JP2002192867A - 光学コード付きシート、およびこれを製造するのに用いる光学コード付きフィルム - Google Patents

光学コード付きシート、およびこれを製造するのに用いる光学コード付きフィルム

Info

Publication number
JP2002192867A
JP2002192867A JP2000391769A JP2000391769A JP2002192867A JP 2002192867 A JP2002192867 A JP 2002192867A JP 2000391769 A JP2000391769 A JP 2000391769A JP 2000391769 A JP2000391769 A JP 2000391769A JP 2002192867 A JP2002192867 A JP 2002192867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
optical code
resin
film
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000391769A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Tajima
真治 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000391769A priority Critical patent/JP2002192867A/ja
Publication of JP2002192867A publication Critical patent/JP2002192867A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学コードの偽造防止効果をより一層向上さ
せること、あるいは、光学コードと光回折構造を併用す
る際に、光学コードの偽造防止効果をより一層向上させ
るのに加えて、要するスペースが増える点を解消するこ
とを課題とする。 【解決手段】 光学コード付きシート1を、下側から蛍
光発色性層4、コードパターン状の開孔部6を有する金
属薄膜層5、および好ましくはホログラム等の光回折構
造層7とが順に積層した構造からなる光学コード層3
が、基材2上に積層された構造として課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止効果の高
いバーコード等の光学コードを設けた光学コード付きシ
ート、およびそのような光学コードを有する金属薄膜層
を、ホログラムや回折格子等の光回折構造に適用して、
より一層、偽造防止効果を高めた光学コード付きシート
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蒸着やスパッタリングにより得られる金
属薄膜は、印刷物の一部に転写等により適用して、金属
光沢を与えて印刷効果を高める用途や、クレジットカー
ド等の表面に適用される光回折構造の反射層の用途等に
利用されている。なかでも光回折構造を伴なうときは、
光回折構造を、レーザー光を照射した際に、回折光学コ
ードを生じさせるよう形成しておくことができ、機械検
出が可能で、しかも目には見えないコードを付与してお
くことができる。
【0003】一方、特開平8−58231に見られるよ
うに、金属薄膜層を溶融破壊して、破壊部と非破壊部の
コントラストにより、バーコード等の光学コードを記録
することも行なわれている。
【0004】ところで、上記の光回折構造や光学コード
をクレジットカード等に用いれば、製造がより複雑にな
るし、両方を用いれば、機械読取りの可能な複数のコー
ドを持たせることも可能になる。しかし、光回折構造や
光学コードの両方をクレジットカード等に適用しようと
すると、それぞれがスペースを要し、製作上やデザイン
上の制約となる。また、上記のような光学コードは、コ
ードを形成するための素材を変えただけのものであるた
め、通常のバーコードにくらべ、偽造防止効果が格段に
向上したものとは言い難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、光学コードの偽造防止効果をより一層向上させる
こと、あるいは、光学コードと光回折構造を併用する際
に、光学コードの偽造防止効果をより一層向上させるの
に加えて、要するスペースが増える点を解消することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決する手段】発明者の検討により、金属薄膜
層をエッチング等により部分的に除去して光学コードを
構成した金属薄膜層の下層に、蛍光顔料を含有する蛍光
発色性層を積層すると、金属薄膜層のある個所と無い個
所とによるコードに加えて、紫外線を照射すると、金属
薄膜層のない個所から蛍光を発生させて光学コードとす
ることができ、しかも、通常の状態では、蛍光が観察さ
れないことから、光学コードの偽造防止効果が向上する
ことが判明した。また、このような光学コードをホログ
ラムや回折格子等の光回折構造の下層に配置することに
より、スペースの増大が防止され、また、光回折構造と
して、回折光学コードを生じさせるものを使用すること
により、目視不可能な回折光学コードを併せて持つこと
が可能になることが判明し、本発明に至った。
【0007】第1の発明は、基材上に光学コード層が積
層されており、前記光学コード層は、前記基材側から、
蛍光発色性層、および、コードパターン状の開孔部を有
している金属薄膜層とが順に積層された構造を有するこ
とを特徴とする光学コード付きシートに関するものであ
る。第2の発明は、前記光学コード層の前記金属薄膜層
上に、さらに光回折構造層が積層されていることを特徴
とする請求項1記載の光学コード付きシートに関するも
のである。第3の発明は、第1または第2の発明におい
て、最上層として、保護層が積層されていることを特徴
とする光学コード付きシートに関するものである。第4
の発明は、第1〜第3いずれかの発明において、前記基
材と前記光学コード層とが接着剤層を介して積層されて
いることを特徴とする光学コード付きシートに関するも
のである。第5の発明は、第1〜第4いずれかの発明に
おいて、基材がカード基材であることを特徴とする光学
コード付きシートに関するものである。第6の発明は、
透明樹脂フィルムの下面に光学コード層が積層されてお
り、前記光学コード層は、前記透明樹脂フィルム側か
ら、コードパターン状の開孔部を有する金属薄膜層、お
