JP2001315472A - 光回折構造を有する情報記録媒体およびカード、並びに光回折構造体 - Google Patents

光回折構造を有する情報記録媒体およびカード、並びに光回折構造体

Info

Publication number
JP2001315472A
JP2001315472A JP2000133154A JP2000133154A JP2001315472A JP 2001315472 A JP2001315472 A JP 2001315472A JP 2000133154 A JP2000133154 A JP 2000133154A JP 2000133154 A JP2000133154 A JP 2000133154A JP 2001315472 A JP2001315472 A JP 2001315472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
hologram
information recording
recording medium
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000133154A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Umezawa
敦 梅沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000133154A priority Critical patent/JP2001315472A/ja
Publication of JP2001315472A publication Critical patent/JP2001315472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/0005Adaptation of holography to specific applications
    • G03H1/0011Adaptation of holography to specific applications for security or authentication
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2250/00Laminate comprising a hologram layer
    • G03H2250/12Special arrangement of layers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラム等の光回折構造の偽造・変造の技
術的な難易度をより高めること、またホログラム等の光
回折構造を有する情報記録媒体、もしくはカードのより
高度な真正さの確保、さらには、ホログラム等の光回折
構造を有する情報記録媒体、もしくはカードに、従来と
は異なる外観を与えることを課題とするものである。 【解決手段】 カード1等の情報記録体の基材2の一部
に透明部分3を形成し、透明部分3にホログラム4、好
ましくは、二重積層ホログラム等の光回折構造体を積層
することにより、ホログラム4等の画像を表裏両面から
見ることができ、光反射性層のタイプによっては表裏で
異なる画像を視認可能な情報記録媒体、カード、および
それらに用いる光回折構造体を提供することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラム等の光
回折構造を基材の透明部に適用したことにより、表裏い
ずれかからもホログラム等の光回折構造に基づく画像を
見ることができる情報記録媒体に関するものである。ま
た、本発明は、そのような情報記録媒体を、特に、クレ
ジットカードや銀行カード等の情報記録カードに適用し
た物でもある。さらに本発明は、そのような情報記録媒
体もしくは情報記録カード等を製造するのに適した光回
折構造体に関するものでもある。
【0002】
【従来の技術】自身が高額な価値を持つ様々な物品や、
それ自身は高額な価値を持たなくても、不正に使用され
ると経済的な損失の大きい様々な物品がある。前者の代
表例としては、高額な腕時計が、また、後者の代表例と
しては、銀行カードやクレジットカードがある。いずれ
も、偽物を本物と偽る「偽造」や、本物を入手して、不
正に変更を加える「変造」を試みる不正な者が後を絶た
ないものである。偽造や変造に対抗する措置の一つとし
て、証紙として、ホログラムシールの貼付が行なわれて
いる。ホログラムは、模様が精緻であり、製造に高度な
技術を要する事から、小型のシール状に製作して使用さ
れる。
【0003】現在、ホログラムシールを製造するには、
感光性樹脂等の硬化性樹脂にレーザー光の干渉光を照射
して凹凸、もしくは内部での光の屈折率の変化を生じさ
せるか、凹凸型を使用して複製する等によりホログラム
を得た後、凹凸面にアルミニウム薄膜等の金属光沢層、
もしくはホログラムを生じた硬化樹脂とは光の屈折率の
異なる透明層を積層することにより、ホログラムの視認
性を高めて使用しており、さらに耐久性を向上させる目
的で、硬化性樹脂を主成分とする硬化性樹脂組成物によ
り保護層を形成している。
【0004】実際には、製造工程上の利便性を考えて、
図4に示すように、支持体シート12上に、剥離性樹脂
層14、電離放射線硬化型樹脂で形成された保護層1
5、光回折構造層(=ホログラム層もしくは回折格子
層)16、光反射性層17、および接着剤層18の各層
を順に積層形成して転写層13とした転写シート11を
用い、転写によりカード等の基材上に、上から剥離性樹
脂層14、保護層15、光回折構造層16、光反射性層
17、および接着剤層18が順に積層したものを得る事
がすでに行なわれている(例えば、特開平10−187
046号)。
【0005】上記の従来技術によれば、カード等の物品
上にホログラムが貼付されたものが得られ、ホログラム
が貼付された物品の真正さが保証され、外観的にはホロ
グラム特有の光沢感と立体的なホログラム画像を見るこ
とができる利点が生じるものである。しかしながら、ホ
ログラムは通常、カード等においては基材の片面に適用
され、裏面の外観は従来、ホログラムが貼付されてなか
った状態のものと等しく、本当は、真正なカードであっ
ても、不可抗力によりホログラムが損傷したり、消失し
た場合、真正なカードと判断できない欠点があった。勿
論、カードの両面にホログラムを適用することも考えら
れるが、ホログラムを適用する工程が増える欠点が避け
られないし、セキュリティ上も、ホログラムを二回貼付
する手間が増えるのみで、偽造・変造の技術的な難易度
は、それほど高まらない。
【0006】また、カード等の情報記録媒体は、従来、
種々の情報記録手段を備え、かつ、表裏にカードの名称
や発行元、注意書き、カードの絵柄等の印刷を必要とす
るため、不透明な基材で構成されているが、印刷等によ
る外観の変更がもはや限界に達していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、ホ
ログラム等の光回折構造の偽造・変造の技術的な難易度
をより高めること、またホログラム等の光回折構造を有
する情報記録媒体、もしくはカードのより高度な真正さ
の確保、さらには、ホログラム等の光回折構造を有する
情報記録媒体、もしくはカードに、従来とは異なる外観
を与えることを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決する手段】我々の検討によると、情報記録
体、もしくはカードの基材の一部に透明部分を形成し、
透明部分にホログラム等の光回折構造体を適用すること
により、ホログラム等の光回折構造の画像を、情報記録
体、もしくはカードの表裏両面から見ることができ、し
かも、従来とは異なる外観を与える情報記録体、もしく
はカードを提供できることが確かめられ、これらに基づ
いて本発明に至った。
【0009】第1の発明は、基材の少なくとも一部に透
明部分を有していて、前記基材の少なくとも前記透明部
分に、少なくとも光回折構造層および光反射性層からな
る光回折構造単位からなる光回折構造体が形成されてい
ることを特徴とする光回折構造を有する情報記録媒体に
関するものである。第2の発明は、第1の発明におい
て、前記基材の全体が透明であることを特徴とする情報
記録媒体に関するものである。第3の発明は、第1の発
明において、前記基材の前記透明部分と前記透明部分以
外の不透明部分との境界部に、前記透明部分から前記不
透明部分にかけて次第に透明度が低下するグラデーショ
ン部を有することを特徴とする情報記録媒体に関するも
のである。第4の発明は、第1の発明において、前記光
回折構造体が、前記基材の表面に積層されていることを
特徴とする情報記録媒体に関するものである。第5の発
明は、第1の発明において、前記光回折構造体が、前記
基材の内部に形成されていることを特徴とする情報記録
媒体に関するものである。第6の発明は、第1の発明に
おいて、前記光回折構造体が、一つの前記光回折構造単
位からなるものであることを特徴とする情報記録媒体に
関するものである。第7の発明は、第1の発明におい
て、前記光回折構造体が、二つの前記光回折構造単位が
重ねられた二重構造からなるものであることを特徴とす
る情報記録媒体。に関するものである。第8の発明は、
第1の発明において、前記光回折構造体が、三つ以上の
前記光回折構造単位が重ねられた多重構造からなるもの
であり、いずれの前記光回折構造単位における光反射性
層も透明性を有していることを特徴とする情報記録媒体
に関するものである。第9の発明は、第1の発明におい
て、前記光回折構造体が、三つ以上の前記光回折構造単
位が重ねられた多重構造からなるものであり、いずれか
の前記光回折構造単位の前記光反射性層が不透明性を有
しており、その他の前記光回折構造単位の光反射性層が
いずれも透明性を有していて、不透明性を有する前記光
反射性層によって視認方向が二方向に分かれていること
を特徴とする情報記録媒体に関するものである。第10
の発明は、第1の発明において、前記光回折構造体が、
三つ以上の前記光回折構造単位が重ねられた多重構造か
らなるものであり、いずれかの相隣り合う二つの前記光
回折構造単位の両方における前記光反射性層が不透明性
を有しており、その他の前記光回折構造単位の光反射性
層がいずれも透明性を有していて、いずれも不透明性を
有し相隣り合う前記光反射性層によって視認方向が二方
向に分かれていることを特徴とする情報記録体に関する
ものである。第11の発明は、第1の発明において、前
記基材の少なくとも透明部分が透明着色されていること
を特徴とする情報記録体に関するものである。第12の
発明は、第6〜第11いずれかの発明において、前記光
回折構造単位の少なくとも一つが透明着色されているこ
とを特徴とする情報記録媒体に関するものである。第1
3の発明は、第7の発明において、少なくともいずれか
一方の前記光回折構造単位における前記光反射性層が不
透明性を有しており、二つの前記光回折構造単位が同色
もしくは互いに異なる色で着色されていることを特徴と
する情報記録体に関するものである。第14の発明は、
第9もしくは第10の発明において、前記規定された二
方向の視認方向のうちの一方向から視認可能な前記光回
折構造単位のうちの少なくとも一つ、および他方向から
視認可能な前記光回折構造単位のうちの少なくとも一つ
