JP3601754B2 - 内装トリムにおけるポケット構造 - Google Patents

内装トリムにおけるポケット構造 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用ドアトリム,リヤサイドトリム,ラゲージサイドトリム等の内装トリムにおけるポケット構造に関するもので、特に、ポケット部の組み付けを簡単かつ廉価に行なうようにした内装トリムにおけるポケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、自動車室内には、種々の備品を収容できるように自動車用ドアトリムやリヤサイドトリム、又はラゲージサイドトリム等にポケットが設置されている。
【0003】
図10,図11はポケットを設置した従来の自動車用ドアトリムを示すもので、図面において自動車用ドアトリム1は、所望の曲面形状に成形された芯材2の表面にクッション性,装飾性を備えた表皮材3を貼着して構成されており、ドアトリム1の表面下側には、備品を収容するため、ドアポケット部4が設置されている。
【0004】
上記ドアポケット部4は、ドアトリム1にポケット用開口5を開設するとともに、ポケット用開口5の背面側にポケット空間を形成するためのポケットバックカバー6を固着して構成されている。
【0005】
このポケットバックカバー6の固定構造は、ドアトリム1の芯材2の裏面所定箇所に裏面側に突出する溶着用ボス7を突設する一方、ポケットバックカバー6の周縁部にはそれと対応するように取付孔6aを開設し、溶着用ボス7を取付孔6a内に挿入した後、溶着用ボス7の先端部分を超音波溶着、あるいは熱溶着等によりカシメ加工してポケットバックカバー6をドアトリム1の内面側に固定するようにしている。あるいは、溶着用ボス7の超音波溶着加工、または熱溶着加工に替えて、取付用ボスにビス止め固定する方法も採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のドアトリム1においては、ドアトリム1の成形工程の他にポケットバックカバー6を所要形状に成形した後、ドアトリム1の所定箇所に位置決めし、溶着加工、あるいはビス止め加工により一体化して製作するため、ドアトリム1及びポケットバックカバー6それぞれの成形金型を必要とし、しかも、ポケットバックカバー6をドアトリム1の内面所定箇所に取り付けるという面倒な取付作業を強いられ、生産性を大幅に低下させるという問題点が指摘されている。
【0007】
ところで、最近では、外観意匠性を高めるために、図12に示すように、上下2分割タイプのドアトリム1が多用される傾向にあり、上下2分割タイプの、ドアトリム1は芯材と表皮材との積層構造体からなるトリムアッパー1aと、合成樹脂の射出成形体からなるトリムロア1bとの上下2分割体から構成され、トリムロア1bは合成樹脂の射出成形体からなるため、成形性に優れ、造形自由度を飛躍的に向上させるとともに、裏面側にボスや爪等の一体成形が可能となるという特徴を備えている。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、これら合成樹脂成形体からなるトリムロア1bのような内装トリムの持つ高い成形性を利用して、ポケット部の構造並びに組み付けを簡単かつ廉価に行なうようにした内装トリムにおけるポケット構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、合成樹脂成形体からなる内装トリムに備品を収容できるポケット部を設置してなる内装トリムにおけるポケット構造において、前記内装トリムにポケット用開口が開設されるとともに、内装トリムの縁部の所定部にヒンジ部を介してポケットバックカバーが一体形成され、このポケットバックカバーの展開時、ボックス状の凸部が室内側に突出した状態で形成され、ヒンジ部を基に上記ポケットバックカバーを内装トリムの内面側に折曲操作して、ポケット用開口の背面側にポケットバックカバーを固着し、ポケットバックカバーの凸部により、ポケット空間を構成したことを特徴とする。
【0010】
ここで、内装トリムとしては、自動車用ドアトリム,リヤサイドトリム,ラゲージサイドトリム等が挙げられ、合成樹脂成形体からなる内装トリムであればその用途は問わない。
【0011】
