JP2014177902A - ベーンポンプ装置 - Google Patents

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義弘 塚原
naoya Taga
直哉 多賀
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Abstract

【課題】カムリングに形成される吸込部における流体の吸込効率を向上させる。
【解決手段】回転軸21に結合されて回転するロータ22と、ロータ22の放射方向に複数設けたベーン溝に進退可能に保持される複数のベーン24と、内側にカム面を形成する内周面30Cを有する筒状に形成されてロータ22を囲い隣り合うベーン24との間に流体を区画するポンプ室40を形成するとともに、ポンプ室40への流体の吸込経路を形成する一端側吸込ポート60(第1吸込ポート61)およびポンプ室40からの流体の吐出経路を形成する一端側吐出ポート70(第1吐出ポート71)を有するカムリング30とを備える。そして、第1吸込ポート61は、カムリング30の軸方向の側部にて内周から外周にかけて所定の幅を維持しながら形成された溝で構成され、隣り合うベーン24によって内周面30Cに形成されるベーン24の接触箇所のベーン間隔Svよりも長い吸込吐出間距離Scを有して第1吐出ポート71から離れて側部に配置される。
【選択図】図8

Description

本発明は、ベーンポンプ装置に関する。
ベーンポンプ装置は、回転するロータと、ロータを囲むように配置されるカムリングと、ロータの放射方向に複数設けたベーン溝に進退可能に保持される複数のベーン(羽根)と、ロータの周囲にて隣り合う2枚のベーンにより区画される複数のポンプ室と、圧縮行程を行なうポンプ室に対応して設けられる複数の吐出ポートとを有して、流体を供給対象となる対象機器に供給する(例えば特許文献1参照)。
特開2011−122528号公報
ところで、ベーンポンプ装置では、装置に設けられる吸込口にて外部から流体を吸い込む。さらに、装置内部においては、カムリングに形成される吸込部を介して、ポンプ室へと流体を吸い込むように構成される。
ここで、ベーンポンプ装置の性能の向上を図るには、カムリングに形成される吸込部における流体の吸込効率を向上させることが好ましい。
本発明は、カムリングに形成される吸込部における流体の吸込効率を向上させることを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、回転軸に結合されて回転するロータと、ロータの放射方向に複数設けたベーン溝に進退可能に保持される複数のベーンと、内側にカム面を有する筒状に形成されてロータを囲い隣り合うベーンとの間に流体を区画するポンプ室を形成するとともに、ポンプ室への流体の吸込経路を形成する吸込部およびポンプ室からの流体の吐出経路を形成する吐出部を有するカムリングと、を備え、吸込部は、カムリングの軸方向の側部にて内周から外周にかけて所定の幅を維持しながら形成された溝で構成され、隣り合うベーンによってカム面に形成されるベーンの接触箇所の間隔よりも長い距離を有して吐出部から離れて側部に配置されることを特徴とするベーンポンプ装置である。
ここで、吸込部は、第1吸込部と、カムリングの中心を通る直線上において第1吸込部と一対に配置される第2吸込部とを備えて構成されることを特徴とすることができる。
また、少なくともカムリングを覆うハウジングと、ハウジングに設けられて装置外部から装置内部へと流体を吸い込む吸込口と、をさらに備え、吸込部は、吸込口から吸込部へと流体を導く経路である吸込通路の向く方向に沿ってカムリングの側部に形成されることを特徴とすることができる。
本発明によれば、カムリングに形成される吸込部における流体の吸込効率を向上させることが可能になる。
本実施形態が適用されるベーンポンプの全体図である。 図1に示すII−II線の断面図である。 図1に示すIII−III線の断面図である。 ポンプユニットの内部を説明するための図である。 本実施形態のインナサイドプレートの全体図である。 本実施形態のアウタサイドプレートの全体図である。 本実施形態のカムリングを詳細に説明するための図である。 一端側吸込ポートの配置を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態が適用されるベーンポンプ1の全体図である。図2は、図1に示すII−II線の断面図である。図3は、図1に示すIII−III線の断面図である。図4は、ポンプユニット20の内部を説明するための図である。
(ベーンポンプ1の構成・機能の説明)
ベーンポンプ1は、例えば車両の内燃機関の動力により駆動され、作動流体の一例としての作動油を、例えば油圧式パワーステアリングや油圧式無段変速機などの流体機器に供給するためのオイルポンプとして用いられる。
