JPH0854502A - 着色低抵抗膜形成用塗布液、着色低抵抗膜及び着色低抵抗膜を形成したガラス物品 - Google Patents

着色低抵抗膜形成用塗布液、着色低抵抗膜及び着色低抵抗膜を形成したガラス物品

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JPH0854502A
JPH0854502A JP6189416A JP18941694A JPH0854502A JP H0854502 A JPH0854502 A JP H0854502A JP 6189416 A JP6189416 A JP 6189416A JP 18941694 A JP18941694 A JP 18941694A JP H0854502 A JPH0854502 A JP H0854502A
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resistance film
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colored
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Application number
JP6189416A
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English (en)
Inventor
Kazuya Hiratsuka
和也 平塚
Yasuhiro Sanada
恭宏 真田
Keiko Ohashi
恵子 大橋
Kenji Ishizeki
健二 石関
Toshiharu Hirai
俊晴 平井
Yuuji Tawarasako
祐二 俵迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
JGC Catalysts and Chemicals Ltd
Original Assignee
Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高コントラスト化のための着色、帯電防止機能
及び電磁波遮蔽機能も発現し得る着色低抵抗膜を得る。 【構成】比表面積1200m2 /g、細孔容積2.3c
3 /g、多孔度80%、平均1次粒径30nmのカー
ボンブラック10gを水で10重量%に調整し、平均2
次粒径130nmのゾルを得、これをエタノールで希釈
しブラウン管用パネルにスピンコートし、加熱して約1
00nmの膜を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管用パネル等に適
用される着色低抵抗膜形成用塗布液とそれを塗布して形
成される着色低抵抗膜及び着色低抵抗膜を形成したガラ
ス物品に関する。
【0002】
【従来の技術】低抵抗膜、着色膜、着色帯電防止膜、低
反射帯電防止膜、着色低反射帯電防止膜のコーティング
方法は従来より光学機器においてはいうまでもなく、民
生用機器特にTV、コンピュータ装置端末の陰極線管
(CRT)に関し多く検討がなされてきた。
【0003】帯電防止に関しては、特開昭63−762
47号にはブラウン管パネル表面を350℃程度に加熱
してCVD法により酸化錫及び酸化インジウム等の導電
性酸化物層を設ける方法が提案されている。しかし、C
VD法により帯電防止膜を付与させる手法は装置コスト
がかかることに加えてブラウン管表面を高温に加熱する
ため、ブラウン管内の蛍光体の脱落を生じたり、寸法精
度が低下する等の問題があった。またこの場合、通常4
00℃程度の高温を必要とし、低温で焼成した場合充分
低抵抗な膜が得られない欠点があり、また電磁波シール
ド効果を発現し得る低抵抗膜を得にくい点に問題があっ
た。
【0004】膜の着色に関しては、特開平1−2756
64号に水溶性フタロシアニン化合物を用いる方法が提
案されている。また、帯電防止機能を持つ着色膜につい
ては、特開平1−251545号にメチルバイオレット
を用いた帯電防止膜の記述がある。しかしこれらの着色
剤は本質的に絶縁体であり、膜を低抵抗化する際には補
助成分として導電物質を添加する必要があった。
【0005】低反射性に関しては、例えば特開昭61−
118931号記載の如くブラウン管表面に防眩効果を
もたせるために表面に微細な凹凸を有するSiO2 層を
付着させたり、弗酸により表面をエッチングして凹凸を
設ける等の方法が採られてきた。しかし、これらの方法
は外部光を散乱させるノングレア処理と呼ばれ、本質的
に低反射層を設ける方法ではないため、反射率の低減に
は限界があり、またブラウン管等においては解像度を低
下させる原因ともなっていた。
【0006】低反射低抵抗膜については、特開平3−9
3136号にイオンプレーティング法による光学多層膜
を設ける方法が記載されている。しかし、イオンプレー
ティングによる方法は工業的に安価とはいえない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
を解決すべくなされたものであり、高性能を有する新規
な着色低抵抗膜形成用塗布液、着色低抵抗膜及び着色低
抵抗膜を設けたガラス物品を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、比表面積が5
00m2 /g以上である平均1次粒径5〜200nmの
高導電性カーボンブラックを分散させた液を含むことを
特徴とする着色低抵抗膜形成用塗布液を提供する。
【0009】前記カーボンブラックは、細孔容積0.5
cm3 /g以上であることが好ましい。また導電性を付
与するために、塗布液中にSn、In、Sb、Zn、A
l、Ti、Si及びGaの群から選ばれる少なくとも1
つの金属の化合物を含むようにすることができる。前記
化合物としてはSnO2 、In23 、ZnO、TiO
2 、SiO2 (シリカゾル)、SbドープSnO2 、S
nドープIn23 (ITO)、AlドープZnO、G
aドープZnO等が好ましく用いられる。
【0010】前記塗布液中に窒素を0.1〜30重量%
含有する酸窒化チタン(TiOx :1.0≦x<2.