また、内装トリムに使用する樹脂材料は、ヒンジ機能を持つものであれば材質は問わないが、PP樹脂,PE樹脂等のポリオレフィン系樹脂が好ましく、特に、タルク等のフィラーを混入したポリプロピレン樹脂が、成形性,剛性,コスト等を考慮して好適である。
【0012】
更に、請求項2記載の発明は、前記ヒンジ部は、複数列ヒンジ部で構成されていることにより、上記ポケットバックカバーの折曲操作時、上下、左右方向の微調整を可能にしたことを特徴とする。
【0013】
次に、請求項3記載の発明は、前記内装トリムの裏面適宜箇所に係止爪が突設形成されているとともに、この係止爪と対応するようにポケットバックカバーの周縁部には、取付孔、あるいは取付用凹部が開設され、取付孔、あるいは取付用凹部内に係止爪を係着させる係着構造により、ポケットバックカバーの固着構造が簡素化されていることを特徴とする。
【0015】
以上の構成から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、内装トリムの成形とポケットバックカバーとの成形を同一金型、かつ同一工程で行なうことができ、かつポケットバックカバーをヒンジ部を基に内装トリムの内面側に折曲操作すれば、ポケットバックカバーを取付位置に簡単に位置決めできる。
【0016】
更に、請求項2記載の発明によれば、内装トリムの縁部にポケットバックカバーがヒンジ部を介して一体化されており、かつこのヒンジ部は複数列ヒンジ部であるため、ヒンジ部の柔軟性を利用して、内装トリムの内面側にポケットバックカバーを位置決めする際、上下方向、あるいは左右方向にポケットバックカバーを微調整することができる。
【0017】
また、請求項3記載の発明によれば、ポケットバックカバーのヒンジ部を除く3辺を内装トリムの内面側に取り付ける取付構造は、内装トリム裏面に突設した係止爪をそれと対応する位置のポケットバックカバーの縁部に設けた取付孔、あるいは取付用凹部に係着するという係着構造を少なくとも一部に採用するため、従来の面倒な溶着カシメ加工、ビス止め加工が廃止できる。
【0018】
また、ポケットバックカバーのヒンジ部を除く3辺に沿って全て係止爪の係着構造を採用すれば、ポケットバックカバーをヒンジ部を基に内装トリムの内面側に折曲操作するだけのワンタッチ操作でポケットバックカバーの固定が完了する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る内装トリムにおけるポケット構造をドアトリムに適用したドアポケット構造の実施形態として図1乃至図9を基に詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明を適用したドアトリムを示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成を示す断面図、図3は同自動車用ドアトリムの構成を示す分解斜視図、図4は同ドアトリムにおけるポケットバックカバーの組付作業を示す説明図、図5は同ドアトリムにおけるポケットバックカバーの取付後の状態を示す断面図、図6は本発明に係るポケット構造の第1実施形態の変形態様を示す斜視図、図7は本発明の第2実施形態を示す斜視図、図8,図9は同ドアトリムにおけるポケットバックカバーの取付状態を示す断面図並びに説明図である。
【0022】
図1乃至図6に基づいて本発明の第1実施形態について説明する。まず、図1,図2において、本発明に係る自動車用ドアトリム10は、トリムアッパー20とトリムロア30との上下2分割体から構成されており、ドアトリム10の表面下側、すなわちトリムロア30にドアポケット部40が設定されている。
【0023】
更に詳しくは、トリムアッパー20は、所要形状に成形された樹脂芯材21とその表面に一体貼着され、装飾性並びに意匠性を付与する表皮材22との積層体から構成されており、本実施形態では、樹脂芯材21としては、タルクを混入したポリプロピレン樹脂をモールドプレス成形することにより所要形状に成形されており、表皮材22は塩ビシート裏面にポリエチレンフォームを裏打ちした積層シート材料が使用され、モールドプレス成形用金型内に予め表皮材22をセットしておき、樹脂芯材21のモールドプレス成形時一体プレス成形される。尚、樹脂芯材21として熱可塑性樹脂板,熱可塑性複合樹脂板を使用し、コールドプレス成形により樹脂芯材21と表皮材22を一体化するようにしても良い。
【0024】
