JP2000212898A - グラシン剥離紙用原紙 - Google Patents

グラシン剥離紙用原紙

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ブロッキングを解決し製造工程が容易なグラシ
ン剥離原紙を提供する。 【解決手段】パルプ成分として、カナディアンスタンダ
ードフリーネスで、フリーネス200cc以下のNBK
Pを80重量%以下、およびフリーネス400cc以下
のウエットLBKPを20重量%以上含有する支持体を
ツインワイヤー法で抄紙し、その抄紙工程中に設けられ
たオンマシンコーターを用いて、水溶性樹脂およびまた
は疎水性樹脂エマルジョンを主成分とする塗液を塗布・
乾燥し、その後インラインで、表面温度150℃以上、
線圧100kg/cm以上の、高温・高圧キャレンダー
処理したグラシン剥離紙用原紙。該水溶性樹脂が重合度
500〜4000、ケン化度95mol%以上のポリビ
ニルアルコール系樹脂であるグラシン剥離紙用原紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラシン剥離紙用
原紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着シートは、一般に表面基材、
粘着剤層および剥離紙(セパレート紙)から構成されて
おり、商業用、事務用、家庭用などの非常に広範囲の用
途に、ラベル、シール、ステッカー、ワッペン等の形に
加工されて使用されている。
【0003】表面基材としては、その種類によって上質
紙、コート紙、キャストコート紙、感熱記録紙等の一般
紙類、更にアルミ箔ラミ紙、アルミ蒸着紙、樹脂含浸紙
および合成紙、PET、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ール等の特殊紙やフィルム類が使われている。粘着剤と
しては、ゴム系やアクリル系粘着剤が多く使われてお
り、特に、アクリル酸エステルを主体にアクリル酸、メ
タクリル酸、アクリルアミド、酢酸ビニル、スチレン、
アクリロニトリル等を共重合させたものを主成分とした
アクリル系粘着剤が増加している。
【0004】一方、剥離紙としては、ポリエチレンラミ
ネートタイプ、グラシンタイプ、クレーコートタイプお
よびフィルムベースタイプ等に分類でき、この中でもポ
リエチレンラミネートタイプおよびグラシンタイプが広
く使用されている。
【0005】ポリエチレンラミネートタイプの剥離紙
は、上質紙やクラフト紙など原紙の内部にシリコーンな
どの剥離剤のしみ込みを防止し、剥離性能を効果的に発
揮せしめる目的で、原紙の表面にポリエチレンをラミネ
ート処理し、その上に剥離剤層を設けたものである。
【0006】ラミネートするポリエチレンとしては、高
圧法低密度ポリエチレンが代表的に使用されている。か
かるポリエチレンラミネートタイプは、空隙に富む上質
紙やクラフト紙上に成膜したポリエチレン層上にシリコ
ーン(剥離剤)が完全に保持されるため、効果的に剥離
性能を発揮する利点を有する。しかし、剥離紙基材とし
て上質紙やクラフト紙を用いるため、光透過性に乏し
く、透過式の位置検出機を有するラベラーでのラベル位
置検知に問題を生じる。更に、剥離紙基材にポリエチレ
ンをラミネートしているため、再生紙の原料としては、
離解の際に水に再分散させることができず、再生不能で
ある欠点を有する。
【0007】また、グラシンタイプの剥離紙は、通常カ
ナディアンスタンダードフリーネスが230cc以下、
場合によっては150cc(CSF)以下という範囲の
高度な叩解処理をした化学パルプを原料として抄造し、
さらにスーパーカレンダー等の仕上設備で緻密化して得
たグラシン紙(以下グラシン剥離紙用原紙のことをグラ
シン剥離原紙と称する)に、シリコーン等の剥離剤を設
けたものである。
【0008】グラシン剥離原紙を原紙とする剥離紙はこ
の様に高叩度と高線圧のスーパーカレンダー処理のため
に、光透過性、剥離特性は優れているが、グラシン剥離
原紙を得るためには抄紙工程、スーパーカレンダー処理
工程と2つの工程を必要とするため生産性が劣るだけで
はなく以下の重大な問題があり古くからの検討課題であ
る。
【0009】すなわち、グラシン剥離原紙は抄紙機で一
旦原紙を製造した後、後工程でスーパーカレンダー処理
を行うわけであるが、このスーパーカレンダー処理をよ
り効果的に行うためスーパーカレンダー処理前の紙の水
分を10〜15%と高く保持して置く必要がある。この
ため、抄紙からスーパーカレンダー処理までの保持条件
(経時時間、表面温度、湿度、光、包装形態)により水
分の分布が異なったり、巻き取りごとの水分にばらつき
が出たりして品質ばらつきの大きな原因となる。
【0010】更に、前述のように剥離剤のしみこみを防
ぐため、バリヤー剤である水溶性樹脂およびまたは疎水