0)を含むようにしてもよく、その場合着色力に優れ、
ある程度の電導性も有し、かつ分散性、安定性に優れる
ため特に好ましい。窒素が0.1重量%よりも少ないと
耐酸化性が劣化し、30重量%よりも多くなるとTiO
x が結晶質でなくなるので調色性が発現しにくくなる。
結晶質のTiOx は色座標が青側(青黒系)であり、カ
ーボンブラックの透過色座標がニュートラル領域の赤側
(赤黒系)であるので、TiOx 及びカーボンブラック
の量を調整することにより被膜の色を調整できる。
【0011】また、本発明は、前記着色低抵抗膜形成用
塗布液を塗布することにより形成され、380〜700
nmの光の波長領域において透過率が低下し、かつ帯電
防止機能及び電磁波遮蔽機能を有する着色低抵抗膜を提
供する。この場合、透明基体上に形成される多層膜であ
って、前記多層膜のうちの少なくとも1層が前記着色低
抵抗膜である多層の着色低抵抗膜とすることができる。
前記多層膜であって、前記透明基体側から前記着色低抵
抗膜、その上に前記着色低抵抗膜より低屈折率の膜が順
次形成されてなるようにすれば低反射性を有する多層の
着色低抵抗膜とすることもできる。
【0012】また、本発明は、前記着色低抵抗膜を表面
に形成されてなるガラス物品を提供する。この場合、前
記ガラス物品を陰極線管用パネルとすれば、着色による
コントラストの向上、低抵抗による帯電防止性、電磁遮
蔽性の付与、多層膜化することによる低反射性の付与と
いった点で、優れた機能を合わせ持つ陰極線管用パネル
を製造できる。
【0013】前述の通り、本発明の着色低抵抗膜はディ
スプレイ用途に供されるガラス物品等に好ましく用いら
れる。特に近年はコンピュータの普及にともないCDT
(コンピュータ・ディスプレイ・ターミナル)から放射
される電磁波の人体への有害性が問題視されており、こ
の対策としてCDTパネル表面を低抵抗化することによ
り電磁波漏洩を遮断する試みが行われている。真空装置
を用いない湿式コートによる塗膜形成法は安価な手法で
はあるが、公知の導電物質では電磁波遮蔽性に充分な高
導電性を有しておらず、さらに着色力をほとんど有して
いなかった。そのため、前述の着色に対するニーズをも
満足させるためには、低抵抗かつ着色力を有する物質を
含む塗布液を用いることが好ましい。
【0014】電磁波遮蔽性については、一般的にTVパ
ネル面の面抵抗1×105 Ω/□程度では、TVセット
の回路面での改良を加えれば電磁波遮蔽性を発現するこ
とは可能である。さらに1×103 Ω/□程度の場合に
は、TVセットの回路面での改良なしでもコーティング
のみで充分な電磁波遮蔽性を発現できる。したがって、
少なくとも1×105 Ω/□程度以下の面抵抗があれ
ば、電磁波遮蔽性に有効である。
【0015】このような観点から鋭意研究を行った結
果、前述の物性を有するカーボンブラックを均一に分散
させた液を含む塗布液を用いることにより、低抵抗を有
しかつ充分な着色力を有する着色低抵抗膜が製造可能と
なることを見いだした。
【0016】ガラス物品としての陰極線管は、近年コン
ピュータ装置端末表示等に使用される場合高解像度の要
求とともにハイコントラストの要求も高まりつつある。
しかし、コントラストの向上を期してガラス自体の透過
率を低下させた場合、ディスプレイの大型化に伴ってフ
ェイスプレートの肉厚も厚くなっていることから、特に
大型ディスプレイでは透過率の著しい低下が問題とな
る。
【0017】本発明ではガラス自体の透過率を下げるこ
となくその表面に膜を形成し、この膜で光吸収を生じさ
せることによりコントラストの向上を図る。したがっ
て、種々の肉厚を持つディスプレイ用ガラスパネルへの
適用がきわめて容易に可能となる。陰極線管の発光スペ
クトルは複数のスペクトルで構成されるが、発光スペク
トルのバランスを崩さずにコントラストの向上を図るに
は、特定の光吸収を持つ着色膜よりも可視光領域にわた
って均一の光吸収をもつ着色膜が好ましい。本発明にお
けるカーボンブラックは、このような着色特性も有する
ことが併せて判明した。
【0018】本発明において用いられるカーボンブラッ
クは、比表面積が500m2 /g以上であることが必要
である。これ未満の比表面積の場合、同一条件下で成膜
した際に得られる膜の抵抗が低下しにくく好ましくな
い。また本発明に用いるカーボンブラックは中空状粒子
から構成されることが好ましい。この場合、中空度は細
孔容積もしくは多孔度と相関があるが、細孔容積として