よび、蛍光発色性層とが順に積層された構造を有するこ
とを特徴とする光学コード付きフィルムに関するもので
ある。第7の発明は、前記光学コード層は、前記金属薄
膜層の上面に、さらに光回折構造層が積層された構造を
有することを特徴とする請求項6記載の光学コード付き
フィルムに関するものである。第8の発明は、第6また
は第7の発明において、前記透明樹脂フィルムと前記光
学コード層とが、剥離可能に積層されていることを特徴
とする光学コード付きフィルムに関するものである。第
9の発明は、第8の発明において、前記光学コード層
は、前記透明樹脂フィルム側に透明樹脂からなる保護層
が積層された構造を有することを特徴とする光学コード
付きフィルムに関するものである。第10の発明は、第
6〜第9いずれかの発明において、前記光学コード層
は、最下層に接着剤層が積層された構造を有することを
特徴とする光学コード付きフィルムに関するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図を引用しながら、まず本発明の
光学コード付きシートを説明する。図1(a)に示すよ
うに、本発明の光学コード付きシート1は、基材シート
2上に光学コード層3が積層されており、この光学コー
ド層3は、基材2側から、蛍光発色性層4、および金属
薄膜層5が順に積層された構造を有しており、金属薄膜
層5がコードパターン状の開孔部6を有しているもので
ある。
【0009】また、本発明の光学コード付きシート1
は、基材薄膜層5上にホログラムや回折格子等の光回折
構造を伴なった、即ち、光回折構造を伴なう光学コード
付きシートであってもよい。その場合、図1(b)に示
すように、光学コード付きシート1は、基材シート2上
の光学コード層3が、基材2側から、蛍光発色性層4、
金属薄膜層5、および光回折構造層7が順に積層された
構造を有しており、金属薄膜層5がコードパターン状の
開孔部6を有しているものである。なお、光学コード付
きシート1は、最上層として、透明樹脂による表面保護
層を有していてもよいし、基材2と光学コード層との間
に接着剤層が介在していてもよい。各層の間には、接着
性向上のためにコロナ放電処理を行なってもよく、ある
いはプライマー層を積層してもよい。
【0010】図1(a)および図1(b)に示す光学コ
ード付きシート1は、例えば、図2に示すような平面構
造を有している。即ち、基材2上の一部に、蛍光発色性
層4および金属薄膜層5が、ほぼ同じ大きさで同じ位置
に積層されており、金属薄膜層5は、コードパターン状
の開孔部6を有している。ここまでは、図1(a)およ
び図1(b)に示す光学コード付きシート1に共通であ
り、このような光学コード付きシート1を上方から眺め
ると、金属薄膜層5の開孔部6から、蛍光発色性層4が
のぞいて見える。
【0011】また、図1(b)示す光学コード付きシー
ト1に相当する場合には、さらに、蛍光発色性層4およ
び金属薄膜層5を覆い、かつ基材2の露出部の一部も覆
って、光回折構造層7が積層されている。図2では、光
回折構造層7は、視認し得るパターン(星のパターン)
を有するものとして描いてあるが、このパターンは、光
回折構造層6の下層に金属薄膜層4がある部分では視認
性が高く、下層に金属薄膜層4が無い部分では、金属薄
膜層4がある部分にくらべ、パターンの視認性が低い。
あるいは、金属薄膜層4を部分的にベタ状(=一様均一
であること)に形成し、残りをドット状(ドットのネガ
パターン状も含める。)に形成すると、反射性がありな
がら透視性も有するので、光回折構造層の視認性と下層
の透視性を同時に満足し得る。同様なことは、金属薄膜
層を透過性が確保できる半透明になるよう厚みを制御し
て形成しても実現できる。
【0012】本発明の光学コード付きシート1を構成す
る各層の大きさは、全てが等しくなければならないこと
はなく、本発明の目的に合致し、他の層の機能を妨げな
い限り、自由に決めることができる。従って、金属薄膜
層5は、基材2よりも小さくてもよい。また、蛍光発色
性層4は金属薄膜層5が有する開孔部6の下にあれば足
りるので、その範囲であれば、金属薄膜層5より小さく
てもよい。光回折構造層7は、そこに形成された画像を
視認できるようにするためには、金属薄膜層5上の一部
にあればよいが、金属薄膜層5と同じ大きさでも、ある
いは、それより大きくてもよい。
【0013】光回折構造層7を伴なう、伴なわないにか
かわらず、金属薄膜層5にコードパターン状の開孔部6
を有しているので、金属薄膜層5の有無による光学コー
ドが視認可能であり、かつ光学的にも読み取ることがで
きる。金属薄膜層5のある部分は、入射光を正反射する
ので、斜めの入射光があると、上方には光がほとんど散
乱せず、黒バーとして読取れる。同じように光を入射し
た場合、金属薄膜層5が無く、下層の蛍光発色性層4が
見える部分では、散乱光が生じるので、白バーとして読
み取れ、あるいは、金属薄膜層5で入射光が正反射して
見える位置では、金属薄膜層5がある部分が白バー、無
い部分が黒バーとして読み取れ、いずれにせよ、金属薄
膜層5の有無による光学コードを読み取ることができ
る。
【0014】また、光回折構造層7を伴なう、伴なわな
いにかかわらず、コードパターン状の開孔部6に、例え
ば、紫外線を照射することにより、金属薄膜層5に形成
されたコードパターン状の開孔部6の部分においての
み、蛍光発色性層4が発光し、蛍光発光に基づく光学コ
ードを読み取ることができる。紫外線を照射しないとき
は、この蛍光発光に基づく光学コードは発生しない。
【0015】光回折構造層7を伴なう場合には、上記の
基材薄膜層5および蛍光発色性層4による光学コードに
加えて、レーザー光を照射した際に、回折光学コードを
生じさせるよう光回折構造層7を形成しておくことがで
きるので、そのようにしたときには、回折光学コードを
光学的に検出することが可能である。しかも、レーザー
光を照射しない通常の状態では、この回折光学コードは
目には見えない。
【0016】上記の光学コード付きシート1は、基材2
上に各層を順次形成することにより形成できるが、次の
ように、基材2とは別のフレキシブルな透明樹脂製の基
材フィルムを用いて、蛍光発色性層4、金属薄膜層5お
よび開孔部6、並びに光回折構造層7等の各層を積層し
ておき、基材2上に貼付け、もしくは透明樹脂フィルム
を剥がして転写することにより、形成してもよい。
【0017】フレキシブルな樹脂フィルムは、連続した
一続きの長い形状のものをロール状に巻いたものを入手
でき、ロールを巻き出して加工し、加工後、再び、巻い
て保管するのに適している。また、多くの場合、光学コ