図1に示すベーンポンプ1は、固定容量式のものである。そして、本実施形態のベーンポンプ1は、ハウジング11と、ハウジング11の開口を覆うカバープレート12と、ハウジング11およびカバープレート12の内側に収容されるポンプユニット20とを備えている。
ハウジング11は、図2に示すように、ポンプユニット20を収容する凹部形状の収容部11Aを有している。また、ハウジング11は、装置の外部から作動油を吸い込む吸込口43と、吸込口43から吸い込んだ作動油のハウジング11内における通路を形成する吸込通路42とを備える。また、吸込通路42は、カムリング30の後述する一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80に対向して設けられる(後述の図3参照)。なお、吸込通路42と後述する一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80との関係については後に詳しく説明する。
さらに、図3に示すように、ハウジング11の収容部11Aの最奥部に、後述するインナサイドプレート31によって区画される高圧力室54を形成する。
カバープレート12は、図2に示すように、ハウジング11の収容部11Aの開口を覆う。カバープレート12とハウジング11とは、複数のボルト14により締結されることで固定される。また、カバープレート12とハウジング11との間にはシールプレート13が挟み込まれる。シールプレート13は、ハウジング11とカバープレート12に形成された複数の通路用溝や凹部などを覆ってシールする。
また、カバープレート12およびポンプユニット20は、位置決めピン33Aおよび位置決めピン33Bがそれぞれ貫通して取り付けられ、周方向において各部材の相対的な位置決めがなされている。
ポンプユニット20は、回転軸21、回転軸21に固定されるロータ22、ロータ22に摺動自在に設けられる複数のベーン24(図3および図4参照)、ロータ22を囲むカムリング30、ロータ22およびカムリング30を挟み込む一対のインナサイドプレート31およびアウタサイドプレート32を備えている。
回転軸21は、ハウジング11に設けられる第1軸受15とカバープレート12に設けられる第2軸受16とによって回転可能に支持される。回転軸21には、セレーションが形成され、このセレーションを介してロータ22と固定的に結合される。そして、回転軸21が、例えば内燃機関などのベーンポンプ1の外部の駆動源により駆動を受けることによってロータ22が回転する。
なお、本実施形態では、図4に示すように、回転軸21(ロータ22)は、図4中CW方向に回転するように構成されている。
ロータ22は、図4に示すように、概形が円形状をした部材であって、本実施形態ではが外周部に複数の凹凸が設けられる。そして、ロータ22には、周方向における複数の位置にベーン溝23が形成される。ロータ22の外周部は、ベーン溝23が形成される部分が径方向の外側に向けて突出し、隣り合う2つのベーン溝23の間が窪んだ形状をしている。
ベーン溝23は、ロータ22の外周部において、放射方向(径方向)に複数設けられる。ベーン溝23は、ロータ22の外周面および両側面にそれぞれ開口する溝である。そして、ベーン溝23は、各ベーン24を進退可能に収容し、各ベーン24をベーン溝23に沿う半径方向に摺動自在に保持する。また、ベーン溝23は、底部(ロータ22の中心側)に底部空間23Aを有している。
ベーン24は、板状の部材であって上述のロータ22のベーン溝23にそれぞれ取り付けられる。
また、ベーン24は、ベーン溝23の底部空間23Aに導入された高圧吐出油の圧力によりベーン24の先端をカムリング30の内周の後述する内周面30Cに押し当てて当接される。なお、この高圧吐出油の圧力によりベーン24を内周面30Cに当接させる機構については後に詳しく説明する。
そして、ロータ22の1回転中で、このロータ22とともに回転するベーン24が上述の吐出領域から吸込領域に向かう間の回転角度位置(ベーン24の最大押込回転位置という)にあるとき、ベーン24はカムリング30の後述する内周面30Cによりベーン溝23内に最も深く押し込まれる。また、ベーン24が上述の吸込領域から吐出領域に向かう間の回転角度位置(ベーン24の最大押出回転位置という)にあるとき、ベーン24はカムリング30の後述する内周面30Cによりベーン溝23外に最も大きく押し出される。
カムリング30は、筒状に形成され内側にカム面を形成する後述の内周面30Cを有している。そして、カムリング30は、内周面30Cが形成される内側にロータ22およびベーン24を収容する。
そして、カムリング30は、外周面にてハウジング11に形成される吸込通路42に対峙し、内周面30Cにてロータ22を囲う。そして、内周面30Cとロータ22との間には油室Yが形成される。ここで、上記のとおりカムリング30の内周面30Cはカム曲線を形成し、ロータ22は概形が円形状をしている。そのため、油室Yは、内周面30Cとロータ22の外周部との間にて間隔が広い領域や間隔が狭い領域が形成されるように、カムリング30の周方向において形成される領域の大きさが異なる。