は0.5cm3 /g以上であることが好ましく、また多
孔度は40%以上であることが好ましい。これ未満の細
孔容積あるいは多孔度の場合、同一条件下で成膜した際
に得られる膜の抵抗が低下しにくく好ましくない。
【0019】また平均1次粒径は5〜200nmの範囲
である。5nm未満の粒径では液中での分散安定性に乏
しく、200nm超の粒径では塗膜外観が悪化するため
好ましくない。本発明に用いるカーボンブラックは上記
要件を満たせば特に限定されないが、特にケッチェンブ
ラック(商品名、ケッチェンブラックインターナショナ
ル社製)を用いた場合低抵抗化が可能であり好ましい。
【0020】カーボンブラックを含む液を合成する際に
はその粒子が均一に分散していることが必要であるが、
粒子の均一分散が可能な手法であれば分散媒、分散法等
は特に限定されず、公知の種々の分散媒、分散法が使用
できる。特に好ましくは、水あるいはアルコール等の有
機溶媒中にカーボンブラック粒子を添加し、界面活性
剤、酸、アルカリ、樹脂等の分散助剤を添加しコロイド
ミル、サンドミル、ホモジナイザー超音波分散器等の公
知の粉砕器あるいは分散器で分散させて、分散液を得る
ことができる。
【0021】分散助剤としては界面活性剤が分散効率の
点から有効であり、特に陰イオン系及び非イオン系界面
活性剤が好ましい。樹脂としてはセルロース、ポリフッ
化ビニリデン、ポリビニルアルコール、あるいはポリス
チレン、エポキシ、PET、アクリル、フェノール、ウ
レタン、シリコーン等各種の樹脂が好ましい。
【0022】本発明においては、塗布液中にカーボンブ
ラックを含むことで所期の低抵抗性を達成でき、塗布液
中にSn、In、Sb、Zn、Al、Ti、Si及びG
aの群から選ばれる少なくとも1つの金属の化合物を含
有させることにより透過率、表面抵抗が制御可能とな
り、さらに成膜性をも向上させられる。特にSbドープ
SnO2 あるいはITOを塗布液中に添加した場合、前
記酸化物は可視光に対しほぼ透明でかつ導電性を有して
いるため、塗膜の表面抵抗の上昇を抑制しつつ透過率の
上昇が可能となる。
【0023】また本発明においては、塗布液中に公知の
染料あるいは顔料を添加することにより得られる着色低
抵抗膜の色調も変化させうる。染料としては公知のアゾ
染料、アントラキノン染料等が使用でき、顔料としては
スピネル系顔料等が種々使用できる。顔料のうち窒素を
0.1〜30重量%含有するTiOx (1.0≦x<
2.0)は着色力に優れ、またある程度の電導性も有し
ており、かつ分散性、安定性に優れるため特に好まし
い。
【0024】前記の窒素含有TiOx (1.0≦x<
2.0)の構造については、詳細には判明していない
が、ルチル型TiO2 とアナターゼ型TiO2 の混相で
あると考えられる。TiO2 結晶中に酸素欠損構造が存
在し、その欠損した結晶格子に窒素Nが入り込んだもの
と考えられる。したがって、より正確には若干量のTi
ONあるいはTiNを含有する酸素欠損型TiO2 であ
るといえる。これをX線回折法により分析すると、既知
のTiO2 ピークの他に未知の弱いピークが観測でき、
TiONのピークと推定できるが正確には不明である。
【0025】前述のような窒素を多量に含有し得るTi
x (1.0≦x<2.0)は、ON計(酸素窒素測定
法)等によりその窒素含有量(重量%)を正確に測定で
きる。
【0026】これら酸化物は塗布液中に粒子として分散
させることもでき、また別の化合物溶液として用いて基
体上で酸化物化させることもできる。これら酸化物の粒
子を分散させる手法としては特に制限はなく、前述の分
散媒、分散法による手法が好ましい。またこの場合、金
属酸化物粒子を単独で分散して使用もできるし、前述の
カーボンブラックと混合して分散させることもできる。
【0027】またSi化合物を添加した場合、膜外観が
向上するため好ましい。Si化合物としては、Si(O
R)m4-m (mは1〜4の整数、Rは炭素数1〜4個
のアルキル基)で示される化合物あるいはその加水分解
物を用いることが好ましい。またケイ酸ナトリウムをイ
オン交換法等の公知手法で処理することによって得られ
る重合ケイ酸よりなるシリカゾルを用いることも好まし
い。本発明におけるカーボンブラックと金属酸化物粒
子、Si化合物、シリカゾル等の上記物質を混合する際
には、塗布液中の全固形分量に対しカーボンブラックを
1重量%以上含むことが好ましい。これ以下の場合、面
抵抗、着色性とも不充分であり好ましくない。
