JP5282681B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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    • F01C21/108Stators; Members defining the outer boundaries of the working chamber with an axial surface, e.g. side plates

Description

この発明は、例えば、車両のトランスミッションやパワーステアリング装置等に加圧オイルを供給するベーンポンプに関する。
従来、例えば車両のトランスミッションやパワーステアリング装置等に加圧オイルを供給するために、例えば特許文献1に記載されているようなベーンポンプが用いられている。
このベーンポンプは、トランスミッション等の油圧供給対象に固定されるハウジングと、その内部に設けられて非円形の内周面をカム面として備えるカムリングと、該カムリングの内側に設けられ回転軸を中心にして回転するロータと備えている。ハウジングは、フロントハウジング、リヤハウジング、及びサイドプレートにより構成されている。フロントハウジングの収容凹部には、底部側から順にサイドプレート及びカムリングが重ねて収容されている。リヤハウジングは、収容凹部の開口部を覆うように固定されている。カムリング及びロータの両側面は、サイドプレート及びリヤハウジングに接している。ロータの外周面には、半径方向に延びる複数のスリットが周方向に等間隔で設けられており、該スリットにはベーンが摺動可能に設けられている。駆動力の入力によりロータが回転すると、ロータはベーンの先端をカム面に摺接させながら回転し、隣接するベーン間に形成されるベーン室の容積が変化する。これにより、ポンプ作用が行われ、加圧オイルが、サイドプレートに設けられた吸入口を介してベーン室内に導入されるとともに、同じくサイドプレートに設けられた吐出口に送出される。
また、このベーンポンプは、ベーンをカム面に摺接しながら移動させるためにベーンをロータの外周から突出する方向へ付勢する付勢力として、ベーンポンプ自身が作り出す油圧を用いている。具体的には、スリットの内端部に対応する位置には、該内端部とサイドプレートとリヤハウジングとでベーン背圧室が構成されており、該ベーン背圧室には、サイドプレートに形成された背圧導入路を介して前記吐出口が接続されている。そして、吐出口に吐出された加圧オイルの一部が、ベーン背圧室へ導入され、該油圧がベーンをロータの外周から突出する方向へ付勢する突出圧として作用する。
特開平10−306783号公報
しかしながら、このベーンポンプでは、吐出口からベーン背圧室へ吐出圧を導くための背圧導入路を形成するために、ハウジング内にロータ及びサイドプレートが軸方向に並べて設けられる。このため、サイドプレートの分だけベーンポンプの軸方向長さが長くなる傾向にあった。設置スペースの節約等の観点から当該ベーンポンプの軸方向長さの短縮化に対する要望も多いところ、サイドプレートを必須とする以上、軸方向長さの短縮化には限界があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、ハウジングの内部に設けられるサイドプレートを省略し、軸方向長さを短くすることが可能なベーンポンプを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、ハウジングと、該ハウジング内に設けられたカムリングと、該カムリングの内側に回転可能に設けられるとともに外周面に径方向に延びる複数のベーン収容部が設けられたロータと、前記ベーン収容部内に摺動可能に設けられた複数のベーンとを備え、前記ロータの回転による前記ベーンの作動により吐出される作動流体の一部を前記ベーン収容部の内端部に設けられたベーン背圧室に導入することにより前記ベーンを前記カムリングの内周に押圧するベーンポンプにおいて、前記ハウジングは、前記ロータの回転による前記ベーンの作動により作動流体が吐出される吐出ポートと、前記ハウジングの内面において前記内端部とともに前記ベーン背圧室を構成する部位と前記ハウジングの外面とを連通する連通孔とを備え、前記吐出ポートと前記連通孔とを連通する背圧導入路が前記ハウジングの外面を利用して設けられ、前記ハウジングは、その外面を介して油圧供給対象の取付面に取り付けられ、前記背圧導入路は、前記ハウジングの外面及び前記油圧供給対象の取付面の少なくとも一方に設けた溝状の凹部を利用することによって、前記ハウジングの外面と前記油圧供給対象の取付面との間に設けられることをその要旨とする。
