JPH0863086A - ホログラム転写箔とホログラムラベル及びホログラム構成層が形成された情報担持シート - Google Patents

ホログラム転写箔とホログラムラベル及びホログラム構成層が形成された情報担持シート

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JPH0863086A
JPH0863086A JP6220901A JP22090194A JPH0863086A JP H0863086 A JPH0863086 A JP H0863086A JP 6220901 A JP6220901 A JP 6220901A JP 22090194 A JP22090194 A JP 22090194A JP H0863086 A JPH0863086 A JP H0863086A
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JP
Japan
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hologram
layer
transfer foil
adhesive
sheet
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JP6220901A
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English (en)
Inventor
Makoto Hirose
真 広瀬
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被転写体表面からホログラム構成層が剥がれ
てもその存在していたことを判定可能なホログラム転写
箔若しくはホログラムラベル及びホログラム構成層が形
成された情報担持シートを提供する。 【構成】 ホログラム転写箔10は、ベースシート11と、
この上に設けられた剥離層12と、この上に設けられたホ
ログラム形成層13と、この凹凸面に沿って設けられた光
反射層14と、この上に設けられかつ内部に蛍光材料が分
散された接着剤層15とでその主要部が構成される。この
ホログラム転写箔10を適用した場合、接着剤層内に含ま
れる蛍光材料が接着剤の被転写体内部への浸透と共に浸
透して被転写体内部に蛍光材料の浸透層を形成する。従
って、この蛍光発光を確認することにより、もともとホ
ログラム構成層が存在しない偽物とホログラム形成層は
存在していたが剥がれてしまった本物との真偽判定を行
うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写若しくは貼着によ
り被転写体表面にホログラム構成層が形成されるホログ
ラム転写箔若しくはホログラムラベルに係り、特に、被
転写体表面に形成されていたホログラム構成層が何らか
の原因で被転写体表面から剥がれた場合にもその部位に
ホログラム構成層が存在していたことを判定可能なホロ
グラム転写箔若しくはホログラムラベル及びホログラム
構成層が形成された情報担持シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からホログラムは装飾性、立体感に
よる意外性の効果を生かして書籍や雑誌の表紙並びに挿
絵、ギフト商品、ノベルティ商品あるいはディスプレイ
や広告の分野において利用され、更に偽造が困難である
ことから商品券等の有価証券、クレジットカード、ID
カード等の偽造防止手段として採用されている。
【0003】これ等のホログラムはその表面に干渉縞の
凹凸パターンが形成されて成るもので、その表面に白色
光が照射されると凹凸パターン面による反射回折光が互
に干渉して結像しその結像位置に立体感のあるホログラ
ム像が観察されるものである。そして、凹凸パターンを
利用することからレリーフ型ホログラムと呼ばれてい
る。また、反射回折光は波長によりその回折角が異なる
ため自然光が分散して得られる連続スペクトルを構成し
虹模様に見えることからレインボーホログラムと呼ばれ
ることもある。また、このホログラムは一般にこの凹凸
パターン面に沿って金属等の光反射層を設けこれにより
反射回折光の強度を増大させて上記ホログラム像を明る
くしたものが用いられている。
【0004】ところで、上記商品券やクレジットカード
等の情報担持シートに対して上述したホログラムを適用
する場合、従来、ホログラム転写箔を用いた転写法やホ
