JP2000204779A - 収納式椅子の起倒動作連結装置 - Google Patents

収納式椅子の起倒動作連結装置

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JP2000204779A
JP2000204779A JP11011175A JP1117599A JP2000204779A JP 2000204779 A JP2000204779 A JP 2000204779A JP 11011175 A JP11011175 A JP 11011175A JP 1117599 A JP1117599 A JP 1117599A JP 2000204779 A JP2000204779 A JP 2000204779A
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retractable
shaft
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Susumu Nakajima
進 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観を無理なく良好にし、かつ各椅子の起倒動
作に遅れが生じないようにする。 【解決手段】各ベースユニット3に各収納式椅子Cの起
倒動作に連動して回動する中間軸15eを設けるともに
これら中間軸15e同士を同期回動可能に連結し、一連
のベースユニット3を、共通駆動軸Nに中間軸15eが
連結された駆動ユニット3Aと、前記共通駆動軸Nに中
間軸15eが連結されていないダミーユニット3Bとか
ら構成するとともに、前記駆動ユニット3A間に1また
は複数のダミーユニット3Bが配設されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動観覧席に好適
に使用される収納式椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、多目的ホール等で好適に用いるた
めに、使用時には、各段床を雛壇上に展開してその上に
設置した椅子を使用可能な状態となり、収納時には、各
段床を相互に重合する収納位置まで退避させてコンパク
トに収納できる状態となる移動観覧席が種々開発されて
いる。そして、このような移動観覧席には起倒動作連結
装置が設けられ、段床上に横並び一列に設置される複数
の椅子が一斉に起倒動作して、段床展開時には、使用可
能な起立位置となり、段床収納時には床面上に倒伏した
倒伏位置となるように構成されている。
【0003】このような起倒動作連結装置の一つとし
て、床面上に列設したベースユニットに複数の収納式椅
子を支持させるとともに、これらベースユニットに貫通
させた共通駆動軸の回動を利用して前記収納式椅子を一
斉に起倒動作させ得るように構成したものが知られてい
る。具体的には、各ベースユニットに前記収納式椅子の
起倒動作に連動して回動する中間軸を設けておき、例え
ばギヤ列を介して共通駆動軸を各ベースユニットの中間
軸に連結したものや、共通駆動軸をいくつかおきにベー
スユニットの中間軸に連結し、共通駆動軸が連結されて
いないダミーユニットに支持された椅子は、例えば椅子
の背もたれ間に横架した連結ビームにより連動させるよ
うにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ものでは、共通駆動軸に生じる捩じれにより、一端側に
位置する椅子に比べ、他端側に位置する椅子の起倒動作
に遅れを生じ、見栄えが良くないうえに、各ベースユニ
ットにギヤ列が必要となり部品点数が増大する等、コス
トアップにつながる不具合がある。また、動作遅れは装
置の動作や寿命にとっても好ましいものではない。一
方、後者のものでは連結ビームにより、全体としての椅
子の連結剛性が高まるため動作遅れを低減させることは
ある程度可能であるが、連結ビームが露出することにな
り、外観上好ましくないうえ、連結ビームに他の部材が
干渉しないように設計する必要も生じる。特に専用の劇
場用椅子等のように重厚な雰囲気を有する椅子が要求さ
れる場合等には、このような構造ではグレード感に欠け
る傾向が生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決すべくなされたものであって、共通駆動軸を間
欠的にベースユニットに配設した中間軸に連結するとと