とが、同色もしくは互いに異なる色で着色されているこ
とを特徴とする情報記録媒体に関するものである。第1
5の発明は、第6〜第14いずれかの発明において、前
記光回折構造単位に模様が付加されていることを特徴と
する情報記録媒体に関するものである。第16の発明
は、第1〜第15いずれかの発明において、前記基材が
カード基材として企画されていることを特徴とする光回
折構造を有するカードに関するものである。第17の発
明は、第7〜10のいずれか、または第12〜15のい
ずれかの発明に記載された構成を有することを特徴とす
る光回折構造体に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以降に、本発明の情報記録媒体
を、本発明の代表例である銀行カードやクレジットカー
ドのようなカードに適用した好ましい例を中心に、図を
引用しながら説明する。なお、本明細書においてカード
とは、工業的ならびに商業的に取り決められた、54m
m×86mm程度の携帯可能なサイズを有し、身分証明
(=ID)等、何らかの証明機能(普通は磁気テープに
情報を記録して使用する。)を有するものを指す。
【0011】図1において、カード1の基材2は、その
殆どは不透明部分5であるが、図1の右下部分にのみ、
角丸で縦長の長方形状の透明部分3を有していて、その
透明部分3の中央にホログラムシール4が積層してある
ものである。図1における透明部分3はカード1の縁か
ら離れているが、カード1の縁に接していてもよい。ま
た、透明部分3の形状は、このような角丸で縦長の長方
形以外の幾何学形状でもよく、あるいはデザインされた
他の形状であってもよく、任意の形状でよい。透明部分
3、および不透明部分5の形成は、概ね、透明な基材に
対する印刷、塗装、蒸着等によって行なうが、詳細は後
に述べる。図1におけるカード1は、このように透明部
分3にホログラムシール4が積層してあり、表裏両面か
らホログラム画像を視認することができるので、不正な
偽造・変造を試みる際には、ホログラムシールの表側か
らの外観のみならず、裏側からの外観も、真正なものと
一致させなければならないので、偽造・変造の困難性が
増す。
【0012】ホログラムシール4の形状もまた、任意の
形状であってよい。また、ホログラムシール4は、透明
部分3の中央に積層してもよいが、透明部分3の端に位
置してもよいし、透明部分3からホログラムシール4の
一部がはみ出していてもよく、最小限、ホログラムシー
ル4の一部がカード1の基材2の透明部分3に位置して
いれば、残りの部分は基材2の不透明部分5に位置して
いてもよい。
【0013】図2において、カード1の基材2は、図の
中央よりやや下方に横長の帯状な透明部分3を有し、こ
の透明部分3は、図における基材2の上下方向の寸法の
ほぼ半分程度を占め、図における左右方向の全体に渡っ
ている。従ってカード1の基材2は、上から不透明部分
5、透明部分3、および最も下の不透明部分5の三つに
区分される。透明部分3は、横長の帯状の形状である
が、縦長の帯状の形状であってもよいし、左上から右下
へ向かう等の斜めの帯状の形状であってもよい。横長の
帯状の形状である場合、不透明部分5が無く、基材2の
下半分が透明であってもよい。また、透明部分3が横長
の場合であれば、左右の縁を残して、カード1の基材2
の内側に位置したり、左右いずれかの縁に接して、他方
は縁よりも内側にする等してもよい。
【0014】ホログラムシール4の形状や、ホログラム
シールの位置に関しても、図1におけるのと同様であ
る。ホログラムシール4の一部がカード1の基材2の透
明部分3に位置していれば、残りの部分は不透明部分5
に位置していてもよい。
【0015】図3において、カード1の基材2は、図3
の下方部分に透過濃度のグラフでも示すように、左右方
向にほぼ三等分されていて、最も左側は不透明部分5で
あり、また、最も右側の部分は透明部分3であり、不透
明部分6と透明部分3とに挟まれた中央部は、最も左側
が不透明、即ち光学透過濃度が例えば3以上と、ごく高
く、右側に移るにつれて光学透過濃度が低下し、最も右
側では透過濃度が0に近いごく低い値となり、透明とな
るグラデーション部6となっている。
【0016】図3において、ホログラムシール4は、そ
の全域が、基材2の透明部分3に積層してあるが、ホロ
グラムシール4は、透明部分4とグラデーション部5と
にまたがって積層してあってもよい。ホログラムシール
の形状は、図1や図2を引用して説明したのと同様、任
意の形状としてよい。また、グラデーション部5におい
ては、光の透過性は低下するものの、グラデーション部
を通しての透視は可能であるので、ホログラムシール4
が透明部分3にはごく一部も位置してなく、グラデーシ
ョン部5の光の透過濃度が比較的低い(言い替えれば、
光が透過し得る)部分に、ホログラムシール4が位置し
ていてもよい。従って、本明細書における「透明」と
は、無色透明で光の透過濃度がごく低いことを含むのは
勿論だが、透視が可能な程度の透過濃度を有していて
も、更には、着色していても透視性がある限り、「透
明」と言うことにする。
【0017】なお、図1や図2に示したカード1におい
ては、透明部分と不透明部分との境界は、明瞭な実線で
示してあるが、境界そのものがグラデーションを有して
いて不明瞭なものであってもよい。
【0018】本発明において、少なくとも一部に透明部
分を有する基材とは、基材のすべてが透明であるものも
含む。しかしながら、カード1には磁気ストライプが付
き物であり、磁気ストライプは、通常、茶褐色等の暗色
の色を持っているため、磁気ストライプを形成する箇所
においては、透明性が得られない。 磁性材料が従来の
暗色の色であるときは、磁気ストライプを形成する箇所
を不透明にしておくか、好ましくは磁気ストライプの近
傍も含めて不透明にするのが好ましい。
【0019】ただ、経済性や書込み/読取りの確実性を
多少犠牲にすれば、透明性を有する磁性材料もあるの
で、そのような磁性材料を使用する場合には、基材2全
体を透明とすることが好ましい。透明性を有する磁性材
料としては、例えば、特開平5−88283号公報、特
開平9−160173号公報、もしくは特開2000−
113446号公報等に記載されている強磁性γ−酸化
鉄微粉末、Co含有の強磁性γ−酸化鉄微粉末、強磁性
マグネタイト微粉末、Co含有の強磁性マグネタイト微
粉末、強磁性二酸化クロム微粉末、強磁性金属粉末、強
磁性合金粉末、もしくはバリウムフェライト粉末等が使
用できる。これらは、有機リン化合物を添加することに
より、バインダ中での分散性が向上し、透明性が高ま
る。これらのほか、有機材料系の磁性材料も透明性を有
していることが報告されており、使用できる。
【0020】以上のような基材2には、ホログラムシー
ル4を、少なくともその一部が透明部分3にかかるよう
積層する。ところで、ホログラムシール4は、基本的に
はホログラム層と、ホログラム層のホログラム凹凸に接
して積層された光反射性層とを最小限の要素とするホロ
グラム単位からなるホログラム体が、被着対象に接着可
能となるよう、接着剤層、もしくは粘着剤層を伴なった
ものである。接着剤層、もしくは粘着剤層は必要な事が
多いが、適宜な対象に樹脂液を塗付してホログラム形成
用層とし、ホログラム凹凸付けを行なうことによりホロ
グラム層とすることができるので、場合によっては、接
着剤層、もしくは粘着剤層も省略が可能である。なお、
ホログラムとして体積ホログラムを使用する際には、基
本的に、ホログラム体は、ホログラム層そのものからな
るホログラム単位からなり、ホログラム体は、さらに必
要に応じて積層される接着剤層、もしくは粘着剤層と
で、ホログラムシール4を構成し得る。
【0021】ホログラムシール4には、以下に説明する
ように、大別して、転写型とラベル型とがある。図4
は、実際に、被着体にホログラムシールを貼付するのに
用いられる転写型のホログラムシールの断面図を示すも
ので、シート状基材12の下面に、転写の際に被着体上
に転移して接着する転写層13が積層されており、転写
層13は、シート状基材12に近い方から、剥離層1
4、プライマー層(保護層である場合もある)15、ホ
ログラム層16、光反射性層17、および接着剤層(通
常は、感熱接着剤層)18がこの順に積層したものであ
る。図では、わかりやすいように、シート状基材12と
転写層13とを離して描いてあるが、転写の前であれば
シート状基材12と転写層13とは積層した積層物11
である。転写により、被着体上に、被着体側から、接着
剤層18、光反射性層17、ホログラム層16、プライ
マー層15、および剥離層14の各層が順に積層したも
のが得られる。転写型の場合は、特に支障がない限り、
転写シートの基材であるシート状基材12を除いた転写
層13の部分をホログラムシール(=転写型のホログラ
ムシール)4と称する事とする。
【0022】図5は、被着体にホログラムシールを貼付
するのに用いられるラベル型のホログラムラベル11’
の断面図を示すもので、シート状基材12の下面に、ホ
ログラム層16、光反射性層17、および接着剤層(通
常は、粘着剤層)18がこの順に積層したものであり、
ホログラムラベル11’をもって、もう一つのタイプで
はあるが、ホログラムシール(=ラベル型のホログラム
シール)4と称する事とする。このラベル型のホログラ
ムシール4の貼付により、被着体上に被着体側から、接
着剤層18、光反射性層17、ホログラム層16、およ
びシート状基材12の各層が順に積層したものが得られ
る。
【0023】ホログラムシール4は、転写型であるか、
もしくはラベル型であるとにかかわらず、それらの各層
を構成する素材としては、不透明な光反射性層を除け
ば、透明なものを選択して使用することが普通である。
なお、ホログラムシール4は、前にも述べたように、ホ
ログラム層16、および光反射性層17を最小限の要素
とするホログラム単位からなるホログラム体が、通常
は、被着対象に接着可能となるよう、接着剤層、もしく
は粘着剤層を伴なったものである。
【0024】ホログラムシール4を、カード1の基材2
に積層するには、基材2の外側に積層する、もしくは複
数のシート(通常は四層のシート)が積層されている複
合基材の層間に積層するかのいずれかによるのがよく、
次に説明する。これらの他、ホログラムシール4を貼る
箇所を切削加工等により凹状に形成しておき、埋め込む
方法や、ホログラムシールを基材2を構成するプラスチ
ックフィルムと平面的に接合する方法も取り得るが、積
層によってカード1の基材2に設けるのが最も安定的に
行なえる。
【0025】図6(a)および(b)は、ホログラムシ
ール4を、カード1の基材2に適用するやりかたの代表
例を示すもので、図6(a)および(b)のいずれにお
いてもホログラムシール4としては、上記した転写型の
もののみを使用しているが、使用するホログラムシール
4としては、ラベル型のものでもよい。また、ホログラ
ムが見えるための最小限の構成はホログラム層16とそ
れに隣接する光反射性層17とであり、これらのほか、
接着を行なわせるための層が必要であるが、これら以外
の層は、以上の最小限の構成を素材を選択して形成する
ことにより省略が可能なものである。
【0026】図6(a)においては、ホログラムシール
(この場合は転写層)13がカードの基材2の最も外側
の表面に積層されている。この方法は、通常、二枚のコ
アシートと、それらの外側の表裏両面に各々一枚、合計