【0028】本発明では、着色低抵抗膜形成用塗布液と
してカーボンブラックを分散させた液をそのまま使用も
でき、また種々の溶媒で希釈して使用もできる。使用で
きる溶媒としては特に限定はなく、水、アルコールある
いはケトン、エーテル、エステル類等種々の有機溶媒が
使用できる。
【0029】さらに、上記着色低抵抗膜形成用塗布液を
用いて得られる着色低抵抗膜上に、前記膜よりも低屈折
率を有する膜を形成し、解像度を損なうことなく蛍光灯
の写り込み等を制御する低反射性能をも付与することを
可能とした。
【0030】一般に、薄膜の光学的性能はその膜を構成
する屈折率と膜厚で決定される。ここで、一定の屈折率
s を有する基体上に屈折率nを有する薄膜を付着さ
せ、屈折率n0 の溶質中より波長λの光が入射した場合
のエネルギー反射率Rは、光が膜中を通過する際の位相
差をΔとするとΔ=4πnd/λ(d:膜厚)であり、
Δ=(2m+1)π、すなわち位相差Δが半波長の奇数
倍のとき極小値をとる。このとき、数1のようになる。
【0031】
【数1】 R={(n2 −n0S )/(n2 +n0S )}2
【0032】無反射条件を満たすには、数1においてR
=0とおき、数2のようになることが必要である。
【0033】
【数2】n=(n0S1/2
【0034】数2を2層構成に拡張した場合、数3のよ
うになる。ただし、n1 は媒質側層、n2 は基体側層の
屈折率である。
【0035】
【数3】nS1 2=n2 20
【0036】ここで、n0 =1(空気)、nS =1.5
2(ガラス)を数3に適用した場合、n2 /n1 =1.
23となり、2層構成膜の最大の低反射性が得られる。
勿論n2 /n1 =1.23を満たさなくても、2層膜の
屈折率がこれに近い値をとれる場合、低反射性が得られ
る。したがって、基体側に設ける高屈折率層と媒質側に
設ける低屈折率層は、両者の屈折率比ができるだけ1.
23に近い値を選択するのが好ましい。
【0037】本発明において、所望の低反射膜を得るに
は、多層膜間の屈折率差と合わせて膜厚も重要な要素で
ある。反射防止性能を有する多層の低反射膜の構成とし
ては、反射防止をしたい波長をλとして、基体側より高
屈折率層及び低屈折率層を光学厚みλ/2及びλ/4で
構成した低反射膜、基体側より中屈折率層、高屈折率層
及び低屈折率層を光学厚みλ/4、λ/2及びλ/4で
順次形成した3層の低反射膜、基体側より低屈折率層、
中屈折率層、高屈折率層及び低屈折率層を光学厚みλ/
4、λ/4、λ/2及びλ/4で順次形成した4層の低
反射膜等が典型的な例として知られている。
【0038】また、低反射性を有する着色低抵抗膜にお
いて、低屈折率膜を構成する物質としては、Si化合物
が屈折率、膜強度の点から好ましい。Si化合物として
はSi(OR)m4-m (mは1〜4の整数、Rは炭素
数1〜4個のアルキル基)で示される化合物、あるいは
その加水分解物もしくは部分加水分解物が好ましい。他
にはケイフッ化水素酸、ホウ酸を含む水溶液に二酸化ケ
イ素粉末を飽和させてなる溶液より析出させてできるS
i化合物も使用できる。
【0039】Si(OR)m4-m で示される前記化合
物あるいはその加水分解物もしくは部分加水分解物の着
色低抵抗膜上への塗布方法としては、スピンコート法、
ディップコート法、スプレー法、ロールコーター法、メ
ニスカスコーター法等種々考えられ、特にスピンコート
法は量産性、再現性に優れ、好ましく用いられる。かか
る方法によって10nm〜1μm程度の膜が形成でき
る。本発明の着色膜はカーボンブラックを含有するた
め、高屈折率を有し上記低屈折率膜との2層で構成した
場合、前述の低反射性能が容易に発現される。
【0040】本発明において、着色膜、着色低抵抗膜及
び低反射性を有する着色低抵抗膜を形成する基体は特に
限定されず、目的に応じてソーダライムシリケートガラ
ス、アルミノシリケートガラス、ホウケイ酸塩ガラス、
リチウムアルミノシリケートガラス、石英ガラス等のガ
ラス、鋼玉等の単結晶、マグネシア、サイアロン等の透
光性セラミックス、ポリカーボネート等のプラスチック
も使用できる。
【0041】
【作用】本発明における着色低抵抗膜は、高比表面積を
有しかつ多孔性のカーボンブラックを用いることで低抵
抗膜が容易に得られる。多孔質カーボンブラックの作用
は必ずしも明確ではないが、一定重量のカーボンブラッ
クを添加した液を用いて成膜する際に多孔質粒子を用い