同構成によれば、ハウジングの外面を利用して設けられる背圧導入路により吐出ポートと連通孔とが連通されるため、吐出ポートへ吐出された作動流体の一部が、背圧導入路及び連通孔を介してベーン背圧室へ導入される。このため、ハウジングの内部において背圧導入路を設ける場合と異なり、ハウジングの内部にサイドプレートを設けることなく、吐出ポートへ吐出された作動流体の一部をベーン背圧室へ導入することができる。よって、ハウジングの内部に設けられるサイドプレートを省略した分、ベーンポンプの軸方向長さを短くすることができる。
ハウジングの外面を利用して背圧導入路を設ける場合、ハウジングの外面と接することにより流体通路を構成する何らかの相手側部材が必要となる。同構成によれば、前記相手側部材として油圧供給対象の取付面が利用される。ハウジングの外面と該外面に接する油圧供給対象の取付面との間に背圧導入路が設けられるため、ハウジングの外面に背圧導入路を設けるために特別な部材を設けることなく背圧導入路を構成することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のベーンポンプにおいて、前記凹部は、前記ハウジングの外面に設けられるハウジング側凹部であり、前記背圧導入路は、前記ハウジング側凹部の開口部に前記油圧供給対象の取付面が配置されることにより形成されることをその要旨とする。
同構成によれば、ハウジングの外面に設けられるハウジング側凹部を利用してハウジングの外部に背圧導入路を構成することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のベーンポンプにおいて、前記凹部は、前記油圧供給対象の取付面に設けられる油圧供給対象側凹部であり、前記背圧導入路は、前記油圧供給対象側凹部の開口部に前記ハウジングの外面が配置されることにより形成されることをその要旨とする。
同構成によれば、油圧供給対象の取付面に設けられる油圧供給対象側凹部を利用し手ハウジングの外部に背圧導入路を構成することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のベーンポンプにおいて、前記凹部は、前記ハウジングの外面に設けられるハウジング側凹部、及び前記油圧供給対象の取付面に設けられる油圧供給対象側凹部であり、前記背圧導入路は、前記ハウジング側凹部と前記油圧供給対象側凹部とを対向させることにより形成されることをその要旨とする。
本発明によれば、ハウジングの内部に設けられるサイドプレートを省略し、軸方向長さを短くすることが可能なベーンポンプを提供することができる。
ベーンポンプの概略断面図であって、図2のA−A断面図。 カムリング及びロータを示す断面図であって、図3のB−B断面図。 ベーンポンプの概略断面図であって、図2のC−C断面図。 フロントハウジングの内側面を示す断面図であって、図3のD−D断面図。 リヤハウジングの内側面を示す断面図であって、図3のE−E断面図。 リヤハウジングの外側面を示す断面図であって、図3のF−F断面図。 (a)及び(b)は、別例を示すベーンポンプの一部拡大図。
以下、本発明を、トランスミッションに作動流体としての加圧オイルを供給するベーンポンプに具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、ベーンポンプ1のハウジング2は、それぞれ略平板状に形成されたフロントハウジング3及びリヤハウジング4から構成されている。リヤハウジング4は、油圧供給対象としてのトランスミッションのコントロールバルブケース1aに固定されており、リヤハウジング4及びフロントハウジング3の間には、カムリング5が設けられている。フロントハウジング3、リヤハウジング4、及びカムリング5は2本のボルト6,6(図2参照)により互いに固定されている。フロントハウジング3及びカムリング5の間、カムリング5及びリヤハウジング4の間、及びリヤハウジング4及びコントロールバルブケース1aの取付面1bの間には、Oリング等の図示しない密封装置が設けられ、これにより各部材間の液密性が確保される。
フロントハウジング3の中央部分にはカムリング5とは反対側に突出する円筒状の軸受保持部3aが設けられており、リヤハウジング4の中央部分には軸受保持孔4aが設けられている。軸受保持部3a及び軸受保持孔4aの内側には、軸受7,7がそれぞれ設けられている。各軸受7,7には、回転軸8が、カムリング5の内周面に形成されたカム面5aと同軸的に配置されるとともに回転自在に支持されている。回転軸8には、ロータ9が取り付けられている。ロータ9は、カムリング5の内部に収容されている。
