JP2002317783A - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JP2002317783A
JP2002317783A JP2001124203A JP2001124203A JP2002317783A JP 2002317783 A JP2002317783 A JP 2002317783A JP 2001124203 A JP2001124203 A JP 2001124203A JP 2001124203 A JP2001124203 A JP 2001124203A JP 2002317783 A JP2002317783 A JP 2002317783A
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rotor
vanes
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vane pump
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Masamitsu Miyamukai
正光 宮向井
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2250/00Geometry
    • F04C2250/30Geometry of the stator
    • F04C2250/301Geometry of the stator compression chamber profile defined by a mathematical expression or by parameters

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で、且つ、ロータの回転速度に依
存してポンプ性能が劣化しないベーンポンプを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 ベーンポンプ1は、回転軸から放射状に
形成されたベーン溝23を備える円柱状のロータ20
と、ベーン溝に出入自在に支持されたベーン11と、ロ
ータ外周を包囲する筒状のカムリング30と、カムリン
グの開口端を閉塞するサイドプレート40L,40Rと
を備えている。また、カムリング内面は、エピトロコイ
ド曲線状に形成されており、回転軸より対称方向に位置
するカムリング内面の二点間の距離が一定にされてい
る。また、この回転軸より対称方向に位置するベーンは
連結棒13にて連結されており、この対ベーン10は、
両端がカムリングの内側に当接されている。そして、こ
の対ベーン10は、ロータの回転に伴って、吸入口45
から対象流体をポンプして、吐出口47から吐出させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カムリング内に収
容された回転可能なロータに、ベーンが備えられたベー
ンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧ポンプ、空圧ポンプ等の
用途にて利用されるベーンポンプが知られている。この
ベーンポンプは、通常、カムリングと、カムリング内に
収容されたロータと、ロータに放射状に形成されたベー
ン溝に出入自在に支持されたベーンと、を備えた構成に
されており、ロータの回転と共に、ベーンを、その先端
がカムリング内面で摺動されるようにして、ロータとカ
ムリングとの間の空間に沿って周回運動させ、オイル、
ガス等のポンプ対象となる流体(以下、「対象流体」と
表現する。)を、吸入口からカムリングとロータとの間
の空間に吸入すると共に、吐出口から対象流体を吐出
し、この対象流体を吸入口から吐出口側へポンプする。
【0003】ところで、このようなベーンポンプとして
は、ベーンを、ベーン溝から遠心力でカムリング内面側
へ突出させて、カムリング内面で摺動させるものがよく
知られているが、このベーンポンプでは、ある所定値以
上の回転速度にてベーンを回転させないと、遠心力が弱
いためにベーンがカムリング内面に当接しなくなり、ベ
ーンとカムリング内面との間に生じた間隙から、対象流
体が漏れ出て、ベーンポンプのポンプ性能が劣化すると
いった問題がある。
【0004】また特に、ベーンに当接されるカムリング
内面とロータの回転軸との間の距離(即ち、カムリング
内面の径)がベーンの周回運動に伴って著しく変化する
ベーンポンプであると、ロータを高速回転させる場合、
ベーンにカムリング内面から大きな抗力が働いて、ベー
ンがカムリング内面から一時的に離れてしまい、ベーン
ポンプのポンプ性能が劣化することがあった。
【0005】このような理由から、上記問題を解決する
ベーンポンプとして、ロータの回転中心に対して両側に