た場合、非多孔質粒子を用いた場合に比べて膜中でのカ
ーボンブラックの粒子間距離が小さく、そのため粒子間
抵抗が著しく低減されることにより膜抵抗が低下するも
のと推定される。また粒子が中空であるため上記効果が
助長されるものと考えられる。
【0042】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されない。
はじめに実施例等で得られた各種データの測定方法及び
評価方法を示し、ついで各実施例、比較例を示す。
【0043】(1)透過率評価:着色低抵抗膜及び低反
射着色低抵抗膜について、日立製作所製スペクトロフォ
トメーターU−3500により視感透過率を測定した。
さらにこの値よりブランク値として測定したブラウン管
パネルの視感透過率を差し引き、膜による透過率低下を
算出した。
【0044】(2)導電性評価:着色低抵抗膜(着色帯
電防止膜)について、三菱油化製ハイレスタ抵抗測定器
により相対湿度30%以下の雰囲気中で膜表面の表面抵
抗を測定した。
【0045】(3)耐擦傷性:1kg重の荷重下、消し
ゴムで膜表面を50回往復後、その表面の傷の付き方を
目視で判断した。評価基準は、○:傷が全く付かない、
△:傷が多少付く、×:多く傷が付くか剥離、とした。
【0046】(4)視感反射率:低反射性着色低抵抗膜
について、GAMMA分光反射スペクトル測定器により
膜の380〜700nmの視感反射率を測定した。
【0047】(実施例1)カーボンブラック(比表面積
1200m2 /g、細孔容積2.3cm3 /g、多孔度
80%、平均1次粒径30nm、商品名ケッチェンブラ
ックEC600JD、ケッチェンブラックインターナシ
ョナル社製)10gをあらかじめ分散剤(ポリアクリレ
ート)3.0gを添加した水溶液50g中に添加してサ
ンドミルで2時間粉砕処理後、水で濃度10重量%に調
整し、平均2次粒径130nmのゾルを得た(A液)。
【0048】A液を水:エタノール=8:2重量比の液
で炭素換算で固形分濃度0.3重量%となるように希釈
後、ブラウン管用パネル表面(フェース外面)にスピン
コーターで100rpmの回転速度で60秒間塗布し、
その後160℃で30分間加熱し約100nmの厚さの
着色低抵抗膜を得た。
【0049】(実施例2)SbドープSnO2 粉末(S
b/Sn=15/85原子比、平均1次粒径10nm)
15gを、水85g中に添加してサンドミルで16時間
粉砕し90℃で1時間加熱した後、水で酸化物換算固形
分濃度10重量%に調整し、平均2次粒径50nmのゾ
ルを得た(B液)。
【0050】A液とB液を7:3重量比となるように混
合し、さらに水:エタノール=80:20重量比の液で
固形分濃度0.3重量%となるように希釈後、実施例1
と同じ条件で塗布・加熱処理してブラウン管パネル表面
(フェース外面)に約100nmの厚さの着色低抵抗膜
を得た。
【0051】(実施例3)酸性シリカゾル(溶媒は水、
平均1次粒径15nm、pH3.0、酸化物換算固形分
濃度20重量%)を、水で酸化物換算固形分濃度10重
量%に希釈した(C液)。
【0052】A液とC液を7:3重量比となるように混
合し、さらに水:エタノール=8:2重量比の液で固形
分濃度0.3重量%となるように希釈後、実施例1と同
じ条件で塗布・加熱処理してブラウン管パネル表面(フ
ェース外面)に約100nmの厚さの着色低抵抗膜を得
た。
【0053】(実施例4)窒素を9重量%含有する酸窒
化チタン(TiOx :x=1.1)15gを、予めpH
3.0に調製した水溶液85g中に添加してサンドミル
で4時間粉砕し90℃で1時間加熱後、水で濃度10重
量%に調整し、平均2次粒径90nmのゾルを得た(D
液)。
【0054】A液とD液を7:3重量比となるように混
合し、さらに水:エタノール=8:2重量比の液で固形
分濃度0.3重量%となるように希釈後、実施例1と同
じ条件で塗布・加熱処理してブラウン管パネル表面(フ
ェース外面)に約100nmの厚さの着色低抵抗膜を得
た。この着色低抵抗膜は、カーボンブラックの赤黒系の
色から酸素欠損型TiOx の青黒系の色に調色された。
【0055】(実施例5)A液とC液を9:1重量比と
なるように混合し、さらに水で固形分濃度2重量%とな
るように希釈し、この液を60℃で1時間加熱処理を行
った(E液)。
【0056】E液にB液を、E液中の固形分濃度:B液
中の固形分濃度=7:3となるように添加した。さらに
水:エタノール=8:2重量比の液で総固形分濃度0.