性樹脂エマルジョンを塗布することが必須であるため水
分が高すぎると保存時に紙同士がくっつくブロッキング
現象が生じるなどの特有の問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】グラシン剥離原紙の原
紙の品質ばらつきが少なくかつ該原紙製造時に特有のブ
ロッキングという問題を解決する。更には、製造工程が
容易であるため効率的に生産ができるグラシン剥離原紙
を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のグラシン剥離原
紙は、JIS P8121に準ずるカナディアンスタン
ダードフリーネス(CSF)で、パルプ成分として、フ
リーネスが200cc以下のNBKPを80重量%以
下、フリーネスが400cc以下のウエットLBKPを
20重量%以上含有する支持体をツインワイヤー法で抄
紙し、その抄紙工程中に設置されたオンマシンコーター
を用いて、水溶性樹脂およびまたは疎水性樹脂エマルジ
ョンを主成分とする塗液を塗工・乾燥し、その後インラ
インで、表面温度150℃以上、線圧100kg/cm
以上の、高温・高圧キャレンダー処理することによって
得られる。このようにすることにより、低水分で紙の平
滑化処理や透明化処理を行える特徴がある。
【0013】さらに本発明は、水溶性樹脂が重合度50
0〜4000、ケン化度95mol%以上のポリビニル
アルコール系樹脂であることを特徴とする上記記載のグ
ラシン剥離紙用原紙である。また、本発明は、密度(J
IS P8118に準ずる)が1.1g/cm3以下
で、かつ透気度(J.Tappi No.5に準ずる)
が10000秒以上であり、層間強度(J.Tappi
No.19に準じ、測定試料幅を15mmとして求め
る)が70g/15mm以上であることを特徴とする前
記記載のグラシン剥離紙用原紙である。
【0014】
【発明の実施の形態】通常、グラシン剥離原紙を製造す
る場合、フリーネスが230cc以下、場合によっては
150cc(CSF)以下という範囲の高度な叩解処理
を施した化学パルプが用いられる。本発明では、NBK
Pのフリーネスを200cc以下まで強叩解を行い、ウ
ェットLBKPを20重量%以上配合したものを主原料
として抄造する。本発明は、透過式の位置検出機を有す
るラベラーでのラベル位置検知に問題のない光透過性を
与えるため、パルプ成分中ウェットLBKPを20重量
%以上、特に好ましくは50重量%以上配合することが
重要である。
【0015】通常市販されているパルプは、パルプ製造
後パルプ抄紙機で抄き取り、乾燥して輸送される。これ
は水分を運ぶ無駄を排除するためである。乾燥によりパ
ルプ水分(JIS P8127に準ずる、以下同様)は
5〜8%に調整されるが、これをドライパルプと称し、
特殊な事情で乾燥せずに抄き取って加圧脱水程度の処理
を施しただけのパルプ(水分は通常45〜60%)をウ
エットパルプと称している。NBKPは本発明の場合2
00cc(CSF)以下という強叩解により紙の透明度
を高く調整しやすいため、ドライパルプでもウエットパ
ルプでも特に制限はないが、LBKPは紙の地合や平滑
性を高める目的で使用され、400cc(CSF)以下
という比較的軽度の叩解により透明度および層間強度を
高めるためにはウエットパルプが特に適していることを
見出した。
【0016】バリヤー剤を塗布する目的は、剥離剤とし
て塗布されるシリコーンの溶剤溶液または無溶剤シリコ
ーン溶液の原紙内部への浸透を極力抑制し、シリコーン
をグラシン剥離原紙表面に保持させることにより効果的
な剥離性を発揮させ得るためである。用いられるバリヤ
ー剤としては水溶性樹脂およびまたは疎水性樹脂エマル
ジョンを用いることができ、デンプン類、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル、変性ポリビニルアルコール、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合
体などがあげられる。
【0017】特にバリヤー性の点で重合度が500〜4
000、ケン化度が95mol%以上のポリビニルアル
コール(以下PVAと称する)または変性PVAが適し
ているが、中でも重合度1700程度、ケン化度99m
ol%以上のPVA系樹脂が好ましい。塗布適性を考慮
して本目的を損なわない範囲で前述の水溶性樹脂や疎水
性樹脂エマルジョンに対し、炭酸カルシウム、シリカ、
酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜
鉛、硫酸バリウム、クレー、タルクなどの顔料を数種混
合して用いることができる。
【0018】本発明は、原紙にバリヤー剤を塗布する設
備として、サイズプレス装置やゲートロールコーターな
どの塗布装置を用い、オンマシンコーティングする。そ
