JP4410528B2 - 可変容量型ベーンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、可変容量型ベーンポンプに関するものである。
従来の可変容量型ベーンポンプとして、特許文献1に記載の技術が開示されている。従来、ベーンポンプは、各ベーンをロータのスリットから押し出してカムリングの内周面に確実に接触させるために、吐出圧力をベーン基端部(ベーン内部側の端部)に作用させるようにしている。そのため、吐出圧力が上昇すると、低圧の吸入領域に位置するベーンがカムリングの内周に強く押し付けられるため、摩擦損失が増大し車両燃費が悪化するという問題がある。
そこで、吐出領域と吸入領域のそれぞれに互いに隔成された円弧状溝を形成し、吐出領域の溝にポンプ吐出圧を導入し、吸入領域の溝にポンプ吸入側の圧力を導入する構成とした可変容量型ポンプが提案されている。
特開平6−200883号公報(第4頁、図1)。
しかしながら、上述の可変容量型ベーンポンプにあっては、下記に示す問題があった。この構成においては、吸入領域の溝にポンプ吸込側の圧力を導入しているため、ベーン先端とベーン基端部に導入させる圧力が同じである。更に、吸入領域においてはベーンがスリットから徐々に押し出されていくため、ベーン基端部の容積が増大し、ベーン基端部の内部圧力が低下してしまう。よって、ロータの回転に伴う遠心力のみではベーン押付け力が不足し、ベーンがカムリングに接触できない、いわゆるベーン離間が発生するという問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、吸入領域におけるベーンの飛出し性を確保しつつベーンとカムリングの内周面との摺動抵抗を低減することが可能な可変容量型ベーンポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、カムリングが揺動することによりポンプ室容積を変化させる可変容量型ベーンポンプを、ベーンと、ベーンを出没自在に収容するベーンスリットを有するロータと、ロータを挟み込むように設けられたサイドプレートとを有することとし、サイドプレートに円環状に設けられたベーン背圧溝は、隔成部によって吸入領域に対応する吸入側ベーン背圧溝と吐出領域に対応する吐出側ベーン背圧とに隔成され、吸入側ベーン背圧溝には吸入圧が導かれる一方、吐出側ベーン背圧溝には吐出圧が導かれ、各ベーン背圧溝はベーンの基部とベーンスリットとの間に形成されるスリット溝基端部と連通すると共に、スリット溝基端部はスリット溝基端部が隔成部に位置するとき吸入側ベーン背圧溝と吐出側ベーン背圧溝の両側に連通することとした。
すなわち、本発明の可変容量型ベーンポンプでは、スリット溝基端が吐出側円弧溝と吸入側円弧溝との隔成部を通過する際に、吐出側円弧溝(高圧側)から吸入側円弧溝(低圧側)へ作動油の漏れが起こる。そのため、吸入側円弧溝の圧力が漏れた作動油の分だけ上昇し、スリット溝基端部の圧力も上昇する。よって、吸入側円弧溝と吐出側円弧溝との圧力差によるベーンの押付けが発生し、ベーン飛出し性が向上する。
また、スリット溝基端部の通過により各円弧溝が連通する時間は、ポンプ回転数が上昇するほど短くなり、特に瞬間的な連通では、作動油の粘性により吐出側円弧溝(高圧側)から吸入側円弧溝(低圧側)への作動油の移動は起こらない。つまり、遠心力が不足する低回転時にのみベーンの押付けを発生させることができる。また、十分に遠心力が得られる高回転時においては必要以上のベーンの押付けが起こらないため、ベーンとカムリング内周面との摺動抵抗を減らすことが可能となり、摩擦損失の増大に伴う車両燃費の悪化を防ぐことができる。
以下、本発明の可変容量型ベーンポンプを実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、本実施例の可変容量型ベーンポンプを説明するにあたり、ベーンポンプの構成について説明する。
図1は本実施例におけるベーンポンプの正面断面図、また、図2はベーンポンプの側面断面図である。ベーンポンプ2のポンプハウジング8は、ハウジング本体4とサイドプレート6から構成されている。ポンプハウジング8には、車両のエンジンによって駆動されるシャフト30が回転自在に支持され、このシャフト30にロータ24が一体回転可能に結合されている。ロータ24には、その外周側放射方向に複数のスリット溝32が形成され、その各スリット溝32にベーン34が出没自在に収容されている。