もに、各ベースユニットの中間軸同士を連結することに
より、外観を無理なく良好にし、かつ各椅子の起倒動作
に遅れが生じないようにすることを主たる目的としてい
る。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明に係る収納式椅
子の起倒動作連結装置は、床面上に列設したベースユニ
ットに複数の収納式椅子を支持させるとともに、これら
ベースユニットに貫通させた共通駆動軸の回動を利用し
て前記収納式椅子を起立位置と倒伏位置との間で一斉に
起倒動作させ得るように構成したものであって、各ベー
スユニットに前記収納式椅子の起倒動作に連動して回動
する中間軸を設けるともにこれら中間軸同士を同期回動
可能に連結し、一連のベースユニットを、前記共通駆動
軸に中間軸が連結された駆動ユニットと、前記共通駆動
軸に中間軸が連結されていないダミーユニットとから構
成するとともに、前記駆動ユニット間に1または複数の
ダミーユニットが配設されるようにしたことを特徴とす
る。
【0007】このようなものであれば、共通駆動軸を所
定個数おきに配設した駆動ユニットの中間軸に連結して
いるので、この連結に必要なギヤ列等を各ベースユニッ
ト毎に配設しなくともよくなり、部品点数の低減化や組
立の簡単化、あるいはローコスト化を図れる。また、各
椅子は、共通駆動軸に加え中間軸同士の連結により連動
して起倒動作するので、椅子同士の十分な連結剛性が得
られ、起倒動作に係る位相のずれが低減されて、見栄え
を良くすることが可能になる。さらに、共通駆動軸及び
中間軸はベースユニットに配設されているので、これら
共通駆動軸及び中間軸がベースユニットをカバーする化
粧カバー内に収められることとなり、外観を極めて良好
なものにすることが可能になる。
【0008】中間軸と共通駆動軸との具体的な連結の実
施態様としては、駆動ユニットに配設された前記中間軸
と共通駆動軸とを、該駆動ユニットに枢支させたギヤ列
により連結しているものが挙げられる。本発明の構成を
無理なく実現するための具体的な実施態様としては、収
納式椅子が、ベースユニットに前後方向に回動可能に下
端部を支持された前支柱と、前支柱の後方に配設され各
ベースユニットに前後方向に回動可能に下端部を支持さ
れた後支柱と、前支柱及び後支柱の上端部に各端部をそ
れぞれ枢着された肘部材と、前記ベースユニット内に配
設され、前記肘部材との協働により前記前後支柱を起立
位置と倒伏位置との間で連動させて起倒動作させる連動
機構とを具備し、隣合う前支柱間に座を支持させるとと
もに隣合う後支柱間に背を支持させるように構成してな
るものであり、前記連動機構が、中間軸と、この中間軸
の回動を前支柱の傾動に変換する第1変換手段と、中間
軸の回動を後支柱の傾動に変換する第2変換手段とを具
備するものが好ましい。
【0009】起立位置における後支柱の傾斜角度を自在
に設定できるようにして、外観上を好ましいものとする
とともに、倒伏位置における椅子のコンパクト化を図る
には、第2変換手段が、後支柱の下端部を、起立位置に
おいては前方所定位置に位置させ、倒伏位置においては
前記前方所定位置よりも後方に設定した後方所定位置に
位置させるように、前記起倒動作に伴わせて移動させる
ものが望ましい。
【0010】連動機構の動作を円滑化し、椅子の起倒動
作を良好に行なわせるための好適な実施態様としては、
第2変換手段が、ベースユニットに前後に回動可能に支
持された移動用アームと、この移動用アームを中間軸に
連結し該中間軸に連動して回動させるリンク群とを具備
し、この移動用アームの回動端部を後支柱の下端部に枢
結してなるものが挙げられる。
【0011】後支柱の下端部が前方所定位置と後方所定
位置との間で移動するスペースを確保すべくベースユニ
ットに設けられた開口部を好適に閉塞するには、移動用
アームに蓋体を形成し、起立位置において前記開口部を
前記蓋体により閉塞するように構成しているものが好ま
しい。倒伏位置での椅子の厚みをより小さくするととも
に、起立位置での各支柱の太さを使用者に安定感、重厚
感等を十分与え得るようなものとするには、前支柱の内
側に後支柱を配設し、前支柱と後支柱とを側面視重合さ
せ得るように構成しているものが望ましい。
【0012】起立位置での安定感、重厚感等を使用者に
より強く与え得る好適な実施態様としては、起立位置に
おいて、前支柱が略鉛直状態で起立し、後支柱がその下
端部を前支柱の下端部と側面視一部重合する状態で後傾