の塗布量は片面0.2〜1.5g/m2であるが、塗布
量は必要とする透気度および操業性(ドライヤーでの乾
燥中、または、オンマシンカレンダーにて高温処理され
た時、乾燥の不十分なバリヤー剤がロール面に付着し、
操業トラブルの原因となる)などの点から決められる。
【0019】オンマシンカレンダー処理は5%以上・8
%以下の水分で、表面温度150℃以上、線圧100k
g/cm以上の高温・高圧処理により行われ、表面温度
が150℃未満では満足すべき表面性および剥離性は得
られない。また、線圧が100kg/cm未満の加圧条
件下では同様にシートの平滑度値と、透気度値がいずれ
も不足する。従って、本発明を実施するためには耐熱、
耐圧性に優れた2本以上の金属ロール、特殊樹脂ロール
を有するソフトカレンダーを用いることが好ましい。
【0020】抄紙方法としてはツインワイヤー法である
ことが必要である。その理由は以下の2点が挙げられ
る。 (1)高速抄紙で低米坪の紙の地合を良くし、グラシン
剥離原紙としての透気度、透明度、マジックバリヤー性
等の特性を出しやすい。紙層を突き抜けるように貫通し
たピンホールも少ない事が知られているが、層間強度が
低下しやすいという欠点もあるため対応策が必要であ
り、ウエットLBKPの使用がその手段となることを見
出した。 (2)透明度を出すため紙の密度を上げるので僅かな表
裏差(繊維結合密度の差)がカール特性に大きな影響を
与えるので、長網で抄紙した場合に比べはるかにカール
しにくいグラシン剥離原紙が得られることを見出した。
(剥離紙としてはカールが少ないことは送行性の点で必
要な特性である。例えば米坪60g/m2のグラシン紙
で比較すると、20cm×20cmのサンプルを20℃
65%RHに調湿後、20℃35%RHの部屋にオモテ
面またはウラ面を上に置いた場合の4隅のカール高さの
平均値はシングルワイヤー法で抄紙した場合:オモテ/
ウラ=9.5mm/7.0mm、ツインワイヤー法で抄
紙した場合:同上=0/4.0mmであった。)
【0021】得られたグラシン剥離紙原紙は、良好な剥
離適性を得るために、J.TappiNo.5に準ずる
透気度は10000秒以上、同じく平滑度は500秒以
上が望ましい。また、ウェットLBKPの配合により、
層間強度の向上の他、光透過性が優れ、しかも再生紙の
原料として使用できる良好な離解性を有するものであ
り、剥離紙用の基紙としての他、食品、菓子、雑貨の包
装用などとしても使用できる。
【0022】また、剥離紙として使用する場合は、シリ
コーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエ
ステル樹脂などの剥離剤を含有する塗液を塗布すること
により製造することができる。中でも、シリコーンは剥
離性に優れるため好ましい剥離剤である。
【0023】
【実施例】本発明を実施例および比較例により更に詳細
に説明するが、本発明の内容は実施例に限られるもので
はない。各例中、「部」は特に断らない限り「固形分重
量部」を示すものである。なお、用いたウエットパルプ
の水分は50%である。
【0024】<実施例1>[グラシン紙の製造]先ず下
記組成の紙料を調整した。 針葉樹晒クラフトドライパルプ(叩解度:140ccCSF) 40部 広葉樹晒クラフトウエットパルプ(叩解度:240ccCSF) 60部 50%変性ロジンサイズ剤(NES、ハリマ化成製) 1部 30%硫酸アルミニウム 3部 この紙料を、ツインワイヤー型抄紙機により米坪量60
g/m2の原紙を速度300m/min抄造し、乾燥工
程の後ゲートロールコーターにより、PVA系樹脂(商
品名:Px−CVG、ユニチカ社製、重合度1700、
ケン化度99.3mol%以上)塗料5.4%濃度水溶
液を塗布し、再度乾燥した。この時の塗布量は両面合計
1.0g/m2であった。ついで、オンマシンソフトニ
ップカレンダー設備(チルドロールと樹脂ロールの組み
合わせからなる2スタックのソフトカレンダー:淀川製
鋼所製)で表面温度160℃、線圧200Kg/cmの
条件で仕上げグラシン剥離紙用原紙とした。なお、オン
マシンソフトニップカレンダー設備直前の原紙水分は
6.5%であった。
【0025】<実施例2>実施例1の、オンマシンソフ
トニップカレンダー設備での処理条件を表面温度180
℃、線圧200Kg/cmにした以外は実施例1と同様
にして実施例2のグラシン剥離紙用原紙を得た。
【0026】<比較例1>実施例1のパルプ配合を 針葉樹晒クラフトドライパルプ(叩解度:140ccCSF) 90部 広葉樹晒クラフトウエットパルプ(叩解度:240ccCSF) 10部 にした以外は実施例1と同様にして比較例1にグラシン
剥離紙用原紙を得た。
【0027】<比較例2>実施例1のパルプのうち広葉
樹晒クラフトウエットパルプをドライパルプに置き換え
た他は実施例1と同様にして比較例2のグラシン剥離紙
用原紙を得た。