同図1に示すように、カムリング5はフロントハウジング3及びリヤハウジング4の内側面3b,4bの間に挟まれている。なお、リヤハウジング4の内側面4bが本発明におけるハウジングの内面に相当する。カムリング5はピン10によりフロントハウジング3に対して位置決め固定されている。図2に示すように、カムリング5のカム面5aは、その中心軸線からの距離が180度の周期で変化する略楕円形状を有している。また、カムリング5には、該カムリング5の両側面5b,5cを貫通する一対の貫通孔5d,5dが形成されている(図3参照)。対をなす貫通孔5d,5dは、回転軸8の軸心を中心として180度反対側に位置するように互いに対向して形成されている。また、カムリング5の両側面5b,5cにおいて各貫通孔5d及びカム面5aの間の4つの部位には、各貫通孔5dからカム面5aへ伸びる凹部5eがそれぞれ設けられている。
図1に示すように、ロータ9は、その両側面がフロントハウジング3及びリヤハウジング4の各内側面3b,4bと摺接自在に配置され、回転軸8にスプライン結合により取り付けられている。図2に示すように、ロータ9の外周面9aには円周方向に等間隔で放射状に、すなわち、ロータ9の半径方向に延びる10個のスリット状のベーン収容部9bが軸方向全幅にわたり形成されている。各ベーン収容部9bの内端部は、軸方向に延びる貫通孔状に形成されており、該内端部と、フロントハウジング3の内側面3bと、リヤハウジング4の内側面4bとからベーン背圧室9cが構成されている。
各ベーン収容部9bにはロータ9の軸方向幅と同幅のベーン11が放射方向へ摺動可能に、すなわち、ロータ9の半径方向に往復移動自在に案内支持されている。同ベーン11の先端縁は、その断面が円弧状に丸められるとともに、カム面5aに対し摺動可能に当接されている。又、ベーン11の両側縁はフロントハウジング3及びリヤハウジング4の両内側面3b,4bに対し摺動可能に当接されて、フロントハウジング3、リヤハウジング4、カムリング5及びロータ9の間に形成される空間を、10個のベーン室12に分割している。回転軸8に対する駆動力の入力によりロータ9が回転すると、その回転に応じてベーン室12の容積が周期的に膨張収縮する。
図3に示すように、フロントハウジング3の内側面3bには、膨張行程を行なうベーン室12に対応して一対の吸入ポート21,21が設けられている。図4に示すように、対をなす吸入ポート21,21は、回転軸8の軸心を中心として180度反対側に位置するように互いに対向して形成されている。
また、同図4に示すように、フロントハウジング3の内側面3bにおいてロータ9に対応する部位には、回転軸8(ロータ9)の軸心と同軸を有する円弧状の第1圧力導入溝22及び第2圧力導入溝23が、それぞれ2つずつ設けられている。軸方向から見て、第1圧力導入溝22,22は、吸入ポート21,21の内側に位置している。第1圧力導入溝22,22及び第2圧力導入溝23,23は、周方向に交互に配設されている。周方向で隣り合う第1圧力導入溝22及び第2圧力導入溝23は、周方向に延びる連通凹部24により連通されている。図3に示すように、各圧力導入溝22,23及び連通凹部24,24は、フロントハウジング3の内側面3bにおいて前記各ベーン収容部9bの内端部とともにベーン背圧室9cを構成する部位に設けられており、該ベーン背圧室9cと常に連通されている。
同図3に示すように、リヤハウジング4の内側面4bには、フロントハウジング3の内側面3bと同様に、膨張行程を行なうベーン室12に対応して一対の吸入ポート31,31が設けられている。対をなす吸入ポート31,31は、フロントハウジング3の内側面3bに形成された吸入ポート21,21に対応して設けられており、回転軸8の軸心を中心として180度反対側に位置するように互いに対向して形成されている(図5参照)。図3に示すように、リヤハウジング4の各吸入ポート31,31は、カムリング5に形成された対応する貫通孔5d,5dを介してフロントハウジング3の吸入ポート21,21と連通している。また、リヤハウジング4の外側面4cには、吸入口32,32が凹設されている。なお、リヤハウジング4の外側面4cが本発明におけるハウジングの外面に相当する。各吸入ポート31,31は、吸入口32,32に連通されており、該吸入口32,32を介してオイルのリザーバ(図示しない)に連通されている。
また、図1に示すように、リヤハウジング4の内側面4bには収縮行程(圧縮行程)を行なうベーン室12に対応して各一対の吐出ポート33,33が回転軸8の軸心を中心として180度反対側に位置するように互いに対向して形成されている(図5参照)。リヤハウジング4の外側面4cには、吐出口34,34が凹設されている。各吐出ポート33,33は、吐出口34,34に連通されており、該吐出口34,34を介して前記トランスミッション側に連通されている。
