JP2000211260A - 退色防止印刷物 - Google Patents

退色防止印刷物

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JP2000211260A
JP2000211260A JP1256499A JP1256499A JP2000211260A JP 2000211260 A JP2000211260 A JP 2000211260A JP 1256499 A JP1256499 A JP 1256499A JP 1256499 A JP1256499 A JP 1256499A JP 2000211260 A JP2000211260 A JP 2000211260A
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ultraviolet absorbing
card
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color
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Shinji Tajima
真治 田島
Mitsunori Takeda
光徳 竹田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって装飾絵柄の色褪せを防止す
ることができ、かつ、磁気ストライプやホログラム等を
容易に形成可能な退色防止印刷物を提供する。 【解決手段】 基材11と、基材11に形成され、その
基材11を装飾する絵柄表示部12a,12bと、少な
くとも絵柄表示部12a,12bに形成され、その絵柄
表示部12a,12bが紫外線によって退色することを
防止する、紫外線吸収性のある合成樹脂による紫外線吸
収層13a,13bとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装飾絵柄の紫外線
による退色を防止して、長期間にわたって、美しく保つ
退色防止印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の退色防止印刷物は、装飾
絵柄の紫外線による色褪せを防止するため、装飾絵柄の
上に、ベンゾフェノン,酸化チタン,酸化亜鉛などの染
料や顔料を紫外線吸収材とする紫外線吸収インキを塗布
して、紫外線吸収層を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したベン
ゼン系の紫外線吸収インキを塗布した退色防止印刷物
は、染料の失活等によって、紫外線吸収性能が低下して
しまう可能性があった。また、金属系の顔料等を含む紫
外線吸収インキを塗布した退色防止印刷物は、その顔料
等のために、表面に凹凸があって、磁気転写テープを転
写して磁気ストライプを形成したり、ホログラムを貼り
付けたりすることが困難であった。
【0004】本発明の課題は、長期間にわたって装飾絵
柄の色褪せを防止することができ、かつ、磁気ストライ
プやホログラム等を容易に形成可能な退色防止印刷物を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。前記
課題を解決するために、請求項1の発明は、基材(1
1,11a,11b)と、基材(11,11a,11
b)に形成され、その基材(11,11a,11b)を
装飾する絵柄表示部(12a,12b)と、少なくとも
絵柄表示部(12a,12b)に形成され、その絵柄表
示部(12a,12b)が紫外線によって退色すること
を防止する、紫外線吸収性のある合成樹脂による紫外線
吸収層(13a,13b)とを有する退色防止印刷物で
ある。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の退色
防止印刷物において、絵柄表示部(12a,12b)
は、温度変化によって色変化を生じる可逆性の示温材料
を含むことを特徴とする退色防止印刷物である。
【0007】請求項3の発明は、請求項1から請求項2
までのいずれか1項に記載の退色防止印刷物において、
紫外線吸収層(13a,13b)は、ポリメチルメタク
リレート(PMMA)剤が塗工されて形成されているこ
とを特徴とする退色防止印刷物である。
【0008】請求項4の発明は、請求項1から請求項2
までのいずれか1項に記載の退色防止印刷物において、
紫外線吸収層(13a,13b)は、ポリメチルメタク
リレート(PMMA)シートが重ね合わされて形成され
ていることを特徴とする退色防止印刷物である。
【0009】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の退色防止印刷物において、
紫外線吸収層(13a,13b)に形成され、情報を記
録する情報記録部(14)をさらに有することを特徴と
する退色防止印刷物である。