ログラムラベルを用いた貼着法等により行われている。
【0005】すなわち、上記ホログラム転写箔は、図4
に示すようにベースシートaと、このベースシートa上
に剥離可能に設けられた剥離層bと、この剥離層b上に
設けられた凹凸パターンを有するホログラム形成層c
と、このホログラム形成層cの凹凸パターン面に沿って
設けられた光反射層dと、この光反射層d上に設けられ
た接着剤層eとでその主要部が構成されており、上記接
着剤層eを介しベースシートaを除く各層が図示外の被
転写体表面に転写されてその表面にホログラム構成層を
形成するものである。
【0006】他方、上記ホログラムラベルは、図5に示
すように透明シートfと、この透明シートf上に設けら
れた凹凸パターンを有するホログラム形成層cと、この
ホログラム形成層cの凹凸パターン面に沿って設けられ
た光反射層dと、この光反射層d上に設けられた接着剤
層eとでその主要部が構成されており、上記接着剤層e
を介し透明シートfと各層が図示外の被転写体表面に貼
着されてその表面にホログラム構成層を形成するもので
あった。
【0007】尚、図4及び図5中、gは接着剤層eと剥
離性を有する剥離材料層、hは接着剤層eを保護する保
護シートをそれぞれ示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように上記ホログ
ラム転写箔及びホログラムラベルのいずれを用いた場合
においても商品券等の情報担持シート表面に設けられる
ホログラム構成層は上記接着剤層を介してそれぞれ形成
されている。
【0009】このため、商品券等の情報担持シート表面
に対し上記接着剤層の接着作用が良好に機能してない場
合、僅かな外力によって上記表面に形成されたホログラ
ム構成層が簡単に剥離してしまうことがあった。
【0010】そして、商品券等情報担持シートの真偽判
定手段としてホログラムを適用していた場合には、上記
ホログラム構成層の剥離によりその真偽の判定が困難と
なる問題点を有していた。
【0011】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、被転写体表面に形
成されていたホログラム構成層が何らかの原因で被転写
体表面から剥がれた場合にもその部位にホログラム構成
層が存在していたことを判定可能なホログラム転写箔若
しくはホログラムラベル及びホログラム構成層が形成さ
れた情報担持シートを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、ベースシートと、このベースシート上に剥離
可能に設けられた剥離層と、この剥離層上に設けられた
凹凸パターンを有するホログラム形成層と、この凹凸パ
ターン面に沿って設けられた光反射層と、この光反射層
上に設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介し
ベースシートを除く各層が被転写体に転写されてその表
面にホログラム構成層を形成するホログラム転写箔を前
提とし、上記接着剤層内に蛍光材料が含有されているこ
とを特徴とし、また、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の発明に係るホログラム転写箔を前提とし、上記光
反射層が金属薄膜で構成されていることを特徴とするも
のである。
【0013】そして、請求項1〜2記載の発明に係るホ
ログラム転写箔によればその接着剤層内に蛍光材料が含
有されていることから、このホログラム転写箔を用いて
被転写体表面にホログラム構成層を形成した場合、ホロ
グラム構成層の接着剤層内に含有されている上記蛍光材
料が接着剤の被転写体内部への浸透と共に浸透して被転
写体内部に蛍光材料の浸透層を形成する。
【0014】従って、上記被転写体表面に形成されてい
たホログラム構成層が何らかの原因により剥がれてしま
った場合、この形成部位に紫外線を照射することにより
上記浸透層が蛍光発光するためその部位にホログラム構
成層が存在していたことを確認することが可能となる。
【0015】このため、この蛍光発光を確認することに
より、もともとホログラム構成層が存在していない偽物
と、ホログラム形成層は存在していたが何らかの原因に
よりこれが剥がれてしまった本物との真偽判定を行うこ
とが可能となる。
【0016】この様な技術的手段において上記接着剤層
内に含有させる蛍光材料としては、硫化亜鉛、硫化カド
ミウム、タングステン酸カルシウム等の蛍光顔料、及