一方、トリムロア30は合成樹脂の射出成形体から構成されており、本実施形態ではタルクを混入したポリプロピレン樹脂を素材としており、ほぼ中央にポケット用開口31が開設されているとともに、フロント側にスピーカグリル32が一体形成されている。
【0025】
次に、トリムアッパー20とトリムロア30の接合構造としては、図2に示すように、トリムロア30の上端縁に沿ってその裏面に適宜ピッチ間隔で接合用ボス33が突設形成されており、それと対応するようにトリムアッパー20の下縁に沿って取付孔23が開設されている。そして、トリムロア30の接合用ボス33をトリムアッパー20の取付孔23内に挿入させた後、接合用ボス33の先端を超音波加工,熱溶着加工等によりカシメ加工することにより、トリムアッパー20とトリムロア30とが強固に一体化される。
【0026】
ところで、本発明は、この自動車用ドアトリム10に設定されるドアポケット部40を簡単かつ廉価に組み付けることを可能にしたもので、図3乃至図5に基づいて詳細に説明すると、トリムロア30の下縁にポケットバックカバー41が薄肉状のヒンジ部42を介して一体化されている。このポケットバックカバー41はトリムロア30と接合しているヒンジ部42を除いた周囲3辺に沿ってフランジ43が周設されているとともに、このポケットバックカバー41は図3,図4に示すポケットバックカバー組み付け前の展開状態では、矩形ボックス(浅底容器)状の凸部44が室内側に突出した状態で形成されており、この凸部44の内空間がポケット空間を形作る。
【0027】
そして、このポケットバックカバー41をトリムロア30の内面側に組み付ける構造としては、本発明の第1実施形態においては、ポケットバックカバー41のヒンジ部42と対向する縁部の3箇所に取付孔45が開設されているとともに、ポケットバックカバー41の両側のフランジ43にそれぞれ1箇所づつに取付孔45が開設されている。一方、このポケットバックカバー41をトリムロア30の内面側に組み付ける際に取付孔45と対応するトリムロア30の裏面側には、係止爪34が一体形成されている。
【0028】
従って、図4中矢印で示すようにポケットバックカバー41をヒンジ部42を基にトリムロア30の内面側に折曲操作して、ポケットバックカバー40のフランジ43に設けた取付孔45内に対応する係止爪34を係着することにより、ワンタッチで簡単にポケットバックカバー41をポケット用開口31の背面側に取付固定することが可能となる。
【0029】
このように、本発明の第1実施形態においては、ドアトリム10の下半部分を構成するトリムロア30の下縁にヒンジ部42を介してポケットバックカバー41を一体形成するとともに、ヒンジ部42を基にポケットバックカバー41をトリムロア30内面側に折曲固定するという構成であるため、従来、トリムロア30とポケットバックカバー41とを別個の金型で、かつ別工程で成形した後、ポケットバックカバー41をトリムロア30の内面所定箇所に位置決めして取り付けるという構造に比べ、本発明によれば、1つの金型で済み、かつ成形工程も簡素化できる等、金型設備の簡素化、並びに加工工数の低減を図ることができる。
【0030】
また、本実施形態ではポケットバックカバー41をヒンジ部42を基にトリムロア30内面側に折曲操作する際、トリムロア30の係止爪34をポケットバックカバー41の取付孔45内に係着することにより、ワンタッチでポケットバックカバー41の組み付けが完了するため、従来の溶着、あるいはビス止め固定構造のものに比べ、生産性が著しく優れるという効果がある。
【0031】
また、ポケットバックカバー41とトリムロア30との接合構造は、上述したように、ポケットバックカバー41のヒンジ部42を除いた残り3辺を係止爪34を利用した係着構造を採用したが、図6に示すように、ポケットバックカバー41のヒンジ部42と対向する縁部についてはトリムロア30裏面に設けた3箇所の係止爪34で係着固定して、ポケットバックカバー41の両側のフランジ43に設けた取付孔45には溶着用ボス35を対応して設け、この溶着用ボス35の先端を超音波溶着、あるいは熱溶着によりカシメ加工することにより、ポケットバックカバー41の組み付けを完了するようにしても良い。
【0032】
このように、係止爪34による係着構造は、取り付けが簡単に行なえる反面、取付強度的に若干劣る傾向にあるが、ポケットバックカバー41をトリムロア30内面に取り付けるに当たり、全部を係止爪34とするか、全部を溶着用ボス35にするか、あるいは、双方を併用する構造にするかは任意に選択して良いものである。