【0028】<比較例3>実施例1の、オンマシンソフ
トニップカレンダー設備での処理条件を表面温度110
℃、線圧90Kg/cmにした以外は実施例1と同様に
して比較例3のグラシン剥離紙用原紙を得た。
【0029】<比較例4>実施例1のパルプ配合で長網
法により原紙抄造し、オンマシンで実施例1の塗料をサ
イズプレスで塗布量1.0g/m2となるように塗布
し、水分12%で仕上げ、一旦巻き取り状態とした後、
一日後オフライン スーパーキャレンダーで11ニッ
プ、線圧190Kg/cm、処理速度300m/min
の条件で処理した。原紙特性は良好であったものの各種
環境下でカールが生じやすく、かつ抄紙からスーパーカ
レンダー処理までの保持条件(経時時間、表面温度、湿
度、光、包装形態)により水分の分布が異なったり、巻
き取りごとの水分にばらつきが出て品質ばらつきが生じ
た。また、バリヤー剤である水溶性樹脂や疎水性樹脂エ
マルジョンを塗布することが必須であるため水分が高す
ぎ、保存時に紙同士がくっつくブロッキング現象が生じ
た。
【0030】[品質評価方法] 平滑度:J.Tappi No.5準処:王研式平滑度
試験機で測定した。数値(秒)が大きいほど平滑度が高
い。 透気度:J.Tappi No.5準処:王研式透気度
試験機で測定した。数値(秒)が大きいほど透気度が低
い。 透明度:ISO2471準処:分光白色度測色計SC−
10WN(スガ試験機製)で測定した不透明度値を透明
度に換算(経験式:透明度=111−不透明度)した。
数値(%)が大きいほど透明度が高い。 マジックバリア性:市販の油性マーカーインク(マジッ
クインキ社製:MGD−T2赤)を使用し、塗布反対面
への裏抜けを目視により3段階評価。 評価基準:(良好) ○ → △ → × (劣る) 層間強度:J.Tappi No.19準処:15mm
幅で東洋精機製作所製テンシロン万能試験機で測定。 剥離強度:剥離紙用原紙に対し市販溶剤型シリコーン
(商品名:SD−7333、東レダウコーニング社製)
をグラビアロール110mesh、150m/minで
1g/m2塗工乾燥後、さらにその上にアクリルエマル
ジョン型粘着剤(商品名:2Q427K、日本NSC社
製)を塗工し、表面基材として感熱記録紙(OTO−5
2C、王子製紙社製)を貼合する。さらに、25mm幅
のサンプルを剥がしたときの剥離抵抗強さを測定した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明は、比較例にも挙げたように従来
の製造法によるグラシン剥離紙用原紙に比べ、低水分で
紙の平滑化処理や透明化処理を行える特徴がある。平滑
度、透気度、層間強度の値は低いものの、マジックバリ
ア性、剥離強度が優れ、かつ、低密度でありながら、高
い透明度を有し、透過式の位置検出機を有するラベラー
でのラベル位置検知に問題のない品質を維持している。
さらに従来のグラシン剥離紙用原紙が抱えていた品質ば
らつき、保存時のブロッキング等の問題も解決すること
ができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L055 AA02 AA03 AC06 AG64 AG97 AH48 BE02 BE08 EA04 EA05 EA07 EA08 EA12 EA20 EA23 EA30 EA33 FA12 FA13 FA16 FA23 FA30 GA28 GA43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプ成分として、カナディアンスタンダ
    ードフリーネスで、フリーネス200cc以下のNBK
    Pを80重量%以下、およびフリーネス400cc以下
    のウエットLBKPを20重量%以上含有する支持体を
    ツインワイヤー法で抄紙し、その抄紙工程中に設けられ
    たオンマシンコーターを用いて、水溶性樹脂およびまた
    は疎水性樹脂エマルジョンを主成分とする塗液を塗布・
    乾燥し、その後インラインで、表面温度150℃以上、
    線圧100kg/cm以上の、高温・高圧キャレンダー
    処理したことを特徴とするグラシン剥離紙用原紙。
  2. 【請求項2】該水溶性樹脂が重合度500〜4000、
    ケン化度95mol%以上のポリビニルアルコール系樹
    脂であることを特徴とする請求項1記載のグラシン剥離
    紙用原紙。
  3. 【請求項3】JIS P8111に準じて調湿した後の
    密度が1.1g/cm3以下で、かつ透気度が1000
    0秒以上であり、層間強度が70g/15mm以上であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載のグラシン剥
    離紙用原紙。
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