姿勢となるように設定しているものが挙げられる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図8を参
照して説明する。この実施例は、本発明に係る収納式椅
子Cを段床式の移動観覧席1に適用したものである。こ
の移動観覧席1は、図1、図2に示すように、複数の段
床2を具備し、それら段床2を、雛段状に展開される展
開位置(図1参照)と相互に重合する収納位置(図2参
照)との間で伸縮動作させ得るように構成したものであ
る。各段床2を支持する走行フレームの構造や、これら
各走行フレームを進退させる駆動機構等は従来のものと
同様であるため説明を省略する。
【0014】段床2上には、図3に示すように、左右方
向に沿って複数の収納式椅子Cが列設されている。各収
納式椅子Cは、図4等に示すように、段床2上に起倒動
作可能に配設されたもので、具体的には、前記段床2上
に列設したベースユニット3に、前後方向に回動可能な
ように下端部を枢支された前支柱5と、この前支柱5の
後方に配設され前記ベースユニット3に前後方向に回動
可能なように下端部を枢支された後支柱6と、前支柱5
及び後支柱6の各上端部5b、6bに各端部をそれぞれ
枢着された肘部材7と、ベースユニット3内に配設さ
れ、肘部材7との協働により前後支柱5、6を起立位置
と倒伏位置との間で連動させて起倒動作させる連動機構
10と、隣合う前支柱5間に枢支された座8と、隣合う
後支柱6間に一体的に固設された背板9aを主体として
構成される背9とを具備してなる。
【0015】詳述すれば、ベースユニット3は、段床2
上に起立させた対をなす面板部材31からなるもので、
これら面板部材31間で、前支柱5、後支柱6等を支持
している。また、隣合うベースユニット3間には図示し
ない化粧カバーが配設され、ベースユニット及びその内
部を視認できないように覆っている。前支柱5は、その
下端部から左右に一体的に支軸15aを突出してなる厚
肉平板状のもので、前後方向に回動可能なように支軸1
5aがベースユニット3の前縁近傍において枢支されて
いる。後支柱6は、背板9aの両側縁部に取付けられた
断面L字型の板金部材であり、前支柱5の後方内側に配
設され、その下端部6aが前記ベースユニット3に後述
する移動用アーム12を介して間接的に枢支されてい
る。肘部材7は、下方及び後方に開口した中空体状のも
ので、前支柱5及び後支柱6の各上端部5b、6bに帽
嵌させてある。そして、この肘部材7の中間部が前支柱
5に軸15bを介して枢着されているとともに、後端部
が後支柱6に軸15cを介して枢着されている。
【0016】座8は、隣合う前支柱5の内側面間にライ
ジング可能に配設されたもので、その基端近傍部を前支
柱5の内側面に設けた図示しない軸受部に枢支させてい
る。そして、この座8は、略水平な着座位置から斜めに
傾斜したライジング位置まで自動的に回動し得るように
図示しないスプリングにより付勢されている。また、ラ
イジング位置にある座8をさらに上方に持ち上げると、
座8は背9に近接する位置にまで回動し得るようになっ
ている。
【0017】背9は、前記背板9aの前面側の適宜位置
にクッション材9bを取着することによって構成されて
いる。連動機構10は、図4、図5に示すように、各ベ
ースユニット3に前後方向に回動可能に支持させた中間
軸15eと、前支柱5の回動を中間軸15eの回動に変
換する第1変換手段101と、中間軸15eの回動を後
支柱6の回動に変換する第2変換手段102とを具備す
る。
【0018】第1変換手段101は、中間軸15eに止
着されラジアル方向に延出したクランクアーム16と、
このクランクアーム16の回動端部及び前支柱5の支軸
15aから偏位させた部位X1に各端部をそれぞれ枢結
された側面視くの字状の第1リンクメンバ17とを具備
する。一方、第2変換手段102は、ベースユニット3
に前後に回動可能に支持された移動用アーム12と、中
間軸15eに止着された前記クランクアーム16と、こ
のクランクアーム16の回動端部及び移動用アーム12
の一方の回動端部12bに各端部をそれぞれ枢結した第
2リンクメンバ18とを具備する。なお、この第2リン
クメンバ18とクランクアーム16とがリンク群に相当
する。移動用アーム12は、中央板部11の両側縁から
それぞれ側板部12cを立設してなる断面コの字形のも
ので、側板部12cの中央付近が支軸15fを介してベ
ースユニット3に枢支されている。そして、他方の回動
端部12aを、後支柱6の下端部6aに枢結し、支軸1