3重量%となるように希釈後、実施例1と同じ条件で塗
布・加熱処理してブラウン管パネル表面(フェース外
面)に約100nmの厚さの着色低抵抗膜を得た。
【0057】(実施例6)実施例1と同様なカーボンブ
ラック10gを、予め界面活性剤(ドデシルベンゼンス
ルホン酸アンモニウム)3.0gを添加した水溶液50
g中に添加して、サンドミルで2時間粉砕処理後、水で
濃度10重量%に調整し、平均2次粒径130nmのゾ
ルを得た(F液)。
【0058】F液を水:エタノール=8:2重量比の液
で炭素換算で固形分濃度0.3重量%となるように希釈
後、実施例1と同じ条件で塗布・加熱処理してブラウン
管パネル表面(フェース外面)に約100nmの厚さの
着色低抵抗膜を得た。
【0059】(実施例7)Si(OC254 のエタ
ノール溶液(酸化物換算固形分5重量%)に、pH2.
8に調整した硝酸酸性水溶液をSi(OC254
対して8mol比に相当する量添加し、80℃で2時間
加熱還流した(G液)。
【0060】A液にG液を、A液中の固形分濃度:G液
中の固形分濃度=8:2重量比となるように添加した。
さらにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート:イソプロピルアルコール:ジアセトンアルコール
=5:4:1重量比に調整された混合有機溶媒で固形分
濃度0.3重量%となるように希釈後、実施例1と同じ
条件で塗布・加熱処理してブラウン管パネル表面(フェ
ース外面)に約100nmの厚さの着色低抵抗膜を得
た。
【0061】(実施例8)ITO粉末(Sn/In=1
0/90原子比、平均1次粒径30nm)15gを水8
5g中に添加してサンドミルで16時間粉砕して90℃
で1時間加熱した後、水で酸化物換算固形分濃度10重
量%に調整し、平均2次粒径100nmのゾルを得た
(X液)。
【0062】A液とX液を7:3重量比となるように混
合し、さらに水:エタノール=8:2重量比の液で固形
分濃度0.3重量%となるように希釈後、実施例1と同
じ条件で塗布・加熱処理してブラウン管パネル表面(フ
ェース外面)に約100nmの厚さの着色低抵抗膜を得
た。
【0063】(実施例9)カーボンブラック(比表面積
800m2 /g、細孔容積1.0cm3 /g、多孔度6
0%、平均1次粒径30nm、商品名ケッチェンブラッ
クEC、ケッチェンブラックインターナショナル社製)
10gを、予め分散剤(ポリアクリレート)3.0gを
添加した水溶液50g中に添加し、サンドミルで2時間
粉砕処理後、水で濃度10重量%に調整し、平均2次粒
径130nmのゾルを得た(F液)。
【0064】F液を水:エタノール=8:2重量比の液
で炭素換算で固形分濃度0.3重量%となるように希釈
後、実施例1と同じ条件で塗布・加熱処理してブラウン
管パネル表面(フェース外面)に約100nmの厚さの
着色低抵抗膜を得た。
【0065】(実施例10)Si(OC254 のエ
タノール溶液(酸化物換算固形分5重量%)に、pH
2.8に調整した硝酸酸性水溶液をSi(OC25
4 に対して8mol比に相当する量を添加し、1時間撹
拌した後、プロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート:イソプロピルアルコール:ジアセトンアルコ
ール=5:4:1重量比に調整された混合有機溶媒で固
形分濃度1.0重量%となるように希釈した(H液)。
【0066】まず、160℃、30分の加熱処理を60
℃、10分の加熱処理に変更した他は実施例1と同様に
して、約110nmの厚さの着色低抵抗膜を得た。この
膜の上にH液をスピンコーターで100rpmの回転速
度で60秒間塗布し、その後160℃で30分間加熱し
約100nmの厚さの低反射着色低抵抗膜を得た。
【0067】(実施例11)まず、160℃、30分の
加熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更した他は実
施例2と同様にして、約110nmの厚さの膜を得た。
この膜の上にH液をスピンコーターで100rpmの回
転速度で60秒間塗布し、その後160℃で30分間加
熱し約100nmの厚さの低反射着色低抵抗膜を得た。
【0068】(実施例12)まず、160℃、30分の
加熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更した他は実
施例4と同様にして、約110nmの厚さの着色低抵抗
膜を得た。この膜の上にH液をスピンコーターで100
rpmの回転速度で60秒間塗布し、その後160℃で