で二枚のオーバーシートとからなる四層構成のカード基
材2の最表面にホログラムシールを適用するのに適して
いる。
【0027】図6(b)においては、ホログラムシール
(この場合は転写層)13は下側のカード基材2bと上
側のカード基材2aとの間に積層されている。この方法
は、通常、二枚のコアシートと、二枚のオーバーシート
とからなる四層構成のカード基材2において、いずれか
のコアシートと、そのコアシートに接するオーバーシー
トとの間にホログラムシールを適用するのに適してい
る。
【0028】図6(a)におけるホログラムシール13
の下の少なくとも一部、ならびに、図6(b)における
ホログラムシール13の上下の少なくとも一部は、透明
部分からなっているので、透明部分に相当するホログラ
ムシールのホログラム画像は、上からも下からも視認可
能である。というのは、仮に、図6(a)および(b)
で示すような構造を有しているとすると、上面側から観
察すると、下面にホログラム凹凸を有するホログラム層
16とその奥側の光反射性層17の働きにより、ホログ
ラムを見ることができ、下面側から観察すると、凹凸に
沿って形成された光反層射性層17の働きにより、もし
くは、さらに奥側のホログラム層とにより、表裏両面か
ら、同じホログラム画像を見ることが出来る。
【0029】上記のように、ホログラムシール13が一
枚の場合でも、表裏両面から同じホログラムを見ること
ができるが、ホログラムシール13を、二つ以上重ね
て、好ましくは積層して使用することにより、種々の視
覚的効果をもたらす。以降に、二つ以上重ねて積層して
使用する場合について、図面を引用して説明する。
【0030】図7(a)〜(c)は、ホログラムシール
を二つ重ねた二重構造として使用する際のホログラム体
の例を示すもので、まず、図7(a)に示すものは、上
から、剥離層14、プライマー層15、ホログラム層1
6、光反射性層17、および接着剤層(通常は、感熱接
着剤層)18からなる第1のホログラムシール13、並
びに、接着剤層18の下面に、光反射性層17a、ホロ
グラム層16a、プライマー層15a、および剥離層1
4aの各層が順に積層した第2のホログラムシール13
aとが積層したものである。中央の接着剤層18は、第
1および第2のホログラムシール13、および13aの
いずれか、もしくは両方に由来する。図7(a)に示し
た二重構造の複合ホログラムシールは、図4に示すよう
な転写型のホログラムシール13を二枚準備し、各々の
接着剤層18側が相接するようにして重ね、接着させる
ことにより作ることができる。あるいは、二重構造の複
合ホログラムシールは、転写型のホログラムシールから
接着剤層18を省いた転写シートと、接着剤層18を設
けてある転写シートとを重ねることによっても作ること
ができる。いずれの作り方によるにせよ、二つのホログ
ラムシールが向かい合って重なったものである。
【0031】図7(b)に示す二重構造の複合ホログラ
ムシールは、図4に示すような転写型のホログラムシー
ル13、および13aが、同じ向きのまま、重なったも
のである。この同じ向きに重なった二重構造の複合ホロ
グラムシールは、同一被着体の同一箇所に二回の転写を
行なうことにより作ることができる。あるいはまた、同
じ向きに重なった二重構造の複合ホログラムシールは、
図7(c)に示すように、図5に示すラベル型のホログ
ラムシール11’上に、図4に示す転写型のホログラム
シール13を転写することによっても作ることができ
る。なお、図7(a)〜(c)に示した二重構造の複合
ホログラムシールは、接着剤層を被着体との接着面に有
していないものも、適宜に接着剤層を付加することによ
り、あるいは、被着体と複合ホログラムシールの接着時
に、いずれか一方、もしくは両方に接着剤を塗布するこ
とにより、被着体との接着を行なうことができる。
【0032】以上の説明では、既存のホログラムシール
を利用して二重構造とする作り方を述べたが、これら以
外の作り方も可能である。例えば、透明なシート状基材
の両面にホログラム層形成用樹脂層を形成したホログラ
ム形成用シートを準備しておき、ホログラム凹凸を有す
る型板、もしくは型ロールを二つ準備し、これらの二つ
の型板、もしくは型ロールの間に、ホログラム形成用シ
ートをはさんで、加圧もしくは加圧および加熱して、ホ
ログラム形成用シートの両面にホログラム凹凸を形成
し、以降、それぞれのホログラム凹凸に対して光反射性
層、必要に応じて、接着剤層を形成する事によっても、
二重構造の複合ホログラムシールを作ることができる。
【0033】あるいは、図4(b)に示すように、シー
ト状基材12に、保護層15(剥離層を兼ねる)、およ
びホログラム形成用層を順次積層した後、ホログラム形
成用層にホログラムの凹凸を付与してホログラム層16
とし、凹凸面にアルミニウム等の光反射性層17を積層
して、第1のホログラム体13を形成した後、光反射性
層17下面に、再び、ホログラム形成用層を積層して、
ホログラムの凹凸(模様は、先のホログラムと同一でも
異なっていてもよい。)を付与してホログラム層16’
とし、凹凸面に光反射性層17’を積層して、第2のホ
ログラム体13’を形成し、その後、接着剤層18’を
積層するか、接着剤層は積層せず、接着界面に接着剤を
適用することにより、一度に二つのホログラム体13、
および13’を被着体上に転写可能な転写シート11と
することができる。なお、一方の光反射性層17は、透
明、もしくは不透明のいずれでもよく、これとは無関係
に、他方の光反射性層17も、透明、もしくは不透明の
いずれとすることもできる。
【0034】図7(a)〜(c)に示す例では、ホログ
ラム層16、および16aの画像は同じでもよいが、互
いに異なったものとすることができる。また二つの光反
射性層17、および17aは、(1)両方とも反射型
(=不透明性を有する)、(2)両方とも透明型(=透
明性を有する)、(3)いずれか一方が反射型で、他方
が透明型のいずれでもよい。
【0035】上記(1)の両方とも反射型の場合には、
複合ホログラムシールの上面および下面から、各々のホ
ログラム画像が、いずれも単独で視認でき、(2)の二
つの光反射性層が両方とも透明型の場合には、複合ホロ
グラムシールの表裏の両側から、二つのホログラム画像
が、重なって視認でき、いずれの側から見えるホログラ
ム画像も同一である。さらに、(3)の片方の光反射性
層が反射型で、他方が透明型の場合には、反射型の光反
射性層を伴なうホログラムシールの側からは一つのホロ
グラム画像が、また、透明型の光反射性層を伴なうホロ
グラムシールの側からは二つのホログラム画像が、重な
って視認でき、従って、上記(2)以外のケースでは、
表裏両側から見える画像は互いに異なる。
【0036】ホログラムシールは、二重構造に限ること
なく、三重構造、四重構造、あるいはそれ以上の数のホ
ログラムシールを重ねて積層した多重ホログラムシール
とすることができる。図8は、三つのホログラムシール
13、13a、および13bを順に重ねて積層した三重
構造のホログラムシールを示すもので、この図8におい
ては、いずれのホログラムシールも、図4に示すような
転写型のものを用いて作ったものである。図8に示すも
のも、適宜に接着剤層、もしくは接着剤を適用すること
により、被着体との接着を行なうことができる。
【0037】各々のホログラムシールの表裏の向きは、
最も上のホログラムシール13を正向きとすれば、真ん
中のホログラムシール13aは裏向きであり、最も下の
ホログラムシール13bも裏向きで、即ち、上から順
に、正向き/裏向き/裏向きの三重構造となっている
が、これに限る事はない。ただし、ホログラムシールを
重ねる数が増えると、奥のものが見え難くなる上、厚み
も増すので、厚みの規制のあるカードにおいては、厚み
を増やさないための方策を講じる必要がある。
【0038】ところで、三つ以上のホログラムシール
A、B、およびCを順次重ねる場合であって、各々のホ
ログラムの大きさが等しいときには、光反射性層の組合
わせを考える必要がある。例えば、Aのホログラムシー
ルの光反射性層が不透明な反射型であるとすると、背後
の二つのホログラムシールB、Cは見えなくなる。ま
た、Aのホログラムシールの光反射性層が透明型である
とすると、少なくとも背後のBのホログラムシールは、
その光反射性層が何であれ、Aのホログラムシールを通
して視認可能である。
【0039】従って、三つ以上のホログラムシールを重
ねる際には、次の原則で各々のホログラムシールの光反
射性層を構成する事が好ましい。 (1)いずれのホログラムシールの光反射性層も透明性
である。 (2)いずれか一つのホログラムシールの光反射性層が
反射型(=不透明性)で、その他が透明性である。 (3)いずれかの相隣り合う二つのホログラムシールの
光反射性層がいずれも反射型(=不透明性)で、その他
が透明性である。
【0040】上記のようにすることにより、(1)のよ
うに光反射性層を構成すれば、いずれの方向からも、重
ねた数のホログラム画像を、同じように視認する事がで
き、また(2)もしくは(3)のように光反射性層を構
成すれば、反射型の光反射性層によって、透視性が遮断
されるので、最初に透視性が遮断される光反射性層が関
与するホログラム画像、および、それより手前に透明性
の光反射性層を伴なうホログラムシールがあれば、その
ホログラム画像を見ることができ、即ち、透視性を遮断
する光反射性層によって、視認方向(=視認可能な方
向)が二方向に分かれ、それぞれの視認方向から異なっ
た画像を見ることができる。
【0041】また、三つ以上のホログラムシールA、
B、およびCを順次重ねる場合であっても、各々のホロ
グラムの大きさが異なるときには、必ずしも、上記の原
則で、各々のホログラムシールの光反射性層を構成しな
くてもよい。図9は、幾つかのホログラムシールが順次
積層した構造例を、各々のホログラムシールの細部の積
層構造を省略し、各々のホログラムシールが持つ光反射
性層が透明型であるもの(「透明」と言う。)、および
光反射性層が不透明であるもの(「不透明」と言う。)
を図式化して示してあり、図中、左右方向の寸法の違い
は、各々のホログラムシールの大きさの違いを示してい
る。
【0042】図9(a)に示す例においては、ホログラ
ムシールが四つ重なっており、上から、「透明」、「不
透明」、「透明」、および「不透明」であって、大きさ
は、「透明」どうしは同じ大きいサイズで、左右方向に
位置を揃えてあり、「不透明」どうしは同じ小さいサイ
ズで、いずれも「透明」の半分程度である。また、一番
下の「不透明」は、左端によっており、上から二番目の
「不透明」は、中央の位置からやや右側に寄っている。
なお、二つの「不透明」の大きさ、および位置を、この
ように揃える必要は必ずしもない。
【0043】図9(a)の例では、上から見ると、一番
目と二番目のホログラムシールの画像は、全容が見える
が、三番目のホログラムシールは二番目の「不透明」に
遮られて、ほぼ中央部が見えず、四番目のホログラムシ
ールは、二番目の「不透明」にほぼ右半分が遮られて見
えないが左半分は見える。また、この例のものを下から
見ると、最も下の「不透明」に遮られて下から二番目の
ホログラムシールは右半分のみしか見えず、下から三番
目の「不透明」は、ほぼ右半分しか見えず、さらに一番
上のホログラムシールについては、二つの「不透明」に
より遮られていて、右側の一部のみしか見えない。