【0010】請求項6の発明は、請求項5に記載の退色
防止印刷物において、前記情報記録部は、情報を磁気記
録する磁気ストライプであることを特徴とする退色防止
印刷物である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の実施の形態について、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明による退色防止印刷物
の第1実施形態を示す断面図である。本実施形態では、
クレジットカードとして使用する退色防止印刷物、すな
わち退色防止カードを例に挙げて説明する。退色防止カ
ード10は、カード基材11と、絵柄表示部12a,1
2bと、紫外線吸収層13a,13bと、磁気ストライ
プ14と、ホログラム15と、サインパネル16とを有
する。
【0012】カード基材11は、このカードの担体とな
る基材である。カード基材11は、その材料として、一
般的に使用されるプラスチック材料(例えば、ポリエチ
レン(PE),ポリプロピレン(PP),ポリエチレン
テレフタレート(PET),ポリビニルアルコール(P
VAL),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリカーボネー
ト(PC),アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
共重合(ABS),アクリロニトリル・スチレン共重合
体(AS),ポリメチルメタクリレート(PMMA),
セルロースアセテートブチレート(CAB),セルロー
スプロピオネート(CP)など)等を好適に用いること
ができる。特に、紫外線吸収層13a,13bを、後述
の通り、ポリメチルメタクリレート(PMMA)で形成
するときは、接着性、塗工性等の相性を考慮して、ポリ
エチレンテレフタレート(PET),ポリカーボネート
(PC),アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共
重合(ABS)を使用するとよい。
【0013】絵柄表示部12a,12bは、カードの装
飾絵柄を表示する部分であり、カード基材11の裏表両
面に形成されている。絵柄表示部12a,12bは、温
度によって色変化する示温インキ及び色変化機能のない
一般インキを用いて、オフセット印刷、シルクスクリー
ン印刷、グラビア印刷等の方法により形成する。示温イ
ンキは、設定された臨界温度を境にして可逆的に色変化
するインキであり、顔料として、無機物(例えば、Cu
2 HgI4 ,Ag2 HgI4 など)、有機物(例えば、
コレステリック液晶,ロイコ色素と有機酸及び高級アル
コールあるいはアミド類の組み合わせ,スピロピラン類
など)等の示温材料を含有している。その色変化原理
は、固相反応、熱分解、脱水、電子供与体受容体の電子
授受、結晶構造の変化などを利用するものである。この
ような示温インキとしては、例えば、商品名メタモカラ
ー(パイロット社製)がある。
【0014】紫外線吸収層13a,13bは、紫外線を
吸収して、絵柄表示部12a,12bが紫外線により退
色することを防止する層であって、少なくとも絵柄表示
部12a,12bに形成されている。本実施形態では、
紫外線吸収層13a,13bは、カード基材11の裏表
両面全面に形成されている。紫外線吸収層13a,13
bは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を主成分
とする透明のOP(Over Print)剤を塗工し
て形成する。ポリメチルメタクリレート(PMMA)
は、紫外線吸収性を有することが知られており、また、
失活する可能性もないので、紫外線吸収層13a,13
bに好適である。このようなOP剤としては、例えば、
商品名Acrydic A−195(大日本インキ化学
工業(株)製)がある。
【0015】磁気ストライプ14は、データを再生可能
に記録する部分であり、紫外線吸収層13aに形成され
ている。磁気ストライプ14は、通常用いられる磁気記
録部であり、例えば、γ−Fe2 3 ,Co被着γ−F
2 3 ,Fe3 4 ,Fe−Cr,Fe−Co,Co
−Cr,Co−Ni,Ba−フェライト,Sr−フェラ
イト,CrO2 等の磁性材料を含んでいる。磁気ストラ
イプ14は、そのような磁性材料の磁気転写テープを、
熱転写して形成することができる。
【0016】ホログラム15は、光の干渉によりホログ
ラム像を結像可能とする部分であって、これによりカー
ドが本物であることを証明する。ホログラム15は、あ
らかじめ転写シートに形成されており、紫外線吸収層1
3aに熱転写して貼付する。
【0017】サインパネル16は、カード所有者が、自
己のサインを記入する部分であり、紫外線吸収層13b
に熱転写して貼付する。
【0018】(作製方法)退色防止カード10は、以下
のように作製する。 (1)カード基材11となるコアシートの裏表両面に、
