JP2000203345A - 車両用収納箱 - Google Patents

車両用収納箱

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JP2000203345A JP11007725A JP772599A JP2000203345A JP 2000203345 A JP2000203345 A JP 2000203345A JP 11007725 A JP11007725 A JP 11007725A JP 772599 A JP772599 A JP 772599A JP 2000203345 A JP2000203345 A JP 2000203345A
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Seiji Isomura
青児 磯村
Masahiko Yanagihara
雅彦 柳原
Takanobu Nakaaze
誉暢 中畔
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンソールボックスを上下に2分割し、下部
側の部材を一体成形とし、しかもPP系の材料でも組付
け可能な構造とすることで上面が広く、且つ剛性が有
り、低価格なコンソールボックスを実現することを目的
とする。 【解決手段】 それぞれ樹脂にて形成された上部部材1
1と下部部材12とを接合してなる車両車用収納箱10
であって、前記上部部材11は上部より下部の幅が広く
形成され、前記下部部材12は上方へゆくほど幅が広
く、下部が狭く形成され、上部部材11との接合部とな
る固定用座面19を有し、且つ、該下部部材12は左右
に分割され、該分割された左右の壁15,15′は橋渡
し部17にそれぞれインテグラルヒンジ16により接続
されて成るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用収納箱に関す
る。詳しくは、車両用収納箱を上下に2分割し、その上
下に分割した部分を接合して一体化した車両用収納箱を
容易に形成することを可能とした車両用収納箱に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用収納箱(以下コンソールボ
ックスと称する。)において、リヤコンソールボックス
は図5(a)の如きボックス形状に合成樹脂で形成され
ている。このリヤコンソールボックス1は図5(b)に
示すように左右の後部シート2,2′の間に設置されて
いるが、シートあるいはシートベルトバックル3との最
小隙間Aをとってハードポイントを決め、そこから製造
金型の抜き勾配をとって側面形状が決定されている。
【0003】この場合、コンソールボックス1の高さが
高い程上面の幅が小さくなるため、 シート上面とコンソールボックスとの隙間が大きくな
る。またボックス部4の幅Wが小さくなり、物品収容
能力が小さくなる。さらにコンソール上面にスイッチ
類、PKBレバー等を配置する時に制約が大きくなる等
の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、コンソールボ
ックス上面の幅を広くするため、図6(a)に示すよう
にコンソールボックスを上部部材5と下部部材6に上下
2分割する方法が考えられている。この方法には、下部
部材6を左右に分割する方法と、一体で成形する方法の
2通りの方法があるが、下部部材6を左右に分割する方
法は、剛性が落ちるため、ブラケット等の別部品で補強
する必要がありコストアップとなる。
【0005】また、下部部材6を一体で形成する場合
は、上部部材との合わせ部のフランジ形状のスライド金
型が図3で後述するように不成立となるため、図6
(b)に示すようなアンダーカット部7のない形状とし
て振動溶着部8で上部部材5と下部部材6とを結合す
る。この場合は溶着する時の振幅があるため上部部材5
と下部部材6との間にズレが生ずる。またPP(ポリプ
ロピレン)系の材料では締結力が弱く実用にならない、
等の問題がある。
【0006】本発明は上記従来の問題点に鑑み、コンソ
ールボックスを上下に2分割し、下部側の部材を一体成
形とし、しかもPP系の材料でも組付け可能な構造とす
ることで上面が広く、且つ剛性が有り、低価格なコンソ
ールボックスを実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の車両
用収納箱は、それぞれ樹脂にて形成された上部部材11
と下部部材12とを接合してなる車両車用収納箱10で
あって、前記上部部材11は上部より下部の幅が広く形
成され、前記下部部材12は上方への幅が広く、下部が
狭く形成され、上部部材11との接合部となる固定用座
面19を有し、且つ、該下部部材12は左右に分割さ
れ、該分割された左右の壁15,15′は橋渡し部17
にそれぞれインテグラルヒンジ16により接続されて成
ることを特徴とする。また、請求項2は、前記上部部材
11と下部部材12とは振動又は熱又はボルトで結合さ
れることを特徴とする。
【0008】この構成を採ることにより、上面が広く、
且つ剛性が有り、低価格なコンソールボックスが得られ
る。
【0009】また、請求項3は、前記下部部材12の左
右の壁15,15′には前記橋渡し部17に固定される
補強アーム21が設けられてなることを特徴とする。こ
の構成を採ることにより、さらに剛性を高めることがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)は図1の
b−b線における組立断面図である。(a)図におい
て、10はコンソールボックス、11はそのコンソール
ボックスを2分割した上部部材、12は下部部材であ
る。この上部部材11及び下部部材12は(b)図に示
すように、運転席及び助手席のシート13,13′、シ
ートベルトバックル14,14′等と隙間を保ちながら
上面を広くとった意匠面をもち、上部部材11と下部部
材12とはPP系材料でも可能なビス止め又は熱カシ
メ、或いは超音波接続、等で結合される。
【0011】下部部材12は、図2(a)に示すよう
に、左右の壁部15,15′と該壁部15,15′を下
