JPH08208274A - 着色膜形成用塗布液、着色膜及び着色膜を形成したガラス物品 - Google Patents
着色膜形成用塗布液、着色膜及び着色膜を形成したガラス物品Info
- Publication number
- JPH08208274A JPH08208274A JP1013295A JP1013295A JPH08208274A JP H08208274 A JPH08208274 A JP H08208274A JP 1013295 A JP1013295 A JP 1013295A JP 1013295 A JP1013295 A JP 1013295A JP H08208274 A JPH08208274 A JP H08208274A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- colored film
- film
- liquid
- forming
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C17/00—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
- C03C17/006—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with materials of composite character
- C03C17/007—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with materials of composite character containing a dispersed phase, e.g. particles, fibres or flakes, in a continuous phase
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2217/00—Coatings on glass
- C03C2217/40—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer
- C03C2217/43—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer consisting of a dispersed phase in a continuous phase
- C03C2217/46—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer consisting of a dispersed phase in a continuous phase characterized by the dispersed phase
- C03C2217/47—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer consisting of a dispersed phase in a continuous phase characterized by the dispersed phase consisting of a specific material
- C03C2217/475—Inorganic materials
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2217/00—Coatings on glass
- C03C2217/40—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer
- C03C2217/43—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer consisting of a dispersed phase in a continuous phase
- C03C2217/46—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer consisting of a dispersed phase in a continuous phase characterized by the dispersed phase
- C03C2217/48—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer consisting of a dispersed phase in a continuous phase characterized by the dispersed phase having a specific function
- C03C2217/485—Pigments
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Abstract
全域でほぼ均一な光吸収性を得る。 【構成】(Co、Fe)(Fe、Cr)2 04 の複合酸
化物顔料10gを水溶液50g中に添加しサンドミルで