一般インキ及び示温インキを用いて絵柄を印刷し、絵柄
表示部12a,12bを形成する。 (2)(1)において、絵柄を印刷したコアシートに、
透明のポリメチルメタクリレート(PMMA)を主成分
とするOP剤を塗工して、紫外線吸収層13a,13b
を形成する。 (3)(2)において、紫外線吸収層13a,13bを
形成したコアシートに、熱転写箔押し機で磁気転写テー
プを転写して、磁気ストライプ14を形成する。 (4)(3)において、磁気ストライプ14を形成した
コアシートをカードサイズに打ち抜き、カードにする。 (5)(4)において、打ち抜いたカードに、ホログラ
ム15、サインパネル16を熱転写して貼り付け、クレ
ジットカードの退色防止カード10が完成する。
【0019】(使用方法)退色防止カード10は、以下
のように使用する。 (1)使用者は、退色防止カード10を見て、絵柄表示
部12a,12bの装飾絵柄を確認する。 (2)(1)において、装飾絵柄を確認した使用者は、
カードを指で押さえて暖める。 (3)(2)において、カードを暖めた使用者は、暖め
た部分の装飾絵柄の色が変化したことを確認して、この
カードが本物であると判断できる。 なお、絵柄表示部12a,12bは、紫外線吸収層13
a,13bで保護されているので、長時間、紫外線にさ
らされても、色変化機能は衰えない。
【0020】本実施形態によれば、絵柄表示部12a,
12bは、示温インキで形成されており、温度によって
色変化するので、容易にカードを真偽判定できる。ま
た、示温インキは、紫外線を受けて劣化しやすいが、絵
柄表示部12a,12bは、紫外線を吸収するポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)の紫外線吸収層13a,
13bで保護されているので、色変化機能が衰えない。
さらに、紫外線吸収層13a,13bのポリメチルメタ
クリレート(PMMA)は、ポリマーであるので、失活
する可能性がなく、安定しており、長期間にわたって、
退色防止することができる。また、環境にも優しい。さ
らにまた、紫外線吸収層13a,13bは、ポリメチル
メタクリレート(PMMA)を主成分とするOP剤を塗
工して形成するので、表面が滑らかであり、磁気ストラ
イプ14、ホログラム15、サインパネル16等を形成
することができる。
【0021】(第2実施形態)図2は、本発明による退
色防止印刷物の第2実施形態を示す断面図である。本実
施形態でも、クレジットカードとして使用する退色防止
印刷物、すなわち退色防止カードを例に挙げて説明す
る。なお、以下に示す各実施形態では、前述した第1実
施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付
して、重複する説明を適宜省略する。退色防止カード1
0は、カード基材11a,11bと、絵柄表示部12
a,12bと、PMMAシートによる紫外線吸収層13
a,13bと、磁気ストライプ14と、ホログラム15
と、サインパネル16とを有する。紫外線吸収層13
a,13bは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)
を含む透明のオーバーシートである。ポリメチルメタク
リレート(PMMA)は、他の素材との接着性に優れ、
接着剤を使用しなくてもラミネート(加圧加熱融着)で
きるため、紫外線吸収層13a,13bに好適である。
このようなオーバーシートとしては、例えば、商品名ア
クリプレンHBS006(三菱レイヨン(株)製)があ
る。
【0022】(作製方法)退色防止カード10は、以下
のように作製する。 (1)カード基材11a,11bとなるコアシートに、
一般インキ及び示温インキを用いて絵柄を印刷し、絵柄
表示部12a,12bを形成する。 (2)(1)において、絵柄を印刷したコアシートに、
あらかじめ磁気テープを連続転写して磁気ストライプ1
4が形成されているPMMAオーバーシートを重ね合わ
せ、プレスラミネート(加圧加熱融着)して、紫外線吸
収層13a,13bを形成する。 (3)(2)において、PMMAオーバーシートをラミ
ネートしたコアシートをカードサイズに打ち抜き、カー
ドにする。 (4)(3)において、打ち抜いたカードに、ホログラ
ム15、サインパネル16を熱転写して貼り付け、クレ
ジットカードの退色防止カード10が完成する。
【0023】本実施形態によれば、紫外線吸収層13
a,13bは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)
を含む透明のオーバーシートをラミネートするので、容
易に形成することができる。また、一旦ラミネートする
と、剥がすことが困難で、偽造防止を図ることもでき
る。また、接着剤等が不要であり、透明性が高い。さら
に、表面が滑らかであり、磁気ストライプ14、ホログ
ラム15、サインパネル16等を形成することができ、
また、硬質である。さらにまた、紫外線吸収層13a,