部でインテグラルヒンジ16により結合している橋渡し
部17とより構成されている。このような形状では金型
で成形する場合アンダーカット部18(ハッチングを入
れて示す)が生ずるため、金型による成形時は(b)図
の如き形状で形成する。即ち、左右の壁15,15′を
橋渡し部17からインテグラルヒンジ16により左右に
展開した状態でモールドされる。この場合固定用座面1
9に設けられた接合用の突起20の部分がスライド型を
必要とするが、このスライド型は作成容易である。
【0012】図2(b)のように形成された下部部材1
2は両壁部15,15′をインテグラルヒンジ16から
上方に折り曲げて図2(a)の状態とする。その後、図
1(b)の如く、ビス止め又は熱溶着または超音波接続
で上部部材11に結合し完成する。
【0013】本第1の実施の形態では、図2で説明した
ように下部部材12を形成することにより図1(a)の
如く、上部部材11との接合部(固定用座面19)を多
くとることができ強度的に優れ、且つ上面を広くとった
コンソールボックスを安価に製造することができる。
【0014】なお、下部部材12の固定用座面19を多
くとることができる理由は、もしインテグラルヒンジを
用いずに、左右の壁を展開できないように形成すると、
図3に示すように、固定用座面19を形成するのに成形
金型にはスライド駒22及びスライド範囲23を必要と
し、その左右のスライド駒22及びそのスライド範囲2
3が互いに干渉するため固定用座面を多くとることはで
きないが、本実施の形態では前述したように、固定用座
面19を形成するためにスライド駒を必要としないた
め、固定用座面19の間隔を狭めることができ、固定用
座面19を多くとることが可能となるのである。
【0015】図4は本発明の第2の実施の形態を示す図
である。本実施の形態が第1の実施の形態と異なるとこ
ろは、左右の壁部に補強アームを設けたことで、他は同
様である。従って図4は要部のみを示した。同図(b)
はモールド成形時を示しており、両壁部15,15′に
は補強アーム21が設けられている。そして組み立て時
には(a)図の如く両壁部15,15′をインテグラル
ヒンジ16から上方に折り曲げ、補強アーム21を橋渡
し部17に接合するのである。その後は前実施の形態と
同様に組み立てられる。
【0016】このように構成された本第2の実施の形態
は、第1の実施の形態と同様な作用効果を有する上、補
強アームにより更に剛性を向上することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の車両用収納箱に依れば、上部部
材と下部部材との接合部を多くとることができ強度的に
優れ、剛性が大となり、且つ上面を広くとったコンソー
ルボックスが安価に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、(a)
は分解図、(b)は(a)図のb−b線における組立断
面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における下部部材を
示す図で、(a)は組立状態を示す断面図、(b)は金
型による成形時の状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態において下部部材の
固定用座面を多くとることができる理由を説明するため
の図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における下部部材を
示す図で、(a)は組立状態を示す断面図、(b)は金
型による成形時の状態を示す断面図である。
【図5】従来のコンソールボックスの1例を示す図で、
(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図6】従来の上下2分割した部材を結合したコンソー
ルボックスを示す図で、(a)は断面図、(b)は
(a)図のB部拡大断面図である。
【符号の説明】
10…コンソールボックス 11…上部部材 12…下部部材 13,13′…シート 14,14′…シートベルトバックル 15,15′…壁部 16…インテグラルヒンジ 17…橋渡し部 18…アンダーカット部 19…固定用座面 20…接合用突起 21…補強アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯村 青児 愛知県豊田市下市場町3丁目30番地 小島 プレス工業株式会社内 (72)発明者 柳原 雅彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中畔 誉暢 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D022 CA07 CB01 CC18 CD29 CD30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ樹脂にて形成された上部部材
    (11)と下部部材(12)とを接合してなる車両車用
    収納箱(10)であって、 前記上部部材(11)は上部より下部の幅が広く形成さ
    れ、 前記下部部材(12)は上方へゆくほど幅が広く、下部
    が狭く形成され、上部部材(11)との接合部となる固
    定用座面(19)を有し、且つ、該下部部材(12)は
    左右に分割され、該分割された左右の壁(15,1
    5′)は橋渡し部(17)にそれぞれインテグラルヒン
    ジ(16)により接続されて成ることを特徴とする車両
    用収納箱。
  2. 【請求項2】 前記上部部材(11)と下部部材(1
    2)とは振動又は熱又はボルトで結合されることを特徴
    とする請求項1記載の車両用収納箱。
  3. 【請求項3】 前記下部部材(12)の左右の壁部(1
    5,15′)には前記橋渡し部(17)に固定される補
    強アーム(21)が設けられてなることを特徴とする請
    求項1記載の車両用収納箱。
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