2時間粉砕処理し平均2次粒径130nmのゾルを得た
(A液)。A液を水とエタノールの液で酸化物換算で固
形分濃度1.2重量%に希釈しブラウン管パネル表面に
スピンコーターで塗布、焼成し約100nm厚の着色膜
を得た。
Description
用される着色膜形成用塗布液と、それを塗布することに
より形成される着色膜及び着色膜を形成したガラス物品
に関する。
止膜、着色低反射帯電防止膜等のコーティング方法は、
従来より、光学機器用のみならず、民生用機器特にT
V、コンピュータ端末の陰極線管(CRT)用としても
多く検討がなされてきた。
64号公報に水溶性フタロシアニン化合物を用いる方法
が提案されている。また、帯電防止能を持つ着色膜につ
いては特開平1−251545号公報にメチルバイオレ
ットを用いた帯電防止膜の記述がある。しかし、これら
の着色材は耐熱性に乏しく、ブラウン管の製造工程中に
加熱された場合著しく退色する問題があった。
るため、膜に帯電防止性等を付与しようとする場合、着
色材に低抵抗物質を添加する必要があり、これら着色材
の安定性が乏しいため抵抗阻害をおこし、充分低抵抗化
ができない問題があった。
ントラスト向上にあるり、そのため可視光全域での均一
な吸収が必要となる。着色材としては黒色であることが
好ましいが、上記の従来の着色材では均一な吸収は非常
に困難であった。
247号公報には、ブラウン管パネル表面を350℃程
度に加熱してCVD法により酸化錫及び酸化インジウム
等の低抵抗酸化物層を設ける方法が提案されている。し
かし、CVD法により帯電防止膜を形成させる手法は、
装置コストがかかることに加えてブラウン管表面を高温
に加熱するため、ブラウン管内の蛍光体の脱落を生じた
り寸法精度が低下する等の問題があった。またこの場
合、通常400℃程度の高温を必要とし、低温で焼成し
た場合に充分に低抵抗の膜が得られない欠点がある。
931号公報記載のように、ブラウン管表面に防眩効果
をもたせるために表面に微細な凹凸を有するSiO2 層
を付着させたり、フッ酸により表面をエッチングして凹
凸を設ける等の方法が採られてきた。
るノングレア処理と呼ばれ、本質的に低反射層を設ける
方法ではないため反射率の低減には限界があり、またブ
ラウン管等においては解像度を低下させる原因ともなっ
ていた。
3136号公報にイオンプレーティング法による光学多
層膜を設ける方法が記載されている。しかし、イオンプ
レーティングによる方法は工業的に安価とはいえない。
解決しようとするものであり、高性能を有する新規な着
色膜形成用塗布液、着色膜及び着色膜を形成したガラス
物品を提供する。
r、Mn、Fe、Co、Ni、Cu及びZnのうち少な
くとも1種の元素を含む複合酸化物顔料を分散させた液
を含むことを特徴とする着色膜形成用塗布液を提供す
る。
b、Zn、Al、Ti、Si及びGaの群から選ばれる
少なくとも1つの金属の化合物であって、前記複合酸化
物顔料とは別異の化合物を含むようにすれば、低抵抗の
着色膜形成用塗布液となり、形成膜に帯電防止性を付与
でき好ましい。前記化合物としてはSnO2 、In2 O
3 、ZnO、Al2 O3 、TiO2 、SiO2 (シリカ
ゾル)、SbドープSnO2 、SnドープIn2 O3
(ITO)、Al(又はGa)ドープZnO、Al(又
はGa)ドープTiO2 等が好ましい。
とにより形成された着色膜は、380〜700nmの光
の波長領域において透過率が低下し、ほぼ全可視光の波
長領域で透過率を調整でき好ましい。透過率の低下の程
度については、実用上コントラストの向上が得られる範
囲でよく、少なくとも5%以上の低下が生ずるのがよ
く、好ましくは5〜30%の低下が生ずるのがよい。3
0%を超えると画像自体の輝度が落ちるため好ましくな
い。
に前述のようなSn、In、Sb、Zn、Al、Ti、
Si及びGaの群から選ばれる少なくとも1つの金属の
化合物を含むようにすれば、380〜700nmの光の
波長領域において透過率が低下しかつ帯電防止能を有す
る低抵抗着色膜が形成できる。前記帯電防止能について
は、帯電したガラス物品の静電荷減衰がすみやかになさ
れればよく、少なくとも1×1010Ω/□以下、好まし
くは1×107 Ω/□以下の表面(電気)抵抗であれば
よい。
色膜を形成し、その上に前記着色膜より低屈折率の被膜
を順次形成すれば、反射防止性を付与された多層の低反
射着色膜が形成できる。
色膜、低抵抗低反射着色膜は、陰極線管(CRT)等の
ディスプレイ用途に供されるガラス物品に好ましく用い
られる。ガラス物品としての陰極線管は、近年コンピュ
ータ装置の端末表示装置等に使用される場合、高解像度
の要求とともにハイコントラストの要求も高まりつつあ
る。
ス自体の透過率を低下させた場合、ディスプレイの大型
化に伴ってパネルのフェイスプレートの肉厚も厚くなっ
てくるので、特に大型ディスプレイでは透過率の著しい
低下が問題となる。
ことなくその表面に膜を形成し、この膜に光吸収性を付
与させることによりコントラストの向上を図る。したが
って、種々の肉厚を持つディスプレイ用ガラスパネルへ
の自在な光吸収性の付与がきわめて容易である。
トルで構成され、発光スペクトルのバランスを崩さずに
