1,2に示すような膜構成を例示することができる。
【0022】
図1に示す膜構成は、透明基体フィルム1の一面に着色層2が形成され、透明基体フィルム1の他面に粘着層3、離形フィルム4が順に形成されている。
着色層2は、着色層2の摩耗による退色を防止するため、例えば紫外線硬化性樹脂を用いてハードコート性を兼ね備えたものが好適である。
【0023】
図2に示す膜構成は、透明基体フィルム1の一面にハードコート性に富む透明樹脂を用いて形成されたハードコート層5を備え、透明基体フィルム1の片面には着色層6、粘着層7、離形フィルム8が順に積層されている。
【0024】
前記粘着層3,7および/または前記着色層2,6には、紫外線吸収剤および/または熱線遮蔽剤を添加し、紫外線および/または熱線を遮蔽することもできる。
前記紫外線吸収剤の種類は、特に限定されるものではなく、酸化亜鉛(ZnO)微粒子、酸化鉄(Fe2 3 )微粒子、有機系紫外線吸収剤が用いられ、特に、平均粒子径が 0.05 μm以下の透明性に優れる酸化亜鉛微粒子が好適に用いられる。
前記紫外線吸収剤の酸化亜鉛微粒子の配合量は、粘着層成分、着色層成分に対してそれぞれ 0.3〜 10 重量%が好ましい。
【0025】
前記有機系紫外線吸収剤としては、例えばフェニルサリシレート、p−tertブチルフェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等のサリチル酸系、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系、2−(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3、3’−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系を例示でき、その配合量は粘着層成分、着色層成分に対してそれぞれ 1〜 10 重量%が好ましく、遮光フィルムの耐候性を改善するためには可能な限り少量が好ましい。
【0026】
前記熱線遮蔽剤としては、平均粒子径が 0.1μm以下の導電性物質が用いられ、アンチモン含有酸化錫、インジウム含有酸化錫などの微粒子が好適に用いられる。
熱線遮蔽剤の配合量は、粘着層成分、着色層成分に対してそれぞれ 5〜500 重量%が好ましい。
【0027】
前記粘着層3,7は、遮光フィルムを窓ガラス等に粘着するためのものであり、透明樹脂粘着剤により形成されたものである。
透明樹脂粘着剤としては、ポリメチルメタアクリレート、ポリビニルエーテル、ポリイソブチル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルプチラール等の樹脂を用いる。
【0028】
前記粘着層3,7を透明基体フィルムまたは着色層の片面に設けるには、種々の方法により行うことができるが、例えば、着色層側にコーターで透明樹脂粘着剤を塗布し、乾燥後に離型フィルム4,8を貼り付ける直接法、離型フィルム4,8側にコーターで透明樹脂粘着剤を塗布し、乾燥後に着色層2,6側と圧着させる間接法を挙げることができる。
【0029】
粘着層3,7の表面を保護するために、離型フィルム4,8を設ける。
この離型フィルム4,8は、遮光フィルムを窓ガラス等に粘着する際に、取り去って粘着層3,7を露出させるものである。
使用される離型フィルム4,8としては、非シリコーン系ポリエステル離型フィルムが好ましい。
【0030】
以下、実施例を掲げ、更に具体的に説明する。
〔実施例1〕
CuO−Fe2 3 −MnO系黒色複合酸化物顔料微粒子(大日精化工業(株)製、商品名# 3550 ) 40 重量部と、TiO 2 −NiO−CoO−ZnO系緑色複合酸化物顔料微粒子(大日精化工業(株)製、商品名TMグリーン# 3320 10 重量部とを着色成分として用い、これにトルエン 47 重量部、分散剤 3重量部(アニオン系界面活性剤)を混合し、サンドミルにより2時間混合、分散し、前記CuO−Fe2 3 −MnO系黒色複合酸化物顔料が平均分散粒子径 0.05 μm以下に分散した分散液を得た。
【0031】
この分散液に、ハードコート性を有する紫外線硬化型アクリル樹脂(東亜合成化学工業(株)製、商品名アロニツクスUV− 3701 )を 250重量部を加え、前記複合酸化物顔料が平均分散粒子径 0.05 μm以下に分散した着色層形成用コーティング液とした。
【0032】
この着色層形成用コーティング液を厚み 25 μmのポリエチレンテレフタレート(ダイヤホイルヘキスト(株)製、商品名ダイヤホイルTタイプ)製透明基体フィルムの一面上に、硬化後の膜厚が 3μmとなるように塗布し、硬化させた。また、上記透明基体フイルムの他面上に粘着層用透明樹脂を硬化後の膜厚が 30 μmとなるように塗布し硬化させた。
【0033】