対称な方向に位置する二つのベーンを連結し、その一対
のベーンがカムリング内面に常に当接するような内面形
状にカムリングを形成して、ロータの回転速度によって
ポンプ性能が劣化するのを抑制したベーンポンプが発明
されている。例えば、特開昭58−170868号公報
に記載のベーン型ポンプが、その一例である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、一対のベーンがカムリング内面に常に当接
するように、カムリングを形成しなければならないた
め、製造工程が非常に煩雑であることが問題となってい
た。例えば、特開昭58−170868号公報に記載の
ベーン型ポンプでは、カムリング内面を、複数種類の曲
線に基づいて形成しているため、生産者は、各種類の曲
線が滑らかに繋ぎ合わせられるように曲線を選択して、
カムリング内面を形成しなければならなかった。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、製造が容易で、且つ、ロータの回転速度によ
ってポンプ性能が劣化しないベーンポンプを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1に記載のベーンポンプのロータには、回転
中心軸に直交する直線に沿って、回転中心軸を中心に放
射状に、複数の孔部が形成されている。
【0009】更に、各孔部の開放端には、ベーン溝が形
成されている。つまり、複数のベーン溝は、ロータの回
転中心軸から対称な位置に備えられている。そして、こ
のロータの各ベーン溝には、ベーンが設けられており、
このベーンは、ベーン溝からロータの回転中心軸に対し
て直交する方向に出入可能にされて、ベーン溝に支持さ
れている。
【0010】更に、この複数のベーンの内、回転中心軸
から対称な方向に位置する二つのベーンは、一方のベー
ンの先端と他方のベーンの先端との間の距離がロータの
直径より長尺な一定距離となるように連結材にて連結さ
れた対ベーンとして構成されている。尚、この連結材
は、ロータの各孔部に摺動自在に挿通された状態で、ベ
ーンに連結されている。
【0011】また、このベーンポンプには、ロータより
大径に形成されロータを包囲するカムリングが備えられ
ており、特に、このカムリングの内面は、エピトロコイ
ド曲線に基づいて形成されている。そして、請求項1に
記載のベーンポンプでは、エピトロコイド曲線が、ある
定点を中心として対称な方向に位置するその曲線上の二
点間の距離が一定となる性質を持っていることに着目し
て、ロータの回転中心が、対ベーンの全長となる一定距
離だけ離れたエピトロコイド曲線上の任意の二点間を結
ぶ直線が通る唯一の定点に設定されている。
【0012】したがって、請求項1に記載のベーンポン
プは、対ベーンを、ロータの回転運動に連動させてベー
ン溝から出入させるようにしつつ、対ベーンの両端を常
にカムリング内面で摺動させて、吸入口からロータの外
面とカムリングの内面との間に注入された流体を、吐出
口までポンプすることができる。
【0013】しかも、このような構成のベーンポンプを
製造する生産者は、従来のように、異なる式で表される
複数種類の曲線に基づいてカムリングの内面を形成する
必要がないので、その複数の曲線にて形成される曲面の
繋ぎ目がカムリング内面で滑らかとなるように、適当な
曲線を計算して導き出す必要がなく、簡単にカムリング
内面を加工できる。
【0014】また特に、生産者は、指定された関数で部
材を切削可能な工作機器を用いれば、エピトロコイド曲
線を表す式を工作機器に入力するだけで、簡単にカムリ
ング内面を加工することができる。この結果、生産者
は、カムリングを、従来より低コストで生産することが
でき、ベーンポンプを安価で提供することができる。
【0015】また、このベーンポンプは、回転軸より対
称な位置に配置されたベーンを一定距離で連結した構成
であるので、従来技術に挙げた遠心力を用いてベーンを
ロータから突出するものと異なり、利用者は、ロータの
回転速度に制限されることなくベーンポンプを使用する
ことができる。
【0016】尚、このような構成のベーンポンプにおい
て、ロータが対ベーンを複数個備えている場合には、対
ベーンを構成する連結材を棒状に形成して、この連結材
を一本又は二本用いて、二つのベーンを連結するのが良
い。このようにすれば、複数の対ベーンを構成する連結
材の夫々を、回転中心軸にて互いに交差しない位置に配
置することが簡単にできるので、請求項1に記載のベー
ンポンプを簡単に構成できる。
【0017】また特に、この棒状に形成された連結材に
て対ベーンを構成する場合には、ベーンポンプを、請求
項2のように構成するのが一層好ましい。請求項2に記
載のベーンポンプでは、二つのベーンを、その各ベーン
の重心を結ぶ直線上に配置された一本の連結材にて連結
した構成、又は、二つのベーンの重心を結ぶ直線から両