また、カムリング30、ロータ22およびベーン24は、軸方向の両端側にてインナサイドプレート31とアウタサイドプレート32によって挟み込まれる。これによって、インナサイドプレート31とアウタサイドプレート32との間で、ロータ22およびベーン24を囲み、ロータ22の外周面と隣り合う2枚のベーン24の間にそれぞれポンプ室40が形成される。
なお、カムリング30の構成・機能については後に詳しく説明する。
図5は、本実施形態のインナサイドプレート31の全体図である。
インナサイドプレート31は、図5に示すように、概形が円板形状を有した部材であって、中心部に回転軸21(図4参照)が貫通される軸孔31Aを備えている。そして、インナサイドプレート31は、外周部に吸込ポート41と高圧油供給ポート55とを備える。さらに、インナサイドプレート31は、中心部の周囲に高圧油導入ポート56Aおよび溝56Bを有している。
そして、インナサイドプレート31は、ハウジング11の収容部11Aに設けられるとともに、カムリング30の軸方向における一方の側部と対向するように取り付けられる(図2および図3参照)。
吸込ポート41は、インナサイドプレート31の外周部において軸方向に凹んだ凹部として形成される。そして、吸込ポート41は、本実施形態では直径方向に対向する2位置に配置される一対の第1吸込ポート41Aと第2吸込ポート41Bとを備えて構成される。そして、第1吸込ポート41Aおよび第2吸込ポート41Bには、ハウジング11に設けた吸込通路42(図4参照)を介して、吸込口43が連通せしめられる。そして、第1吸込ポート41Aおよび第2吸込ポート41Bは、ロータ22が回転した際にポンプ室40への作動油の経路を形成する。
高圧油供給ポート55は、カムリング30に設けた吐出ポート51を高圧力室54に連通する。そして、高圧油供給ポート55は、ロータ22が回転した際にアウタサイドプレート32に形成される後述の吐出ポート51から吐出される作動油を高圧力室54へと供給する通路を構成する。
高圧油導入ポート56Aは、インナサイドプレート31に貫通形成される円弧状の溝である。本実施形態では、高圧油導入ポート56Aは、インナサイドプレート31の同一直径上で軸孔31Aまわりにて相対する2位置に設けている。そして、高圧油導入ポート56Aは、高圧力室54の高圧吐出油をロータ22の周方向で一部のベーン溝23の底部空間23Aに導く。なお、高圧油導入ポート56Aは、ロータ22が回転進み方向のいかなる回転位置にあっても、ベーン溝23内でベーン24の基端が区画するベーン溝23の底部空間23Aに連通するように設定される。
溝56Bは、インナサイドプレート31に形成される円弧状の溝である。本実施形態では、インナサイドプレート31に形成される2本の高圧油導入ポート56Aに挟まれる2位置に設けられる。そして、溝56Bは、ロータ22の周方向で一部のベーン溝23の底部空間23Aに連通する。なお、溝56Bは、ロータ22が回転進み方向のいかなる回転位置にあっても、ベーン溝23内でベーン24の基端が区画するベーン溝23の底部空間23Aに連通するように設定される。
図6は、本実施形態のアウタサイドプレート32の全体図である。
アウタサイドプレート32は、図6に示すように、概形が円板形状をした部材であって、中心部に回転軸21(図4参照)が貫通される軸孔32Aを備えている。そして、アウタサイドプレート32は、外周部に吸込ポート44と吐出ポート51とを備える。また、アウタサイドプレート32は、中心部の周囲に背圧溝57を有する。さらに、アウタサイドプレート32は、吐出ポート51に連通する溝部Tを備えている。
そして、アウタサイドプレート32は、ハウジング11の収容部11Aに設けられるとともに、カムリング30の軸方向におけるインナサイドプレート31とは逆側の側部と対向するように取り付けられる(図2および図3参照)。
吸込ポート44は、アウタサイドプレート32の外周部において内側に凹んだ開口部として形成される。そして、吸込ポート44は、本実施形態では直径方向に対向する2位置に配置される一対の第1吸込ポート44Aと第2吸込ポート44Bとを備えて構成される。そして、第1吸込ポート44Aおよび第2吸込ポート44Bには、ハウジング11に設けた吸込通路42を介して、吸込口43が連通せしめられる。そして、第1吸込ポート44Aおよび第2吸込ポート44Bは、ロータ22が回転した際にポンプ室40への作動油の経路を形成する。
吐出ポート51は、アウタサイドプレート32を貫通して形成される開口によって構成される。本実施形態では、吐出ポート51は、第1吐出ポート51Aと第2吐出ポート51Bとを備えて構成される。これら、第1吐出ポート51Aと第2吐出ポート51Bとは、カバープレート12に設けた吐出通路52を介して、ベーンポンプ1の吐出口53が連通せしめられている。そして、ロータ22が回転した際に、ポンプ室40からの作動油の吐出経路を形成する。