ード付きシート1の基材2は厚く、かつ適宜な寸法に裁
断されたカットシートであるので、このような基材2に
加工するよりも、樹脂フィルムに加工し、最後に基材2
に適用した方が、途中の工程の加工速度、取り扱うもの
の体積等の点で有利だからである。
【0018】図3は、樹脂フィルムを用いて、各層を積
層した例を示す断面図である。図3(a)に示すよう
に、光学コード付きフィルム10は、透明樹脂フィルム
11の下面に、光学コード層3が積層されたものであ
り、この光学コード層3は、透明樹脂フィルム11側か
ら、コードパターンの開孔部6を有する金属薄膜層5、
蛍光発色性層4、および接着剤層12が順に積層された
構造を有するものである。
【0019】また、図3(b)に示すように、光学コー
ド付きフィルム10は、光学コード層3が、透明樹脂フ
ィルム11側から、保護層13、光回折構造層7、コー
ドパターンの開孔部6を有する金属薄膜層5、蛍光発色
性層4、および接着剤層12が順に積層された構造を有
するものであり得る。
【0020】光学コード付きフィルム10は、図3
(a)もしくは(b)に示したような構造のほかに、積
層構造の一部を改変することにより、種々の構造をとる
ことができる。まず、図3(a)もしくは(b)のいず
れに示すものにおいても、透明樹脂フィルム13と光学
コード層3との間は、剥離可能に積層されていてもよ
く、そのようにすることにより、被着体上に、透明樹脂
フィルム13をのぞいた部分を転写することができる。
【0021】保護層13は、図3(b)の光学コード付
きフィルム10に積層してあるが、省くこともでき、あ
るいは図3(a)の光学コード付きフィルム10には保
護層13が積層してないが、保護層13を積層してもよ
い。
【0022】次に、図3(a)もしくは(b)のいずれ
に示すものにおいても、接着剤層12を省くことがあ
る。その理由は、光学コード付きフィルム10を他の被
着体に貼付け、もしくは転写する際に、被着体上、もし
くは光学コード付きフィルム10の最下面に接着剤層を
適用し得るからである。
【0023】以下に、上記の説明における各層を構成す
る素材、それらの形成方法についてさらに説明する。
【0024】基材2としては、ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、
セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、
ポリスチレン系、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチ
レンなどの樹脂シートのほか、アルミニウム、銅などの
金属箔もしくは金属板、紙、板紙、紙に樹脂もしくはラ
テックス等を含浸した含浸紙等が使用でき、これらの単
独か、もしくは以上の種々のシートを任意に組み合わせ
て複合した複合シート等を用いることができる。
【0025】なお、基材2が紙である場合には、本発明
の光学コード付きフィルムを微細なスレッド状(=糸
状)とし、抄紙時に漉き入れすることにより、光学コー
ドシートとすることができ、このものを基材として使用
すれば、基材が既に偽造防止効果を有するため、他の偽
造防止手段と併用すれば、偽造防止効果が一層向上す
る。なお、耐熱性が要求される場合、基材2の素材とし
ては、非晶質ポリエステル樹脂、非晶質ポリエステル樹
脂とポリカーボネート樹脂のブレンド樹脂等のシートも
用いることができる。
【0026】このような基材2の厚さは、材質によって
も異なるが、通常、10μm〜5mm程度の範囲であ
る。
【0027】基材2は、カード基材であってもよい。こ
こで、カード基材は、携帯可能なサイズ、特に、クレジ
ットカードや預貯金用カード等の86mm×54mmの
ものであってもよい。通常、ISO規格に準拠したもの
とする場合には、0.76mm厚である。カード基材を
ポリ塩化ビニル(以下、PVC)で形成する場合、通
常、厚さ280μmの白色PVCシートをコアシートと
して、これを2枚重ね、その両側にそれぞれ厚さ100
μmの透明PVCシートをオーバーシートとして重ね
て、熱プレスなどにより積層する4層構成の基材(合計
厚さ0.76mm)が用いられている。
【0028】これらのカード基材上、または/および基
材2内には、適宜に印刷等が施されていてもよい。ま
た、カード基材は、磁気記録層、ICモジュール、光学
記録層、筆記性層、もしくはエンボス文字等の記録手段
が設けられているものであってもよい。
【0029】従って、これら基材2は、株券、証券、商
品券、もしくは金券等の額面もしくは社会情勢によって
は額面以上の金銭的価値を持つもの、クレジットカー
ド、もしくは預貯金用カードのように、それ自身は金銭
的価値を持たないが、不正に使用された時の金銭的損失
が大きいものであってもよい。なお、ブランド商品によ
うな高額商品、映像ソフトやゲームソフト等のような不
正な複製の対象になりやすい著作物等、もしくは、これ
ら以外であっても、真正品であることの証明を必要とす
るものに直接貼ったり、あるいはそのケース等に貼る等
して使用することができるので、基材2の範囲に含め
る。
【0030】蛍光発色性層4は、蛍光体の微粒子が透明
樹脂中に分散したものからなる。蛍光体は、紫外線照射
により蛍光を発光する物質であり、無機系の無機発光体
と有機系の有機発光体とに大別することができる。
【0031】無機発光体としては、Ca、Ba、Mg、
Zn、もしくはCd等の酸化物、硫化物、ケイ酸塩、リ
ン酸塩、もしくはタングステン酸塩等の結晶を主成分と
し、Mg、Ag、Cu、Sb、もしくはPb等の金属元
素、もしくはランタノイド類等の希土類元素を活性剤と
して添加し、焼成して得られるものを用いることが出来
る。
【0032】また、有機発光体としては、ジアミノスチ
ルベンジルスルホン酸、イミダゾール、クマリン、トリ
アゾール、カルバゾール、ピリジン、ナフタル酸、もし
くはイミダゾロン等の誘導体、フルオレセイン、もしく
はエオシン等の色素、またはアントラセン等のベンゼン
環を持つ化合物等を用いることが出来る。
【0033】蛍光体としては、上記の無機発光体、もし
くは有機発光体のいずれをも用いることが出来るが、耐
熱性、もしくは耐湿性等の耐候性、または経年変化特性
(=耐久性)を考慮する必要があるときは、無機蛍光体
を用いる方がよい。有機蛍光体は、インキビヒクル(バ
インダ樹脂および溶剤等)の濡れがよいため、インキ化
の際に、蛍光体に特に表面処理を行なう必要が無い利点
がある。蛍光体を使用する際の、耐久性、耐候性(特に
耐光性)、および印刷適性の向上を図る目的では、輝度