13bは、ポリメチルメタクリレート(PMMA)で形
成しているので、示温インキの色変化機能を長期間にわ
たり衰えさせず、また、環境にも優しい。
【0024】(第3実施形態)図3は、本発明による退
色防止印刷物の第3実施形態を示す断面図である。本実
施形態では、証書類に使用する退色防止印刷物を例に挙
げて説明する。退色防止印刷物10は、用紙基材11
と、絵柄表示部12a,12bと、紫外線吸収層13
a,13bと、ホログラム15とを有する。用紙基材1
1は、この印刷物の担体となる基材であり、その材料と
して、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、合成紙な
どの紙が好適に用いられる。紫外線吸収層13a,13
bは、第1実施形態と同様に、ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)を主成分とする透明のOP剤を塗工して
形成する。
【0025】本実施形態によれば、基材は、紙なので、
安価に製造することができる。また、絵柄表示部12
a,12bは、示温インキで形成されているので、容易
に真偽判定することができる。さらに、絵柄表示部12
a,12bは、紫外線吸収層13a,13bで保護され
ているので、色変化機能が衰えない。さらにまた、紫外
線吸収層13a,13bは、ポリメチルメタクリレート
(PMMA)による層であるので、ホログラム15等を
形成することができる。なお、紫外線吸収層13a,1
3bは、第2実施形態と同様に、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)を含む透明のオーバーシートをラミネ
ートして形成してもよい。そのようにしても、同様の効
果が得られる。
【0026】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、絵柄表示
部は、カード基材の片面にのみ形成されていてもよい。
また、紫外線吸収層は、材料として、アクリル酸高分子
(例えば、ポリアクリル酸メチル(PMA),ポリメタ
クリル酸エチル(PEMA)など)、芳香族高分子(例
えば、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリス
チレン(PS),ポリカーボネート(PC),ポリエー
テルスルホン(PESF),ポリ m−フェニレンイソ
フタラミド(Nomex),ポリピロメリットイミド
(PPI),ポリ p−フェニレンテレフタラミド(K
evlar)など)等の紫外線吸収性のある合成樹脂を
使用してもよい。そのようにしても、紫外線による退色
を防止することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0028】紫外線は、米国アトラス社製の耐光性加速
試験装置であるサンシャインフェードオメータを使用し
て照射する。
【0029】(実施例1)カード基材11の裏表両面
に、暖めると30℃程度で緑色から黄色に変化するタイ
プのパイロット社製メタモカラーを用いて絵柄表示部1
2a,12bを形成した後、大日本インキ化学工業
(株)製Acrydic A−195をシルクスクリー
ン印刷して、5μm厚の紫外線吸収層13a,13bを
形成した。こうして作製したカードに、サンシャインフ
ェードオメータを使用して、紫外線を80時間照射後、
体温で暖めたところ、カードの色変化を明確に確認する
ことができた。
【0030】(比較例1)カード基材11の裏表両面
に、実施例1と同じパイロット社製メタモカラーを用い
て絵柄表示部12a,12bを形成した後、ポリメチル
メタクリレート(PMMA)を含まない塩ビ系のOP剤
をシルクスクリーン印刷して、5μm厚の保護層13
a,13bを形成した。こうして作製したカードに、サ
ンシャインフェードオメータを使用して、紫外線を5時
間照射後、体温で暖めたが、カードの色変化を確認する
ことができなかった。
【0031】(実施例2)カード基材11a,11b
に、暖めると30℃程度で緑色から黄色に変化するタイ
プのパイロット社製メタモカラーを用いて絵柄表示部1
2a,12bを形成する。一方、三菱レイヨン(株)製
アクリプレンHBS006(厚さ50μm)に、あらか
じめ磁気テープを連続転写して磁気ストライプ14を形
成しておき、これを絵柄表示部12a,12bが形成さ
れているカード基材11a,11bに重ね合わせて、熱
板温度150℃,圧力15kgf/cm2 で30分間プ
レスラミネートし、紫外線吸収層13a,13bを形成
した。こうして作製したカードに、サンシャインフェー
ドオメータを使用して、紫外線を80時間照射後、体温
で暖めたところ、カードの色変化を明確に確認すること
ができた。
【0032】(比較例2)カード基材11a,11b
に、実施例2と同じパイロット社製メタモカラーを用い
て絵柄表示部12a,12bを形成する。一方、ポリメ