30分間加熱し約100nmの厚さの低反射着色低抵抗
膜を得た。
【0069】(実施例13)まず、160℃、30分の
加熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更した他は実
施例5と同様にして、約105nmの厚さの着色低抵抗
膜を得た。この膜の上にH液をスピンコーターで100
rpmの回転速度で60秒間塗布し、その後160℃で
30分間加熱し約100nmの厚さの低反射着色低抵抗
膜を得た。
【0070】(実施例14)まず、160℃、30分の
加熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更した他は実
施例7と同様にして、約105nmの厚さの着色低抵抗
膜を得た。この膜の上にH液をスピンコーターで100
rpmの回転速度で60秒間塗布し、その後160℃で
30分間加熱し約100nmの厚さの低反射着色低抵抗
膜を得た。
【0071】(実施例15)まず、160℃、30分の
加熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更した他は実
施例8と同様にして、約100nmの厚さの着色低抵抗
膜を得た。この膜の上にH液をスピンコーターで100
rpmの回転速度で60秒間塗布し、その後160℃で
30分間加熱し約100nmの厚さの低反射着色低抵抗
膜を得た。
【0072】(実施例16)A液とX液を2:8重量比
となるように混合し、さらに水:エタノール=8:2重
量比の液で固形分濃度1.2重量%となるように希釈
後、ブラウン管パネル(フェース外面)に100rpm
の回転速度で60秒間塗布し、その後160℃で30分
間加熱し約120nmの厚さの着色低抵抗膜を得た。
【0073】(実施例17)A液とX液を1:9重量比
となるように混合し、さらに水:エタノール=8:2重
量比の液で固形分濃度1.2重量%となるように希釈
後、実施例1と同じ条件で塗布・加熱処理してブラウン
管パネル表面(フェース外面)に約120nmの厚さの
着色低抵抗膜を得た。
【0074】(実施例18)まず、160℃、30分の
加熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更した他は実
施例16と同様にして、約125nmの厚さの膜を得
た。この膜の上にH液をスピンコーターで100rpm
の回転速度で60秒間塗布し、その後160℃で30分
間加熱し約100nmの厚さの低反射着色低抵抗膜を得
た。
【0075】(実施例19)まず、160℃、30分の
加熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更した他は実
施例17と同様にして、約125nmの厚さの膜を得
た。この膜の上にH液をスピンコーターで100rpm
の回転速度で60秒間塗布し、その後160℃で30分
間加熱し約100nmの厚さの低反射着色低抵抗膜を得
た。
【0076】(比較例1)カーボンブラック(比表面積
350m2 /g、細孔容積0.3cm3 /g、多孔度2
5%、平均1次粒径37nm)10gを、予め分散剤
(ポリアクリレート)3.0gを添加した水溶液50g
中に添加し、サンドミルで2時間粉砕処理後、水で濃度
10重量%に調整し、平均2次粒径130nmのゾルを
得た(I液)。
【0077】I液を水:エタノール=8:2重量比の液
で炭素換算で固形分濃度1.2重量%となるように希釈
した後、実施例1と同じ条件で塗布・加熱処理してブラ
ウン管パネル表面(フェース外面)に約100nmの厚
さの着色低抵抗膜を得た。
【0078】(比較例2)銅フタロシアニンブルーをエ
タノール中に固形分濃度1重量%となるように分散した
(I液)。I液とH液を重量比3:7となるように混合
し、実施例1と同じ条件で塗布・加熱処理してブラウン
管パネル表面(フェース外面)に約100nmの厚さの
着色膜を得た。
【0079】(比較例3)B液をエタノールで固形分濃
度1.2重量%となるように希釈後、実施例1と同じ条
件で塗布・加熱処理してブラウン管パネル表面(フェー
ス外面)に約100nmの厚さの低抵抗膜を得た。
【0080】(比較例4)ITO粉末(Sn/In=1
0/90原子比、平均1次粒径30nm)15gを水8
5g中に添加し、サンドミルで16時間粉砕して90℃
で1時間加熱した後、水で酸化物換算固形分濃度10重
量%に調整し、平均2次粒径50nmのゾルを得た。こ
のゾルをエタノールで固形分濃度1.2重量%となるよ