が高く、安定な酸化物、もしくは酸素酸塩系の無機蛍光
体を使用することが好ましい。
【0034】蛍光体を分散させる透明樹脂としては、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルホルマ
ール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアル
コール樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル
樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル
共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、メタクリル
酸メチル−スチレン共重合樹脂、ポリカーボネート樹
脂、エチルセルロース樹脂、プロピルセルロース樹脂、
酢酸セルロース樹脂、酪酢酸セルロース、硝酸セルロー
ス樹脂、ポリクロロフルオロエチレン樹脂、ポリテトラ
フルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロエチレン共重合樹脂、ポリフッ化ビニリデン
樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂(ナ
イロン−6、−66、−610、もしくは−11)、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂、ポリシクロヘキサンテレフタレート樹脂、
もしくはノボラック型フェノール樹脂等の熱可塑性樹脂
を使用することが出来る。
【0035】蛍光体を分散させる透明樹脂としては、上
記の熱可塑性樹脂以外に、レゾール型フェノール樹脂、
尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、もしくは不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹
脂、または、蛋白質、ゴム、シェラック、コパル、デン
プン、ロジン等の天然樹脂を使用することもできる。蛍
光発色性層4における蛍光体の配合割合は、層全体の1
5〜80%(質量比)であることが、蛍光発光時の輝
度、および、蛍光発色性層4と基材2、もしくは蛍光発
色性層4と金属薄膜層5との間の接着性を維持する意味
で好ましく、より好ましくは、20〜50%である。蛍
光発色性層4は蛍光体の含有により若干着色している
が、金属薄膜層5の開孔部6においては、蛍光発色性層
4が見える面積がごく小さく、着色がほとんど認識でき
ない程度となる。
【0036】このような蛍光発色性層4は、蛍光体およ
び透明樹脂に加え、その他の添加剤、溶剤、もしくは希
釈剤等を適宜に添加して、塗布もしくは印刷に適した組
成物を調製し、公知の塗布方法、もしくは印刷方法によ
り、基材2上、もしくは透明樹脂フィルム11に光回折
構造層7を積層したものの光回折構造層7の露出面に形
成することができる。蛍光発色性層4の厚みは、0.5
μm〜5μmであることが好ましい。
【0037】金属薄膜層5を構成する材質としては、M
g、Al、Ti、Cr、Cu、Zn、Ga、Ge、S
e、Rb、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、T
e、Au、Pb、もしくはBi等の金属、またはそれら
の酸化物、もしくはそれらの窒化物を単独で、もしくは
組合わせ、薄膜として形成する。金属薄膜層5を光回折
構造層7の反射層として用いるときには、これらのうち
でも、Al、Cr、Ni、Ag、もしくはAu等が特に
好ましい。金属薄膜層5としては、Fe、Co、もしく
はNiの磁性金属の単独、またはこれらのうちの2種も
しくは3種を含む合金で構成してもよい。
【0038】金属薄膜層5を形成するには、真空蒸着
法、スパッタリング法、もしくはイオンプレーティング
法などの公知の薄膜形成法によって行ない、基材2上の
蛍光発色性層4上、もしくは透明基材フィルム11の下
面に形成する。厚みとしては、40nm〜200nmが
好ましく、より好ましくは、50nm〜100nmであ
る。厚みが薄すぎると、薄膜形成を均一に行ないにく
く、また、厚みが厚すぎると、薄膜形成時の透明基材フ
ィルム1への熱の影響が大きくなるからである。なお、
金属薄膜層5は、微細なドット状に形成するか、もしく
はそのネガパターン状に形成する等して、微視的に見
て、光が透過する部分と透過しない部分とを形成してお
くと、金属薄膜層5が反射層として機能しつつ、かつ、
下層を透視できる効果が生じる。
【0039】本発明においては、金属薄膜層5はコード
パターン状の開孔部6を有している必要がある。開孔部
6は、(1)金属薄膜層5の形成時にマスクを使用す
る、(2)一旦形成した金属薄膜層5にレジストを設け
てエッチングする、(3)金属被覆層5を部分的に溶融
破壊して行なう、もしくは(4)膨潤性のインキパター
ンを形成した上に金属薄膜層5を形成し、インキを膨潤
させる溶剤等を作用させてインキおよにインキ上の金属
薄膜層5を除去する、等の方法により形成するが、最も
安定的に行なえる方法として、上記(2)のレジストを
使用してエッチングする方法が好ましい。
【0040】上記(2)のエッチングにより、コードパ
ターン状の開孔部6を金属薄膜層5に形成するには、金
属薄膜層5上に、エッチングレジストを印刷等の手法に
よりパターン状に形成するか、もしくは紫外線硬化性等
の電離放射線硬化性のエッチングレジストを一面に形成
した後、マスクを用いる等によりマスク露光を行なっ
て、所定の部分を硬化、もしくは分解した後、溶解現像
して行なう。
【0041】光回折構造層7は、合成樹脂からなる光回
折構造形成用層にホログラムや回折格子等の光回折構造
が、通常は微細な凹凸として形成されたものである。光
回折構造の代表例であるホログラムとしては、平面ホロ
グラム、体積ホログラムともに使用でき、具体例として
は、レリーフホログラム、リップマンホログラム、フル
ネルホログラム、フラウンホーファホログラム、レンズ
レスフーリエ変換ホログラム、レーザー再生ホログラム
(イメージホログラムなど)、白色光再生ホログラム
(レインボーホログラムなど)、カラーホログラム、コ
ンピュータホログラム、ホログラムディスプレイ、マル
チプレックスホログラム、ホログラフィックステレオグ
ラム、ホログラフィック回折格子などが挙げられる。
【0042】光回折構造層7は、見た目の絵柄を有する
ものとする以外に、光回折構造層8にレーザー光を照射
した際に、回折光学コードを生じさせるよう形成してお