び、ブランコホール類、ベンゾイミダゾール系、ベンジ
ジン系等の蛍光染料が例示でき、これ等一種若しくは数
種を適用することができる。この場合、被転写体表面に
隣接した接着剤層から接着剤と共に上記被転写体内部へ
の浸透が起こり易い材料を選択することが望ましい。
【0017】一方、被転写体を構成する材料については
その用途に応じ任意の材料が適用可能であるが、接着剤
と共に蛍光材料の浸透が起こり易い材料を適用すること
が好ましく、例えば、紙類、プラスチックシート、フィ
ルム等が挙げられる。
【0018】尚、請求項1〜2記載の発明に係るホログ
ラム転写箔を構成するベースシート並びに各層の材料と
しては従来のものが利用でき、ベースシートとしてはポ
リエステルやポリカーボネート等の樹脂フィルムが適用
でき、剥離層としてはアクリル系樹脂、アクリル系樹脂
とビニール系樹脂の混合物等が適用できる。また、剥離
層上に設けられるホログラム形成層としてはアクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂、セルロースアセテート系樹脂、
ニトロセルロース系樹脂等が適用され、これら材料表面
に複数の干渉縞から成る凹凸パターンを有する金属スタ
ンパ等を加熱押圧してホログラム形成層が形成される。
また、このホログラム形成層の凹凸パターン面に沿って
設けられる光反射層としては表面反射率の高いアルミニ
ウム、スズ等の金属材料が適用できる。ここで、上記金
属材料に代えてホログラム形成層を構成する材料よりそ
の屈折率が大きい透明性材料を適用した場合、光透過型
のホログラムにすることが可能となり、存在するホログ
ラム構成層を通して上記蛍光材料の浸透層を確認するこ
とも可能となる。請求項3に係る発明はこのような技術
的理由によりなされている。
【0019】すなわち、請求項3に係る発明は、請求項
1記載の発明に係るホログラム転写箔を前提とし、上記
光反射層がホログラム形成層を構成する材料よりその屈
折率が大きい透明性材料で構成されていることを特徴と
するものである。
【0020】そして、請求項3記載の発明に係るホログ
ラム転写箔によれば上述した請求項1〜2に係るホログ
ラム転写箔と同一の機能を有すると共に、被転写体表面
にホログラム構成層が存在する場合にもこのホログラム
構成層を通して蛍光材料から成る浸透層の確認が可能と
なる。従って、真偽判定の対象が被転写体表面に存在す
るホログラム構成層とこの下側に形成された浸透層にな
るため、判定の対象が増えた分その偽造防止効果を増大
させることが可能となる。
【0021】このような透明性材料としては、例えば、
Sb23、Fe23 、TiO2 、CdS、CeO2
PbCl2 、CdO、Sb23、Bi23、ZnS、W
3、SiO、In23 、PbO、Ta23 、Zn
O、CaO・SiO2 、ZrO、Cd23 、Al23
等を挙げることができ、上記ホログラム形成層上にEB
蒸着法、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッ
タリング法、イオンプレーティング法等の成膜手段にて
形成することができる。
【0022】また、請求項1〜3に係るホログラム転写
箔の接着剤層としてはアクリル系樹脂、ビニール系樹脂
等の感熱若しくは感圧の接着剤が適用できる。尚、ホロ
グラム転写箔の保存性を考慮して上記接着剤層上に剥離
性を有する保護シートを積層させる構成にしてもよい。
【0023】次に、請求項4〜6に係る発明は、請求項
1〜3に係るホログラム転写箔と同一の効果を有するホ
ログラムラベルに関する。
【0024】すなわち、請求項4に係る発明は、透明シ
ートと、このシート上に設けられた凹凸パターンを有す
るホログラム形成層と、この凹凸パターン面に沿って設
けられた光反射層と、この光反射層上に設けられた接着
剤層とを備え、この接着剤層を介し透明シートと各層が
被転写体に貼着されてその表面にホログラム構成層を形
成するホログラムラベルを前提とし、上記接着剤層内に
蛍光材料が含有されていることを特徴とし、請求項5に
係る発明は、請求項4記載の発明に係るホログラムラベ
ルを前提とし、上記光反射層が金属薄膜で構成されてい
ることを特徴とし、また、請求項6に係る発明は、上記
光反射層がホログラム形成層を構成する材料よりその屈
折率が大きい透明性材料で構成されていることを特徴と
するものである。
【0025】尚、請求項4〜6に係るホログラムラベル
を構成する透明シート並びに各層の材料としては従来の