側に所定間隔離れて配置された二本の連結材にて連結し
た構成にされた対ベーンがロータに備えられており、更
に、複数の対ベーンを構成する連結材の夫々が、回転中
心軸にて互いに交差しない位置に配置されている。
【0018】このような構成のベーンポンプ(請求項
2)では、対ベーンを構成するベーンが、安定した位置
で連結されることになるため、対象流体の粘性等に起因
してベーンに抗力等が働くことにより、ベーンがぐらつ
くのを抑制することができて、ベーンポンプのポンプ性
能が劣化するのを抑制することができる。
【0019】一方、ベーンの耐久性等を考慮に入れる
と、ベーンポンプは、請求項3のように構成されている
のが好ましい。請求項3に記載のベーンポンプは、ロー
タの回転方向に沿う吐出口から吸入口までのカムリング
内面に、ベーンの先端とカムリングとの間に間隙を形成
するための溝が形成されているものである。
【0020】ベーンポンプは、吐出口から対象流体を押
し出すような構成にされているため、対象流体が吐出口
から全て排出されないと、その対象流体は吸入口に至る
までに圧縮され、これに起因してベーンポンプ内に大き
なサージ圧が発生するが、請求項3のようにカムリング
内面を構成すると、ベーンポンプは、その溝に排出でき
なかった対象流体を逃すことができて、このようなサー
ジ圧が発生するのを抑制することができる。
【0021】したがって、請求項3に記載のベーンポン
プでは、その圧力による衝撃がベーンポンプ全体に伝搬
することにより、ベーンポンプ内部に損傷が生じるのを
抑制することができ、結果として、ベーンポンプの耐久
性を向上させることができる。
【0022】また、対象流体が液体状のものであると、
大きなサージ圧が発生した際に、その圧力によってベー
ンの運動が阻害されて、ロータが回転しなくなってしま
うが、本発明のベーンポンプ(請求項3)では、このよ
うな事態が起こるのを防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例について、
図面とともに説明する。図1は、本発明が適用されたベ
ーンポンプ1の概略分解斜視図である。また、図2は、
ロータ20の回転軸に対する垂直面に沿うベーンポンプ
1の概略断面図(図2(a))及び、その断面から見た
対象流体のポンプ態様を表す説明図(図2(b))であ
る。ただし、図2において、シャフト25は一点鎖線に
て透過して表されている。また、図3は、ロータ20の
回転軸(図1、図2で示す一点鎖線R−R’)に平行な
面に沿うベーンポンプ1の概略断面図である。
【0024】図1、図2に示すように、ベーンポンプ1
は、主に、ベーン11を備えたロータ20と、ロータ2
0を収容する筒状のカムリング30と、カムリング30
の周縁に固着され、カムリング30の開口端を閉塞して
ロータ20を包囲するサイドプレート40L,40R
と、これらの部材を収容するセンタケーシング51及び
サイドケーシング53L,53Rからなるケーシング5
0と、から構成されている。
【0025】このベーンポンプ1は、外部の動力源を用
いてロータ20を、その中心軸を中心として回転させる
と共に、ベーン11を、ロータ20の回転に連動させ
て、カムリング30及びサイドプレート40L,40R
によって形成されたポンプ室3の内面で摺動させ、供給
側接続ポート55から吸入口45を介して、対象流体を
ベーンポンプ1内部のポンプ室3に吸入すると共に、ポ
ンプ室3内で対象流体を吐出側にポンプして、吐出口4
7から排出側接続ポート57を介して対象流体を外部へ
排出する。
【0026】詳述すると、ロータ20は、円柱状に形成
されたロータ本体の中心軸から、その中心軸に直交する
方向に沿って放射状に(本実施例では、ロータ20の中
心軸を基準として角度30度おきに)、ベーン11を収
納するためのベーン溝23が複数個形成された構成にさ
れており、このベーン溝23にて、対象流体をポンプす
るためのベーン11を収納すると共に、ベーン溝23内
面にて摺動自在に支持している。
【0027】また、本実施例において、ベーン11は、
ロータ20に角度30度おきに形成された12個のベー
ン溝23に対応して、ベーン溝23毎に一つずつ設けら
れており、更にそのベーン11の内、ロータ20の中心
軸に対して対称方向に位置する二つのベーン11は、連
結棒13にて互いに連結された構成にされている。尚、
以下では、二つのベーン11が連結棒13にて連結され
たものを、対ベーン10と表現する。
【0028】そして、このような構成の対ベーン10
は、ベーン溝23に対して摺動自在で、且つ、ロータ2
0の中心軸(一点鎖線R−R’)に直交する方向に沿っ
て、ベーン溝23からロータ20外部に出入自在にされ
て、ロータ20に支持されている(対ベーン10の構成
の詳細は後述)。
【0029】また、このロータ20は、その中心軸に沿