背圧溝57は、図6に示すように、環形状を有する溝である。背圧溝57は、ロータ22が回転方向のいかなる回転位置にあっても、ベーン溝23内でベーン24の基端が区画するベーン溝23の底部空間23Aに連通するように設けられている。そして、背圧溝57は、ロータ22の他側面に接する面に、ロータ22の全部のベーン溝23の底部空間23Aに連通する。さらに、背圧溝57は、インナサイドプレート31の上述の高圧油導入ポート56Aを介して高圧力室54にも連通する。
溝部Tは、図6に示すように、アウタサイドプレート32に形成された吐出ポート51に連通する溝である。そして、溝部Tは、ロータ22の回転方向(図4の矢印CW方向)において、各吐出ポート51(第1吐出ポート51A,第2吐出ポート51B)よりも手前側(上流側)に位置するようにしている。
本実施形態が適用されるベーンポンプ1では、アウタサイドプレート32に溝部Tを設けることにより、吐出ポート51に対してポンプ室40が移動するときに、吐出ポート51への到達に先んじて溝部Tに達するようにしている。そして、溝部Tを備えていない場合と比較して、ポンプ室40と吐出ポート51との連通開始点がより早くなるように構成している。これにより、本実施形態のベーンポンプ1は、ポンプ室40と吐出ポート51との連通時間が、溝部Tを備えない構成よりも長くなるようにしている。そして、吐出ポート51内の作動油圧のポンプ室40への移動時間が長くなるので、ポンプ室40内での作動流体の油圧変化が小さくなる。その結果、本実施形態のベーンポンプ1では、ポンプ室40内のサージ圧が緩和され異音の発生が低減される。
図7は、本実施形態のカムリング30を詳細に説明するための図である。
なお、図7(a)はカムリング30の側面図であり、図7(b)は図7(a)に示すカムリング30のVIIb−VIIb線の断面図であり、図7(c)は図7(a)に示すカムリング30のVIIc−VIIc線の断面図である。
図7(a)に示すように、カムリング30は、楕円に近似するカム曲線によりカム面を形成する内周面30Cと、円形の外周面30Sとを有する筒形状をしている。また、カムリング30は、ロータ22の軸方向における一方の側部にて幅広の環形状を有する一端側部30Aと、他方の側部にて幅広の環形状を有する他端側部30Bとを有する。さらに、カムリング30は、位置決めピン33Aおよび位置決めピン33B(図4参照)を通すピン孔30Hをそれぞれ備えている。
(一端側部30Aについて)
一端側部30Aには、外周面30Sから内周面30Cのポンプ室40への作動油の吸い込み経路を構成する吸込部の一例としての一端側吸込ポート60と、ポンプ室40からの作動油の吐き出し経路を構成する吐出部の一例としての一端側吐出ポート70とが形成される。
一端側吸込ポート60は、本実施形態では、一対の第1吸込部(吸込部)の一例としての第1吸込ポート61と第2吸込部(吸込部)の一例としての第2吸込ポート62とを備えて構成される。
一端側吐出ポート70は、本実施形態では、一対の第1吐出ポート71と第2吐出ポート72とを備えて構成される。
そして、第1吸込ポート61と第1吐出ポート71とが組みとなり、第2吸込ポート62と第2吐出ポート72とが組みとなって、それぞれポンプ室40への作動油の吸い込みおよびポンプ室40からの作動油の吐き出しの一連の作用を実現する。
なお、以下の説明において、第1吸込ポート61および第2吸込ポート62を区別しない場合には「一端側吸込ポート60」と総称する。また、第1吐出ポート71および第2吐出ポート72を区別しない場合には「一端側吐出ポート70」と総称する。
(他端側部30Bについて)
図7(b)および図7(c)に示すように、他端側部30Bには、ポンプ室40への作動油の吸い込み経路を構成する吸込部の一例としての他端側吸込ポート80と、ポンプ室40からの作動油の吐き出し経路を構成する吐出部の一例としての他端側吐出ポート90とが形成される。
他端側吸込ポート80は、本実施形態では、一対の第1吸込部の一例としての第1吸込ポート81と第2吸込部の一例としての第2吸込ポート82とを備えて構成される。
他端側吐出ポート90は、本実施形態では、一対の第1吐出ポート91と第2吐出ポート92とを備えて構成される。
そして、第2吸込ポート82と第2吐出ポート92とが組みとなって、それぞれポンプ室40への作動油の吸い込みおよびポンプ室40からの作動油の吐き出しの一連の作用を実現する。
なお、以下の説明において、第1吸込ポート81および第2吸込ポート82を区別しない場合には「他端側吸込ポート80」と総称する。また、第1吐出ポート91および第2吐出ポート92を区別しない場合には「他端側吐出ポート90」と総称する。