ものが利用でき、透明シートとしてポリエステルやポリ
カーボネート等の樹脂フィルムが適用できる。また、ホ
ログラムラベルにおける蛍光材料、ホログラム形成層、
光反射層、及び、接着剤層等は請求項1〜3に係る発明
において適用された材料と同一の材料が利用できる。
【0026】次に、請求項7に係る発明は請求項1〜3
に係るホログラム転写箔若しくは請求項4〜6に係るホ
ログラムラベルが適用された情報担持シートに関する。
【0027】すなわち、請求項7に係る発明は、請求項
1記載のホログラム転写箔若しくは請求項4記載のホロ
グラムラベルを用いて被転写体の表面にホログラム構成
層が形成されていることを特徴とするものである。
【0028】このような情報担持シートとしては、従来
技術において例示されたギフト商品、ノベルティ商品、
商品券等が挙げられ、更に、株券、小切手、手形、証
券、通帳類、観賞券、キャッシュカード、クレジットカ
ード、パスポート、チケット類等を例示することができ
る。
【0029】
【作用】請求項1〜2に係る発明によれば、ホログラム
転写箔の接着剤層内に蛍光材料が含有されていることか
ら、このホログラム転写箔を用いて被転写体表面にホロ
グラム構成層を形成した場合、ホログラム構成層の接着
剤層内に含有されている上記蛍光材料が接着剤の被転写
体内部への浸透と共に浸透して被転写体内部に蛍光材料
の浸透層を形成する。
【0030】従って、上記被転写体表面に形成されてい
たホログラム構成層が何らかの原因により剥がれてしま
った場合、この形成部位に紫外線を照射することにより
上記浸透層が蛍光発光するためその部位にホログラム構
成層が存在していたことを確認することが可能となる。
【0031】このため、この蛍光発光を確認することに
より、もともとホログラム構成層が存在していない偽物
と、ホログラム形成層は存在していたが何らかの原因に
よりこれが剥がれてしまった本物との真偽判定を行うこ
とが可能となる。
【0032】また、請求項3に係る発明によれば、上記
光反射層がホログラム形成層を構成する材料よりその屈
折率が大きい透明性材料で構成されているため、被転写
体表面にホログラム構成層が存在する場合にもこのホロ
グラム構成層を通して蛍光材料から成る上記浸透層の確
認が可能となる。
【0033】従って、真偽判定の対象が被転写体表面に
存在するホログラム構成層とこの下側に形成された浸透
層になるため、判定の対象が増えた分その偽造防止効果
を更に増大させることが可能となる。
【0034】他方、請求項4〜5に係る発明によれば、
ホログラムラベルの接着剤層内に蛍光材料が含有されて
いることから、このホログラムラベルを用いて被転写体
表面にホログラム構成層を形成した場合、ホログラム構
成層の接着剤層内に含有されている上記蛍光材料が接着
剤の被転写体内部への浸透と共に浸透して被転写体内部
に蛍光材料の浸透層を形成する。
【0035】従って、上記被転写体表面に形成されてい
たホログラム構成層が何らかの原因により剥がれてしま
った場合、この形成部位に紫外線を照射することにより
上記浸透層が蛍光発光するためその部位にホログラム構
成層が存在していたことを確認することが可能となる。
【0036】このため、請求項1〜2に係るホログラム
転写箔と同様に上記蛍光発光を確認することにより、も
ともとホログラム構成層が存在していない偽物とホログ
ラム形成層は存在していたが何らかの原因によりこれが
剥がれてしまった本物との真偽判定を行うことが可能と
なる。
【0037】また、請求項6に係る発明によれば、請求
項3に係るホログラム転写箔と同様、上記光反射層がホ
ログラム形成層を構成する材料よりその屈折率が大きい
透明性材料で構成されており、被転写体表面にホログラ
ム構成層が存在する場合にもこのホログラム構成層を通
して蛍光材料から成る上記浸透層の確認が可能になるた
め偽造防止効果を更に増大させることが可能となる。
【0038】次に、請求項7に係る発明によれば、請求
項1記載のホログラム転写箔若しくは請求項4記載のホ
ログラムラベルを用いて被転写体の表面にホログラム構
成層が形成されているためこの形成部位の被転写体内部
に蛍光材料の浸透層が存在する。
【0039】従って、蛍光発光を確認することにより、
もともとホログラム構成層が存在していない偽物とホロ
グラム形成層は存在していたが何らかの原因によりこれ
が剥がれてしまった本物との真偽判定を行うことが可能