って、円柱状のロータ本体の中心軸とは直交する平面状
の左右側面に貫設されたシャフト25を備えており、こ
のシャフト25には、対ベーン10の連結棒13をシャ
フト25の中心軸に直交するように貫通させるための連
結棒用貫通孔27が、連結棒13が配置される位置に対
応して設けられている。
【0030】また、このような構造のシャフト25は、
後述のサイドケーシング53L,53Rによって回転自
在に支持されており、外部の動力源から発生した回転ト
ルクがこのシャフト25に伝達されると、そのシャフト
25の回転に伴って、ロータ20は、シャフト25の中
心軸を中心に回転する。
【0031】次に、内面でベーン11が摺動するカムリ
ング30は、内径がロータ20より大径で、左右の縁端
が開口された円筒状に形成されており、この外周面は、
後述のセンタケーシング51内側に当接されるようにし
て固定され、内周面(内面)は、ロータ20及びロータ
20に支持されたベーン11を、ロータ20の外周側か
ら包囲している。
【0032】また特に、本発明の特徴として、本実施例
のカムリング30の内面は、ロータ20の回転軸(即
ち、ロータ20の中心軸)に垂直な断面にて、次式で表
されるエピトロコイド曲線となるように形成されてい
る。 x=Rcosα−rsin2α y=Rsinα+rcos2α−r …式(1) 上式において、αは変数(α=0〜2π)、R,rは、
形成するポンプ室3の大きさによって定まる定数であ
り、上式で算出されるx,yは、ロータ20の回転軸を
原点とした直交座標(x,y)系にて、カムリング30
の内面を形成するエピトロコイド曲線上の座標を表して
いる。
【0033】尚、図4は、この式にて描かれるエピトロ
コイド曲線を表す説明図である。ただし、図4に示すエ
ピトロコイド曲線は、エピトロコイド曲線の形状が理解
しやすいように、本実施例のカムリング30の内面を形
成するエピトロコイド曲線より、上式の定数rが定数R
と比較して小さい値に設定されている。つまり、図2か
らもわかるように、本実施例のカムリング30内面を形
成するエピトロコイド曲線における原点(即ち、ロータ
20の中心軸)は、図4に示す原点Oよりも、エピトロ
コイド曲線によって囲まれる領域の中央側に設定されて
いる。
【0034】また、図4に示すように、このエピトロコ
イド曲線は、原点Oから対称方向に位置する曲線上の任
意の二点間(例えば、図4に示すA−A’間、B−B’
間、C−C’間、D−D’間)の距離が一定となる性質
を持っており、本実施例のカムリング30の内面は、ロ
ータ20の回転軸に対して対称な方向に位置する二点間
の距離が一定値2Rとなるようにされている。
【0035】一方、本実施例において、このような曲線
形状のカムリング30内面の大きさは、ロータ20の回
転軸(原点O)からエピトロコイド曲線上の点までの最
短距離がロータ20の半径と同程度になるように設定さ
れている。またこれに伴って、ロータ20の回転軸から
の距離が最短となるカムリング30内面付近には、ロー
タ20の回転軸を基準とする角度30度の範囲(隣り合
う二つのベーン溝23の間隔)で、断面円弧状に切削さ
れた溝部31が形成されている。
【0036】なぜなら、このような溝部31が形成され
ていないカムリングにてベーンポンプ1を構成すると、
ロータ20の外周面が、回転軸から最も近いカムリング
30内面に略接することになり、ベーンポンプ1が対象
流体をポンプする際に吐出口47から対象流体を排出し
きれないと、ロータ20がこの対象流体を圧縮して、ベ
ーンポンプ1内に、大きなサージ圧を発生させてしまう
からである。
【0037】換言すると、本実施例のベーンポンプ1で
は、吐出口47から排出しきれなかった対象流体を溝部
31に逃すことにより、サージ圧が発生するのを抑制し
て、サージ圧が発生することによるベーンポンプ1への
衝撃を抑制し、結果として、ベーンポンプ1の耐久性を
向上させている。
【0038】尚、この溝部31は、ベーン11が溝部3
1内に侵入しないようにベーン11の幅より細い筋状に
形成されているため、ベーンポンプ1内部においては、
ベーン11が溝部31に侵入して、そのベーン11に連
結された反対側のベーン11が、カムリング内面の溝部
31とは対称な位置に当接しなくなるということはな
い。
【0039】次に、サイドプレート40L,40Rは、
カムリング30の左右の開口端を閉塞するようにして、
上述のカムリング30の左右周縁に当接されており、こ
のサイドプレート40L,40Rと上述のカムリング3
0とによって、本実施例のベーンポンプ1の内部には、
対象流体をポンプするためのポンプ室3が形成されてい
る。
【0040】詳述すると、このサイドプレート40L,
40Rは、円盤状で、側縁がカムリング30の周縁の外
周に沿った形状となるように形成されており、ロータ2
0の回転軸に対応する位置には、左右外側にシャフト2