そして、他端側吸込ポート80は、一端側部30Aに形成される一端側吸込ポート60と表裏の位置にて他端側部30Bに配置される。具体的には、図7(c)に示すように、第1吸込ポート81と第1吸込ポート61とが表裏に配置される。また、図7(b)に示すように、第2吸込ポート82と第2吸込ポート62とが表裏に配置される。
また、他端側吐出ポート90は、一端側部30Aに形成される一端側吐出ポート70と表裏の位置にて他端側部30Bに配置される。具体的には、図7(c)に示すように、第1吐出ポート91と第1吐出ポート71とが表裏に配置される。また、図7(b)に示すように、第2吐出ポート92と第2吐出ポート72とが表裏に配置される。
なお、一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80、一端側吐出ポート70および他端側吐出ポート90は、それぞれ形成される面が他端側部30Bと一端側部30Aとで異なるものの、同様の形状を有している。従って、以下の説明では、一端側吸込ポート60および一端側吐出ポート70を代表例として説明し、他端側吸込ポート80および他端側吐出ポート90の説明は省略する。
(一端側吸込ポート60の構成・機能)
一端側吸込ポート60(第1吸込ポート61および第2吸込ポート62)は、内周面30Cから外周面30Sまで径方向に開放して設けられる溝として形成される。そして、一端側吸込ポート60は、底面部601と傾斜部602とを備えて構成される。
底面部601は、一端側部30Aにおける他の面(以下、主面とよぶ)と比較して厚み方向に窪んだ平面である。底面部601の幅は、内周面30Cから外周面30Sにかけて等しくなるように形成される。
傾斜部602は、一端側部30Aにおける主面から底面部601に向けて傾斜した面であり、内周面30Cから外周面30Sに向けて延びて設けられる。また、傾斜部602は、周方向において対向するように2つ配置される。そして、対向する傾斜部602同士の間隔は、内周面30Cから外周面30Sにかけて等しく形成される。
なお、本実施形態では、一端側吸込ポート60の幅Wは、対向する2つの傾斜部602を外側の縁の間隔として説明する。
そして、上述のとおり一端側吸込ポート60は内周面30C側から外周面30Sまで所定の幅Wを維持して形成される。すなわち、一端側吸込ポート60は、所定の幅Wを有する直線となる帯状に形成される。
本実施形態では、一端側吸込ポート60の幅Wを維持して形成した直線形状にすることにより、例えば従来技術のカムリングのように外周面30Sから内周面30Cに向けて次第に幅が狭まる形状を有する場合と比較して、作動油の流れの抵抗が小さくなり作動油の吸入効率を高めている。
さらに、第1吸込ポート61および第2吸込ポート62は、カムリング30の中心30J(ロータ22の回転中心に相当)を通る直径方向において互いに対向した位置に設けられる。すなわち、第1吸込ポート61および第2吸込ポート62は、カムリング30の中心30Jを通る直線上に一対に配置される。そして、第1吸込ポート61および第2吸込ポート62の各傾斜部602の外側の縁が、カムリング30の中心30Jを通る直線をオフセット(平行移動)させた線上に沿って形成される。
本実施形態では、第1吸込ポート61および第2吸込ポート62を直径方向に一対に配置することで、例えばロータ22の回転軸21にかかる偏心荷重を低減させることが可能になる。
そして、図7(a)に示すように、第1吸込ポート61および第2吸込ポート62におけるロータ22(図4参照)の回転方向(図中CW方向)の上流側の端部には、それぞれ吸込開始位置60sが形成される。また、第1吸込ポート61および第2吸込ポート62におけるロータ22の回転方向の下流側の端部には、それぞれ吸込終了位置60eが形成される。
第1吸込ポート61および第2吸込ポート62においては、隣り合うベーン24により形成されるポンプ室40が移動し、吸込開始位置60sにポンプ室40を形成するベーン24が到達することでポンプ室40への作動油の吸い込みが開始され、吸込終了位置60eをポンプ室40が通過することで作動油の吸い込みが終了する(後述の図8(a)参照)。
(一端側吐出ポート70の構成・機能)
一端側吐出ポート70は、図7(a)に示すように、内周面30Cのみに開放して設けられる溝として形成される。一端側吐出ポート70は、底面部701と、傾斜部702と、貫通孔703とを備えて構成される。
底面部701は、一端側部30Aの主面と比較して厚み方向に窪んだ平面である。
傾斜部702は、一端側部30Aの主面から底面部701に向けて傾斜した面であり、内周面30Cから外周面30Sに向けて延びて設けられる。また、傾斜部702は、周方向において対向するように2つ配置される。
貫通孔703は、底面部701に形成され、他端側吐出ポート90との間を貫通する。そして、カムリング30の一端側部30Aと他端側部30Bとの間において吐出油を連通可能にする。