【0044】即ち、光反射性層が不透明でも、ホログラ
ムシールの大きさが小さい場合には、そのホログラムシ
ールの後方の視認性を完全には損なわないため、先に挙
げた原則の(2)、および(3)よりも、見える割合が
増える。また、先に挙げた原則の(2)、および(3)
において、反射型の光反射性層で視認性が遮断されてい
る場合に、手前に「透明」が幾つかあれば、上記のよう
な小さい「不透明」を「透明」の間に介在させることも
でき、さらに複雑性が増す。
【0045】本発明においては、ホログラム体どうしが
積層されて形成された二重構造、もしくはそれ以上の多
重構造を有する複合ホログラムシールを、カード1の基
材2の少なくとも透明部分3に適用することを中心とす
るものであるが、適用のしかたは種々あり得る。複合ホ
ログラムシールの適用のしかたの一つのタイプは、基材
2の片面に、予め複合済みの複合ホログラムシールを適
用するやりかたか、もしくは逐次適用するやりかたであ
り、いずれにせよ、結果として、ホログラム体どうしが
積層されている。また、複合ホログラムシールの適用の
しかたのもう一つのタイプは、基材2の表裏両面に各
々、ホログラムシールを積層するか、基材2の外側と中
側(=内側)とに、各々、ホログラムシールを積層する
か、もしくは、多層の積層構造をとるカード1の基材2
の外側には面していない中間のシートの両面に積層する
等のやりかたであり、結果として、ホログラム体どうし
は、間隔を開けて重ねられている。三重構造以上の多重
構造においては、例えばホログラムシールA、B、およ
びCの三重構造の場合、二つのホログラムシールA、お
よびBが互いに積層され、残るCが、前の二つのホログ
ラムシールA、およびBとは間隔を開けて重ねられてい
てもよく、あるいは、カード基材の表裏、および内部の
三個所に、ホログラムシールどうしは別々に積層されて
いてもよい。
【0046】本発明において、ホログラムシール4をカ
ード1の基材2の透明部分3に積層するとき、ホログラ
ムシール4が反射型のものである場合、透明部分3とホ
ログラムシール4の境界が明瞭であるため、カード1の
基材2の透明部分3を活かしたデザインを考えるときに
支障となることがあり得る。このため、透明部分3とホ
ログラムシール4との境界を目立たなくすることが望ま
れる可能性がある。
【0047】このような場合、ホログラムシール4の光
反射性層を、中央部に行くほど光反射性が高く、逆に周
辺に行くほど光反射性が低下するようなグラデーション
を有した光反射性層、もしくはホログラムシール4の周
辺部のみが次第に外側に行くほど光反射性が低下するよ
うなグラデーションを有した光反射性層を形成する等、
光反射性が一様でない光反射性層を形成するとよく、こ
のように、例えば、周囲ほど光反射性が低くなっている
光反射性層を伴なったホログラムシール4は、周囲のホ
ログラム画像の視認性が低下するので、ホログラムシー
ル自体は長方形等の明瞭な輪郭のものを使用しても、貼
った境界が不明瞭となるので好ましい。
【0048】カード1の基材2は、複数のシートの積層
構造を有していることが多く、通常、上側からオーバー
シート、二枚のコアシート、およびオーバーシートの四
枚のシートが積層された構造を有している事が多い。勿
論、四枚の積層構造に限定される必要はなく、一枚、二
枚、もしくは三枚でもよいし、五枚以上であってもよ
い。二枚以上の積層構造の場合、厚み方向に各層の素材
や厚み等が対称になるよう構成すると、基材のソリ等が
起きにくい。四枚構成の場合であれば、上下のオーバー
シートは同じ素材、同じ厚みとし、二枚のコアシートも
同様である。
【0049】カード1の基材2の素材としては、ポリ塩
化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリイミド、セルロースジアセテート、セルロース
トリアセテート、ポリスチレン系、アクリル、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンなどの樹脂のシートの単独、ある
いは、それらから選ばれた任意のシートの積層体等を用
いることができる。耐熱性が要求される場合、基材2の
素材として、非晶質ポリエステル樹脂、非晶質ポリエス
テル樹脂とポリカーボネート樹脂のブレンド樹脂等のシ
ートも用いることができる。上記の素材からなる基材2
は、少なくとも一部を透明とする必要があるので、通常
は透明なものを使用する。
【0050】カード1の基材2の厚さは、材質によって
も異なるが、通常、10μm〜5mm程度の範囲であ
る。特に磁気カードの場合、基材2をISO規格に準拠
したものとする場合には、その厚さは0.76mmであ
る。通常のカードの場合、厚さ280μmの白色PVC
シートをコアシートとして、これを2枚重ね、その両側
にそれぞれ厚さ100μmの透明PVCシートをオーバ
ーシートとして重ねて、熱プレスなどにより積層する4
層構成の基材シート(合計厚さ0.76mm)が用いら
れており、本発明においても、コアシートを透明なシー
トを用いて構成するならば、同様でよい。
【0051】カード1の基材2に、透明部分3と不透明
部分5とを形成するには、印刷、塗装、蒸着等の方法が
ある。図1に示すようなパターン状の透明部分2の形成
には印刷が適している。あるいは、透明部分3となる箇
所にマスクを密着させて塗装、もしくは蒸着(=マスク
蒸着)して不透明部分5を形成することによっても、パ
ターン状の透明部分3を形成することができる。なお、
後にも述べるように、透明部分3にも印刷、塗装を施し
たり、もしくはごく薄い膜厚の蒸着を行なうことによ
り、透明部分3を着色した「有色透明」としてもよい。
【0052】基材2に、図2に示すような帯状の透明部
分3を形成するには、印刷、もしくはマスク蒸着のほ
か、コーティングによっても可能である。
【0053】基材2に、図3に示すようにグラデーショ
ン部6を形成するには、印刷が適している。印刷により
形成される網点が次第に小さくなれば、濃度が低下する
からである。あるいは、基材2を構成するシートを、デ
ィッピング(=浸漬)法により、染着液内に浸漬し、そ
の後、逆方向に引き揚げると、浸漬時間の違いにより、
染着量が違ってくるので、染着濃度の大小が生じること
によって、グラデーション部6を形成してもよい。蒸着
による場合は、マスクを動かしながら蒸着する等によ
り、蒸発した物質に基材2が曝露される時間を調節する
ことによって、グラデーション部6を形成してもよい。
図1や図2に示すような透明部分3を不透明部分との境
界がグラデーションになるように形成するには、印刷に
よるほか、マスクを浮かして蒸着することにより境界を
グラデーション状に形成することができる。
【0054】カード1の基材2には、不透明部分5を印
刷することもあるが、通常、カード1の名称、有効期限
の項目等の文字のほか、カードの種類ごとに決められた
図案等の適宜な印刷も施す。印刷を施すのに好ましい場
所は、基材2の上面もしくは下面か、または、前述した
四枚構成の基材にあっては、オーバーシートとコアシー
トの間(当然ながら両表面直下の2個所にある)であ
り、任意に選択し得る。
【0055】本発明においては、カード1の基材2が透
明部分3を有しているので、透明部分3に印刷を施すこ
ともあり得る。カード1の基材2の全体が透明であれ
ば、すべての印刷を透明部分3に施す場合もある。透明
部分3に施す印刷は、印刷下地が不透明な場合にくらべ
て、施された印刷の視認性が若干劣る。従って、印刷す
る文字のポイント数を上げて文字を大きくするか、視認
性の高い色相で印刷するとよい。しかしながら、意匠的
な必要性により、文字を透明性のある有色透明インキで
印刷してもよいし、先に述べた不透明部分を有色透明イ
ンキで印刷してもよい。
【0056】カード1の基材2には、カード一枚ごとの
固有な番号、有効期限、カード契約者の氏名等を、エン
ボス加工により浮き出して形成したエンボス文字で形成
してある事が多い。このエンボス文字は、クレジットカ
ードをインプリンターを使用して取扱う際に、カードの
固有な番号等を伝票上に写しとることを可能にするもの
である。エンボス文字の形成は、カード1の基材2に、
エンボス版を用いて加熱・加圧することにより行なう。
なお、通常のカードでは、エンボス文字の視認性を高め
る目的で、エンボス文字4の頂部に着色する、いわゆる
ティッピングを施す事が多いが、透明感を向上させたい
ときは、省いてもよい。
【0057】カード1の基材2には磁気記録層が必ずと
言ってよいくらい設けられている。磁気記録層は、含ま
れる磁性材料の色相により、暗褐色に着色していること
が普通であり、基材が全部不透明な一般的なカードにあ
っても、デザイン上の制約となっている。本発明におけ
るように、カード1の基材2の一部もしくは全部を透明
にする際には、少なくとも磁気記録層のある部分は、不
透明になるので、透明部分3の割合を多くしたいときに
は、やはりデザイン上の制約事項となる。
【0058】このための方策としては、磁気記録層に隣
接した区域を磁気記録層と同じ色彩を施して目立たなく
するか、または磁気記録層を隠蔽し得る着色層で被覆し
て隠蔽するとよい。他の方策として、透明性のある磁性
材料を使用することも可能である。
【0059】磁気記録層に代わり得る記憶手段として、
ICチップ、光学記録用の区域がある。これらも透明で
ないので、それらの存在をそのまま見せるかデザイン的
に処理する。後者は金属光沢を有しているので、周囲を
蒸着等により、金属の薄膜で囲むことにより目立たなく
することができる。
【0060】カード1の基材2には、カード1の保持者
の自筆署名を行なうサインパネルと称するものが、通常
は裏面に形成されていることが多い。サインパネルは、
インキ吸収性のよい体質顔料を練り込んだ樹脂層であっ
て、通常は体質顔料に起因して白色を呈していることが
多く、このようなサインパネルが、カード1の基材2の
透明部分3に積層されると、カード1の透明感を損なう
可能性が大きい。このため、光の屈折率がサインパネル
を構成する樹脂と等しい体質顔料を選択して透明感を上
げるか、別の手段を講じる。例えば、昇華転写による自
筆署名の転写は、樹脂を選ぶものの、透明な樹脂層に対
して可能であるので、一旦、別の用紙に署名して貰った
ものを読み取って、昇華転写方式により転写する等すれ
ばよい。
【0061】カード1の基材2には、カード1がIDカ
ード、特に免許証や身分証明証として使用される場合に
は、顔写真が形成されることがある。顔写真は、その視
認性を確保する意味で、下地が透明でない方が好ましい
が、透明であっても、白紙の上に置く等して確認が可能
であるため、全体の意匠的なバランスから、透明部分3
に形成してもよい。
【0062】本発明において、利用できる光回折構造と
しては、代表的にはホログラムであり、例えば、平面ホ
ログラム、体積ホログラムともに使用でき、具体例とし
ては、レリーフホログラム、リップマンホログラム、フ
ルネルホログラム、フラウンホーファホログラム、レン
ズレスフーリエ変換ホログラム、レーザー再生ホログラ
ム(イメージホログラムなど)、白色光再生ホログラム
(レインボーホログラムなど)、カラーホログラム、コ
ンピュータホログラム、ホログラムディスプレイ、マル
チプレックスホログラム、ホログラフィックステレオグ
ラム、ホログラフィック回折格子などが挙げられる。
【0063】これらの光回折構造は、基本的には、光回
折構造形成層に加工して形成した光回折構造層(ホログ