5fを挟んで略反対側に位置する一方の回動端部12b
を、第2リンクメンバ18に枢結してある。
【0019】そして、起倒動作に伴わせてこの移動用ア
ーム12を回動させることにより、後支柱6の下端部6
aを、起立位置においては前方所定位置に位置し、倒伏
位置においては前記前方所定位置よりも後方に設定した
後方所定位置に位置するように移動させる。また、本実
施例では、この中央板部11に、蓋体の役割を担わせて
いる。具体的には、起立位置において、この中央板部1
1が、ベースユニット3の上面と面一な状態となり、ベ
ースユニット3を構成する面板部材31間に形成される
開口部を閉塞するように設定してある。さらに、この移
動用アーム12の一方の回動端部12aには、ボルトB
を螺着してなるストッパが設けられており、このボルト
Bの先端を前支柱5の後端面に当接させることにより起
立位置を規制する役割を担わせている。
【0020】しかして本実施例では、図3に模式的に示
すように、左右方向に沿って列設した複数のベースユニ
ット3に共通して共通駆動軸Nを貫通させ、各ベースユ
ニット3を、共通駆動軸Nにギヤ列Gを介して連結され
た連動機構10を具備する駆動ユニット3A(図6にも
示す)と、共通駆動軸Nに連結されていない連動機構1
0を具備するダミーユニット3B(図4にも示す)とに
分類するとともに、駆動ユニット3A間に複数のダミー
ユニット3Bが配設されるように構成する一方、各ベー
スユニット3における連動機構10を構成する中間軸1
5e同士を同期回動可能に連結してなる起倒動作連結装
置を設けている。
【0021】詳述すると、共通駆動軸Nは図3に示すよ
うに、一端にカップリングCP1を介して電動モータを
連結された円柱状のもので、各ベースユニット3の下端
近傍にブッシュBSを介して枢支されている。ギヤ列G
は、例えば図3、図6に示すように駆動ユニット3Aに
枢支された複数のホイール歯とピニオン歯とを組み合わ
せてなるもので、共通駆動軸Nの回転を減速して当該駆
動ユニット3Aの中間軸15eに伝達する。
【0022】隣合う中間軸15e同士は、カップリング
CP2を介して剛結される。具体的には、図5に示すよ
うに、中間軸15eの先端部に面取部Rが設けられてお
り、この面取部Rに係合するようにカップリングCP2
を外嵌させて中間軸15e同士を連結する。次に、この
ような収納式椅子の起倒動作を、起倒動作連結装置の作
用説明を兼ねて以下に述べる。
【0023】起立位置においては、図4に示すように、
前支柱5は略鉛直に起立し、後支柱6は、その下端部6
aにおける前端縁部分を、前支柱5の下端部5aにおけ
る後端縁部分に、側面視重合させるような状態で後傾起
立姿勢となるように設定されている。この状態では、前
支柱5の下端部6aは、前方所定位置に位置しており、
また、クランクアーム16は後方に向かって延びる姿勢
となるように設定されている。一方、第2リンクメンバ
18は、その他端部を後方に位置させた姿勢となってお
り、この第2リンクメンバ18の他端部に連結されてい
る移動用アーム12は、その一方の回動端部12bを、
支軸15fの後方に位置させ、逆に他方の回動端部12
aを支軸15fの前方に位置させた姿勢となっている。
そしてこの状態では、移動用アーム12の中央板部11
は、前述したようにベースユニット3の面板部材31間
に形成される開口部を閉塞するように設定されている。
【0024】係る起立位置から倒伏位置へ向かって収納
式椅子Cを傾動させるには、共通駆動軸Nを回動させる
ことにより行なう。共通駆動軸Nの回動は駆動ユニット
3Aに配設されたギヤ列Gを介して中間軸15eに伝達
される。一方、中間軸15e同士は連結されているの
で、駆動ユニット3Aの中間軸15eを介して、ダミー
ユニット3Bの中間軸15eにも、共通駆動軸Nの回動
が伝達される。そして、各ベースユニット3の中間軸1
5eの回動が、第1変換手段101及び第2変換手段1
02を介して、前支柱5及び後支柱6の傾動にそれぞれ
変換される。
【0025】まず前支柱5の動作について詳述すると、
中間軸15eに一体的に設けたクランクアーム16が、
中間軸15eの回動に伴ってその回動端部を中間軸15
eの上方を通過させるように前方に向かって回動する。
この結果、図7に示すように、クランクアーム16に第
1リンクメンバ17を介して連結されている前支柱5
は、クランクアーム16の前方への回動により、枢支点
X1が前方に回動付勢され支軸15aを中心にして前方