くと、磁気コードとの併用により、偽造防止効果が向上
する。
【0043】光回折構造層7を構成する合成樹脂として
は、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂(例、PMMA)、
ポリスチレン、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂、
不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ、ポリエステ
ル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メ
タ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、
メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン系アクリレ
ートなどの熱硬化性樹脂をそれぞれ単独、或いは上記熱
可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを混合して使用することが
でき、更には、ラジカル重合性不飽和基を有する熱成形
性物質、或いは、これらにラジカル重合性不飽和単量体
を加え電離放射線硬化性としたものなどを使用すること
ができる。このほか、銀塩、重クロム酸ゼラチン、サー
モプラスチック、ジアゾ系感光材料、フォトレジスト、
強誘電体、フォトクロミックス材料、サーモクロミック
ス材料、カルコゲンガラスなどの感光材料なども使用で
きる。
【0044】上記の合成樹脂からなる層へのホログラム
等の光回折構造の形成は、上記の材料を用いて、従来既
知の方法によって形成することができる。例えば、回折
格子やホログラムの干渉縞を表面凹凸のレリーフとして
記録する場合には、回折格子や干渉縞が凹凸の形で記録
された原版をプレス型として用い、上記樹脂層上に前記
原版を重ねて加熱ロールなどの適宜手段により、両者を
加熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製するこ
とができる。また、フォトポリマーを用いる場合は、前
記積層シートの保護層上に、フォトポリマーを同様にコ
ーティングした後、前記原版を重ねてレーザー光を照射
することにより複製することができる。
【0045】このように、表面凹凸のレリーフとして回
折格子やホログラムの干渉縞を光回折構造層7の表面に
記録する方法は、量産性があり、コストも低くできる点
で特に好ましい。このような光回折構造層7の膜厚は
0.5〜6μmの範囲であることが好ましく、1〜4μ
mの範囲が更に好ましい。
【0046】保護層13は、本発明の光学コード付きシ
ート1、もしくは光学コード付きフィルム10の、使用
する際の最も外側の面を保護するもので、保護層を構成
する樹脂としては、透明性を有し、耐擦傷性、耐摩耗
性、耐熱性、耐薬品性、もしくは耐汚染性などの耐久性
を兼ね備えたものが好ましい。保護層13を構成する具
体的な樹脂としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂も使
用できるが、より高い保護機能を要求されるときは、電
離放射線硬化型樹脂を使用することが好ましい。
【0047】具体的な電離放射線硬化型樹脂としては、
ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレー
ト、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレート
などが挙げられ、これらはそれぞれのプレポリマーに粘
度、或いは架橋密度を調整するために多官能または単官
能のモノマーを添加して用いてもよく、また、必要に応
じて公知の光反応開始剤、増感剤を添加して用いてもよ
い。このほか、ポリエン/チオール系の電離放射線硬化
型樹脂なども耐摩耗性に優れており、好ましく使用でき
る。
【0048】保護層13を形成するための樹脂には、更
に必要に応じて、界面活性剤、帯電防止剤、紫外線吸収
剤などの添加剤を加えることもできる。また、表面の滑
り性を確保する意味で、少量のワックス等を加えておく
とよい。保護層13を設けるには、前記保護層形成用の
樹脂に希釈剤もしくは溶剤を添加し、混合、もしくは分
散して保護層形成用塗布液を作製する。得られた保護層
形成用塗布液を使用し、従来公知の各種ロールコーティ
ング方式やグラビアコーティング方式により、光学コー
ド付きシート1の基材2上の光学コード層3上、また
は、転写用の光学コード付きフィルム10の透明樹脂フ
ィルム11の下面に塗布した後、UV(紫外線)照射、
またはEB(電子線)照射などにより樹脂を硬化させて
保護層13を形成することができる。貼付け用の光学コ
ード付きフィルム10の場合、透明樹脂フィルム11の
上面に保護層を形成してもよいが、透明樹脂フィルム1
1が保護層的機能を兼ねるので、省いてよい。なお、前
記塗布液に有機溶剤を添加した場合には、塗布後、先ず
有機溶剤を除くための熱風乾燥を行い、次いでUVまた
はEBの照射により樹脂の硬化を行うとよい。
【0049】このような保護層13の厚さは、0.5〜
4.0μmの範囲にすることが好ましい。保護層の厚さ
が0.5μm未満の場合は、充分な耐擦傷性、耐摩耗性
が得られず、また、4.0μmを超える厚さは、既に耐
摩耗性は充分にあるため必要性がない。
【0050】接着剤層12は、本発明の光学コード付き
シート1の基材2と光学コード層3との間の接着、もし
くは、本発明の光学コード付きフィルム10の最下面に
形成して被着体との接着を行なわせるためのものであ
る。前者の場合には、基材2および光学コード層3と接
着性が高く、後者の場合には、被着体との間の接着性が
高いものが好ましい。
【0051】具体的には、接着剤層12は、塩化ビニル
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ゴム変性物等のう
ちから適宜選択した素材から構成される。これらは単
体、もしくは2種以上の混合系で、更に必要に応じてハ
ードレジンや可塑剤、その他の添加剤を加えて使用する
ことができる。
【0052】接着剤層12は、上記の素材を適宜な溶剤
もしくは分散剤で溶解もしくは分散させて塗布用組成物
を調製し、ロールコーティング法等の公知のコーティン
グ方法により塗布、乾燥させることにより形成すること
ができ、接着剤層12の厚みとしては、0.5μm〜5
μm、より好ましくは1.5μm〜3μmである。
【0053】透明樹脂フィルム11としては、光回折構