ラムの場合であれば、ホログラム層)および隣接する光
反射性層とからなっている。これらの光回折構造層を形
成する材料としては、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂
(例、PMMA)、ポリスチレン、ポリカーボネートな
どの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル、メラミン、エ
ポキシ、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン
(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレー
ト、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、トリアジン系アクリレートなどの熱硬化性樹脂をそ
れぞれ単独、或いは上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂と
を混合して使用することができ、更には、ラジカル重合
性不飽和基を有する熱成形性物質、或いは、これらにラ
ジカル重合性不飽和単量体を加え電離放射線硬化性とし
たものなどを使用することができる。このほか、銀塩、
重クロム酸ゼラチン、サーモプラスチック、ジアゾ系感
光材料、フォトレジスト、強誘電体、フォトクロミック
ス材料、サーモクロミックス材料、カルコゲンガラスな
どの感光材料なども使用できる。
【0064】光回折構造は、上記の材料を用いて、従来
既知の方法によって形成することができる。例えば、回
折格子やホログラムの干渉縞を表面凹凸のレリーフとし
て記録する場合には、回折格子や干渉縞が凹凸の形で記
録された原版をプレス型として用い、シート状基材上
に、必要に応じて剥離性層、保護層等を順に積層した積
層シートの保護層の上に、前記光回折構造層形成用の塗
布液をグラビアコート法、ロールコート法、バーコート
法などの手段で塗布して、塗膜を形成し、その上に前記
原版を重ねて加熱ロールなどの適宜手段により、両者を
加熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製するこ
とができる。また、フォトポリマーを用いる場合は、前
記積層シートの保護層上に、フォトポリマーを同様にコ
ーティングした後、前記原版を重ねてレーザー光を照射
することにより複製してもよい。
【0065】このように、表面凹凸のレリーフとして回
折格子やホログラムの干渉縞を光回折構造層の表面に記
録する方法は、量産性があり、コストも低くできる点で
特に好ましい。このような光回折構造層の膜厚は0.1
〜6μmの範囲が好ましく、0.1〜4μmの範囲が更
に好ましい。
【0066】前記のように光回折構造層の表面に凹凸の
レリーフとして回折格子やホログラムの干渉縞を記録し
た場合には、その回折効率を高めるために、光反射性層
をレリーフ面に形成することが好ましい。
【0067】光反射性層として、光を反射するアルミニ
ウム等の金属薄膜をレリーフ面に形成すれば反射型の光
回折構造、代表的にはホログラムが得られ、また、透明
薄膜をレリーフ面に形成すれば透明型の光回折構造、代
表的にはホログラムが得られるものである。反射型、も
しくは透明型のいずれを使用するかは、目的に応じて適
宜選択することができる。なお、透明性のない金属薄膜
を光反射性層として使用する場合、光反射性層は光回折
構造層の観察側とは反対側に向ける必要があるが、透明
性のある光反射性層の場合は、光反射性層をいずれに向
けてもよい。要は、光回折構造層のレリーフ面に光反射
性層が積層された積層構造を観察側から光回折構造(代
表的にはホログラム)が見えるような向きに、配置すれ
ばよい。光回折構造層の下層に印刷が施される場合、こ
れらの視認性を確保する意味で、透過性を有することが
必要であり、透明薄膜を用いることが好ましい。
【0068】金属薄膜で光反射性層を形成するときは、
Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Ag、Au、Ge、A
l、Mg、Sb、Pb、Cd、Bi、Sn、Se、I
n、Ga、もしくはRb等の金属、またはそれらの酸化
物、もしくはそれらの窒化物を単独で、もしくは組合わ
せて形成する。これらのうちでは、Al、Cr、Ni、
Ag、もしくはAu等が特に好ましい。金属薄膜で光反
射性層を形成するときは、真空蒸着法、スパッタリング
法、イオンプレーティング法などの薄膜形成法による。
【0069】光反射性層の材質としては、光回折構造層
とは屈折率の異なる物質の連続薄膜も挙げられる。連続
薄膜の膜厚は、薄膜を形成する材料の透明領域であれば
よいが、通常は100〜1000Åが好ましい。連続薄
膜をレリーフ面に形成する方法としては、真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法などの薄膜
形成法が挙げられる。連続薄膜は、その屈折率が光回折
構造層より大きくても小さくてもよいが、屈折率の差が
0.3以上あることが好ましく、差が0.5以上、更に
は1.0以上あることがより好ましい。
【0070】光回折構造層より屈折率が大きい連続薄膜
としては、ZnS、TiO2、Al23 、Sb23
SiO、TiO、SiO2 などが挙げられる。光回折構
造層より屈折率が小さい連続薄膜としては、LiF、M
gF2 、AlF3 などが挙げられる。また、厚さが20
0Å以下の場合には、光の透過率が比較的小さいため、
透明でありながら光反射性層として使用することができ
る。更に、光回折構造層とは屈折率の異なる透明な合成
樹脂、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロ
ロトリフルオロエチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレートの層を
光反射性層に用いることもできる。
【0071】光回折構造層および光反射性層を最小限の
要素とする光回折構造単位には、被着体との接着性を確
保する意味で接着剤層を積層することが殆どである。接
着剤層の材質は、光反射性層との接着性がよく、ホログ
ラムシールの貼付け、もしくはホログラム転写シートの
転写に際して、カードの基材などに対しても、強固に接
着できるものが好ましい。具体的には、塩化ビニル系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ゴム変性物などが挙
げられ、これらの中から適するものを適宜選択して使用
でき、また、これらは単体、もしくは2種以上の混合系
で、更に必要に応じてハードレジンや可塑剤、その他の
添加剤を加えて使用することができる。この他、ポリア
クリル酸エステル樹脂系、もしくはゴム系の粘着剤を用
いることもある。
【0072】上記のような材料で形成される接着剤層
は、通常、上記材料を溶液状の塗布液とし、これをロー
ルコーターなどで塗布、乾燥することによって形成でき
る。接着剤層の厚さは、0.5〜5μmの範囲が好まし
く、1.5〜3μmの範囲が更に好ましい。
【0073】なお、ホログラムシール、およびホログラ
ム転写シートのいずれの場合においても、光回折構造
層、光反射性層、および接着剤層、場合によっては、保
護層も含めて、全体としての厚さが8μm以下に形成さ
れることが好ましく、6μm以下が更に好ましい。
【0074】ホログラムシール4が最表面に貼付される
場合には、ホログラムシールの最上層(転写で形成され
る場合には、次の層であることもある。)に保護層を形
成することがある。保護層は、代表的には光回折構造単
位の外側に向いた面を保護するものであり、透明性、耐
擦傷性、耐摩耗性、耐熱性、耐薬品性、耐汚染性などを
兼ね備えた樹脂が適している。
【0075】このような樹脂としては、例えば、電離放
射線硬化型樹脂が挙げられ、具体的には、ポリウレタン
アクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシア
クリレート、ポリエーテルアクリレートなどが挙げら
れ、これらはそれぞれのプレポリマーに粘度、或いは架
橋密度を調整するために多官能または単官能のモノマー
を添加して用いてもよく、また、必要に応じて公知の光
反応開始剤、増感剤を添加して用いてもよい。このほ
か、ポリエン/チオール系の電離放射線硬化型樹脂など
も耐摩耗性に優れており、好ましく使用できる。
【0076】保護層を形成するための樹脂には、更に必
要に応じて、界面活性剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤な
どの添加剤を加えることもできる。また、表面の滑り性
を確保する意味で、少量のワックス等を加えておくとよ
い。また、保護層を設ける方法は、前記保護層形成用の
樹脂に希釈剤もしくは溶剤を添加し、混合、もしくは分
散して保護層形成用塗布液を作製し、従来公知の各種ロ
ールコーティング方式やグラビアコーティング方式で塗
布した後、UV(紫外線)照射、またはEB(電子線)
照射などにより樹脂を硬化させて保護層を形成すること
ができる。なお、前記塗布液に有機溶剤を添加した場合
には、塗布後、先ず有機溶剤を除くための熱風乾燥を行
い、次いでUVまたはEBの照射により樹脂の硬化を行
うとよい。
【0077】このような保護層の厚さは、0.5〜4.
0μmの範囲にすることが好ましい。保護層の厚さが
0.5μm未満の場合は、充分な耐擦傷性、耐摩耗性が
得られず、また、4.0μmを超える厚さは、既に耐摩
耗性は充分にあるため必要性がなく、むしろ、ホログラ
ムシールの厚さが増し、磁気記録・読み取り特性が低下
するおそれがあるため好ましくない。
【0078】ところで、ホログラムシール4には、ホロ
グラムシール4を構成するいずれかの樹脂層を利用し
て、着色することができる。着色は、染料もしくは微細
な顔料を用いることにより、樹脂を着色することにより
行なうか、着色塗料で塗装することにより行なう。二重
構造もしくはそれ以上の多重構造を有する多重構造の複
合ホログラムシールにおいては、反射型のホログラムシ
ールを有していて、二方向から別々のホログラム画像を
観察可能なタイプがあり得るが、この場合、両方のホロ
グラムシールを同じ色に着色してもよいが、互いに異な
る色に着色することにより、表裏で、大きく異なる外観
を与えることができて好ましい。
【0079】外観のバラエティーと言う点では、ホログ
ラムシール4の適宜な位置に印刷を施して、印刷された
模様や文字と総合された外観を与えることもできる。こ
の印刷はホログラム画像と重なって見えるものであるの
で、ホログラム画像の視認性を損なわないためには、着
色透明インキで行なうか、ごく細い線で小さい文字やパ
ターンを形成することが好ましい。
【0080】外観のバラエティーという点で、二重構造
もしくはそれ以上の多重構造を有する多重構造の複合ホ
ログラムシールにおいて、各々の大きさを変えてもよ
く、特に、一方向から複数のホログラム画像が重なって
見えるときには、変化を付けることができる。例えば、
図1において、カード1の基材2全体の大きさの第1の
ホログラム画像を透明型として形成し、ホログラムシー
ル4の位置に第2のホログラム画像をやはり透明型とし
て形成して積層すれば、ホログラムシール4の位置にお
いては、二つのホログラム画像が重なって見える。