コントラストの向上を図るには、特定の光吸収を持つ着
色膜よりも可視光領域にわたって均一の光吸収をもつ着
色膜が好ましい。
果、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu及
びZnのうち少なくとも1種の元素を含む複合酸化物顔
料を分散させた液を含む塗布液を用いることにより、可
視光領域においてほぼ均一かつ充分な着色力を有し、さ
らに耐熱性にも優れた着色膜が製造できることが判明し
た。また上記着色材を含む液は安定であり、従来公知で
ある種々の低抵抗性物質、たとえばSn、In等の酸化
物と混合して低抵抗の着色膜形成用塗布液を容易に製造
しうることも判明した。
r、Mn、Fe、Co、Ni、Cu及びZnのうち少な
くとも1種の元素を含む複合酸化物顔料は種々の物質が
使用できる。複合酸化物顔料は、通常、原料を混合後焼
成して製造され、他の顔料あるいは染料に比べて耐熱性
及び耐薬品性に優れるという長所があり、本発明にとっ
て好ましい効果を有する。本発明でいう平均粒径は、基
体に塗布する塗布液中における平均粒径を示し、たとえ
ば1次粒子をゾルにして2次粒子を形成させそれを塗布
液に用いるような場合は平均2次粒径を示す。
ット型、ルチル型、オリビン型、スピネル型等種々の構
造を有する物質がある。具体的にはガーネット型として
3CaO・Cr2 O3 ・3SiO2 、ルチル型として(
Ni、Sb、Ti)O2 、オリビン型としてCo2 Si
O4 、スピネル型としてCo(Al、Cr)2 O4 等の
物質があげられる。また特殊な構造としてはZrSiO
4 にVが固溶した複合酸化物等があげられる。本発明に
おいては、これらの結晶構造を有するいずれの複合酸化
物も好ましく使用できる。
B2 O4 (A、Bは金属元素)で示され、前記一般式中
において結晶中で金属原子が占有する位置が複数あり、
数種の金属原子で置換可能である。一般に金属酸化物の
光吸収特性は金属種に依存し、通常はその金属に特有な
波長の光を選択的に吸収する。スピネル型複合酸化物の
場合は前述の如く複数の金属原子を結晶中に固溶可能で
あり、そのため可視光全域にわたる均一な吸収が得られ
る。したがって、特に本発明の目的に沿ったものであり
好ましく使用できる。
は、CuCr2 O4 、(Co、Fe)(Fe、Cr)2
O4 、(Fe、Mn)(Fe、Mn)2 O4 、(Ni、
Fe)(Fe、Cr)2 O4 、(Fe、Co)Fe2 O
4 、(Zn、Mn)(Al、Cr、Fe)2 O4 、(Z
n、Co)(Al、Cr)2 O4 等があげられる。
nmであることが好ましい。5nm未満では液中での分
散安定性に乏しく、200nm超では塗膜外観が悪化す
るため好ましくない。複合酸化物顔料の塗布液中での含
有量は、全固形分量に対し1〜90重量%であることが
好ましい。1重量%未満では着色性能が充分でなく、9
0重量%超では膜の強度が低下するため好ましくない。
酸化物粒子が液中に均一に分散していることが必要であ
る。粒子の均一分散が可能な手法であれば分散媒、分散
法等は特に限定されず、公知の種々の分散媒、分散法が
使用できる。
溶媒中に粒子を添加し、界面活性剤、樹脂、酸、アルカ
リ等の分散助剤を添加し、コロイドミル、サンドミル、
ホモジナイザー等の市販の粉砕器で分散させる手法を採
用できる。特に分散助剤としては界面活性剤、樹脂が分
散効率の点から有効である。界面活性剤のうちでは特に
陰イオン系及び非イオン系界面活性剤は好ましい。また
樹脂としてはセルロース樹脂、ポリビニルアルコール、
ポリフッ化スチレンあるいはポリスチレン、エポキシ樹
脂、PET(ポリエチレンテレフタラート)、フェノー
ル樹脂、ポリウレタン等が使用できる。
を含むことで所期の目標を達成可能であるが、顔料は通
常電気伝導性に乏しい。そのため、帯電防止性等の電気
的特性を膜に付与する場合には、塗布液中にSn、I
n、Sb、Zn、Al、Ti、Si及びGaの群から選
ばれる少なくとも1種の化合物を含有させることによ
り、透過率、表面抵抗を制御できる。特にSbドープS
nO2 又はSnドープInO2 を塗布液中に添加した場
合、前記酸化物は可視光に対しほぼ透明でかつ低抵抗性
であるため、塗膜の表面抵抗を低下させつつ、透過率の
制御ができる。
又は顔料を添加することにより得られる低抵抗着色膜の
色調を変化させうる。染料としては公知のアゾ染料、ア
ントラキノン染料等が使用できる。複合酸化物以外の顔
料も種々使用でき、これらのうち特に窒素を0.1〜3
0重量%含有するTiOx (1.0≦x<2.0)は着
色力に優れ、またある程度の電導性も有しており、さら
に分散性、安定性に優れるため特に好ましい。
2.0)の構造については、詳細には判明していない
が、ルチル型TiO2 とアナタース型TiO2 の混相で
あると考えられる。TiO2 結晶中に酸素欠損構造が存
在し、その欠損した結晶格子に窒素Nが入り込んだもの
と考えられる。したがって、より正確には若干量のTi
ONあるいはTiNを含有する酸素欠損型TiO2 であ
るといえる。これをX線回折法により分析すると、既知
のTiO2 ピークの他に未知の弱いピークが観測でき、
TiONのピークと推定できるが正確には不明である。