造層7、金属薄膜層5、蛍光発色性層4、および接着剤
層12等の形成ならびに開孔部の形成の際における、耐
熱性、強度、特に引張強度、エッチング液に対する耐性
等を備えたものが望ましい。また、光学コード付きフィ
ルム10を、他の被着体上に適用する際に、透明樹脂フ
ィルム11を剥がさずにそのまま貼るときは、透明性が
必要である。磁気コード付きフィルム10を転写シート
として構成する際には、透明である必要は必ずしもない
が、各層の形成を確認しやすいので、透明のものの方が
取り扱いやすい。
【0054】具体的には、透明樹脂フィルム11として
は、ポリプロピレン樹脂フィルム、ポリカーボネート樹
脂フィルム、もしくはポリエチレンテレフタレート樹脂
フィルム等が好ましく、中でも、これらに加え、機械的
強度の優れた2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂
フィルムが適しており、2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レート樹脂フィルムの場合、厚みとしては5〜250μ
mのものが好ましいが、より好ましくは10〜50μm
である。
【0055】本発明の光学コード付きフィルム10を転
写用に使用するときは、透明樹脂フィルム11と光学コ
ード層3との間の剥離を円滑にし、かつ、転写以前の状
態では転写される各層を適宜な接着力で接着させておく
ために、それらの間に剥離層を積層して、透明樹脂フィ
ルム11の下面を剥離性としておくことが好ましい。
【0056】剥離層を構成する樹脂は、透明樹脂フィル
ム11の素材や、剥離層と接着する層の材質にもよる
が、ポリエステル樹脂、アクリル骨格樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合樹脂、酢酸セルロースと熱硬化型ア
クリル樹脂との2成分のブレンド樹脂、メラミン樹脂、
もしくはニトロセルロース樹脂を使用することができ
る。例えば、透明樹脂フィルム11がポリエチレンテレ
フタレート樹脂フィルムであるときは、剥離層と透明樹
脂フィルム11との密着力の点で、ポリエステル樹脂が
好ましい。これらの樹脂には、さらにポリエチレンワッ
クス等のワックス、もしくはシリコーン樹脂を添加して
剥離性を向上させてもよい。剥離層は、上記の樹脂を適
宜な溶剤もしくは分散剤を用いて溶解もしくは分散させ
て、塗布もしくは印刷に適した組成物を調製したもの
を、公知の塗布方法もしくは印刷方法により、透明樹脂
フィルム11に積層形成することができ、剥離層の厚み
としては、0.5μm〜5μm程度である。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、金属薄膜層が
有する開孔部による光学コードと、開孔部からのぞいて
見える部分の蛍光発色性層が蛍光発光して生じる光学コ
ードとを有するので、紫外線を照射すると、蛍光発色性
層が無い物との区別ができ、偽造防止効果が向上した光
学コード付きシートを提供することができる。請求項2
の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、さらに
光回折構造層が加わったことにより、複雑性が増してお
り、製造の困難性が増した光学コード付きシートを提供
することができる。また、光回折構造層を、回折光学コ
ードを生じさせるよう構成しておくことにより、通常の
状態では見えない回折光学コードを備えた、より偽造防
止効果が向上した光学コード付きシートを提供すること
ができる。請求項3の発明によれば、請求項1または2
の発明の効果に加え、表面保護層が不可されたことによ
り、表面の耐久性が一層向上した光学コード付きシート
を提供することができる。請求項4の発明によれば、請
求項1〜3いずれかの発明の効果に加え、基材と光学コ
ード層との間が接着剤層の介在により強固に接着した光
学コード付きシートを提供することができる。請求項5
の発明によれば、請求項1〜4いずれかの発明の効果に
加え、基材がカード基材とされているので、携帯性があ
り、カードの持つ機能が加わった光学コード付きシート
を提供することができる。請求項6の発明によれば、基
材上に適用して、請求項1の発明の光学コード付きシー
トを製造するのに適した光学コード付きフィルムを提供
することができる。請求項7の発明によれば、請求項6
の発明の効果に加え、請求項2の発明の光学コード付き
シートを製造するのに適した光学コード付きフィルムを
提供することができる。請求項8の発明によれば、請求
項6または7記載の発明の効果に加え、透明樹脂フィル
ムと光学コード層とが剥離可能に積層されているので、
光学コード層のみを被着体上に転写して製造するのに適
した光学コード付きフィルムを提供することができる。
請求項9の発明によれば、請求項8の発明の効果に加
え、光学コード層の透明樹脂フィルム側に保護層が積層
されているので、転写後の最表面の耐久性を高めること
が可能な光学コード付きフィルムを提供することができ
る。請求項10の発明によれば、請求項6〜9いずれか
の発明の効果に加え、被着体との接着のために、別に接
着剤を準備することなく接着が可能な光学コード付きフ
ィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学コード付きシートの断面図である。
【図2】光学コード付きシートの平面図である。
【図3】光学コード付きフィルムの断面図である。
【符号の説明】
1 光学コード付きシート 2 基材 3 光学コード層 4 蛍光発色性層 5 金属薄膜層 6 開孔部 7 光回折構造層 10 光学コード付きフィルム 11 透明樹脂フィルム 12 接着剤層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に光学コード層が積層されてお
    り、前記光学コード層は、前記基材側から、蛍光発色性
    層、および、コードパターン状の開孔部を有している金
    属薄膜層とが順に積層された構造を有することを特徴と
    する光学コード付きシート。
  2. 【請求項2】 前記光学コード層の前記金属薄膜層上
    に、さらに光回折構造層が積層されていることを特徴と
    する請求項1記載の光学コード付きシート。
  3. 【請求項3】 最上層として、保護層が積層されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の光学コード付
    きシート。
  4. 【請求項4】 前記基材と前記光学コード層とが接着剤