【0033】
また、トリムロア30内面に設けた係止爪34とポケットバックカバー41のフランジ43に設けた取付孔45との係着構造に替えて、図示はしないが、係止爪34と係着する取付用凹部を取付孔45の替わりに設けることも可能である。
【0034】
このように、本発明は、ヒンジ部42を基にポケットバックカバー41をトリムロア30と一体化する構成を採用することにより、金型設備の簡素化、成形工程の短縮化を図るとともに、ヒンジ部42で一体化する構造を採用したため、ヒンジ部42を基にポケットバックカバー41をトリムロア30内面側に折曲操作するだけで、ロケート作業が簡単に行なえ、かつポケットバックカバー下縁の取付作業が廃止でき、取付作業における生産性を向上させるという効果がある。
【0035】
更に、トリムロア30の高い成形性を利用して、ポケットバックカバー41を係着する係止爪34の成形が可能であることから、従来の溶着カシメ加工、ビス止め加工に替えて係止爪34を利用した係着構造を採用することにより、取付作業性が更に簡素化でき、この係着爪34による係止構造を部分的に採用しても従来の取付構造よりも生産性がアップすることは明確であり、更に、全てに亘りこの係止爪34による係着構造を採用すれば、ポケットバックカバー41をヒンジ部42を基にトリムロア30の内面側に折曲した後、押し付ければ、ワンタッチで簡単にポケットバックカバー41をトリムロア30内面に取付固定することができ、取付作業性が飛躍的に向上する。
【0036】
次に、図7乃至図9は本発明の第2実施形態を示すもので、同様に上下2分割タイプのトリムロア30にドアポケット部40を設定した実施形態を示す。尚、上述した第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0037】
本実施形態においては、トリムロア30の下縁にポケットバックカバー41が複数列ヒンジ部46を介して一体化されている。この複数列ヒンジ部46は、トリムロア30と接合している辺に対して直角の方向に厚みの厚い部分と厚みの薄い部分とが交互に連続した形となっており、図8に示すように、ポケットバックカバー41をトリムロア30内面側に折曲操作して組み付ける際、複数列ヒンジ部46の柔軟性を利用して図8中矢印で示す上下方向にポケットバックカバー41を微調整できるため、例えば、トリムロア30内面に突設形成する係止爪34、あるいはポケットバックカバー41に開設する取付孔45にバラツキが生じても、複数列ヒンジ部46の柔軟性を利用してこのバラツキや誤差を有効に吸収することができ、ポケットバックカバー41の取り付けを円滑に進めることができる。
【0038】
また、図9中矢印で示すように、複数列ヒンジ部46の柔軟性を利用して左右方向に回動操作できるため、ポケットバックカバー41の左右側のフランジ43の取付孔45を係止爪34や溶着用ボス35に位置合せする作業においても円滑に作業を進めることができる。
【0039】
以上説明した実施形態は、トリムアッパー20とトリムロア30とからなる上下2分割タイプの自動車用ドアトリム10に設置されるドアポケット部40について説明したが、ヒンジ機能を持つ樹脂材料を素材とした樹脂成形体であれば、特にドアトリムに限定することなく、リヤサイドトリム,ラゲージサイドトリム等に適用することも可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る内装トリムにおけるポケット構造は、以下に記載する格別な作用効果を有する。
【0041】
(1)請求項1記載の発明によれば、合成樹脂成形体からなり、ポケット用開口を開設した内装トリムの縁部にヒンジ部を介してポケットバックカバーを一体化するという構成であるため、従来、内装トリムとポケットバックカバーとを別個の金型により別工程で成形していたのに比べ、金型設備が簡素化できるとともに、ポケットバックカバー下縁の取り付けを不要とすることができ、成形工程,取付工程を短縮化できるという効果を有する。
【0042】