5を貫通させて、後述のサイドケーシング53L,53
R側へ導くための筒状のシャフト貫通部41を備えてい
る。また、このサイドプレート40L,40Rの端部に
は、サイドプレート40L,40Rと、カムリング30
とを、ピンを用いて固定するための固定孔43が備えら
れている。
【0041】また更に、左右のサイドプレート40L,
40Rの内、一方のサイドプレート(本実施例では、図
面右側の右サイドプレート40R)には、対象流体をポ
ンプ室3内部に供給するための吸入口45が形成され、
他方のサイドプレート(本実施例では、図面左側の左サ
イドプレート40L)には、対象流体をポンプ室3内部
から排出するための吐出口47が形成されている。
【0042】特に、本実施例のベーンポンプ1における
吸入口45及び吐出口47は、半径が僅かに異なる所定
角度の二つの円弧の両端を結んでできる形状の切欠が、
対応するサイドプレート40L,40Rの位置に施され
ることによって形成されており、この吐出口47及び吸
入口45の縁端に沿う小径の円弧は、略ロータ20と同
半径にされ、大径の円弧は、ロータ20の半径より、ロ
ータ20の外面とカムリング30との内面との間の最大
距離分だけ大径にされている。
【0043】そして、このような形状で形成された右サ
イドプレート40Rの吸入口45は、右サイドプレート
40Rがカムリング30に当接された状態において、吸
入口45の小径な円弧状に形成された端部がロータ20
の外周部分に沿うように、カムリング30の溝部31の
ロータ回転方向の端部より配置され、ポンプ室3と連通
されている。尚、この吸入口45は、先端部が僅かにカ
ムリング30の溝部31と重なるように配置されてお
り、両端を結ぶ角度が150度より若干大きくされてい
る。
【0044】また、左サイドプレート40Lに形成され
た吐出口47は、左サイドプレート40Lがカムリング
30に当接された状態において、左サイドプレート40
Lの小径な円弧状に形成された端部がロータ20の外周
部分に沿うように、カムリング30の溝部31のロータ
回転方向とは反対側の端部から、その回転方向とは反対
側に配置され、ポンプ室3と連通されている。尚、この
吐出口47は、両端を結ぶ角度が、ほぼ150度になっ
ており、吸入口45より若干角度が小さくされている。
つまり、本実施例のベーンポンプ1においては、吸入口
45を吐出口47より若干角度が大きくなるようにし
て、対象流体の吸入位置を早め、ベーンポンプ1が効率
よく対象流体を吸入口45から吸入できるようにしてい
る。
【0045】次に、ケーシング50は、カムリング30
の外周面に内面が当接される筒状のセンタケーシング5
1と、このセンタケーシング51の左右周縁に螺子を用
いて固着されるサイドケーシング53L,53Rと、か
らなっている。つまり、このセンタケーシング51は、
左右が開口された状態にされ、且つ、内面がカムリング
30の外周の形状に合わせて、断面円状となるように形
成されている。また、このセンタケーシング51の外周
面には、ベーンポンプ1を外部に螺子で固定するための
固定部52が備えられている。
【0046】一方、サイドケーシング53L,53R
は、センタケーシング51の左右開口端を閉塞可能な形
状にされており、内部には、ロータ20に接続されたシ
ャフト25をケーシング50に回転自在に固定するため
のベアリング54を、ロータ20の回転軸(一点鎖線R
−R’)上となる対応箇所に備えている。
【0047】また、左右のサイドケーシング53L,5
3Rの内、右サイドケーシング53Rには、筒状の供給
側接続ポート55が備えられており、この供給側接続ポ
ート55にて、ベーンポンプ1側に対象流体を供給する
外部の供給装置が接続されるように本実施例のベーンポ
ンプ1は構成されている。
【0048】また、この右サイドケーシング53Rの内
部には、供給側接続ポート55から右サイドプレート4
0Rの吸入口45に繋がる流路56が形成されており、
右サイドケーシング53Rは、ベーンポンプ1内側に位
置する流路56の開口部が、右サイドプレート40Rの
吸入口45に連通するようにされて、センタケーシング
51に固定され、供給側接続ポート55から対象流体が
注入されると、右サイドプレート40Rの吸入口45を
介してポンプ室3の内部に対象流体を供給する。
【0049】一方、左サイドケーシング53Lには、対
象流体の排出先となる装置を外部で接続するための筒状
の排出側接続ポート57が備えられ、左サイドケーシン
グ53Lの内部には、左サイドプレート40Lの吐出口
47から排出側接続ポート57を繋ぎ、外部に対象流体
を排出するための流路58が形成されている。
【0050】つまり、左サイドケーシング53Lは、ベ
ーンポンプ1内側に位置する流路58の開口部が、左サ
イドプレート40Lの吐出口47に連通するように配置
されて、センタケーシング51に固定されている。また