カムリング16は、ロータ24と共にポンプ本体部を構成し、ロータ24を内周側に収容する。また、カムリング16はその外周部の一部がポンプハウジング8内に摺動自在にシールピン14により支持され、そのシールピン14を中心とする揺動によってロータ24に対する偏心量を調整できる。
このベーンポンプは、通常の状態において、カムリング16が回転中心Oに対して偏心しているため、ロータ24がベーン34の先端をカムリング16の内周面に摺接させつつ回転すると、隣接するベーン34、34間に形成されるポンプ室の容積を増減変化させ、それによって連続的にポンプ作動を行う。そして、カムリング16とロータ24の偏心量が変化すると、ポンプ室の容積変化率が変わり、それに伴ってポンプ容積が変化する。
アダプタリング12は、内部にカムリング16の収容空間を形成するものである。アダプタリング12は、ロータ24、ベーン34及びカムリング16の三者の幅よりも若干広く形成され、その内周面はカムリング16の揺動変位を許容し得るような略楕円状に形成されている。また、アダプタリング12は、カムリング16の揺動中心となるシールピン14に係合され、このシールピン14によって回り止めが成されている。
切換えバルブ64は、ハウジング本体4における収納空間10の上方に略直交して配置され上述したカムリング16をアダプタリング12内でロータ24に対して移動変位させるもので、ばね82の付勢力で摺動動作するリリーフ弁付きのスプール78を備えている。
また、ハウジング本体4において、切換えバルブ64と前記アダプタリング12の外周部の間でスプール78の移動方向に並んだ位置には、導圧通路4a,4bが開口して形成されている。また、アダプタリング12には、それぞれ導圧通路4a,4bに連通する通路孔12a,12bが形成されている。
押圧部材39は、ハウジング本体4内で移動変位可能に配置されたカムリング16をロータ24の外周部とに形成されるポンプ室36が最大容積となるように付勢するもので、内部にコイルばね38が設けられている。
カムリング16外周部でハウジング本体4との間の環状隙間空間の所定箇所にシール手段としてのシールピン14,18を介在させることにより、ハウジング本体4内でカムリング16を移動変位させるための第1及び第2流体圧室20,22を形成している。ポンプ室36からの圧油の吐出流量の大小に応じて切換えバルブ64が作動することにより、第1及び第2流体圧室への供給流体圧が制御される。
図3は、サイドプレート6の正面図である。
サイドプレート6は、ポンプハウジング8の内部壁と共にアダプタリング12の両側壁を閉塞すると共に、カムリング16の側部を摺動可能に閉塞するようになっている。サイドプレート6の側面には、吸入ポート42と吐出ポート58がそれぞれ略円弧状に形成されている。また、サイドプレート6の同じ側面には、カムリング16内でロータ24外周部に形成されるポンプ室36におけるポンプ吸込側、ポンプ吐出側にそれぞれ対応して吸入側円弧溝60、吐出側円弧溝72が形成されている。吸入ポート42から吸入側円弧溝60に、また吐出ポート58から吐出側円弧溝72に、それぞれポンプ吸入側、ポンプ吐出側の流体圧を導入させる構成としている。
図4は、実施例1におけるベーン背圧溝付近の拡大図である。
図3のベーン背圧室においてAで表される箇所が、ベーン背圧溝付近にあたる箇所である。従来例において、ベーン背圧溝はロータ24のベーン34収納用のスリット溝基端部32aに対応する箇所において、ポンプ吸入側に対応する吸入側円弧溝60とポンプ吐出側に対応する吐出側円弧溝72とに隔成されており、隔成部長さはスリット溝基端部32aよりも長い構成とすることにより、各円弧溝にそれぞれ対応するポンプ吸入側、ポンプ吐出側の流体圧を導入している。
これに対し、本実施例におけるベーン背圧溝は、ロータ24のベーン34収納用のスリット溝基端部32aに対応する部分において、ポンプ吸入側に対応する吸入側円弧溝60とポンプ吐出側に対応する吐出側円弧溝72とに隔成されている点では従来例と同じである。但し、隔成部長さはスリット溝基端部32aよりも微小に狭い構成、つまり各円弧溝とスリット溝基端部32aとが重なる構成とすることにより、各円弧溝にそれぞれ対応するポンプ吸入側、ポンプ吐出側の流体圧を導入している。