粘着層用透明樹脂としては、アクリル樹脂系粘着剤(綜研化学社製、商品名SKダイン)を用いた。
得られた遮光フィルムは深みや落ち着きのある色相を呈し、ファッション性が高いものであった。
【0034】
また、得られた遮光フィルムについて、可視光透過率、日射透過率、ヘーズ値を測定すると共に、耐候性を調べた。その結果を表1,2に示す。
なお、可視光透過率、日射透過率はJIS R 31060の方法により、ヘーズ値はJIS K 7361 の方法により測定し、耐候性はカーボンアークサンシャインウェザーメータで 2000 時間照射後、可視光透過率および日射透過率が共に初期値の 80 %以上を維持しているものを○、 80 %より低いものを×として示した。また、 2000 時間照射後に、色ぬけ、色むらの発生状況を目視観察した。
【0040】
〔実施例
CoO−Al2 3 系青色複合酸化物顔料微粒子(大日精化工業(株)製、商品名TMブルー# 3460 ) 20 重量部と、TiO2 −NiO−CoO−ZnO系緑色複合酸化物顔料微粒子(大日精化工業(株)製、商品名TMグリーン# 3320 ) 20 重量部とを着色成分として、Fe2 3 顔料微粒子(大日精化工業(株)製、商品名TOR) 10 重量部を着色成分兼紫外線吸収剤として用い、実施例1と同様に分散液を得た。
【0041】
この分散液に、ハードコート性を有する紫外線硬化型アクリル樹脂(東亜合成化学工業(株)製、商品名アロニツクスUV― 3701 )を 50 重量部を加え、実施例1と同様に着色層形成用コーティング液を得た。
そして、この着色層形成用コーティング液を用いた他は実施例1に準じて遮光フィルムを得た。
【0042】
得られた遮光フィルムは深みや落ち着きのある色相を呈し、ファッション性が高いものであった。
また、得られた遮光フィルムについて、実施例1に準じて、可視光透過率、日射透過率、ヘーズ値を測定すると共に、耐候性を調べた。その結果を表1,2に示す。
【0043】
〔比較例1〕
着色成分としてカーボンブラック微粒子(三菱化学(株)製、商品名MA− 100) 50 重量部を、分散剤としてアニオン系界面活性剤 10 重量部を用い、実施例1と同様に分散液を得た。
この分散液に、ハードコート性を有する紫外線硬化型アクリル樹脂(東亜合成化学工業(株)製、商品名アロニツクスUV― 3701 ) 950重量部を加え、実施例1と同様に着色層形成用コーティング液を得た。
【0044】
そして、この着色層形成用コーティング液を用いた他は実施例1に準じて遮光フィルムを得た。
得られた遮光フィルムについて、実施例1に準じて、可視光透過率、日射透過率、ヘーズ値を測定すると共に、耐候性を調べた。その結果を表1,2に示す。
【0045】
〔比較例2〕
市販の染色フィルムについて、実施例1に準じて、可視光透過率、日射透過率、ヘーズ値を測定すると共に、耐候性を調べた。その結果を表1,2に示す。
【0046】
【表1】
Figure 0004275787
【0047】
【表2】
Figure 0004275787
【0048】
表1、2の結果より、実施例1、2の遮光性フィルムは、着色層に含まれる分散剤量が低減されているにも拘わらず、容易に分散粒子径を 0.1μm以下とすることができ、ヘーズ値が低く、また、色ぬけ、色ムラの発生がなく、耐候性に優れている。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると耐候性に優れ、色抜け、色ムラがなく、ヘーズ値が低く、しかも、深みや落ち着きのある色調を有してファッション性が向上し、かつ、色目を容易に調節することができる遮光フィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における第1の膜構成を示す断面構成説明図である。
【図2】同上実施の形態における第2の膜構成を示す断面構成説明図である。
【符号の説明】
1 透明基体フィルム
2,6 着色層
3,7 粘着層
4,8 離型フィルム
5 ハードコート層

Claims (2)

  1. TiO2 −BaO−NiO系、TiO2 −Sb23 −NiO系、TiO2 −Sb23−Cr23 系、ZnO−Fe23 系、ZnO−Fe23−Al23 系、ZnO−Fe23−Cr23 系、TiO2 −CoO−NiO−ZnO系、CoO−Al23 −Cr23 系、CoO−Al23 系、CuO−Cr23系、CuO−Fe23 −Cr23 系からなる群から選ばれる少なくとも1種である複合酸化物顔料微粒子が平均分散粒子径0.1μm以下で紫外線硬化性樹脂に分散した着色層を有し、ヘーズ値が2%未満であることを特徴とした遮光フィルム。
  2. 可視光透過率が 10 25 %である請求項1記載の遮光フィルム。
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