更に、この左サイドケーシング53Lには、シャフト2
5をベーンポンプ1外部に露出させるためのシャフト用
孔部59が形成されている。
【0051】次に、本実施例におけるベーン11は、具
体的に図5に示すように構成されている。尚、図5は、
対ベーン10の構成を表す説明図であり、図5(a)
は、対ベーン10の構成を表す概略側面図、図5(b)
は、連結棒13と接続されるベーン11の接続面の構成
を表す概略側面図、図5(c)は、一対のベーン11が
一本の連結棒13にて、連結された対ベーン10の構成
を表す概略上面図、図5(d)は、一対のベーン11が
二本の連結棒13にて連結された対ベーン10の構成を
表す概略上面図である。
【0052】図5に示すように、ベーン11は、上述の
ベーン溝23に略全体が収納される大きさで、長方形で
平板状に形成されており、センタケーシング51内面側
に配置されるベーン11の側縁(先端部)には、ベーン
11の周回方向とは反対側の表面に向けて斜めに切欠さ
れた切欠部11a(図5(a)参照)が形成されてい
る。
【0053】また、図5(b)に示すように、このベー
ン11は、その切欠された側縁とは反対側の側面(接続
面)に、連結棒13に嵌合される複数の連結溝12a〜
12k(本実施例では11個)を、その側面(接続面)
の中央から対称となる位置に備えており、対ベーン10
は、二枚のベーン11の中央の連結溝12f、又は、中
央から両側に所定間隔離れた2つの連結溝12a〜12
e,12g〜12kに、一本又は二本の連結棒13の両
端が嵌合された構成にされている。
【0054】尚、本実施例において、ベーン11に11
個の連結溝12a〜12kが形成されているのは、ロー
タ20に、一本の連結棒13にて連結された一つの対ベ
ーン10(図5(c)参照)と、二本の連結棒13にて
連結された五つの対ベーン10(図5(d)と、が取り
付けられるためである。
【0055】また、本実施例において、六つの対ベーン
10が、連結溝12fに連結棒13が嵌合された構成の
ものと、連結溝12a及び連結溝12kの組み合わせ、
連結溝12b及び連結溝12jの組み合わせ、連結溝1
2c及び連結溝12iの組み合わせ、連結溝12d及び
連結溝12hの組み合わせ、連結溝12e及び連結溝1
2gの組み合わせ、でその連結溝12a〜12e,12
g〜12kに連結棒13が嵌合された構成のものと、か
ら構成されているのは、本実施例のロータ20に備えら
れた12個のベーン11の重心がベーン11の中心に位
置しているためである。
【0056】つまり、このような対ベーン10の組み合
わせであると、連結棒13は、一対のベーン11の重心
を結ぶ直線(図5に示す一点鎖線L−L’)に沿った位
置、又は、この直線より両側に所定距離離れた位置で、
ベーン11を連結することになるので、ベーン11を重
心より平衡な位置で連結することができ、ベーン11が
カムリング30内面を摺動する際に揺動したりするのを
抑制することができる。
【0057】また、連結棒13は、ベーン11を連結し
た際に、そのベーン11からなる対ベーン10の長手方
向の両端を結ぶ長さが、上述のエピトロコイド曲線の長
さ2Rに設定されるように形成されており、このような
連結棒13がベーン11を連結することによって構成さ
れる対ベーン10は、ロータ20に取り付けられると、
両端がカムリング30内面に当接されるように配置され
る。
【0058】尚、このような対ベーン10は、生産者
が、連結棒13をシャフト25の連結棒用貫通孔27に
貫入させ、回転軸を通るようにして配置し、この連結棒
13にて、ロータ20の回転軸から対称な方向にあるベ
ーン11(即ち、回転軸に直交する直線上に位置するベ
ーン11同士)を連結することによって、ロータ20に
取り付けられる。また、このようにロータ20に取り付
けられた対ベーン10は、ロータ20の回転と共に、ベ
ーン11をベーン溝23内で摺動させ、且つ、連結棒1
3を連結棒用貫通孔27内で摺動させることによって、
カムリング30内面を略常に摺動して、ポンプ室3内を
周回運動するように動作する。
【0059】以上が、本実施例のベーンポンプ1の構成
に関する説明であるが、このような構成のベーンポンプ
1は、カムリング30内面が、上述したようにエピトロ
コイド曲線にて形成されているので、生産者は、部材を
数式で表される曲線に沿って切削可能な工作機器を用い
れば、簡単に、カムリング30内面を加工することがで
きる。尚、本実施例では、カムリング30内面に溝部3
1が形成されているが、この溝部31は、エピトロコイ
ド曲線状にカムリング30内面を加工した後に、対応箇
所を、円弧状等に切削すれば簡単に形成できるので、カ
ムリング30内面の加工が、これによって、特に煩雑に
なることはない。
【0060】また、このような構成のベーンポンプ1
は、具体的に、以下のように動作して対象流体をポンプ