このとき、スリット溝基端32aが吐出側円弧溝72と吸入側円弧溝60との隔成部を通過する際に、吐出側円弧溝72(高圧側)から吸入側円弧溝60(低圧側)へ作動油の漏れが起こる。そのため、吸入側円弧溝60の圧力が漏れた作動油の分だけ上昇し、スリット溝基端部32aの圧力も上昇する。よって、圧力によるベーン34の押付けが発生し、ポンプ吸入領域におけるベーン飛出し性が向上する。
また、ポンプ回転によりスリット溝基端部32aの通過により各円弧溝とスリット溝基端部32aが連通する時間はポンプ回転数が上昇するほど短くなり、特に瞬間的な連通では、作動油の粘性により吐出側円弧溝72(高圧側)から吸入側円弧溝60(低圧側)への作動油の移動は起こらない。つまり、遠心力が不足する低回転時にのみベーン34の押付けを発生させることができる。また、十分に遠心力が得られる高回転時においてはベーン34の押付けが起こらないため、ベーン34とカムリング16内周面との摺動抵抗を減らすことが可能となり、駆動トルクの増大を防ぐことができる。
尚、スリット溝基端部32aと隔成部との重なりを持たせるにあたっては、吸入側円弧溝60と吐出側円弧溝72との間隔を狭くしてもよいし、スリット溝基端部32aを大きくしてもよい。
図5は、実施例2におけるベーン背圧溝付近の拡大図である。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる部分についてのみ説明する。
本実施例におけるベーン背圧溝は、各円弧溝の端部には円弧溝幅よりも狭いヒゲ溝90を設け、ヒゲ溝90の先端同士の間隔をスリット溝基端部32aの幅よりも狭くすることにより各円弧溝とスリット溝基端部32aとが重なる構成としている。つまり、各円弧溝とスリット溝基端部32aは直接連通しておらず、ヒゲ溝90を介して連通することにより、各円弧溝にそれぞれ対応するポンプ吸入側、ポンプ吐出側の流体圧を導入している。
すなわち、各円弧溝あるいはスリット溝基端部32aの製造ばらつきに起因する隔成部長さのばらつきにより、吐出側円弧溝72からスリット溝基端部32aを経由して吸入側円弧溝60へ作動油が流れる流路の断面積がばらつくという問題を解決することができる。よって、吐出側円弧溝72から吸入側円弧溝60への安定した圧力導入を行うことが可能となると同時に、吸入側円弧溝60と吐出側円弧溝72とが連通する際の急激な圧力変動を防止することができる。
図6は、実施例3におけるベーン背圧溝付近の拡大図である。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる部分についてのみ説明する。
本実施例におけるベーン背圧溝は、各円弧溝の端部には円弧溝幅よりも狭い絞り部を設け、各絞り部先端に油溜り部91を設ける。各油溜り部91は、スリット溝基端部32aと重なるように構成されている。これにより、各円弧溝とスリット溝基端部32aとが連通する構成とすることにより、各円弧溝にそれぞれ対応するポンプ吸入側、ポンプ吐出側の流体圧を導入している。
すなわち、吐出側円弧溝72から吸入側円弧溝60に圧力を導入する際の吸入側の油溜り部91に供給される吐出圧の脈動が吐出側の絞り部により低減される。よって、安定した吐出圧が吸入側円弧溝60へ導入されると共に吸入側円弧溝60と吐出側円弧溝72とが連通する際の急激な圧力変動を防止することができる。
以上説明したように、本実施例の可変容量型ベーンポンプにおけるベーン背圧溝は、ロータ24のベーン34収納用のスリット溝基端部32aに対応する部分において、ポンプ吸入側に対応する吸入側円弧溝60とポンプ吐出側に対応する吐出側円弧溝72とに隔成されており、隔成部長さはスリット溝基端部32aよりも微小に狭い構成、つまり各円弧溝とスリット溝基端部32aとが重なる構成としている。この構成により、各円弧溝にそれぞれ対応するポンプ吸入側、ポンプ吐出側の流体圧を導入している。
ここで、スリット溝基端32aが吐出側円弧溝72と吸入側円弧溝60との隔成部を通過する際に、吐出側円弧溝72(高圧側)から吸入側円弧溝60(低圧側)へ作動油の漏れが起こる。そのため、吸入側円弧溝60の圧力が漏れた作動油の分だけ上昇し、スリット溝基端部32aの圧力も上昇する。よって、圧力によるポンプ吸入領域におけるベーン34の飛出し性が向上する。