【0081】また、暗色の上では、体積ホログラムが見
えやすいことを利用し、上記の第1のホログラム画像を
体積ホログラムとし、不透明部分を暗色としておけば、
暗色の部分では体積ホログラムの画像が見え、ホログラ
ムシール4の位置では、体積ホログラムの視認性が低下
し、透明型のホログラム画像が目立って見えるようにす
ることもできる。
【0082】本発明は、以上に述べたように、クレジッ
トカード、もしくは銀行カードのようなカードに適用す
ると価値が高いが、これらのカード以外でも、身分証明
書においても同様な価値があり、さらに、受験票の如き
シート、パスポートのような小冊子に貼ってもよく、ま
た、防火、消毒もしくは防火等の保安、衛生上の等級を
示す証書として、あるいはそのための処置を施した事の
証書等、何らかの情報を有する情報記録媒体に適用する
のに適している。
【0083】カード、もしくはカード以外の用途におい
て、ガラス板もまた、透明性を有するので、基材2とし
て使用できることがあり得る。
【0084】本発明におけるホログラム画像としては、
上記した対象、用途・目的に合わせた画像とすることが
でき、必要な意味を表現する記号や文字を自由に含む事
ができる。ホログラム画像自体は、実物の撮影以外に、
ホログラム回折格子を計算で求めたり、デジタルカメラ
で取り込んだデジタル画像やコンピュータグラフイック
スから得られる2次元あるいは3次元の画像データか
ら、ホログラフィックステレオグラム技術等の適宜な手
段により作成してもよい。
【0085】
【発明の効果】第1の発明によれば、表裏両面から光回
折構造による画像を視認することができるので、不正な
偽造・変造を試みる際には、表側からの外観のみなら
ず、裏側からの外観も考慮しなければならないので、偽
造・変造の困難性が増した情報記録媒体を提供できる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加え、基材全
体が透明であるので、光回折構造の表裏からの視認性が
充分確保でき、従来に無い外観の情報記録媒体を提供で
きる。第3の発明によれば、第1の発明の効果に加え、
基材の不透明部分と透明部分との境界が明瞭な線になら
ないので、不透明部分を形成しなければならない場合
に、透明部分が違和感なく形成された情報記録媒体を提
供できる。第4の発明によれば、第1の発明の効果に加
え、光回折構造体の積層を、転写型もしくはラベル型の
従来からある光回折構造体の形成方式によって行なえる
情報記録媒体を提供できる。第5の発明によれば、第1
の発明の効果に加え、光回折構造体が基材内部に形成さ
れているので、第4の発明のものにくらべれば、光回折
構造体の積層後に、被覆する手間があるが、光回折構造
体の積層自体は、従来からある形成方式によって行なえ
る情報記録媒体を提供できる。第6の発明によれば、第
1の発明の効果に加え、光回折構造が一つの光回折構造
単位からなっているので、製造が、透明部分を有する基
材を準備する以外、従来の形成方式により行なえる情報
記録媒体を提供できる。第7の発明によれば、第1の発
明の効果に加え、光回折構造が二つの光回折構造単位の
二重構造からなっているので、光反射性層の素材によっ
て、表裏両側から光回折構造による二重画像が見える
か、もしくは別々の単一画像が見えるという、従来にな
い外観の情報記録媒体を提供できる。第8の発明によれ
ば、第1の発明の効果に加え、光回折構造が三つのいず
れも透明型の光回折構造単位からなる多重構造となって
いるので、表裏両側から光回折構造による三重画像が見
えるという、従来にない外観の情報記録媒体を提供でき
る。第9の発明によれば、第1の発明の効果に加え、光
回折構造が三つのいずれも透明型の光回折構造単位から
なる多重構造となっており、しかもいずれかの光回折構
造単位における光反射性層が不透明性を有することによ
り、視認方向が二方向に分かれ、それぞれの方向から、
共通に見える一つの画像と、不透明性を有する光反射性
層よりも手前にある光回折構造があれば、その画像とを
見ることができる情報記録媒体を提供できる。第10の
発明によれば、第1の発明の効果に加え、いずれかの相
隣り合う二つの光回折構造単位における両方の光反射性
層が不透明であるため、第9の発明におけるように、両
側から共通に見える画像がなく、不透明層を伴なう光回
折構造体の画像と、それより手前に光回折構造があれ
ば、その画像とが見え、結果的に異なる画像を見ること
ができる情報記録媒体を提供できる。第11の発明によ
れば、第1の発明の効果に加え、基材の透明部分が透明
着色されているので、光回折構造体がもたらす画像の少
なくとも一部が着色して見える情報記録媒体を提供でき
る。第12の発明によれば、第1の発明の効果に加え、
光回折構造単位の少なくとも一つが着色されているの
で、光回折構造体がもたらす画像が着色して見える情報
記録媒体を提供できる。第13の発明によれば、第7の
発明の効果に加え、両側から見える光回折構造体の各々
の画像が同じ色もしくは異なる色に着色されて見える情
報記録媒体を提供できる。第14の発明によれば、第9
または第10の発明の効果に加え、表裏各々の側から見
える光回折構造の各々のうちの一つが同色もしくは異な
る色で着色されているので、両側から見える光回折構造
体の各々の画像が同じ色もしくは異なる色に着色されて
見える情報記録媒体を提供できる。第15の発明によれ
ば、第6〜第14いずれかの発明の効果に加え、光回折
構造単位に模様が付加されたことによる、より複雑な外
観を有し、偽造・変造の困難性が増した情報記録媒体を
提供できる。第16の発明によれば、第1〜第15いず
れかの発明と同様な効果を備えたカードを提供できる。
第17の発明によれば、第7〜10のいずれか、または
第12〜15のいずれかの発明におけるのと同様な効果
を備えた光回折構造体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のカードの平面図である。
【図2】本発明の他の実施例のカードの平面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例のカード平面図であ
る。
【図4】本発明で用いるホログラム転写シートの断面図
である。
【図5】本発明で用いるホログラムシールの断面図であ
る。
【図6】本発明の実施例のカードの断面図である。
【図7】本発明で用いる二重ホログラムシールの断面図
である。
【図8】本発明で用いる三重ホログラムシールの断面図
である。
【図9】透明型、不透明型のホログラムシールの重ねか
たを示す図である。
【符号の説明】
1 カード 2 基材(2a;オーバーシート、2b;コアシ
ート) 3 透明部分 4 ホログラムシール 5 不透明部分 6 グラデーション部 7、11 ホログラムシール 16 光回折構造層(ホログラム層) 17 光反射性層 18 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA02 HA10 HB02 HB09 JA02 JA11 JA26 JB02 JB08 JB09 KA08 KA37 KA41 KA48 LA11 LA19 LA20 LA22 LA29 LA30 2H049 AA06 AA25 AA31 AA56 AA60 AA66 2K008 AA04 AA13 CC03 EE01 EE04 EE07 FF12 FF17 GG05 HH02 HH18

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも一部に透明部分を有し
    ていて、前記基材の少なくとも前記透明部分に、少なく
    とも光回折構造層および光反射性層からなる光回折構造
    単位からなる光回折構造体が形成されていることを特徴
    とする光回折構造を有する情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記基材の全体が透明であることを特徴
    とする請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記基材の前記透明部分と前記透明部分
    以外の不透明部分との境界部に、前記透明部分から前記
    不透明部分にかけて次第に透明度が低下するグラデーシ
    ョン部を有することを特徴とする請求項1記載の情報記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 前記光回折構造体が、前記基材の表面に
    積層されていることを特徴とする請求項1記載の情報記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 前記光回折構造体が、前記基材の内部に
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 前記光回折構造体が、一つの前記光回折
    構造単位からなるものであることを特徴とする請求項1
    記載の情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記光回折構造体が、二つの前記光回折
    構造単位が重ねられた二重構造からなるものであること
    を特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記光回折構造体が、三つ以上の前記光
    回折構造単位が重ねられた多重構造からなるものであ
    り、いずれの前記光回折構造単位における光反射性層も
    透明性を有していることを特徴とする請求項1記載の情
    報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記光回折構造体が、三つ以上の前記光
    回折構造単位が重ねられた多重構造からなるものであ
    り、いずれかの前記光回折構造単位の前記光反射性層が
    不透明性を有しており、その他の前記光回折構造単位の
    光反射性層がいずれも透明性を有していて、不透明性を
    有する前記光反射性層によって視認方向が二方向に分か
    れていることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 前記光回折構造体が、三つ以上の前記
    光回折構造単位が重ねられた多重構造からなるものであ
    り、いずれかの相隣り合う二つの前記光回折構造単位の
    両方における前記光反射性層が不透明性を有しており、
    その他の前記光回折構造単位の光反射性層がいずれも透
    明性を有していて、いずれも不透明性を有し相隣り合う
    前記光反射性層によって視認方向が二方向に分かれてい
    ることを特徴とする請求項1記載の情報記録体。
  11. 【請求項11】 前記基材の少なくとも透明部分が透明
    着色されていることを特徴とする請求項1記載の情報記
    録体。
  12. 【請求項12】 前記光回折構造単位の少なくとも一つ
    が透明着色されていることを特徴とする請求項6〜11
    いずれか記載の情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 少なくともいずれか一方の前記光回折
    構造単位における前記光反射性層が不透明性を有してお
    り、二つの前記光回折構造単位が同色もしくは互いに異
