JP2000199485A - ベ―ンポンプ - Google Patents

ベ―ンポンプ

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JP2000199485A
JP2000199485A JP10371906A JP37190698A JP2000199485A JP 2000199485 A JP2000199485 A JP 2000199485A JP 10371906 A JP10371906 A JP 10371906A JP 37190698 A JP37190698 A JP 37190698A JP 2000199485 A JP2000199485 A JP 2000199485A
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rotor
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vane pump
pair
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JP10371906A
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Tetsuji Hayashi
哲司 林
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ機能を損なうことなく、カムリングの
吸い込み側部分に亀裂が生じるのを防ぐことのできるベ
ーンポンプを提供することである。 【解決手段】 カムリング4の吸い込み側部分で、その
内壁の両エッジに面取り加工を施して、面取り部15を
形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベーンポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】図4、5に、従来例のベーンポンプを示
す。図4に示すように、ボディ1に収納穴2を形成し、
この収納穴2に、サイドプレート3を収納している。さ
らに、収納穴2にはカムリング4を挿入して、図5に示
すように、このカムリング4をピン5によって固定して
いる。上記カムリング4には、図5に示すように、略楕
円形のリング孔4aを形成している。そして、このリン
グ孔4aに、ロータ6を回転自在に組み込んでいる。ロ
ータ6には、突出自在とした複数枚のベーン7を放射状
に組み込んでいる。
【0003】また、図4に示すように、上記ボディ1に
は軸孔8を形成し、この軸孔8に、シャフト9を回転自
在に挿入している。そして、このシャフト9をロータ6
の中心部分に貫通させて、ロータ6に固定している。し
たがって、シャフト9を回転させれば、ロータ6を回転
させることができる。さらに、上記ボディ1の端面には
カバー10を固定し、ボディ1の収納穴2を塞いでい
る。そして、このカバー10に形成した軸受穴11内
で、上記シャフト9の先端を回転自在に支持している。
【0004】このようにしたベーンポンプでは、図示し
ない駆動源によってシャフト9を回転させれば、ロータ
6を回転させることができる。ロータ6が回転すると、
その遠心力によって、ベーン7がロータ6から突出しよ
うとする。したがって、ベーン7が、カムリング4の内
壁に押し付けられて、この内壁に沿って出たり入ったり
する。
【0005】このようにベーン7が出たり入ったりする
ので、図5に示すように、各ベーン7間には独立した室
が形成され、ロータ6の回転とともに、その室の容積が
順次変化することになる。ロータ6を、図5の矢印k方
向に回転させる場合、ベーン7間の室の容積が大きくな
る工程、すなわち、図5の一点鎖線Sで示す吸い込み部
分では、作動油を吸い込むことになる。そこで、上記カ
バー10には、図4に示すように、紙面奥側と手前側と
に二股状に分岐させた吸い込み通路12を形成してい
る。そして、この吸い込み通路12によって、図5の一
点鎖線Sで示す吸い込み部分に、タンクの作動油を導く
ようにしている。
【0006】なお、図5に示すように、カムリング4の
左右両側の吸い込み側部分には、連通孔穴13を形成し
ている。これら連通孔13は、吸い込み通路12の作動
油を、ボディ1側に導くためのものである。そして、ベ
ーン7間の室に作動油が吸い込まれるとき、カバー10
側からだけでなく、ボディ1側からも吸い込ませるよう
にして、吸い込み効率を向上させている。
【0007】一方、ベーン7間の室の容積が小さくなる
工程、すなわち、図5の一点鎖線Tで示す吐出部分で
は、上記吸い込んだ作動油を吐出することになる。な
お、ボディ1には、図4に示すように、サイドプレート
3の背面側に高圧室14を形成している。そして、この
高圧室14に吐出油を導き、その圧力作用によってサイ
ドプレート3をロータ6側に押し付けて、ローディング
バランスを保つようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなベーンポ
ンプでは、カムリング4の吐出側部分において、その吐
出圧が、図5の矢印Fに示すように、カムリング4を内
壁側から押し広げようとする力として作用する。そし
て、カムリング4を内壁側から押し広げようとする力が
作用すると、カムリング4の吐出側部分ではなく、吸い
込み側部分で、亀裂が生じてしまうことがあった。
【0009】具体的に説明すれば、カムリング4は、径
方向の力に対しては、十分な抗力を発揮することができ
る。したがって、吐出圧が、図5の矢印Fに示すよう
に、カムリング4を内壁側から押し広げようとする力と
して作用しても、この吐出側部分で亀裂が生じることは
ほとんどない。ところが、その力が作用する方向から約
90度だけ位相のずれた部分、つまり、カムリング4の
吸い込み側部分には、図5の矢印fに示すように、両接
線方向へ引っ張られるような大きな力が作用してしま
う。そのため、カムリング4の吸い込み側部分に、亀裂
が生じてしまうことがあった。そして、いったん亀裂が
生じると、その亀裂部分に応力が集中することになり、
いずれはカムリング4が割れてしまうおそれがある。
【0010】しかも、カムリング4の吸い込み側部分で
は、前述したように、連通孔13を形成することがあ
る。そして、連通孔13を形成すると、カムリング4が
それだけ肉薄となり、亀裂が生じやすくなってしまう。
この発明の目的は、ポンプ機能を損なうことなく、カム
リングの吸い込み側部分に亀裂が生じるのを防ぐことの