そして、図7(a)に示すように、第1吐出ポート71および第2吐出ポート72において、ロータ22(図4参照)の回転方向(図中CW方向)の上流側の第1吐出ポート71および第2吐出ポート72のそれぞれの端部に吐出開始位置70sが形成される。また、第1吐出ポート71および第2吐出ポート72においてロータ22の回転方向の下流側の端部に吐出終了位置70eがそれぞれ形成される。
第1吐出ポート71および第2吐出ポート72においては、隣り合うベーン24により形成されるポンプ室40が移動し、吐出開始位置70sにポンプ室40を形成するベーン24が到達することでポンプ室40からの作動油の吐き出しが開始され、吐出終了位置70eをポンプ室40が通過すると作動油の吐き出しが終了する(後述の図8(a)参照)。
そして、以上のように構成される一端側吸込ポート60のうち第2吸込ポート62は、吸込通路42において第2吸込ポート62へと延びる流路部分に沿って設けられる。すなわち、本実施形態では、吸込通路42から第2吸込ポート62へと延びる流路部分と第2吸込ポート62とは、互いに作動油の主流方向が一致するように配置され、両者の角度が合うように配置される。このように、本実施形態では、吸込通路42を流れる作動油が真っ直ぐに第2吸込ポート62へと流れ込むようにしている。これによって、本実施形態では、第2吸込ポート62へと作動油を効率良く流入させている。
さらに、本実施形態では、第2吸込ポート62におけるロータ22の回転方向の上流側の端と、吸込通路42における上流側の端とが略直線上に沿うように配置している。すなわち、吸込通路42から第2吸込ポート62へ向かう作動油の流路において段差が形成されないようにしている。これによって、本実施形態では、吸込通路42から第2吸込ポート62へ向けた作動油の流れにおいて、最も上流側となる部分における流れの抵抗を低減している。
なお、吸込通路42から第1吸込ポート61へ延びる流路部分に沿って第1吸込ポート61を設けても良い。ただし、吸込口43から遠い側となる下流側に配置される第1吸込ポート61においては作動油が溜まり易く、第2吸込ポート62と比較して作動油が供給され易い。そこで、本実施形態では、第2吸込ポート62を優先して、第2吸込ポート62の向きを基準に一端側吸込ポート60の向きを設定している。
以上のように、本実施形態では、吸込通路42から流入する作動油がスムーズに一端側吸込ポート60へと流れるように構成することで、装置全体としての作動油の吸い込み効率を向上させている。
図8(a)は、一端側吸込ポート60の配置を説明するための図である。
吸込通路42に対して設けられる第1吸込ポート61および第2吸込ポート62は、カムリング30において以下のように配置される。
ロータ22に設けられる複数のベーン24は、隣り合うベーン24と予め定めた角度であるベーン角度θvを成す。例えば、本実施形態では、10枚のベーン24が周方向に均等配置されるため、ベーン角度θvは36度になる。
そして、一端側吸込ポート60(第1吸込ポート61,第2吸込ポート62)は、ベーン角度θvに基づき、一端側吐出ポート70(第1吐出ポート71,第2吐出ポート72)との関係でポンプ室40を介して直接的に連通しないように所定の位置に配置される。
図8(a)に示すように、第1吐出ポート71の吐出開始位置70sからベーン角度θvだけロータ22の回転方向(図中CW方向)とは逆に回転移動した位置は破線L1で示された部分となる。また、第2吐出ポート72の吐出終了位置70eからベーン角度θvだけロータ22の回転方向に回転移動した位置は破線L2で示された位置となる。
そして、第1吸込ポート61は、吸込開始位置60sと吸込終了位置60eとが破線L1および破線L2に挟まれた角度の範囲内に設けられる。
また、図8(a)に示すように、第1吐出ポート71の吐出終了位置70eからベーン角度θvだけロータ22の回転方向に回転移動した位置は破線L3で示された部分となる。また、第2吐出ポート72の吐出開始位置70sからベーン角度θvだけロータ22の回転方向とは逆に回転移動した位置は破線L4で示された位置となる。
そして、第2吸込ポート62は、吸込開始位置60sと吸込終了位置60eとが破線L3および破線L4に挟まれた角度の範囲内に設けられる。
上述の関係を、カム面を形成する内周面30Cにおける距離で特定すると以下のとおりである。すなわち、図8(b)に示すように、内周面30Cに隣り合うベーン24の先端部がそれぞれ接触することで、内周面30Cにおいて2点のベーン24の接触箇所が形成される。そして、この隣り合う2枚のベーン24によって形成された接触箇所の内周面30C側におけるベーン間隔Svに対して、一方、例えば第1吸込ポート61の吸込終了位置60eと第1吐出ポート71の吐出開始位置70sとの内周面30Cにおける距離を吸込吐出間距離Scとする。