    なる色で着色されていることを特徴とする請求項7記載
    の情報記録体。
  14. 【請求項14】 請求項9もしくは10に規定された前
    記二方向の視認方向のうちの一方向から視認可能な前記
    光回折構造単位のうちの少なくとも一つ、および他方向
    から視認可能な前記光回折構造単位のうちの少なくとも
    一つとが、同色もしくは互いに異なる色で着色されてい
    ることを特徴とする情報記録媒体。
  15. 【請求項15】 いずれかの前記光回折構造単位に模様
    が付加されていることを特徴とする請求項6〜14いず
    れか記載の情報記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記基材がカード基材として企画され
    ていることを特徴とする請求項1〜15いずれか記載の
    光回折構造を有するカード。
  17. 【請求項17】 請求項7〜10のいずれか、または請
    求項12〜15のいずれかに記載された構成を有するこ
    とを特徴とする光回折構造体。
JP2000133154A 2000-05-02 2000-05-02 光回折構造を有する情報記録媒体およびカード、並びに光回折構造体 Pending JP2001315472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000133154A JP2001315472A (ja) 2000-05-02 2000-05-02 光回折構造を有する情報記録媒体およびカード、並びに光回折構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000133154A JP2001315472A (ja) 2000-05-02 2000-05-02 光回折構造を有する情報記録媒体およびカード、並びに光回折構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001315472A true JP2001315472A (ja) 2001-11-13

Family

ID=18641703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000133154A Pending JP2001315472A (ja) 2000-05-02 2000-05-02 光回折構造を有する情報記録媒体およびカード、並びに光回折構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001315472A (ja)

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005512859A (ja) * 2001-12-21 2005-05-12 ギーゼッケ ウント デフリエント ゲーエムベーハー セキュリティペーパーおよび有価証書のためのセキュリティ素子
JP2005516829A (ja) * 2002-02-14 2005-06-09 ギーゼッケ ウント デフリエント ゲーエムベーハー セキュリティー素子およびセキュリティー素子を備えたセキュリティー・ドキュメント
JP2005521894A (ja) * 2002-04-03 2005-07-21 ドゥ ラ リュ インターナショナル リミティド 光学的に可変のセキュリティ・デバイス及び方法
JP2006021394A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Fuji Xerox Co Ltd 情報保持体、ホログラム記録媒体およびその製造方法
JP2006039131A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Fuji Photo Film Co Ltd 光情報記録媒体
JP2006251784A (ja) * 2005-02-09 2006-09-21 Dainippon Printing Co Ltd 複数図柄光輝性スレッド、及びそれを用いた光輝性複数図柄形成物
JP2008083145A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Toppan Printing Co Ltd 回折構造転写箔及び偽造防止媒体
JP2008089648A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Toppan Printing Co Ltd 回折構造転写箔及びそれを用いた偽造防止媒体
JP2008145512A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Dainippon Printing Co Ltd 体積型ホログラム、その作成方法及びそれを用いたホログラム表示装置
JP2008547040A (ja) * 2005-06-14 2008-12-25 オーファウデー キネグラム アーゲー セキュリティドキュメント
JP2009034945A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Toppan Printing Co Ltd 標識素子、標識化物品及び判別方法
JP2009125966A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止用転写箔及び偽造防止媒体
JP2009134094A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toppan Printing Co Ltd 回折構造転写箔及びそれを用いた偽造防止媒体
JP2009543714A (ja) * 2006-07-19 2009-12-10 シクパ・ホールディング・ソシエテ・アノニム 透明基板上の方向付けされた像コーティング
JP2010529913A (ja) * 2007-05-21 2010-09-02 オーファウデー キネグラム アーゲー 多層体
JP2012144010A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止媒体及び印刷物
JP2012226223A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Toppan Printing Co Ltd 表裏検証可能な証書類
JP2013033263A (ja) * 2012-09-13 2013-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 偽造防止材及びこれを備えた印刷基材
US8439402B2 (en) 2005-11-16 2013-05-14 Arjowiggins Optical structure, in particular for a security document and/or a document of value
JP2013242601A (ja) * 2002-04-03 2013-12-05 De La Rue Internatl Ltd 光学的に可変のセキュリティ・デバイス及び方法
US8696032B2 (en) 2006-07-04 2014-04-15 De La Rue International Limited Security device
EP2155963B2 (de) 2007-04-25 2014-12-03 Giesecke & Devrient GmbH Durchsichtssicherheitselement
CN104968503A (zh) * 2012-12-04 2015-10-07 赛克达戈有限公司 安全装置
EP2760680B1 (en) 2011-09-26 2015-11-25 Crane Security Technologies, Inc. Method for producing a composite web and security devices prepared from the composite web
JP2016513271A (ja) * 2013-02-01 2016-05-12 ドゥ ラ リュ インターナショナル リミティド セキュリティーデバイスおよびその製造方法
JP2016513028A (ja) * 2013-02-12 2016-05-12 ゼクタゴ ゲーエムベーハー セキュリティ装置
WO2017157516A1 (de) * 2016-03-15 2017-09-21 Giesecke+Devrient Mobile Security Gmbh Kartenförmiger datenträger
US10207531B2 (en) 2013-12-02 2019-02-19 SECTAG GmbH Security device
EP2208115B1 (de) * 2007-10-31 2019-06-26 Bundesdruckerei GmbH Sicherheitsdokument mit beugender oberflächenstruktur und verfahren zu dessen herstellung
WO2021112143A1 (ja) * 2019-12-02 2021-06-10 凸版印刷株式会社 表示体の製造方法および表示体、ならびに表示体の真正の検証方法
DE102021114246A1 (de) 2021-06-01 2022-12-01 Bundesdruckerei Gmbh Karte und Verfahren zur Herstellung einer Karte

Cited By (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005512859A (ja) * 2001-12-21 2005-05-12 ギーゼッケ ウント デフリエント ゲーエムベーハー セキュリティペーパーおよび有価証書のためのセキュリティ素子
US8449969B2 (en) 2001-12-21 2013-05-28 Giesecke & Devrient Gmbh Security element for security papers and valuable documents
JP2005516829A (ja) * 2002-02-14 2005-06-09 ギーゼッケ ウント デフリエント ゲーエムベーハー セキュリティー素子およびセキュリティー素子を備えたセキュリティー・ドキュメント
EP1476315B2 (de) 2002-02-14 2019-05-01 Giesecke+Devrient Currency Technology GmbH Sicherheitselement und sicherheitsdokument mit einem solchen sicherheitselement
JP2013242601A (ja) * 2002-04-03 2013-12-05 De La Rue Internatl Ltd 光学的に可変のセキュリティ・デバイス及び方法
EP2591922B2 (en) 2002-04-03 2022-11-09 De La Rue International Limited Optically variable security device and method