また、図5に示すように、リヤハウジング4の内側面4bには、回転軸8(ロータ9)の軸心と同軸を有する円弧状の圧力導入溝35が2つ設けられている。また、同じくリヤハウジング4の内側面4bには、リヤハウジング4の内側面4bとリヤハウジング4の外側面4cとを連通する連通孔36が2つ設けられている。各連通孔36は、回転軸8(ロータ9)の軸心と同軸を有する円弧状の断面を有している。軸方向から見て、各圧力導入溝35は吸入ポート31の内側に位置しており、各連通孔36は吐出ポート33の内側に位置している。圧力導入溝35,35及び連通孔36,36は、フロントハウジング3の内側面3bに設けられた前記第1圧力導入溝22,22及び第2圧力導入溝23,23とそれぞれ向かい合うように、周方向に交互に配設されている。周方向で隣り合う圧力導入溝35及び連通孔36は、周方向に延びる連通凹部37により連通されている。図1に示すように、圧力導入溝35,35、連通孔36,36及び連通凹部37,37は、リヤハウジング4の内側面4bにおいて前記各ベーン収容部9bの内端部とともにベーン背圧室9cを構成する部位に設けられており、該ベーン背圧室9cと常に連通されている。
また、図6に示すように、リヤハウジング4の外側面4cには連通孔36及び吐出ポート33をつなぐハウジング側凹部としての連通溝38が2つ設けられている。図1に示すように、リヤハウジング4は、その外側面4cを介してコントロールバルブケース1aの取付面1bに取り付けられており、該取付面1bにより連通溝38の開口部が閉塞されている。これら連通溝38とコントロールバルブケース1aの取付面1bとによって、リヤハウジング4及びコントロールバルブケース1aの間、即ちハウジング2の外側に、各連通孔36と吐出口34,34とを連通する背圧導入路が形成される。
上記のように構成されたベーンポンプ1の作用について説明する。駆動力の入力により回転軸8及びロータ9が回転されると、吸入口32,32及び吸入ポート31,31を介して加圧オイルがベーン室12内に導入される(図3参照)。すると、ロータ9の回転角度に応じて各ベーン室12の容積が周期的に膨張収縮する公知のポンプ作用が行われ、この結果、加圧オイルが吐出ポート33,33に吐出され、さらに吐出ポート33,33から吐出口34,34に送出される(図1参照)。
又、前記ポンプ作用が行われるときには、吐出ポート33を介して吐出口34に吐出された加圧オイルの一部がリヤハウジング4の外側面4cに設けられた連通溝38、正確には連通溝38とコントロールバルブケース1aの取付面1bとの間に形成される背圧導入路を介して連通孔36,36の外側面4c側の端部に導かれる(図1参照)。そして、該連通孔36,36を介して同リヤハウジング4の内側面4bに設けられた連通凹部37、及び圧力導入溝35,35に導かれる(図5参照)。そして、該加圧オイルは、ロータ9のベーン背圧室9c、及びフロントハウジング3の第1圧力導入溝22、連通凹部24及び第2圧力導入溝23へ導かれる(図1参照)。このように、吐出ポート33へ吐出された加圧オイルの一部がハウジング2の外部に設けられた背圧導入路を経てベーン背圧室9cに導入されることにより、各ベーン11の内端部に吐出ポート33内の吐出圧が作用する。これによりベーン11はロータ9の外周面9aから押し出され、該ベーン11の外端部はカムリング5のカム面5aに摺接する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)リヤハウジング4の外側面4cに設けた連通溝38,38を利用して設けられる背圧導入路により吐出ポート33,33と連通孔36,36とが連通されるため、吐出ポート33,33へ吐出された加圧オイルの一部が、連通溝38,38及び連通孔36,36を介してベーン背圧室9cへ導入される。このため、ハウジング2の内部において背圧導入路を設ける場合と異なり、ハウジング2の内部にサイドプレートを設けることなく、吐出ポート33,33へ吐出された加圧オイルの一部をベーン背圧室9cへ導入することができる。よって、ハウジング2の内部に設けられるサイドプレートを省略した分、ベーンポンプ1の軸方向長さを短くすることができる。また、ベーンポンプ1の搭載(設置)スペースが節約され、車両への搭載性も高められる。
(2)ハウジング2の外面を利用して背圧導入路を設ける場合、ハウジング2の外面と接することにより流体通路を構成する何らかの相手側部材が必要となる。本例では、該相手側部材としてコントロールバルブケース1aの取付面1bが利用される。すなわち、リヤハウジング4の外側面4cと該外側面4cに接するコントロールバルブケース1aの取付面1bとの間に連通溝38,38を設けたため、ハウジング2の外面に背圧導入路を設けるために特別な部材を設けることなく背圧導入路を構成することができる。