≦x<2.0)は、ON計(酸素窒素測定計)等により
その窒素含有量(重量%)を正確に測定できる。
外観が向上するため好ましい。Si化合物としては特に
制限されず、Si(OR)m R4-m (mは1〜4の整
数、Rは炭素が1〜4個のアルキル基)で示される化合
物、又はその加水分解物、部分加水分解物が好ましい。
ケイ酸ソーダのイオン交換法等の公知手法によって得ら
れる重合ケイ酸よりなるシリカゾルも好ましく使用でき
る。
膜形成用塗布液として、複合酸化物を分散させた液又は
さらに抵抗低減成分を添加した液をそのまま用いること
もできる。また種々の溶媒で希釈して用いることもでき
る。使用できる溶媒としては特に限定はなく、水、アル
コール、ケトン、エーテル、エステル類等種々の有機溶
媒が使用できる。シリコーンオイル等のレベリング剤も
添加できる。
用塗布液を用いて得られる着色膜又は低抵抗着色膜上
に、前記膜よりも低屈折率の膜を形成し、解像度を損な
うことなく蛍光灯の写り込み等を制御する低反射性能を
も付与しうる。
する屈折率と膜厚で決定される。ここで、一定の屈折率
nS を有する透明基体上に屈折率nを有する薄膜を付着
させ、屈折率n0 の溶質中より波長λの光が入射した場
合のエネルギー反射率Rを求める。光が膜中を通過する
際の位相差をΔとすると、Δ=4πnd/λ(d:膜
厚)であり、Δ=(2m1 +1)π(m1 は0以上の整
数)、すなわち位相差Δが半波長の奇数倍の時に極小値
をとり、このとき、(1)式のようになる。
てR=0とおき、(2)式の条件が必要とされる。
(2)式を2層構成に拡張した場合、(3)式のように
なる。ただし、n1 は媒質側層の屈折率、n2 は基体側
層の屈折率である。
2(ガラス)を(3)式に適用した場合、n2 /n1 =
1.23となる。この場合、2層構成膜の最大の低反射
性が得られる。n2 /n1 =1.23を満たさなくて
も、2層膜の屈折率がこれに近い値をとれる場合、低反
射性が得られる。したがって、基体側に設ける高屈折率
層と媒質側に設ける低屈折率層は両者の屈折率比ができ
るだけ1.23に近い値を選択するのが望ましい。
は、多層膜間の屈折率差とあわせて膜厚も重要な要素で
ある。反射防止性能を有する多層の低反射膜の構成とし
ては、反射防止をしたい波長をλとして、基体側より高
屈折率層及び低屈折率層を光学厚みλ/2及びλ/4で
構成した低反射膜、基体側より中屈折率層、高屈折率層
及び低屈折率層を光学厚みλ/4、λ/2及びλ/4で
順次形成した3層の低反射膜、基体側より低屈折率層、
中屈折率層、高屈折率層及び低屈折率層を光学厚みλ/
4、λ/4、λ/2及びλ/4で順次形成した4層の低
反射膜等が典型例として知られている。
抗低反射着色膜において、低屈折率膜を構成する物質と
してはケイ素化合物が屈折率、膜強度の点で好ましく用
いられる。ケイ素化合物としては、Si(OR)m R
4-m (mは1〜4の整数、Rは炭素が1〜4個のアルキ
ル基)で示される化合物、又はその加水分解物、部分加
水分解物が好ましい。ケイフッ化水素酸、ホウ酸を含む
水溶液に二酸化ケイ素粉末を飽和させてなる溶液より析
出させてできるケイ素化合物も、使用できる。
物又は部分加水分解物の低抵抗着色膜上への塗布方法と
しては、スピンコート法、ディップコート法、スプレー
法、ロールコーター法、メニスカスコーター法等種々考
えられ、特にスピンコート法は量産性、再現性に優れ、
好ましい。かかる方法によって、10nm〜1μm程度
の膜が形成できる。
含有するため、上記低屈折率膜との2層で構成した場合
前述の低反射性能が容易に発現できる。
する低抵抗着色膜、帯電防止性及び低反射性を有する低
抵抗低反射着色膜を形成する透明基体としては特に限定
されない。目的に応じてソーダライムシリケートガラ
ス、アルミノシリケートガラス、ボロシリケートガラ
ス、リチウムアルミノシリケートガラス、石英ガラス等
のガラス、鋼玉等の単結晶、マグネシア、サイアロン等
の透光性セラミックス、ポリカーボネート等のプラスチ
ックも使用できる。
射着色膜においては、着色成分として着色力及び耐熱性
に優れた複合酸化物の均一分散液を含む塗布液を用いて
成膜されるため、高性能を有する膜が容易に得られる。
14〜17)により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらによって限定されない。
より視感透過率を測定した。さらにこの値よりブランク
値として測定したブラウン管パネルの視感透過率を差し
引き、膜による透過率低下を算出した。
により相対湿度30%以下の雰囲気中で膜表面の表面抵
抗を測定した。
その表面の傷の付き方を目視で判断した。評価基準は、
○:傷が全く付かない、△:傷が多少付く、×:多く傷
が付くか剥離、とした。
分光反射スペクトル測定器により膜の380〜700n
mの視感反射率を測定した。
r)2 04 で示される複合酸化物顔料(平均1次粒径3
5nm)10gを、あらかじめ界面活性剤(ノニルフェ
ノールエトキシレート)3.0gを添加した水溶液50
g中に添加して、サンドミルで2時間粉砕処理後、水で
濃度10重量%に調整し平均2次粒径130nmのゾル
を得た(A液)。
の液で酸化物換算で固形分濃度1.2重量%となるよう