また、ポンプ回転によりスリット溝基端部32aの通過により各円弧溝とスリット溝基端部32aが連通する時間はポンプ回転数が上昇するほど短くなり、特に瞬間的な連通では、作動油の粘性により吐出側円弧溝72(高圧側)から吸入側円弧溝60(低圧側)への作動油の移動は起こらない。つまり、遠心力が不足する低回転時にのみベーン34の押付け力を発生させることができる。また、十分に遠心力が得られる高回転時においてはベーン34の押付けが起こらないため、ベーン34とカムリング16内周面との摺動抵抗を減らすことが可能となり、駆動トルクの増大を防ぐことができる。(請求項1に対応)。
また、実施例2においては、各円弧溝の端部には円弧溝幅よりも狭いヒゲ溝90を設け、ヒゲ溝90の先端同士の間隔をスリット溝基端部32aの幅よりも狭くすることにより各円弧溝とスリット溝基端部32aとが重なる構成としている。つまり、各円弧溝とスリット溝基端部32aは直接連通しておらず、ヒゲ溝90を介して連通している。この構成により、各円弧溝にそれぞれ対応するポンプ吸入側、ポンプ吐出側の流体圧を導入している。
このとき、各円弧溝あるいはスリット溝基端部32aの製造ばらつきに起因する隔成部長さのばらつきにより、吐出側円弧溝72からスリット溝基端部32aを経由して吸入側円弧溝60へ作動油が流れる流路の断面積がばらつくという問題を解決することができる。よって、吐出側円弧溝72から吸入側円弧溝60への安定した圧力導入を行うことが可能となると同時に、吸入側円弧溝60と吐出側円弧溝とが連通する際の急激な圧力変動を防止することができる。
以上、本発明の可変容量型ベーンポンプを実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
更に、上記実施の形態及び実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項1に記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
前記ロータの回転方向において前記吸入側背圧溝から吐出側ベーン背圧溝へ移行する側の吐出側ベーン背圧溝の端部付近に絞り部を設け、該絞り部よりも吸入側に、その断面積が前記絞り部よりも大きい油溜り部を設けると共に、
前記スリット溝基端部は、該スリット溝基端部が前記隔成部に位置するとき、前記吸入側ベーン背圧溝と前記油溜り部の両側に連通することを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
吐出側円弧溝72から吸入側円弧溝60に圧力を導入する際の吸入側の油溜り部91に供給される吐出圧の脈動が吐出側の絞り部により低減される。よって、安定した吐出圧が吸入側円弧溝60へ導入されると共に吸入側円弧溝60と吐出側円弧溝72とが連通する際の急激な圧力変動を防止することができる。
本実施例におけるベーンポンプの正面断面図である。 本実施例におけるベーンポンプの側面断面図である。 本実施例におけるサイドプレートの正面図である。 実施例1におけるベーン背圧溝付近の拡大図である。 実施例2におけるベーン背圧溝付近の拡大図である。 実施例3におけるベーン背圧溝付近の拡大図である。
符号の説明
2 ベーンポンプ
4 ハウジング本体
4a,4b 導圧通路
6 サイドプレート
8 ポンプハウジング
10 収納空間
12 アダプタリング
12a,12b 通路孔
14 シールピン
16 カムリング
18 シールピン
20 第1流体圧室
22 第2流体圧室
24 ロータ
30 シャフト
32 スリット溝
32a スリット溝基端部
34 ベーン
36 ポンプ室
38 コイルばね
39 押圧部材
40 プレート
42,56 吸入ポート
48,58 吐出ポート
60,66 吸入側円弧溝
64 切換えバルブ
70,72 吐出側円弧溝
78 スプール
82 ばね
90 ヒゲ溝
91 油溜り部

Claims (3)

  1. カムリングが揺動することによりポンプ室容積を変化させる可変容量型ベーンポンプにおいて、
    該可変容量型ベーンポンプは、
    ベーンと、
    該ベーンを出没自在に収容するベーンスリットを有するロータと、
    前記ロータを挟み込むように設けられたサイドプレートを有し、
    前記サイドプレートに円環状に設けられたベーン背圧溝は、隔成部によって吸入領域に対応する吸入側ベーン背圧溝と吐出領域に対応する吐出側ベーン背圧とに隔成され、