(3)リヤハウジング4の外側面4cに連通溝38,38を形成するだけでハウジング2の外部に背圧導入路を構成することができる。このため、コントロールバルブケース1a側に特別な加工を施すことなく背圧導入路を簡単に構成することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、リヤハウジング4の外側面4cに設けた連通溝38,38によってハウジング2の外部に背圧導入路を構成したが、このような態様に限定されない。例えば図7(a)に示すように、リヤハウジング4の外側面4cの連通溝38,38を省略し、油圧供給対象側凹部としての連通溝41をコントロールバルブケース1aの取付面1bに設けてもよい。また、例えば図7(b)に示すように、リヤハウジング4の外側面4c及びコントロールバルブケース1aの取付面1bの両方に連通溝38,42を設けてもよい。
・上記実施形態では、油圧供給対象であるコントロールバルブケース1aの取付面1bで連通溝38の開口部を閉塞したがこのような態様に限定されず、例えば油圧供給対象ではない別の装置の外面、あるいはカバー等の別部材等を利用して連通溝38の開口部を閉塞してもよい。
・上記実施形態では、略平板状のフロントハウジング3及びリヤハウジング4でカムリング5を挟んでなるベーンポンプ1に具体化したがこのような態様に限定されない。例えば、フロントハウジングにリヤハウジング側に開口する収容凹部を設け、該収容凹部にカムリングを収容して該収容凹部の開口部をリヤハウジングで閉塞してなるベーンポンプに具体化してもよい。
・上記実施形態では、トランスミッションに加圧オイルを供給するベーンポンプ1に具体化したが、例えばパワーステアリング装置等の他の装置に加圧オイルを供給するベーンポンプに具体化してもよい。
1…ベーンポンプ、1b…取付面、2…ハウジング、3…ハウジングを構成するフロントハウジング、4…ハウジングを構成するリヤハウジング、4b…ハウジングの内面としてのリヤハウジングの内側面、4c…ハウジングの外面としてのリヤハウジングの外側面、5…カムリング、9…ロータ、9a…ロータの外周面、9b…ベーン収容部、9c…ベーン背圧室、11…ベーン、33…吐出ポート、36…連通孔、38…背圧導入路を構成するハウジング側凹部としての連通溝。

Claims (4)

  1. ハウジングと、該ハウジング内に設けられたカムリングと、該カムリングの内側に回転可能に設けられるとともに外周面に径方向に延びる複数のベーン収容部が設けられたロータと、前記ベーン収容部内に摺動可能に設けられた複数のベーンとを備え、前記ロータの回転による前記ベーンの作動により吐出される作動流体の一部を前記ベーン収容部の内端部に設けられたベーン背圧室に導入することにより前記ベーンを前記カムリングの内周に押圧するベーンポンプにおいて、
    前記ハウジングは、前記ロータの回転による前記ベーンの作動により作動流体が吐出される吐出ポートと、前記ハウジングの内面において前記内端部とともに前記ベーン背圧室を構成する部位と前記ハウジングの外面とを連通する連通孔とを備え、
    前記吐出ポートと前記連通孔とを連通する背圧導入路が前記ハウジングの外面を利用して設けられ
    前記ハウジングは、その外面を介して油圧供給対象の取付面に取り付けられ、
    前記背圧導入路は、前記ハウジングの外面及び前記油圧供給対象の取付面の少なくとも一方に設けた溝状の凹部を利用することによって、前記ハウジングの外面と前記油圧供給対象の取付面との間に設けられることを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記凹部は、前記ハウジングの外面に設けられるハウジング側凹部であり、
    前記背圧導入路は、前記ハウジング側凹部の開口部に前記油圧供給対象の取付面が配置されることにより形成されることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記凹部は、前記油圧供給対象の取付面に設けられる油圧供給対象側凹部であり、
    前記背圧導入路は、前記油圧供給対象側凹部の開口部に前記ハウジングの外面が配置されることにより形成されることを特徴とする請求項に記載のベーンポンプ。
  4. 前記凹部は、前記ハウジングの外面に設けられるハウジング側凹部、及び前記油圧供給対象の取付面に設けられる油圧供給対象側凹部であり、
    前記背圧導入路は、前記ハウジング側凹部と前記油圧供給対象側凹部とを対向させることにより形成されることを特徴とする請求項に記載のベーンポンプ。
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