できるベーンポンプを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、ケーシング
と、ケーシング内に設けたカムリングと、カムリングの
リング孔に回転自在に組み込んだロータと、ロータに突
出自在に組み込んだ複数枚のベーンと、上記ロータを回
転させるシャフトとを備え、一対の吐出部分と一対の吸
い込み部分とを、ロータの回転軸線に対して対称的に配
置してなるベーンポンプを前提とする。そして、第1の
発明は、カムリングの吸い込み側部分で、その内壁の両
エッジに面取り加工を施して、面取り部を形成した点に
特徴を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜3に、この発明のベーンポ
ンプの一実施例を示す。ただし、このベーンポンプの基
本的な構造は、上記従来例のものと同じなので、以下で
は、従来例と同一の構成要素には同一の符号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。図1〜3に示すように、カム
リング4の吸い込み側部分で、その内壁の両エッジに面
取り加工を施し、面取り部15を形成している。
【0013】ここで、上記面取り部15を形成する箇所
について、具体的に説明する。カムリング4のリング孔
4aの略楕円形について説明すると、リング孔4aは、
図2に示すように、ロータ6外径とほぼ同じ内径を有す
る一対の第1円弧部分aと、ロータ6外径より内径を大
きくした一対の第2円弧部分bとを有する。さらに、こ
れら第1円弧部分a及び第2円弧部分bを、一対の吸い
込み側コーナー部分c1と、一対の吐出側コーナー部分
c2とで滑らかに連続させている。そして、一対の吸い
込み側コーナ部分c1が、第2円弧部分bに連続する箇
所で、前述したように、カムリング4内壁の両エッジ
に、面取り部15を形成している。
【0014】以上述べたように、カムリング4の吸い込
み側部分で、その内壁の両エッジ側に面取り部15を形
成しておけば、その部分に亀裂が生じるのを防ぐことが
できる。すなわち、この実施例のベーンポンプでも、上
記従来例と同じく、カムリング4の吸い込み側部分に、
図2の矢印fに示すように、両接線方向へと引っ張られ
るような大きな力が作用する。
【0015】ここで、上記従来例では、カムリング4内
壁の両エッジが直角となっているため、矢印fに示す引
っ張り力が作用すると、このカムリング4の直角となっ
た両エッジに応力が集中することになる。そのため、カ
ムリング4の吸い込み側部分で生じる亀裂は、その内壁
の両エッジから発生するものと考えられる。それに対し
て、この実施例では、その両エッジをなくし、面取り部
15を形成したので、矢印fに示す引っ張り力が作用し
たとしても、応力は分散されることになる。したがっ
て、部分的に応力が集中するようなことがなく、カムリ
ング4の吸い込み側部分に亀裂が生じるのを効果的に抑
えることができる。
【0016】なお、ロータ6が回転する過程で、図1に
示すように、あるベーン7が面取り部15部分に位置し
た状態では、瞬間的に、そのベーン7両側の室が、面取
り部15を介して互いに連通することになる。ただし、
上記ベーン7両側の室は、もともと低圧となっている室
である。したがって、これらベーン7両側の室が、面取
り部15を介して瞬間的に連通したとしても、ベーンポ
ンプとしての機能は損なわれない。
【0017】なお、上記実施例では、ボディ1及びカバ
ー10が相まって、この発明でいうケーシングを構成す
る。また、上記実施例では、カムリング4内壁の両エッ
ジを、平面的に削るようにして面取り部15を形成した
が、曲面的に削るようにしてもかまわない。このように
曲面的に面取り部15を形成すれば、その加工は難しく
なるものの、応力を分散させるといった効果はいっそう
高めることができる。さらに、面取り部15を形成する
位置は、カムリング4の吸い込み側部分であることはい
うまでもないが、カムリング4やリング孔4aの形状に
合わせて、応力解析するなどして適宜決めればよい。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、カムリングの吸い込
み側部分で、両エッジをなくし、面取り部を形成したの
で、接線方向への引っ張り力が作用したとしても、応力
は分散されることになる。したがって、部分的に応力が
集中するようなことがなく、カムリングに亀裂が生じる
のを効果的に抑えることができる。しかも、ロータが回
転する過程で、あるベーンが面取り部部分に位置し、そ
のベーン両側の室が面取り部を介して互いに連通したと
しても、これらベーン両側の室はもともと低圧となって
いる室なので、ベーンポンプとしての機能はなんら損な
われない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のベーンポンプを示す断面図である。
【図2】カムリング4を示す平面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】従来例のベーンポンプを示す断面図である。
【図5】図4のV−V線矢視図である。
【符号の説明】
1 ボディ 4 カムリング 4a リング孔 6 ロータ 7 ベーン 9 シャフト 10 カバー 15 面取り部 S 吸い込み部分 T 吐出部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、ケーシング内に設けたカ
    ムリングと、カムリングのリング孔に回転自在に組み込
    んだロータと、ロータに突出自在に組み込んだ複数枚の
    ベーンと、上記ロータを回転させるシャフトとを備え、
    一対の吐出部分と一対の吸い込み部分とを、ロータの回
    転軸線に対して対称的に配置してなるベーンポンプにお
    いて、カムリングの吸い込み側部分で、その内壁の両エ
    ッジに面取り加工を施して、面取り部を形成したことを
    特徴とするベーンポンプ。
JP37190698A 1998-12-28 1998-12-28 ベーンポンプ Expired - Lifetime JP3806531B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018198366A1 (ja) * 2017-04-28 2018-11-01 株式会社ミクニ ベーンポンプ
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