そして、第1吐出ポート71に対して、第1吸込ポート61は、ベーン間隔Svよりも長い距離を有する吸込吐出間距離Scが設定される。これは、各一端側吸込ポート60と各一端側吐出ポート70との位置関係において同様である。すなわち、一端側吸込ポート60は、周方向に隣り合う一端側吐出ポート70に対して、ベーン間隔Svよりも長い距離を有するように吸込吐出間距離Scが設定される。
なお、本実施形態では、図8(a)に示すように、ピン孔30Hは、例えば破線L2と第2吐出ポート72との間に設けるように設定する。これによって、本実施形態では例えば第1吸込ポート61を形成しない領域にピン孔30Hを配置するように定めることで、例えば第1吸込ポート61の位置を設定する際に、ピン孔30Hによる制約を受けずに上述のとおりベーン角度θvによって定まる破線L2に基づいて配置することができる。
また、ピン孔30Hを例えば第1吸込ポート61よりも第2吐出ポート72に近づけて配置することで、カムリング30の強度低下を抑制しても良い。すなわち、本実施形態では、第1吸込ポート61は内周面30Cから外周面30Sまで開放して形成されるのに対し、第2吐出ポート72は内周面30Cから外周面30Sの途中までしか形成されない。従って、周辺の強度としては、第1吸込ポート61に比べて第2吐出ポート72が比較的高い。そこで、例えば第1吸込ポート61よりも第2吐出ポート72側にピン孔30Hを近づけて配置することで、局所的な強度低下が低減される。
また、本実施形態が適用されるカムリング30では、第1吸込ポート61および第2吸込ポート62は、中心30Jを通る径方向に沿った直線上に一対に配置される。このように直線上に一対に配置する場合、第1吸込ポート61および第2吸込ポート62は、以下の範囲内に設ける。
すなわち、破線L1と内周面30Cとの交点X1と、破線L3と内周面30Cとの交点X3とを結ぶ線を直線Lm1とする。この直線Lm1は、第1吐出ポート71に対して両方向にカム面を形成する内周面30Cに沿ってベーン角度θvだけ離れた位置として定まるものである。
また、破線L2と内周面30Cとの交点X2と、破線L4と内周面30Cとの交点X4とを結ぶ線を直線Lm2とする。この直線Lm2は、第2吐出ポート72に対して両方向にカム面を形成する内周面30Cに沿ってベーン角度θvだけ離れた位置として定まるものである。
そして、本実施形態では、直線Lm1と直線Lm2とに挟まれる領域に第1吸込ポート61および第2吸込ポート62を形成する。これによって、隣り合う2枚のベーン24によって構成されるポンプ室40がロータ22の回転によって移動しても、一端側吸込ポート60と一端側吐出ポート70とが直接的に連通する状態を避けることができる。
なお、直線Lm1から直線Lm2まで形成することで、第1吸込ポート61の幅Wおよび第2吸込ポート62の幅W(図7(a)参照)が最も大きく形成される。このように最大限に形成することで、第1吸込ポート61の幅Wおよび第2吸込ポート62からの作動油の吸い込み量を最も大きくするとともに、本実施形態では外周面30Sから内周面30Cまで流路幅が狭まらないために流路抵抗が低減された状態でポンプ室40へと作動油を供給することが可能になる。
(ベーンポンプ1の動作)
以上のように構成されるベーンポンプ1は、図4に示すように、例えば不図示の内燃機関による駆動を受けて回転軸21が回転することでロータ22が回転する。このロータ22の回転に伴い、複数のベーン24の先端がカムリング30の内周の内周面30Cに押当てられながら回転する状態になる。
ここで、ベーンポンプ1では、吸込口43から供給された作動油が吸込通路42を介しカムリング30の一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80に流れ込んだ状態になっている。そして、ロータ22の回転方向の上流側の吸込領域で、ロータ22の回転とともに拡張されるポンプ室40にインナサイドプレート31の吸込ポート41およびアウタサイドプレート32の吸込ポート44からの作動油が吸い込まれる。一方で、ロータ22の回転方向の下流側の吐出領域では、ロータ22の回転に伴って圧縮されるポンプ室40からの作動油が吐出ポート51に対して吐出される。吐出ポート51へと吐出された高圧吐出油は、吐出通路52を通って吐出口53から吐出される。
以上のようにして、本実施形態が適用されるベーンポンプ1では、吸込口43にて吸い込まれた作動油が吐出口53から吐出されるというポンプ作用が発揮される。
続いて、本実施形態のベーンポンプ1におけるベーン24の内周面30Cの当接作用について説明する。
図3に示すように、ロータ22の回転により吐出ポート51から吐出された高圧吐出油は、ロータ22の一部のベーン溝23の底部空間23Aおよび高圧油供給ポート55を通って高圧力室54に供給される。さらに、高圧力室54に満たされた高圧吐出油は、インナサイドプレート31の高圧油導入ポート56Aおよびロータ22の一部のベーン溝23の底部空間23Aを介して、アウタサイドプレート32の環状の背圧溝57に供給される。