に傾動する。
【0026】次に後支柱6の動作について詳述すると、
後支柱6の上端部6bは、肘部材7を介して前支柱5の
上端部5bに連結されているため、図7に示すように、
後支柱6は前支柱5の前方への傾動と連動して、前方へ
傾動する。一方、クランクアーム16の前方への回動に
伴って、このクランクアーム16に第2リンクメンバ1
8を介して連結されている移動用アーム12の一方の回
動端部12bが前方へ向かって回動する。その結果、反
対側に位置する移動用アーム12の他方の回動端部12
aは後方に向かって回動し、これとともに後支柱6の下
端部6aも後方に向かって回動する。このように、後支
柱6は、その上端部6aを前方に、またその下端部6b
を後方に移動させつつ前方に傾動する。なお、蓋体、す
なわち移動用アーム12の中央板部11は、移動する後
支柱6の下端部6aに干渉しない様に起立するように回
動する。
【0027】そして、倒伏位置においては、図8に示す
ように、後支柱6及び前支柱5は、側面視互いに部分的
に重合した状態でそれぞれ略水平な姿勢となる。この状
態では後支柱6の下端部6aは、後方設定位置に位置す
る。また、倒伏位置において、座8は、背9と段床2と
に挟み込まれる様な姿勢となる。倒伏位置から起立位置
への移動は、これと逆の動作で行われるため説明は省略
する。
【0028】このように、本実施例によれば、共通駆動
軸Nを所定個数おきに配設した駆動ユニット3Aの連動
機構10に連結しているので、この連結に必要なギヤ列
Gを各ベースユニット3毎に配設しなくともよくなり、
部品点数の低減化や、組立簡単化、あるいはローコスト
化を図れる。また、各ベースユニット3に配設した連動
機構10は、共通駆動軸Nに加え中間軸15e同士の連
結により連動するので、椅子C同士の十分な連結剛性が
容易に得られ、各椅子Cの起倒動作に係る位相のずれを
低減させることが可能になる。さらに、共通駆動軸N及
び中間軸15eはベースユニット3に配設されているの
で、これら共通駆動軸N及び中間軸15eがベースユニ
ット3をカバーする化粧カバー内に収められることとな
り、外観を極めて良好なものにすることが無理なく可能
になる。
【0029】特に本実施例では、中間軸15eが基本的
には、後支柱6の下端部6aを起倒動作に伴わせて前後
に移動させるために設けられたものであり、かかる中間
軸15eを利用して、駆動ユニット3Aに枢支された前
後支柱5、6とダミーユニット3Bとに枢支された前後
支柱5、6との連動を図っているので、専用に中間軸を
設けたものと比べ、その構成に無理がなく部材の削減を
より好適に図ることができる。
【0030】また、連動機構10の動作は全て回動によ
り行われスライド部分がないので、動作の円滑化が図
れ、ひいては各椅子Cの起倒動作をバランスよく行わせ
得る。さらに本実施例特有の効果について言及すると、
起立位置において、前支柱5が略鉛直状態で起立し、後
支柱6がその下端部6aを前支柱5の下端部5aと側面
視一部重合するような状態で後傾姿勢となるため、より
大きな安定感、重厚感を使用者に与えることが可能にな
る点が挙げられる。しかして、倒伏位置において、前後
両支柱5、6は互いに可及的に近接または接触するた
め、倒伏位置における厚み寸法が大きくなるという欠点
もない。そのうえ、後支柱6の下端部6aが、起立動作
に伴って前方に移動するため、倒伏位置での背9の前方
への突出距離を短く設定でき、移動観覧席の収納奥行き
寸法を小さくできるという効果も奏する。
【0031】また、前支柱5が、座の8の両側方にそれ
ぞれ配設されており、後支柱6も背9の両側方に一体的
にそれぞれ配設してあるため、前後支柱5、6に、座8
の両側方から支持する脚のイメージを与え、使用者に安
定感等をより強く印象づけることができる。加えてベー
スユニット3の上端開口部を、起立位置において自動的
に閉塞する蓋体11を設けているため、この蓋体11に
よって、移動機構10等を隠し外観を好ましいものにで
きるとともに、ここに手や足を入れられない様にして安
全性等を向上させることが可能になる。
【0032】なお、本発明は上述した実施例に限られず
種々の変形が可能である。例えば中間軸として、前支柱
の支軸を採用し、各ベースユニットにおける前支柱の支
軸同士を連結してもよい。また連動機構も上記実施例に
限られないし、共通駆動軸と中間軸との連結もギヤ列に
限定されない。さらに、移動用観覧席以外にも適用可能
であるのは言うまでもない。