する。まず、ロータ20が回転(図2では、反時計回り
に回転)すると、この回転に連動して、ベーン11はカ
ムリング30内面を摺動する。
【0061】そして、ベーン11は、このような動作で
溝部31側から吸入口45側に移動すると、ベーン溝2
3から次第に突出され、回転方向前方のベーン11と共
にポンプ室3内を区画して対象流体を運搬するための作
動室3aを形成する。尚、このベーン11の動きに従動
して、このベーン11に連結された他方のベーン11
は、ベーン溝23に沿って回転軸方向に移動して、ベー
ン溝23内に収納されることになる。
【0062】また、回転方向に移動するベーン11がベ
ーン溝23から次第に回転軸より放射状に長く突出され
るのに伴って、このベーン11によって形成される作動
室3aは、溝部31側の吸入口45の端部から、その体
積を広げて、その作動室3a内の気圧を低下させ、吸入
口45から対象流体を作動室3a内に吸入する。
【0063】この後、対象流体が充填された作動室3a
は、ベーン11の周回運動と共に、吐出口47側へと対
象流体を運搬する。そして次に、作動室3aが吐出口4
7と連通される位置まで移動すると、ベーン11は次第
にベーン溝23内に収納され、ベーン11によって区画
された作動室3aの体積は徐々に小さくなり、それと共
に作動室3aは、室内の対象流体を吐出口47より押し
出して吐出する。
【0064】そして、ベーン11がカムリング30の溝
部31周辺にまで移動すると、この作動室3aの体積は
略ゼロになり、作動室3aからは、作動室3a内の対象
流体の略全てが吐出される。尚、完全に作動室3a内か
ら対象流体を吐出することできなかった場合において、
ベーンポンプ1は、上述したように残った対象流体を溝
部31に流入させて、ベーンポンプ1内部にサージ圧が
発生するのを抑制する。この後、ベーン11は、再び吸
入口45まで移動して、上述と同様の動作をする。
【0065】以上、本発明の実施例について説明をした
が、本実施例のシャフト25が貫設されたロータ20
は、本発明のロータに相当し、ロータ20(シャフト2
5)の中心軸(一点鎖線R−R’)は、本発明の回転中
心軸に相当する。また、シャフト25に形成された連結
棒用貫通孔27は、本発明の孔部に相当し、本実施例の
連結棒13は、本発明の棒状に形成された連結材に相当
する。
【0066】また、本発明のベーンポンプは、主に、カ
ムリング内面をエピトロコイド曲線に基づいて形成し、
所定の長さの対ベーンの両端が、カムリング内面を摺動
するように構成したものであるので、この要旨に反しな
い限り、上記実施例に限定されるものではなく、種々の
態様を採ることができる。
【0067】例えば、ベーン11の個数は上記実施例に
限定されるものではなく、本実施例以外の個数のベーン
11を有するベーンポンプにおいても、本発明を適用す
ることが可能である。この場合には、ロータ20に形成
するベーン溝23の数をベーン11の数に対応させて変
更し、更に、ベーン11の接続面に形成された連結溝1
2a〜12kの数を連結するベーン11の数に合わせて
変更すればよい。
【0068】また、一対のベーン11の連結方法は、必
ずしも上記実施例に示した手法を採用しなくてもよい。
例えば、対ベーン10は、図5に示す連結溝12e又は
連結溝12gに連結棒13が一本だけ嵌合された構成に
されていてもよい。なぜなら、このように対ベーン10
が構成されていても、連結棒13の支持位置がベーン1
1の重心に十分近いため、上述したベーン11がぐらつ
くことによる問題がさほどベーンポンプ1に生じないた
めである。このような構成とすれば、上記実施例と同じ
数の連結溝(11個)が形成されたベーン11を用い
て、ロータ20内に、対ベーン10を1個多く(即ち、
対ベーンを7個)設けることができるため、便利であ
る。
【0069】この他、当然であるが、一対のベーン11
をしっかりと連結するために、ロータ20に取り付ける
対ベーン10を全て2本の連結棒にて連結することもで
きる。つまり、連結溝12fに連結棒13が嵌合された
対ベーン10を設けずに、全ての対ベーンを図5(d)
に示すように構成すれば、ベーン11がぐらつくのを一
層抑制することができ、ベーンポンプ1のポンプ性能を
向上させることができる。
【0070】一方、上記実施例に挙げたベーンポンプ1
においては、サージ圧の発生を抑制するため、切削によ
りカムリング30内面に溝部31を設けたが、この溝部
31に代えて、カムリング30内面の溝部31に該当す
る箇所を、エピトロコイド曲線ではなく、ロータ20の
回転軸を中心とし且つ半径がロータ20の径よりも僅か
に大きい円弧にて形成することも可能である。また、こ
のようにカムリングを形成する場合には、ロータの回転
軸より両側に位置するカムリング内面の間隔が2Rとな
るように、カムリング内において円弧にて形成された位