    該吸入側ベーン背圧溝には吸入圧が導かれる一方、吐出側ベーン背圧溝には吐出圧が導かれ、
    前記各ベーン背圧溝は、前記ベーンの基部とベーンスリットとの間に形成されるスリット溝基端部と連通すると共に、
    前記スリット溝基端部は、該スリット溝基端部が前記隔成部に位置するとき、前記吸入側ベーン背圧溝と吐出側ベーン背圧溝の両側に連通する
    ことを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  2. 収容空間を有するポンプハウジングと、
    前記収容空間内に移動可能に設けられ、環状に形成されたカムリングと、
    前記カムリング内に回転自在に設けられたロータと、
    前記ロータに形成され、径方向内側端部のスリット溝基端部から径方向外側に延びるように形成されたベーンスリットと、
    前記ロータのベーンスリットに進退自在に設けられ、前記カムリングおよび前記ロータと共に複数個のポンプ室を形成するベーンと、
    前記ロータを挟み込むように設けられたサイドプレートと、
    前記サイドプレートの前記ロータと対向する面に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が前記ロータの回転に伴い増大する吸入領域に形成され、前記スリット溝基端部と連通するように円弧状に形成され、且つ吸入圧が導入される吸入側円弧溝と、
    前記サイドプレートの前記ロータと対向する面に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が前記ロータの回転に伴い減少する吐出領域に形成され、前記スリット溝基端部と連通し且つ前記吸入側円弧溝と離間するように円弧状に形成されると共に吐出圧が導入される吐出側円弧溝と、を備え、
    前記吸入側円弧溝および前記吐出側円弧溝は、前記スリット溝基端部が前記吸入側円弧溝と前記吐出側円弧溝との間に位置するとき、前記吸入側円弧溝と前記吐出側円弧溝の両方に連通するように形成されると共に、前記吸入側円弧溝と前記吐出側円弧溝の両方に連通している前記スリット溝基端部に設けられる前記ベーンの前記カムリング側先端部が前記吸入領域に位置するように形成される
    ことを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  3. 収容空間を有するポンプハウジングと、
    前記収容空間内に移動可能に設けられ、環状に形成されたカムリングと、
    前記カムリング内に回転自在に設けられたロータと、
    前記ロータに形成され、径方向内側端部のスリット溝基端部から径方向外側に延びるように形成されたベーンスリットと、
    前記ロータのベーンスリットに進退自在に設けられ、前記カムリングおよび前記ロータと共に複数個のポンプ室を形成するベーンと、
    前記ロータを挟み込むように設けられたサイドプレートと、
    前記サイドプレートの前記ロータと対向する面に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が前記ロータの回転に伴い増大する吸入領域に形成され、前記スリット溝基端部と連通するように円弧状に形成され、且つ吸入圧が導入される吸入側円弧溝と、
    前記サイドプレートの前記ロータと対向する面に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が前記ロータの回転に伴い減少する吐出領域に形成され、前記スリット溝基端部と連通し且つ前記吸入側円弧溝と離間するように円弧状に形成されると共に吐出圧が導入される吐出側円弧溝と、を備え、
    前記吸入側円弧溝および前記吐出側円弧溝は、前記スリット溝基端部が前記吸入側円弧溝側から前記吐出側円弧溝側へ移行する領域または前記吐出側円弧溝側から前記吸入側円弧溝側へ移行する領域において、前記スリット溝基端部が少なくとも前記吸入側円弧溝または前記吐出側円弧溝のどちらか一方に常に連通し且つ前記吸入側円弧溝および前記吐出側円弧溝の両方に連通する状態を有するように形成される
    ことを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
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