チルメタクリレート(PMMA)を含まない塩ビ材のオ
ーバーシート(厚さ50μm)に、あらかじめ磁気テー
プを連続転写して磁気ストライプ14を形成しておき、
これを絵柄表示部12a,12bが形成されているカー
ド基材11a,11bに重ね合わせて、実施例2と同じ
条件でプレスラミネートし、保護層13a,13bを形
成した。このようにして作製したカードに、サンシャイ
ンフェードオメータを使用して、紫外線を5時間照射
後、体温で暖めたが、カードの色変化を確認することが
できなかった。
【0033】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の
発明によれば、紫外線吸収性のある合成樹脂による紫外
線吸収層を有するので、絵柄表示部が紫外線によって退
色することを防止することができる。
【0034】請求項2の発明によれば、絵柄表示部は、
温度変化によって色変化を生じる可逆性の示温材料を含
むので、容易に真偽判定することができる。
【0035】請求項3の発明によれば、紫外線吸収層
は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)剤が塗工さ
れて形成されているので、長期間にわたって、退色防止
することができる。
【0036】請求項4の発明によれば、紫外線吸収層
は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)シートが重
ね合わされて形成されているので、容易かつ硬質に形成
することができる。
【0037】請求項5の発明によれば、情報記録部を有
するので、情報を記録することができる。
【0038】請求項6の発明によれば、情報記録部は、
磁気ストライプであるので、情報を磁気記録することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による退色防止印刷物の第1実施形態を
示す断面図である。
【図2】本発明による退色防止印刷物の第2実施形態を
示す断面図である。
【図3】本発明による退色防止印刷物の第3実施形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
10 退色防止カード 11,11a,11b 基材 12a,12b 絵柄表示部 13a,13b 紫外線吸収層 14 磁気ストライプ 15 ホログラム 16 サインパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA02 HA06 JA02 JA18 JB07 JC02 KA01 KA06 KA41 KA70 LA02 LA09 LA11 LA14 LA19 LA20 LA22 LA30 2H113 AA06 BA10 BB07 BB22 DA47 DA49 DA57 DA58 FA43 FA48

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、 前記基材に形成され、その基材を装飾する絵柄表示部
    と、 少なくとも前記絵柄表示部に形成され、その絵柄表示部
    が紫外線によって退色することを防止する、紫外線吸収
    性のある合成樹脂による紫外線吸収層とを有する退色防
    止印刷物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の退色防止印刷物におい
    て、 前記絵柄表示部は、温度変化によって色変化を生じる可
    逆性の示温材料を含むことを特徴とする退色防止印刷
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1から請求項2までのいずれか1
    項に記載の退色防止印刷物において、 前記紫外線吸収層は、ポリメチルメタクリレート(PM
    MA)剤が塗工されて形成されていることを特徴とする
    退色防止印刷物。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項2までのいずれか1
    項に記載の退色防止印刷物において、 前記紫外線吸収層は、ポリメチルメタクリレート(PM
    MA)シートが重ね合わされて形成されていることを特
    徴とする退色防止印刷物。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の退色防止印刷物において、 前記紫外線吸収層に形成され、情報を記録する情報記録
    部をさらに有することを特徴とする退色防止印刷物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の退色防止印刷物におい
    て、 前記情報記録部は、情報を磁気記録する磁気ストライプ
    であることを特徴とする退色防止印刷物。
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