となる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。 [実施例1]この実施例に係るホログラム転写箔10
は、図1に示すようにポリエステルフィルムから成るベ
ースシート11と、このベースシート11上に設けられ
アクリル系樹脂から成る剥離層12と、この剥離層12
上に設けられレリーフ型ホログラムを構成する凹凸パタ
ーン3を有しウレタン系樹脂から成るホログラム形成層
13と、上記凹凸面に沿って設けられた膜厚約50オン
グストロームのアルミニウムから成る光反射層14と、
この光反射層14上に設けられかつ内部に蛍光材料であ
るブランコホール類が分散された膜厚約5〜20μmの
接着剤層15とでその主要部が構成され、この接着剤層
15には剥離材料層16が設けられた保護シート17が
積層されている。尚、上記接着剤層を構成する材料組成
は以下の通りである。 (接着剤層塗料) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60重量部 ブランコホール類蛍光材料 1重量部 トルエン/2−ブタン 39重量部 [実施例2]この実施例に係るホログラムラベル20
は、図2に示すようにポリエステルフィルムから成る透
明シート21と、この透明シート21上に設けられアク
リルポリオール樹脂(Tg:75℃、OH価:100)
とニトロセルロース樹脂(重量比で25:5)の混合系
から成るホログラム形成層22と、このホログラム形成
層22の凹凸面に沿って設けられホログラム形成層22
よりその屈折率が大きい材料(ZnS)から成る光反射
層23と、実施例1と同一の組成を有する材料から成る
接着剤層24とでその主要部が構成され、この接着剤層
24には剥離材料層25が設けられた保護シート26が
積層されている。
【0041】そして、このホログラムラベル20から上
記保護シート26を剥離材料層25と共に剥がして接着
剤層24を露出させ、接着剤層24を介し紙製商品券
3’の表面へ貼着して透明シート21、ホログラム形成
層22、光反射層23、接着剤層24から成るホログラ
ム構成層30を形成した(図3A参照)。このとき、上
記接着剤層24から接着剤の一部が商品券3’側へ浸透
し、この接着剤と共に接着剤層24内に分散されていた
蛍光材料4も商品券3’内部へ浸透して浸透層40が形
成された(図3A参照)。
【0042】尚、上記ホログラム構成層30は光透過型
のホログラムを構成し、ホログラム像の再生可能な角度
範囲内では上記光反射層23における光の反射率が最大
となり『反射型ホログラム』として機能する一方、ホロ
グラム像の再生可能な角度範囲外では単なる透明体とし
て機能することから商品券3’の貼着面側が透視される
ものであった。
【0043】このため、ホログラム像が確認されると共
にこのホログラム構成層30を介し商品券3’側に形成
された浸透層40の蛍光発光(図示外の紫外線を照射す
ることにより発光される)も確認される。従って、これ
等両方が確認されたものを真正の商品券と判定すること
によりその偽造防止効果を改善することができる。
【0044】一方、このホログラム構成層30が何らか
の原因により剥がれてしまった場合、図3(B)に示す
ように剥がれた商品券3’に対し紫外線を照射すること
により上記浸透層40の蛍光発光が確認されるため、こ
の蛍光発光を確認することにより、もともとホログラム
構成層が存在していない偽物とホログラム形成層は存在
していたが何らかの原因によりこれが剥がれてしまった
本物との真偽判定を行うことが可能となる利点を有して
いる。
【0045】
【発明の効果】請求項1〜2に係る発明によれば、被転
写体内部に形成された浸透層からの蛍光発光を確認する
ことにより、もともとホログラム構成層が存在していな
い偽物とホログラム形成層は存在していたが何らかの原
因によりこれが剥がれてしまった本物との真偽判定を行
える効果を有している。
【0046】また、請求項3に係る発明によれば、被転
写体表面にホログラム構成層が存在する場合にもこのホ
ログラム構成層を通して蛍光材料から成る上記浸透層の
確認が可能となる。
【0047】従って、真偽判定の対象が被転写体表面に
存在するホログラム構成層とこの下側に形成された浸透
層になるため、判定の対象が増えた分その偽造防止効果
を更に増大できる効果を有している。
【0048】他方、請求項4〜5に係る発明によれば、
請求項1〜2に係る発明と同様、被転写体内部に形成さ
れた浸透層からの蛍光発光を確認することにより、もと