    層を介して積層されていることを特徴とする請求項1〜
    3いずれか記載の光学コード付きシート。
  5. 【請求項5】 基材がカード基材であることを特徴とす
    る請求項1〜4いずれか記載の光学コード付きシート。
  6. 【請求項6】 透明樹脂フィルムの下面に光学コード層
    が積層されており、前記光学コード層は、前記透明樹脂
    フィルム側から、コードパターン状の開孔部を有する金
    属薄膜層、および、蛍光発色性層とが順に積層された構
    造を有することを特徴とする光学コード付きフィルム。
  7. 【請求項7】 前記光学コード層は、前記金属薄膜層の
    上面に、さらに光回折構造層が積層された構造を有する
    ことを特徴とする請求項6記載の光学コード付きフィル
    ム。
  8. 【請求項8】 前記透明樹脂フィルムと前記光学コード
    層とが、剥離可能に積層されていることを特徴とする請
    求項6または7記載の光学コード付きフィルム。
  9. 【請求項9】 前記光学コード層は、前記透明樹脂フィ
    ルム側に透明樹脂からなる保護層が積層された構造を有
    することを特徴とする請求項8記載の光学コード付きフ
    ィルム。
  10. 【請求項10】 前記光学コード層は、最下層に接着剤
    層が積層された構造を有することを特徴とする請求項6
    〜9いずれか記載の光学コード付きフィルム。
JP2000391769A 2000-12-25 2000-12-25 光学コード付きシート、およびこれを製造するのに用いる光学コード付きフィルム Withdrawn JP2002192867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391769A JP2002192867A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 光学コード付きシート、およびこれを製造するのに用いる光学コード付きフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000391769A JP2002192867A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 光学コード付きシート、およびこれを製造するのに用いる光学コード付きフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002192867A true JP2002192867A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18857862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000391769A Withdrawn JP2002192867A (ja) 2000-12-25 2000-12-25 光学コード付きシート、およびこれを製造するのに用いる光学コード付きフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002192867A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004078056A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Dainippon Printing Co Ltd ホログラム回折格子複合体
JP2004085681A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Dainippon Printing Co Ltd 潜像入り回折格子表示体
JP2005015963A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止用紙
KR100482450B1 (ko) * 2002-07-29 2005-04-14 김구환 야광잉크 및 축광잉크가 결합된 렌티큘러원단
JP2006036443A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Kyodo Printing Co Ltd 流通情報管理システム
JP2006145688A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Dainippon Printing Co Ltd 真正性識別体および真正性識別可能な基材
JP2008229997A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Kawai Optical Co Ltd 装飾体
JP2008238732A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Toppan Printing Co Ltd セキュリティデバイス及びその検証方法並びに印刷物
KR20110113687A (ko) * 2010-04-10 2011-10-18 엘지이노텍 주식회사 광학 필름 및 그 제조방법
KR101180636B1 (ko) 2010-04-08 2012-09-18 엘지이노텍 주식회사 광학 필름 및 그 제조방법
US8517552B2 (en) 2009-10-19 2013-08-27 Lg Innotek Co., Ltd. Optical film and light emitting device using the same
JP2013195640A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Toppan Printing Co Ltd 光学素子とそれを備えた転写箔およびシール
KR101558598B1 (ko) * 2009-10-19 2015-10-07 엘지이노텍 주식회사 광학 필름 및 그 제조방법
WO2016208590A1 (ja) * 2015-06-22 2016-12-29 凸版印刷株式会社 ホログラム画像形成用媒体及びそれを用いた画像表示媒体
KR101742680B1 (ko) * 2010-12-27 2017-06-01 엘지이노텍 주식회사 광학필름 및 그 제조방법
WO2023054570A1 (ja) * 2021-09-30 2023-04-06 大日本印刷株式会社 ホログラム積層体