(2)請求項2記載の発明によれば、内装トリムとポケットバックカバーとを複数列ヒンジ部を介して一体化するという構成であるため、ポケットバックカバーを内装トリムの内面側に折曲操作する際、複数列ヒンジ部の柔軟性を利用して、ポケットバックカバーを上下左右方向に微調整することができ、成形バラツキ,寸法バラツキ等を有効に吸収でき、円滑なポケットバックカバーの取付作業が期待できるという効果を有する。
【0043】
(3)請求項3記載の発明によれば、内装トリムの縁部にヒンジ部、あるいは複数列ヒンジ部を介して一体化されたポケットバックカバーを内装トリム内面側に折曲固定する際、内装トリムとポケットバックカバーとの取付部の少なくとも一部は係止爪による係着構造とすることにより、ポケットバックカバーをヒンジ部,複数列ヒンジ部を基に内装トリム裏面側に折曲操作して押し付ければ、両者が固定され、従来の溶着カシメ加工,ビス止め加工に比べ加工工数を大幅に低減できるとともに、ポケットバックカバーを内装トリム裏面側に係止爪だけを利用した固定構造とすれば、ポケットバックカバーをヒンジ部、あるいは複数列ヒンジ部を基に内装トリムの裏面側に折り返し、押圧するだけのワンタッチ操作でポケットバックカバーの組み付けが完了し、取付作業をより簡素化できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内装トリムにおけるポケット構造を適用したドアトリムの一実施形態を示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1に示すドアトリムにおけるトリムロアを表面側から見た斜視図。
【図4】本発明に係る第1実施形態を示すもので、ポケットバックカバーの組付作業手順を示す説明図。
【図5】図1に示すドアトリムにおけるトリムロアにポケットバックカバーを組み付けた状態を示す断面図。
【図6】本発明に係るドアトリムの第1実施形態の変形態様を示すトリムロアの斜視図。
【図7】本発明に係る内装トリムにおけるポケット構造を適用したドアトリムの第2実施形態を示すもので、トリムロアを表面側から見た斜視図。
【図8】図7に示すトリムロアにおけるポケットバックカバーの組付作業を示す断面図。
【図9】図7に示すトリムロアにおけるポケットバックカバーの折曲操作を示す説明図。
【図10】ドアポケットを備えた従来のドアトリムを示す正面図。
【図11】図10中XI−XI線断面図。
【図12】従来の上下2分割型のドアトリムを示す正面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム
20 トリムアッパー
30 トリムロア
31 ポケット用開口
34 係止爪
35 溶着用ボス
40 ドアポケット部
41 ポケットバックカバー
42 ヒンジ部
43 フランジ
44 凸部
45 取付孔
46 複数列ヒンジ部

Claims (3)

  1. 合成樹脂成形体からなる内装トリム(30)に備品を収容できるポケット部(40)を設置してなる内装トリムにおけるポケット構造において、
    前記内装トリム(30)にポケット用開口(31)が開設されるとともに、内装トリム(30)の縁部の所定部にヒンジ部(42)を介してポケットバックカバー(41)が一体形成され、このポケットバックカバー(41)の展開時、ボックス状の凸部(44)が室内側に突出した状態で形成され、ヒンジ部(42)を基に上記ポケットバックカバー(41)を内装トリム(30)の内面側に折曲操作して、ポケット用開口(31)の背面側にポケットバックカバー(41)を固着し、ポケットバックカバー(41)の凸部(44)により、ポケット空間を構成したことを特徴とする内装トリムにおけるポケット構造。
  2. 前記ヒンジ部(42)は、複数列ヒンジ部(46)で構成されていることにより、上記ポケットバックカバー(41)の折曲操作時、上下、左右方向の微調整を可能にしたことを特徴とする請求項1記載の内装トリムにおけるポケット構造。
  3. 前記内装トリム(30)の裏面適宜箇所に係止爪(34)が突設形成されているとともに、この係止爪(34)と対応するようにポケットバックカバー(41)の周縁部には、取付孔(45)、あるいは取付用凹部が開設され、取付孔(45)、あるいは取付用凹部内に係止爪(34)を係着させる係着構造により、ポケットバックカバー(41)の固着構造が簡素化されていることを特徴とする請求項1又は2記載の内装トリムにおけるポケット構造。
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