【0033】その他、本発明は、図示例に限られずその
趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
共通駆動軸を所定個数おきに配設した駆動ユニットの中
間軸に連結しているので、この連結に必要なギヤ列等を
各ベースユニット毎に配設しなくともよくなり、部品点
数の低減化や組立の簡単化、あるいはローコスト化を図
れる。また、各椅子は、共通駆動軸に加え中間軸同士の
連結により連動して起倒動作するので、椅子同士の十分
な連結剛性が得られ、起倒動作に係る位相のずれが低減
されて、見栄えを良くすることが可能になる。さらに、
共通駆動軸及び中間軸はベースユニットに配設されてい
るので、これら共通駆動軸及び中間軸がベースユニット
をカバーする化粧カバー内に収められることとなり、外
観を極めて良好なものにすることが無理なく可能にな
る。
【0035】駆動ユニットに配設された前記中間軸と共
通駆動軸とを、該駆動ユニットに枢支させたギヤ列によ
り連結しているものであれば、構造の簡単化が容易であ
るだけでなく、例えば共通駆動軸の回動を減速して中間
軸に伝えるように設定することにより、共通駆動軸に作
用するトルクを小さくして捩じれを低減させることもで
きるようになる。
【0036】収納式椅子が、ベースユニットに前後方向
に回動可能に下端部を支持された前支柱と、前支柱の後
方に配設され各ベースユニットに前後方向に回動可能に
下端部を支持された後支柱と、前支柱及び後支柱の上端
部に各端部をそれぞれ枢着された肘部材と、前記ベース
ユニット内に配設され、前記肘部材との協働により前記
前後支柱を起立位置と倒伏位置との間で連動させて起倒
動作させる連動機構とを具備し、隣合う前支柱間に座を
支持させるとともに隣合う後支柱間に背を支持させるよ
うに構成してなるものであり、前記連動機構が、中間軸
と、この中間軸の回動を前支柱の傾動に変換する第1変
換手段と、中間軸の回動を後支柱の傾動に変換する第2
変換手段とを具備するものであれば、前後支柱が、背座
の両側方から支持する脚のイメージを与え、使用者に安
定感等をより強く印象づけることができるだけでなく、
これら前後支柱を連動させるための連動機構を構成する
中間軸を利用して本発明を容易に構成できる。
【0037】第2変換手段が、後支柱の下端部を、起立
位置においては前方所定位置に位置させ、倒伏位置にお
いては前記前方所定位置よりも後方に設定した後方所定
位置に位置させるように、前記起倒動作に伴わせて移動
させるものであれば、起立位置における後支柱の傾斜角
度が自在に設定できるので、外観を良好にできるととも
に、倒伏位置における椅子のコンパクト化を図ることが
できる。
【0038】第2変換手段が、ベースユニットに前後に
回動可能に支持された移動用アームと、この移動用アー
ムを中間軸に連結し該中間軸に連動して回動させるリン
ク群とを具備し、この移動用アームの回動端部を後支柱
の下端部に枢結してなるものであれば、連動機構の動作
が部材同士の回動を利用するものとなるため、その動作
が円滑化され、ひいては各椅子の起倒動作を良好に行な
わせることが可能になる。
【0039】後支柱の下端部が前方所定位置と後方所定
位置との間で移動するスペースを確保するために、ベー
スユニットには開口部を設ける必要があるが、移動用ア
ームに蓋体を形成し、起立位置においてこの開口部を前
記蓋体により閉塞するように構成しているものであれ
ば、好適な開口部の閉塞が図れる。前支柱の内側に後支
柱を配設し、前支柱と後支柱とを側面視重合させ得るよ
うに構成しているものであれば、倒伏位置での椅子の厚
みをより小さくするとともに、起立位置での各支柱の太
さを使用者に安定感、重厚感等を十分与え得るようなも
のとすることができる。また、前支柱が略鉛直状態で起
立し、後支柱がその下端部を前支柱の下端部と側面視一
部重合する状態で後傾姿勢となるように設定しているも
のであれば、起立位置での安定感、重厚感等を使用者に
より強く与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における移動観覧席の展開状
態を示す概略側面図。
【図2】同実施例における移動観覧席の収納状態を示す
概略側面図。
【図3】同実施例における起倒動作連結装置を主として
示す模式的正面図。
【図4】同実施例において起立位置にある収納式椅子の
内部構造を示す側面図。
【図5】同実施例におけるベースユニットを主として示
す概略斜視図。