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100482450B1 (ko) * 2002-07-29 2005-04-14 김구환 야광잉크 및 축광잉크가 결합된 렌티큘러원단
JP2004078056A (ja) * 2002-08-22 2004-03-11 Dainippon Printing Co Ltd ホログラム回折格子複合体
JP2004085681A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Dainippon Printing Co Ltd 潜像入り回折格子表示体
JP2005015963A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Toppan Printing Co Ltd 偽造防止用紙
JP2006036443A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Kyodo Printing Co Ltd 流通情報管理システム
JP2006145688A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Dainippon Printing Co Ltd 真正性識別体および真正性識別可能な基材
JP2008229997A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Kawai Optical Co Ltd 装飾体
JP2008238732A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Toppan Printing Co Ltd セキュリティデバイス及びその検証方法並びに印刷物
US8517552B2 (en) 2009-10-19 2013-08-27 Lg Innotek Co., Ltd. Optical film and light emitting device using the same
US8727577B2 (en) 2009-10-19 2014-05-20 Lg Innotek Co., Ltd. Optical film and lighting device
KR101558598B1 (ko) * 2009-10-19 2015-10-07 엘지이노텍 주식회사 광학 필름 및 그 제조방법
KR101180636B1 (ko) 2010-04-08 2012-09-18 엘지이노텍 주식회사 광학 필름 및 그 제조방법
KR20110113687A (ko) * 2010-04-10 2011-10-18 엘지이노텍 주식회사 광학 필름 및 그 제조방법
KR101600945B1 (ko) * 2010-04-10 2016-03-08 엘지이노텍 주식회사 광학 필름 및 그 제조방법
KR101742680B1 (ko) * 2010-12-27 2017-06-01 엘지이노텍 주식회사 광학필름 및 그 제조방법
JP2013195640A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Toppan Printing Co Ltd 光学素子とそれを備えた転写箔およびシール
WO2016208590A1 (ja) * 2015-06-22 2016-12-29 凸版印刷株式会社 ホログラム画像形成用媒体及びそれを用いた画像表示媒体
JPWO2016208590A1 (ja) * 2015-06-22 2018-04-05 凸版印刷株式会社 ホログラム画像形成用媒体及びそれを用いた画像表示媒体
WO2023054570A1 (ja) * 2021-09-30 2023-04-06 大日本印刷株式会社 ホログラム積層体
JP2023051508A (ja) * 2021-09-30 2023-04-11 大日本印刷株式会社 ホログラム積層体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4565482B2 (ja) ホログラム積層体およびホログラムラベル
JP2001315472A (ja) 光回折構造を有する情報記録媒体およびカード、並びに光回折構造体
JP2002192867A (ja) 光学コード付きシート、およびこれを製造するのに用いる光学コード付きフィルム
JP4514934B2 (ja) 情報記録体および情報記録体の製造方法
JP2008139718A (ja) ホログラムラベル
JP2006251784A (ja) 複数図柄光輝性スレッド、及びそれを用いた光輝性複数図柄形成物
JP2002072835A (ja) 不可視情報を伴なった光回折構造を有する情報記録体、ならびにその情報記録体製造用ラベル、および情報記録体製造用転写シート
JP2006248221A (ja) 複数図柄光輝性フィルム、及びそれを用いた光輝性複数図柄形成物
JP4678706B2 (ja) 体積ホログラム積層体および体積ホログラムラベル
JP2004223975A (ja) 偽造防止媒体、情報表示媒体、偽造防止転写箔、偽造防止シール、及び、それらの製造方法
JP5630067B2 (ja) 偽造防止媒体、偽造防止転写箔、偽造防止用紙及び真贋判定方法
JP4592964B2 (ja) 真正性識別体、真正性の識別可能な情報記録媒体および物品、並びに真正性識別性ラベルおよび転写シート
CN101137515A (zh) 全息图和全息图制造方法及装置
JP5673939B2 (ja) ホログラムラベル
JP7120224B2 (ja) 情報記録体、および、個人証明体
JP2012150272A (ja) ホログラムラベル
JP2004117636A (ja) 偽造防止転写箔、偽造防止ステッカー、並びに偽造防止媒体とその製造方法
JP2008139717A (ja) ホログラムラベル
JP3605542B2 (ja) 情報記録媒体および情報記録ラベル
JP3710963B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH0863086A (ja) ホログラム転写箔とホログラムラベル及びホログラム構成層が形成された情報担持シート
JP2001219681A (ja) 装飾体
JP2003053898A (ja) 基材シートを剥離し得る貼付け用シート
JP2002103860A (ja) 磁気記録媒体
JP2002366042A (ja) Ovdシールおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304