うに希釈後、実施例1と同じ条件で塗布・加熱処理して
ブラウン管パネル表面(フェース外面)に約100nm
の厚さの低抵抗膜を得た。
【0081】(比較例5)まず、160℃、30分の加
熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更した他は比較
例1と同様にして、約110nmの厚さの着色低抵抗膜
を得た。この膜の上にH液をスピンコーターで100r
pmの回転速度で60秒間塗布し、その後160℃で3
0分間加熱し約100nmの厚さの2層の低反射着色低
抵抗膜を得た。
【0082】(比較例6)まず、160℃、30分の加
熱処理を60℃、10分の加熱処理に変更した他は、比
較例4と同様にして、約110nmの厚さの低抵抗膜を
得た。この膜の上にH液をスピンコーターで100rp
mの回転速度で60秒間塗布し、その後160℃で30
分間加熱し約100nmの厚さの2層の低反射低抵抗膜
を得た。
【0083】実施例1〜19及び比較例1〜6において
作製された膜の評価結果を表1、表2に示す。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【発明の効果】本発明におけるカーボンブラック分散液
を含む着色低抵抗膜形成用塗布液により、従来技術では
なし得なかった高品位の着色及び帯電防止のみならず電
磁波遮蔽効果も発現し得る低抵抗性を膜に付与できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01C 7/00 H (72)発明者 大橋 恵子 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 石関 健二 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 平井 俊晴 福岡県北九州市若松区北湊町13番2号 触 媒化成工業株式会社ファイン研究所内 (72)発明者 俵迫 祐二 福岡県北九州市若松区北湊町13番2号 触 媒化成工業株式会社ファイン研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】比表面積が500m2 /g以上である平均
    1次粒径5〜200nmの高導電性カーボンブラックを
    分散させた液を含むことを特徴とする着色低抵抗膜形成
    用塗布液。
  2. 【請求項2】前記塗布液は、Si(OR)m4-m (m
    は1〜4の整数、Rは炭素数1〜4個のアルキル基)で
    示されるSi化合物の部分加水分解物を含む請求項1記
    載の着色低抵抗膜形成用塗布液。
  3. 【請求項3】前記カーボンブラックは細孔容積0.5c
    3 /g以上である請求項1又は2記載の着色低抵抗膜
    形成用塗布液。
  4. 【請求項4】塗布液中にSn、In、Sb、Zn、A
    l、Ti、Si及びGaの群から選ばれる少なくとも1
    つの金属の化合物を含む請求項1〜3いずれか1項記載
    の着色低抵抗膜形成用塗布液。
  5. 【請求項5】塗布液中に窒素を0.1〜30重量%含有
    する酸窒化チタン(TiOx :1.0≦x<2.0)を
    含む請求項1〜3いずれか1項記載の着色低抵抗膜形成
    用塗布液。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項記載の着色低
    抵抗膜形成用塗布液を塗布することにより形成され、3
    80〜700nmの光の波長領域において透過率が低下
    し、かつ帯電防止機能及び電磁波遮蔽機能を有すること
    を特徴とする着色低抵抗膜。
  7. 【請求項7】透明基体上に形成される多層膜であって、
    前記多層膜のうちの少なくとも1層が請求項6記載の着
    色低抵抗膜であることを特徴とする多層の着色低抵抗
    膜。
  8. 【請求項8】透明基体上に形成される多層膜であって、
    前記透明基体側から請求項6記載の着色低抵抗膜、その
    上に前記着色低抵抗膜より低屈折率の膜が順次形成され
    てなることを特徴とする多層の着色低抵抗膜。
  9. 【請求項9】請求項6〜8のいずれか1項記載の着色低
    抵抗膜を表面に形成されてなることを特徴とするガラス
    物品。
  10. 【請求項10】前記ガラス物品が陰極線管用パネルであ
    る請求項9記載のガラス物品。
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