【図6】同実施例において起立位置にある収納式椅子の
内部構造を示す側面図。
【図7】同実施例の作用説明図。
【図8】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
C…収納式椅子 3…ベースユニット 3A…駆動ユニット 3B…ダミーユニット 5…前支柱 5a…前支柱の下端部 5b…前支柱の上端部 6…後支柱 6a…後支柱の下端部 6b…後支柱の上端部 7…肘部材 8…座 9…背 10…連動機構 11…蓋体 12…移動用アーム 12a…移動用アームの回動端部 15e…中間軸 101…第1変換手段 102…第2変換手段 N…共通駆動軸 G…ギヤ列

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面上に列設したベースユニットに複数の
    収納式椅子を支持させるとともに、これらベースユニッ
    トに貫通させた共通駆動軸の回動を利用して前記収納式
    椅子を起立位置と倒伏位置との間で一斉に起倒動作させ
    得るように構成したものであって、 各ベースユニットに前記収納式椅子の起倒動作に連動し
    て回動する中間軸を設けるともにこれら中間軸同士を同
    期回動可能に連結し、 一連のベースユニットを、前記共通駆動軸に中間軸が連
    結された駆動ユニットと、前記共通駆動軸に中間軸が連
    結されていないダミーユニットとから構成するととも
    に、前記駆動ユニット間に1または複数のダミーユニッ
    トが配設されるようにしたことを特徴とする収納式椅子
    の起倒動作連結装置。
  2. 【請求項2】駆動ユニットに配設される中間軸を前記共
    通駆動軸に、該駆動ユニットに枢支させたギヤ列を介し
    て連結している請求項1または2記載の収納式椅子の起
    倒動作連結装置。
  3. 【請求項3】収納式椅子が、ベースユニットに前後方向
    に回動可能に下端部を支持された前支柱と、前支柱の後
    方に配設され各ベースユニットに前後方向に回動可能に
    下端部を支持された後支柱と、前支柱及び後支柱の上端
    部に各端部をそれぞれ枢着された肘部材と、前記ベース
    ユニット内に配設され、前記肘部材との協働により前記
    前後支柱を起立位置と倒伏位置との間で連動させて起倒
    動作させる連動機構とを具備し、隣合う前支柱間に座を
    支持させるとともに隣合う後支柱間に背を支持させるよ
    うに構成してなるものであり、 前記連動機構が、中間軸と、この中間軸の回動を前支柱
    の傾動に変換する第1変換手段と、中間軸の回動を後支
    柱の傾動に変換する第2変換手段とを具備するものであ
    る請求項1または2記載の収納式椅子の起倒動作連結装
    置。
  4. 【請求項4】第2変換手段が、後支柱の下端部を、起立
    位置においては前方所定位置に位置させ、倒伏位置にお
    いては前記前方所定位置よりも後方に設定した後方所定
    位置に位置させるように、前記起倒動作に伴わせて移動
    させるものである請求項3記載の収納式椅子の起倒動作
    連結装置。
  5. 【請求項5】第2変換手段が、ベースユニットに前後に
    回動可能に支持された移動用アームと、この移動用アー
    ムを中間軸に連結し該中間軸に連動して回動させるリン
    ク群とを具備し、この移動用アームの回動端部を後支柱
    の下端部に枢結してなるものである請求項4記載の収納
    式椅子の起倒動作連結装置。
  6. 【請求項6】移動用アームに蓋体を形成し、この蓋体に
    より、後支柱の下端部が前方所定位置と後方所定位置と
    の間で移動するスペースを確保すべくベースユニットに
    設けられた開口部を、起立位置において閉塞するように
    構成している請求項5記載の収納式椅子。
  7. 【請求項7】前支柱の内側に後支柱が配設され、前支柱
    と後支柱とを側面視重合させ得るように構成されている
    請求項3、4、5または6記載の収納式椅子。
  8. 【請求項8】起立位置において、前支柱が略鉛直状態で
    起立し、後支柱がその下端部を前支柱の下端部と側面視
    一部重合する状態で後傾姿勢となるように設定している
    請求項3、4、5、6または7記載の収納式椅子。
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