に希釈後、ブラウン管パネル表面(フェース外面)にス
ピンコーターで100rpmの回転速度で60秒間塗布
し、その後160℃で30分間加熱し約100nmの厚
さの着色膜を得た。
r)2 04 で示される複合酸化物顔料(平均1次粒径3
5nm)10gを、あらかじめ界面活性剤(ノニルフェ
ノールエトキシレート)3.0gを添加した水溶液50
g中に添加してサンドミルで2時間粉砕処理後、水で濃
度10重量%に調整し平均2次粒径130nmのゾルを
得た(B液)。
の液で酸化物換算で固形分濃度1.2重量%となるよう
に希釈後、例1と同様にしてスピンコーターによりブラ
ウン管パネル表面に着色膜を形成した。
複合酸化物顔料(平均1次粒径25nm)10gを、あ
らかじめ10重量%ポリビニルアルコール水溶液5.0
gを添加した水溶液50g中に添加して、サンドミルで
2時間粉砕処理後、水で濃度10重量%に調整し平均2
次粒径130nmのゾルを得た(C液)。
の液で酸化物換算で固形分濃度1.2重量%となるよう
に希釈後、例1と同様にしてスピンコーターによりブラ
ウン管パネル表面に着色膜を形成した。
複合酸化物顔料(平均1次粒径25nm)10gを、あ
らかじめ界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸アン
モニウム)3.0gを添加した水溶液50g中に添加し
て、サンドミルで2時間粉砕処理後、水で濃度10重量
%に調整し平均2次粒径130nmのゾルを得た(D
液)。
の液で酸化物換算で固形分濃度1.2重量%となるよう
に希釈後、例1と同様にしてスピンコーターによりブラ
ウン管パネル表面に着色膜を形成した。
の加熱処理を450℃、30分間に変更して約95nm
の厚さの着色膜を得た。
でSb/Sn=0.15、平均1次粒径10nm)15
gを、水85g中に添加して、サンドミルで16時間粉
砕して90℃で1時間加熱後、水で酸化物換算固形分濃
度10重量%に調整し、平均2次粒径50nmのゾルを
得た(E液)。
混合し、さらに水: エタノール=20:80重量比の液
で固形分濃度1.2重量%となるように希釈後、例1と
同様にスピンコーターによりブラウン管パネル表面に低
抵抗着色膜を形成した。
るように混合し、さらに水: エタノール=20:80重
量比の液で固形分濃度1.2重量%となるように希釈
後、例1と同様にスピンコーターによりブラウン管パネ
ル表面に低抵抗着色膜を形成した。
比でSn/In=0.2、平均1次粒径30nm)15
gを、水85g中に添加して、サンドミルで16時間粉
砕して90℃で1時間加熱後、水で酸化物換算固形分濃
度10重量%に調整し平均2次粒径50nmのゾルを得
た(F液)。
混合し、さらに水: エタノール=20:80重量比の液
で固形分濃度1.2重量%となるように希釈後、例1と
同様にスピンコーターによりブラウン管パネル表面に低
抵抗着色膜を形成した。
ル溶液(酸化物換算固形分5重量%)に、SiO2 :水
のモル比が1:8となるように水をpH2.8に調整し
た硝酸酸性水溶液として添加し、1時間撹拌後プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート:イソプロ
ピルアルコール:ジアセトンアルコール=5:4:1の
重量比に調整された混合有機溶媒で酸化物換算固形分濃
度1.0重量%となるように希釈した(G液)。
を60℃、10分の加熱処理に変更し約105nmの厚
さの着色膜を得た。この膜の上にG液をスピンコーター
で100rpmの回転速度で60秒間塗布し、その後1
60℃で30分間加熱し低反射着色膜を得た。
の加熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更し、約1
05nmの厚さの着色膜を得た。この膜の上にG液をス
ピンコーターで100rpmの回転速度で60秒間塗布
し、その後160℃で30分間加熱し低反射低抵抗着色
膜を得た。
の加熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更し約10
5nmの厚さの着色膜を得た。この膜の上にG液をスピ
ンコーターで100rpmの回転速度で60秒間塗布
し、その後160℃で30分間加熱し低反射低抵抗着色
膜を得た。
の重量比となるように混合したのち、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート:イソプロピルアル
コール:ジアセトンアルコール=5:4:1の重量比に
調整された混合有機溶媒で酸化物換算固形分濃度1.2
重量%となるように希釈した。その後、ブラウン管パネ
ル表面にスピンコーターで100rpmの回転速度で6
0秒間塗布し、その後60℃で10分間加熱し約110
nmの厚さの低抵抗着色膜を得た。この膜の上にG液を
スピンコーターで100rpmの回転速度で60秒間塗
布し、その後160℃で30分間加熱し低反射低抵抗着
色膜を得た。
分間の加熱処理を450℃、30分間の加熱処理に変更
して低反射低抵抗着色膜を得た。
ノール中に固形分濃度1重量%となるように分散した
(H液)。H液とG液を重量比3:7となるように混合