JP2005521894A (ja) * 2002-04-03 2005-07-21 ドゥ ラ リュ インターナショナル リミティド 光学的に可変のセキュリティ・デバイス及び方法
US8773743B2 (en) 2002-04-03 2014-07-08 De La Rue International Limited Optically variable security device and method
US8363323B2 (en) 2002-04-03 2013-01-29 De La Rue International Limited Optically variable security device and method
EP2289707B2 (en) 2002-04-03 2021-06-09 De La Rue International Limited Optically variable security device and method
EP1490236B2 (en) 2002-04-03 2022-03-16 De La Rue International Limited Optically variable security device
JP2011253192A (ja) * 2002-04-03 2011-12-15 De La Rue Internatl Ltd 光学的に可変のセキュリティ・デバイス及び方法
JP2006021394A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Fuji Xerox Co Ltd 情報保持体、ホログラム記録媒体およびその製造方法
JP4586437B2 (ja) * 2004-07-07 2010-11-24 富士ゼロックス株式会社 情報保持体、ホログラム記録媒体およびその製造方法
JP2006039131A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Fuji Photo Film Co Ltd 光情報記録媒体
JP2006251784A (ja) * 2005-02-09 2006-09-21 Dainippon Printing Co Ltd 複数図柄光輝性スレッド、及びそれを用いた光輝性複数図柄形成物
US9465148B2 (en) 2005-06-14 2016-10-11 Ovd Kinegram Ag Security document
JP2008547040A (ja) * 2005-06-14 2008-12-25 オーファウデー キネグラム アーゲー セキュリティドキュメント
JP2012238019A (ja) * 2005-06-14 2012-12-06 Ovd Kinegram Ag セキュリティドキュメント
EP1893416B2 (de) 2005-06-14 2017-11-01 OVD Kinegram AG Sicherheitsdokument
US8439402B2 (en) 2005-11-16 2013-05-14 Arjowiggins Optical structure, in particular for a security document and/or a document of value
EP1951528B2 (fr) 2005-11-16 2015-06-24 Arjowiggins Security Structure optique, notamment pour un document de securite et/ou de valeur
US8696032B2 (en) 2006-07-04 2014-04-15 De La Rue International Limited Security device
JP2009543714A (ja) * 2006-07-19 2009-12-10 シクパ・ホールディング・ソシエテ・アノニム 透明基板上の方向付けされた像コーティング
US8696031B2 (en) 2006-07-19 2014-04-15 Sicpa Holding Sa Oriented image coating on transparent substrate
JP2008083145A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Toppan Printing Co Ltd 回折構造転写箔及び偽造防止媒体
JP2008089648A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Toppan Printing Co Ltd 回折構造転写箔及びそれを用いた偽造防止媒体
JP2008145512A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Dainippon Printing Co Ltd 体積型ホログラム、その作成方法及びそれを用いたホログラム表示装置
EP2155963B2 (de) 2007-04-25 2014-12-03 Giesecke & Devrient GmbH Durchsichtssicherheitselement
JP2010529913A (ja) * 2007-05-21 2010-09-02 オーファウデー キネグラム アーゲー 多層体
JP2009034945A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Toppan Printing Co Ltd 標識素子、標識化物品及び判別方法
EP2208115B1 (de) * 2007-10-31 2019-06-26 Bundesdruckerei GmbH Sicherheitsdokument mit beugender oberflächenstruktur und verfahren zu dessen herstellung
JP2009125966A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止用転写箔及び偽造防止媒体
JP2009134094A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toppan Printing Co Ltd 回折構造転写箔及びそれを用いた偽造防止媒体
JP2012144010A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止媒体及び印刷物
JP2012226223A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Toppan Printing Co Ltd 表裏検証可能な証書類
EP2760680B1 (en) 2011-09-26 2015-11-25 Crane Security Technologies, Inc. Method for producing a composite web and security devices prepared from the composite web
US10195891B2 (en) 2011-09-26 2019-02-05 Crane Security Technologies, Inc. Method for producing a composite web and security devices prepared from the composite web
JP2013033263A (ja) * 2012-09-13 2013-02-14 Dainippon Printing Co Ltd 偽造防止材及びこれを備えた印刷基材
CN104968503A (zh) * 2012-12-04 2015-10-07 赛克达戈有限公司 安全装置
JP2016513271A (ja) * 2013-02-01 2016-05-12 ドゥ ラ リュ インターナショナル リミティド セキュリティーデバイスおよびその製造方法
JP2016513028A (ja) * 2013-02-12 2016-05-12 ゼクタゴ ゲーエムベーハー セキュリティ装置
US10207531B2 (en) 2013-12-02 2019-02-19 SECTAG GmbH Security device
WO2017157516A1 (de) * 2016-03-15 2017-09-21 Giesecke+Devrient Mobile Security Gmbh Kartenförmiger datenträger
WO2021112143A1 (ja) * 2019-12-02 2021-06-10 凸版印刷株式会社 表示体の製造方法および表示体、ならびに表示体の真正の検証方法
DE102021114246A1 (de) 2021-06-01 2022-12-01 Bundesdruckerei Gmbh Karte und Verfahren zur Herstellung einer Karte

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001315472A (ja) 光回折構造を有する情報記録媒体およびカード、並びに光回折構造体
JP4713284B2 (ja) 新規構成の高意匠性光回折構造体付きカード
JPH10198950A (ja) 磁気カード
JP4193377B2 (ja) 潜像形成可能な転写箔及び潜像を有する転写媒体
JP4620280B2 (ja) 真正性の判別可能なカード
JP2002192867A (ja) 光学コード付きシート、およびこれを製造するのに用いる光学コード付きフィルム
JP4629262B2 (ja) 不可視個別情報記録材、不可視個別情報貼付け用ラベル、および不可視個別情報転写シート
JP4562925B2 (ja) 真正性識別部、真正性識別部貼付け用ラベル、および真正性識別部転写シート
CN101137515A (zh) 全息图和全息图制造方法及装置
JP2002347355A (ja) 中間転写記録媒体およびこれを用いる情報記録体の製造方法、並びに情報記録体
JP4562926B2 (ja) 真正性識別体
JP4686042B2 (ja) 偽造防止用磁気転写箔
JP3605542B2 (ja) 情報記録媒体および情報記録ラベル
JP2001219681A (ja) 装飾体
JP4019655B2 (ja) 潜像形成可能な転写箔及び潜像を有する転写媒体
JP2001293982A (ja) 情報記録体および情報記録カード
JP4788083B2 (ja) 基材シートを剥離し得る貼付け用シートの製造方法。
JP2001322393A (ja) 転写シートおよびそれを用いて製造された光回折構造付きカード
JP5509843B2 (ja) ホログラムラベル
JP4765189B2 (ja) 偽造防止画像形成体およびその製造方法
JP4910599B2 (ja) 回折構造転写箔及び偽造防止媒体の製造方法
JP2002103860A (ja) 磁気記録媒体
JP4170618B2 (ja) 真正性識別方法
JP2003053898A (ja) 基材シートを剥離し得る貼付け用シート
JP2001067654A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100311