置とは対称的な位置を、ロータの回転軸を中心とする円
弧にて形成する。
【0071】このようにするとカムリング内面の円弧部
分が、溝部31と同様の効果を奏するため、ベーンポン
プはサージ圧を抑制することができる。また、生産者
は、カムリング形成時の溝部31の切削工程を省略する
ことができるので、同一のベーンポンプを大量生産する
場合においては、効率的にベーンポンプを生産すること
が可能である。
【0072】尚、このようなベーンポンプにおいては、
カムリング内面がエピトロコイド曲線と円弧とを繋ぎ合
わせた曲線となるが、サージ圧を抑制する目的でカムリ
ング内面の一部を円弧に変更するのに留まるため、上記
従来のベーンポンプにおけるカムリング形成時のような
工程の複雑さは伴わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ベーンポンプ1の構成を分解して表した概略
分解斜視図である。
【図2】 ロータ20の回転軸方向に垂直なベーンポン
プ1の断面の構成を表す概略断面図である。
【図3】 ロータ20の回転軸方向に平行なベーンポン
プ1の断面の構成を表す概略断面図である。
【図4】 エピトロコイド曲線の形状を表す説明図であ
る。
【図5】 ベーン11の構成を表す説明図である。
【符号の説明】
1…ベーンポンプ 3…ポンプ室 3a…作動室
10…対ベーン 11…ベーン 11a…切欠部 12a〜12k…
連結溝 13…連結棒 20…ロータ 23…ベーン溝 2
5…シャフト 27…連結棒用貫通孔 30…カムリング 31…
溝部 40L,40R…サイドプレート 41…シャフト貫
通部 43…固定孔 45…吸入口 47…吐出口 5
0…ケーシング 51…センタケーシング 52…固定部 53L,53R…サイドケーシング 54…ベアリン
グ 55…供給側接続ポート 56,58…流路 57
…排出側接続ポート 58…流路 59…シャフト用孔部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心軸に直交する直線に沿って該回
    転中心軸を中心に放射状に形成された複数の孔部と、各
    孔部の開放端に形成されたベーン溝と、を備え、該回転
    中心軸を中心として回転するロータと、 該ロータより大径に形成され、該ロータを包囲するカム
    リングと、 前記ロータの前記各ベーン溝に設けられ、前記ロータの
    回転に応じて前記各ベーン溝から、前記ロータの回転中
    心軸に対して直交する方向に出入する複数のベーンと、 前記ロータの前記各孔部に摺動自在に挿通され、前記複
    数のベーンの内、前記回転中心軸から対称な方向に位置
    する二つのベーンを、一方のベーンの先端と他方のベー
    ンの先端との間の距離が前記ロータの直径より長尺な一
    定距離となるように、連結する連結材と、 を備え、前記連結材にて連結された前記二つのベーンか
    ら構成される対ベーンが、前記ロータの回転運動に連動
    して、前記ベーン溝から出入し、前記カムリング内面を
    摺動することにより、吸入口から前記ロータの外面と前
    記カムリングの内面との間に注入された流体を、吐出口
    までポンプするベーンポンプにおいて、 前記カムリングの内面は、エピトロコイド曲線に基づい
    て形成され、 前記ロータは、回転中心軸が、前記エピトロコイド曲線
    上で前記一定距離だけ離れた任意の二点間を結ぶ直線が
    通る唯一の定点を通るように、位置決めされていること
    を特徴とするベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 前記対ベーンは、棒状に形成された一本
    の前記連結材が、前記二つのベーンの重心を結ぶ直線上
    に沿って、前記二つのベーンを連結した構成、又は、棒
    状に形成された二本の前記連結材が、前記二つのベーン
    の重心を結ぶ直線から両側に所定間隔離れた位置で、前
    記二つのベーンを連結した構成にされており、 更に、複数の前記対ベーンを構成する前記連結材の夫々
    は、前記ロータの回転中心軸にて互いに交差しない位置
    に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のベ
    ーンポンプ。
  3. 【請求項3】 前記カムリングには、前記ロータの回転
    方向に沿う前記吐出口から前記吸入口までの内面に、前
    記ベーンの先端と前記カムリングとの間に間隙を形成す
    るための溝が形成されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のベーンポンプ。
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