し、ブラウン管パネル表面(フェース外面)にスピンコ
ーターで100rpmの回転速度で60秒間塗布し、そ
の後160℃で30分間加熱し約100nmの厚さの膜
を得た。
分間の加熱処理を450℃、30分間に変更して約95
nmの厚さの膜を得た。
1.2重量%となるように希釈した後、例14と同様に
してスピンコーターにより膜を形成した。
分間の加熱処理を60℃、10分間に変更して約105
nmの厚さの膜を得た。この膜の上にG液をスピンコー
ターで100rpmの回転速度で60秒間塗布し、その
後450℃で30分間加熱し約100nmの厚さの膜を
得た。
面抵抗値、視感反射率、耐擦傷性を表1に示す。
着色膜形成用塗布液により、耐擦傷性、耐熱性に優れ、
可視光領域全域における膜の透過率を均一かつ自在に調
整できるという高品位な着色性を膜に付与し得る。ま
た、導電性成分を付与することにより、充分な帯電防止
性を付与できる。
Claims (7)
- 【請求項1】Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、N
i、Cu及びZnのうち少なくとも1種の元素を含む複
合酸化物顔料を分散させた液を含むことを特徴とする着
色膜形成用塗布液。 - 【請求項2】塗布液中にSn、In、Sb、Zn、A
l、Ti、Si及びGaの群から選ばれる少なくとも1
つの金属の化合物を含む請求項1記載の着色膜形成用塗
布液。 - 【請求項3】請求項1記載の着色膜形成用塗布液を塗布
することにより形成された、380〜700nmの光の
波長領域において透過率が低下することを特徴とする着
色膜。 - 【請求項4】請求項2記載の着色膜形成用塗布液を塗布
することにより形成された、380〜700nmの光の
波長領域において透過率が低下しかつ帯電防止能を有す
ることを特徴とする低抵抗着色膜。 - 【請求項5】透明基体上に基体側から請求項3又は4記
載の着色膜を形成し、その上に前記着色膜より低屈折率
の被膜が順次形成されてなることを特徴とする多層の低
反射着色膜。 - 【請求項6】請求項3、4又は5記載の着色膜が表面に
形成されてなることを特徴とするガラス物品。 - 【請求項7】前記ガラス物品が陰極線管用パネルである
請求項6記載のガラス物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01013295A JP3729528B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 着色膜形成用塗布液、着色膜及び着色膜を形成したガラス物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01013295A JP3729528B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 着色膜形成用塗布液、着色膜及び着色膜を形成したガラス物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08208274A true JPH08208274A (ja) | 1996-08-13 |
JP3729528B2 JP3729528B2 (ja) | 2005-12-21 |
Family
ID=11741771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01013295A Expired - Lifetime JP3729528B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 着色膜形成用塗布液、着色膜及び着色膜を形成したガラス物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3729528B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000214310A (ja) * | 1999-01-21 | 2000-08-04 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 遮光フィルム |
JP2008247037A (ja) * | 1996-11-07 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | 反射防止フイルムの製造方法 |
JP2013503369A (ja) * | 2009-08-28 | 2013-01-31 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 帯電防止コーティングを有する光学デバイス |
-
1995
- 1995-01-25 JP JP01013295A patent/JP3729528B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008247037A (ja) * | 1996-11-07 | 2008-10-16 | Fujifilm Corp | 反射防止フイルムの製造方法 |