もとホログラム構成層が存在していない偽物とホログラ
ム形成層は存在していたが何らかの原因によりこれが剥
がれてしまった本物との真偽判定を行える効果を有して
いる。
【0049】また、請求項6に係る発明によれば、請求
項3に係る発明と同様、真偽判定の対象が被転写体表面
に存在するホログラム構成層とこの下側に形成された浸
透層になるため、判定の対象が増えた分その偽造防止効
果を更に増大できる効果を有している。
【0050】次に、請求項7に係る発明によれば、請求
項1記載のホログラム転写箔若しくは請求項4記載のホ
ログラムラベルを用いて被転写体の表面にホログラム構
成層が形成されているため、被転写体内部に形成された
浸透層からの蛍光発光を確認することにより、もともと
ホログラム構成層が存在していない偽物とホログラム形
成層は存在していたが何らかの原因によりこれが剥がれ
てしまった本物との真偽判定を行える効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るホログラム転写箔の断面図。
【図2】実施例2に係るホログラムラベルの断面図。
【図3】図3(A)は実施例2に係るホログラムラベル
を適用してホログラム構成層が形成された商品券(情報
担持シート)の断面図、図3(B)はこのホログラム構
成層が剥がれた後の商品券に対し紫外線を照射して商品
券に形成された浸透層を確認する方法を示す説明図。
【図4】従来例に係るホログラム転写箔の断面図。
【図5】従来例に係るホログラムラベルの断面図。
【符号の説明】
3 凹凸パターン 4 蛍光材料 10 ホログラム転写箔 11 ベースシート 12 剥離層 13 ホログラム形成層 14 光反射層 15 接着剤層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースシートと、このベースシート上に剥
    離可能に設けられた剥離層と、この剥離層上に設けられ
    た凹凸パターンを有するホログラム形成層と、この凹凸
    パターン面に沿って設けられた光反射層と、この光反射
    層上に設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介
    しベースシートを除く各層が被転写体に転写されてその
    表面にホログラム構成層を形成するホログラム転写箔に
    おいて、 上記接着剤層内に蛍光材料が含有されていることを特徴
    とするホログラム転写箔。
  2. 【請求項2】上記光反射層が金属薄膜で構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のホログラム転写箔。
  3. 【請求項3】上記光反射層がホログラム形成層を構成す
    る材料よりその屈折率が大きい透明性材料で構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のホログラム転写
    箔。
  4. 【請求項4】透明シートと、このシート上に設けられた
    凹凸パターンを有するホログラム形成層と、この凹凸パ
    ターン面に沿って設けられた光反射層と、この光反射層
    上に設けられた接着剤層とを備え、この接着剤層を介し
    透明シートと各層が被転写体に貼着されてその表面にホ
    ログラム構成層を形成するホログラムラベルにおいて、 上記接着剤層内に蛍光材料が含有されていることを特徴
    とするホログラムラベル。
  5. 【請求項5】上記光反射層が金属薄膜で構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載のホログラムラベル。
  6. 【請求項6】上記光反射層がホログラム形成層を構成す
    る材料よりその屈折率が大きい透明性材料で構成されて
    いることを特徴とする請求項4記載のホログラムラベ
    ル。
  7. 【請求項7】請求項1記載のホログラム転写箔若しくは
    請求項4記載のホログラムラベルを用いて被転写体の表
    面にホログラム構成層が形成されていることを特徴とす
    る情報担持シート。
JP6220901A 1994-08-23 1994-08-23 ホログラム転写箔とホログラムラベル及びホログラム構成層が形成された情報担持シート Pending JPH0863086A (ja)

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