なお、インナサイドプレート31の高圧油導入ポート56Aに連通していないベーン溝23の底部空間23Aに導入された高圧吐出油は、インナサイドプレート31の溝56Bに押込み充填される。
そして、環状の背圧溝57に供給された高圧吐出油は、背圧溝57が連通しているロータ22の全部のベーン溝23の底部空間23Aに同時に導入される状態が形成され、このベーン溝23の底部空間23Aに導入された高圧吐出油の圧力によってベーン24の先端がカムリング30の内周の内周面30Cに押し当てられる。
また、本実施形態では、吸込口43から供給された作動油が吸込通路42を介しカムリング30の一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80に流れ込むときに、カムリング30の一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80が、それぞれ所定の幅が維持された直線形状で構成されている。これによって、一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80を流れる作動油の抵抗が低減される。
さらに、例えば焼結体によってカムリング30を構成する場合、厚さ方向に幅の異なる部分(本実施形態では一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80)があると、製造工程がより複雑化する。カムリング30の一端側部30Aと他端側部30Bとの表裏に一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80を配置すると特に難しくなる。これに対し、本実施形態のカムリング30においては、例えば一端側吸込ポート60が所定幅の直線上に形成されるため、例えば切削工具を一方向に移動させるだけで一端側吸込ポート60をカムリング30の主面に形成することができる。
さらに、本実施形態では、一端側吸込ポート60を構成する第1吸込ポート61と第2吸込ポート62とが直径方向となる直線上に配置される。そのため、位置決めが容易となるうえに、この場合にも例えば切削工具を一方向に移動させるだけで、これら第1吸込ポート61と第2吸込ポート62とをカムリング30の側部に形成することができるため製造効率が向上する。
そして、例えば一端側吸込ポート60と他端側吸込ポート80とは、ポンプ室40が回転移動しても、一端側吐出ポート70と他端側吐出ポート90とに対してそれぞれ直接的に作動油が連通しないように配置されている。そのうえで、一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80は、吸込通路42の向きに合うよう配置されるとともに、吸込通路42の流路の幅に合わせて形成されることで、吸込通路42から一端側吸込ポート60および他端側吸込ポート80への作動油の流れがスムーズになり、カムリング30における作動油の供給効率がさらに高まる。
1…ベーンポンプ、21…回転軸、22…ロータ、24…ベーン、30…カムリング、40…ポンプ室、60…一端側吸込ポート、61…第1吸込ポート、62…第2吸込ポート、70…一端側吐出ポート、71…第1吐出ポート、72…第2吐出ポート、80…他端側吸込ポート、90…他端側吐出ポート

Claims (3)

  1. 回転軸に結合されて回転するロータと、
    前記ロータの放射方向に複数設けたベーン溝に進退可能に保持される複数のベーンと、
    内側にカム面を有する筒状に形成されて前記ロータを囲い隣り合う前記ベーンとの間に流体を区画するポンプ室を形成するとともに、当該ポンプ室への流体の吸込経路を形成する吸込部および当該ポンプ室からの流体の吐出経路を形成する吐出部を有するカムリングと、を備え、
    前記吸込部は、前記カムリングの軸方向の側部にて内周から外周にかけて所定の幅を維持しながら形成された溝で構成され、隣り合う前記ベーンによって前記カム面に形成される当該ベーンの接触箇所の間隔よりも長い距離を有して前記吐出部から離れて当該側部に配置されることを特徴とするベーンポンプ装置。
  2. 前記吸込部は、第1吸込部と、前記カムリングの中心を通る直線上において当該第1吸込部と一対に配置される第2吸込部とを備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ装置。
  3. 少なくとも前記カムリングを覆うハウジングと、当該ハウジングに設けられて装置外部から装置内部へと流体を吸い込む吸込口と、をさらに備え、
    前記吸込部は、前記吸込口から当該吸込部へと流体を導く経路である吸込通路の向く方向に沿って前記カムリングの側部に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のベーンポンプ装置。
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