JP2000214310A (ja) * | 1999-01-21 | 2000-08-04 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 遮光フィルム |
JP2013503369A (ja) * | 2009-08-28 | 2013-01-31 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 帯電防止コーティングを有する光学デバイス |
US11807795B2 (en) | 2009-08-28 | 2023-11-07 | 3M Innovative Properties Company | Optical device with antistatic coating |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3729528B2 (ja) | 2005-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR970001594B1 (ko) | 대전방지 · 고굴절율막형성용도료 및 대전방지 · 반사방지막이 부착된 투명재료적층체 및 음극선관 | |
JP3266323B2 (ja) | 複合機能材 | |
JPH10142401A (ja) | 低反射透明導電膜とその製造方法および表示装置 | |
JP3262248B2 (ja) | 反射防止膜 | |
JP3478589B2 (ja) | 導電性・高屈折率膜形成用塗料、およびそれから得られる導電性・反射防止膜付き透明積層体 | |
JP3403578B2 (ja) | 反射防止性着色透明導電膜および陰極線管 | |
JP3729528B2 (ja) | 着色膜形成用塗布液、着色膜及び着色膜を形成したガラス物品 | |
JPH0854502A (ja) | 着色低抵抗膜形成用塗布液、着色低抵抗膜及び着色低抵抗膜を形成したガラス物品 | |
JP3347467B2 (ja) | 着色薄膜形成用塗布液、着色薄膜とその製造方法、およびガラス物品 | |
JPH07281004A (ja) | 着色低抵抗膜形成用塗布液、着色低抵抗膜、及びその製造方法 | |
US5578377A (en) | Colored thin film-forming coating solution and colored thin film obtained by such coating solution | |
JPH0782527A (ja) | 着色膜形成用塗布液、着色膜およびその製造方法 | |
JPH0789720A (ja) | 着色膜形成用塗布液、着色膜、着色帯電防止膜、および着色低反射帯電防止膜 | |
JP2892250B2 (ja) | 帯電防止・高屈折率膜形成用塗料、及び帯電防止・反射防止膜付き透明積層体並びに表示装置 | |
JP4271438B2 (ja) | 透明導電膜形成用塗料と透明導電膜及びその製造方法並びにそれを備えた表示装置 | |
JP3544687B2 (ja) | 塗布液、着色膜およびその製造方法 | |
TW293005B (ja) | ||
JPH1135855A (ja) | 透明導電膜および表示装置 | |
JP2002367428A (ja) | 着色透明導電膜形成用塗布液、着色透明導電膜付き基体およびその製造方法、ならびに表示装置 | |
JP3255340B2 (ja) | 着色型反射防止膜 | |
JP2002003746A (ja) | 透明導電膜形成用塗料、透明導電膜および表示装置 | |
JPH0762323A (ja) | 着色膜形成用塗布液、着色膜およびその製造方法 | |
JP2001126540A (ja) | 透明導電膜及び表示装置 | |
JPH07326308A (ja) | 着色薄膜形成用塗布液およびその塗布液により得られる着色薄膜 | |
JP3910393B2 (ja) | 透明導電膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040701 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041228 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050621 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050627 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051004 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081014 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121014 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131014 Year of fee payment: 8 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |